JP2007221483A - 音声ミキシング装置および音声ミキシング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 異なるチャンネル数の複数の音声データを、ボリュームのバランスを調整してミキシングする。
【解決手段】 5.1チャンネルのメインオーディオと、2チャンネルのサブオーディオおよびエフェクトオーディオとが入力され、メインオーディオのフロント2チャンネルの音声データと、他の音声データとをダウンミキシングするメインオーディオデコーダ51と、フロント2チャンネルの音声データ各々におけるダウンミキシングされる前後のボリュームの比率に基づいて、サブオーディオおよびエフェクトオーディオ各々の音声データのボリュームを減衰させる第1減衰器54および第2減衰器55と、ダウンミキシングされたフロント2チャンネルの音声データ各々と、該フロント2チャンネルに対応する減衰された音声データとをミキシングするオーディオミキシングエンジン56とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 5.1チャンネルのメインオーディオと、2チャンネルのサブオーディオおよびエフェクトオーディオとが入力され、メインオーディオのフロント2チャンネルの音声データと、他の音声データとをダウンミキシングするメインオーディオデコーダ51と、フロント2チャンネルの音声データ各々におけるダウンミキシングされる前後のボリュームの比率に基づいて、サブオーディオおよびエフェクトオーディオ各々の音声データのボリュームを減衰させる第1減衰器54および第2減衰器55と、ダウンミキシングされたフロント2チャンネルの音声データ各々と、該フロント2チャンネルに対応する減衰された音声データとをミキシングするオーディオミキシングエンジン56とを備える。
【選択図】 図2
Description
この発明は音声ミキシング装置および音声ミキシング方法に関し、特にHD−DVD(High Definition−Digital Versatile Disc)規格で記録された複数の音声データをミキシングする音声ミキシング装置および音声ミキシング方法に関する。
現在、市場に流通しているDVD再生装置は、8つの音声ストリームのうちから選択された1つの音声ストリームが出力される。このため、音声回路は、1つの音声ストリームをビットストリームのまま出力する、または、音声ストリームをデコードしたLPCM(Linear Pulse Code Modulation)を出力するためのデジタル出力端子と、アナログに変換したアナログ信号を出力するためのアナログ出力端子とを備えている。
一方、HD−DVD規格が定められ、HD−DVD規格で記録された映像および音声を再生する再生装置の開発が進められている。HD−DVD規格では、音声は、互いに同期するメインオーディオ、サブオーディオおよびエフェクトオーディオの3つの音声ストリームを含み、3つの音声ストリームがディスクに記録される。HD−DVD規格でディスクに記録された3つの音声ストリームを出力するために、それらに対応した出力端子を備えることが考えられるが、使用面および製造コストの面から現実的でない。
そこで、単一のアナログ出力端子から3つの音声ストリームをミキシングして出力することが考えられる。この場合、メインオーディオがマルチチャンネルで、出力チャンネルがメインオーディオよりもチャンネル数が少ない場合、メインオーディオのチャンネル数を出力チャンネル数に減少させるダウンミックス処理をする必要がある(例えば、特許文献1)。しかしながら、メインオーディオのマルチチャンネルの音声データは、チャンネル数が減少する前後で、ボリュームが変化する場合がある。例えば、5.1チャンネルのマルチチャンネルを2チャンネルに減少すると、マルチチャンネルにおけるフロント2チャンネルのボリュームは、2チャンネルにチャンネルを減少した後には小さくなる場合がある。このため、2チャンネルのサブオーディオおよびエフェクトオーディオをそのままダウンミックスしたメインオーディオとミキシングしたのでは、出力レベルが整合しなくなってしまうといった問題がある。
特開2005−086486号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、異なるチャンネル数の複数の音声データを適切にミキシングすることが可能な音声ミキシング装置を提供することである。
この発明の他の目的は、異なるチャンネル数の複数の音声データを適切にミキシングすることが可能な音声ミキシング方法を提供することである。
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、音声ミキシング装置は、第1のチャンネル数の音声データを含む第1の音声ストリームと、第1のチャンネル数より少ない第2のチャンネル数の音声データを含む第2の音声ストリームとが入力される音声入力手段と、第1の音声ストリームに含まれる第1のチャンネル数の音声データのうちから選択され、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データと、出力チャンネル数の特定チャンネル以外の音声データとを所定の規則に従ってミキシングして、出力チャンネル数の音声データを出力する第1ミキシング手段と、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データ各々における第1ミキシング手段によりミキシングされる前後のボリュームの比率に基づいて、第2の音声ストリームに含まれる第2のチャンネル数の音声データのボリュームを減衰させる減衰手段と、第1ミキシング手段が出力する出力チャンネル数の音声データ各々と、減衰手段が出力する音声データとをミキシングする第2ミキシング手段とを備える。
この局面によれば、第1のチャンネル数の音声データを含む第1の音声ストリームと、第1のチャンネル数より少ない第2のチャンネル数の音声データを含む第2の音声ストリームとが入力され、第1の音声ストリームに含まれる第1のチャンネル数の音声データのうちから選択され、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データと、出力チャンネル数の特定チャンネル以外の音声データとを所定の規則に従ってミキシングして、出力チャンネル数の音声データが出力され、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データ各々におけるミキシング前後のボリュームの比率に基づいて、第2の音声ストリームに含まれる第2のチャンネル数の音声データのボリュームが減衰される。そして、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データ各々と、減衰された音声データとがミキシングされる。第1の音声ストリームに含まれる第1のチャンネル数の音声データが、出力チャンネル数にまでチャンネル数を減少する際に、特定チャンネルの音声データのボリュームが、チャンネル数を減少する前後で変化する。第2の音声ストリームに含まれる第2のチャンネル数の音声データを、特定チャンネルの音声データとミキシングする際に、特定チャンネルの音声データにおけるチャンネル数を減少する前後のボリュームの比率に応じて減衰するので、第1の音声ストリームに含まれる音声データと、第2の音声ストリームに含まれる音声データとのボリュームのバランスが調整される。その結果、異なるチャンネル数の複数の音声データを適切にミキシングすることが可能な音声ミキシング装置を提供することができる。
好ましくは、第1の音声ストリームは、HD−DVD規格におけるメインオーディオであり、第2の音声ストリームは、HD−DVD規格におけるサブオーディオおよびエフェクトオーディオである。
好ましくは、特定チャンネルは、フロント2チャンネルである。
この発明の他の局面によれば、音声ミキシング方法は、第1のチャンネル数の音声データを含む第1の音声ストリームと、第1のチャンネル数より少ない第2のチャンネル数の音声データを含む第2の音声ストリームとを受け付けるステップと、第1の音声ストリームに含まれる第1のチャンネル数の音声データのうちから選択され、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データと、出力チャンネル数の特定チャンネル以外の音声データとを所定の規則に従ってミキシングして、出力チャンネル数の音声データを出力する第1のミキシングステップと、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データ各々における第1のミキシングステップによりミキシングされる前後のボリュームの比率に基づいて、第2の音声ストリームに含まれる第2のチャンネル数の音声データのボリュームを減衰させるステップと、第1のミキシングによりミキシングされた出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データ各々と、減衰された音声データとをミキシングする第2のミキシングステップとを含む。
この局面によれば、異なるチャンネル数の複数の音声データを適切にミキシングすることが可能な音声ミキシング方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるディスク再生装置の全体構成を示す図である。図1を参照して、ディスク再生装置100は、画像および音声を圧縮符号化した画像データおよび音声データを記録したHD DVD20が装着され、そのHD DVD20から画像データおよび音声データを読み出して画像および音声を再生する。
ディスク再生装置100は、ディスク再生装置100の全体を制御するシステムコントローラ10と、それぞれがシステムコントローラ10に接続されたLAN(Local Area Network)インターフェース15、操作部12、表示部13、読み出し用バッファ26、再生バッファメモリ38、デマルチプレクサ31、およびオーディオ回路41とを含む。
HD DVD20は、スピンドルモータ22によって回転される。サーボ回路23は、スピンドルモータ22の回転数、ピックアップ21のフォーカスサーボおよびトラッキングサーボを制御する。HD DVD20に記録されたタイトルを再生する場合、HD DVD20に記録されたデータは、ピックアップ21により読み取られる。ピックアップ21は、HD DVD20で反射した光を受光し、受光した光を光電変換素子により電気信号に変換して、復調部24に出力する。復調部24に入力される電気信号は、HD DVD20への記録に適した信号に変調された信号であるため、復調部24はこれを復調して元の形に戻す。誤り訂正部25は、リードソロモン積符号(RS−PC)の訂正方式でエラー訂正し、エラー訂正したデータを読み出し用バッファ26に記憶する。
システムコントローラ10は、読み出し用バッファ26からMPEG(Moving Picture Experts Group)ストリームを読み出し、再生バッファメモリ38に記憶する。
再生バッファメモリ38に記憶されたMPEGストリームはデマルチプレクサ31で読み取られ、各PES(ビデオPESとオーディオPESとを含む)に分離されて、MPEGビデオデコーダ32およびオーディオ回路41に出力される。オーディオPESは、メインオーディオの音声ストリームと、サブオーディオの音声ストリームと、エフェクトオーディオの音声ストリームとの3種類を含む。オーディオ回路41は、システムコントローラ10により制御され、3種類の音声ストリームを処理して、デジタル出力端子HDMI(High−Definition Multimedia Interface)42、S/PDIF(Sony/Philips Digital Interface)43およびアナログ出力端子44から音声データを出力する。オーディオ回路41の詳細は後述する。
MPEGビデオデコーダ32は、入力されたビデオPESをMPEG方式で復号し、復号したビデオデータをビデオエンコーダ33に出力する。ビデオエンコーダ33は、ビデオデータをNTSC方式にエンコードし、ビデオ信号をビデオ回路34に出力する。ビデオ回路34は、ビデオ信号をデジタル/アナログ(D/A)変換して、ビデオ出力端子36に出力する。
LANインターフェース15は、ディスク再生装置100をインターネット16に接続するための通信用のインターフェースである。ここでは、LANインターフェース15は、インターネット16に接続されており、システムコントローラ10は、そのインターネットに接続されたコンピュータ17と通信可能となっている。コンピュータ17は、MPEG規格で圧縮符号化されたデータを蓄積しており、ディスク再生装置100からの要求により、蓄積したデータを送信する。このため、ディスク再生装置100は、コンピュータ17から受信したデータを、上述したHD DVD20から読み出したデータと同様にして、映像および音声を再生する。
操作部12は、ディスク再生装置100の前面に備えられた複数のボタンスイッチを有する。操作部12では、ディスク再生装置100を操作するユーザの指示の入力が受付けられる。また、操作部12は、リモートコントローラ(リモコン)14と赤外線による無線通信が可能となっている。リモコン14は、操作部12と同様の指示を入力するためのボタンスイッチを有する。このため、ユーザは、操作部12に入力するのと同様の指示を、リモコン14を用いて入力することができる。なお、リモコン14と操作部12との間の通信は、赤外線通信に限られず、無線通信であれば電磁波を用いた通信であってもよい。
表示部13は、液晶表示装置であり、ディスク再生装置100の動作状態の表示、操作部12に入力されたユーザの指示の表示等を行う。なお、液晶表示装置に代えて、またはそれとともに有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)パネル等を用いてもよい。
図2は、オーディオ回路の詳細な構成を示すブロック図である。図2を参照して、オーディオ回路41には、メインオーディオの音声ストリームと、サブオーディオの音声ストリームと、エフェクトオーディオの音声ストリームとが入力される。オーディオ回路41は、メインオーディオの音声ストリームをデコードするためのメインオーディオデコーダ51と、サブオーディオの音声ストリームをデコードするためのサブオーディオデコーダ52と、エフェクトオーディオの音声ストリームをデコードするためのエフェクトオーディオデコーダ53と、第1減衰器54と、第2減衰器55と、オーディオミキシングエンジン56と、デジタルアナログ変換部(DAC)57とを含む。
メインオーディオデコーダ51は、ダウンミックス部51Aを含む。ダウンミックス部51Aは、システムコントローラ10により制御される。ダウンミックス部51Aが実行する処理は周知であるので、ここでは、詳細な説明は繰り返さないが、メインオーディオのチャンネル数が、出力チャンネル数よりも大きい場合に、メインオーディオのチャンネル数を出力チャンネル数に減少させる。この際、メインオーディオのチャンネルのうち、出力チャンネルに相当するチャンネルと、それ以外のチャンネルとをミキシングする。具体的には、メインオーディオが5.1チャンネルのマルチチャンネルで、出力チャンネル数が2チャンネルの場合、マルチチャンネルにおけるフロント2チャンネルに、他の3チャンネルを分配してミキシングする。ミキシング後のボリュームを調整するためにフロント2チャンネルのボリュームを減少させる。メインオーディオのチャンネル数が、出力チャンネルと同じ場合には、ダウンミックス部51Aは、チャンネル数を減少することなく、メインオーディオの音声ストリームをデコードして、オーディオミキシングエンジン56に出力する。
システムコントローラ10は、メインオーディオの出力チャンネルに対応する音声データ(特定チャンネルの音声データ)のダウンミックス前後のボリュームの比率に基づいて、サブオーディオの音声データの減衰率(第1減衰率)を決定し、第1減衰器54に出力し、エフェクトオーディオの音声データの減衰率(第2減衰率)を決定し、第2減衰器55に出力する。第1減衰器54は、サブオーディオの音声データのボリュームをシステムコントローラ10から入力される第1減衰率に従って減衰し、ボリュームを減衰させたサブオーディオの音声データをオーディオミキシングエンジン56に出力する。第2減衰器55は、エフェクトオーディオの音声データのボリュームをシステムコントローラ10から入力される第2減衰率に従って減衰し、ボリュームを減衰させたエフェクトオーディオの音声データをオーディオミキシングエンジン56に出力する。
オーディオミキシングエンジン56は、メインオーディオデコーダ51からデコードされたメインオーディオが入力され、第1減衰器54から減衰されたサブオーディオの音声データが入力され、第2減衰器54から減衰されたエフェクトオーディオの音声データが入力される。オーディオミキシングエンジン56は、システムコントローラ10により制御され、メインオーディオの音声データ、サブオーディオの音声データおよびエフェクトオーディオの音声データをミキシングしてLPCMを生成し、DAC57に出力する。
DAC57は、オーディオミキシングエンジン56から入力されるメインオーディオ、サブオーディオおよびエフェクトオーディオをミキシングしたLPCMをアナログに変換して、アナログ出力端子44に出力する。
図3は、システムコントローラで実行される音声出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。図3を参照して、システムコントローラ10は、メインオーディオのチャンネル数が、出力チャンネル数に等しいか否かを判断する(ステップS01)。両者が等しければ処理をステップS08に進め、等しくなければ処理をステップS02に進める。アナログ出力端子44により出力可能な最大のチャンネル数が予め定められているため、アナログ出力端子44により出力可能な最大のチャンネル数を出力チャンネル数として、メインオーディオのチャンネル数と出力チャンネル数とを比較する。ここでは、アナログ出力端子44により出力可能なチャンネル数を、2チャンネルとして説明する。また、出力チャンネル数は、ユーザが操作部12に入力する出力設定に基づき定まるようにしてもよい。
ステップS02では、メインオーディオデコーダ51に出力チャンネル数を出力して、メインオーディオデコーダ51にメインオーディオの音声ストリームをデコードさせて、デコードしたメインオーディオのチャンネル数を出力チャンネル数にダウンミックスさせる。メインオーディオのチャンネル数が5.1チャンネルとして説明すると、メインオーディオデコーダ51のダウンミックス部51Aは、メインオーディオのフロント2チャンネルの音声データに、フロント2チャンネル以外の3チャンネルの音声データを分配してミキシングする。ダウンミキシングの際、ミキシング後の全体のボリュームを調整するために、必要に応じてフロント2チャンネルのボリュームを減少させる。
ステップS03では、サブオーディオの音声ストリームと、エフェクトオーディオの音声ストリームが存在するか否かを判断し、いずれかが存在すれば処理をステップS04に進め、いずれも存在しなければ処理をステップS09に進める。ステップS04では、サブオーディオとエフェクトオーディオそれぞれの減衰率を算出する。ステップS02におけるダウンミックスによるフロント2チャンネルの減衰率に基づいて、サブオーディオとエフェクトオーディオそれぞれの減推率を算出する。例えば、フロント2チャンネル各々のダウンミックス前後のボリュームの比率から減衰率を算出し、フロント2チャンネル毎に算出した減衰率にサブオーディオおよびエフェクトオーディオ各々に対して予め定められた定数を乗じた値を、サブオーディオおよびエフェクトオーディオ各々の減衰率とする。このようにして、サブオーディオおよびエフェクトオーディオ毎にフロント2チャンネル各々に対応するチャンネルのボリュームを減衰させるための減衰率を算出する。
次に、サブオーディオデコーダ52およびエフェクトオーディオデコーダ53にサブオーディオおよびエフェクトオーディオの音声ストリームをデコードする指示を出力して、サブオーディオデコーダ52にサブオーディオの音声ストリームをデコードさせ、エフェクトオーディオデコーダ53にエフェクトオーディオの音声ストリームをデコードさせる(ステップS05)。さらに、第1減衰器54および第2減衰器55に、サブオーディオおよびエフェクトオーディオそれぞれを減衰させる(ステップS06)。システムコントローラ10は、第1減衰器54にステップS04で算出したサブオーディオに対応する減衰率を出力し、第1減衰器54にサブオーディオの音声データを減衰させる。また、第2減衰器55にステップS04で算出したエフェクトオーディオに対応する減衰率を出力し、第2減衰器55にエフェクトオーディオの音声データを減衰させる。
そして、ステップS07において、オーディオミキシングエンジン56に、メインオーディオ、サブオーディオおよびエフェクトオーディオをミキシングさせる。さらに、オーディオミキシングエンジン56にミキシングしたデータをDAC57に出力させて、アナログ出力端子44から出力させる(ステップS09)。
一方、ステップS08では、メインオーディオデコーダ51、サブオーディオデコーダ52およびエフェクトオーディオデコーダ53にメインオーディオ、サブオーディオおよびエフェクトオーディオの音声ストリームをデコードする指示を出力して、メインオーディオデコーダ51にメインオーディオの音声ストリームをデコードさせ、サブオーディオデコーダ52にサブオーディオの音声ストリームをデコードさせ、エフェクトオーディオデコーダ53にエフェクトオーディオの音声ストリームをデコードさせる(ステップS05)。そして、オーディオミキシングエンジン56に、メインオーディオ、サブオーディオおよびエフェクトオーディオをミキシングさせ(ステップS07)、オーディオミキシングエンジン56にミキシングしたデータをDAC57に出力させて、アナログ出力端子44から出力させる(ステップS09)。
以上説明したように本実施の形態におけるディスク再生装置100は、5.1チャンネルの音声データを含むメインオーディオの音声ストリームと、2チャンネルの音声データを含むサブオーディオおよびエフェクトオーディオの音声ストリームとが入力され、メインオーディオの音声ストリームに含まれる5.1チャンネルの音声データのうちから選択されたフロント2チャンネルの音声データと、フロント2チャンネル以外の音声データとを所定の規則に従ってダウンミキシングして、2チャンネルの音声データを出力し、フロント2チャンネルの音声データ各々におけるダウンミキシングされる前後のボリュームの比率に基づいて、サブオーディオおよびエフェクトオーディオ各々の音声ストリームに含まれる2チャンネルの音声データのうちフロント2チャンネルに対応する音声データのボリュームを減衰させ、ダウンミキシングされたフロント2チャンネルの音声データ各々と、該フロント2チャンネルに対応する減衰された音声データとをミキシングする。メインオーディオに含まれる5.1チャンネルの音声データが、出力チャンネルの2チャンネルにまでチャンネル数を減少する際に、フロント2チャンネルの音声データのボリュームが、チャンネル数を減少する前後で変化する。サブオーディオおよびエフェクトオーディオ各々に含まれる2チャンネルの音声データを、フロント2チャンネルの音声データとミキシングする際に、フロント2チャンネルの音声データにおけるチャンネル数を減少する前後のボリュームの比率に基づいて減衰するので、メインオーディオの音声ストリームに含まれる音声データと、サブオーディオおよびエフェクトオーディオ各々の音声ストリームに含まれる音声データとのボリュームのバランスが調整される。その結果、異なるチャンネル数の複数の音声データを、ボリュームのバランスを調整してミキシングすることができる。
なお、上述した実施の形態においては、ディスク再生装置100について説明したが、図3に示した音声出力処理をコンピュータに実行させる音声再生方法として発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記第1ミキシング手段は、前記第2のチャンネル数の音声データを出力する、請求項1に記載の音声ミキシング装置。
(2) 前記第2のチャンネル数は、2チャンネルである、請求項1に記載の音声ミキシング装置。
(1) 前記第1ミキシング手段は、前記第2のチャンネル数の音声データを出力する、請求項1に記載の音声ミキシング装置。
(2) 前記第2のチャンネル数は、2チャンネルである、請求項1に記載の音声ミキシング装置。
10 システムコントローラ、12 操作部、13 表示部、14 リモコン、15 LANインターフェース、16 インターネット、17 コンピュータ、20 HD DVD、21 ピックアップ、22 スピンドルモータ、23 サーボ回路、24 復調部、25 誤り訂正部、26 読み出し用バッファ、31 デマルチプレクサ、32 MPEGビデオデコーダ、33 ビデオエンコーダ、34 ビデオ回路、36 ビデオ出力端子、38 再生バッファメモリ、41 オーディオ回路、42 HDMI、43 S/FDIF、44 アナログ出力端子、51 メインオーディオデコーダ、51A ダウンミックス部、52 サブオーディオデコーダ、53 エフェクトオーディオデコーダ、54 第1減衰器、55 第2減衰器、56 オーディオミキシングエンジン、57 DAC、100 ディスク再生装置。
Claims (4)
- 第1のチャンネル数の音声データを含む第1の音声ストリームと、前記第1のチャンネル数より少ない第2のチャンネル数の音声データを含む第2の音声ストリームとが入力される音声入力手段と、
前記第1の音声ストリームに含まれる前記第1のチャンネル数の音声データのうちから選択され、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データと、前記出力チャンネル数の特定チャンネル以外の音声データとを所定の規則に従ってミキシングして、前記出力チャンネル数の音声データを出力する第1ミキシング手段と、
前記出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データ各々における前記第1ミキシング手段によりミキシングされる前後のボリュームの比率に基づいて、前記第2の音声ストリームに含まれる前記第2のチャンネル数の音声データのボリュームを減衰させる減衰手段と、
前記第1ミキシング手段が出力する前記出力チャンネル数の音声データ各々と、前記減衰手段が出力する音声データとをミキシングする第2ミキシング手段とを備えた、音声ミキシング装置。 - 前記第1の音声ストリームは、HD−DVD規格におけるメインオーディオであり、
前記第2の音声ストリームは、HD−DVD規格におけるサブオーディオおよびエフェクトオーディオである、請求項1に記載の音声ミキシング装置。 - 前記特定チャンネルは、フロント2チャンネルである、請求項2に記載の音声ミキシング装置。
- 第1のチャンネル数の音声データを含む第1の音声ストリームと、前記第1のチャンネル数より少ない第2のチャンネル数の音声データを含む第2の音声ストリームとを受け付けるステップと、
前記第1の音声ストリームに含まれる前記第1のチャンネル数の音声データのうちから選択され、出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データと、前記出力チャンネル数の特定チャンネル以外の音声データとを所定の規則に従ってミキシングして、前記出力チャンネル数の音声データを出力する第1のミキシングステップと、
前記出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データ各々における前記第1のミキシングステップによりミキシングされる前後のボリュームの比率に基づいて、前記第2の音声ストリームに含まれる前記第2のチャンネル数の音声データのボリュームを減衰させるステップと、
前記第1のミキシングによりミキシングされた前記出力チャンネル数の特定チャンネルの音声データ各々と、前記減衰された音声データとをミキシングする第2のミキシングステップとを含む、音声ミキシング方法。
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