JP2007226314A - 失敗画像判定装置及び失敗画像判定方法 - Google Patents

失敗画像判定装置及び失敗画像判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】失敗画像であるか否かを判定するために、手ぶれ判定処理や露出不良判定処理など、複数の不具合に係る失敗判定処理を実行する場合に、無駄な処理を行っていたために判定時間の長時間化を招いていた。
【解決手段】処理内容が異なる複数の失敗判定処理を用いて、画像が失敗画像であるか否かを判定するための失敗画像判定装置であって、画像の撮影時に画像の画像データに付加された付加情報を取得する付加情報取得部と、付加情報に基づき、複数の失敗判定処理を実行する際の判定順序を決定する順序決定部と、判定順序に従って、複数の失敗判定処理を順次実行する判定実行部と、を備える失敗画像判定装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、任意の画像が、手ぶれや露出不良等の不具合を有する失敗画像であるか否かを、判別するための技術に関する。
近年、メモリカードに記憶されている画像の中から、印刷に値する適当な画像を選択して印刷することが行われている。ここで、印刷に値する適当な画像を選択するには、メモリカードに記憶されている各画像について、手ぶれや露出不良などの不具合を有する失敗画像であるか否かを判定することが好ましい。しかしながら、メモリカードの大容量化に伴い、メモリカードに多数の画像が記憶される場合があり、この場合、失敗画像であるか否かの判定を、多数の画像について行うこととなるので、大変手間のかかる作業であった。そこで、失敗画像を自動的に除いて印刷に適した画像を選択するプリント画像選択装置が提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2002−10179号公報
上述したプリント画像選択装置では、失敗画像を判別するために、各画像について、それぞれ、各不具合(手ぶれ,露出不良,ピントぼやけ)に係る失敗判定処理を順次行うようにしている。ここで、これら失敗判定処理の実行順序は、手ぶれ判定処理,露出不良判定処理,ピントぼやけ判定処理の順序と決まっているので、例えば、ピントぼやけの画像についても、手ぶれ判定処理及び露出不良判定処理が実行される。
しかしながら、ピントぼやけの画像については、ピントぼやけの他に手ぶれ又は露出不良の不具合を有していない限り、手ぶれ判定処理や露出不良判定処理を行っても失敗画像として判別することができない。それ故、これらの手ぶれ判定処理及び露出不良判定処理は無駄となり、失敗画像の判別に長時間を要するという問題があった。なお、前述の判定順序によれば、ピントぼやけの画像に限らず、露出不良の画像についても、手ぶれ判定処理を無駄に実行することとなるので、同様の問題が発生し得る。また、前述の判定順序に限らず、他の決まった順序で失敗判定処理を行う場合にも、同様の問題が発生し得る。
また、上述した問題は、メモリカードを利用する場合に限らず、一般に、任意の画像が不具合を有するか否かを判別するために、複数の失敗判定処理を実行する場合に共通する問題であった。
本発明は、任意の画像が不具合を有する失敗画像であるか否かを、比較的短時間で判別することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の失敗画像判定装置は、処理内容が異なる複数の失敗判定処理を用いて、画像が失敗画像であるか否かを判定するための失敗画像判定装置であって、前記画像の撮影時に前記画像の画像データに付加された付加情報を取得する付加情報取得部と、前記付加情報に基づき、前記複数の失敗判定処理を実行する際の判定順序を決定する順序決定部と、前記判定順序に従って、前記複数の失敗判定処理を順次実行する判定実行部と、を備えることを要旨とする。
このように本発明の失敗画像判定装置は、画像についての付加情報に基づき判定順序を決定し、その判定順序に従って失敗判定処理を順次実行するので、例えば、付加情報がピントぼやけである可能性が高いことを示している場合には、ピントぼやけに係る失敗判定処理をより優先するような判定順序を決定することができる。その結果、無駄となる可能性の高い失敗判定処理を実行せずに失敗画像を判別することができ、失敗画像を比較的短時間で判別することができる。
上記失敗画像判定装置において、前記画像についての複数の付加情報のそれぞれについて、各付加情報が所定の条件に合致した場合に実行すべき失敗判定処理の順序を示す1組の判定順序パターンが予め定められており、前記順序決定部は、前記判定順序パターンに従って前記判定順序を決定するようにしてもよい。
このようにすることで、付加情報が所定の条件に合致した場合の判定順序パターンとして、予め、かかる場合について少ない数の失敗判定処理で失敗画像を判別可能な判定順序パターンを定めておくことによって、少ない数の失敗判定処理で失敗画像を判別することができる。
上記失敗画像判定装置において、2つ以上の付加情報が、各付加情報に関する所定の条件に合致した場合に、前記順序決定部は、所定の条件に合致した前記2つ以上の付加情報に関してそれぞれ定められている各判定順序パターンを所定の規則に従って組み合わせることによって、統合した1つの判定順序を決定するようにしてもよい。
このようにすることで、1つの付加情報について定められた判定順序パターンに従って判定順序を決定する場合に比べて、少ない判定回数で失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。その結果、失敗判定処理全体としての所要時間の長時間化を抑制することができる。
上記失敗画像判定装置において、前記所定の規則は、各判定順序パターンの少なくとも1番目の順位となる失敗判定処理のうちで、処理時間のより短い失敗判定処理を、より優先する規則であってもよい。
このようにすることで、処理時間の比較的短い失敗判定処理によって失敗画像であると判定可能な画像については、処理時間が比較的長く失敗画像であると判定する可能性の低い無駄な失敗判定処理を行わずに済み、失敗判定処理全体としての所要時間の長時間化を抑制することができる。
上記失敗画像判定装置において、前記所定の規則は、各判定順序パターンの少なくとも1番目の順位となる失敗判定処理のうちで、より多く1番目の順位にある失敗判定処理を、より優先する規則であってもよい。
このようにすることで、少ない判定回数で失敗画像を判別する可能性を、より高くすることができる。
上記失敗画像判定装置において、各判定順序パターンには、予め優先順位が定められており、前記所定の規則は、各判定順序パターンのうち、前記優先順位のより高いパターンを、より優先する規則であってもよい。
このようにすることで、各判定順序パターンにおいて発生する可能性のより高い不具合に係る失敗判定処理がより高い順位となるような優先順位を定めておくことにより、少ない判定回数で失敗画像を判別する可能性を、より高くすることができる。
上記失敗画像判定装置において、前記画像についての複数の付加情報のうちで、各付加情報に関して予め定められた条件に合致する付加情報の組み合わせ毎に、1組の判定順序パターンが予め定められており、前記順序判定部は、前記判定順序パターンに従って前記判定順序を決定するようにしてもよい。
このようにすることで、1つの付加情報について定められた判定順序パターンに従って判定順序を決定する場合に比べて、少ない判定回数で失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。その結果、失敗判定処理全体としての所要時間の長時間化を抑制することができる。
上記失敗画像判定装置において、前記判定順序パターンのうちの、少なくとも1組の判定順序パターンは、前記複数の失敗判定処理のうちの一部の失敗判定処理のみを含むようにしてもよい。
このようにすることで、例えば、複数の失敗判定処理のうち、失敗画像を判別する可能性の低い失敗判定処理や、表現上の効果を狙ってわざとピントをぼかすなどの、一律的に失敗画像であると判定することが困難な不具合に係る失敗判定処理を判定順序パターンから除き、他の失敗判定処理のみを判定順序パターンに含むようにすることで、無駄な判定処理を行わずに済み、失敗判定処理全体としての所要時間の長時間化を抑制することができる。
上記失敗画像判定装置において、前記判定順序パターンは、処理時間の短い順に前記複数の失敗判定処理の順序が決定されている第1のパターンと、前記第1のパターンとは前記複数の失敗判定処理の順序が異なる第2のパターンと、を含むようにしてもよい。
このようにしても、第1のパターンを含むことにより、処理時間の比較的短い失敗判定処理によって失敗画像であると判定可能な画像については、処理時間が比較的長く無駄な失敗判定処理を行わずに済み、失敗判定処理全体としての所要時間の長時間化を抑制することができる。また、第2のパターンとして、例えば、予め少ない数の失敗判定処理で失敗画像を判別することが可能なパターンを含むことで、かかる判定順序パターンに従って失敗判定処理を実行することにより、少ない数の失敗判定処理で失敗画像を判別することができる。
上記失敗画像判定装置において、前記付加情報は、前記画像を撮影する際のシーンモード情報及び撮影パラメータを示す撮影情報のうち、少なくとも一方の情報を含むようにしてもよい。
このようにすることで、シーンモード毎に発生する可能性の高い不具合に係る失敗判定処理や、撮影パラメータが所定の条件に合致した場合に発生する可能性が高い不具合に係る失敗判定処理を、より優先するように判定順序を決定することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、失敗画像判定方法及び、失敗画像判定方法又は失敗画像判定装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.第3の実施例:
D.第4の実施例:
E.第5の実施例:
F.第6の実施例:
G.変形例:
A.実施例:
A1.プリンタの概要構成:
図1は、本発明の一実施例としての失敗画像判定装置を適用したプリンタの概要構成を示す説明図である。このプリンタ100は、制御回路20と、制御回路20に接続されたプリンタエンジン10,液晶ディスプレイ42,操作パネル44,メモリカードスロット46,外部インタフェース部48と、を備える。
プリンタエンジン10は、インクカートリッジを搭載したキャリッジ(図示省略)や、このキャリッジを駆動するモータなどを備えており、実際に印刷を実行する機能部である。液晶ディスプレイ42は、各種メニュー画面などを表示する機能部である。操作パネル44は、操作ボタン(図示省略)を備え、ユーザによる各種設定を受け付ける機能部である。メモリカードスロット46は、挿入されたメモリカードからデータを読み出すための機能部である。外部インタフェース部48は、デジタルスチルカメラやコンピュータなどの機器を、ケーブルを介してプリンタ100に接続するためのインタフェース群から成る。
制御回路20は、CPU22と、ROM34と、RAM36と、EEPROM38と、を備えている。ROM34には、プリンタ100の動作を全般的に制御するための制御プログラムが記憶されている。EEPROM38は、テーブル格納部38aを備えている。このテーブル格納部38aには、後述する判定順序テーブルが格納されている。
CPU22は、ROM34に記憶されている制御プログラムを実行することにより、判定実行部24,順序決定部26,ファイルアクセス部28,ユーザインタフェース部(以下、単に「UI部」と呼ぶ。)30,印刷制御部32として機能することとなる。
ファイルアクセス部28は、メモリカードスロット46に挿入されたメモリカードや、外部インタフェース部48に接続されたデジタルスチルカメラやコンピュータなどの機器から、画像データを読み出す機能部である。UI部30は、各種メニュー画面や、メモリカードなどから読み出した画像を液晶ディスプレイ42に表示させる機能部である。印刷制御部32は、プリンタエンジン10を制御して印刷を実行させる機能部である。
判定実行部24は、全体ぼやけ判定部24aと、手ぶれ判定部24bと、部分ぼやけ判定部24cと、全体露出不良判定部24dと、部分露出不良判定部24eと、判定制御部24fと、を備えている。
全体ぼやけ判定部24aは、画像が全体としてピントぼやけの画像であるか否かを判定(以下、「全体ぼやけ判定」と呼ぶ。)する機能部である。なお、かかる判定方法として、特開2001−256498号公報に記載された判定方法など、既知の任意のぼやけ判定方法を採用することができる。
手ぶれ判定部24bは、画像が手ぶれ画像であるか否かを判定(以下、「手ぶれ判定」と呼ぶ。)する機能部である。なお、かかる判定方法として、特開2004−32135号公報に記載された判定方法など、既知の任意の手ぶれ判定方法を採用することができる。
部分ぼやけ判定部24cは、画像から人物の顔の部分を検出して、顔の部分がぼやけているか否かを判定(以下、「部分ぼやけ判定」と呼ぶ。)する機能部である。なお、顔検出の方法として、例えば、画像データから肌色の画素を有する領域を抽出して、かかる領域と顔の形状を表す所定のテンプレートとのパターンマッチングを行う方法など、既知の任意の顔検出方法を採用することができる。また、ぼやけ判定の方法としては、全体ぼやけ判定部24aと同様に、既知の任意のぼやけ判定方法を採用することができる。
全体露出不良判定部24dは、画像が全体として露出過多又は露出不足である露出不良の画像であるか否かを判定(以下、「全体露出不良判定」と呼ぶ。)する機能部である。なお、かかる判定方法として、特開平9−68764号公報に記載の判定方法など、既知の任意の露出不良判定方法を採用することができる。
部分露出不良判定部24eは、画像から人物の顔の部分を検出して、顔の部分がぼやけているか否かを判定(以下、「部分露出不良判定」と呼ぶ。)する機能部である。なお、顔検出の方法として、部分ぼやけ判定部24cと同様に、既知の任意の顔検出方法を採用することができる。また、露出不良の判定として、全体露出不良判定部24dと同様に、既知の任意の露出不良判定方法を採用することができる。
以上の構成のプリンタ100では、後述する画像一覧表示処理において、メモリカードなどに記憶されている各画像について、全体ぼやけ判定,手ぶれ判定,部分ぼやけ判定,全体露出不良判定,部分露出不良判定の各判定処理が実行されて、失敗画像であるか否かが判定される。なお、「失敗画像」とは、全体ぼやけ,手ぶれ,部分ぼやけ,全体露出不良,部分露出不良の各不具合のうち、いずれか1つの不具合を有する画像をいう。
ここで、前述の順序決定部26は、これら各判定処理の実行順序(判定順序)を決定する機能部であり、判定制御部24fは、各判定部24a〜24eを制御して、決定された判定順序で各判定処理を実行させる機能部である。
なお、前述の制御回路20は請求項における失敗画像判定装置に、前述のファイルアクセス部28は請求項における付加情報取得部に、それぞれ相当する。
A2.画像一覧表示処理:
図1の例では、メモリカードスロット46にメモリカードMCが挿入されている。そして、このメモリカードMCには、デジタルスチルカメラで撮影された複数の画像の画像データが記憶されている。
これらの画像データは、全てExif(Exchangeable Image File Format)形式のデータとして記憶されており、ヘッダ部,本画像の画像データ,本画像に対応するサムネイル画像の画像データを含む。ヘッダ部には、画像についての様々な付加情報がタグと呼ばれる形式で記載されている。例えば、各画像を撮影した際にデジタルスチルカメラにおいて設定されていたシーンモード(ポートレート,風景,夜景など)を示す情報(以下、「シーンモード情報」と呼ぶ。)や、撮影パラメータ(シャッタスピード,フラッシュのON/OFFなど)を示す情報(以下、「撮影情報」と呼ぶ。)などが記載されている。
この状態において、ユーザが、操作パネル44を操作して、液晶ディスプレイ42に表示されたメニュー画面(図示省略)から「画像一覧表示メニュー」を選択すると共に、データの読み出し元としてメモリカードMCを指定すると、画像一覧表示処理が実行される。
図2は、本実施例における画像一覧表示処理の手順を示すフローチャートである。図2に示す画像一覧表示処理が開始されると、図1に示すファイルアクセス部28は、メモリカードMCに記憶されている複数の画像の中から、撮影日時の最も早い画像データをRAM36に読み込み、シーンモード情報を取得する(ステップS202)。
次に、順序決定部26は、テーブル格納部38aから判定順序テーブルを読み出し、ファイルアクセス部28によって取得されたシーンモード情報と、判定順序テーブルと、を対照して、判定順序を決定する(ステップS204)。
図3は、本実施例においてテーブル格納部38aに格納されている判定順序テーブルを示す説明図である。図3に示すように、判定順序テーブルは、シーンモードと、各シーンモードに定められた1組の各判定処理(A1,A2,A3(又はA3’),B1(又はB1’))の判定順序と、から成る。ここで、判定処理An(n=1,2,3)は、ぼやけに係る判定処理を示し、判定処理Bn(n=1,2)は、露出に係る判定処理を示す。具体的には、判定処理として、全体ぼやけ判定処理(A1)と、手ぶれ判定処理(A2)と、部分ぼやけ判定処理A3(顔検出含まず)と、部分ぼやけ判定処理A3’(顔検出含む)と、全体露出不良判定処理B1と、部分露出不良判定処理B2(顔検出含まず)と、部分露出不良判定処理B2’(顔検出含む)と、を利用可能である。なお、図3下部に各判定処理の処理時間の比較を示す。
ここで、「顔検出含む」とは、顔検出処理を行う場合を示し、「顔検出含まず」とは、顔検出処理を行わない場合を示す。例えば、部分ぼやけ判定処理A2(顔検出含まず)とは、顔検出処理を行わないで、部分ぼやけを判定する処理を示す。部分ぼやけ判定処理よりも先の順番で部分露出不良判定処理が実行される場合には、この部分露出不良判定処理において顔検出処理が実行されて、顔の位置・大きさが検出されて記録されることとなる。それゆえ、その後実行される部分ぼやけ判定処理では、かかる検出結果を用いることで、顔検出処理を省略することができる。同様にして、部分露出不良判定処理B2(顔検出含まず)についても、先の順番で実行された部分ぼやけ検出処理A3’(顔検出含む)での顔検出処理の結果を用いることで、顔検出処理を行わずに部分露出不良を判定することができる。
図3に示す各シーンモードの判定順序パターンは、各シーンモードにおいて発生する確率のより高い不具合(全体ぼやけ,手ぶれ等)に係る判定を、より優先して実行するように定められている。なお、各シーンモードにおける各不具合の発生確率は、予め実験により求めておく。また、図3において網掛け部分は、実験により発生確率の特に高いと認められた不具合に係る判定処理を示す。
例えば、シーンモード「スポーツ」で撮影された画像については、素早く動く被写体(車や人物等)を追いかけて撮影された画像が多く、「手ぶれ」,「部分ぼやけ」が、この順序で発生する確率が特に高いと実験により認められている。従って、手ぶれ判定(A2),部分ぼやけ判定(A3’)が、それぞれ1番目,2番目となるように定められている。
一方、各シーンモードにおいて、実験により発生確率が特に高くないと認められた不具合に係る判定ついては、処理時間の短い順となるように、判定順序パターンを定めることが好ましい。なお、各判定処理の処理時間は実験により求めることができる。ここで、各判定処理の処理時間を比較すると、顔検出を含まない場合には、処理時間の短い順にB2,B1,A3,A1,A2であり、顔検出を含む場合には、処理時間の短い順にB1,A1,A2,B2’,A3’である。
例えば、シーンモード「オート」で撮影された画像については、実験の結果、発生確率の特に高いと認められた不具合がないので、全ての判定処理について、処理時間の短い順に並べた判定順序パターンが採用されている。また、例えば、シーンモード「スポーツ」の判定順序パターンについては、前述のように1,2番目の判定処理については、不具合の発生確率の高い順序となっているが、3番目以降の判定処理については、処理時間の短い順となっている。
このような規則で判定順序を定めているのは、以下の理由による。すなわち、処理時間が短い判定処理によって失敗画像であると判定可能な画像については、処理時間が長く失敗画像であると判定する可能性の低い無駄な判定処理を行わずに済み、失敗画像の判別処理全体としての所要時間を短縮することができるからである。例えば、シーンモード「オート」で撮影された画像であり、かつ、全体露出不良の画像については、最初に実行される全体露出不良判定処理(B1)で失敗画像であると判定することができ、処理時間の長い部分ぼやけ判定処理(A3)などの無駄な判定を行わずに済むこととなる。
なお、シーンモード「ポートレート」の判定順序パターンには、3番目以降の判定処理が定められていない。これは以下の理由による。すなわち、シーンモードを「ポートレート」に設定して撮影された画像については、顔以外の部分でピントぼやけなどであっても、表現上の効果を狙ってわざとぼかしている等が考えられる。従って、かかる画像については、顔の部分にのみ基づいて失敗画像であるか否かを判定すべきであるので、部分ぼやけ判定(A3’)及び部分露出不良判定(B2)以外の判定処理を行わないようにしている。同様な理由で、シーンモード「夜景ポートレート」についても、部分露出不良判定(B2’),手ぶれ判定(A2),部分ぼやけ判定(A3)を除く他の判定処理については、行わないようにしている。なお、手ぶれ判定(A2)を行うのは、夜景ポートレートの場合、夜間撮影のために比較的シャッタスピードが遅くなり、手ぶれが発生し易いからである。
順序決定部26は、取得されたシーンモード情報の示すシーンモードが、例えば「スポーツ」であれば、図3に示すように、手ぶれ判定(A2),部分ぼやけ判定(顔検出含む)(A3’),部分露出不良判定(顔検出含まず)(B2),全体露出不良判定(B1),全体ぼやけ判定(A1)と、最初の画像についての判定順序を決定する。
図2に戻って、判定制御部24fは、決定された判定順序に従って、各判定部24a〜24eを制御して、各判定処理を順次実行して失敗画像であるか否かを判定する(ステップS206)。例えば、最初の画像がシーンモード「スポーツ」の画像であれば、判定制御部24fは、判定順序に従って、まず、手ぶれ判定部24bを制御して手ぶれ判定処理を実行する。ここで、仮に、最初の画像が、手ぶれの画像である場合には、最初に実行される手ぶれ判定処理で失敗画像であると判定されることとなる。この場合、判定制御部24fは、最初の画像が失敗画像である旨をRAM36に記憶させ(ステップS208)、次のステップS210に移行する。前述のように、判定順序テーブルでは、より発生確率の高い不具合に係る判定処理をより優先するようにしているので、この場合のように、最初に実行される手ぶれ判定処理で失敗画像であると判定できる可能性が高く、2番目以降の判定処理を行わずに次のステップに移行する可能性が高い。
一方、失敗画像でないと判定した場合には、判定制御部24fは、部分ぼやけ判定部24cを制御して、2番目の順位となる部分ぼやけ判定処理を実行する。このように、失敗画像でないと判定される度に次の順位となる判定処理を実行し、最後の判定処理である全体ぼやけ判定においても失敗画像でないと判定した場合には、判定制御部24fは、最初の画像が失敗画像でない旨をRAM36に記憶させる(ステップS208)。
次に、判定制御部24fは、全ての画像について判定を完了したか否かを判定し(ステップS210)、完了していないと判定した場合には、ファイルアクセス部28は、メモリカードMCから、次の画像データをRAM36に読み込み、シーンモード情報を取得する(ステップS212)。そして、この次の画像について、上述したステップS204〜ステップS210の処理が実行される。
ステップS210の処理において、全ての画像について判定が完了したと判定した場合には、ファイルアクセス部28は、メモリカードMCから各画像のサムネイル画像を読み出し、UI部30は、各サムネイル画像を液晶ディスプレイ42に一覧表示する(ステップS214)。このときUI部30は、RAM36に記憶されている判定結果に基づき、失敗画像であると判定されたサムネイル画像をグレーアウトして表示するようにしてもよい。
図4は、液晶ディスプレイ42に一覧表示されたサムネイル画像の一例を示す説明図である。図4に示す画像1〜画像5のうち、画像3については、例えば、手ぶれを原因として失敗画像であると判定されたために、グレーアウトされて表示されている。従って、ユーザは、これら画像の一覧表示を見ることで、画像3が失敗画像であると知ることができる。
以上説明したように、本実施例の画像一覧表示処理では、各画像のシーンモード情報に基づき、そのシーンモードにおいて発生する確率のより高い不具合に係る判定処理を、より優先して実行するようにしている。従って、より少ない数の判定処理によって失敗画像を判別することができるので、より短時間で失敗画像を判別することができる。また、各シーンモードにおいて発生する確率が比較的高くない不具合に係る判定処理については、処理時間のより短い処理をより優先して実行するようにしている。従って、判定処理全体としての所要時間を短縮化することができる。また、シーンモード「ポートレート」及び「夜景ポートレート」では、失敗画像であるか否かを一律的に判定することが困難な判定処理については実行しないようにしているので、無駄な判定処理を行わず、判定処理全体としての所要時間を短縮化することができる。
B.第2の実施例:
図5は、第2の実施例において用いられる判定順序テーブルを示す説明図である。上述した第1の実施例では、画像データから取得したシーンモード情報に基づき、判定順序を定めるものとしたが、本実施例では、シーンモード情報に代えて、画像データから取得した撮影情報に基づいて判定順序を定めるものである。なお、それ以外の手順は、第1の実施例における画像一覧表示処理における手順と同じである。また、プリンタの構成も第1の実施例におけるプリンタ100の構成と同じである。
図5に示すように、本実施例の判定順序テーブルは、撮影パラメータが所定の条件に合致したこと(以下、「条件合致ケース」と呼ぶ。)と、各条件合致ケースに応じて定められた判定順序と、から成る。ここで、条件合致ケースとしては、「シャッタスピードがしきい値Th1よりも大きい(遅い)」,「シャッタスピードがしきい値Th2よりも小さい(速い)」,「フラッシュがONした」,「フラッシュを強制的にOFFにした」,「露出をアップした」,「露出をダウンした」,「スポット測光をONにした」が使用されている。
各条件合致ケースに対応付けられた判定順序は、各条件合致ケースで撮影された画像において、発生する確率のより高い不具合に係る判定を、より優先して判定するように定められている。例えば、シャッタスピードが遅く、しきい値Th1よりも大きいという条件合致ケースで撮影された画像は、手ぶれが発生し易くなり、また、露出過多になり易いので、「手ぶれ」,「全体露出不良」が発生する可能性が高い。また、シャッタスピードが遅いので、その間に被写体である人物の顔が動いて部分ぼやけが発生する可能性も高くなる。従って、かかる傾向を実験結果により把握した上で、手ぶれ判定(A2),全体露出不良判定(B1),部分ぼやけ判定(A3’),部分露出不良判定(B2)の順序とし、最後に、残った全体ぼやけ判定(A1)となるように判定順序を定めている。なお、実験によって発生確率が特に高くないと認められた不具合に係る判定については、第1の実施例と同様に、処理時間の短い順となるように、順序が定められている。
このようにして条件合致ケース毎に判定順序が定められているので、順序決定部26は、画像データから取得した撮影情報に基づき、いずれかの条件合致ケースに当てはまるか否かを判定することにより、各条件合致ケースに最適な判定順序を決定することができる。その結果、判定実行部24は、より少ない数の判定処理によって失敗画像を判別することができるので、より短時間で失敗画像を判別することができる。
なお、複数の条件合致ケースに当てはまる場合には、以下のようにして判定順序を決定してもよい。すなわち、図5に示す複数の条件合致ケース(又はそれらの判定順序パターン)について、予め優先順位を設定しておき、複数の条件合致ケースのうち、最も優先順位の高いケースについて定められた判定順序パターンを、判定順序として決定してもよい。
C.第3の実施例:
図6は、第3の実施例における判定順序を決定する方法を模式的に示す説明図である。図6において、(A)はシーンモード及び条件合致ケースに基づき、判定順序テーブルによって決定される各判定順序パターンを示し、(B)は各判定順序パターンを統合して決定された統合判定順序を示す。
上述した第1の実施例ではシーンモード情報に基づき判定順序を定め、また、第2の実施例では撮影情報に基づき判定順序を定めるものとしたが、本実施例では、シーンモード情報と、撮影情報と、に基づきそれぞれ決定される判定順序パターン(図3及び図5)を組み合わせて、統合した判定順序を定めるものである。なお、それ以外の手順は、第1の実施例における画像一覧表示処理における手順と同じである。また、本実施例におけるプリンタの構成も第1の実施例におけるプリンタ100の構成と同じである。但し、テーブル格納部38aには、図3に示すシーンモードについての判定順序テーブル(以下、「シーンモード判定順序テーブル」と呼ぶ。)と、図5に示す条件合致ケースについての判定順序テーブル(以下、「条件合致ケース判定順序テーブル」と呼ぶ。)と、が共に格納されている。
或る画像について、例えば、シーンモードが「風景」であり、「シャッタスピード>Th1」及び「フラッシュ強制OFF」の各条件合致ケースに当てはまる場合には、順序決定部26は、図3に示すシーンモード判定順序テーブルに基づき、シーンモード「風景」の判定順序パターンを取得する。また、順序決定部26は、図5に示す条件合致ケース順序テーブルに基づき、「シャッタスピード>Th1」及び「フラッシュ強制OFF」について、それぞれ判定順序パターンを取得する。なお、説明の便宜上、シーンモード「風景」の判定順序パターンを「判定順序パターンX」と呼び、「シャッタスピード>Th1」の判定順序パターンを「判定順序パターンY」と、「フラッシュ強制OFF」の判定順序パターンを「判定順序パターンZ」と、それぞれ呼ぶものとする。
図6(A)に示すように、各判定順序パターンX,Y,Zが決定されると、順序決定部26は、所定の規則に基づき、これら判定順序パターンX,Y,Zを組み合わせて、統合判定順序を決定する。ここで、所定の規則としては、同じ順位の判定処理について、より処理時間の短い判定処理を優先する規則を使用することができる。
具体的には、各判定順序パターンX,Y,Zの1番目の順位となる判定処理(B1,A2,B1)において、全体露出不良判定処理(B1)が、手ぶれ判定処理(A2)に比べて処理時間が短いので、B1,A2の順に、統合判定順序の1番目,2番目として決定する。次に、各判定順序パターンX,Y,Zの2番目の順位となる判定処理(A1,B1,A2)のうち、B1,A2については、既に統合判定順序の1番目,2番目で決定しているので、残るA1を統合判定順序の3番目とする。次に、各判定順序パターンX,Y,Zの3番目の順位となる判定処理(A2,A3’,B2’)のうち、A2については既に2番目として決定しているので、残るA3’とB2’とを比較すると、B2’がより処理時間が短いので、B2’を統合判定順序の4番目とする。そして、残ったA3’であるが、4番目のB2’において顔検出処理が実行されるので、A3’に代えて、顔検出処理を実行しないA3を統合判定順序の5番目とする。その結果、図6(B)に示す統合判定順序が決定される。
以上のように、本実施例では、シーンモード情報及び撮影情報に基づき決定される順序パターンを組み合わせて、統合した判定順序を定めるようにしている。従って、シーンモード情報又は撮影情報の一方に基づき判定順序を定める場合に比べて、少ない数の判定処理によって失敗画像を判別する可能性をより高くすることができ、短時間で失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。また、同じ順位について、より処理時間の短い判定処理を優先する規則で各判定順序パターンを組み合わせるようにしているので、判定処理全体としての所要時間をより短縮化することができる。
D.第4の実施例:
図7は、第4の実施例における判定順序を決定する方法を模式的に示す説明図である。本実施例では、判定順序パターンを組み合わせる際の所定の規則が、第3の実施例と異なる。なお、その他の手順やプリンタの構成は、第3の実施例と同じである。
本実施例において、複数の判定順序パターンを組み合わせる際の所定の規則は、同じ順位の判定処理のうち、より数の多い処理を優先する規則である。具体的には、図7(A)に示すように、シーンモード情報及び撮影情報に基づき、第3の実施例と同様に判定順序パターンX,Y,Zが決定されると、まず、各判定順序パターンX,Y,Zの1番目の順位となる判定処理(B1,A2,B1)について、数の多い順にB1を1番目として決定し、A2を2番目として決定する。次に、各判定順序パターンX,Y,Zの2番目の順位となる判定処理(A1,B1,A2)のうち、B1,A2については、既に統合判定順序の1番目,2番目で決定しているので、残るA1を統合判定順序の3番目とする。次に、各判定順序パターンX,Y,Zの3番目の順位となる判定処理(A2,A3’,B2’)のうち、A2については既に2番目で決定しているので、A3’とB2’とを比較し、共に1つずつで同数であるので、この場合、第3の実施例と同様に、処理時間のより短いB2’を優先させて統合判定順序の4番目とする。そして、残ったA3を統合判定順序の5番目として決定する。
以上のように、本実施例では、同じ順位の判定処理のうち、より数の多い処理を優先する規則で各判定順序パターンを組み合わせて、統合判定順序を定めるようにしているので、シーンモード情報又は撮影情報の一方に基づき判定順序を定める場合に比べて、少ない数の判定処理によって失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。その結果、短時間で失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。
E.第5の実施例:
図8は、第5の実施例において判定順序を決定する際に用いる優先順位テーブルを示す説明図である。優先順位テーブルにおいて、各シーンモード及び各条件合致ケースには、予め優先順位が定められている。この優先順位は以下のようにして定められている。すなわち、各シーンモード及び各条件合致ケースで撮影された画像において失敗画像の発生する確率を実験により求め、失敗画像が発生する確率のより高いシーンモード又は条件合致ケースについて、より高い順位となるように定められている。なお、この優先順位テーブルは、シーンモード判定順序テーブル及び条件合致ケース判定順序テーブルと共に、図1に示すテーブル格納部38aに格納されている。
上述した第3,4の実施例では、シーンモード情報及び撮影情報に基づいて決定した判定順序パターンを、所定の規則で組み合わせて統合判定順序を決定していた。しかしながら、本実施例では、各判定順序パターンを組み合わせるのに代えて、図8に示す優先順位テーブルに基づき、各シーンモード及び条件合致ケースのうち、優先順位の最も高いシーンモード又は条件合致ケースの判定順序パターンを判定順序として採用する。なお、それ以外の手順は、第3,4の実施例と同じである。
具体的には、例えば、第3,4の実施例と同様に、シーンモードが「風景」であり、条件合致ケース「シャッタスピード>Th1」及び「フラッシュ強制OFF」に当てはまる場合には、図8に示すように、それぞれの優先順位が15位,1位,3位なので、最も順位の高い「シャッタスピード>Th1」の判定順序(A2,B1,A3’,B2,A1:図5参照)を判定順序として採用する。
以上のように、本実施例では、優先順位テーブルにおいて、失敗画像が発生する確率のより高いシーンモード又は条件合致ケースについて、より高い順位となるように優先順位を定めている。そして、最も優先順位の高いシーンモード又は条件合致ケースの判定順序パターンを判定順序として採用するので、シーンモード情報又は撮影情報の一方に基づき判定順序を定める場合に比べて、少ない数の判定処理によって失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。その結果、短時間で失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。
F.第6の実施例:
図9は、第6の実施例において判定順序を決定する際に用いる判定順序テーブルを示す説明図である。図9に示す判定順序テーブルは、各シーンモード及び条件合致ケースの各組み合わせと、それぞれの組み合わせに対応付けられた判定順序と、から成る。ここで、判定順序テーブルにおけるシーンモード番号(0〜8)は、各シーンモード(オート,ポートレート,風景,マクロ,夜景,夜景ポートレート,海,スノー,スポーツ)を示している。また、各条件合致ケースにおいて、「0」はケースに当てはまらないことを、「1」はケースに当てはまることを、それぞれ示す。例えば、最上段の行は、シーンモード「オート」において、全ての条件合致ケースに当てはまらない場合の判定順序パターンが、「B1,A1,A2,B2’,A3」であることを示している。
ここで、各組み合わせに応じて定められている判定順序パターンは、各組み合わせにおいて発生する不具合を実験により求め、上述したシーンモード判定順序テーブル及び条件合致ケース判定順序テーブルと同様にして定められている。
上述した第3〜第5の実施例では、シーンモード判定順序テーブル又は条件合致ケース判定順序テーブルを用いて判定順序を決定していたが、本実施例では、これらの判定テーブルに代えて、図9に示す判定順序テーブルを用いて判定順序を決定する。具体的には、例えば、第3〜5の実施例と同様に、シーンモードが「風景」であり、条件合致ケース「シャッタスピード>Th1」及び「フラッシュ強制OFF」にのみ当てはまる場合には、図9の太い枠に示すように、かかる組み合わせについて予め定められている判定順序パターン(A2,B2’,B1,A3,A1)を判定順序として決定する。
以上のように、本実施例では、判定順序テーブルにおいて、予め各シーンモード及び条件合致ケースの全ての組み合わせについて、その組み合わせにおいて発生する確率の高い不具合に係る判定をより優先するように定めている。そして、かかる判定順序テーブルに基づき判定順序が決定されるので、シーンモード情報又は撮影情報の一方に基づき判定順序を定める場合に比べて、少ない数の判定処理によって失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。その結果、短時間で失敗画像を判別する可能性をより高くすることができる。
G.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
G1.変形例1:
上述した第3の実施例及び第4の実施例では、シーンモード情報と、撮影情報と、に基づきそれぞれ決定される判定順序パターンを、所定の規則で組み合わせて統合した判定順序を定めていたが、かかる所定の規則については、第3の実施例及び第4の実施例で示した規則に限定されるものではなく、他の規則であっても構わない。例えば、他の画像に対して既に決定された回数のより多い判定順序パターンを、より優先するような規則であってもよい。
G2.変形例2:
上述した第1〜第6の実施例では、シーンモード情報及び撮影情報といった画像の付加情報に基づき、判定順序を決定するようにしていたが、付加情報に代えて、本画像データやサムネイル画像データから得られた情報に基づき判定順序を決定するようにしてもよい。具体的には、例えば、本画像データを解析して、本画像中に人物が比較的大きく撮影されている旨の情報が得られた場合には、シーンモード「ポートレート」が設定されている場合と同様に、部分ぼやけ判定,部分露出不良判定の順番で、判定順序を決定するようにしてもよい。このようにしても、各画像の特性に応じて、発生する確率のより高い不具合に係る判定処理を、より優先して実行することができるので、より短時間で失敗画像を判別することができる。
G3.変形例3:
上述した第1〜第6の実施例では、いずれかの判定処理が必ず実行されるものとしたが、これに代えて、全ての判定処理を実行しない場合があってもよい。例えば、「風景」のシーンモードにおいては全ての判定処理を行わないといったように、特定のシーンモードの場合や、特定の条件合致ケースに当てはまる場合や、シーンモード及び条件合致ケースが特定の組み合わせの場合などには、全ての判定処理を行わないようにしても構わない。このようにすることで、特定のシーンモード又は特定の条件合致ケースに当てはまる場合において、全ての不具合について発生する可能性が高くない場合には、判定処理を行わないことで、判定処理全体をより短時間で完了させることができる。
G4.変形例4:
上述した第1〜第6の実施例では、失敗画像であると判定された画像をグレーアウトして一覧表示していたが、これに代えて、失敗画像であると判定された画像を表示せず、失敗画像でないと判定された画像のみを一覧表示するようにしてもよい。或いは、失敗画像であると判定された画像のみを一覧表示してもよい。また、このように一覧表示することに代えて、失敗画像であると判定された画像をグレーアウトして印刷したり、失敗画像であると判定された画像のみの一覧や、失敗画像でないと判定された画像のみ一覧を印刷するようにしてもよい。また、失敗画像であると判定された画像のファイル名のみ、或いは、失敗画像でないと判定された画像のファイル名のみを印刷するようにしてもよい。
G5.変形例5:
上述した第1〜第6の実施例では、各判定順序テーブルにおいて、1番目〜5番目までの全ての順序が予め定められていたが、これに代えて、1番目〜5番目までの順位のうち、上位の一部の順位のみが定められていても構わない。具体的には、例えば、各判定順序テーブルでは1番目の判定処理のみが予め定められていても構わない。この場合、判定順序の1番目については、この判定順序テーブルに基づき決定し、2番目以下については、判定順序テーブルを用いず、他の所定の規則に基づいて別途決定するようにしてもよい。このようにしても、各シーンモードや条件合致ケースとは関係なく判定順序を定めて失敗画像の判定を行う場合に比べて、より短時間で失敗画像を判別することができる。
また、第3,4の実施例において、所定の規則で複数の判定順序パターンを組み合わせる場合においても、上位の一部の順位についてのみ所定の規則で定め、他の順位については、これとは別の規則で定めるようにしてもよい。例えば、第4の実施例における所定の規則(同じ順位の判定処理のうち、より数の多い処理を優先する規則)に基づき、1番目をB1(全体露出不良判定)と定め、残りの2番目〜5番目については、B1を除く他の処理のうち、処理時間のより短い処理をより優先するように、判定順序を決定するようにしてもよい。
G6.変形例6:
上述した第2の実施例では、複数の条件合致ケースに当てはまる場合には、各判定順序パターンについて、予め優先順位を設定しておき、合致した条件合致ケースのうち、最も優先順位の高い条件合致ケースについて定められた判定順序パターンを、判定順序として決定するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数の条件合致ケースに当てはまる場合には、第3〜第6の実施例のうち、いずれかの実施例で示すようにして判定順序を決定するようにしてもよい。
G7.変形例7:
上述した第1〜第6の実施例では、メモリカードMCに記憶されている画像について、画像一覧表示処理を実行するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、外部インタフェース部48を介して接続されたデジタルスチルカメラ(図示省略)や、コンピュータ(図示省略)のハードディスクドライブに記憶されている画像について、上述した画像一覧表示処理を実行することもできる。
G8.変形例8:
上述した実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、判定実行部24の機能の一部をハードウェア回路で構成するようにしてもよい。
本発明の一実施例としての失敗画像判定装置を適用したプリンタの概要構成を示す説明図。 本実施例における画像一覧表示処理の手順を示すフローチャート。 本実施例においてテーブル格納部38aに格納されている判定順序テーブルを示す説明図。 液晶ディスプレイ42に一覧表示されたサムネイル画像を示す説明図。 第2の実施例において用いられる判定順序テーブルを示す説明図。 第3の実施例における判定順序を決定する方法を模式的に示す説明図。 第4の実施例における判定順序を決定する方法を模式的に示す説明図。 第5の実施例において判定順序を決定する際に用いる優先順位テーブルを示す説明図。 第6の実施例において判定順序を決定する際に用いる判定順序テーブルを示す説明図。
符号の説明
10…プリンタエンジン
20…制御回路
22…CPU
24…判定実行部
24a…全体ぼやけ判定部
24b…手ぶれ判定部
24c…部分ぼやけ判定部
24d…全体露出不良判定部
24e…部分露出不良判定部
24f…判定制御部
26…順序決定部
28…ファイルアクセス部
32…印刷制御部
34…ROM
36…RAM
38a…テーブル格納部
42…液晶ディスプレイ
44…操作パネル
46…メモリカードスロット
48…外部インタフェース部
100…プリンタ
MC…メモリカード

Claims (11)

  1. 処理内容が異なる複数の失敗判定処理を用いて、画像が失敗画像であるか否かを判定するための失敗画像判定装置であって、
    前記画像の撮影時に前記画像の画像データに付加された付加情報を取得する付加情報取得部と、
    前記付加情報に基づき、前記複数の失敗判定処理を実行する際の判定順序を決定する順序決定部と、
    前記判定順序に従って、前記複数の失敗判定処理を順次実行する判定実行部と、
    を備える失敗画像判定装置。
  2. 請求項1に記載の失敗画像判定装置において、
    前記画像についての複数の付加情報のそれぞれについて、各付加情報が所定の条件に合致した場合に実行すべき失敗判定処理の順序を示す1組の判定順序パターンが予め定められており、
    前記順序決定部は、前記判定順序パターンに従って前記判定順序を決定する、
    失敗画像判定装置。
  3. 請求項2に記載の失敗画像判定装置において、
    2つ以上の付加情報が、各付加情報に関する所定の条件に合致した場合に、前記順序決定部は、所定の条件に合致した前記2つ以上の付加情報に関してそれぞれ定められている各判定順序パターンを所定の規則に従って組み合わせることによって、統合した1つの判定順序を決定する、
    失敗画像判定装置。
  4. 請求項3に記載の失敗画像判定装置において、
    前記所定の規則は、各判定順序パターンの少なくとも1番目の順位となる失敗判定処理のうちで、処理時間のより短い失敗判定処理を、より優先する規則である、
    失敗画像判定装置。
  5. 請求項3に記載の失敗画像判定装置において、
    前記所定の規則は、各判定順序パターンの少なくとも1番目の順位となる失敗判定処理のうちで、より多く1番目の順位にある失敗判定処理を、より優先する規則である、
    失敗画像判定処理。
  6. 請求項3に記載の失敗画像判定装置において、
    各判定順序パターンには、予め優先順位が定められており、
    前記所定の規則は、各判定順序パターンのうち、前記優先順位のより高いパターンを、より優先する規則である、
    失敗画像判定装置。
  7. 請求項1に記載の失敗画像判定装置において、
    前記画像についての複数の付加情報のうちで、各付加情報に関して予め定められた条件に合致する付加情報の組み合わせ毎に、1組の判定順序パターンが予め定められており、
    前記順序判定部は、前記判定順序パターンに従って前記判定順序を決定する、
    失敗画像判定装置。
  8. 請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の失敗画像判定装置において、
    前記判定順序パターンのうちの、少なくとも1組の判定順序パターンは、前記複数の失敗判定処理のうちの一部の失敗判定処理のみを含む、
    失敗画像判定装置。
  9. 請求項2ないし請求項8のいずれかに記載の失敗画像判定装置において、
    前記判定順序パターンは、処理時間の短い順に前記複数の失敗判定処理の順序が決定されている第1のパターンと、前記第1のパターンとは前記複数の失敗判定処理の順序が異なる第2のパターンと、を含む、
    失敗画像判定装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の失敗画像判定装置において、
    前記付加情報は、前記画像を撮影する際のシーンモード情報及び撮影パラメータを示す撮影情報のうち、少なくとも一方の情報を含む、
    失敗画像判定装置。
  11. 処理内容が異なる複数の失敗判定処理を用いて、画像が失敗画像であるか否かを判定するための失敗画像判定方法であって、
    (a)前記画像の撮影時に前記画像の画像データに付加された付加情報を取得する工程と、
    (b)前記付加情報に基づき、前記複数の失敗判定処理を実行する際の判定順序を決定する工程と、
    (c)前記判定順序に従って、前記複数の失敗判定処理を順次実行する工程と、
    を備える失敗画像判定方法。
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