JP2007227321A - バッテリ充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載された各バッテリに対する早期充電を実現する。
【解決手段】バッテリ充電装置10は、主バッテリ状態検出部44により実際に充電された電気量を示す主バッテリの充電率を正確に算出し、補助バッテリ状態検出部45により実際に充電された電気量を示す補助バッテリの充電率を正確に算出し、これらの充電率に基づき、充電分配制御部47により主バッテリおよび補助バッテリに対する充電分配比率を決定するようにしたので、一方のバッテリへの片寄った充電がされることがなくなり、各バッテリへの適切な充電が実施され、主バッテリおよび補助バッテリに対する早期充電が実現されるようになる。【選択図】図3

Description

本発明はバッテリ充電装置に関し、特に所定のエンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止し、所定のエンジン再始動条件が成立するとエンジンを自動的に再始動するエコラン機能(アイドリングストップ機能)を有する車両に搭載される主バッテリおよびエコランからのエンジン再始動時に主バッテリの電圧低下を抑制する補助バッテリに対して充電を行うバッテリ充電装置に関する。
現在、車両には、所定のエンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止し、所定のエンジン再始動条件が成立するとエンジンを自動的に再始動するエコランシステムが搭載されているものがある。
このエコランシステムでは、車両の快適性などが損なわれることのないように、エンジンを自動停止したエコラン実施中においてもカーオーディオなどの補機を使用できる構成になっている。このため、エコラン実施中は、バッテリの電圧低下が予測され、エコランからのエンジン再始動時に、このバッテリの電圧低下のために補機で設定していた設定値がリセットされたり、エンジンが再始動できなかったりする虞がある。
このようなバッテリの電圧低下を防止するため、補助バッテリ(たとえば、キャパシタ)を搭載し、エコランからのエンジン再始動時におけるバッテリの電圧低下分を補うよう構成した車両が知られている。
バッテリおよび補助バッテリを搭載した車両において、これらの充電状態が良好であればエコランを実施できるが、特に、主となるバッテリの充電状態が良好でなければエコランを実施することはできない。このため、主となるバッテリはもとより補助バッテリについても、それらの充電状態がいつも良好となるように充電しておくことが望まれている。このような要求に対し、複数のバッテリを搭載した車両のバッテリ充電装置として、各バッテリの放電状態および温度に基づいて単位時間当りの各バッテリへの充電分配比率を設定し、各バッテリを交互に充電する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平6−209532号公報
しかし、従来の技術では、バッテリの放電電流、端子電圧および温度に従ってバッテリの放電状態を判定しているが、このバッテリの放電状態はバッテリが放電できるバッテリ容量を的確に表している訳ではないので、このバッテリの放電状態に基づいた充電分配比率で充電を行っても、一方のバッテリへの片寄った充電がされることがある。さらに、各バッテリを交互に充電する際、充電時間により充電されるバッテリを切り替えているので、車両が加速しているときはあまり充電できないなどの車両の走行状態に基づいた充電量の変化が加味されていない。これにより、一方のバッテリへの片寄った充電がされる分他方のバッテリへの充電ができなくなり、各バッテリに対する早期充電が実現されず、エコランを実施する機会が少なくなるなどの問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、各バッテリに対する早期充電を実現することができるバッテリ充電装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、第一バッテリのバッテリ容量および充電率を検出する第一バッテリ状態検出手段と、第二バッテリの充電率を検出する第二バッテリ状態検出手段と、前記第一バッテリのバッテリ容量、前記第一バッテリの充電率および前記第二バッテリの充電率に基づき、前記第一バッテリおよび前記第二バッテリに対する充電分配比率を決定し、前記充電分配比率に従って充電の分配を制御する充電分配制御手段と、を備えていることを特徴とするバッテリ充電装置が提供される。
このようなバッテリ充電装置によれば、実際に充電された電気量を示す第一バッテリおよび第二バッテリの充電率を正確に算出し、これらの充電率に基づき、第一バッテリおよび第二バッテリに対する充電分配比率を決定するようにしたので、一方のバッテリへの片寄った充電がされることがなくなり、各バッテリへの適切な充電が実施され、第一バッテリおよび第二バッテリに対する早期充電が実現されるようになる。
また、本発明では上記課題を解決するために、第一バッテリのバッテリ容量および充電率を検出する第一バッテリ状態検出手段と、第二バッテリの充電率を検出する第二バッテリ状態検出手段と、前記第一バッテリおよび前記第二バッテリのいずれかを優先して充電させるかを定義した充電制御方法が複数種類設定されていて、実施される前記充電制御方法を、前記第一バッテリの充電率、前記第二バッテリの充電率、および、前記第一バッテリの電流値から算出された補機の消費電流値に応じて切り替える充電制御方法切替手段と、を備えていることを特徴とするバッテリ充電装置が提供される。
このようなバッテリ充電装置によれば、第一バッテリおよび第二バッテリのいずれかを優先して充電させるかを定義した充電制御方法が複数種類設定されていて、実際に充電された電気量を示す第一バッテリおよび第二バッテリの充電率を正確に算出し、これらの充電率および補機の消費電流値に応じて実施される充電制御方法を切り替えるようにしたので、一方のバッテリへの片寄った充電がされることがなくなり、各バッテリへの適切な充電が実施され、第一バッテリおよび第二バッテリに対する早期充電が実現されるようになる。
本発明のバッテリ充電装置は、実際に充電された電気量を示す第一バッテリおよび第二バッテリの充電率を正確に算出し、これらの充電率に基づき、第一バッテリおよび第二バッテリに対する充電分配比率を決定するようにしたので、一方のバッテリへの片寄った充電がされることがなくなり、各バッテリへの適切な充電が実施され、第一バッテリおよび第二バッテリに対する早期充電が実現されるようになる。これにより、エコラン実施の機会が増加し、車両の燃費を向上させることができる。
また、第一バッテリおよび第二バッテリのいずれかを優先して充電させるかを定義した充電制御方法が複数種類設定されていて、第一バッテリおよび第二バッテリの充電率および補機の消費電流値に応じて実施される充電制御方法を切り替えるようにしたので、一方のバッテリへの片寄った充電がされることがなくなり、各バッテリへの適切な充電が実施され、第一バッテリおよび第二バッテリに対する早期充電が実現されるようになる。これにより、エコラン実施の機会が増加し、車両の燃費を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、バッテリ充電装置により主バッテリおよび補助バッテリに対して充電を行うバッテリ充電システムのシステム構成について説明する。
図1はバッテリ充電システムのシステムブロック図である。
バッテリ充電システムは、充電を行うバッテリ充電装置10を備え、このバッテリ充電装置10には、エンジン動作中に発電するオルタネータ11、補機12、この補機12への電源供給を行う主バッテリ13、および、エコランからのエンジン再始動時に主バッテリ13の電圧低下を抑制する補助バッテリ14が電源ライン15を介して接続されている。このオルタネータ11から主バッテリ13および補助バッテリ14への経路に、充電の分配を切り替える分配機構16が設けられている。また、主バッテリ13から補機12への経路には、ダイオードDが設けられている。
主バッテリ13には、電圧を検出する電圧センサ17、電流を検出する電流センサ18および温度を検出する温度センサ19が設けられ、これらの電圧センサ17、電流センサ18および温度センサ19の出力端子は図示はしないがバッテリ充電装置10に接続されている。また、補助バッテリ14には、電圧センサ20、電流センサ21および温度センサ22が設けられ、これらの電圧センサ20、電流センサ21および温度センサ22の出力端子は図示はしないがバッテリ充電装置10に接続されている。
補機12は、車両に搭載される電装品であり、たとえば、エンジンを始動させるときに動作するスタータモータ、カーオーディオなどが挙げられる。
バッテリ充電装置10は、主バッテリ13の電圧センサ17、電流センサ18および温度センサ19により検出された信号、および、補助バッテリ14の電圧センサ20、電流センサ21および温度センサ22により検出された信号に基づき、エコラン機能を有する車両に搭載される主バッテリ13および補助バッテリ14に対して適正な充電分配比率で充電を行う。
なお、上記の説明では、バッテリ充電装置は独立して構成されているが、エコラン制御装置やエンジン制御装置と一体に構成されるようにしてもよい。
次に、バッテリ充電装置10のハードウェア構成について説明する。
図2はバッテリ充電装置のハードウェアブロック図である。
バッテリ充電装置10は、マイクロコンピュータ(マイコン)30を備え、このマイコン30は、バッテリ充電装置10内のバス31に接続されていて、I/F(Interface)32を介して車載LANのような外部の信号ライン33に接続されている。
マイコン30は、CPU(Central Processing Unit)34を有し、CPU34には、ROM(Read Only Memory)35およびRAM(Random Access Memory)36がマイコン30内のバス37を介して接続されている。また、CPU34には、バス31がバス37を介して接続されている。
CPU34は、バッテリ充電装置10全体を制御する。RAM36には、CPU34が実行するOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM36には、CPU34の処理に必要な各種データが格納される。ROM35には、OSのプログラムやアプリケーションプログラムなどが格納される。
このアプリケーションプログラムは、バッテリ充電装置10が実行する主バッテリ状態検出処理、補助バッテリ状態検出処理、充電分配比率決定処理、バッテリ充電処理、充電制御方法切替処理、オルタネータ調整電圧値補正処理のためのプログラムなどを含んでいる。
次に、図2のハードウェア構成により実現される第1の実施の形態に係るバッテリ充電装置10の機能構成について説明する。
図3は第1の実施の形態に係るバッテリ充電装置の機能ブロック図である。
バッテリ充電装置10は、主バッテリ監視部41、補助バッテリ監視部42、車両状態監視部43、主バッテリ状態検出部44、補助バッテリ状態検出部45、充電分配制御部47およびオルタネータ調整電圧値補正部48を備えている。
主バッテリ監視部41は、電圧センサ17、電流センサ18および温度センサ19がそれぞれ検出した主バッテリ13の電圧値、電流値およびバッテリ液温度をサンプリングする。また、補助バッテリ監視部42は、電圧センサ20、電流センサ21および温度センサ22がそれぞれ検出した補助バッテリ14の電圧値、電流値およびバッテリ雰囲気温度をサンプリングする。
これらの監視結果に基づき、主バッテリ状態検出部44は、主バッテリ13のバッテリ容量、充電率および内部抵抗値を算出することにより主バッテリ13の状態を検出し、補助バッテリ状態検出部45は、補助バッテリ14の充電率および内部抵抗値を算出することにより補助バッテリ14の状態を検出する。
これらの検出結果に基づき、充電分配制御部47は、主バッテリ13および補助バッテリ14に対する充電分配比率を決定し、その充電分配比率に従って充電を行う。
車両状態監視部43は、たとえば、エンジンを制御している電子制御ユニットからの情報を基に車両の走行状態(アイドル、加速、定速または減速)を監視する。
この車両の走行状態、主バッテリ13および補助バッテリ14の充電率、および、主バッテリ13の電流値に基づき、オルタネータ調整電圧値補正部48は、オルタネータ11の出力電圧値を調整するオルタネータ調整電圧値を補正する。
次に、主バッテリ13および補助バッテリ14に対する充電の分配を制御する処理について説明する。
図4は充電分配比率決定処理を示すフローチャート、図5は主バッテリの電圧値に対する充電率の特性を示す図、図6は主バッテリのバッテリ液温度に対する充電率の補正係数を示す図、図7は主バッテリの内部抵抗値の温度特性を示す図、図8は充電率の補正係数を説明する図であって、(A)は差分抵抗値に対する充電率の補正係数を示し、(B)は差分抵抗値に対応する充電率の補正係数が関連付けられたテーブルである。図9は補助バッテリの電圧値に対する充電率の特性を示す図、図10は補助バッテリの充電率に対する温度の補正係数を示す図、図11は補助バッテリの内部抵抗値の温度特性を示す図、図12は第1の充電分配比率マップを示す図、図13は第2の充電分配比率マップを示す図、図14は第3の充電分配比率マップを示す図である。
ここでの充電分配比率決定処理は、主バッテリ状態検出部44の主バッテリ状態検出処理プログラム、補助バッテリ状態検出部45の補助バッテリ状態検出処理プログラム、および、充電分配制御部47の充電分配比率決定処理プログラムにより実現される。
まず、主バッテリ状態検出部44は、主バッテリ状態検出処理プログラムにより以下のステップに従って処理を実行する。
[ステップS11]CPU34は、エンジン始動時に電圧センサ17および電流センサ18が検出した主バッテリ13の電圧値および放電電気量に基づき、主バッテリ13の電圧値が所定電圧低下する間に主バッテリ13から放電される電気量からバッテリ容量を算出する処理を実行する。なお、この算出処理では、温度センサ19により検出された主バッテリ13のバッテリ液温度の取得、および、主バッテリ13の内部抵抗値の算出も行われている。
[ステップS12]CPU34は、電圧センサ17により検出された主バッテリ13の電圧値に対応した主バッテリ13の充電率を取得する。つまり、主バッテリ13は、図5に示したように、その電圧値Vmと充電率との間に所定の関係を有しているので、CPU34は、そのデータを格納しているROM35を参照し、主バッテリ13の電圧値に対応した主バッテリ13の充電率を取得する。
[ステップS13]CPU34は、主バッテリ13の充電率を温度補正する。つまり、主バッテリ13の充電率はバッテリ液温度が低下すると減少する温度特性を有しているので、バッテリ液温度Tmの変化に応じ、主バッテリ13の充電率を補正する必要がある。このため、CPU34は、図6に示した温度対補正係数のデータを格納しているROM35を参照し、主バッテリ13のバッテリ液温度に対応した充電率の補正係数を取得し、ステップS12の処理で取得した主バッテリ13の充電率にその補正係数を乗算して主バッテリ13のバッテリ液温度による充電率の補正を行う。
[ステップS14]CPU34は、温度センサ19により検出されたバッテリ液温度に対応した主バッテリ13の理論内部抵抗値を取得し、ステップS11の処理で算出された主バッテリ13の内部抵抗値と比較することで、現状の主バッテリ13の劣化の程度を算出する。つまり、主バッテリ13は、図7に示したように、その内部抵抗値はバッテリ液温度が低くなるに従って高くなるという温度特性を有し、さらに、劣化するに従ってその内部抵抗値が理論内部抵抗値よりも高くなる傾向を有しているので、CPU34は、その温度特性のデータを格納しているROM35を参照し、バッテリ液温度に対応した主バッテリ13の理論内部抵抗値を取得する。主バッテリ13は、劣化により内部抵抗値が大きくなると充電率も減少するので、その劣化に応じて充電率を補正する必要がある。つまり、主バッテリ13の充電率を、図8の(A)に示したように、現状の内部抵抗値と理論内部抵抗値との差が大きくなるに従って減少するよう補正する必要がある。このため、CPU34は、ステップS11の処理で算出された実測値の主バッテリ13の内部抵抗値とここで取得した理論内部抵抗値との差分抵抗値R0を算出しておく。
[ステップS15]CPU34は、主バッテリ13の充電率を内部抵抗値で補正する。この処理で、最終的に、現状の主バッテリ13の状態に即した主バッテリ13の充電率が求められる。すなわち、CPU34は、差分抵抗値R0に対応した補正係数を取得し、ステップS13の処理で温度補正した主バッテリ13の充電率にその補正係数を乗算して主バッテリ13の充電率を補正する。なお、図8の(A)の特性は、図8の(B)に示したように、差分抵抗値R0に対応する充電率の補正係数が関連付けられてテーブルの形式でROM35に格納されている。
以上までの処理により、主バッテリ13のバッテリ液温度の変化と内部抵抗値の変化とを加味した主バッテリ13の充電率が取得され、主バッテリ13の正確な状態が検出される。
次に、補助バッテリ状態検出部45は、補助バッテリ状態検出処理プログラムにより以下のステップに従って処理を実行する。
[ステップS16]CPU34は、電圧センサ20により検出された補助バッテリ14の電圧値を取得する。なお、電流センサ21により検出された補助バッテリ14の電流値の取得、および、補助バッテリ14の内部抵抗値の算出も行われている。
[ステップS17]CPU34は、電圧センサ20により検出された補助バッテリ14の電圧値に対応した補助バッテリ14の充電率を取得する。つまり、補助バッテリ14は、主バッテリ13の場合と同様に、図9に示したような関係を有しているので、CPU34は、そのデータを格納しているROM35を参照し、補助バッテリ14の電圧値に対応した補助バッテリ14の充電率を取得する。
[ステップS18]CPU34は、補助バッテリ14の充電率を温度補正する。つまり、主バッテリ13の場合と同様に、CPU34は、図10に示した温度対補正係数のデータを格納しているROM35を参照し、補助バッテリ14のバッテリ雰囲気温度に対応した充電率の補正係数を取得し、この補正係数により補助バッテリ14のバッテリ雰囲気温度による充電率の補正を行う。
[ステップS19]CPU34は、温度センサ22により検出されたバッテリ雰囲気温度に対応した補助バッテリ14の理論内部抵抗値を取得し、ステップS16の処理で算出された補助バッテリ14の内部抵抗値と比較することで、現状の補助バッテリ14の劣化の程度を算出する。つまり、補助バッテリ14は、主バッテリ13の場合と同様に、図11に示したような温度特性を有しているので、CPU34は、その温度特性のデータを格納しているROM35を参照し、バッテリ液温度に対応した補助バッテリ14の理論内部抵抗値を取得する。
[ステップS20]CPU34は、補助バッテリ14の充電率を内部抵抗値で補正する。すなわち、主バッテリ13の場合と同様に、CPU34は、現状の内部抵抗値と理論内部抵抗値との差分抵抗値R0に対応した補正係数を取得し、これで補助バッテリ14の充電率を補正する。
以上までの処理により、補助バッテリ14のバッテリ雰囲気温度の変化と内部抵抗値の変化とを加味した補助バッテリ14の充電率が取得され、補助バッテリ14の正確な状態が検出される。
次に、充電分配制御部47は、充電分配比率決定処理プログラムにより以下のステップに従って処理を実行する。
[ステップS21]CPU34は、主バッテリ13の劣化の程度に応じて充電分配比率マップを選択する。この充電分配比率マップは、主バッテリ13の劣化の程度に応じて図12、図13および図14に示したように3種類用意されていて、主バッテリ13および補助バッテリ14の充電率に対応した主バッテリ13および補助バッテリ14に対する充電分配比率を定義していて、ROM35に格納されている。なお、この実施の形態では、主バッテリ13の劣化の程度を3段階に分けて3つの充電分配比率マップが用意されているが、3段階に限定されるものではなく、任意に設定できる。
[ステップS22]CPU34は、ステップS21の処理で選択された充電分配比率マップを参照し、主バッテリ13の充電率および補助バッテリ14の充電率に対応した充電分配比率を決定する。
[ステップS23]CPU34は、ステップS22の処理で決定された充電分配比率に従って充電するときに、主バッテリ13および補助バッテリ14が充電を終了するときの充電電流積算値の閾値を取得する。これらの閾値は、オルタネータ11、主バッテリ13および補助バッテリ14の性能に応じたオルタネータ11の発電量の絶対量がROM35に格納されていて、その発電量の絶対量をステップS22の処理で決定された充電分配比率に従って分配することにより取得される。
以上までの処理により、主バッテリ13および補助バッテリ14の充電率に基づき、適切な主バッテリ13および補助バッテリ14に対する充電分配比率が決定され、その充電分配比率に基づき、主バッテリ13および補助バッテリ14に充電される充電電流積算値の閾値が取得される。
次に、主バッテリ13および補助バッテリ14に対して充電する処理について説明する。
図15はバッテリ充電処理を示すフローチャートである。
ここでの処理は、充電分配制御部47のバッテリ充電処理プログラムにより実現される。
充電分配制御部47は、バッテリ充電処理プログラムにより以下のステップに従って処理を繰り返し実行する。
[ステップS31]CPU34は、主バッテリ13への充電電流積算値をクリアする。
[ステップS32]CPU34は、主バッテリ13への充電を開始させる。
[ステップS33]CPU34は、主バッテリ13への充電電流値を積算する。
[ステップS34]CPU34は、主バッテリ13への充電電流積算値がステップS23の処理で算出された閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合、主バッテリ13への所定の充電は完了したので、補助バッテリ14への充電を実施するため、処理はステップS35に進み、閾値未満である場合、主バッテリ13への所定の充電は完了していないので、主バッテリ13への充電を継続するため、処理はステップS33に戻る。なお、閾値未満である場合、主バッテリ13へ充電されるのを待つため、所定時間待ってステップS33に戻るようにしてもよい。
[ステップS35]CPU34は、補助バッテリ14への充電電流積算値をクリアする。
[ステップS36]CPU34は、補助バッテリ14への充電を開始させる。
[ステップS37]CPU34は、補助バッテリ14への充電電流値を積算する。
[ステップS38]CPU34は、補助バッテリ14への充電電流積算値がステップS23の処理で算出された閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合、主バッテリ13および補助バッテリ14への所定の充電は完了したので、バッテリ充電処理は終了し、閾値未満である場合、補助バッテリ14への所定の充電は完了していないので、補助バッテリ14への充電を継続するため、処理はステップS37に戻る。なお、閾値未満である場合、補助バッテリ14へ充電されるのをを待つため、所定時間待ってステップS37に戻るようにしてもよい。
以上の処理により、充電分配比率から取得された主バッテリ13および補助バッテリ14への充電電流積算値の閾値に基づき、主バッテリ13および補助バッテリ14への充電がされる。これにより、適切な充電分配比率により充電が実施され、主バッテリ13および補助バッテリ14に対する早期充電が実現される。
次に、ステップS11の処理における、主バッテリ13のバッテリ容量および内部抵抗値を算出する処理について説明する。
図16はバッテリ容量算出処理を示すフローチャートである。
主バッテリ状態検出部44は、スタータ駆動によりエンジンが始動された場合に、主バッテリ状態検出処理プログラムにより以下のステップに従って処理を実行する。
[ステップS41]CPU34は、スタータ駆動によりエンジンが始動されたか否かを判定する。始動された場合、処理はステップS42に進み、始動されていない場合、主バッテリ状態検出処理は終了する。
[ステップS42]CPU34は、エンジンが始動されてから所定時間が経過したか否かを判定する。これは、エンジン始動時の初期段階にはスタータ突入電流が流れていて、このスタータ突入電流を主バッテリ13の電流値としてサンプリングしないようにするため、エンジンが始動されてから所定時間待つためのものである。所定時間が経過した場合、処理はステップS43に進み、所定時間が経過していない場合、この判定処理を繰り返す。
[ステップS43]CPU34は、電圧センサ17および電流センサ18によりそれぞれ検出された主バッテリ13の電圧値および電流値のサンプリングを開始する。
[ステップS44]CPU34は、今回サンプリングした主バッテリ13の電圧値および電流値と前回サンプリングした主バッテリ13の電圧値および電流値とから、主バッテリ13の電圧値および電流値の変化量を算出し、その電圧値の変化量を電流値の変化量で除算して主バッテリ13の内部抵抗値Rnを算出する。すなわち、今回サンプリングした主バッテリ13の電圧値および電流値をそれぞれVnow(V)およびInow(A)とし、前回サンプリングした主バッテリ13の電圧値および電流値をそれぞれVold(V)およびIold(A)とすると、主バッテリ13の内部抵抗値Rn(V/A)は、
Rn=(Vnow−Vold)/(Inow−Iold)・・・(1)
により算出される。このサンプリングごとに個別に算出された主バッテリ13の内部抵抗値Rnは、順次積算され、主バッテリ13の内部抵抗値Rnの合計値Rsumが、
Rsum=R0+R1+R3+・・・+Rn・・・(2)
により算出される。
[ステップS45]CPU34は、ステップS43の処理でサンプリングを開始してから現在までの間に主バッテリ13から放電された放電電気量Isum0(主バッテリ13の電流値の積算値)を算出する。
[ステップS46]CPU34は、エンジンが完爆したか否かを判定する。完爆した場合、処理はステップS48に進み、完爆していない場合、処理はステップS47に進む。
[ステップS47]CPU34は、サンプリング開始から所定時間が経過したか否かを判定する。これは、エンジンが始動されて完爆していない状態が長く続くと、スタータが正常に駆動されていないなどのトラブルの可能性があるので、そのようなトラブルの際には主バッテリ状態検出処理を終了するためのものである。所定時間が経過した場合、主バッテリ状態検出処理は終了し、所定時間が経過していない場合、処理はステップS42に戻る。
以上までの処理では、エンジンが完爆するまで、主バッテリ13の電圧値および電流値のサンプリング、主バッテリ13の内部抵抗値の個別および合計の算出、放電電気量Isum0の算出が周期的に行われていることになる。
[ステップS48]CPU34は、主バッテリ13のバッテリ容量を算出する。すなわち、現状の主バッテリ13の電圧値をV1(V)とし、バッテリ容量算出処理開始時の電圧値をV0(V)とし、放電電気量をIsum0(Asec)とすると、主バッテリ13のバッテリ容量Cm(Asec/V)は、
Cm=a/(|V1−V0|)×Isum0・・・(3)
により算出される。なお、定数aは、主バッテリ13の電圧値の単位変動幅で、ここでは、a=1である。これにより、主バッテリ13の電圧値が1V低下する間に主バッテリ13から放電される放電電気量からバッテリ容量が算出される。
[ステップS49]CPU34は、主バッテリ13の内部抵抗値を決定する。本実施の形態では、この主バッテリ13の内部抵抗値は、ステップS44の処理で算出された主バッテリ13の内部抵抗値の合計値Rsumをサンプリング数nで除算した平均値としている。もちろん、この主バッテリ13の内部抵抗値は、各主バッテリ13の内部抵抗値の中の最大値または最頻値としてもよく、各主バッテリ13の内部抵抗値の中の外れ値を削除してから主バッテリ13の内部抵抗値を決定してもよい。
[ステップS50]CPU34は、現状のバッテリ液温度をTHB0として記憶する。
以上の処理により、エンジンが始動されて所定時間が経過してからエンジンが完爆するまでの間にサンプリングした主バッテリ13の電圧値および電流値に基づき、主バッテリ13のバッテリ容量および内部抵抗値が算出され、最後に、バッテリ液温度が記憶される。
次に、主バッテリ13および補助バッテリ14に対する早期充電を実現するために、適切な充電分配比率を決定するだけでなく、適切なオルタネータ11の発電量を得るための、オルタネータ11に指令されるオルタネータ調整電圧値を補正する処理について説明する。
図17はオルタネータ調整電圧値補正処理を示すフローチャート、図18はオルタネータ調整電圧値の補正係数マップを示す図、図19はバッテリ液温度に対するオルタネータの出力電圧値の特性を示す図である。
オルタネータ調整電圧値補正部48は、オルタネータ調整電圧値補正処理プログラムにより以下のステップに従って処理を実行する。
[ステップS51]CPU34は、ステップS15の処理で補正された主バッテリ13の充電率を取得する。
[ステップS52]CPU34は、ステップS20の処理で補正された補助バッテリ14の充電率を取得する。
[ステップS53]CPU34は、電流センサ18が検出した主バッテリ13の電流値から算出された補機12の消費電流値を取得する。
[ステップS54]CPU34は、主バッテリ13の電圧値、補助バッテリ14の電圧値および補機12の消費電流値に基づき、オルタネータ11の出力電圧値を調整するオルタネータ調整電圧値に対して補正を行う。これは、主バッテリ13においては、その充電率および補機12の消費電流値に応じてオルタネータ11の発電量を変化させる必要があり、たとえば、主バッテリ13の充電率が低い場合および補機12の消費電流値が大きくて主バッテリ13の充電率が低くなりやすい場合、主バッテリ13の充電率を回復させるためにオルタネータ11の発電量を大きくする必要がある。このため、CPU34は、図18に示したような、主バッテリ13の充電率、補機12の消費電流値およびオルタネータ調整電圧値の補正係数を格納しているROM35を参照し、主バッテリ13の充電率および補機12の消費電流値に対応したオルタネータ調整電圧値の補正係数を取得し、オルタネータ調整電圧値にその補正係数を加算し、オルタネータ調整電圧値を補正する。さらに、補助バッテリ14が充電中のときも同様であり、補助バッテリ14の充電率および補機12の消費電流値に対応したオルタネータ調整電圧値の補正係数をオルタネータ調整電圧値に加算し、オルタネータ調整電圧値を補正する。
[ステップS55]CPU34は、ステップS54の処理で補正されたオルタネータ調整電圧値を、車両の走行状態およびバッテリ液温度に応じて、オルタネータ11が出力できる出力電圧値でガードする。
ここで、主バッテリ13は、そのバッテリ液温度に応じて内部抵抗値が変化し、それにより、たとえば、バッテリ液温度が高くなって内部抵抗値が小さいほど主バッテリ13を充電する電圧値は低くてよいという特性を有している。また、オルタネータ11は、その発電量は車両の走行状態に応じて変化し、車両の走行状態がアイドル、加速、定速および減速の順に変化していくに従って発電量を多くすることができるという特性を有している。これにより、オルタネータ11が出力できる出力電圧値Vmaxは、図19に示したように、バッテリ液温度Tmが高くなるほど低くてよく、さらに、車両の走行状態に応じて変化し、アイドル、加速、定速および減速の順に高くなっている。
しかし、ステップS54の処理で補正されたオルタネータ調整電圧値は、そのような特性とは無関係に算出されるので、非常に高くなることがあり、そのような場合には、CPU34は、その特性のデータを格納しているROM35を参照し、車両の走行状態およびバッテリ液温度に対応する出力電圧値を取得し、オルタネータ調整電圧値をその出力電圧値でガードする。
[ステップS56]CPU34は、ステップS55でガードされたオルタネータ調整電圧値をオルタネータ11へ指令する。
以上の処理により、オルタネータ11に指令されるオルタネータ調整電圧値は、主バッテリ13の充電率、補助バッテリ14の充電率および補機12の消費電流値に基づいて補正され、さらに、車両の走行状態およびバッテリ液温度に対応する出力電圧値でガードされる。これにより、適切なオルタネータ11の出力電圧値により充電が実施されるようになる。
次に、図2のハードウェア構成により実現される第2の実施の形態に係るバッテリ充電装置の機能構成について説明する。
図20は第2の実施の形態に係るバッテリ充電装置の機能ブロック図である。
第2の実施の形態に係るバッテリ充電装置10aは、第1の実施の形態に係るバッテリ充電装置10の充電分配制御部47を、充電制御方法切替部49へ変更した点で相違する。
充電制御方法切替部49は、主バッテリ13および補助バッテリ14のいずれかを優先して充電させるかを定義した充電制御方法が複数種類設定されていて、実施される充電制御方法を、主バッテリ状態検出部44および補助バッテリ状態検出部45による検出結果に応じて切り替える。
この充電制御方法切替部49は、具体的には、以下に示すように、主バッテリ13の充電率、補助バッテリ14の充電率、および、補機12の消費電流値に応じて切り替えている。
図21はバッテリへの充電制御方法を切り替える説明図であって、(A)は主バッテリの充電率を示し、(B)は補助バッテリの充電率を示している。図22は充電制御方法を定義したマップを示す図である。
図21の(A)に示したように、主バッテリ13は、その充電率が4段階に分けられていて、充電率が75%未満である場合、エコランが禁止されるエコラン禁止領域にあり、75%以上85%未満である場合、エコランが許可されるエコラン許可領域にあり、85%以上94%未満である場合、ほぼ目標の充電量を有していて準目標充電領域にあり、94%以上である場合、目標の充電量を有していて目標充電領域にある。
なお、ここでは、4つの領域が用意されているが、4つに限定されるものではなく、任意に設定できる。
また、図21の(B)に示したように、補助バッテリ14は、その充電率が2段階に分けられていて、充電率が80%未満である場合、エコランが禁止されるエコラン禁止領域にあり、80%以上である場合、目標の充電量を有していて目標充電領域にある。
なお、ここでは、2つの領域が用意されているが、2つに限定されるものではなく、任意に設定できる。
ここで、図22に示したように、主バッテリ13および補助バッテリ14の充電率がどの領域にあるか、および、補機12の負荷が高負荷であるか低負荷であるかに応じて、第1〜第5の充電制御方法の中から、主バッテリ13および補助バッテリ14に対する充電制御方法が決定される。
なお、ここでは、5つの充電制御方法が用意されているが、5つに限定されるものではなく、任意に設定できる。
次に、主バッテリ13および補助バッテリ14に対する充電制御方法を切り替える処理について説明する。
図23は充電制御方法切替処理を示すフローチャート、図24は第1の充電制御方法による処理を示すフローチャート、図25は第2の充電制御方法による処理を示すフローチャート、図26は第3の充電制御方法による処理を示すフローチャート、図27は第4の充電制御方法による処理を示すフローチャート、図28は第5の充電制御方法による処理を示すフローチャート、図29は充電時間テーブルを示す図、図30は充電量テーブルを示す図である。
充電制御方法切替部49は、充電制御方法切替処理プログラムにより以下のステップに従って処理を実行する。
[ステップS61]この処理では、前述の第1の実施の形態に係るステップS11〜S15の処理と同様にして主バッテリ13の充電率が取得される。
[ステップS62]この処理では、前述の第1の実施の形態に係るステップS16〜S20の処理と同様にして補助バッテリ14の充電率が取得される。
[ステップS63]CPU34は、電流センサ18が検出した主バッテリ13の電流値から算出された補機12の消費電流値を取得する。このとき、CPU34は、この補機12の消費電流値が任意の閾値以上の場合、補機12の負荷は高負荷であると判定し、任意の閾値未満の場合、補機12の負荷は低負荷であると判定する。
[ステップS64]CPU34は、主バッテリ13および補助バッテリ14に対する充電制御方法を決定する。この充電制御方法は、図22に示したように、主バッテリ13の充電率、補助バッテリ14の充電率および補機12の消費電流値に関連付けられて充電制御方法マップとしてROM35に格納されている。このため、CPU34は、この充電制御方法マップを格納しているROM35を参照し、主バッテリ13の充電率、補助バッテリ14の充電率および補機12の消費電流値に応じて充電制御方法を決定する。
[ステップS65]CPU34は、ステップS64の処理で決定された第1の充電制御方法による処理を実施する。
[ステップS66]CPU34は、ステップS64の処理で決定された第2の充電制御方法による処理を実施する。
[ステップS67]CPU34は、ステップS64の処理で決定された第3の充電制御方法による処理を実施する。
[ステップS68]CPU34は、ステップS64の処理で決定された第4の充電制御方法による処理を実施する。
[ステップS69]CPU34は、ステップS64の処理で決定された第5の充電制御方法による処理を実施する。
以上の処理により、実施される充電制御方法が、主バッテリ13の充電率、補助バッテリ14の充電率および補機12の消費電流値に基づき、第1〜第5の充電制御方法の中のいずれかの方法に決定され、その方法に基づいて充電制御の処理が実施される。
以下、第1〜第5の充電制御方法による処理について順に説明する。
まず、ステップS65の処理で実行される第1の充電制御方法による処理について説明する。
ここでの処理は、図22に示したように、主バッテリ13の充電率が目標充電領域にあり、補助バッテリ14の充電率が目標充電領域にある場合、主バッテリ13の充電率がエコラン許可領域およびエコラン禁止領域にあり、補助バッテリ14の充電率が目標充電領域にある場合、主バッテリ13の充電率がエコラン許可領域およびエコラン禁止領域にあり、補助バッテリ14の充電率がエコラン禁止領域にあり、現状の補機12の消費電流値から補機12の負荷が高負荷と判定される場合、および、主バッテリ13の充電率がエコラン禁止領域にあり、補助バッテリ14の充電率がエコラン禁止領域にあり、補機12の負荷が低負荷と判定される場合に実施される。
[ステップS81]CPU34は、補助バッテリ14への充電を禁止し、主バッテリ13への充電を実施する。
次に、ステップS66の処理で実行される第2の充電制御方法による処理について説明する。
ここでの処理は、図22に示したように、主バッテリ13の充電率が目標充電領域にあり、補助バッテリ14の充電率がエコラン禁止領域にあり、補機12の負荷が高負荷と判定される場合、および、主バッテリ13の充電率が目標充電領域および準目標充電領域にあり、補助バッテリ14の充電率がエコラン禁止領域にあり、補機12の負荷が低負荷と判定される場合に実施される。
[ステップS91]CPU34は、分配機構16を制御することで、オルタネータ11からの充電経路を主バッテリ13から補助バッテリ14に切り替え、主バッテリ13への充電を禁止し、補助バッテリ14への充電を実施する。
次に、ステップS67の処理で実行される第3の充電制御方法による処理について説明する。
ここでの処理は、図22に示したように、主バッテリ13の充電率が準目標充電領域にあり、補助バッテリ14の充電率がエコラン禁止領域にあり、補機12の負荷が高負荷と判定される場合に実施される。
[ステップS101]CPU34は、分配機構16を制御することで、オルタネータ11からの充電経路を主バッテリ13から補助バッテリ14に切り替え、車両の走行状態が減速以外の定速、加速およびアイドルのとき、主バッテリ13への充電を禁止し、補助バッテリ14への充電を実施する。
[ステップS102]CPU34は、ステップS101の処理から所定時間が経過したか否かを判定する。経過した場合、ステップS103に進み、経過していない場合、処理は図23のBに戻る。
[ステップS103]CPU34は、車両の走行状態が減速になって主バッテリ13への充電が実施されたか否かを判定する。実施された場合、第3の充電制御方法による処理を終了し、実施されていない場合、処理はステップS104に進む。
[ステップS104]CPU34は、主バッテリ13への充電禁止を解除し、主バッテリ13への充電を実施する。このとき、CPU34は、分配機構16を制御することで、オルタネータ11からの充電経路を補助バッテリ14から主バッテリ13に切り替えている。
このステップS102およびS103の処理は、車両の走行状態が定速、加速およびアイドルのままで減速にならないまま長時間が経過した場合に、主バッテリ13への充電が実施されないことにより、主バッテリ13の充電量が大きく減少することを防止するためのものである。たとえば、主バッテリ13が補機12への放電を維持できる充電率にあり、補助バッテリ14への充電を行っている状態で、高速道路などを長時間に渡って定速で走行した場合、主バッテリ13への充電が実施されにくくなるが、ステップS104の処理で、主バッテリ13の充電量が大きく減少することを防止するために一時的に主バッテリ13への充電を実施している。
[ステップS105]CPU34は、主バッテリ13への所定の充電時間T3が経過したか否かを判定する。所定の充電時間T3が経過した場合、主バッテリ13への充電は十分なので、処理はステップS107に進み、所定の充電時間T3が経過していない場合、処理はステップS106に進む。この所定の充電時間T3は、図29に示したように、第3から第5の充電制御方法に対応してそれぞれ設定されていて、CPU34がこの設定を格納しているROM35を参照することにより、ここでの所定の充電時間T3は第3の充電制御方法に対応する「180秒」である。
[ステップS106]CPU34は、主バッテリ13へ所定の充電量W3が充電されたか否かを判定する。充電された場合、主バッテリ13への充電は十分なので、処理はステップS107に進み、充電されていない場合、処理はステップS105に戻る。この所定の充電量W3は、図30に示したように、第3から第5の充電制御方法に対応してそれぞれ設定されていて、CPU34がこの設定を格納しているROM35を参照することにより、ここでの所定の充電量W3は第3の充電制御方法に対応する「1000アンペア秒」である。
[ステップS107]CPU34は、車両の走行状態が定速、加速およびアイドルのとき、主バッテリ13への充電を禁止し、補助バッテリ14への充電を実施する。
以上の処理により、車両の走行状態が定速、加速およびアイドルのとき主バッテリ13への充電が禁止されて補助バッテリ14への充電が実施されるが、所定時間に渡って主バッテリ13への充電が実施されない場合は、所定の充電時間が経過するまで、または、所定の充電量が充電されるまで主バッテリ13への充電が実施される。
次に、ステップS68の処理で実行される第4の充電制御方法による処理について説明する。
ここでの処理は、図22に示したように、主バッテリ13の充電率がエコラン許可領域にあり、補助バッテリ14の充電率がエコラン禁止領域にあり、補機12の負荷が低負荷と判定される場合に実施される。
[ステップS111]〜[ステップS114]ここでの処理は、前述のステップS101〜S104の処理と同一である。
[ステップS115]ここでの処理では、前述のステップS105の処理と比べ、所定の充電時間T4が、第4の充電制御方法に対応する「360秒」である。
[ステップS116]ここでの処理では、前述のステップS106の処理と比べ、所定の充電量W4が、第4の充電制御方法に対応する「2000アンペア秒」である。
[ステップS117]ここでの処理は、前述のステップS107の処理と同一である。
以上の処理により、車両の走行状態が定速、加速およびアイドルのとき主バッテリ13への充電が禁止されて補助バッテリ14への充電が実施されるが、所定時間に渡って主バッテリ13への充電が実施されない場合は、所定の充電時間が経過するまで、または、所定の充電量が充電されるまで主バッテリ13への充電が実施される。
次に、ステップS69の処理で実行される第5の充電制御方法による処理について説明する。
ここでの処理は、図22に示したように、主バッテリ13の充電率が準目標充電領域にあり、補助バッテリ14の充電率が目標充電領域にある場合に実施される。
[ステップS121]CPU34は、車両の走行状態が減速以外の定速、加速およびアイドルのとき、補助バッテリ14への充電を禁止し、主バッテリ13への充電を実施する。
[ステップS122]CPU34は、ステップS121の処理から所定時間が経過したか否かを判定する。経過した場合、ステップS123に進み、経過していない場合、処理は図23のBに戻る。
[ステップS123]CPU34は、車両の走行状態が減速になって補助バッテリ14への充電が実施されたか否かを判定する。実施された場合、第5の充電制御方法による処理を終了し、実施されていない場合、処理はステップS124に進む。
[ステップS124]CPU34は、補助バッテリ14への充電禁止を解除し、補助バッテリ14への充電を実施する。このとき、CPU34は、分配機構16を制御することで、オルタネータ11からの充電経路を主バッテリ13から補助バッテリ14に切り替えている。
[ステップS125]CPU34は、補助バッテリ14への所定の充電時間T5が経過したか否かを判定する。所定の充電時間T5が経過した場合、補助バッテリ14への充電は十分なので、処理はステップS127に進み、所定の充電時間T5が経過していない場合、処理はステップS126に進む。この所定の充電時間T5は、CPU34がこの設定を格納しているROM35を参照することにより、ここでの所定の充電時間T5は第5の充電制御方法に対応する「90秒」である。
[ステップS126]CPU34は、補助バッテリ14へ所定の充電量W5が充電されたか否かを判定する。充電された場合、補助バッテリ14への充電は十分なので、処理はステップS127に進み、充電されていない場合、処理はステップS125に戻る。この所定の充電量W5は、CPU34がこの設定を格納しているROM35を参照することにより、ここでの所定の充電量W5は第5の充電制御方法に対応する「500アンペア秒」である。
[ステップS127]CPU34は、車両の走行状態が定速、加速およびアイドルのとき、補助バッテリ14への充電を禁止し、主バッテリ13への充電を実施する。
以上の処理により、車両の走行状態が定速、加速およびアイドルのとき補助バッテリ14への充電が禁止されて主バッテリ13への充電が実施されるが、所定時間に渡って補助バッテリ14への充電が実施されない場合は、所定の充電時間が経過するまで、または、所定の充電量が充電されるまで補助バッテリ14への充電が実施される。
バッテリ充電システムのシステムブロック図である。 バッテリ充電装置のハードウェアブロック図である。 第1の実施の形態に係るバッテリ充電装置の機能ブロック図である。 充電分配比率決定処理を示すフローチャートである。 主バッテリの電圧値に対する充電率の特性を示す図である。 主バッテリのバッテリ液温度に対する充電率の補正係数を示す図である。 主バッテリの内部抵抗値の温度特性を示す図である。 充電率の補正係数を説明する図であって、(A)は差分抵抗値に対する充電率の補正係数を示し、(B)は差分抵抗値に対応する充電率の補正係数が関連付けられたテーブルである。 補助バッテリの電圧値に対する充電率の特性を示す図である。 補助バッテリの充電率に対する温度の補正係数を示す図である。 補助バッテリの内部抵抗値の温度特性を示す図である。 第1の充電分配比率マップを示す図である。 第2の充電分配比率マップを示す図である。 第3の充電分配比率マップを示す図である。 バッテリ充電処理を示すフローチャートである。 バッテリ容量算出処理を示すフローチャートである。 オルタネータ調整電圧値補正処理を示すフローチャートである。 オルタネータ調整電圧値の補正係数マップを示す図である。 バッテリ液温度に対するオルタネータの出力電圧値の特性を示す図である。 第2の実施の形態に係るバッテリ充電装置の機能ブロック図である。 バッテリへの充電制御方法を切り替える説明図であって、(A)は主バッテリの充電率を示し、(B)は補助バッテリの充電率を示している。 充電制御方法を定義したマップを示す図である。 充電制御方法切替処理を示すフローチャートである。 第1の充電制御方法による処理を示すフローチャートである。 第2の充電制御方法による処理を示すフローチャートである。 第3の充電制御方法による処理を示すフローチャートである。 第4の充電制御方法による処理を示すフローチャートである。 第5の充電制御方法による処理を示すフローチャートである。 充電時間テーブルを示す図である。 充電量テーブルを示す図である。
符号の説明
10 バッテリ充電装置
41 主バッテリ監視部
42 補助バッテリ監視部
43 車両状態監視部
44 主バッテリ状態検出部
45 補助バッテリ状態検出部
47 充電分配制御部
48 オルタネータ調整電圧値補正部

Claims (6)

  1. 第一バッテリのバッテリ容量および充電率を検出する第一バッテリ状態検出手段と、
    第二バッテリの充電率を検出する第二バッテリ状態検出手段と、
    前記第一バッテリのバッテリ容量、前記第一バッテリの充電率および前記第二バッテリの充電率に基づき、前記第一バッテリおよび前記第二バッテリに対する充電分配比率を決定し、前記充電分配比率に従って充電の分配を制御する充電分配制御手段と、
    を備えていることを特徴とするバッテリ充電装置。
  2. 前記充電分配制御手段は、前記充電分配比率に従って前記第一バッテリまたは前記第二バッテリへ充電される充電電流の積算値を算出し、前記積算値が所定の閾値に達したときに充電対象バッテリの切り替えを行うことを特徴とする請求項1記載のバッテリ充電装置。
  3. 前記第一バッテリ状態検出手段は、前記第一バッテリのバッテリ温度に基づき、前記第一バッテリの充電率を補正し、前記第二バッテリはキャパシタであって、前記第二バッテリ状態検出手段は、前記第二バッテリのバッテリ雰囲気温度に基づき、前記第二バッテリの充電率を補正することを特徴とする請求項1記載のバッテリ充電装置。
  4. 第一バッテリのバッテリ容量および充電率を検出する第一バッテリ状態検出手段と、
    第二バッテリの充電率を検出する第二バッテリ状態検出手段と、
    前記第一バッテリおよび前記第二バッテリのいずれかを優先して充電させるかを定義した充電制御方法が複数種類設定されていて、実施される前記充電制御方法を、前記第一バッテリの充電率、前記第二バッテリの充電率、および、前記第一バッテリの電流値から算出された補機の消費電流値に応じて切り替える充電制御方法切替手段と、
    を備えていることを特徴とするバッテリ充電装置。
  5. 車両の走行状態を監視する車両状態監視手段と、
    前記第一バッテリの充電率、前記第二バッテリの充電率、前記第一バッテリの電流値から算出された補機の消費電流値、前記第一バッテリのバッテリ温度および前記車両の走行状態に基づき、オルタネータの出力電圧値を調整するオルタネータ調整電圧値を補正するオルタネータ調整電圧値補正手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1または4記載のバッテリ充電装置。
  6. 前記オルタネータ調整電圧値補正手段は、前記オルタネータ調整電圧値を、前記第一バッテリのバッテリ温度および前記車両の走行状態に応じて前記オルタネータが出力できる出力電圧値によりガードすることを特徴とする請求項5記載のバッテリ充電装置。
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