JP2007228093A - 動き検出装置及び動き検出方法 - Google Patents

動き検出装置及び動き検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 メモリから参照画像を読み出す量を抑えることを可能とした動き検出装置及び動き検出方法を提供する。
【解決手段】 参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、このブロックが存在しない場合は、参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、このブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、このブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中で最も左に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、動き検出装置及び動き検出方法に関する。
動画像符号化では、時間方向の冗長性を削減するために、画像間の予測を用いて符号化を行う。このとき、画像間の動き情報を示すのが、動きベクトルである。
一般的には、符号化を行う対象となる画像のブロックと参照画像のブロックとのブロックマッチングを行った結果、最も類似度が高くなるブロック位置を示すための情報を動きベクトルとして決定する。
この動き検出処理を行う場合、メモリから動き検出器へ符号化対象画像と参照画像を読み込む量が膨大になる。特に参照画像を読み込む量は、画像サイズの数倍になり非常に大きい。そこで、特許文献1には、このような膨大な画像データを取り扱うために、メモリから動き検出器に符号化対象画像を読み込むためのバスと参照画像を読み込むためのバスを分離した方法が記載されている
特開2000−287214公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、複数のバスを用意しメモリの枚数を増やす必要があり、コストが増大する問題や設計が複雑になるという問題を招いてしまう。また、メモリから参照画像を読み出す量自体は変わらず扱う情報量は依然として大きいという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、メモリから参照画像を読み出す量を抑えることを可能とした動き検出装置及び動き検出方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明は、動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、
前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在しない場合は、参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、
前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在し、かつ動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中で最も左に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置を提供する。
また、本発明は、動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち上の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置を提供する。
また、本発明は、動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち上の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの左下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右のブロックのさらに右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置を提供する。
また、本発明は、動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち上の行或いは中の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右上のブロックのさらに上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置を提供する。
また、本発明は、動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち上の行或いは中の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの左下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右のブロックのさらに右上のブロックのさらに右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置を提供する。
また、本発明は、動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、
前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在しない場合は、参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、
前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在し、かつ動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中で最も左に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法を提供する。
また、本発明は、動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち上の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法を提供する。
また、本発明は、動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち上の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの左下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右のブロックのさらに右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法を提供する。
また、本発明は、動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち上の行或いは中の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右上のブロックのさらに上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法を提供する。
また、本発明は、動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち上の行或いは中の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの左下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右のブロックのさらに右上のブロックのさらに右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法を提供する。
本発明は、動き検出処理の対象となるブロックの順序を、最適に決定することで、動き検出精度を維持しつつ、メモリから動き検出器へ参照画像の読み込み量を削減し、メモリバンド幅を低減するとことを可能とする。
以下、図面を参照して発明の詳細な実施形態について説明する。なお、本発明は以下に説明する実施形態に限定されることはなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々工夫して用いることができる。
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態に関わる動き検出装置を有する動画像符号化装置のブロック図である。
図1に示すように、この動画像符号化装置100は、メモリ102と、動き検出装置103と、符号化部104とを備えている。
メモリ102は、外部から入力される入力画像101を格納する。この入力画像101は符号化の対象となる。動き検出装置103は、メモリ102に格納されている符号化の対象となる入力画像101と符号化するときに参照するための参照画像を用いて動き検出処理を行い動きベクトルを決定する。符号化部104は、動き検出装置103から動き検出処理の結果得られた動きベクトル、メモリ102から符号化の対象となる画像を入力として符号化処理を行う。
符号化処理は、一般的な動画像符号化において行われる処理であり、例えば、動きベクトルを用いた予測誤差信号生成、および予測誤差信号に対する直交変換、および変換係数の量子化、および変換係数や動きベクトル情報などのエントロピー符号化、および符号列生成がある。
図2に、本発明に関わる動き検出装置103のブロック図を詳細に示す。また、図3に、本発明に関わる動き検出装置のフローチャートを示す。
図2に示すように、この動き検出装置103は、参照ブロック用ローカルメモリ201と、動き検出対象ブロック用ローカルメモリ202と、ブロックマッチング部203と、動き検出処理適用ブロック制御部204を備えている。
動き検出対象ブロック用ローカルメモリ202は、動き検出の対象となるブロックを保持するために用いられるメモリである。また、参照ブロック用ローカルメモリ201は、動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持するために用いるメモリである。また、ブロックマッチング部203は、動き検出対象ブロック用ローカルメモリ202から供給される動き検出対象ブロック及び参照ブロック用ローカルメモリ201から供給される複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行う。
動き検出対象ブロック制御部204は、ブロックマッチング部203から供給されるブロックマッチングの結果から、動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、そして動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する制御を行う。
また、動き検出対象ブロック制御部204は、参照ブロック用ローカルメモリ201へ新たに参照ブロックを読み込む必要がないように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、参照ブロック用ローカルメモリ201へ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在しない場合は、参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、参照ブロック用ローカルメモリ201へ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、参照ブロック用ローカルメモリ201へ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在し、かつ動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中で最も左に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定するように制御する。
次に、図3のフローチャートを用いて、この動き検出装置203の動作について説明する。
先ず、初期動き検出ブロックを設定する(S1001)。初期動き検出ブロックは、フレーム内の画面左上のブロックを決定する。
次に、参照ブロックをメモリ102から参照ブロック用ローカルメモリ201に読み込む(S1002)。次に、動き検出の対象となるブロックをメモリ102から動き検出対象ブロック用ローカルメモリ202に読み込む(S1003)。
次に、ブロックマッチング部203が、動き検出対象ブロックと参照ブロック(動き検出対象ブロックの周辺に位置する複数のブロック、ただし異なるフレーム)間でブロックマッチング処理を行う(S1004)。ブロックマッチング処理を行った後、動き検出対象ブロックと類似度の高い参照ブロックの位置を示す動きベクトルを決定する(S1005)。
動き検出の対象となるブロックと参照ブロック間の類似度の評価式としては、一般的に次式を用いる。

MECOST = SAD+動きベクトルコスト+参照画像コスト (数式7)

SAD(Sum of Absolute Differences)とは、動き検出対象ブロックと参照ブロック間の画素の差分絶対値和である。動きベクトルコストとは、動きベクトルの符号量を見積もったものである。参照画像コストとは、参照画像を識別するための値の符号量を見積もったものである。
この後、符号化部104は、決定した動きベクトルを入力として動き検出の対象となるブロックを符号化する。
動き検出処理適用ブロック制御部204は、動き検出の対象となるブロックに対するブロックマッチング処理を完了し動きベクトルを決定したのち、次に動き検出の対象となるブロックを決定する(S1006)。
このとき、動き検出の対象となる画像(1フレーム)の全ブロックに対して動きベクトルを決定していれば、この画像に対する動き検出処理は完了である(S1007)。
全ブロックに対して動きベクトルを決定していなければ、動き検出の対象となったブロックの隣接ブロックの内、参照ブロック用ローカルメモリ201へ新たな参照ブロックを読み込む必要がなければ、そのブロックを次に動き検出の対象となるブロックとし、動き検出対象ブロックの読み込みステップ(S1003)に移行する。このとき、動き検出の対象となったブロックの隣接ブロックとは、動き検出の対象となったブロックに対して縦横もしくは斜めの関係に位置するブロックのことをいう。
また、動き検出の対象となったブロックの隣接ブロックの内、参照ブロック用ローカルメモリ201へ新たな参照ブロックを読む必要があれば、参照画像の読み込み量がもっとも少なくなるようなブロックを、次に動き検出の対象となるブロックとし、参照画像読み込みのステップ(S1002)に移行する。
参照ブロックの読み込みは、縦長矩形領域の読み込みを行う。隣接ブロックの中に、参照画像の読み込み量がもっとも少なくなるようなブロックが複数存在する場合は、最もY座標が小さい場所に位置するブロックを次に動き検出の対象となるブロックに決定する。さらにY座標が同じであれば、X座標が小さい場所に位置するブロックを次に動き検出の対象となるブロックに決定する。
ここでブロックの座標は、水平方向をX座標、垂直方向をY座標とし、画像の左上を(0,0)とし、画像の右に行くほどXが増加し、画像の下に行くほどYが増加するものとする。
本発明によると、一枚(1フレーム)の動き検出の対象となる画像と一枚(別フレーム)の参照画像とで動き検出処理を行う場合、動き検出の対象となるブロックのうち、新たにメモリに参照画像を読み込む必要がないブロックが存在する。このため、メモリから参照画像を読み込む量を削減することができる。
比較例1
ここで通常の動き検出方法について、図6、図7を参照して説明する。
図6は、動き検出の対象となる画像(1フレーム)を左上から横方向に右下までラスタスキャンしながらブロックを選択する様子を示した図である。
図6に示すように、動き検出の対象となるブロックは左上から右下まで0、1、2・・・と、ラスタスキャンした順に選択される。
図7は、参照画像上に動き検出の対象となるブロックの位置(実際は参照画像とは別のフレームに位置している)周辺に探索領域を設定した図である。
図7に示すように、探索領域の水平幅をXs、垂直幅をYsとし、参照画像の探索領域に位置するブロックはマッチングのつど読み出す場合を仮定する。この場合、動き検出の対象となる画像1枚(1フレーム)と参照画像1枚(1フレーム)をマッチングする際、メモリからの参照画像の読み出し量は、

(Xs×Ys)×当該画像のブロック数 Byte (数式1)

となる。一画素当り1Byteとする。Xs、Ysの具体値は、画像のサイズによって異なる。画像が大きければXs、Ysを大きく設定する必要があり、画像が小さければXs、Ysの値は小さくても良い。
ハイビジョンのHDサイズの動画を符号化する場合を例にあげると、Xs=96×2+16=208、Ys=64×2+16=144程度が妥当である。このときの探索範囲は、探索中心点から(±96, ±64)の範囲となる。探索中心点には、動き検出の対象となるブロックと同位置や、周囲ブロックのもつ動きベクトルの中央値などが利用される。また当該画像のブロック数は、(1920×1088)÷(16×16)=8160となる。ここで、ブロックは16×16のマクロブロックを仮定した。このとき参照画像一枚分の読み出し量は、

(208×144)×8160≒233MB (数式2)

30フレーム/秒の動画像を参照画像3枚で符号化する場合、参照画像の読み込み量のみで、

233×3×30≒20.5GB/sec (数式3)

となり、非常に大きい。
比較例2
次に、動き検出装置にローカルメモリを持つことでメモリバンド幅を削減した方法を、図8を用いて説明する。
図8は、動き検出の対象となるブロックが左から右に順にラスタスキャンされ、その動きに合わせて、参照画像の探索領域が右にシフトする様子を示した図である。
先ず、この方法は、図6に示したラスタスキャンと同様に、左上から右下に順次スキャンされていく。
このとき図8に示すように、動き検出の対象となるブロックが位置する周辺の参照画像(探索領域)をローカルメモリに保持しておき、次に、動き検出の対象となるブロックのマッチングを行う際は、必要になる探索領域の右端の外側の領域をメモリからローカルメモリに読み込んでくる。次の動き検出の対象となるブロックのマッチングで参照される探索領域のブロックのうち、ローカルメモリ上に存在するものは再利用し、マッチングに用いない探索領域の左端のブロックは捨てる。
この方法において、探索領域の水平幅をXs、垂直幅をYsとし、動き検出の対象となる画像1枚(1フレーム)と参照画像1枚(別のフレーム)をマッチングする際、メモリからの参照画像の読み出し量は、

Ys×16×当該画像のブロック数 Byte (数式4)

となる。比較例1と同様に(±96, ±64)の探索範囲を設定する場合、参照画像一枚分の読み出し量は

144×16×8160≒17.9MB (数式5)

30フレーム/秒の動画像を参照画像3枚で符号化する場合、参照画像の読み込み量は、

17.9×3×30=1.6GB/sec (数式6)

となる。(数式3)に対して大幅にバンド幅が削減するものの、依然として高いメモリバンド幅を必要とすることがわかる。このように高いメモリハンド幅は、外部メモリのピン数や個数或いは動作周波数のなどの増加を必要とするため、動き検出装置のコスト増を招いてしまう。
第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態による動き検出装置は、図1、図2、図3で説明した第1の実施形態のものと基本的な構成は同じであり、同一部分はその詳しい説明を省略する。
この動き検出装置は、図3のステップS1006で説明したように、動き検出処理適用ブロック制御部204が、動き検出の対象となるブロックに対するブロックマッチング処理を完了し動きベクトルを決定したのち、次に動き検出処理を適用するブロックを決定する。
このとき、動き検出の対象となる画像の全ブロックに対して動きベクトルを決定していれば、動き検出の対象となる画像に対する動き検出処理は完了である(S1007)。
図4は、動き検出の対象となるブロックは左上から下にいき、右上に上がってまた下にいき、を順に繰り返すスキャンをしながらブロックを選択する様子を示した図である。
また、図9は、動き検出の対象となるブロックが図4に示すようにスキャンされ、その動きに合わせて、参照画像の探索領域が右にシフトする様子を示した図である。
このように動き検出の対象となるブロックが連続する2行の上の行にする場合は、次に動き検出を適用するブロックは、動き検出対象ブロックの下のブロックとする。このとき、探索領域は下にシフトせずメモリから新たに参照ブロックを読み込む必要がない。また、動き検出の対象となるブロックが連続する2行の下の行に位置する場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの右のブロックの上のブロックとする。このときは、探索領域の右端の外側に位置するブロックが新たに読み込みの対象となる。このときの読み込み量は(Ys+16)×16となる。
一枚(1フレーム)の動き検出の対象となる画像と一枚(別のフレーム)の参照画像とで動き検出処理を行う場合、2つのブロックの動き検出を行う毎に参照ブロックの読み込みが発生する。このときの参照画像読み込み量は

(Ys+16)×16×(8160÷2) Byte (数式8)

となる。比較例2と同様に、Ys=144とすると、参照画像の読み込み量は、

(144+16)×16×(8160÷2) Byte ≒ 9.96MB (数式9)

となり、数式(5)と比較して大きく削減できている。
第3の実施形態
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態による動き検出装置は、図1、図2、図3で説明した第1の実施形態のものと基本的な構成は同じであり、同一部分はその詳しい説明を省略する。
この動き検出装置は、図3のステップS1006で説明したように、動き検出処理適用ブロック制御部204が、動き検出の対象となるブロックに対するブロックマッチング処理を完了し動きベクトルを決定したのち、次に動き検出の対象となるブロックを決定する。
このとき、動き検出の対象となる画像の全ブロックに対して動きベクトルを決定していれば、動き検出の対象となる画像に対する動き検出処理は完了である(S1007)。
図5は、動き検出の対象となるブロックは、先ず左上から右に行く。そして次の動き検出の対象となるブロックは左下のブロック、次の動き検出の対象となるブロックは、右の右上のブロックとなり、これを繰り返すスキャンをしながらブロックを選択する様子を示した図である。
また、図10は、動き検出の対象となるブロックが図5に示すようにスキャンされ、その動きに合わせて、参照画像の探索領域が右にシフトする様子を示した図である。
このように動き検出の対象となるブロックが連続する2行の上の行にする場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの左下のブロックとする。このとき、探索領域は下にシフトせずメモリから新たに参照ブロックを読み込む必要がない。また、動き検出の対象となるブロックが連続する2行の下の行に位置する場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの右のブロックの右上のブロックとする。このときは、探索領域の右の外側に位置するブロックが新たに読み込みの対象となる。このときの読み込み量は(Ys+16)×16となる。
このように、ジグザグ順序で動き検出を適用する理由は、動きベクトルの符号量見積もりをより正確にするためである。
MPEG−4やH.264等の国際標準の動画像符号化において、動きベクトルを符号化する際、周囲のブロックの符号化モード(イントラ符号化、インター符号化など)や、動きベクトルを利用する。このときの周囲のブロックとは、符号化の対象となるブロックの上のブロック、右上のブロック及び左のブロックが一般的である。動きベクトルは、これらの周囲のブロックの情報からつくる予測ベクトルとの差分値を符号化する。
図11に、予測ベクトルの例を示す。
図11に示すように、動き検出の対象となるブロックの左横、上、右上のブロックが対象となるメディアン予測である。
本発明の第2の実施例では、連続する2行のうち下の行に位置するブロックに対しては、右上のブロックの動きベクトルが決定しておらず、予測ベクトルを正確に決定できない。このため動きベクトルの符号量を正確に推定できず動き検出の精度の低下を招く。しかしながら、第3の実施例で説明した動き検出装置では、連続する2行のうち下の行に位置するブロックの右上のブロックに関しても動きベクトルを決定しているため、より正確な予測ベクトルが推定でき動き検出の精度があがる。
次に、参照画像の読み込み量を示す。一枚(1フレーム)の動き検出の対象となる画像と一枚(別のフレーム)の参照画像とで動き検出処理を行う場合、2つのブロックに関して動き検出を行うごとに参照画像の読み込みが発生するので

(Ys+16)×(8160÷2) Byte (数式10)

となる。比較例2と同様にYs=144とすると、参照画像の読み込み量は、

(144+16)×(8160÷2) Byte ≒ 9.96MB (数式11)

となり、数式(5)と比較して大きく削減できていることがわかる。
このように、本発明の第3の実施形態で説明した動き検出方法では、動きベクトルの符号量推定が正確になることによる動き検出精度の改善効果と、参照画像の読み込み量を削減する効果がある。
第4の実施形態
第4の実施形態による動き検出装置は、図1、図2、図3で説明した第1の実施形態のものと基本的な構成は同じであり、同一部分はその詳しい説明を省略する。
この動き検出装置は、図3のステップS1006で説明したように、動き検出処理適用ブロック制御部204が、動き検出の対象となるブロックに対するブロックマッチング処理を完了し動きベクトルを決定したのち、次に動き検出の対象となるブロックを決定する。
このとき、動き検出の対象となる画像の全ブロックに対して動きベクトルを決定していれば、動き検出の対象となる画像に対する動き検出処理は完了である(S1007)。
図12は、動き検出の対象となるブロックは、先ず左上から下に行き、次の動き検出の対象となるブロックは下のブロックである。そして次の動き検出の対象となるブロックは右上の上のブロックであり、これを繰り返すスキャンをしながらブロックを選択する様子を示した図である。
このようにスキャンされ、その動きに合わせて、参照画像の探索領域が右にシフトする。
このように動き検出の対象となるブロックが連続する上中下の3行の上の行にする場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの下のブロックとする。このとき、探索領域は下にシフトせずメモリから新たに参照ブロックを読み込む必要がない。また、動き検出の対象となるブロックが連続する上中下の3行の中の行に位置する場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの下のブロックとする。このとき、探索領域は下にシフトせずメモリから新たに参照ブロックを読み込む必要がない、また、動き検出の対象となるブロックが連続する上中下の3行の下の行に位置する場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの右上のブロックの上のブロックとする。このときは、探索領域の右の外側に位置するブロックが新たに読み込みの対象となる。このときの読み込み量は(Ys+32)×16となる。
一枚(1フレーム)の動き検出の対象となる画像と一枚(別のフレーム)の参照画像とで動き検出を行う場合、2つのブロックの動き検出を行う毎に参照画像の読み込みが発生する。このときの参照画像読み込み量は

(Ys+32)×16×(8160÷3) Byte (数式12)

となる。比較例2と同様に、Ys=144とすると、参照画像の読み込み量は、

(144+32)×16×(8160÷3) Byte ≒ 7.3MB (数式13)

となり、数式(5)と比較して大きく削減できている。
第5の実施形態
第5の実施形態による動き検出装置は、図1、図2、図3で説明した第1の実施形態のものと基本的な構成は同じであり、同一部分はその詳しい説明を省略する。
この動き検出装置は、図3のステップS1006で説明したように、動き検出処理適用ブロック制御部204が、動き検出の対象となるブロックに対するブロックマッチング処理を完了し動きベクトルを決定したのち、次に動き検出の対象となるブロックを決定する。
このとき、動き検出の対象となる画像の全ブロックに対して動きベクトルを決定していれば、動き検出の対象となる画像に対する動き検出処理は完了である(S1007)。
図13は、動き検出の対象となるブロックは、先ず左上から右に行き、次の動き検出の対象となるブロックは左下のブロックである。そして次の動き検出の対象となるブロックは右の右上のブロックである。これを繰り返すスキャンをしながらブロックを選択する様子を示した図である。
このようにスキャンされ、その動きに合わせて、参照画像の探索領域が右にシフトする。
このように動き検出の対象となるブロックが連続する上中下の3行の上の行にする場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの左下のブロックとする。このとき、探索領域は下にシフトせずメモリから新たに参照ブロックを読み込む必要がない。また、動き検出の対象となるブロックが連続する上中下の3行の中の行に位置する場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの左下のブロックとする。このとき、探索領域は下にシフトせずメモリから新たに参照ブロックを読み込む必要がない、また、動き検出の対象となるブロックが連続する上中下の3行の下の行に位置する場合は、次に動き検出の対象となるブロックは、動き検出対象ブロックの右のブロックの右上のブロックの右上のブロックとする。このときは、探索領域の右の外側に位置するブロックが新たに読み込みの対象となる。このときの読み込み量は(Ys+32)×16となる。このように、ジグザグ順序で動き検出を適用する理由は、動きベクトルの符号量見積もりをより正確にするためである。
MPEG-4、やH.264等の国際標準の動画像符号化において、動きベクトルを符号化する際、周囲のブロックの符号化モード(イントラ符号化、インター符号化など)や、動きベクトルを利用する。このときの周囲のブロックとは、符号化の対象となるブロックの上のブロック、右上のブロック及び左のブロックが一般的である。動きベクトルは、これらの周囲のブロックの情報からつくる予測ベクトルとの差分値を符号化する。予測ベクトルの例としては、図11に示すようなメディアン予測によるものがある。
本発明の第4の実施の形態では、連続する上中下の3行のうち上、中の行に動き検出対象ブロックが位置する場合、右上のブロックの動きベクトルが決定しておらず、予測ベクトルを正確に決定できないため、動きベクトルの符号量を正確に推定できず動き検出の精度の低下を招く。
しかしながら、この第5の実施形態では、連続する上中下の3行のうち上、中の行に動き検出対象ブロックが位置する場合、動きベクトルが決定しているため、より正確な予測ベクトルが推定でき動き検出の精度があがる。
次に、参照画像の読み込み量を示す。一枚(1フレーム)の動き検出の対象となる画像と一枚(別のフレーム)の参照画像とで動き検出処理を行う場合、2つのブロックに関して動き検出を行うごとに参照画像の読み込みが発生するので

(Ys+32)×(8160÷3) Byte (数式14)

となる。比較例2と同様にYs=144とすると、参照画像の読み込み量は、

(144+32)×(8160÷2) Byte ≒ 7.3MB (数式15)

となり、数式(5)と比較して大きく削減できていることがわかる。
このように、本実施形態では、動きベクトルの符号量推定が正確になることによる動き検出精度の改善効果と、参照画像読み込み量の削減効果がある。
本発明の実施形態に関わる動き検出装置およびメモリおよび符号化部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に関わる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に関わる動き検出部のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に関わる動き検出適用順序を示す図である。 本発明の第3の実施形態に関わる動き検出適用順序を示す図である。 比較例によるラスタスキャン順の動き検出順序を示す図である。 比較例1を説明するための図である。 比較例2を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態における動作を示す図である。 本発明の第3の実施形態における動作を示す図である。 動画像符号化規格における予測ベクトルの例を説明する図である。 本発明の第4の実施形態に関わる動き検出適用順序を示す図である。 本発明の第5の実施形態に関わる動き検出適用順序を示す図である。
符号の説明
100・・・動画像符号化装置
101・・・入力画像
102・・・メモリ
103・・・動き検出装置
104・・・符号化部
201・・・参照画像用ローカルメモリ
202・・・当該ブロック用ローカルメモリ
203・・・ブロックマッチング部
204・・・動き検出処理適用ブロック制御部

Claims (10)

  1. 動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
    前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
    前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、
    前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在しない場合は、参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、
    前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在し、かつ動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中で最も左に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置。
  2. 動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
    前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
    前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち上の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置。
  3. 動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
    前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
    前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち上の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの左下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右のブロックのさらに右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置。
  4. 動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
    前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
    前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち上の行或いは中の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右上のブロックのさらに上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置。
  5. 動き検出の対象となるブロックを保持する動き検出対象ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持する参照ブロック用ローカルメモリと、
    前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行うブロックマッチング手段と、
    前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定する動きベクトル決定手段と、
    前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定する動き検出対象ブロック決定手段とを具備し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち上の行或いは中の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの左下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右のブロックのさらに右上のブロックのさらに右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出装置。
  6. 動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
    参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
    ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
    動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
    動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、
    前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在しない場合は、参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるように次の動き検出の対象となるブロックを決定し、
    前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記参照ブロック用ローカルメモリへ新たに参照ブロックを読み込む必要がないブロックが存在せず、かつ参照ブロックの読み込み量が最も小さくなるようなブロックが複数存在し、かつ動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中でもっとも上に位置するブロックが複数存在する場合は、動き検出処理が未実施のブロックのうち画像中で最も左に位置するブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法。
  7. 動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
    参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
    ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
    動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
    動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち上の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法。
  8. 動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
    参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
    ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
    動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
    動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち上の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの左下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記動き検出対象ブロックが、上下に連続する2行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右のブロックのさらに右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法。
  9. 動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
    参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
    ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
    動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
    動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち上の行或いは中の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右上のブロックのさらに上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法。
  10. 動き検出対象ブロック用ローカルメモリに、動き検出の対象となるブロックを保持し、
    参照ブロック用ローカルメモリに、前記動き検出対象ブロックに対する動き検出処理に参照用として、前記動き検出対象ブロックがあるフレームとは異なるフレームのなかの前記動き検出対象ブロックが対応する位置の周辺領域にある複数のブロックを保持し、
    ブロックマッチング手段を用いて、前記動き検出対象ブロック用ローカルメモリから供給される動き検出対象ブロック及び前記参照ブロック用ローカルメモリから供給される前記複数の参照ブロックとの間でそれぞれブロックマッチングを行い、
    動きベクトル決定手段を用いて、前記ブロックマッチング手段から供給されるブロックマッチングの結果から、前記動き検出対象ブロックとの類似度が、他の参照ブロックと比較して高い少なくとも1つの参照ブロックの動きベクトルを決定し、
    動き検出対象ブロック決定手段を用いて、前記動き検出対象ブロックの動き検出処理が終了した後に、次の動き検出処理の対象となるブロックを決定し、
    前記動き検出対象ブロック決定手段は、前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち上の行或いは中の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの左下のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定し、
    前記動き検出対象ブロックが、上中下に連続する3行のうち下の行に位置する場合は、前記動き検出対象ブロックの右のブロックのさらに右上のブロックのさらに右上のブロックを次の動き検出の対象となるブロックとして決定することを特徴とする動き検出方法。
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