JP2007222397A - 車両用クッションパッド及び車両用クッション - Google Patents
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Abstract
【課題】パッド本体の底面から上方に向って凹所を設け、この凹所に挿填体を挿填した車両用クッションパッドにおいて、通気性を向上させるとともに、座り心地を向上させる。
【解決手段】車両用クッションパッド10のクッションパッドは、パッド本体20と、該パッド本体20の凹所24に嵌合された挿填体30とからなる。挿填体30の上面の溝41〜47は、空気吹出孔27を介して座面に連通し、貫通孔40を介して挿填体30の底面に連通している。挿填体30の前部の左右において厚みS1を小さくしている。
【選択図】図2
【解決手段】車両用クッションパッド10のクッションパッドは、パッド本体20と、該パッド本体20の凹所24に嵌合された挿填体30とからなる。挿填体30の上面の溝41〜47は、空気吹出孔27を介して座面に連通し、貫通孔40を介して挿填体30の底面に連通している。挿填体30の前部の左右において厚みS1を小さくしている。
【選択図】図2
Description
本発明は車両用クッションパッドに係り、特に底面から上方に向って凹陥した凹所が設けられたパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用クッションパッドに関する。また、本発明は、この車両用クッションパッドを備えた車両用クッションに関する。
特開平11−34710号公報及び特開2005−59646号公報には、パッド本体の底面から上方に向って凹部が設けられると共に、該凹部に入れ子が挿入されており、該入れ子の上面部分にセンサが設置された着座センサ付き座席が記載されている。
特開平11−34710号公報
特開2005−59646号公報
本発明は、上記特開平11−34710号公報及び特開2005−59646号公報のようにパッド本体の底面から上方に向って凹所を設け、この凹所に挿填体を挿填した車両用クッションパッドにおいて、座り心地や快適性を向上させることを目的とするものであり、特に腿下部の着座フィーリングを向上させることを目的とする。
請求項1の車両用クッションパッドは、底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用クッションパッドにおいて、該凹所の天井面と該挿填体の上面との間に空気通路が設けられると共に、前記パッド本体に、該空気通路をパッド本体の座面に連通する空気吹出孔が複数個設けられており、該空気通路を車両用クッションパッドの底面に連通する連通部が設けられている車両用クッションパッドであって、該空気吹出孔のうち少なくとも一つが車両用クッションパッドの腿下部に設置されており、該腿下部の該空気吹出孔に通じるように該空気通路が腿下部分を通っており、パッド本体の少なくとも腿下部の硬度が、該挿填体の腿下部の硬度より低くなっており、該挿填体の腿下部の厚みが、挿填体の腿の間の部分(跨間部)の厚みよりも小さくなっていることを特徴とするものである。
請求項2の車両用クッションパッドは、請求項1において、該挿填体の腿下部の厚みが、該挿填体の該跨間部の厚みよりも5〜40mm小さくなっていることを特徴とするものである。
請求項3の車両用クッションパッドは、請求項1又は2において、腿下部のクッションパッド全体の厚みが40〜70mmであることを特徴とするものである。
請求項4の車両用クッションパッドは、請求項1ないし3のいずれか1項において、該挿填体の腿下部の上面と、パッド本体の腿下部の天井面側とが、前記空気通路の部分を除き、接していることを特徴とするものである。
請求項5の車両用クッションパッドは、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記パッド本体の腿下部の材料硬度が、挿填体の腿下部の硬度に比較して5kgf以上低いことを特徴とするものである。
請求項6の車両用クッションパッドは、請求項1ないし5のいずれか1項において、パッド本体の腿下部の25%硬度が10〜25kgf/φ200であり、挿填体の腿下部の25%硬度が20〜40kgf/φ200であることを特徴とするものである。
請求項7の車両用クッションパッドは、請求項1ないし6のいずれか1項において、該空気通路は、前記装填体の上面又は凹所の天井面に設けられた溝であることを特徴とするものである。
請求項8の車両用クッションパッドは、請求項7において、少なくとも該腿下部では、該溝は該挿填体の上面に形成されていることを特徴とするものである。
請求項9の車両用クッションパッドは、請求項8において、該腿下部における該溝の深さは5〜30mmであることを特徴とするものである。
請求項10の車両用クッションパッドは、請求項7又は8において、該腿下部における該溝の断面積が100〜900mm2であることを特徴とするものである。
請求項11の車両用クッションは、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の車両用クッションパッドを備えてなるものである。
請求項12の車両用クッションは、請求項11において、該腿下部のクッションパッド裏面が、シートのフレームまたはバネと接していることを特徴とするものである。
本発明の車両用クッションパッドにあっては、パッド本体の底面の凹所に挿填体が挿填され、この凹所の天井面と装填体の上面との間に空気通路が設けられ、この空気通路が座面に空気吹出孔によって連通している。着座したときに空気通路内の空気が外部にスムーズに流出して減容するので、着座感がソフトなものとなり、座り心地が快適なものとなる。
特に、本発明では、少なくとも1つの空気吹出孔が腿下部に設けられ、空気通路が腿下部を通っているので、腿下部の座り心地が十分に快適なものとなる。
上記の空気通路は、シートパッドの底面に連通部を介して連通されている。この連通部にエアコン等から温風又は冷風を供給すると、この温風又は冷風が空気吹出孔を介して座面から上方に流出し、乗員の暖房又は冷房を行うことができる。
本発明では、パッド本体の腿下部の硬度が挿填体の腿下部の硬度よりも低くなっており、且つ挿填体の腿下部の厚みが跨間部における挿填体厚みよりも小さくなっているので、着座時の腿下部のフィーリングが快適であると共に、着座中の姿勢の安定感にも優れる。
挿填体の腿下部の上面と、パッド本体の腿下部の天井面側が、前記空気通路の部分を除き、接している構成とした場合には、空気が空気吹出孔以外に漏れることが防止される。
空気通路としては溝が好適である。この溝を少なくとも腿下部で挿填体に設けることにより、着座時に溝が押し縮められることが防止ないし抑制される。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る車両用クッションパッドの平面図、第2図及び第3図はそれぞれ第1図のII−II線、III−III線に沿う断面図である。第4図は挿填体の斜視図である。第5図は寸法を説明するための断面図であり、第1図(c)と同一部分を示している。
この車両用クッションパッド10は、パッド本体20と、該パッド本体20の凹所24に嵌合された挿填体30とからなる。このクッションパッドに表皮を装着することによりシートパッドが構成される。
パッド本体20は、尻下部21、左右の腿下部22L,22R、跨間部22M、サイド部23及び底面の凹所24を有する。
この凹所24は尻下部21の下方のパッド本体20の底面から上方に向って凹陥したものである。この実施の形態では、凹所24及び挿填体30の平面視形状は方形であるが、これに限定されない。
パッド本体20の上面には、前後方向の凹条25と横幅方向の凹条26とが設けられている。
パッド本体20の構成材料としては、コア密度25〜50kg/m3、25%硬度10〜25kgf/φ200のポリウレタンフォームが望ましく、挿填体30はコア密度45〜70kg/m3、25%硬度20〜40kgf/φ200のポリウレタンフォームが望ましい。パッド本体20の25%硬度と、挿填体30の25%硬度との差は5kgf/φ200以上特に10〜30kgf/φ200であることが好ましい。
この車両用クッションパッドにあっては、凹所24及び挿填体30の前後方向の長さが150〜500mm、特に200〜400mmであり、凹所24の尻下部における深さが尻下部21におけるパッド本体20の厚さの30〜90%、特に60〜80%であることが好ましい。
この実施の形態では、挿填体30及び凹所24が、下側ほど小さくなる逆テーパ形状とされ、これにより挿填体30が凹所24内にしっかりと保持されるようにしてもよい。なお、挿填体を凹所よりも大きく形成し、弾性的に縮めて凹所内に嵌合保持させてもよい。また、挿填体30は凹所24の内面に接着されてもよく、適宜の留付具によって留め付けられてもよい。
この実施の形態では、パッド本体20の凹所24の天井面は腿下部22L,22Rの下方領域が段差状となっているほかは、平坦である。パッド本体20の左右両側に、座面から凹所24の天井面にまで貫通する空気吹出孔27がそれぞれ複数個ずつ設けられている。
なお、シートパッドはクッションパッドに表皮を装着したものであるが、第1図では表皮を省略しているため、空気吹出孔27は実線にて図示されている。この表皮は織布など通気性を有した素材よりなる。
凹所24に嵌合した挿填体30の上面は、第4図の通り、その腿下部の左右両側部分(腿下部22L,22Rの下方領域)が低所30d,30dとなっており、該低所30d,30d同士の間が高所30eとなっている。この高所30eは、挿填体30Dのその他の上面と面一状となっている。この高所30eは跨間部22Mの下方領域に位置する。
凹所24の天井面にあっては、この低所30d,30dに当接する部分が、前記の通り、他の天井面よりも下位となっている。凹所24の天井面は、空気吹出孔27部分を除き、その全体が、低所30dも含めて挿填体30Dの上面に当接している。パッド本体20は挿填体30よりも低硬度である。
このパッド本体は、好ましくはその裏面がシートのフレーム又はバネ(例えばSバネ)の上に接するようにして設置される。
この車両用クッションパッド10にあっては、腿下部22のうち乗員の左右の大腿部が重なる部分(腿下部22L,22Rの下方領域)に低所30dが配置され、この腿下部22L,22Rで軟質のパッド本体20の厚みが大きくなっているので、着座した乗員の大腿部に加えられる圧迫感が軽減される。
なお、低所30d,30d間は高所30eとなっており、大腿部間(跨間)ではパッド本体20の厚みが小さい。そのため、着座した乗員の大腿部がクッションパッド10のセンター側へ動くことが抑制され、着座中の安定感にも優れる。
この実施の形態では、挿填体30の上面の中央付近に前後方向に延在する第1の溝41が設けられている。この第1の溝41は、挿填体30を上下方向に貫通する貫通孔40を介して車両用クッションパッド10の底面に連通している。
第1の溝41の後端からは、左右方向に第2の溝が延設されている。この第1の溝41の両端が、前から4番目の空気吹出孔27に連通している。
第1の溝41の長手方向の途中(貫通孔40よりも若干前方)からは、左右方向に第3の溝43が延設されている。第3の溝43の延在方向の両端が、前から3番目の空気吹出孔27に連通している。
第1の溝41の前端からは、左右方向に第4の溝44が延設されている。この第4の溝44は、低所30dの立ち下がり面を目指して延在している。
第4の溝44の延在方向の両端は、高所30eの両立ち下がり面に沿って下方に延在する第5の溝45に連なっている。第5の溝45の下端は、低所30eの立ち下がり面に沿って左右方向に延在する第6の溝46に連なっている。各第6の溝46の両端は、斜め方向に延在する第7の溝47に連なっている。第7の溝47,47は、パッド前方ほど相互間の間隔が大きくなるようにハ字形の平面視形を呈するように延在している。
第6の溝46と第7の溝47との連結部分付近が、前から2番目の空気吹出孔27に連通している。また、第7の溝47の末端付近が最も前方側の空気吹出孔27に連通している。
なお、溝41〜47の深さは、着座時にも十分な通気断面積が確保されるようにするために、5〜30mm特に10〜20mm程度が好適である。この溝41〜47の非着座時の断面積は100〜900mm2特に150〜500mm2程度が好ましい。
本発明では、腿下部におけるクッションパッド10の全体の厚み(第5図のT1+S1=T2+S2)は40〜70mm特に50〜60mm程度が好ましい。
腿下部22L,22Rにおけるパッド本体の厚さT1は15〜50mm特に30〜40mm程度が好ましい。跨間部22Mにおけるパッド本体の厚さT2は10〜30mm特に12〜20mm程度が好ましい。
腿下部22L,22Rにおける挿填体30の厚さS1は10〜55mm特に20〜40mm程度が好ましい。跨間部22Mにおける挿填体30の厚さS2は20〜60mm特に30〜55mm程度が好ましい。S2とS1との差(S2−S1)は5〜40mm特に15〜30mm程度が好ましい。
この実施の形態では、溝41〜47を介して貫通孔40と空気吹出孔27とが連通している。従って、貫通孔40内に温風又は冷風をエアコン(図示略)等から供給すると、この温風又は冷風が空気吹出孔27から上向きに流出し、乗員の暖房又は冷房を行うことができる。なお、凹所24の天井面と挿填体30の上面とが接しているので、貫通孔40から送られてくる空気が空気吹出孔27以外へ漏れることが防止される。
また、各溝41〜47が空気吹出孔27及び貫通孔40を介して外部に連通しているので、着座時及び離座時に溝41〜47に対し空気がスムーズに出入りする。
上記実施の形態では、挿填体30の上面に溝41〜47が設けられているが、凹所24の天井面に設けられてもよい。ただし、硬度の高い挿填体30の上面に設けた方が、着座時に溝が押し縮められないので、好ましい。
実施例1
図示の車両用クッションパッドにおいて、パッド全体の腿下部の厚み(T1+S1=T2+S2)を、場所によっても異なるが、おおよそ50〜60mm程度、挿填体の跨間部の厚みS2を45mmで、腿下の部分の厚みを25mmとした。
パッド本体の25%硬度は21kgf/200φとした。
挿填体の25%硬度は35kgf/φ200とした。
図示の車両用クッションパッドにおいて、パッド全体の腿下部の厚み(T1+S1=T2+S2)を、場所によっても異なるが、おおよそ50〜60mm程度、挿填体の跨間部の厚みS2を45mmで、腿下の部分の厚みを25mmとした。
パッド本体の25%硬度は21kgf/200φとした。
挿填体の25%硬度は35kgf/φ200とした。
溝41〜47の深さは腿下部で15mm、その他の部分で20mm、断面積は腿下部で210mm2、その他の部分で280mm2、空気吹出孔の断面積は腿下部で530mm2、その他の部分で280mm2とした。
比較例1
比較例としては、パッドの上面に通気用の溝を有したパッドを、全体として一体成形により作成した。25%硬度は27kgf/φ200とした。
また、裏面側の腿下部に、深さおおよそ20mm、長さ100mm、幅130mmのコア抜きを設定した。
比較例としては、パッドの上面に通気用の溝を有したパッドを、全体として一体成形により作成した。25%硬度は27kgf/φ200とした。
また、裏面側の腿下部に、深さおおよそ20mm、長さ100mm、幅130mmのコア抜きを設定した。
[腿下の着座フィーリングの比較]
着座時のフィーリングを比較するには、φ80mmなどの小さい円盤でたわみ量を測定するのが適切である。
着座時のフィーリングを比較するには、φ80mmなどの小さい円盤でたわみ量を測定するのが適切である。
腿下が他の部分より柔らかい、つまりたわみ量が大きいことが着座フィーリングにとって重要であるから、今回は腿下の直下の点と、前後方向の座標が同じで、左右位置はちょうどパッドの中心である場所(以下CL上という)とのたわみ量の差を見ることにした。
実施例と比較例において、φ80たわみ量を確認した。その結果、表1にも示される通り、本実施例と比較例とでは、20mmまでのたわみ量がほぼ同じであった。この結果より、腿下の触感がほぼ同じであることが分かる。
[空調性能の比較]
空調性能を比較するには、一定の圧力で空気を送り込み、パッドに送り込む空気の量と、パッドの表面から出てくる空気の量を風量計で測定すればよい。
空調性能を比較するには、一定の圧力で空気を送り込み、パッドに送り込む空気の量と、パッドの表面から出てくる空気の量を風量計で測定すればよい。
そこで、実施例及び比較例のパッドにそれぞれスラブを貼り付け、1mm程度の穴が5mm程度のピッチで開いている表皮を設置した。
その結果を表2にまとめた。比較例、実施例ともほぼ同じ量の空気が吹き出していることが分かった。また、着座した場合も十分に送風されていることを感じることができた。
[座圧分布の比較]
空調溝を違和感として感じるかどうかは、シートに着座した際の座圧分布を測定することが参考になる。
空調溝を違和感として感じるかどうかは、シートに着座した際の座圧分布を測定することが参考になる。
座圧分布を比較するため、実施例のシートパッドと、比較例のシートパッドにそれぞれスラブを乗せ着座した。
その結果、実施例のパッドでは、比較例の空調パッドと違い、局所的に高い圧力の部分があるような座圧分布にはなっていないことが認められ、実際に溝を感じなかった。また、実施例では、実車と同様に坐骨部分が高く、腿下が低いことを特徴とする適切な座圧分布になっていることが認められた。
これに対し、比較例のパッドにスラブを一枚のせたものに着座した場合は、溝の部分の座圧が低く、その分、周辺の座圧が高くなってしまった。それにより、溝を異物感として感じてしまうことになる。
この効果の差異は、さらにスラブを薄いものにした場合は特に顕著であり、本発明の構成はスラブやラミネートを薄くしたり、枚数を減少したりしてコストダウンする場合に好適であることが分かる。
以上の実験より、本発明によれば、シートパッド上面に溝を設置することによる座圧の不均一、腿下のたわみ量、送風性能、パッド成型性などの問題の全てを一度に、低コストで解決することができることが確認された。
10 車両用クッションパッド
20 パッド本体
24 凹所
27 空気吹出孔
30d 低所
30e 高所
40 貫通孔(連通部)
41〜47 溝
20 パッド本体
24 凹所
27 空気吹出孔
30d 低所
30e 高所
40 貫通孔(連通部)
41〜47 溝
Claims (12)
- 底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたパッド本体と、
該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用クッションパッドにおいて、
該凹所の天井面と該挿填体の上面との間に空気通路が設けられると共に、
前記パッド本体に、該空気通路をパッド本体の座面に連通する空気吹出孔が複数個設けられており、該空気通路を車両用クッションパッドの底面に連通する連通部が設けられている車両用クッションパッドであって、
該空気吹出孔のうち少なくとも一つが車両用クッションパッドの腿下部に設置されており、
該腿下部の該空気吹出孔に通じるように該空気通路が腿下部分を通っており、
パッド本体の少なくとも腿下部の硬度が、該挿填体の腿下部の硬度より低くなっており、
該挿填体の腿下部の厚みが、挿填体の腿の間の部分(跨間部)の厚みよりも小さくなっていることを特徴とする車両用クッションパッド。 - 請求項1において、該挿填体の腿下部の厚みが、該挿填体の該跨間部の厚みよりも5〜40mm小さくなっていることを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項1又は2において、腿下部のクッションパッド全体の厚みが40〜70mmであることを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、該挿填体の腿下部の上面と、パッド本体の腿下部の天井面側とが、前記空気通路の部分を除き、接していることを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記パッド本体の腿下部の材料硬度が、挿填体の腿下部の硬度に比較して5kgf以上低いことを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項1ないし5のいずれか1項において、パッド本体の腿下部の25%硬度が10〜25kgf/φ200であり、挿填体の腿下部の25%硬度が20〜40kgf/φ200であることを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項1ないし6のいずれか1項において、該空気通路は、前記装填体の上面又は凹所の天井面に設けられた溝であることを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項7において、少なくとも該腿下部では、該溝は該挿填体の上面に形成されていることを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項8において、該腿下部における該溝の深さは5〜30mmであることを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項7又は8において、該腿下部における該溝の断面積が100〜900mm2であることを特徴とする車両用クッションパッド。
- 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の車両用クッションパッドを備えてなる車両用クッション。
- 請求項11において、該腿下部のクッションパッド裏面が、シートのフレームまたはバネと接していることを特徴とする車両用クッション。
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JP2019024939A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 株式会社ブリヂストン | シート用パッドおよび座席シート |
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- 2006-02-23 JP JP2006046944A patent/JP2007222397A/ja active Pending
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