JP2007228824A - 薬物相互作用の検討方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 医薬品開発における候補化合物の選抜において、イオン化抑制の影響を回避し、効率的、安価にCYPに対する阻害能の評価を行う方法および薬物相互作用の検討方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、以下の方法を提供するものである。
下記(1)および(2)のステップを含む、検体によるチトクロムP−450(CYP)阻害の有無および/またはその程度を評価する方法。
(1)CYP、CYP基質の同位体および検体を混合、反応させる工程
(2)CYP基質の同位体の代謝物を測定する工程
【選択図】 なし。

Description

本発明は、薬物相互作用の検討方法に関する。
臨床現場においては、薬物は併用されることが多く、チトクロムP−450(CYP)が関与する薬物代謝反応を介した薬物相互作用が問題となる。このため医薬品開発における候補化合物の選抜において、CYPに対する阻害能の評価を行う必要がある(非特許文献1参照)。
肝ミクロソームを用いるCYP阻害能の評価においては、プローブ化合物(CYPの基質)の代謝物の測定を液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS(MS))で行うことが一般的である。LC/MS(MS)は選択性の高い測定法であることから、測定対象物質であるプローブ化合物の代謝物と候補化合物をカラム上で分離することなく、短時間に多くの候補化合物を分析できることが特長とされてきた。しかしながら、イオン化しやすい物質がサンプル中に共存すると、プローブ化合物や内標準物質(IS)あるいはその両方のイオン化抑制が起こり、得られた結果をCYPの阻害や活性化として見誤ることがある(後記実施例参照)。
イオン化抑制の影響を受けずにCYP阻害能を評価するためには、サンプル中の物質毎にイオン化抑制の有無をチェックし、それを回避するための分離条件を設定することが望ましいが、医薬品開発の開発スピード・効率を大きく損なうことになり、好ましいものではない。
この問題を回避するため、ある物質に対するイオン化抑制の程度は、その同位体に対する程度と同じであることを利用し、質量分析における内標準物質としては、測定対象物質の同位体を用いることが望ましいとされている。
CYP阻害能の評価においても、プローブ化合物の代謝物の生成を、このものの同位体を内標準物質として使用して測定している報告がある(非特許文献2参照)。
しかしながら、プローブ化合物の代謝物の同位体は市販されておらず、またこの代謝物の同位体の合成は非常に困難であるか、または高価なものである。このため、非特許文献2記載の方法は、使い勝手のよいものではない。
厚生労働省医薬局審査管理課長通知(医薬審発第八一三号) Drug Metabolism And Disposition 31,815−832(2003)
医薬品開発における候補化合物の選抜において、イオン化抑制の影響を回避し、効率的、安価にCYPに対する阻害能の評価を行う方法および薬物相互作用の検討方法を提供する。
そこで本発明者らは医薬品開発における候補化合物の選抜において、イオン化抑制の影響を回避し、効率的、安価にCYPに対する阻害能の評価を行う方法を見出すべく種々検討した結果、プローブ化合物の同位体を用いることで、CYPに対する阻害能の評価を、イオン化抑制の影響を回避し、安価に行えることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下の方法を提供するものである。
(A)下記(1)及び(2)のステップを含む、検体によるチトクロムP−450(CYP)阻害の有無および/またはその程度を評価する方法。
(1)CYP、CYP基質の同位体および検体を混合、反応させる工程
(2)CYP基質の同位体の代謝物を測定する工程
(B)CYPとしてCYPを含む組織・臓器、CYPを含む組織・臓器のCYP画分またはCYP発現系を用いるものである上記(A)記載の方法。
(C)CYPとしてヒト肝ミクロソームを用いるものである上記(A)記載の方法。
(D)CYPがCYP1A2、CYP2A6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1およびCYP3A4から選ばれる1つ以上である上記(A)記載の方法。
(E)CYP基質の同位体がCYP1A2基質の同位体、CYP2A6基質の同位体、CYP2C8基質の同位体、CYP2C9基質の同位体、CYP2C19基質の同位体、CYP2D6基質の同位体、CYP2E1基質の同位体およびCYP3A4基質の同位体から選ばれるものである上記(A)〜(D)のいずれか1つに記載の方法。
(F)CYP1A2基質の同位体がクロピドグレルの同位体、フルタミドの同位体、カフェインの同位体、フェナセチンの同位体およびテオフィリンの同位体から選ばれるものである上記(E)記載の方法。
(G)CYP2A6基質の同位体がクマリンの同位体、テガフールの同位体、ニコチンの同位体およびSM−12502の同位体から選ばれるものである上記(E)記載の方法。
(H)CYP2C8基質の同位体がパクリタキセルの同位体、ジクロフェナック(5−OH)の同位体、ロシグリタゾンの同位体およびフルバスタチンの同位体から選ばれるものである上記(E)記載の方法。
(I)CYP2C9基質の同位体がフェニトインの同位体、トルブタミドの同位体、ジクロフェナック(4'−OH)の同位体およびS−ワルファレンの同位体から選ばれるものである上記(E)記載の方法。
(J)CYP2C19基質の同位体がS−メフェニトインの同位体、ジアゼパムの同位体、ヘキソバルビタールの同位体、イミプラミンの同位体、オメプラゾールの同位体、プログアニルの同位体およびプロプラノロールの同位体から選ばれるものである上記(E)記載の方法。
(K)CYP2D6基質の同位体がデブリソキンの同位体、デキストロメトルファンの同位体、ブフラロールの同位体、コデインの同位体、エチルモルホリンの同位体およびニコチンの同位体から選ばれるものである上記(E)記載の方法。
(L)CYP2E1基質の同位体がクロルゾキサゾンの同位体、エンフルランの同位体およびダプソンの同位体から選ばれるものである上記(E)記載の方法。
(M)CYP3A4基質の同位体がミダゾラムの同位体、エリスロマイシンの同位体、シクロスポリンの同位体、サキナビルの同位体、カルバマゼピンの同位体、フェロジピンの同位体、ニフェジピンの同位体、トリアゾラムの同位体、シンバスタチンの同位体、テルフェナジンの同位体、デキストロメトルファンの同位体、ベラパミルの同位体およびワルファレンの同位体から選ばれるものである上記(E)記載の方法。
(N)CYP基質の同位体がミダゾラムの同位体またはトリアゾラムの同位体である上記(A)記載の方法。
(O)CYP基質の同位体の代謝物の測定を液体クロマトグラフィー/質量分析法を用いるものである上記(A)〜(N)のいずれか1つに記載の方法。
(P)内標準物質としてCYP基質の代謝物を用いるものである上記(O)記載の方法。
(Q)CYP基質の同位体がCYP基質の安定同位体である上記(A)〜(P)のいずれか1つに記載の方法。
(R)CYP基質の同位体を有効成分とする検体によるCYP阻害の有無および/またはその程度の評価用試薬。
(S)検体によるCYP阻害の有無および/またはその程度の評価用試薬としてのCYP基質の同位体の使用。
本発明の方法によれば、医薬品開発における候補化合物の選抜において、イオン化抑制の影響を回避し、効率的、安価にCYPに対する阻害能の評価を行うことができる。これにより、スピードを損なうことなく、効率的に多検体のスクリーニングができ、薬物相互作用がないか、またはほとんどない医薬品の開発のスピードアップ・効率化ができる。
本発明にかかるCYPには、種々の分子種、例えば、CYP1A2、CYP2A6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4などの存在が知られている。CYPによる薬物代謝には動物種差があることが知られているので、医薬品開発の対象とする動物種に応じてCYPを選択するのが好ましい。本発明において、ヒト用医薬品を開発する場合、ヒト組織由来の上記分子種や肝臓、小腸、肺臓、腎臓などの上記分子種を含む組織・臓器、前記組織・臓器の画分(ミクロソーム、S−9など)、ヒトの各CYP分子種発現系などを挙げることができる。ヒト体内における薬物代謝を考慮すると、ヒト肝ミクロソームを用いることが好ましい。
本発明において、CYP基質の同位体(以下、同位体CYP基質と略することもある。)としては、CYP基質の安定同位体や放射性同位体等を挙げることができるが、使用簡便性等の点から安定同位体を用いることが好ましい。同位体CYP基質は、第一化学薬品社やSCETIisotope社などから販売されているものを用いてもよいし、また公知の方法により作製したものを用いてもよい。
本発明においては、用いるCYPとその基質との関係および検体の利用分野、方法または条件(対象疾患、併用薬種類、併用薬および検体の効果発現血中濃度、薬物相互作用の発現想定濃度など)が重要であり、以下に種々CYPの分子種とその基質の関係を記載する。下表に記載の関係に基づき、用いるCYPと同位体CYP基質を適宜検討して、本発明の方法を実施すればよい。
Figure 2007228824
本発明にかかるCYP、同位体CYP基質および検体を混合、反応させる工程における条件は、用いるCYP、同位体CYP基質や検体に応じて、適宜検討し、設定すればよいが、通常25〜40℃で30秒〜1時間行い、必要に応じて反応を停止させることで完了する。反応条件としては、37℃で5〜30分間が好ましい。
反応工程完了後、反応液中の同位体CYP基質の代謝物の分析は、通常の方法を用いて行えばよい。同位体CYP基質として、CYP基質の安定同位体を用いた場合、反応液(必要に応じてサンプルを遠心分離して得られる上清)を液体クロマトグラフィー/質量分析計に注入し、同位体CYP基質の代謝物を分析すればよい。液体クロマトグラフィーは、同位体CYP基質の代謝物と同じ質量数を持つ物質(他の代謝物など)とを分離するために行うものであり、カラムとしては、高速液体クロマトグラフィー用のカラムを使用すればよく、液体クロマトグラフィーの条件等は、適宜検討し、設定すればよい。本発明においては、カラムとして逆相ODS(C18)タイプまたはC8タイプを用いるのが好ましい。
反応液中に同位体CYP基質の代謝物と同じ質量数を持つ物質が共存しない場合、同位体CYP基質の代謝物を分離する必要がないので、反応液を直接質量分析計に注入してもよい。
LCの移動相としては、同位体CYP基質の代謝物の溶出位置が最適な位置となるように設定した溶液を用いればよく、CYP基質の同位体、同位体CYP基質の代謝物などに基づき、適宜検討し、条件(pH、溶液の種類、濃度など)を設定すればよい。例えば、同位体CYP基質として、ミダゾラムの安定同位体([1315N]−標識化ミダゾラム)を用いた場合、使用するカラムに応じたpH範囲の水溶液と有機溶媒のグラジェント条件が好ましい。水溶液としては、ギ酸、酢酸、テトラフルオロ酢酸、ギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウムなどの水溶液を挙げることができる。中でもギ酸が好ましい。水溶液の濃度としては、0.01〜10重量%または1〜100mMが好ましく、特に0.1〜0.5重量%のギ酸が好ましい。有機溶媒としては、アセトニトリル、メタノール、エタノール、2−プロパノールなどを挙げることができる。中でもアセトニトリルが好ましい。
また、カラムの長さを調整することで、同位体CYP基質の代謝物の溶出位置を早くすることも可能であり、溶出位置を早くすれば、より一層効率的となる。内標準物質としては、CYP基質の代謝物(非同位体)を用いる。
同位体CYP基質の代謝物の測定結果から、検体のCYPに対する阻害能を評価することができる。評価にあたっては、検体の利用分野、方法または条件(対象疾患、併用薬種類、併用薬および検体の効果発現血中濃度、薬物相互作用の発現想定濃度など)を考慮して、検体のCYPに対する阻害能を評価すればよい。本発明の方法は、自動化することも可能である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
1.ヒト肝ミクロソームにおけるミダゾラムと同位体ミダゾラムの代謝反応
ヒト肝ミクロソーム(HLM)におけるミダゾラム(mid)と同位体ミダゾラム([1315N]−標識化ミダゾラム(LA−mid))の代謝反応が同様であることを代謝物の生成速度(試験1)およびKm(親和性)(試験2)の算出により確認した。
下表記載の組成の溶液(A)を調製し、5分間プレインキュベーションした後、下表記載の組成の溶液(B)を添加することにより反応を開始した。基質濃度は最終濃度として,試験1ではmidあるいはLA−mid 2.5μMおよびmidとLA−mid 1.25μMずつ,試験2では0.3125、0.625、1.25、2.5、5、10および20μMとした。
Figure 2007228824
反応を10分間行った後、内標準物質(デキストロルファン)含有メタノール600μlを添加攪拌することにより反応を停止した。反応停止後、サンプルを遠心分離し(20000×g、10分、4℃)、上清中の1'−ヒドロキシミダゾラム(1−OH mid)および1'−ヒドロキシ[1315N]−標識化ミダゾラム(1−OH LA−mid)をLC−MS/MSで分析した。
分析条件を以下に示した。
LC装置:Alliance2795(Waters社)
カラム:Chromlith Flash、4.6mmΦ×25mm(Merck社)
カラム温度:40℃
移動相:溶媒A:蒸留水/0.1%ギ酸
溶媒B:アセトニトリル/0.1%ギ酸
結果を下表に示した。
(試験1)
Figure 2007228824
midおよびLA−midそれぞれ単独で反応させたときの1−OH体のarea ratio(1−OH mid/IS:1−OH LA−mid/IS=1.33倍)と等量混合して代謝させた場合のそれ(1.26倍)は,ほぼ一致し、midおよびLA−midの代謝速度に差がないことが確認された。
(試験2)
Kmの算出には、1−OH LA−midの標品がないため、area ratioを生成速度として用いた。算出されたmidおよびLA−mid水酸化代謝反応のKm値はそれぞれ4.5μM、3.1μMで,midおよびLA−midはCYP3A4に対して同様の親和性をもつことが確認された。
2.LC−MS/MSの直線性の確認
1−OH LA−midの標品が存在しないため、測定時に検量線を引くことによる定量範囲の直線性の確認ができない。このため、1.に準じ、0.1mg蛋白/mlのHLMと5μMのLA−midを30分間反応させ、メタノールで反応を停止した反応液をメタノールで段階希釈し、内標準物質として1−OH mid(最終濃度:0.1μM)を添加したサンプルをLC−MS/MSにより測定し、area ratio(1−OH LA−mid/1−OH mid)を1−OH LA−midの希釈倍率に対してプロットし、最小二乗法により直線回帰した。その結果、良好な直線性を確認した。
3 イオン化抑制の回避および定量精度の確認
1.に準じた条件で、2.5μMのmidおよびLA−midを代謝させ、メタノールを添加することにより反応を停止した。イオン化抑制を起こす物質としてエリスロマイシンを用い、反応液に最終濃度として0−300μMのエリスロマイシンおよび内標準物質(IS:最終濃度としてデキストロルファン(dex)5μMまたは1−OH mid0.1μM)を添加し、LC−MS/MSで分析した。ピーク面積およびarea ratioを用い、結果を比較した。また、定量精度の確認のため、調製した同一検体を3回測定し、平均値およびCV値を求めた。
Figure 2007228824
結果を下表に示した。
グループA
Figure 2007228824
グループB
Figure 2007228824
グループC
Figure 2007228824
上表から明らかなとおり、1−OH midまたは1−OH LA−mid濃度をdexを内標準物質として測定した場合、検体に添加したエリスロマイシン濃度に依存して測定対象物質および内標準物質のピーク面積が低下し、エリスロマイシンが1−OH mid、1−OH LA−midおよびdexのイオン化を阻害することが示された。イオン化抑制の程度が測定対象物質と内標準物質とで異なるため、検体中の測定対象物質の濃度が一定であるにもかかわらず、ピーク面積比は変動した。一方、1−OH midを内標準物質として測定した場合、1−OH midおよび1−OH LA−midのイオン化抑制の程度が同様であり、ピーク面積比は一定の値を示した。したがい、1−OH midを内標準物質として、1−OH LA−midを測定することにより、イオン化抑制の影響を受けずに定量することが確認した。また、再現性に関しては、グループAおよびグループBでは、1−OH midおよび1−OH LA−midが同一濃度であるにもかかわらず、エリスロマイシン濃度が高くなるにしたがい、ピーク面積比が変化したほか、分析毎の再現性も悪く、特に高濃度のエリスロマイシン存在下では、CV値が10%以上の値を示した。一方、グループCでは、エリスロマイシンの濃度によらず、CV値が4%以下であり、精度の高い定量が可能であることを確認した。
本発明の方法によれば、医薬品開発における候補化合物の選抜において、イオン化抑制の影響を回避し、効率的、安価にCYPに対する阻害能の評価を行うことができる。したがい、本発明の方法により、スピードを損なうことなく、効率的に多検体のスクリーニングができ、薬物相互作用がないか、またはほとんどない医薬品の開発のスピードアップ・効率化ができる。

Claims (19)

  1. 下記(1)及び(2)のステップを含む、検体によるチトクロムP−450(CYP)阻害の有無および/またはその程度を評価する方法。
    (1)CYP、CYP基質の同位体および検体を混合、反応させる工程
    (2)CYP基質の同位体の代謝物を測定する工程
  2. CYPとしてCYPを含む組織・臓器、CYPを含む組織・臓器のCYP画分またはCYP発現系を用いるものである請求項1記載の方法。
  3. CYPとしてヒト肝ミクロソームを用いるものである請求項1記載の方法。
  4. CYPがCYP1A2、CYP2A6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1およびCYP3A4から選ばれる1つ以上である請求項1記載の方法。
  5. CYP基質の同位体がCYP1A2基質の同位体、CYP2A6基質の同位体、CYP2C8基質の同位体、CYP2C9基質の同位体、CYP2C19基質の同位体、CYP2D6基質の同位体、CYP2E1基質の同位体およびCYP3A4基質の同位体から選ばれるものである請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. CYP1A2基質の同位体がクロピドグレルの同位体、フルタミドの同位体、カフェインの同位体、フェナセチンの同位体およびテオフィリンの同位体から選ばれるものである請求項5記載の方法。
  7. CYP2A6基質の同位体がクマリンの同位体、テガフールの同位体、ニコチンの同位体およびSM−12502の同位体から選ばれるものである請求項5記載の方法。
  8. CYP2C8基質の同位体がパクリタキセルの同位体、ジクロフェナック(5−OH)の同位体、ロシグリタゾンの同位体およびフルバスタチンの同位体から選ばれるものである請求項5記載の方法。
  9. CYP2C9基質の同位体がフェニトインの同位体、トルブタミドの同位体、ジクロフェナック(4'−OH)の同位体およびS−ワルファレンの同位体から選ばれるものである請求項5記載の方法。
  10. CYP2C19基質の同位体がS−メフェニトインの同位体、ジアゼパムの同位体、ヘキソバルビタールの同位体、イミプラミンの同位体、オメプラゾールの同位体、プログアニルの同位体およびプロプラノロールの同位体から選ばれるものである請求項5記載の方法。
  11. CYP2D6基質の同位体がデブリソキンの同位体、デキストロメトルファンの同位体、ブフラロールの同位体、コデインの同位体、エチルモルホリンの同位体およびニコチンの同位体から選ばれるものである請求項5記載の方法。
  12. CYP2E1基質の同位体がクロルゾキサゾンの同位体、エンフルランの同位体およびダプソンの同位体から選ばれるものである請求項5記載の方法。
  13. CYP3A4基質の同位体がミダゾラムの同位体、エリスロマイシンの同位体、シクロスポリンの同位体、サキナビルの同位体、カルバマゼピンの同位体、フェロジピンの同位体、ニフェジピンの同位体、トリアゾラムの同位体、シンバスタチンの同位体、テルフェナジンの同位体、デキストロメトルファンの同位体、ベラパミルの同位体およびワルファレンの同位体から選ばれるものである請求項5記載の方法。
  14. CYP基質の同位体がミダゾラムの同位体またはトリアゾラムの同位体である請求項1記載の方法。
  15. CYP基質の同位体の代謝物の測定を液体クロマトグラフィー/質量分析法を用いるものである請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. 内標準物質としてCYP基質の代謝物を用いるものである請求項15記載の方法。
  17. CYP基質の同位体がCYP基質の安定同位体である請求項1〜16のいずれか1項記載の方法。
  18. CYP基質の同位体を有効成分とする検体によるCYP阻害の有無および/またはその程度の評価用試薬。
  19. 検体によるCYP阻害の有無および/またはその程度の評価用試薬としてのCYP基質の同位体の使用。
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CN115639306B (zh) * 2022-12-26 2023-03-28 四川大学华西医院 一种快速检测临床样本中抗癫痫药物浓度的方法

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