JP2007226424A - 特徴点検出方法および装置並びにプログラム - Google Patents

特徴点検出方法および装置並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像中の所定対象物の特徴点を、ある1つの特徴点とは異なる他の特徴点の候補の位置から統計的に定まる当該1つの特徴点の存在確率分布を複数求めて合成し、合成後の存在確率分布上の存在確率の大小に基づいて当該1つの特徴点の位置を推定する特徴点検出処理において、所定対象物の姿勢の変化による影響を抑え、安定して精度よく特徴点の検出を行う。
【解決手段】合成する存在確率分布に対し、その特徴点と他の特徴点との間の位置関係に応じて重み付け係数を設定し、当該重み付け係数を用いて存在確率を合成する。例えば、その2つの特徴点間の距離が大きいほど小さくなる値を重み付け係数として設定する。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像に含まれる所定対象物の特徴点を検出する特徴点検出方法および装置並びにそのためのプログラムに関するものである。
画像に含まれる所定対象物(オブジェクト)の位置、姿勢、形態等を検出する方法が種々の分野において研究されているが、その1つの方法として、所定対象物の特徴的な部位を表す複数の特徴点を定義しておき、検出対象画像からこれら複数の特徴点を検出し、検出された特徴点の位置関係に基づいて所定対象物の位置、姿勢、形態等を検出する方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1では、対象物を構成する基準特徴点(例えば、対象物が人物の顔である場合には、目、鼻、顔輪郭など)を複数定義し、それらの特徴点に特定のフィルタを適用したときのレスポンスを学習するとともに、特徴点同士の間の標準的な位置関係、すなわち特徴点毎の当該特徴点に対する対象物の中心点の画像上の存在確率分布を学習してこれらを記憶し、入力画像に対して学習時に用いたものと同じフィルタを適用してそのレスポンスから特徴点の候補を複数検出し、検出された候補と上記学習した特徴点同士の間の標準的な位置関係とを比較して、顔の中心点の画像上の存在確率分布を足し合わせ、その結果、最も存在確率が高い位置の点を目的の対象物の中心点とする対象物位置検出方法が提案されている。なお、ここでの確率分布はガウス関数で近似している。
また、非特許文献1では、特許文献1の方法に類似する物体位置検出方法が提案されている。この方法は、物体の中心点等、ある1点だけを検出するのではなく、複数の特徴点をセットで検出するものであり、また、「特徴点同士の間の標準的な位置関係」をより実際のデータに則して決定するため、存在確率分布を多数の学習サンプルから統計的に生成するようにしている。以下、この方法をより具体的に説明する。
(学習ステップ)
この方法では、ある特徴点検出器(AdaBoost学習アルゴリズムによって生成された識別器等を備えるもの)によって検出された特徴点の位置に対する他の特徴点の正解となる点の存在確率分布を、1つの特徴点と1つのその他の特徴点とからなる2つ1組の単位で各組毎に用意し、特徴点同士の間の位置関係をこれら複数組の存在確率分布を用いて表現する。ここで、特徴点Xの検出器の出力座標xに対する特徴点X(座標x)の正解となる点の存在確率分布をPij(x|x)と定義する。なお、Pijは、実装上、2次元のヒストグラムで表す。
この存在確率分布Pijを求めるには、まずトレーニング画像セット(対象物の特徴点の正解座標が入力された数千枚の画像)に対して対象物の検出を行い、対象物が基準位置に位置するように画像を規格化する。図3は、対象物が人物の顔であるときに、画像から顔を検出し、その顔が画像の中心に所定の大きさで位置するように画像を規格化した場合の例を示すものである。
次に、規格化された画像から特徴点検出器Dにより特徴点Xを検出し、その特徴点の座標xとその他の特徴点Xの正解座標xとのずれを、1つの特徴点Xと1つのその他の特徴点Xとからなる2つ1組の単位で比較、集計する。このような学習によって得られた存在確率分布Pijの例を図4に示す。図4は、対象物が人物の顔である場合の例であり、特徴点検出器によって検出された特徴点の位置を×で表し、対象の特徴点の存在確率分布を画像上の濃淡で表している。なお、ここでは、対象の特徴点の存在確率が高いほどその位置での濃度が濃くなるように表現してある。図4(a)は、左目頭検出器により検出された左目頭の点の位置に対する左目尻の点の存在確率分布を表す図であり、図4(b)は、当該左目頭の点の位置に対する左小鼻の点の存在確率分布を表す図であり、図4(c)は、当該左目頭の点の位置に対する右口角の点の存在確率分布を表す図である。
(検出ステップ)
検出対象画像から対象物を検出し、その対象物を含む規格化された画像を取得し、その規格化された画像に対して特徴点の候補を検出する処理を行い、各特徴点について他の特徴点の候補から推測される当該特徴点の画像上の存在確率分布の和を計算し、最も存在確率が高い位置の点をその特徴点の真の点と推定して選択する。特徴点の真の点として推定される点は、次式(1)で表される。
ここで、x^(左辺)は、特徴点の真の点として推定される点の位置座標、Pij(x|qjt)は特徴点Xのt番目の候補の位置座標qjtを基準としたときの特徴点X(位置座標x)の存在確率分布、kは特徴点Xの候補の数、nは定義した特徴点の数である。
この方法では、ある特徴点の位置を検出する際に、その特徴点を検出する単独の特徴点検出器の出力に頼るのではなく、複数の特徴点検出器が互いに他の特徴点の位置を推測し合うことにより、検出器単体の性能を上回る、より優れた検出能が得られるという利点がある。
特開平6−348851号公報 David Cristinacce "A Multi-Stage Approach to Facial Feature Detection", In Proc. of BMVC, Pages 231-240, 2004
しかしながら、非特許文献1の物体位置検出方法では、対象物について比較的大きな姿勢の変化があった場合には、基準となる特徴点の位置から遠い位置にある特徴点ほどその特徴点の平均的な位置からのずれが大きくなるため、特徴点の存在確率分布の信頼性が低くなる。図14は、対象物が人物の顔である場合を例に、基準となる特徴点の位置から遠い位置にある特徴点ほど平均からのずれが大きくなる様子を示した図であり、図14(a),(b),(c)は、それぞれ、顔の向きが正面、左向き、下向きである場合において、左目の特徴点の位置を基準として固定し、各特徴点の平均的な位置と実際の顔を構成する各部品の位置とを重ねて表したものである。この図を見ると、左目の特徴点の位置からの距離が遠い他の特徴点ほどその特徴点の平均的な位置からのずれが大きくなっているのが分かる。
また、対象物を構成するある部品については特徴点が3つあるのに、他の部品については特徴点が1つしかないなど、定義する特徴点の密度が偏っているような場合には、特定の決まった場所に位置する特徴点からの影響が大きくなるため、特徴点の存在確率分布の合成に寄与する他の特徴点の位置のバランスが悪くなり、実際には特徴点ではない候補をその特徴点の真の点として誤って選択しやすくなるという問題がある。図15は、対象物が人物の顔である場合を例に、特定の顔部品に多数の特徴点が集中している様子を示した図である。この図を見ると、目における特徴点の数が他の顔部品における特徴点の数より多いため、「目」という特定の決まった場所に位置する特徴点からの影響が大きくなり、目の位置を基準に拘束力が強く働き、他の位置からの拘束力が弱くなるのが分かる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、画像に含まれる所定対象物の特徴点を、1つの特徴点の位置を、他の特徴点の候補の位置から統計的に定まる当該1つの特徴点の存在確率分布を複数求めて合成し、合成後の存在確率分布上の存在確率の大小に基づいて当該1つの特徴点の位置を推定する特徴点検出処理において、対象物の姿勢の変化による影響を抑え、安定して精度よく特徴点の検出を行うことができる特徴点検出方法および装置並びにそのためのプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の特徴点検出方法は、検出対象画像から、予め定義された所定対象物の複数の特徴点の各々の候補を検出するステップと、
前記複数の特徴点の中の2つの異なる特徴点からなる組合せ毎に統計的に求められた、一方の特徴点の位置を基準としたときの他方の特徴点の画像上の存在確率分布を用いて、
前記複数の特徴点のうち少なくとも1つの特徴点について、他の特徴点の前記検出された候補の位置を基準としたときの該1つの特徴点の存在確率分布を、該他の特徴点の候補毎にそれぞれ求め、該求められた存在確率分布を合成するステップと、
前記1つの特徴点について、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に基づいて、前記検出対象画像上で該特徴点の真の点を推定するステップとを有する特徴点検出方法において、
前記存在確率分布を合成するステップが、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の位置関係に応じて重み付けして合成するものであることを特徴とするものである。
本発明の特徴点検出方法において、前記存在確率分布を合成するステップは、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点が同じである存在確率分布を、該存在確率分布の数で正規化して合成するものであることが望ましい。
本発明の特徴点検出方法において、前記存在確率分布を合成するステップは、次式にしたがって合成するものであってもよい。
ここで、Pは特徴点Xの合成後の存在確率分布、xは特徴点Xの位置座標、qjtは特徴点Xのt番目の候補Qjtの位置座標、Pij(x|qjt)は候補Qjtの位置座標qjtを基準としたときの特徴点Xの存在確率分布、kおよびk′は特徴点Xの候補の数、weight(i,j)は存在確率分布Pij(x|qjt)に対する重み付け係数、nは定義した特徴点の数である。
本発明の特徴点検出方法において、前記存在確率分布を合成するステップは、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の距離が大きいほど小さく重み付けして合成するものであることが望ましい。
また、本発明の特徴点検出方法において、前記複数の特徴点は、該特徴点の前記所定対象物における位置に応じてグループ分けされたものであり、
前記存在確率分布を合成するステップは、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点とがそれぞれ異なる前記グループに属する存在確率分布のみを合成するものであることが望ましい。
本発明の特徴点検出方法において、前記特徴点の真の点を推定するステップは、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を該特徴点の真の点として推定するものであってもよい。
また、本発明の特徴点検出方法において、前記特徴点の候補を検出するステップは、前記画像における判定対象領域の画像に前記特徴点が含まれる蓋然性を示す確信度を算出し、該確信度が所定の閾値以上であるときに該判定対象領域の画像が表す対象を前記特徴点の候補と判定するものであり、
前記特徴点の真の点を推定するステップは、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に加え、該特徴点の候補の前記確信度の大小にも基づいて、該特徴点の真の点を推定するものであってもよい。
この場合において、前記特徴点の真の点を推定するステップは、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を代表とする所定領域に含まれる該特徴点の候補のうち前記確信度が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであってもよいし、該特徴点の候補のうち該特徴点の前記合成された存在確率分布における該候補の位置に対応する存在確率が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであってもよい。
本発明の特徴点検出装置は、検出対象画像から、予め定義された所定対象物の複数の特徴点の各々の候補を検出する特徴点候補検出手段と、
前記複数の特徴点の中の2つの異なる特徴点からなる組合せ毎に統計的に求められた、一方の特徴点の位置を基準としたときの他方の特徴点の画像上の存在確率分布を用いて、
前記複数の特徴点のうち少なくとも1つの特徴点について、他の特徴点の前記検出された候補の位置を基準としたときの該1つの特徴点の存在確率分布を、該他の特徴点の候補毎にそれぞれ求め、該求められた存在確率分布を合成する存在確率分布合成手段と、
前記1つの特徴点について、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に基づいて、前記検出対象画像上で該特徴点の真の点を推定する特徴点推定手段とを備えた特徴点検出装置において、
前記存在確率分布合成手段が、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の位置関係に応じて重み付けして合成するものであることを特徴とするものである。
本発明の特徴点検出装置において、前記存在確率分布合成手段は、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点が同じである存在確率分布を、該存在確率分布の数で正規化して合成するものであることが望ましい。
本発明の特徴点検出装置において、前記存在確率分布合成手段は、次式にしたがって合成するものであってもよい。
ここで、Pは特徴点Xの合成後の存在確率分布、xは特徴点Xの位置座標、qjtは特徴点Xのt番目の候補Qjtの位置座標、Pij(x|qjt)は候補Qjtの位置座標qjtを基準としたときの特徴点Xの存在確率分布、kおよびk′は特徴点Xの候補の数、weight(i,j)は存在確率分布Pij(x|qjt)に対する重み付け係数、nは定義した特徴点の数である。
本発明の特徴点検出装置において、前記存在確率分布合成手段は、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の距離が大きいほど小さく重み付けして合成するものであることが望ましい。
また、本発明の特徴点検出装置において、前記複数の特徴点は、該特徴点の前記所定対象物における位置に応じてグループ分けされたものであり、
前記存在確率分布合成手段は、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点とがそれぞれ異なる前記グループに属する存在確率分布のみを合成するものであることが望ましい。
本発明の特徴点検出装置において、前記特徴点推定手段は、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を該特徴点の真の点として推定するものであってもよい。
また、本発明の特徴点検出装置において、前記特徴点候補検出手段は、前記画像における判定対象領域の画像に前記特徴点が含まれる蓋然性を示す確信度を算出し、該確信度が所定の閾値以上であるときに該判定対象領域の画像が表す対象を前記特徴点の候補と判定するものであり、
前記特徴点推定手段は、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に加え、該特徴点の候補の前記確信度の大小にも基づいて、該特徴点の真の点を推定するものであってもよい。
この場合において、前記特徴点推定手段は、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を代表とする所定領域に含まれる該特徴点の候補のうち前記確信度が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであってもよいし、該特徴点の候補のうち該特徴点の前記合成された存在確率分布における該候補の位置に対応する存在確率が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであってもよい。
本発明において、前記特徴点の存在確率分布とは、特徴点が画像上のある位置に存在する確率を当該画像上の複数の位置について表した分布のことを意味するものである。
本発明において、「存在確率分布を合成する」とは、画像上の互いに対応する位置毎にその位置における存在確率を合成して新たな存在確率の分布を得ることを意味するものである。ここで、前記合成は、加算であってもよいし、積算であってもよい。
なお、本発明において、前記特徴点の真の点の推定が、特徴点の候補のうちその特徴点の合成された存在確率分布上でその候補の位置における存在確率が最も高いものをその特徴点の真の点として推定するものである場合には、前記存在確率分布の合成は、その特徴点の候補の位置に対応する存在確率のみを合成し、その他の位置に対応する存在確率については合成しないようにすることが好ましい。
また、本発明において、「確率が最も高い位置の点を代表とする所定領域」とは、その点を略中心、略重心、あるいは略中央とした所定の大きさの範囲の領域のことを意味するものである。この領域は、円形であってもよいし矩形等の多角形であってもよい。
本発明において、前記所定対象物としては、例えば、人物の顔、自動車、動物等が考えられる。
なお、本発明の方法および装置により検出された所定対象物の特徴点は、所定対象物の姿勢認識のほか、特定の対象物であるか否かを判定する認証処理、また、所定対象物が人物の顔である場合には、表情判別等に用いることができる。
また、前記重み付け係数は、前記位置関係に応じて、連続する値であってもよいし、段階的に変化する値であってもよい。
本発明の特徴点検出方法を、コンピュータに実行させるプログラムとして提供するようにしてもよい。
本発明の特徴点検出方法および装置によれば、予め定義された所定対象物の複数の特徴点の中の2つの異なる特徴点からなる組合せ毎に、一方の特徴点の位置を基準としたときの他方の特徴点の画像上の存在確率分布を、複数のサンプルを用いるなどして統計的に求めておき、検出対象画像から複数の特徴点の各々の候補を検出し、先に求めた存在確率分布を用いて、複数の特徴点のうち少なくとも1つの特徴点について、その特徴点とは異なる他の特徴点の上記検出された候補の位置を基準としたときの、その特徴点の検出対象画像上の存在確率分布を、当該他の特徴点別や当該候補別にそれぞれ求め、求められた存在確率分布を合成し、上記少なくとも1つの特徴点について、その特徴点の合成された存在確率分布上の存在確率の大小に基づいて、検出対象画像上でその特徴点の真の点を推定する特徴点検出処理において、存在確率分布を合成する際に、合成対象となる存在確率分布の各々に対して、その存在確率分布を求めたときに位置の基準となった候補に対応する特徴点と、当該存在確率分布が存在確率を表す対象となる特徴点との間の位置関係に応じて重み付け係数を設定し、合成対象となる確率分布を当該重み付け係数を用いて合成するようにしているので、基準となる特徴点の位置から遠い位置にある特徴点ほどその特徴点の平均的な位置からのずれが大きくなりやすく、その特徴点の存在確率分布の信頼性が薄れることを考慮して、そのような存在確率分布の合成時の寄与率を低く設定することにより、検出対象画像に含まれる所定対象物の姿勢変化による影響を抑えることができ、安定して精度よく特徴点の検出を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態による顔特徴点検出システムの構成を示すブロック図である。なお、この顔特徴点検出システムは、画像の中から人物の顔を検出し、さらに検出された顔の特徴点を検出するシステムであり、補助記憶装置に読み込まれた処理プログラムをコンピュータ(たとえばパーソナルコンピュータ等)上で実行することにより実現される。また、この処理プログラムは、CD−ROM等の情報記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされることになる。また、画像データは画像を表すものであり、以下、特に画像と画像データの区別をせずに説明を行う。
図1に示すように、本実施形態による顔特徴点検出システムは、顔の検出対象となる画像S0の入力を受け付ける画像入力部10と(以下、画像S0を入力画像S0とも言う)、入力画像S0に含まれる顔S1をすべて検出し、顔S1の両目の位置の情報とその顔の向きfの情報を取得する顔検出部(顔検出手段)20と(以下、顔画像S1を検出顔画像S1とも言う)、入力画像S0から相対的な大きさや位置が正規化された顔S1を含む所定サイズの画像を切り出して正規化顔画像S1′を得る顔正規化部30と、正規化顔画像S1′上で指定した判定対象領域の画像に対し、当該画像の略中心に特徴点が含まれる蓋然性を示す検出スコアSCDを算出し、当該検出スコアSCDの閾値判定により、顔の特徴点X毎にその特徴点の候補Qitを検出する特徴点候補検出部(特徴点候補検出手段)40と、予め統計的に求められた、顔の特徴点X毎の、当該特徴点Xの位置xを基準としたときの、当該特徴点Xとは異なる他の特徴点X(その位置座標をxとする)のそれぞれの存在確率分布Pijを記憶しているデータベース(記憶手段)50と、データベース50に記憶されている存在確率分布Pijを用いて、特徴点X毎に、1つの特徴点Xとは異なる他の特徴点Xの各候補Qjtの位置座標qjtをそれぞれ基準としたときの、入力画像S0上での当該1つの特徴点Xの存在確率分布Pij(x|qjt)を求めて当該確率分布をすべて合成し、合成された存在確率分布Pを得る特徴点存在確率分布合成部(存在確率分布合成手段)60と、顔の特徴点X毎に、当該特徴点Xの合成された存在確率分布P上の存在確率の大小、および当該特徴点Xの候補Qitが検出されたときの検出スコアSCDの大小とに基づいて、当該特徴点Xの候補Qitの中から当該特徴点の真の点を推定する特徴点推定部(特徴点推定手段)70と、定義した特徴点Xのうち検出されなかった特徴点の位置を、検出された特徴点の位置に基づいて類推して補完し、全特徴点の情報Xを出力する未検出特徴点補完部80とを備える。
画像入力部10は、ユーザから入力された、顔の検出対象となる画像S0の入力を受け付け、これらの画像S0を不図示のメモリに保存するものであり、ユーザは、この画像入力部20により、例えば、デジタルカメラ等により取得されたスナップ写真の画像を入力する。
顔検出部20は、メモリに保存された入力画像S0を読み出して、その画像に含まれる顔S1をすべて検出するものであり、具体的には、入力画像S0に含まれる顔S1の両目の位置を検出するとともに、その顔の向きfをも検出するものである。
ここでは、顔S1の両目の位置を検出する方法として、特開2005−108197号公報に開示されている対象物識別方法を適用することにする。この方法は、入力画像S0における識別対象領域の画像について特徴量を算出し、目の位置を所定の許容度を持って正規化した複数の顔サンプル画像と複数の非顔サンプル画像の特徴量について学習を行った第1の参照データを参照して、識別対象領域の画像から算出した特徴量に基づいて、識別対象領域の画像に顔が含まれるか否かを識別し、顔が含まれる場合に、目の位置を所定の許容度よりも小さい許容度を持って正規化した複数の顔サンプル画像と複数の非顔サンプル画像の特徴量について学習を行った第2の参照データを参照して、顔に含まれる目の位置を識別する方法であり、いわゆるAdaBoostと呼ばれるマシンラーニングの手法により学習された識別器を用いて、顔を検出し、顔に含まれる目の位置を精度よく検出する方法である。
この識別器は、学習に用いた顔サンプル画像の顔の向きと略同じ向きの顔を識別するので、顔の向き毎に用意された複数種類の顔サンプル画像群をそれぞれ用いて学習して得られる複数種類の識別器を用意し、これら複数種類の識別器を用いて顔を検出するようにすれば、多方向の向きの顔S1を検出し、その顔の両目の位置とその顔の向きfを同時に知ることができる。
なお、顔S1を検出する方法としては、上記のほか、テンプレートマッチングによる方法などを用いてもよい。この場合、顔の向きがそれぞれ異なる複数のテンプレート上で顔の両目の位置に相当する位置を予め定義しておくなどして、検出された顔S1の両目の位置を求めるようにすればよい。
顔正規化部30は、入力画像S0(Gray画像)と、検出された顔S1の両目の位置の情報を用いて、入力画像S0から、両目の位置が所定の基準位置に位置するように正規化された顔S1を含む所定サイズの画像を切り出すことにより、正規化顔画像S1′を得るものである。図3は、入力画像S0を必要に応じて拡大・縮小したり回転したりした後に適切なトリミングを行って正規化顔画像S1′を得る様子を示した図である。本実施例では、画像サイズを200×200画素サイズとし、顔S1の両目の中心位置がそれぞれ、画像の最左上の画素を座標(0,0)、最右下の画素を座標(199,199)として、A(70,70)およびB(130,70)に位置するように顔を正規化する。なお、顔の向きfが斜めの向き、例えば、斜め45度の向きの場合には、顔S1の両目の中心位置がそれぞれ、A(70,50)およびB(130,50)となるように、顔の位置を20画素分だけ上方にシフトして正規化する。
特徴点候補検出部40は、正規化顔画像S1′上で指定した判定対象領域の画像に対して、当該画像の略中心に特徴点が含まれる蓋然性を示す検出スコアSCDを算出し、当該検出スコアSCDが所定の閾値以上であるときに、当該判定対象領域の画像が表す対象をその特徴点であると判定することにより、顔の特徴点X毎にその特徴点の候補Qitを検出するものである。
図2は、特徴点候補検出部40の構成を示した図である。特徴点候補検出部40は、図示のように、多重解像度画像生成部41と、照明正規化部42と、特徴点検索範囲設定部43と、特徴点検出器群45を含む検出処理部44と、特徴点検出器選択部46とを備える。
特徴点検出器群45は、検出する特徴点Xの種類別に用意された複数種類の特徴点検出器Dから構成されており、各特徴点検出器Dは、特開2005−108197号公報等に開示されている、いわゆるAdaBoostと呼ばれるマシンラーニングの手法により学習された複数の識別器を用いて特徴点の位置を精度よく検出するものである。
この識別器は、ある特定の特徴点の位置が略中心となるように所定の許容度を持って正規化した複数の特徴点サンプル画像と複数の非特徴点サンプル画像の特徴量について学習を行った参照データを参照して、識別対象領域の画像から算出した特徴量に基づいて、当該画像がその特徴点を含む蓋然性を示す識別ポイントを算出するものであり、適当な閾値を設定することで、この識別ポイントの閾値判定により、識別対象の画像が特定の特徴点を略中心に含むか否かを識別できるようになる。
ここで、図16を参照しながら、ある特定の特徴点の識別器の作成について簡単に説明する。まず、ある特定の特徴点を略中心に含むすべての特徴点サンプル画像について、ある複数種類の特徴量を算出してその特徴量の組合せを求め、そのヒストグラムを作成する。同様に、すべての非特徴点サンプル画像について、同じ複数種類の特徴量の組合せを求め、そのヒストグラムを作成する。これら2つのヒストグラムが示す頻度値の比の対数値等を取って新たにヒストグラムで表したものが、図15の一番右側に示す、識別器として用いられるヒストグラムである。この識別器のヒストグラムが示す各縦軸(ビン)の値を、以下、識別ポイントと称する。この識別器によれば、正の識別ポイントに対応する特徴量の分布を示す画像は中心にその特定の特徴点を含む画像である可能性が高く、識別ポイントの絶対値が大きいほどその可能性は高まると言える。逆に、負の識別ポイントに対応する特徴量の分布を示す画像はその特定の特徴点でない可能性が高く、識別ポイントの絶対値が大きいほどその可能性は高まる。
このような識別器を、特徴量の組合せ毎に複数作成して用意し、作成した複数の識別器のうち、画像がその特定の特徴点を略中心に含むか否かを識別するのに有効な識別器が、所定のアルゴリズムにより選択される。所定のアルゴリズムとしては、例えば次のようなものが考えられる。はじめに、特徴点および非特徴点の各サンプル画像に予め重み1を等しく付しておき、各識別器に各サンプル画像が特定の特徴点を中心に含む画像であるか否かを識別させて各識別器の重み付き正答率を求め、この各識別器の重み付き正答率を比較して、重み付き正答率が相対的に最も高い識別器を選択するようにする。そして、正答率が悪かったサンプル画像の重みを現時点より大きく設定し直し、再度、各識別器に各サンプル画像の識別を行わせて各識別器の重み付き正答率を求め、重み付き正答率が相対的に最も高い識別器を選択する。このような処理を繰り返すことにより、識別に有効な識別器が順次選択されてゆくことになる。なお、このアルゴリズムの詳細については、特開2005−108197号公報を参照されたい。
特徴点検出器Dは、後述の正規化済みの解像度画像S1″上で判定対象領域を指定し、指定された判定対象領域の画像を識別対象領域の画像として、上記の選択された有効な識別器を用いて識別ポイントをそれぞれ算出し、算出されたすべての識別ポイントを加算したものを検出スコアSCDとして出力する。そして、その検出スコアSCDが所定の閾値以上であるか否かを判定し、所定の閾値以上であるときに、その判定対象領域の画像の中心にその特定の特徴点が含まれると判定する。すなわち、その中心位置をその特定の特徴点の候補の位置として検出する。
なお、識別器の学習に用いる特徴点サンプル画像としては、例えば、数千パターンの異なる特徴点画像をベースに拡縮、回転、アスペクト変換のバリエーションを加え、合わせて数万サンプルを用意する。また、各パッチの解像度は24×24画素とし、Haar-likeフィルタの出力値を特徴量として、AdaBoost学習アルゴリズムにより学習を行う。
この識別器は、学習に用いた特徴点を含む画像の当該特徴点の種類と同じ種類の特徴点を識別するので、特徴点の種類がそれぞれ異なる複数種類の特徴点サンプル画像群を用いて学習した複数種類の識別器を用意し、これら複数種類の識別器を用いて特徴点を検出するようにすれば、各種類の特徴点X毎にその特徴点の候補Qitの位置qitを検出することができる。
本実施例では、検出された顔S1の顔の向きfが正面に近い場合には、顔の各特徴点Xとして、左目尻(X)、左目頭(X)、右目頭(X)、右目尻(X)、左小鼻(X)、右小鼻(X)、左口角(X)、右口角(X)、上唇の中点(X)、下唇の中点(X10)の10種類を用いることとし、一方、検出された顔S1の顔の向きfが斜め45度に近い顔の場合には、顔の各特徴点xiとして、左目尻(X)、左目頭(X)、右目頭(X)、右目尻(X)、鼻先(X11)、左口角(X)、右口角(X)の7種類を用いることにする。したがって、特徴点検出器は、左目尻、左目頭、右目頭、右目尻、左小鼻、右小鼻、左口角、右口角、上唇の中点、下唇の中点、鼻先の11種類について用意しておく。
図6は、各特徴点検出器が備える識別器の学習に用いる特徴点サンプル画像の例を示す図であり、正面顔用として、左目尻(X)、左目頭(X)、右目頭(X)、右目尻(X)、左小鼻(X)、右小鼻(X)、左口角(X)、右口角(X)、上唇の中点(X)、下唇の中点(X10)の10種類について示したものである。
なお、特徴点Xを検出する方法としては、上記のほか、テンプレートマッチングによる方法などを用いてもよい。この場合、特徴点の種類がそれぞれ異なる複数のテンプレート上で特徴点の位置に相当する位置を予め定義しておくなどして、特徴点の位置を求めるようにすればよい。
多重解像度画像生成部41は、図5に示すように、200×200画素サイズの画像である正規化顔画像S1′を基準に、2の−1/5乗倍刻みで縮小画像(以下、解像度画像と称する)S1′を生成するものである。このように正規化顔画像S1′を多重解像度化する理由は、生成された解像度が異なる複数の画像に対して特徴点の候補の検出を行うことにより、顔正規化時の目の位置の精度の良し悪しや顔の向き、個人差によって顔を構成する顔部品の大きさがばらついた場合であっても、顔部品の大きさを少しずつ段階的に変えた複数の画像で特徴点の候補の検出を試みることで、その顔部品のばらつきを吸収し、特徴点の候補を安定して検出することができるようするためである。
照明正規化部42は、解像度画像のコントラストが特徴点の候補の検出に適した状態となるように、解像度画像の各々に対して正規化処理を施し、正規化済みの解像度画像S1″を得るものである。
この正規化処理は、解像度画像のコントラストを特徴点の候補の検出に適した所定のレベル、すなわち、特徴点検出器の性能を引き出すのに適したレベルに近づけるべく、解像度画像全体の画素値をこの画像における被写体の輝度の対数を表す値に近づける変換曲線にしたがって変換する処理である。
図17は、全体正規化処理に用いる変換曲線の一例を示した図である。全体正規化処理としては、図示のような、画素値をsRGB空間におけるいわゆる逆ガンマ変換(=2.2乗する)した後にさらに対数をとるような変換曲線(ルックアップテーブル)にしたがって、画像全体における画素値を変換する処理を考えることができる。これは、次のような理由による。
画像として観測される光強度Iは、通常、被写体の反射率Rと光源の強度Lの積として表現される(I=R×L)。したがって、光源の強度Lが変化すると、画像として観測される光強度Iも変化することになるが、被写体の反射率Rのみを評価することができれば、光源の強度Lに依存しない、すなわち、画像の明るさ、すなわち、撮影時の照明の明るさの影響を受けない精度の高い特徴点候補検出を行うことができる。
ここで、光源の強度がLの場合において、被写体上で反射率がR1の部分から観測される光強度をI1、被写体上で反射率がR2の部分から観測される光強度をI2としたとき、それぞれの対数をとった空間では、下記の式が成り立つ。
すなわち、画像における画素値を対数変換することは、反射率の比が差として表現された空間へ変換することとなり、このような空間では、光源の強度Lに依存しない被写体の反射率のみを評価することが可能となる。言い換えると、画像中の明るさによって異なるコントラスト(ここでは画素値の差分そのもの)を揃えることができる。
一方、一般的なデジタルカメラ等の機器で取得された画像の色空間はsRGBである。sRGBとは、機器間の色再現の違いを統一するために、色彩、彩度等を規定・統一した国際標準の色空間のことであり、この色空間においては、ガンマ値(γout)が2.2の画像出力機器において適正な色再現を可能にするため、画像の画素値は、入力輝度を1/γout(=0.45)乗して得られる値となっている。
そこで、画像全体における画素値を、いわゆる逆ガンマ変換、すなわち、2.2乗した後にさらに対数をとるような変換曲線にしたがって変換することにより、光源の強度に依存しない被写体の反射率のみによる評価を適正に行うことができるようになる。
このような正規化処理は、別の言い方をすれば、画像全体における画素値を、特定の色空間を別の特性を有する色空間に変換する変換曲線にしたがって変換する処理ということができる。
このような処理を画像に施すことにより、画像中の明るさによって異なるコントラストを揃えることができ、特徴点の候補の検出の精度が向上することとなる。
なお、特徴点検出器が備える識別器は、このような正規化処理が施されたサンプル画像を用いて学習されたものである。
特徴点検索範囲設定部43は、特徴点の候補の検出に要する時間を短縮するため、各特徴点が存在し得る領域でのみ特徴点の検索を行うように、解像度画像上で各特徴点Xの検索範囲SRを設定するものである。この探索範囲は、後述する、顔を含むトレーニング画像セットにより統計的に求められた特徴点の存在確率分布に基づいて決定し、位置の変動が大きい特徴点ほどその検索範囲を広くして設定するようにする。なお、この特徴点の存在確率分布は前述の通りデータベース50に記憶されており、特徴点検索範囲設定部43は、この存在確率分布をデータベース50から読み出して、解像度画像S1″毎に、また、特徴点x毎に、検索範囲SRを設定する。
図7は、探索範囲の一例として、左目尻(X)、右小鼻(X)および左口角(X)の各特徴点それぞれの検索範囲SR、SRおよびSRを示した図である。口角は個人差も多く比較的変動しやすい特徴点なので、図示のように、目尻や小鼻に比して検索範囲が広く設定される。
特徴点検出器選択部46は、検出された顔S1の顔の向きfが正面に近い場合には、使用する特徴点検出器の種類として、検出する特徴点を、左目尻(X)、左目頭(X)、右目頭(X)、右目尻(X)、左小鼻(X)、右小鼻(X)、左口角(X)、右口角(X)、上唇の中点(X)、下唇の中点(X10)とする10種類の特徴点検出器を選択し、一方、検出された顔S1の顔の向きfが斜め45度に近い場合には、検出する特徴点を、左目尻(X)、左目頭(X)、右目頭(X)、右目尻(X)、鼻先(X11)、左口角(X)、右口角(X)とする7種類の特徴点検出器を選択するものである。
検出処理部44は、正規化済みの解像度画像S1″の各々に対し、特徴点検出器群Dのうち選択された特徴点検出器を用いて、特徴点Xのうち決められた特徴点の種類毎に、設定された検索範囲内で、特徴点の候補を検出するものである。
データベース50は、予め統計的に求められた、顔の特徴点X毎の、当該特徴点の位置座標xを基準としたときの、当該特徴点Xとは異なる他の特徴点Xのそれぞれの存在確率分布Pijを記憶しているものである。
この存在確率分布Pijは、ある特徴点検出器によって検出された特徴点の位置座標に対する他の特徴点の正解となる点の存在確率分布を、1つの特徴点Xと1つのその他の特徴点Xとからなる2つ1組の単位で各組毎に用意されたものであり、特徴点同士の間の位置関係をこれら複数組の確率分布を用いて表現することができるものである。ここで、特徴点検出器Dの出力座標xに対する、位置座標xにより規定される特徴点Xの存在確率分布をPij(x|x)と定義するものであり、Pijは2次元のヒストグラムで表される。
この存在確率分布Pijを求めるには、まずトレーニング画像セット(顔の特徴点の正解座標が入力された数千枚の画像)に対して顔の検出を行い、顔が基準位置に位置するように画像を規格化する。図3は、画像から顔を検出し、その顔が画像の中心に所定の大きさで所定の基準位置に位置するように画像を規格化した場合の例を示すものである。
次に、規格化された画像から特徴点検出器Dにより特徴点Xを検出し、その特徴点の座標xとその他の特徴点Xの正解座標xとのずれを、1つの特徴点Xと1つのその他の特徴点Xとからなる2つ1組の単位で比較、集計する。このような学習によって得られた存在確率分布Pijの例を図10に示す。なおここでは、特徴点検出器により検出された特徴点の位置を×で表し、対象の特徴点の存在確率分布を画像上の濃淡で表しており、対象の特徴点の存在確率が高いほどその位置における濃度が濃くなるように表現してある。図10(a)は、左目頭検出器Dにより検出された左目頭の点の位置座標xに対する左目尻の点(位置座標x)の存在確率分布P21を表す図であり、図10(b)は、当該左目頭の点の位置座標xに対する左小鼻の点(位置座標x)の存在確率分布P25を表す図であり、図10(c)は、当該左目頭の点の位置座標xに対する右口角の点(位置座標x)の存在確率分布P28を表す図である。なお、この存在確率分布Pijが表す2次元のヒストグラムの解像度は、正規化顔画像S1が200×200画素サイズである場合に、画像サイズをその1/4とする100×100画素サイズとし、学習の効率をよくするとともにデータベースに記憶させる情報量を低減している。
特徴点存在確率分布合成部60は、データベース50に記憶されている存在確率分布Pijを用いて、特徴点X毎に、1つの特徴点Xとは異なる他の特徴点Xの各候補Qjtの位置をそれぞれ基準としたときの、入力画像S0上での当該1つの特徴点Xの存在確率分布Pij(x|qjt)を求め、当該確率分布を次式にしたがって合成するものである。
ここで、Pは特徴点Xの合成された存在確率分布、Pij(x|qjt)は特徴点Xのt番目の候補Qjtの位置座標qjtを基準としたときの特徴点X(位置座標x)の存在確率分布、kおよびk′は特徴点Xの候補の数、weight(i,j)は存在確率分布Pij(x|qjt)に対する重み付け係数、nは定義した特徴点の数である。
なお、上記式における1/k′の項は、加算した確率を1つの特徴点の候補の数で割って、1つの特徴点からの寄与を正規化するための項である。
また、重み付け係数weight(i,j)は、合成対象となる存在確率分布Pijの加算する比率を規定するものであり、合成対象となる存在確率分布Pijの各々に対して、当該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点Xと、当該存在確率分布が存在確率を表す対象となる特徴点Xとの間の構造上の標準的な距離が大きいほど小さい値となる重み付け係数weight(i,j)を設定する。
図8は、上記の重み付け係数weight(i,j)の一例を示したものである。この図から分かるように、例えば、左目尻と左目頭や、左口角と右口角の組合せについては、その組の特徴点の間の構造上の標準的な距離は比較的小さいので、これらの特徴点の組についての存在確率分布に対する重み付け係数は大きく設定し、一方、左目尻と左口角や、右目尻と右口角の組合せについては、その組の特徴点の間の構造上の標準的な距離は比較的大きいので、これらの特徴点の組についての存在確率分布に対する重み付け係数は小さく設定する。
このように、合成対象となる存在確率分布Pijを同じ比率で加算するのではなく、対象となる2つの特徴点の間の構造上の標準的な距離に応じて重みを変えることにより、合成後の存在確率分布において、顔部品の大きさ・位置関係のばらつきや顔の向きの違いによる変動を抑えることができる。
なお、1つの特徴点について多数の候補が検出された場合には、上記式による計算量は増大し計算の所要時間が長くなるので、例えば、候補の数kが6つ以上の場合には、検出スコアSCDの高いものから上位5つの候補についてのみ計算するようにしてもよい。
このようにして合成された存在確率分布Pは、ある特徴点が存在する位置の、その特徴点とは異なる他の特徴点の位置から見たときの推定結果として考えることができる。
特徴点推定部70は、顔の特徴点X毎に、当該特徴点Xの合成された存在確率分布Pにおける確率を、顔部品の形状の尤度を表す形状スコアSCGとして算出し、この形状スコアSCGの大小、および当該特徴点Xの候補Qitが検出されたときの検出スコアSCDの大小とに基づいて、当該特徴点の候補Qitの中からその特徴点の真の点を推定するものである。本実施例では、形状スコアSCG、すなわち、特徴点Xの合成された存在確率分布P上で存在確率が最も高い位置の点を代表点Cとし、その代表点Cを略中心とする所定範囲の領域内の候補のうち、検出されたときの検出スコアSCDが最も高いものを、その特徴点の真の点として推定する。これは、大域的には合成された存在確率分布の信頼性が高く、局所的には特徴点検出器の信頼性が高いとの考え方に基づくものである。なお、上記の代表点Cは、次式にしたがって定義される。
また、特徴点の真の点の推定方法は本実施例に限定されるわけではなく、例えば、特徴点Xの合成された存在確率分布Pにおける存在確率である形状スコアSCGが最も高い位置の点である代表点Cをそのままその特徴点の真の点として推定してもよい。また、特徴点Xの候補Qitのうち、特徴点Xの合成された存在確率分布P上でその候補の位置における存在確率である形状スコアSCGが最も高いものを、その特徴点の真の点として推定するようにしてもよい。あるいは、特徴点Xの候補Qitのうち、特徴点Xの合成された存在確率分布P上でその候補の位置における存在確率である形状スコアSCGと、候補が検出されたときの検出スコアSCDとを加算してその値が最も高いものを、その特徴点の真の点として推定するようにしてもよい。
未検出特徴点補完部80は、定義したn個の特徴点Xのうち検出されなかった特徴点の位置を、検出された特徴点の位置に基づいて類推して補完し、全特徴点の位置情報Xを出力するものである。本実施例では、特徴点存在確率分布合成部60により合成された存在確率分布であって、検出されなかった特徴点について合成された存在確率分布を用いて、その存在確率分布上で存在確率が最も高い位置の点である代表点Cを特徴点として補完する。しかしながら、この補完方法は、合成された存在確率分布から単純に求めているだけなので、精度は比較的低く、精度をより上げたい場合には、ASMのように形状主成分を用いた補完方法の方がより精度の高い結果を期待することができる。
次に、本実施形態において行われる処理について説明する。図11は、本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、画像入力部10が顔およびその特徴点の検出対象となる画像S0の入力を受け付ける(ステップST1)。この際、多数の一連の画像S0の入力を連続的に受け付けてもよい。次に、顔検出部20が入力画像S0に含まれるすべての顔S1を検出し、その顔S1の両目の位置と顔の向きfの情報を取得する(ステップST2)。顔正規化部30は、検出された顔S1のうちの1つを選択し(ステップST3)、その選択した検出顔S1について、入力画像S0から相対的な大きさや位置が正規化された顔S1を含む所定サイズの画像を切り出して正規化顔画像S1′を得る(ステップST4)。特徴点候補検出部40は、正規化顔画像S1′上で指定した判定対象領域の画像に対し、当該画像の略中心に特徴点が含まれる蓋然性を示す検出スコアSCDを算出し、当該検出スコアSCDの閾値判定により、顔の特徴点X毎にその特徴点の候補Qitを検出する(ステップST5)。特徴点存在確率分布合成部60は、データベース50に記憶されている存在確率分布Pijを用いて、特徴点X毎に、1つの特徴点Xとは異なる他の特徴点Xの各候補Qjtの位置座標qjtをそれぞれ基準としたときの、入力画像S0上での当該1つの特徴点X(位置座標x)の存在確率分布Pij(x|qjt)を求めて当該存在確率分布を合成し、合成した存在確率分布Pを得る(ステップST6)。特徴点推定部70は、顔の特徴点X毎に、当該特徴点Xの合成された存在確率分布Pにおける存在確率を形状スコアSCGとして算出し、その形状スコアが最も高い位置の点を代表点とする所定範囲の領域内の候補うち、検出されたときの検出スコアSCDが最も高いものをその特徴点の真の点として推定する(ステップST7)。そして、未検出特徴点補完部80が、定義した特徴点Xのうち検出されなかった特徴点の位置を、検出された特徴点の位置に基づいて類推して補完する(ステップST8)。ここで、未検出特徴点補完部80は、検出されたすべての顔S1について、特徴点を検出する処理を行ったか否かを判定し(ステップST9)、すべての顔S1について処理が行われたと判定された場合には、検出顔S1毎に検出された顔の特徴点群Xの情報を出力して処理を終了する(ステップST10)。一方、まだすべての顔S1を処理していないと判定された場合には、ステップST3に戻り、まだ処理が行われていない新たな検出顔S1を選択し、処理が続行される。
なお、特徴点候補検出部40による特徴点の候補を検出する処理と、特徴点推定部70による特徴点を推定する処理は、それぞれ、次のような処理からなる。
まず、特徴点の候補を検出する処理について説明する。図12は、特徴点の候補を検出する処理を示したフローチャートである。特徴点候補検出部40に正規化顔画像S1′がその顔の向きfの情報とともに入力されると(ステップST51)、特徴点検出器選択部46は、その顔の向きfに応じて使用する特徴点検出器の種類を選択する(ステップST52)。また、多重解像度画像生成部41は、入力された正規化顔画像S1′から複数の解像度画像S1′を生成する(ステップST53)。解像度画像S1′が生成されると、照明正規化部42は、その解像度画像S1′に対して全体正規化処理を施し、画像の濃度のコントラストが正規化された正規化済み解像度画像S1″を得る(ステップST54)。また、特徴点検索範囲設定部43は、正規化済みの解像度画像S1″の各々に対する各特徴点X毎の検索範囲SRを設定する(ステップST55)。検出処理部44は、特徴点検出器選択部46により選択された特徴点検出器を用いて、正規化済みの解像度画像S1″の各画像上で判定対象領域を設定しながら、判定対象領域の画像に対する検出スコアSCDを算出し、その検出スコアSCDの閾値判定により、特徴点X毎にその候補Qitを検出する(ステップST56)。ここで、候補が検出されなかった特徴点が存在するか否かを判定し(ステップST57)、候補が未検出である特徴点が存在すると判定された場合には、その特徴点の検出スコアに対する閾値を下げて再設定し(ステップST58)、再度、特徴点の候補の検出処理を行う(ステップST56)。一方、候補が未検出である特徴点が存在しない、すなわち、すべての特徴点に対して候補が検出されたと判定された場合には、検出された特徴点の候補のリストを出力して処理を終了する(ステップST59)。なお、ステップST57の判定は1回のみ実行し、閾値の再設定が1度行われた後には、たとえ候補が検出されない特徴点が存在していても、検出された候補のみのリストを出力する。
次に、特徴点を推定する処理について説明する。図13は、特徴点を推定する処理を示したフローチャートである。まず、候補が検出された特徴点のうちの1つの特徴点Xを選択する(ステップST71)。そして、その選択された特徴点Xについて特徴点存在確率分布合成部60により合成された存在確率分布Paから形状スコアSCGを算出する(ステップST72)。そして、その形状スコアSCGが最も高い位置の点(画素)を特定する(ステップST73)。特定された点を代表とする所定範囲の領域内に存在する特徴点Xの候補のうち検出スコアSCDが最大のものをその特徴点の真の点と推定する(ステップST74)。ここで、候補が検出された特徴点のうち、まだ推定されていない特徴点があるか否かを判定し(ステップST75)、未推定の特徴点があると判定された場合には、ステップST71に戻って、候補が検出された特徴点のうちから新たな特徴点を選択する。一方、未推定の特徴点がないと判定された場合には、推定した特徴点のリストを出力して処理を終了する(ステップST76)。
このような本実施形態による顔特徴点検出システムによれば、予め定義された人物の顔の複数の特徴点の中の2つの異なる特徴点からなる組合せ毎に、一方の特徴点の位置を基準としたときの他方の特徴点の画像上の存在確率分布を、サンプルを用いて統計的に求めておき、検出対象画像から複数の特徴点の各々の候補を検出し、先に求めた存在確率分布を用いて、複数の特徴点のうち少なくとも1つの特徴点について、その特徴点とは異なる他の特徴点の上記検出された候補の位置を基準としたときの、その特徴点の検出対象画像上の存在確率分布を、当該他の特徴点別や当該候補別にそれぞれ求め、求められた存在確率分布を合成し、上記少なくとも1つの特徴点について、その特徴点の合成された存在確率分布上の存在確率の大小に基づいて、検出対象画像上でその特徴点の真の点を推定する顔特徴点検出処理において、存在確率分布を合成する際に、合成対象となる存在確率分布の各々に対して、その存在確率分布を求めたときに位置の基準となった候補に対応する特徴点と、当該存在確率分布が存在確率を表す対象となる特徴点との間の位置関係に応じて重み付け係数を設定し、合成対象となる確率分布を当該重み付け係数を用いて合成するようにしているので、基準となる特徴点の位置から遠い位置にある特徴点ほどその特徴点の平均的な位置からのずれが大きくなりやすく、その特徴点の存在確率分布の信頼性が薄れることを考慮して、そのような存在確率分布の合成時の寄与率を低く設定することにより、検出対象画像に含まれる人物の顔の向きや大きさ、顔部品の位置関係等のばらつきによる影響を抑えることができ、安定して精度よく特徴点の検出を行うことができる。
なお、本実施形態においては、特徴点の存在確率分布を合成する際に用いる、顔の特徴点の各組合せ毎の重み付け係数をすべて0(零)でない値としているが、例えば、比較的狭い特定の場所に密集して存在する特徴点同士が1つのグループに属するように特徴点をグループ分けし、同じグループに属する2つの特徴点の組合せに対する重み付け係数を0(零)に設定するようにしてもよい。
図9は、そのように設定した場合の重み付け係数weight(i,j)の一例を示した表である。この表は、左目尻と左目頭は左目のグループ、右目頭と右目尻は右目のグループ、左小鼻は右小鼻を鼻のグループ、左口角は左口角のグループ、右口角は右口角のグループに属するように顔の特徴点をグループ分けし、グループが異なる特徴点同士の組合せに対する重み付け係数をそれぞれ表したものであり、同じグループに属する特徴点同士の組合せに対する重み付け係数は0(零)である。
このようにすることで、定義する特徴点の密度が偏っている場合に、特定の決まった場所に位置する特徴点からの影響が大きくなって、ある特徴点の存在確率分布の合成に寄与する他の特徴点の位置のバランスが悪くなることを防ぎ、特徴点の誤検出を抑制することが可能となる。
以上、本発明の望ましい実施形態について説明したが、本発明の方法および装置並びにそのためのプログラムは、上述した実施形態に限られることなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、様々な増減、変化を加えることができる。
本発明の実施形態となる顔特徴点検出システムの構成を示すブロック図 特徴点候補検出部40の構成を示すブロック図 顔正規化処理の様子を示す図 1つの特徴点を基準としたときその他の特徴点の位置の確率分布の例を示す図 多重解像度化処理の様子を示す図 特徴点検出器が備える識別器の学習に用いる特徴点のサンプル画像の例を示す図 画像上で特徴点別に設定された検索範囲の例を示す図 特徴点の存在確率分布を合成する際に用いる重み付け係数の一例を示す図(その1) 特徴点の存在確率分布を合成する際に用いる重み付け係数の一例を示す図(その2) 統計的に求められた特徴点の存在確率分布の例を示す図 本実施形態における処理を示すフローチャート 特徴点の候補を検出する処理を示すフローチャート 特徴点を推定する処理を示すフローチャート 顔の特徴点の平均的な位置と顔の向きが変化したときの実際の特徴点との差を示す図 特定の顔部品に特徴点が偏っている様子を示す図 識別器の導出方法を示す図 照明正規化(全体正規化)処理に用いる画素値の変換曲線の一例を示す図
符号の説明
10 画像入力部
20 顔検出部
30 顔正規化部
40 特徴点候補検出部
41 多重解像度画像生成部
42 照明正規化部
43 特徴点検索範囲設定部
44 特徴点検出器選択部
45 特徴点検出器群
50 データベース
60 特徴点存在確率分布合成部
70 特徴点推定部
80 未検出特徴点補完部

Claims (30)

  1. 検出対象画像から、予め定義された所定対象物の複数の特徴点の各々の候補を検出するステップと、
    前記複数の特徴点の中の2つの異なる特徴点からなる組合せ毎に統計的に求められた、一方の特徴点の位置を基準としたときの他方の特徴点の画像上の存在確率分布を用いて、
    前記複数の特徴点のうち少なくとも1つの特徴点について、他の特徴点の前記検出された候補の位置を基準としたときの該1つの特徴点の存在確率分布を、該他の特徴点の候補毎にそれぞれ求め、該求められた存在確率分布を合成するステップと、
    前記1つの特徴点について、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に基づいて、前記検出対象画像上で該特徴点の真の点を推定するステップとを有する特徴点検出方法において、
    前記存在確率分布を合成するステップが、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の位置関係に応じて重み付けして合成するものであることを特徴とする特徴点検出方法。
  2. 前記存在確率分布を合成するステップが、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点が同じである存在確率分布を、該存在確率分布の数で正規化して合成するものであることを特徴とする請求項1記載の特徴点検出方法。
  3. 前記存在確率分布を合成するステップが、次式にしたがって合成するものであることを特徴とする請求項2記載の特徴点検出方法。
    ここで、Pは特徴点Xの合成後の存在確率分布、xは特徴点Xの位置座標、qjtは特徴点Xのt番目の候補Qjtの位置座標、Pij(x|qjt)は候補Qjtの位置座標qjtを基準としたときの特徴点Xの存在確率分布、kおよびk′は特徴点Xの候補の数、weight(i,j)は存在確率分布Pij(x|qjt)に対する重み付け係数、nは定義した特徴点の数である。
  4. 前記存在確率分布を合成するステップが、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の距離が大きいほど小さく重み付けして合成するものであることを特徴とする請求項1、2または3記載の特徴点検出方法。
  5. 前記複数の特徴点が、該特徴点の前記所定対象物における位置に応じてグループ分けされたものであり、
    前記存在確率分布を合成するステップが、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点とがそれぞれ異なる前記グループに属する存在確率分布のみを合成するものであることを特徴とする請求項1から4いずれか記載の特徴点検出方法。
  6. 前記特徴点の真の点を推定するステップが、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項1から5いずれか記載の特徴点検出方法。
  7. 前記特徴点の候補を検出するステップが、前記画像における判定対象領域の画像に前記特徴点が含まれる蓋然性を示す確信度を算出し、該確信度が所定の閾値以上であるときに該判定対象領域の画像が表す対象を前記特徴点の候補と判定するものであり、
    前記特徴点の真の点を推定するステップが、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に加え、該特徴点の候補の前記確信度の大小にも基づいて、該特徴点の真の点を推定するものであることを特徴とする請求項1から6いずれか記載の特徴点検出方法。
  8. 前記特徴点の真の点を推定するステップが、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を代表とする所定領域に含まれる該特徴点の候補のうち前記確信度が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項7記載の特徴点検出方法。
  9. 前記特徴点の真の点を推定するステップが、該特徴点の候補のうち該特徴点の前記合成された存在確率分布における該候補の位置に対応する存在確率が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項7記載の特徴点検出方法。
  10. 前記所定対象物が、人物の顔であることを特徴とする請求項1から9いずれか記載の特徴点検出方法。
  11. 検出対象画像から、予め定義された所定対象物の複数の特徴点の各々の候補を検出する特徴点候補検出手段と、
    前記複数の特徴点の中の2つの異なる特徴点からなる組合せ毎に統計的に求められた、一方の特徴点の位置を基準としたときの他方の特徴点の画像上の存在確率分布を用いて、
    前記複数の特徴点のうち少なくとも1つの特徴点について、他の特徴点の前記検出された候補の位置を基準としたときの該1つの特徴点の存在確率分布を、該他の特徴点の候補毎にそれぞれ求め、該求められた存在確率分布を合成する存在確率分布合成手段と、
    前記1つの特徴点について、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に基づいて、前記検出対象画像上で該特徴点の真の点を推定する特徴点推定手段とを備えた特徴点検出装置において、
    前記存在確率分布合成手段が、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の位置関係に応じて重み付けして合成するものであることを特徴とする特徴点検出装置。
  12. 前記存在確率分布合成手段が、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点が同じである存在確率分布を、該存在確率分布の数で正規化して合成するものであることを特徴とする請求項11記載の特徴点検出装置。
  13. 前記存在確率分布合成手段が、次式にしたがって合成するものであることを特徴とする請求項12記載の特徴点検出装置。
    ここで、Pは特徴点Xの合成後の存在確率分布、xは特徴点Xの位置座標、qjtは特徴点Xのt番目の候補Qjtの位置座標、Pij(x|qjt)は候補Qjtの位置座標qjtを基準としたときの特徴点Xの存在確率分布、kおよびk′は特徴点Xの候補の数、weight(i,j)は存在確率分布Pij(x|qjt)に対する重み付け係数、nは定義した特徴点の数である。
  14. 前記存在確率分布合成手段が、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の距離が大きいほど小さく重み付けして合成するものであることを特徴とする請求項11、12または13記載の特徴点検出装置。
  15. 前記複数の特徴点が、該特徴点の前記所定対象物における位置に応じてグループ分けされたものであり、
    前記存在確率分布合成手段が、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点とがそれぞれ異なる前記グループに属する存在確率分布のみを合成するものであることを特徴とする請求項11から14いずれか記載の特徴点検出装置。
  16. 前記特徴点推定手段が、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項11から15いずれか記載の特徴点検出装置。
  17. 前記特徴点候補検出手段が、前記画像における判定対象領域の画像に前記特徴点が含まれる蓋然性を示す確信度を算出し、該確信度が所定の閾値以上であるときに該判定対象領域の画像が表す対象を前記特徴点の候補と判定するものであり、
    前記特徴点推定手段が、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に加え、該特徴点の候補の前記確信度の大小にも基づいて、該特徴点の真の点を推定するものであることを特徴とする請求項11から16いずれか記載の特徴点検出装置。
  18. 前記特徴点推定手段が、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を代表とする所定領域に含まれる該特徴点の候補のうち前記確信度が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項17記載の特徴点検出装置。
  19. 前記特徴点推定手段が、該特徴点の候補のうち該特徴点の前記合成された存在確率分布における該候補の位置に対応する存在確率が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項17記載の特徴点検出装置。
  20. 前記所定対象物が、人物の顔であることを特徴とする請求項11から19いずれか記載の特徴点検出装置。
  21. 検出対象画像から、予め定義された所定対象物の複数の特徴点の各々の候補を検出する処理と、
    前記複数の特徴点の中の2つの異なる特徴点からなる組合せ毎に統計的に求められた、一方の特徴点の位置を基準としたときの他方の特徴点の画像上の存在確率分布を用いて、
    前記複数の特徴点のうち少なくとも1つの特徴点について、他の特徴点の前記検出された候補の位置を基準としたときの該1つの特徴点の存在確率分布を、該他の特徴点の候補毎にそれぞれ求め、該求められた存在確率分布を合成する処理と、
    前記1つの特徴点について、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に基づいて、前記検出対象画像上で該特徴点の真の点を推定する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    前記存在確率分布を合成する処理が、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の位置関係に応じて重み付けして合成するものであることを特徴とするプログラム。
  22. 前記存在確率分布を合成する処理が、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点が同じである存在確率分布を、該存在確率分布の数で正規化して合成するものであることを特徴とする請求項21記載のプログラム。
  23. 前記存在確率分布を合成する処理が、次式にしたがって合成するものであることを特徴とする請求項22記載のプログラム。
    ここで、Pは特徴点Xの合成後の存在確率分布、xは特徴点Xの位置座標、qjtは特徴点Xのt番目の候補Qjtの位置座標、Pij(x|qjt)は候補Qjtの位置座標qjtを基準としたときの特徴点Xの存在確率分布、kおよびk′は特徴点Xの候補の数、weight(i,j)は存在確率分布Pij(x|qjt)に対する重み付け係数、nは定義した特徴点の数である。
  24. 前記存在確率分布を合成する処理が、該存在確率分布を、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点との間の距離が大きいほど小さく重み付けして合成するものであることを特徴とする請求項21、22または23記載のプログラム。
  25. 前記複数の特徴点が、該特徴点の前記所定対象物における位置に応じてグループ分けされたものであり、
    前記存在確率分布を合成する処理が、該存在確率分布を求めたときに位置の基準となった特徴点と、該存在確率を表す対象となる特徴点とがそれぞれ異なる前記グループに属する存在確率分布のみを合成するものであることを特徴とする請求項21から24いずれか記載のプログラム。
  26. 前記特徴点の真の点を推定する処理が、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項21から25いずれか記載のプログラム。
  27. 前記特徴点の候補を検出する処理が、前記画像における判定対象領域の画像に前記特徴点が含まれる蓋然性を示す確信度を算出し、該確信度が所定の閾値以上であるときに該判定対象領域の画像が表す対象を前記特徴点の候補と判定するものであり、
    前記特徴点の真の点を推定する処理が、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率の大小に加え、該特徴点の候補の前記確信度の大小にも基づいて、該特徴点の真の点を推定するものであることを特徴とする請求項21から26いずれか記載のプログラム。
  28. 前記特徴点の真の点を推定する処理が、該特徴点の前記合成された存在確率分布における存在確率が最も高い位置の点を代表とする所定領域に含まれる該特徴点の候補のうち前記確信度が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項27記載のプログラム。
  29. 前記特徴点の真の点を推定する処理が、該特徴点の候補のうち該特徴点の前記合成された存在確率分布における該候補の位置に対応する存在確率が最も高いものを、該特徴点の真の点として推定するものであることを特徴とする請求項27記載のプログラム。
  30. 前記所定対象物が、人物の顔であることを特徴とする請求項21から29いずれか記載のプログラム。
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