JP2007225948A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】迷光を効果的に除去し、高精度な記録あるいは読み取りを行うことを可能とする。
【解決手段】ポリゴン偏向器82の下流側に配設される第1fθレンズ84の光軸を矢印G方向に傾斜させて設定することにより、ポリゴン偏向器82から導かれたレーザビームLが第1fθレンズ84又は第2fθレンズ86で反射されて発生した迷光MがレーザビームLの光路外に導かれる。また、第1fθレンズ84及び第2fθレンズ86を反対方向に傾斜させることにより、傾斜による収差が相殺され、湾曲することのないレーザビームLを被走査体に導くことができる。
【選択図】図15

Description

本発明は、光ビームを偏向して被走査体を走査する光走査装置に関する。
従来より、レーザビームプリンタ等の光走査装置では、記録情報に応じて変調されたレーザビームをポリゴンミラー等の光偏向器によって偏向させ、走査光学系を介して記録媒体に導くことにより、所望の情報を記録媒体に記録している(特許文献1〜3参照)。また、同様の構成からなる走査光学系を用いて画像記録媒体にレーザビームを照射し、画像記録媒体から得られた光情報に基づいて画像情報を読み取る画像読取装置としての光走査装置も広汎に使用されている。
図20は、このような光走査装置を構成する光偏向器を含む走査光学系の概略説明図である。光源部1から出力されたレーザビームLは、ポリゴン偏向器2によって反射偏向された後、第1走査レンズ3及び第2走査レンズ4によってレーザビームLの走査速度が調整され、次いで、反射ミラー5を介して、面倒れ補正ミラー6及び面倒れ補正レンズ7によりポリゴンミラー2の面倒れが補正されて被走査体に導かれる。
この場合、図20に示すように、例えば、第1走査レンズ3の入射面3a及び出射面3bが平面形状であると、入射したレーザビームLが出射面3bの内面及び入射面3aの内面で反射され、迷光Mとして被走査体に導かれてしまう。同様に、第2走査レンズ4の入射面4a及び第1走査レンズ3の出射面3bで反射されたレーザビームL、面倒れ補正レンズ7の出射面7bの内面及び第2走査レンズ4の入射面4aの内面で反射されたレーザビームLも迷光Mとして被走査体に導かれてしまう。
このような迷光Mが被走査体に導かれると、所望の情報を高精度に記録し、あるいは、読み取ることができなくなってしまう。
これに対する対策として、例えば、入射するレーザビームLに対して第1走査レンズ3の光軸を所定角度傾斜させて設定することにより、迷光MをレーザビームLの光路外に導くことが考えられる。
特開平4−60606号公報 特開平6−273681号公報 特許第3478679号公報
しかしながら、第1走査レンズ3の光軸を傾斜させた場合、第1走査レンズ3の入射面3aによって反射したレーザビームLがポリゴンミラー2の台座8に導かれることで、新たな迷光Mの発生するおそれがある。また、第1走査レンズ3の光軸を傾斜させると、第1走査レンズ3の収差によってレーザビームLが被走査体を湾曲して走査することになり、高精度な記録あるいは読み取りを行うことができなくなってしまう。
本発明の目的は、迷光を効果的に除去し、高精度な記録あるいは読み取りを行うことを可能とする光走査装置を提供することにある。
本発明は、光ビームを出射する光源部と、
前記光源部から出射される前記光ビームを偏向する光偏向器と、
偏向された前記光ビームを被走査体に導く複数のレンズを含む光学系と、
を備え、一つの前記レンズの光軸を一方向に所定角度傾斜させて保持するとともに、他の一つの前記レンズの光軸を前記一方向と反対方向に所定角度傾斜させて保持することを特徴とする。
本発明では、光学系を構成する一組のレンズの一方の光軸を一方向に傾斜させて保持するとともに、他方の光軸を前記一方向と反対方向に所定角度傾斜させて保持することにより、これらのレンズの入射面又は出射面における反射によって生成された迷光を光ビームの光路外に導光し、所望の光ビームのみを被走査体に導くことができる。また、一組のレンズの光軸をそれぞれ逆方向に傾斜させて各レンズによる収差を相殺することにより、被走査体上で光ビームが湾曲する事態を回避することができる。この結果、高精度な情報の記録あるいは読み取りが可能となる。
図1は、本実施形態の放射線画像情報読取装置10の外観図、図2は、その内部構成図である。
図1において、放射線画像情報読取装置10は、ケーシング12の上部にカセッテ装填部14を備え、このカセッテ装填部14に形成された装填口15に対して、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体パネル16を収容したカセッテ18(18a)が装填される。なお、カセッテ18aは、カセッテ18よりもサイズが小さいものである。
なお、蓄積性蛍光体パネル16は、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、その放射線エネルギの一部を蓄積し、後にレーザ光や可視光等の励起光を照射することで蓄積されたエネルギに応じた輝尽発光を示す蓄積性蛍光体層を有するパネルであり、蛍光体の励起光波長領域の光を含む消去光を照射して残存するエネルギを消去し、再使用することができる。
カセッテ装填部14は、矢印方向に個別に変位自在なカバー部材20a、20bを有する。大サイズのカセッテ18が装填されたときには、カバー部材20a、20bの両方が変位して装填口15の全体が開放され、小サイズのカセッテ18aが装填されたときには、カバー部材20aのみが変位して装填口15の一部が開放される。これにより、放射線画像情報読取装置10の内部への塵埃の侵入を抑制することができる。カセッテ装填部14の側部には、電源ボタン22、操作ボタン24、表示部26等が配設される。
図2において、放射線画像情報読取装置10の内部の装填口15に近接する部位には、装填されたカセッテ18(18a)に収容されている蓄積性蛍光体パネル16のサイズ、感度等の種別情報、固有番号等(以下、「パネル情報」という。)を読み取るパネル情報読取部27と、カセッテ18(18a)の蓋部材21のロックを解除するロック解除機構28と、蓋部材21が開蓋されたカセッテ18(18a)から蓄積性蛍光体パネル16を吸着して取り出す吸着盤30と、吸着盤30によって取り出された蓄積性蛍光体パネル16を挟持搬送するニップローラ32とが配設される。
なお、パネル情報読取部27は、例えば、カセッテ18(18a)又は蓄積性蛍光体パネル16に装着されたバーコード、ICチップ等に記録されたパネル情報を読み取るバーコードリーダ、RFID等の読取手段によって構成することができる。
ニップローラ32に連設して、複数の搬送ローラ34a〜34g及び複数のガイド板36a〜36fが配設され、これらにより湾曲搬送路38が構成される。湾曲搬送路38は、カセッテ装填部14から下方向に延在した後、最下部において略水平状態となり、次いで、略鉛直上方向に延在する。これにより、放射線画像情報読取装置10の小型化が達成される。
ニップローラ32と搬送ローラ34aとの間には、読取処理が終了した蓄積性蛍光体パネル16に残存する放射線画像情報を消去するための消去ユニット39が配設される。消去ユニット39は、消去光を出力する冷陰極管からなる複数の消去光源41を有する。
湾曲搬送路38の最下部に配設される搬送ローラ34d、34e間には、プラテンローラ43が配設される。そして、プラテンローラ43の上部には、ハウジング45に収容され、蓄積性蛍光体パネル16に蓄積記録された放射線画像情報を読み取る走査ユニット47が配設される。
走査ユニット47は、励起光であるレーザビームLを導光して蓄積性蛍光体パネル16を走査する励起部40と、レーザビームLによって励起されて出力される放射線画像情報に係る輝尽発光光を読み取る画像情報読取部42とを備える。画像情報読取部42は、一端部がプラテンローラ43上の蓄積性蛍光体パネル16に近接して配置される光ガイド50と、光ガイド50の他端部に連結され、蓄積性蛍光体パネル16から得られた輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマルチプライヤ52とを備える。なお、光ガイド50の一端部には、輝尽発光光の集光効率を高めるための集光ミラー54が近接して配設される。
励起部40は、図3に示すように、ハウジング56に収納され、ハウジング56の開口部には、パッキング部材58を介して防塵カバー60が装着される。ハウジング56の両側部に張り出したフランジ部62a、62bには、上部が小径部で下部が大径部となる係合孔64a〜64dが形成されている。励起部40は、2枚のパネル66a、66bに固定されたブラケット68a〜68dに螺合されているねじ部材69a〜69dに係合孔64a〜64dの大径部を係合させ、次いで、励起部40を下方向に移動させてねじ部材69a〜69dの頭部に係合孔64a〜64dの小径部を係合させた後、ねじ部材69a〜69dを締結することにより、パネル66a、66bに装着される。なお、パネル66a、66bには、図2に示す画像情報読取部42が保持されるとともに、蓄積性蛍光体パネル16を搬送する搬送ローラ34d、34e及びプラテンローラ43が保持されており、励起部40に対する蓄積性蛍光体パネル16の位置精度が確保される。
図4は、励起部40に収納される光学部材の配置関係を示す。なお、以下の説明において、各光学部材は、必要に応じて、ハウジング56に一体形成されたリブに固定されるものとする。
励起部40は、励起光であるレーザビームLを出力する半導体レーザ70と、半導体レーザ70から出力されたレーザビームLをコリメートするコリメータレンズ72と、レーザビームLを反射及び透過するハーフミラー74と、ハーフミラー74を透過したレーザビームLの光量を検出するフォトダイオード76とを備える。
ハーフミラー74によって反射されたレーザビームLの光路中には、凸面及び凹面を有するシリンドリカルレンズ78と、平面及び凹面を有するシリンドリカルレンズ80と、回転多面鏡であるポリゴン偏向器82とが順に配置される。シリンドリカルレンズ78、80は、レーザビームLをポリゴン偏向器82の回転軸方向に集光する。
ポリゴン偏向器82によって反射偏向されたレーザビームLの光路中には、蓄積性蛍光体パネル16上でのレーザビームLの走査速度を一定に調整する走査レンズである第1fθレンズ84及び第2fθレンズ86と、第1fθレンズ84及び第2fθレンズ86を透過したレーザビームLを反射する平面のミラー88と、ミラー88によって反射されたレーザビームLを反射する面倒れ補正ミラー90と、面倒れ補正ミラー90によって反射されたレーザビームLを透過する凹面及び平面を有する面倒れ補正レンズ92とが順に配置される。面倒れ補正ミラー90及び面倒れ補正レンズ92は、ポリゴン偏向器82を構成する回転多面鏡の面倒れの補正を行う。
ミラー88の端部近傍には、ポリゴン偏向器82によって反射されてミラー88に入射したレーザビームLをミラー88に再入射させるND(neutral density)ミラー94が配設される。NDミラー94は、レーザビームLの光量を減光するもので、NDミラー94からミラー88に再入射して反射されたレーザビームLの光路中には、平面及び凹面を有するレンズ96と、レンズ96によって集光されたレーザビームLを検出する始点検出センサ98とが順に配置される。
始点検出センサ98は、レーザビームLを検出することで、レーザビームLの蓄積性蛍光体パネル16に対する走査位置が始点位置にあることを示す信号を生成する。なお、始点検出センサ98は、ハウジング56の外側部に防塵手段を介して搭載された駆動回路基板73(図3参照)に接続される。
次に、励起部40に収納される各光学部材の取り付け構造について説明する。
図5は、半導体レーザ70及びコリメータレンズ72の取り付け構造を示す。半導体レーザ70は、取り付け台100に圧入して固定され、この取り付け台100には、中継回路基板102がねじ部材103a、103bによって接続される。中継回路基板102は、ハウジング56の外側部に防塵手段を介して搭載された駆動回路基板71(図3参照)に接続される。取り付け台100は、励起部40のハウジング56に位置決め固定するためのフランジ部104a、104bを有し、レーザビームLを出力する半導体レーザ70の光軸と直交する平面内において、フランジ部104a、104bを介して矢印A方向及び矢印B方向に取り付け位置が調整可能である。
コリメータレンズ72は、円筒状の鏡筒106に圧入される。鏡筒106は、ねじ部材107a、107bによりハウジング56に固定される取り付け台108に挿入される。鏡筒106は、取り付け台108に対する鏡筒106の矢印C方向に対する位置調整が可能な状態で、ねじ部材110a、110bにより取り付け台108に固定される。
図6は、ハーフミラー74の取り付け構造を示す。ハーフミラー74は、ブラケット112を介して位置決めピン114a及びねじ部材114bより励起部40のハウジング56に固定される。ブラケット112の位置決めピン114a及びねじ部材114b間には、U字状に切り欠かれることでハーフミラー74の端面を矢印f1方向に押圧する押圧片116が形成される。また、ブラケット112の側部には、ハーフミラー74のフォトダイオード76側の面を矢印f2方向に押圧する押圧片118a、118bが形成される。
図7は、フォトダイオード76の取り付け構造を示す。フォトダイオード76は、取り付け台120に填め込まれて固定される。取り付け台120には、フォトダイオード76の中継回路基板122が接続される。なお、中継回路基板122は、ハウジング56内に配設されるワイヤハーネス123を介して半導体レーザ70の駆動回路基板71に接続される。
取り付け台120は、スペーサ124を介してねじ部材125により励起部40のハウジング56に固定される。スペーサ124は、フォトダイオード76のハウジング56に対する矢印D方向の取り付け位置を調整する。取り付け台120及びスペーサ124には、ねじ部材125が挿通される長孔126、128が形成されており、これらの長孔126、128によって取り付け台120の矢印E方向に対する取り付け位置が調整可能である。
図8は、シリンドリカルレンズ78及び80の取り付け構造を示す。シリンドリカルレンズ78及び80は、取り付け台129に接着され、取り付け台129には、ねじ部材130によってブラケット132が固定される。取り付け台129及びブラケット132は、ねじ部材140a、140b及びねじ部材134によって励起部40のハウジング56に固定される。また、ねじ部材140a、140b及びねじ部材130が挿入される取り付け台129及びブラケット132には、シリンドリカルレンズ78及び80の光軸に沿って延在する長孔136及び138が形成される。この場合、取り付け台129は、長孔136及び138によってハウジング56に対する矢印F方向に対する取り付け位置が調整可能である。
図9は、ポリゴン偏向器82の取り付け構造を示す。ポリゴン偏向器82は、台座142がポリゴン偏向器82を回転駆動する駆動回路の形成された駆動回路基板144を介してハウジング56に位置決め固定される。駆動回路基板144には、ハウジング56の外部に信号を導出するワイヤハーネス127が接続される。
図10は、第1fθレンズ84の取り付け構造を示す。第1fθレンズ84は、両端部がブラケット146及び148を介してねじ部材149及び151によりハウジング56に位置決め固定される。ブラケット146及び148は、ハウジング56に対して第1fθレンズ84を矢印f1方向に押圧する押圧片150a及び152aと、第1fθレンズ84のレーザビームLが出射する面を矢印f3方向に押圧する押圧片150b及び152bとを有する。また、ブラケット148側の第1fθレンズ84の端部とハウジング56との間には、V字形状からなる板ばね154が挟設される。板ばね154は、第1fθレンズ84を矢印f4方向に押圧する。
図11は、第2fθレンズ86の取り付け構造を示す。第2fθレンズ86は、ブラケット156及び158と板ばね160とを介して、ねじ部材161及び163によってハウジング56に位置決め固定される。ブラケット156及び158は、第2fθレンズ86をハウジング56に対して矢印f5方向及び矢印f1方向に押圧する押圧片162a、164a及び162b、164bを有する。また、板ばね160は、第2fθレンズ86を矢印f4方向に押圧する。
ここで、第1fθレンズ84は、ブラケット146及び148の押圧片150a、150b及び152a、152bの設定角度により、光軸が矢印G方向に所定角度傾斜した状態でハウジング56に保持される。また、第2fθレンズ86は、ブラケット156及び158の押圧片162a、162b及び164a、164bの設定角度により、光軸が第1fθレンズ84と反対方向の矢印H方向に所定角度傾斜した状態でハウジング56に保持される。
図12は、ミラー88の取り付け構造を示す。ミラー88は、一端部がブラケット166、167を介してねじ部材163によりハウジング56に位置決め固定され、他端部がブラケット168、169及び板ばね174を介してねじ部材165によりハウジング56に位置決め固定される。ブラケット166及び168は、ミラー88をハウジング56に対して矢印f6方向に押圧する押圧片170a及び172aと、ミラー88をハウジング56に対して矢印f7方向に押圧する押圧片170b及び172bとを有する。また、ブラケット167、169は、ブラケット166、168に固定され、押圧片170b及び172bとともにミラー88を矢印f7方向に押圧する押圧片171及び173を有する。さらに、板ばね174は、ミラー88を矢印f4方向に押圧する。
図13は、面倒れ補正ミラー90の取り付け構造を示す。面倒れ補正ミラー90は、ブラケット176及び178と板ばね180とを介して、ねじ部材179及び181によってハウジング56に位置決め固定される。ブラケット176及び178は、面倒れ補正ミラー90をハウジング56に対して矢印f8方向に押圧する2枚の押圧片182a、182b及び184a、184bと、面倒れ補正ミラー90をハウジング56に対して矢印f9方向に押圧する2枚の押圧片182c、182d及び184c、184dとを有する。また、板ばね180は、面倒れ補正ミラー90を矢印f4方向に押圧する。
図14は、面倒れ補正レンズ92の取り付け構造を示す。面倒れ補正レンズ92は、ブラケット186a〜186dによりパッキング部材188を介してカバー部材190に位置決め固定される。カバー部材190は、レーザビームLを射出するための開口部192を有し、パッキング部材194を介してハウジング56に装着される。ブラケット186a〜186dは、面倒れ補正レンズ92を矢印f10方向及び矢印f11方向に押圧する。
本実施形態の放射線画像情報読取装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作について説明する。
先ず、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体パネル16を収納したカセッテ18(18a)は、蓋部材21を下としてカセッテ装填部14の装填口15に装填される。
次いで、パネル情報読取部27が、カセッテ18(18a)又はそれに収容されている蓄積性蛍光体パネル16から蓄積性蛍光体パネル16の種別等を含むパネル情報を読み取る。
パネル情報が読み取られると、ロック解除機構28が駆動され、蓋部材21のロック状態が解除されて開蓋される。次いで、吸着盤30が蓄積性蛍光体パネル16を吸着し、カセッテ18(18a)から蓄積性蛍光体パネル16を取り出してニップローラ32間に供給する。ニップローラ32により挟持された蓄積性蛍光体パネル16は、消去ユニット39を通過し、搬送ローラ34a〜34g及びガイド板36a〜36fからなる湾曲搬送路38を介して、走査ユニット47の下部に搬送される。
蓄積性蛍光体パネル16は、搬送ローラ34d及び34eにより略水平方向に副走査搬送される。このとき、励起部40から出力されたレーザビームLは、下面部がプラテンローラ43により支持された蓄積性蛍光体パネル16に導かれ、蓄積性蛍光体パネル16を主走査する。
すなわち、図4において、半導体レーザ70から出力されたレーザビームLは、コリメータレンズ72によってコリメートされた後、ハーフミラー74を透過してフォトダイオード76に導かれる。フォトダイオード76は、レーザビームLの光量を検出し、その光量情報に従い、半導体レーザ70の出力が調整される。
一方、ハーフミラー74によって反射されたレーザビームLは、シリンドリカルレンズ78及び80によってポリゴン偏向器82の回転軸方向に集光され、ポリゴン偏向器82に導かれる。高速で回転するポリゴン偏向器82は、入射したレーザビームLを反射偏向し、第1fθレンズ84及び第2fθレンズ86を介してミラー88に導く。
このとき、ミラー88の端部側には、NDミラー94が近接配置されており、ミラー88によって反射されNDミラー94に入射したレーザビームLは、NDミラー94によって減光された後、再びミラー88に入射し、次いで、レンズ96を介して始点検出センサ98に導かれる。始点検出センサ98は、レーザビームLを検出することで、レーザビームLが始点位置に偏向されたことを確認する。
ミラー88によって反射されたレーザビームLは、面倒れ補正ミラー90及び面倒れ補正レンズ92に入射し、ポリゴン偏向器82の面倒れ補正が行われた後、蓄積性蛍光体パネル16に照射される。蓄積性蛍光体パネル16は、始点検出センサ98によるレーザビームLの始点検出をトリガとして、レーザビームLにより主走査される。
蓄積性蛍光体パネル16に蓄積記録されている放射線画像情報は、レーザビームLが照射されることで励起され、輝尽発光光として出力される。この輝尽発光光は、蓄積性蛍光体パネル16の主走査方向に沿って近接配置された画像情報読取部42を構成する光ガイド50の下端部に直接入射し、あるいは、集光ミラー54を介して入射する。光ガイド50に入射した輝尽発光光は、内部で反射を繰り返し、上端部のフォトマルチプライヤ52に導かれる。フォトマルチプライヤ52は、入射した輝尽発光光を電気信号に変換し、これによって、蓄積性蛍光体パネル16に蓄積記録されている放射線画像情報が読み取られる。
ここで、ポリゴン偏向器82によって反射偏向されたレーザビームLは、図15に示すように、光軸が矢印G方向及び矢印H方向に傾斜して保持された第1fθレンズ84及び第2fθレンズ86を介して蓄積性蛍光体パネル16に導かれる。
この場合、第1fθレンズ84の光軸が矢印G方向に傾斜して設定されているため、例えば、第1fθレンズ84の出射面84bの内面で反射された後、第1fθレンズ84の入射面84aの内面で反射されたレーザビームLは、蓄積性蛍光体パネル16に導かれることがなく、光路外に導光される。
また、第1fθレンズ84とともに走査レンズを構成する第2fθレンズ86は、光軸が第1fθレンズ84と反対の矢印H方向に傾斜して設定されている。従って、第1fθレンズ84の光軸を傾斜させることで生じる収差は、第2fθレンズ86を反対方向に傾斜させることで生じる収差によって相殺されることになる。
さらに、第2fθレンズ86の入射面86aで反射されたレーザビームL、面倒れ補正レンズ92の出射面92bで反射されたレーザビームLも光路外に導光される。
この結果、蓄積性蛍光体パネル16には、ポリゴン偏向器82の下流側に配設される光学部材によって生じる迷光Mが導かれることがなく、しかも、収差によって湾曲することのない所望のレーザビームLによって高精度に走査されるため、放射線画像情報を高精度に読み取ることができる。
一方、第1fθレンズ84の光軸を傾斜させた場合、入射面84aによって反射されたレーザビームLである迷光Mがポリゴン偏向器82の台座142側に導かれるおそれがある。
この場合、図16に示すように、第1fθレンズ84と台座142との間に、迷光MをレーザビームLの光路外に導く光反射部材198を配設すればよい。また、台座142と光反射部材198とを一体化し、図17に示すポリゴン偏向器82の台座200を形成してもよい。さらに、図18に示すように、台座142の第1fθレンズ84側の表面を光拡散部材202により構成し、あるいは、光吸収部材により構成することで、迷光MがレーザビームLの光路中に再入射してしまう事態を回避することができる。
さらにまた、図19に示すように、迷光Mの光路中に台座142が配設されないように、ポリゴン偏向器82の上下を反転して配置してもよい。
次に、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネル16は、湾曲搬送路38を介して走査ユニット47から再び消去ユニット39側に搬送される。
消去ユニット39は、パネル情報読取部27によって読み取ったパネル情報、及び、画像情報読取部42によって読み取った放射線画像情報に基づいて設定した消去光量に従って消去光源41を駆動制御し、消去光源41から出力される消去光により、蓄積性蛍光体パネル16に残存する放射線画像情報の消去処理を行う。
残存する放射線画像情報が消去された蓄積性蛍光体パネル16は、カセッテ装填部14に装填されているカセッテ18(18a)に収容され、蓋部材21が閉蓋された後、カセッテ装填部14から抜き取られ、次の撮影に供せられる。
なお、上述した実施形態では、蓄積性蛍光体パネル16をレーザビームLにより走査して放射線画像情報を読み取る場合について説明したが、例えば、画像情報に従って変調されたレーザビームLにより記録媒体を走査して画像情報を記録する場合にも適用することができる。
本実施形態の放射線画像情報読取装置の外観図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置の内部構成図である。 本実施形態の励起部の分解構成斜視図である。 本実施形態の励起部に収納される光学部材の配置関係説明図である。 本実施形態の励起部を構成する半導体レーザ及びコリメータレンズの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成するハーフミラーの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成するフォトダイオードの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成するシリンドリカルレンズの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成するポリゴン偏向器の取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成する第1fθレンズの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成する第2fθレンズの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成するミラーの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成する面倒れ補正ミラーの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成する面倒れ補正レンズの取り付け構造の説明図である。 本実施形態の励起部を構成する第1fθレンズ及び第2fθレンズの設定状態の説明図である。 本実施形態の励起部の他の実施形態の説明図である。 本実施形態の励起部の他の実施形態の説明図である。 本実施形態の励起部の他の実施形態の説明図である。 本実施形態の励起部の他の実施形態の説明図である。 従来技術に係る走査光学系の説明図である。
符号の説明
10…放射線画像情報読取装置 14…カセッテ装填部
16…蓄積性蛍光体パネル 18、18a…カセッテ
39…消去ユニット 40…励起部
42…画像情報読取部 47…走査ユニット
70…半導体レーザ 74…ハーフミラー
78、80…シリンドリカルレンズ 82…ポリゴン偏向器
84…第1fθレンズ 86…第2fθレンズ
88…ミラー 90…面倒れ補正ミラー
92…面倒れ補正レンズ 94…NDミラー
96…レンズ 98…始点検出センサ

Claims (6)

  1. 光ビームを出射する光源部と、
    前記光源部から出射される前記光ビームを偏向する光偏向器と、
    偏向された前記光ビームを被走査体に導く複数のレンズを含む光学系と、
    を備え、一つの前記レンズの光軸を一方向に所定角度傾斜させて保持するとともに、他の一つの前記レンズの光軸を前記一方向と反対方向に所定角度傾斜させて保持することを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    光軸が所定角度傾斜される前記各レンズは、前記被走査体上での前記光ビームの走査速度を調整する走査レンズであることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、
    光軸が所定角度傾斜されて前記光偏向器寄りに配設された前記レンズによって生成された迷光を除去する迷光除去部材を備え、前記迷光除去部材は、前記迷光の光路中に配設されることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記迷光除去部材は、前記光偏向器によって偏向された前記光ビームの光路外に前記迷光を導光する反射部材からなることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項3記載の装置において、
    前記迷光除去部材は、前記迷光を吸収する光吸収部材からなることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項3記載の装置において、
    前記迷光除去部材は、前記迷光を拡散する光拡散部材からなることを特徴とする光走査装置。
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JP2016529535A (ja) * 2013-06-21 2016-09-23 イエーノプティーク オプティカル システムズ ゲーエムベーハー 走査装置
JP7417425B2 (ja) 2020-01-15 2024-01-18 キヤノン株式会社 光走査装置及び画像形成装置

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