JP2007220292A - 光ディスクコントローラ - Google Patents

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達夫 鈴木
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Abstract

【課題】限られたリソースであらゆる種類の光ディスクを、同一のCPUまたは光ディスクコントローラで制御し、そして、高性能で信頼性の高い光ディスク装置装置を提供すること。
【解決手段】光ディスクの記録または再生に必要な情報を格納する書き換え可能なメモリと、光ディスクの種類とタイプとを判別する判別手段と、判別手段による判別結果に基づいて、光ディスクの制御情報が記録された領域を探索する探索手段と、探索手段によって探索された領域に記録された制御情報を再生する再生手段と、判別結果および再生手段によって再生された制御情報のうちの少なくとも一方に基づいて、メモリの配置を変更するメモリ制御手段とを備えた、光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザ(赤色レーザ、青色レーザ等)を光源に使用して、光ディスクに情報を記録する、または光ディスクから情報を再生する光ディスク装置に用いる光ディスクコントローラに関する。より詳細には、本発明は、物理構造や論理構造が異なる複数種類の光ディスクを記録または再生することが可能な装置において装填された光ディスクの種類を判別し、その判別した光ディスクに応じてメモリの割当て(マッピング)を行う光ディスクコントローラ関する。
音声情報だけでなく、デジタル化された画像情報等を圧縮して、光ディスクのトラック上に記録可能なデジタルバーサタイルディスク(以下DVDと称する)に関する研究開発が近年盛んである。このようなDVD系の光ディスクには、例えば、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RAM等があり、これらは互いに物理構造および論理構造が異なる。
光ディスクに情報を記録または光ディスクから情報を再生するための光ディスク装置では、回転駆動される光ディスクの信号記録面に対して光学ピックアップ(光ピックアップ)からレーザ光等の光を照射し、次いで光学ピックアップの受光素子でこの光ディスクの信号記録面からの戻り光を検出してこの光ディスクに記録されている信号を読み取ることにより、画像データ等の再生情報が生成される。
従来からあるCD系(CD−ROM、CD−R、CD−RW等)の光ディスクでは、論理構造が異なっても物理構造は同一であるので、複数種類の光ディスクを共通の光ディスクコントローラで情報を記録または再生することが可能である。しかし、DVD系(DVD−ROM、DVD−R、DVD−RAMなど)では、物理構造および論理構造が互いに異なるため、複数種類の光ディスクを同一の光ディスク装置で記録または再生するためには、物理構造の括り(CD系およびDVD系)でそれぞれ専用の光ディスクコントローラを搭載し、さらにその論理構造が異なる部分を各々別のプログラム(ファームウェアやμコード)で処理する必要がある。
ホストコンピュータとの通信を行う中央演算装置(以下、CPUと称する)は、情報の記録または再生を行うにあたり、上記光ディスクコントローラをコントロールし、ホストコンピュータからの要求に応じたフォーカス制御、トラッキング制御、情報を記録または再生するための目的位置への検索等を行う。従来の光ディスク装置では、装填される物理構造および論理構造の異なる複数種類の光ディスク毎に独自の光ディスクコントローラを使用しているので、その光ディスクコントローラの種類や各ディスクの規格変更(バージョンアップ等)に応じて、CPUのプログラムを書き換えたり、CPU自体を交換したりする必要がある。従って、このような従来技術の光ディスク装置では、それぞれの光ディスクに対応した光ディスク装置毎に、各専用の光ディスクコントローラとそれに対応したCPUに必要なリソースを用意する必要がある。
しかし、直径12cmの外形寸法が同一の光ディスクに限定しても、従来のCD系(CD−ROM、CD−R、CD−RW等)に加えてDVD系(DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等)において、異なる種類の光ディスクを同一の光ディスク装置で再生互換または記録互換をとろうとすれば、CPUのソフトウェア容量および開発工数が増大し、さらには同一のCPUおよび同一の光ディスクコントローラに対して
多くのリソースを必要とするので、限られたリソースだけでは実用化が困難であった。そして、光ディスク間の互換性をとるためにさらにリソースを追加することでコストアップになっていた。
また、CPUがシステム全体をコントロールする光ディスク装置において、再生互換または記録互換をとるには、光ディスクの種類に応じてCPUのソフトウェアを開発する必要があるので、後から規格化され市場投入された光ディスクの処理系を追加していくことになり、従って、光ディスク装置は複雑な処理系になってバグ発生の可能性が増大する。また、最初から全体構成を再検討、再構築してもソフトウェアの工数が増していくことが一般的であるので、結局、同様にバグ発生の可能性が増してくる。
このように、従来の手法で、光ディスク装置においてサポートする光ディスクを増やそうとすると、新規の光ディスクのみならず、従来のサポートしてきた光ディスクの記録または再生処理にも影響し、結果として装置の信頼性が低下する可能性が高かった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、限られたリソースであらゆる種類の光ディスクを、同一のCPUまたは光ディスクコントローラで制御することを可能とすることを目的とする。そして、さらには、高性能で信頼性の高い光ディスク装置装置を提供することを目的とする。
本発明は、光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラであって、前記光ディスクの記録または再生に必要な情報を格納する書き換え可能なメモリと、前記光ディスクの種類とタイプとを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記光ディスクの制御情報が記録された領域を探索する探索手段と、前記探索手段によって探索された前記領域に記録された前記制御情報を再生する再生手段と、前記判別結果および前記再生手段によって再生された前記制御情報のうちの少なくとも一方に基づいて、前記メモリの配置を変更するメモリ制御手段と、入力端子または出力端子として機能する汎用端子と、前記汎用端子を制御する汎用端子制御手段とを備え、前記汎用端子は複数の回路と接続可能であり、前記メモリ制御手段は、前記判別結果に応じて、前記汎用端子が前記複数の回路のうち所定の回路に接続されるように前記汎用端子制御手段を制御し、これにより上記目的が達成される。
本発明の一つの実施形態は、前記光ディスクの規格の種類は、少なくとも、再生専用ディスク、追記可能ディスク、書き換え可能ディスクであることを特徴とする。
本発明の一つの実施形態は、光ディスクに記録されている再生情報の種別を判別する再生情報種別判別手段をさらに備え、前記再生情報の種別がビデオデータであると判別された場合、前記汎用端子を画像再生用のインタフェースに接続し、前記再生情報の種別が高倍速再生が必要となる再生情報であると判別された場合、前記汎用端子をデータ送受信用のインタフェースに接続することを特徴とする。
本発明により、種類またはタイプの異なる光ディスクが光ディスク装置に装填されても、安定かつ高速に光ディスクを再生または記録することが可能となった。
さらに、本発明により、光ディスクの種類、タイプに応じて汎用端子の切換を自動的に行うことが可能となり、光ディスクの種類、タイプに応じた信号を伝送することが可能となった。
さらに、本発明により、光ディスクの種類、タイプに応じてタイマの設定条件の切り換えを自動的に行うことが可能となり、光ディスク装置に装填される光ディスクによって同期クロックが変わっても、正確な線速の計算や回転待ちの判断等が可能になり、アクセス時間を増大させることなく、性能を確保することが可能となった。
さらに、本発明により、光ディスク自体に欠陥が存在しても、必要な制御情報を取得することが可能となった。
さらに、本発明により、再生すべき情報が物理的に分断されていても、自動的に欠陥情報に対応する交替情報またはリンキングにより不連続となった情報を探索し連結するので、ホストコントローラまたはホストコンピュータは特に光ディスクの種類を意識することなく、必要な領域をアクセスすることが可能となった。また情報の無い領域(未記録の領域またはエラー訂正不能情報の格納された領域)に対してリードコマンドが発行されても、自動的にダミー情報を埋める(補完)ことでホストコンピュータまたはホストコントローラのエラー発生を防止し、データの有効性を保持することが可能になった。
さらに、本発明により、セキュリティ度の高い処理を行うことができるので、汎用のバスモニタ等で暗号メカニズムを解析することは不可能となり、信頼性の高い著作権管理の処理や装置を提供することが可能となった。
さらに、本発明により、装填された光ディスクに記録されている情報が許可された地域でのみ再生することが可能になった。
さらに、本発明により、光ディスクコントローラがホストコントローラからの要求を自動認識して、その操作に沿った処理を内部シーケンス制御で自動実行することが可能になった。
さらに、本発明により、光ディスク装置内の光ディスクコントローラにリソースを最適配置することにより、限られたリソースで種類の異なる光ディスクの再生(または記録)処理を実現することができるばかりでなく、これまでCPUのソフトウェアで実現していた機能を光ディスクコントローラで自動化することにより、再生(または記録)する光ディスクの種類を特に意識せず、CPUのソフトウェアを共通化することが可能になった。また、それにより、CPUにおけるプログラム容量およびその開発工数を軽減できるようになり、多数の種類の光ディスクの互換を実現する高性能で信頼性の高い光ディスク装置を速やかに開発することが可能になった。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
参考例1
図1は、本発明の参考例1による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。
光ディスク装置1は、音声、データ、画像等を出力する再生情報出力部(出力手段)23を含むホストコントローラ22に接続可能である。また、光ディスク装置1は、光ディスクコントローラ6を含んでいる。光ディスクコントローラ6は、光ディスク2の記録ま
たは再生に必要な情報を格納する書き換え可能な(可変)メモリ25と、光ディスクの種類とタイプとを判別する光ディスク判別ブロック(判別手段)7と、光ディスク判別ブロック7による判別結果に基づいて、光ディスクの制御情報が記録された領域を探索する情報探索ブロック(探索手段)8と、情報探索ブロック8によって探索された領域に記録された制御情報を再生する情報再生ブロック(再生手段)9と、光ディスク判別ブロック7による判別結果および情報再生ブロック9によって再生された制御情報のうちの少なくとも一方に基づいて、メモリの配置を変更するためのCPU21および配置制御ブロック24(合わせてメモリ制御手段)とを備えている。なお、ここでは、CPU21および配置制御ブロック24を合わせてメモリ制御手段としたが、CPU21に配置制御ブロック24の機能を含ませてメモリ制御手段としてもよく、または配置制御ブロック24単独でメモリ制御手段としてもよい。
光ディスク装置1は、例えば、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RAM等の物理構造および論理構造の異なる複数種類の光ディスクの再生を行うことが可能である。図示しない駆動機構(スピンドルモータ等)により回転駆動される光ディスク2の信号記録面に対して、半導体レーザ等の光源を搭載した光ピックアップ3は、光ビームを照射すると共に、光ディスク2からの反射光を光検出器(図示せず)で受光し電気信号として検出する。光ピックアップ3からの検出信号は、AMP4によって所定の振幅に増幅される。
AMP4からの信号は信号処理回路5へ入力され、信号処理回路5に内蔵された全反射光量をとる加算回路(図示せず)によってRF信号を、差動回路(図示せず)によってフォーカスエラー、トラッキングエラー等のサーボ信号を生成する。また、和信号であるRF信号は、さらにRF信号帯域のみを強調するイコライジング回路を介して、光ディスクコントローラ6内の情報再生ブロック9へ入力する。また差信号であるサーボ信号は、サーボ回路39によって位相補償、ゲイン補償が施された後に電流増幅され、光ピックアップ3内蔵のアクチュエータへ出力される。これにより、光ピックアップ3は光ディスク2の情報面と垂直な方向(フォーカス方向)および情報面にあるスパイラル状のトラックを横切る方向(トラッキング方向)に駆動され、光ディスク2上の光ビームが正しくトラックを走査するように制御される。
信号処理回路5から光ディスクコントローラ6へ入力されたRF信号は、まず、情報再生ブロック9内の2値化回路によって所定のスライスレベルで2値化され、PLL回路によってクロック同期をかけられる。同期化されたデータはさらに、クロックより生成した所定の検出ウィンドウによってデータ抽出がなされる。抽出されたデータは、データ系列として2次元あるいは3次元に並べられ、所定の生成多項式に基づいてエラー訂正が実行される。エラー訂正されたデータは可変メモリ25にブロック単位毎に格納され、所定のタイミングでI/F回路18を介して、ホストコントローラ22内の再生情報出力部23に向けて出力される。
次に本参考例1における主要な部分である記憶手段に対応する可変メモリ25の制御、配置方法について説明する。
サーボ回路39は信号処理回路5で生成され処理されたトラッキングエラー信号(TE)、フォーカスエラー信号(FE)、光量信号(AS)およびRF信号(RF)の振幅を測定し、その測定した信号または複数の測定信号の組み合わせ信号(比較、加減乗除の演算など)をディスク判別データとして光ディスクコントローラ6内の光ディスク判別ブロック7へ向けて出力する。
光ディスク判別ブロック7は予め設定された所定のレベルと入力された判別データとを比較することにより、装填された光ディスク2の種類、タイプを判別することができる。
ここで、種類は、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等の物理構造の異なる光ディスクの種別に関する情報である。また、タイプは、いわゆるブックタイプで定義されたDVD−RAM2.6G、DVD−RAM4.7G等の光ディスクの容量に関する情報や、8cmディスク、12cmディスク等の光ディスクの物理的な大きさに関する情報である。
この光ディスク判別ブロック7による判別結果は、CPU21へ伝達され、CPU21は光ディスク判別ブロック7の判別結果に応じて、装填された光ディスク2に対する最適なメモリ配置を決定する。決定されたメモリ配置は配置制御ブロック24へ指令信号として出力され、実際の可変メモリ25の最適配置が行われる。このように、本発明の参考例1の光ディスクコントローラ6を用いれば、種類またはタイプの異なる光ディスク2が光ディスク装置1に装填されたとしても、安定かつ高速に再生することができる。
また、ホストコントローラ22が、ユーザI/Fブロック30を介して、例えばディスク最内周に位置するコントロールトラックの制御情報をリードするというコマンドを発行すると、I/F回路18、CPU21を介して情報探索ブロック8へ検索指令とその付加データが送信され、現在の光ビームスポットの状態を調べたり、光ビームスポットが現在走査しているトラックの位置から所望のコントロールトラックの位置へ移動するように、サーボ回路39へ起動コマンドや移動データ(検索本数等)が出力される。サーボ回路39は入力された起動コマンドや移動データに応じて、必要な処理を実行する。すなわち、例えば、光ピックアップ3をディスク2の半径方向に移動させるトラバース(図示せず)の駆動信号等を生成して、所望のコントロールトラックを検索する。
検索終了後、コントロールトラックの制御情報は、光ピックアップ3、AMP4、信号処理回路5、情報再生ブロック9を介して、可変メモリ25に入力される。入力された情報は可変メモリ25上の所定位置に配置された制御情報記憶部へ格納される。CPU21はこの格納された制御情報を参照し、配置制御ブロック24へメモリ配置の指令を出力するように構成しても、可変メモリ25の最適配置を行うことができる。このように、本発明の参考例1の光ディスクコントローラ6を用いれば、種類またはタイプの異なる光ディスク2が光ディスク装置1に装填されたとしても、安定かつ高速に再生することができる。なお、制御情報には、DVD−RAMにおける欠陥管理情報やDVD−R/RWにおけるリンキング情報などの情報が挙げられる。
また、可変メモリ25上に格納されるコントロールデータの制御情報は、固定位置に格納しておくことが特に好ましい。さらに、信号処理回路5においてFE、AS等のデータを用いてディスクの種類またはタイプを判別した場合、その判別結果および入力された測定データを上記固定位置に格納することが好ましい。このようにすることで、他のディスクに交換された場合でも、新規に得られた判別データと格納データを比較することで、交換されたディスクの種類やタイプを精度よく判別することができる。なお本参考例1は上記ディスク判別の方法や構成で何ら限定を受けない。
次に再生する光ディスク2の種類をDVD−ROM、DVD−RAM、DVD−Rとした場合を例に、本参考例1による光ディスクコントローラ6を用いた光ディスク装置1における可変メモリ25の配置処理についてさらに詳しく説明する。
図2は、光ディスク判別ブロック7の判別結果または制御情報に応じて、可変メモリ25へ配置される配置情報(マップ)の一例を示す。なお説明をわかりやすくするため本参考例1では、可変メモリ25の容量は全部で256Kbyteとした。
例えば、判別結果がDVD−RAMの場合には、欠陥管理情報を格納する必要があるた
め欠陥管理情報格納領域を62Kbyte確保する。再生情報格納領域は、DVD−RAMはセクタ構造でアクセス性が良いので、160Kbyteに設定する。またその他の領域が必要とする容量は、欠陥管理情報以外の制御情報格納領域が1層分の2Kbyte、その他情報格納領域が32Kbyteである。なお、欠陥管理情報の容量に応じて、例えば欠陥情報の数が少ない場合には、欠陥管理情報格納領域を削減すると共に、削減した領域を他の領域に割り当てることも可能である。
また、DVD−ROMの場合には、欠陥管理は不要であり、かつ情報検索、ハードディスクへのコピー、インストール等のより高速な処理が要求されるため、再生情報格納領域をDVD−RAMの場合より増やして192Kbyteに設定する。制御情報格納領域は2層ディスクが存在するため、DVD−RAMの場合の2倍である4Kbyteにする必要がある。残りの部分をその他情報格納領域として60Kbyteとし、ROM特有の著作権管理や地域コード管理を実現できるように配置する。
さらに、DVD−Rの場合には、DVD−Rは基本的にインクリメント記録前提のフォーマット構造になっておりランダムアクセス性が悪いので、再生情報格納領域をできるだけ増やすことが好ましい。図2では、再生情報格納領域は224Kbyteに設定されている。また、制御情報格納領域は1層分の制御情報2Kbyteのみを確保すればよい。そして、30Kbyteを残りその他情報格納領域として配置する。また、前記制御情報以外の制御情報であるリンキング情報が存在する場合は、さらにその大きさに応じて制御情報領域を確保する。
以上説明したように、本参考例1を用いれば、光ディスクの種類やタイプまたは制御情報に応じたメモリの最適配置を自動的に行うことが可能となり、限られたメモリの容量を光ディスクの種類やタイプまたは制御情報に応じて有効に活用することが可能となる。
さらに図26に示すように、本発明の光ディスクコントローラ6に外付けのRAM16を接続可能とすることで、将来実用化される大容量、高転送レートの光ディスク(例えば、High Definition DVD=HD−DVD)において、デジタルハイビジョンの高解像度の画像情報等、さらに大きな情報を高速に扱う場合でも、メモリ容量を有効に活用することが可能である。例えば、現行のDVDでは画像情報の再生に必要な転送レートが平均約5Mbpsであるのに対し、HD−DVDでは平均約32Mbpsである。このため画像情報を途切れることなく再生し続けるためには約6倍のメモリ容量が必要となり、内蔵メモリだけでは足りなくなる。このような場合、外付けのRAM16を接続することが有効である。このとき外付けのRAM16を含めたトータルのメモリ容量を、トラッキング制御およびフォーカス制御がはずれて再スピンアップし、再び所望のデータを読んでバッファリングが再開されるまでの時間に基づいて設定するようにすれば、画像情報を途切れることなく再生し続けることができる。例えば再スピンアップ時間が10秒、転送レートが32Mbpsとした場合、
32Mbit×10秒/8bit=40MB
となり、40MB以上、例えば汎用の64MBのメモリを搭載するような構成にすればよい。
以上のように、本発明のディスクコントローラ6に外付けのRAM16を接続することは非常に有効である。
参考例2
図3は、参考例2の光ディスク装置1の構成を示す。図3において、図1に示す参考例1と同等の部分には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
参考例2における主要な部分である再生情報種別判別ブロック100の構成について説明する。
参考例2において、光ディスクコントローラ6は、再生に必要な制御情報の種類を判別する再生情報種別判別ブロック(再生情報種別判別手段)100をさらに備える。CPU21および配置制御ブロック24(メモリ制御手段)は、再生情報種別判別ブロック100の判別結果に基づいて、光ディスク2の再生速度が所定の速度より低い場合に、再生に必要な制御情報をメモリに格納するように情報再生ブロック(再生手段)9を制御するように構成される。
ホストコントローラ22が、ユーザI/Fブロック30を介して、例えばディスク最内周に位置するコントロールトラックの制御情報をリードするというコマンドを発行すると、I/F回路18、CPU21を介して情報探索ブロック8へ検索指令とその付加データが送信される。次いで、光ビームスポットが現在走査しているトラックの位置から、所望のコントロールトラックの位置へ移動するように、サーボ回路39へシークコマンドや移動データ(移動本数等)が出力される。サーボ回路39は情報探索ブロック8から入力された起動コマンドや移動データに応じて、必要な処理を実行する。すなわち、例えば、光ピックアップ3をディスク2の半径方向に移動させるトラバース(図示せず)の駆動信号等を生成して、所望のコントロールトラックを検索する。
検索終了後、コントロールトラックの制御情報は、光ピックアップ3、AMP4、信号処理回路5、情報再生ブロック9を介して、可変メモリ25に入力される。入力された情報は可変メモリ25上の所定位置に配置された制御情報記憶部へ格納される。制御情報記憶部へ格納された制御情報のうち、光ディスク2に記録されている情報の種別情報が、再生情報種別判別ブロック100へ出力される。再生情報種別判別ブロック100は、入力された種別情報から光ディスク2の情報の種別を判別する。ここでいう種別とは、例えば連続的なVIDEOデータやAUDIOデータ、またはランダムなROMデータ等の光ディスクに格納されている再生情報の種別に関する情報の種別を指す。同時に、この種別情報によって情報の転送速度を決定することができる。
この再生情報種別判別ブロック100による判別結果はCPU21へ伝達され、CPU21はその判別結果に応じて、装填された光ディスク2の情報に必要な転送速度に最適なメモリ配置を決定する。決定されたメモリ配置は配置制御ブロック24へ指令信号として出力され、実際の可変メモリ25の最適配置が行なわれる。従って、転送レートの異なる情報が記録された光ディスクが装填されたとしても、安定かつ高速に再生することができる。また、可変メモリ25上にバッファとして格納される再生情報とは別に格納されるコントロールデータ等の制御情報は、可変メモリで再配置されない固定位置に格納しておくことが好ましい。
また再生情報種別判別ブロック100の判別結果だけでなく、光ディスク判別ブロック7の判別結果と合わせて、装填された光ディスク2に最適なメモリ配置を決定するようにしてもよい。
1つの例として、装填された光ディスクがVIDEOデータのディスクである場合およびROMデータのディスクである場合のメモリ配置のための処理動作についてさらに詳しく説明する。
図4は、再生情報種別判別ブロック100の判別結果に応じて、可変メモリ25へ配置される配置情報(マップ)の一例を示す。なお説明をわかりやすくするため本参考例2では、可変メモリ25の容量は全部で256Kbyteとした。
例えば、光ディスク2に記録されている再生情報の種別が、低い転送レートでも十分なVIDEOデータであると判別した場合は、再生情報の連続リード時に使用するバッファページ(再生情報格納領域)は2ページ(64Kbyte)で十分である。この理由は、ディスクから読み出す転送レートはホスト転送レートに比べ2倍以上確保されているからである。バッファページで復調、ECC等を行ってからホストに出力し、バッファが空になった後データを取り込んでもタイミングは十分間に合うが、エラーリトライ等を考えて2ページ(64Kbyte)を確保する。これによってその他制御情報などの格納領域を192Kbyte確保することができ、ナビ情報や字幕、音声等の制御情報も予め格納しておくことができるので、ビデオ再生には非常に有効である
ところが光ディスク2に記録されている再生情報の種別がROMデータのような高倍速再生を必要となる情報であると判別した場合には、再生情報のシーケンシャルリード時に使用するバッファページ(再生情報格納領域)は最低限3ページ以上(96Kbyte)必要である。これは、復調、ECCに要する時間と転送時間に差がなくなるためである。復調、ECC、転送という3つの処理を独立して行うようにすれば、復調、ECCの処理による転送レートの減速を防止することができる。また、ROMデータでは有効な制御情報が少ないので、その他制御情報格納領域は160Kbyteで十分であり、配置制御ブロック24はその流域を確保する。
以上説明したように、本参考例2を用いれば、制御情報のうち光ディスクに格納されている再生情報の種別に応じたメモリの最適配置を自動的に行うことが可能となり、限られたメモリの容量を光ディスクに格納されている再生情報の種別に応じて有効に活用することが可能となる。
次に書き換え可能な光ディスクで、かつ再生情報の種別がVIDEOデータのような低い転送レートで十分な再生情報であると判別した場合を例に、本参考例2による光ディスク装置1での可変メモリ25の配置処理についてさらに詳しく説明する。
図5は、再生情報種別判別ブロック100により、再生情報の種別がVIDEOデータのような低い転送レートでも十分な再生情報であると判別した場合の可変メモリ25へ配置される配置情報(マップ)の一例を示す。なお説明をわかりやすくするため、可変メモリ25の容量は全部で256Kbyteとした。また、従来のマッピングと本参考例2によるマッピングについて、DVD−RAM再生時に必要となる欠陥管理情報を例にとって比較した。
DVD−RAMの場合は、欠陥管理領域がディスクの最内周と最外周にある。従来において、欠陥管理情報を再生をする場合、全ての欠陥管理情報を取得した後、再生を開始していた。本発明では、例えば、再生情報の種別が低倍速再生で十分な再生情報であるVIDEOデータで、かつ複数のコンテンツ、番組が記録されている場合には、選択されたコンテンツが内周にある場合と、外周にある場合とで処理を切り換えるようにする。
例えば、光ディスク2の種類がDVD−RAMの時、再生時に必要となる欠陥管理情報(62Kbyte)の取得を、内周シーケンシャルリード時には、内周でのみ必要な欠陥管理情報のみ(例えば30Kbyte)を取得しておき、外周シーケンシャルリード時には、外周でのみ必要な欠陥管理情報のみ(例えば30Kbyte)を取得し、その欠陥管理情報に基づき指定のコンテンツを再生する。
また再生情報の先読みリード処理を行う時間が十分ある場合には、最初に内周でのみ必要な欠陥管理情報のみ(例えば30Kbyte)を取得しておき、外周に向けてシーケンシャルリードするに従って、内周で使用した欠陥管理情報に対して、順次必要となる中周
、外周の欠陥管理情報を追加で取得し上書きしていく。
それによって図5に示すように、再生情報格納領域を96Kbyte確保することができ、装置のパフォーマンスを向上することができる。
再生情報の種別が、DVD−R/RWの時の再生時に必要となるリンキング情報の場合においても、上記DVD−RAMの場合の欠陥管理情報と同様に適用するができる。すなわち、内周シーケンシャルリード時には、内周でのみ必要なリンキング情報のみを取得しておき、外周へシーケンシャルリードするにつれ、内周で使用したリンキング情報に対して、順次必要となるリンキング情報を追加で取得し上書きしていく。さらにDVD−R/RWの場合は、マルチボーダーの再生時に必要となるボーダー情報を、最初シングルボーダーとして取得し、ファーストボーダーをシーケンシャルリード中に、次に必要となるネクストボーダー情報を順次取得し、すでに使用済みのボーダー情報に上書きしていくように構成してもよい。
以上説明したように、本参考例2を用いれば、従来では起動時に全て取得していた欠陥管理情報、リンキング情報またはボーダー情報等の制御情報を、再生情報の再生中に取得することが可能となり、起動時間の短縮を図ることができる。
また、本参考例2を用いれば、欠陥管理情報、リンキング情報またはボーダー情報の格納領域を減らし、その減少分をバッファメモリ(再生情報格納領域)に割り当てることができるので、先読みリード処理さらに多くできるようになるので、効果が非常に大きい。
参考例3
図6は、本発明の参考例3による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。図6において、エラーレートあるいはエラー訂正回数測定ブロック200以外は、参考例1と同等であるので詳しい説明を省略する。
参考例3における主要な部分であるエラーレートあるいはエラー訂正回数測定ブロック200について説明する。
参考例3では、光ディスクコントローラ6は、制御情報が再生されたときのエラーレートあるいはエラー訂正回数を計測するエラーレートあるいはエラー訂正回数測定ブロック(エラー計測手段)200をさらに備えている。CPU21および配置制御ブロック24(メモリ制御手段)は、メモリの一部をエラーレートあるいはエラー訂正回数測定ブロックの計測結果に基づいて設定されたリングバッファに割り当てる。
ホストコントローラが、ユーザI/Fブロック30を介して、例えばディスクの任意の位置に格納されている再生情報をリードするというコマンドを発行すると、I/F回路18、CPU21を介して情報探索ブロック8へ検索指令とその付加データが送信され、現在の光ビームスポットの状態を調べたり、光ビームスポットが現在走査しているトラックの位置から所望するコントロールトラックの位置へ移動するように、サーボ回路39へ起動コマンドや移動データ(検索本数等)が出力される。サーボ回路39は入力された起動コマンドや移動データに応じて、必要な処理を実行する。すなわち、例えば、光ピックアップ3をディスク2の半径方向に移動させるトラバース(図示せず)の駆動信号等を生成して、所望の位置を検索する。
検索終了後、再生情報は、光ピックアップ3、AMP4、信号処理回路5を介して、光
ディスクコントローラ6に入力される。光ディスクコントローラ6へ入力された再生情報は、まず情報再生ブロック9内の2値化回路によって所定のスライスレベルで2値化され、PLL回路によってクロック同期をかけられる。同期されたデータはさらに、クロックより生成した所定の検出ウィンドウによってデータ抽出がなされる。抽出されたデータは、データ系列として2次元あるいは3次元に並べられ、所定の生成多項式に基づいてエラー訂正が実行される。エラー訂正されたデータは可変メモリ25にブロック単位毎に格納され、所定のタイミングでI/F回路18を介して、ホストコントローラ22内の再生情報出力部23に向けて出力される。
また、情報再生ブロック9内で得られたエラー訂正に関する情報は、再生情報のエラーレートあるいはエラー訂正回数を測定するエラーレートあるいはエラー訂正回数測定ブロック(エラー計測手段)200に入力される。
このエラーレートあるいはエラー訂正回数測定ブロック200による測定結果は、CPU21へ伝達され、CPU21はエラーレートあるいはエラー訂正回数測定ブロック200の測定結果に応じて、装填された光ディスク2の最適なメモリ配置を決定する。決定されたメモリ配置は配置制御ブロック24へ指令信号として出力され、実際の可変メモリ25の最適配置が行なわれる。
次に、可変メモリ25の一部をリングバッファとして使用し、リングバッファのサイズを、光ディスク2から情報再生ブロック9を介して取得した再生情報のエラーレートあるいはエラー訂正回数に応じて可変とした場合の、本参考例3による光ディスク装置1での可変メモリ25の配置処理についてさらに詳しく説明する。
図7は、可変メモリ25の一部をリングバッファとして使用し、リングバッファのサイズを、光ディスク2から情報再生ブロック9を介して取得した再生情報のエラーレートあるいはエラー訂正回数に応じて可変とした場合の可変メモリ25へ配置される配置情報(マップ)の一例を示す。なお説明をわかりやすくするため、可変メモリ25の容量は全部で256Kbyteとした。
例えば、リングバッファのうち、バッファリングした再生情報のエラー訂正に用いるパリティ領域のサイズ(ページ数)を、バッファリングした再生情報のエラーレートあるいはエラー訂正回数に応じて切り換える。
例えば、光ディスクコントローラ6の高倍速再生実現時における使用において、1ECCブロック(1ページ分32Kbyte)のバッファリングデータ(再生情報)に対するエラー訂正回数が1回とし、1回訂正で訂正完了可能なエラーレートが0.5%未満とし、また必要となるパリティ領域1ページ分が32Kbyteとすると、1ECCブロックのバッファリングデータ(再生情報)に対するエラー訂正回数が1回、またはエラーレートが0.5%未満の場合で、高倍速再生時に最低限必要となる3ページ分(96Kbyte)のパリティ領域(再生情報格納領域)を確保する。
また、バッファリングデータ(再生情報)に対するエラー訂正回数が2回以上、あるいはエラーレートが0.5%以上になった場合には、パリティ領域を1ページ分増やして4ページ分のパリティ領域(128Kbyte)を確保する。
以上説明したように、本参考例3を用いれば、傷ディスクのようなリーダビィリティの悪い光ディスクに対してもシーケンシャルリード時のパリティ領域オーバーフローを回避できるため、転送レートの落ち込みを防ぐことができる。
また、エラー訂正回数が1回ですむ場合には、パリティ領域のページ数の減少分を再生
情報(バッファリングデータ)格納領域として使用することが可能となる。この場合、先読みリード処理可能ページ数が増やせるため、メモリを有効に活用することができる。
実施の形態
図8は、本発明の実施の形態による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。図8において、図1に示す参考例1と同等の部分には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、実施の形態において、ポートとは入力端子または出力端子として機能する汎用端子のことである。また、図8におけるバッファメモリ40は、参考例1における可変メモリ25と同等の機能を有しているが、特に可変であることの限定を受けない。
実施の形態において重要なマルチポート回路のポート制御方法について説明する。
例えば、ディスク最内周に位置するコントロールトラックの制御情報を取得するため、現在の光ビームスポットの状態を調べたり、光ビームスポットが現在走査しているトラックの位置から所望するコントロールトラックの位置へ移動するように、サーボ回路39へ起動コマンドや移動データ(検索本数等)が出力される。サーボ回路39は入力された起動コマンドや移動データに応じて、必要な処理を実行する。すなわち、例えば、光ピックアップ3をディスク2の半径方向に移動させるトラバース(図示せず)の駆動信号等を生成して、所望のコントロールトラックを検索する。
検索終了後、コントロールトラックの制御情報は、光ピックアップ3、AMP4、信号処理回路5、情報再生ブロック9を介して、バッファメモリ40に入力される。入力された情報はバッファメモリ40の所定位置にある制御情報記憶部へ格納される。制御情報記憶部へ格納された制御情報のうち、光ディスク2に格納されている再生情報の種別情報が、再生情報種別判別ブロック100へ出力される。再生情報種別判別ブロック100は、入力された種別情報から光ディスク2に格納されている再生情報の種別を判別する。ここで、種別情報とは、例えば、VIDEOデータやAUDIOデータ、またはROMデータ等の光ディスクに格納されている再生情報の種別に関する情報である。
この再生情報種別判別ブロック100による判別結果はCPU21へ伝達され、CPU21はその判別結果に応じて、最適なポート設定(すなわち、判別結果に応じて汎用端子に伝送させる信号を設定するための情報)を決定する。決定されたポート設定はポート制御ブロック26へ指令信号として出力され、マルチポート回路27が最適設定される。このようにして、装填された光ディスク2を安定かつ高速に再生することができる。
次に、光ディスク2に格納されている再生情報の種別がVIDEOデータ、ROMデータである場合、本実施の形態による光ディスク装置1におけるマルチポート回路27のポート設定についてさらに詳しく説明する。
図9は、再生情報種別判別ブロック100の判別結果に応じて設定されたマルチポート回路27のポート設定例を示す。
光ディスク2に格納されている再生情報の種別がVIDEOデータ等の低倍速再生でも十分な再生情報であると判別された場合、ホストコントローラ22への再生情報を出力する端子をI/F回路18内の例えば画像再生用のMPEG I/Fへと切り換える。
また、光ディスク2に格納されている再生情報の種別がROMデータのような高倍速再生が必要となる再生情報であると判別された場合、ホストコントローラ22への再生情報
を出力する端子をI/F回路18内の例えばデータ送受信用のATA/ATAPI I/Fへと切り換える。
以上により、例えばディスクの内周がROMデータ格納領域であり外周がVIDEOデータ格納領域であるような、または一層目がVIDEOデータ格納領域であり2層目がROMデータ格納領域であるようなパーシャルROM構成の場合、それぞれの領域に対応したコントロールトラックの情報、またはその境界アドレス等を高速に得ることができるので、再生状態で各領域間の切換をスムースに行うことが可能となり、アクセス性能を向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態を用いれば、光ディスクに格納されている再生情報の種別に応じた汎用端子の切り換えを自動的に行うことが可能となり、光ディスクに格納されている再生情報の種別に応じて有効に、必要な信号を伝送することができる。さらに、端子数の少ない低コストかつ高機能の光ディスクコントローラを実現することができる。
参考例4
図10は、本発明の参考例4による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。図10において、図1に示す参考例1と同等の部分には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
参考例4における主要な部分であるメモリ300およびメモリ400について説明する。
参考例4では、メモリは、第1のメモリ(メモリ300)と第2のメモリ(メモリ400)とを含んでいる。ここで、第1のメモリのアクセス速度は前記第2のメモリのアクセス速度よりも大きい。また、CPU21および配置制御ブロック24(メモリ制御手段)は、第1のメモリを制御情報の格納領域に、第2のメモリをリングバッファに割り当てる。
サーボ回路39は、信号処理回路5で生成され処理されたトラッキングエラー信号(TE)、フォーカスエラー信号(FE)、光量信号(AS)及びRF信号(RF)の振幅を測定し、その測定した信号または複数の測定信号の組み合わせ信号(比較、加減乗除の演算など)をディスク判別データとして光ディスクコントローラ6内の光ディスク判別ブロック7へ向けて出力する。
光ディスク判別ブロック7は予め設定された所定のレベルと入力された判別データとを比較することにより、装填された光ディスク2の種類、タイプを判別することができる。ここで、種類は、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等の物理構造の異なる光ディスクの種別に関する情報である。また、タイプは、いわゆるブックタイプで定義されたDVD−RAM2.6G、DVD−RAM4.7G等の光ディスクの容量に関する情報や、8cmディスク、12cmディスク等の光ディスクの物理的な大きさに関する情報である。
この光ディスク判別ブロック7による判別結果は、CPU21へ伝達され、CPU21は光ディスク判別ブロック7の判別結果に応じて、装填された光ディスク2に対する最適なメモリ配置を決定する。決定されたメモリ配置は配置制御ブロック24へ指令信号として出力され、実際のメモリ300とメモリ400への最適配置が行なわれる。このように、本発明の参考例4の光ディスクコントローラ6を用いれば、種類またはタイプの異なる光ディスク2が光ディスク装置1に装填されたとしても、安定かつ高速に再生すること
ができる。
また、ホストコントローラ22が、ユーザI/Fブロック30を介して、例えばディスク最内周に位置するコントロールトラックの制御情報をリードするというコマンドを発行すると、I/F回路18、CPU21を介して情報探索ブロック8へ検索指令とその付加データが送信され、現在の光ビームスポットの状態を調べたり、光ビームスポットが現在走査しているトラックの位置から所望のコントロールトラックの位置へ移動するように、サーボ回路39へ起動コマンドや移動データ(検索本数等)が出力される。サーボ回路39は入力された起動コマンドや移動データに応じて、必要な処理を実行する。すなわち、例えば、光ピックアップ3をディスク2の半径方向に移動させるトラバース(図示せず)の駆動信号等を生成して、所望のコントロールトラックを検索する。
検索終了後、コントロールトラックの制御情報は、光ピックアップ3、AMP4、信号処理回路5、情報再生ブロック9を介して、メモリ300に入力される。図10では、制御情報はメモリ300に入力されるような構成としたが、メモリ400に入力されてもよい。入力された情報はメモリ300上の所定位置に配置された制御情報記憶部へ格納される。CPU21はこの格納された制御情報を参照し、配置制御ブロック24へメモリ配置の指令を出力するように構成しても、メモリ300とメモリ400の最適配置を行うことができる。このように、本発明の参考例4の光ディスクコントローラ6を用いれば、種類またはタイプの異なる光ディスク2が光ディスク装置1に装填されたとしても、安定かつ高速に再生することができる。なお、制御情報には、DVD−RAMにおける欠陥管理情報やDVD−R/RWにおけるリンキング情報などの情報が挙げられる。
次に再生する光ディスク2の種類をDVD−ROM、DVD−RAM、DVD−Rとした場合を例に、本参考例4による光ディスクコントローラ6を用いた光ディスク装置1におけるメモリ300またはメモリ400の配置処理についてさらに詳しく説明する。
図11は、光ディスク判別ブロック7の判別結果または制御情報に応じて、メモリ300とメモリ400へ配置される配置情報(マップ)の一例を示す。なお説明をわかりやすくするため本参考例4では、メモリ300およびメモリ400の容量はそれぞれ全部で256Kbyteとした。またアクセス速度の関係はメモリ300>メモリ400とした。
例えば、判別結果がDVD−RAMの場合には、シーケンシャルリードによる高倍速再生時に使用される高速アクセスが必要なバッファメモリ(再生情報格納領域)を224Kbyte、そのバッファメモリのページポインタ管理変数やディスクの最外周アドレス情報等(ページポインタ管理変数等格納領域)を32Kbyte確保する。これらの領域は、より高速なアクセスメモリ300へ配置する。また、ランダムアクセスリードのように必ずシーク処理が発生し、高倍速再生が困難な状況で使用される欠陥管理情報(欠陥管理情報格納領域)を64Kbyte、ホストPCからドライブに対してドライブ固有情報を要求するためのINQUIRYコマンド等で使用されるドライブ固有情報等(ドライブ固有情報格納領域)を32Kbyte確保する。これらの領域は、比較的高速アクセスを必要としない情報なのでメモリ400に配置する。さらに、メモリ400には、その他情報格納領域が160Kbyte確保される。
例えば、判別結果がDVD−Rの場合には、シーケンシャルリードによる高倍速再生時に使用される高速アクセスが必要なバッファメモリ(再生情報格納領域)を224Kbyte、そのバッファメモリのページポインタ管理変数やディスクの最外周アドレス情報等(ページポインタ管理変数等格納領域)を32Kbyteを確保する。これらの領域は、より高速なアクセスメモリ300へ配置する。また、ランダムアクセスリードのように必
ずシーク処理が発生し高倍速再生が困難な状況で使用されるリンキング情報やボーダー情報(リンキング情報等格納領域)を64Kbyte、ホストPCからドライブに対してドライブ固有情報を要求するためのINQUIRYコマンド等で使用されるドライブ固有情報等(ドライブ固有情報格納領域)を32Kbyte確保する。これらの領域は、比較的高速アクセスを必要としない情報なのでメモリ400に配置する。さらに、メモリ400には、その他情報格納領域が160Kbyte確保される。
例えば、判別結果がDVD−ROMの場合には、シーケンシャルリードによる高倍速再生時に使用される高速アクセスが必要なバッファメモリ(再生情報格納領域)を224Kbyte、そのバッファメモリのページポインタ管理変数やディスクの最外周アドレス情報等(ページポインタ管理変数等格納領域)を32Kbyteを確保する。これらの領域は、より高速なアクセスメモリ300へ配置する。また、ホストPCからドライブに対してドライブ固有情報を要求するためのINQUIRYコマンド等で使用されるドライブ固有情報等(ドライブ固有情報格納領域)を32Kbyte確保する。これらの領域は、比較的高速アクセスを必要としない情報なのでメモリ400に配置する。さらに、メモリ400には、その他情報格納領域が224Kbyte確保される。
以上説明したように、本参考例4によれば、高価な高速メモリと安価な中低速メモリとを組み合わせたシステムとすることで、より効率的なメモリ配置を実現することができる。従って、さらに端子数の少ない低コストかつ高機能の光ディスクコントローラを実現することができる。
さらに、本参考例4によれば、光ディスクの種類やタイプまたは制御情報に応じた複数のメモリへの最適配置を自動的に行うことが可能となり、限られたメモリの全容量を光ディスクの種類やタイプまたは制御情報に応じて有効に活用することが可能となる。
参考例5
図12は、本発明の参考例5による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。図12において、図1に示す参考例1と同等の部分には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、本参考例5において、ポートとは入力端子または出力端子として機能する汎用端子のことである。また、図12におけるバッファメモリ40は、参考例1における可変メモリ25と同等の機能を有しているが、特に可変であることの限定を受けない。
参考例5において重要なマルチポート回路のポート制御方法について説明する。
参考例5では、光ディスクコントローラ6は、入力端子または出力端子として機能するマルチポート回路(汎用端子)27と、このマルチポート回路27を制御するポート制御ブロック(汎用端子制御手段)26とをさらに備える。マルチポート回路27は複数の回路と接続可能であり、CPU(メモリ制御手段)21は、判別結果に応じて、マルチポート回路が複数の回路のうち所定の回路に接続されるようにポート制御ブロックを制御する。
サーボ回路39は信号処理回路5で生成され処理されたトラッキングエラー信号(TE)、フォーカスエラー信号(FE)、光量信号(AS)およびRF信号(RF)の振幅を測定し、その測定した信号または複数の測定信号の組み合わせ信号(比較、加減乗除の演算など)をディスク判別データとして光ディスクコントローラ6内の光ディスク判別ブロック7へ向けて出力する。
光ディスク判別ブロック7は予め設定された所定のレベルと入力された判別データを比
較することにより、装填された光ディスク2の種類を判別することができる。ここで、種類は、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等の物理構造の異なる光ディスクを示す。
この光ディスク判別ブロック7による判別結果は、CPU21へ伝達され、CPU21は光ディスク判別ブロック7の判別結果に応じて、装填された光ディスク2に対する最適なポート設定(すなわち、判別結果に応じて汎用端子に伝送させる信号を設定するための情報)を決定する。決定されたポート設定はポート制御ブロック26へ指令信号として出力され、実際のマルチポート回路27の最適設定が行われる。このように、本発明の参考例5の光ディスクコントローラ6を用いれば、種類またはタイプの異なる光ディスク2が光ディスク装置1に装填されたとしても、安定かつ高速に再生することができる。
また、信号処理回路5においてFE、AS等のデータを用いて判別した場合、その結果および入力された測定データを上記固定位置に格納することが好ましい。このようにすることで、他のディスクに交換された場合でも、新規に得られた判別データと格納データを比較することで、交換されたディスクの種類やタイプを精度よく判別することができる。なお本参考例5は上記ディスク判別の方法や構成で何ら限定を受けない。
次に再生する光ディスク2の種類をDVD−ROM、DVD−RAMとした場合を例に、本参考例5による光ディスクコントローラ6を用いた光ディスク装置1におけるマルチポート回路27のポート設定についてさらに詳しく説明する。
図13は、光ディスク判別ブロック7の判別結果に応じて設定されたマルチポート回路27のポート設定例を示す。
ここで、DVD−ROMディスクには、2枚の貼り合わされた厚さ0.6ミリの基板両方に情報が記録されており、かつ同一方向から光ビームを照射してフォーカス位置を移動させることにより記録面から信号を読み取ることができる片面2層ディスクが規格上存在する。そのため、フォーカス位置を各層へ移動させるための2層ジャンプ処理が必要となる。一方、DVD−RAMディスクでは、片面2層ディスクは規格上存在しないので、実質2層ジャンプ処理は必要ないが、信号記録面に作られたトラック溝であるランドとグルーブの両方に対してデータ記録させる方式を採っている。従って、光ビームが正しくトラックを追従できるように制御するために、ランド部とグルーブ部とでトラッキングサーボ信号の極性を切り換えるためのランド/グルーブ(L/G)切り換え処理が必要となる。
例えば、図13(a)に示すように、判別結果がDVD−ROM片面2層ディスクの場合は、フォーカス位置を各層へ移動させるための2層ジャンプ信号を出力し、フォーカス駆動回路32を介してフォーカスアクチュエータ回路33によりフォーカスアクチュエータを駆動制御する。また判別結果がDVD−RAMの場合は、L/G切換信号を出力することにより、トラッキング駆動回路34を介してトラッキングアクチュエータ回路35によりトラッキングアクチュエータを駆動制御する。このように、DVD−RAMの場合では、1つの端子から出力する2種類の信号を切り換えることができる。
また、DVD−ROMディスクでは、ディスクの最大記録位置までデータが全面記録されており、ディスクに対して半径方向に移動する光ピックアップ3からの検出信号により生成されるトラッキングエラー信号とオフトラック信号の位相差により光ピックアップ3の進行方向が検出できるため、光ピックアップ3を目的位置で停止させるためのブレーキパルス信号が有効となる。一方、DVD−RAMディスクでは、未記録領域が存在するため、光ピックアップ3の進行方向の検出が不正確となり、ブレーキパルスが無効あるいは逆効果となる反面、ディスクの信号記録面に1スパイラルでカッティングされたトラック
溝であるランドとグルーブに対しては、光ビームをそれぞれに正しく追従させるために、サーボ信号の極性を的確に切り換えるL/G切り換えパルス信号が必要不可欠である。
従って、例えば、図13(b)に示すように、判別結果がDVD−ROMの場合は、ブレーキパルス信号を出力することにより、トラバース駆動回路36を介してトラバースアクチュエータ回路37によりトラバースアクチュエータを駆動制御する。また、判別結果がDVD−RAMの場合は、L/G切換信号を出力することにより、トラッキング駆動回路34を介してトラッキングアクチュエータ回路35によりトラッキングアクチュエータを駆動制御する。このように、DVD−RAMの場合では、1つの端子から出力する2種類の信号を切り換えることができる。
参考例5では、出力ポートの機能や出力を切り換えるような構成について説明したが、例えば、第1の種類のディスクの場合は入力ポートとして機能し、第2の種類のディスクの場合は出力ポートとして機能するよう設定し、それらを切り換えるように構成してもよい。
また本参考例5では、光ディスク判別ブロック7の判別結果に応じて汎用端子の切り換えを行う構成について説明したが、これに限定される必要はなく、情報再生ブロック9の制御情報に基づいて汎用端子の切り換えを行うような構成にすることができる。このような構成により、例えば、ディスクの内周が再生専用のROM領域、外周が記録可能なRAM領域、またはディスクの一層目が記録可能なRAM領域、2層目がROM領域などのパーシャルROM構成の場合に、それぞれの領域に対応したコントロールトラックの情報、またはその境界アドレス等を高速に得ることができるので、再生状態で各領域間の切換がスムーズに行うことが可能となり、アクセス性能を向上することができる。
以上説明したように、本参考例5を用いれば、光ディスクの種類に応じた汎用端子の切り換えを自動的に行うことが可能となり、光ディスクの種類に応じて必要な信号を有効に伝送させることが可能となる。
参考例6
図14は、本発明の参考例6による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。図14において、タイマ設定ブロック28、可変タイマ29以外は、参考例5と同等であるので詳しい説明を省略する。
参考例6において主要な部分である可変タイマ29のタイマ設定方法について説明する。
参考例6では、光ディスクコントローラ6は、可変タイマ(タイマ)29と、このタイマ29を制御するタイマ設定ブロック(タイマ制御手段)28とをさらに備える。CPU(メモリ制御手段)21は、判別結果に応じて、タイマ29がタイマのカウント間の時間間隔、割り込みプリセット値、またはリセット条件を変更されるようにタイマ設定ブロック28を制御する。
サーボ回路39は信号処理回路5で生成され処理されたトラッキングエラー信号(TE)、フォーカスエラー信号(FE)、光量信号(AS)およびRF信号(RF)の振幅を測定し、その測定した信号または複数の測定信号の組み合わせ信号(比較、加減乗除の演算など)をディスク判別データとして光ディスクコントローラ6内の光ディスク判別ブロック7へ向けて出力する。
光ディスク判別ブロック7は予め設定された所定のレベルと入力された判別データを比較することにより、装填された光ディスク2の種類を判別することができる。ここで、種類は、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等の物理構造の異なる光ディスクを示す。
この光ディスク判別ブロック7による判別結果は、CPU21へ伝達され、CPU21は光ディスク判別ブロック7の判別結果に応じて、装填された光ディスク2に対する最適なタイマ設定を決定する。決定されたタイマ設定はタイマ設定ブロック28へ指令信号として出力され、実際の可変タイマ29の最適設定が行われる。このように、本発明の参考例6の光ディスクコントローラ6を用いれば、種類またはタイプの異なる光ディスク2が光ディスク装置1に装填されたとしても、安定かつ高速に再生することができる。
また、信号処理回路5においてFE、AS等のデータを用いて判別した場合、その結果および入力された測定データを上記固定位置に格納することが好ましい。このようにすることで、他のディスクに交換された場合でも、新規に得られた判別データと格納データを比較することで、交換されたディスクの種類やタイプを精度よく判別することができる。なお本参考例6は上記ディスク判別の方法や構成で何ら限定を受けない。
次に再生するディスクをDVD−ROM、DVD−RAMとした場合を例に、本参考例6による光ディスクコントローラ6を用いた光ディスク装置1における可変タイマ29のタイマ設定についてさらに詳しく説明する。
図15は、光ディスク判別ブロック7の判別結果に応じて設定された可変タイマ29の時間−カウント値のグラフを示す。
図15において、縦軸はタイマのカウント値、横軸は時間、T1およびT2はタイマの設定値(時間)を示している。タイマは、初期値ゼロから設定された時間T1およびT2毎にカウント値がインクリメントされる。カウント値がある閾値に達するとカウント値はクリアされ、再びゼロから設定された時間T1およびT2毎にカウント値がインクリメントされる。
例えば、ディスクの回転数が規格に定められた記録データの読み出し速度に同期するようにディスクの回転速度を制御する際に行う線速度計測を想定する。
判別結果がDVD−RAMの場合、1回転あたりに記録されたデータに同期した信号(PLLクロック)の周波数は約29MHzであり、このときタイマの設定値をT1にする。また、判別結果がDVD−ROMの場合、1回転あたりに記録されたデータに同期した信号(PLLクロック)の周波数は約27MHzであり、このときタイマの設定値をT2にする。ディスクを交換して同期クロックが変わっても、正確な線速の計算や回転待ちの判断が可能であるので、アクセス時間が増大することはない。
以上説明したように本参考例6を用いれば、光ディスクの種類に応じたタイマの設定条件の切り換えを自動的に行うことが可能となり、光ディスクの種類に応じた再生(互換再生)ができる。また、再生性能も向上する。
参考例6では光ディスク判別ブロック7の判別結果に応じて可変タイマ29のタイマ設定を行う構成としたが、これに限定される必要はなく、再生手段に対応する情報再生ブロック9の制御情報に基づいて、可変タイマ29のタイマ設定を行う構成としても良い。
上記のような構成とすると、例えばディスクの内周が再生専用のROM領域であり外周が記録可能なRAM領域であるような、または一層目が記録可能なRAM領域であり2層目がROM領域であるようなパーシャルROM構成の場合、それぞれの領域に対応したコントロールトラックの情報、またはその境界アドレス等を高速に得ることができるので、再生状態で各領域間の切換をスムースに行うことが可能となり、アクセス性能を向上させることができる
参考例7
図16は、本発明の参考例7による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。図16は、参考例6からタイマ設定ブロック28と可変タイマ29を取り除いたものと同等であるので詳しい説明を省略する。
参考例7では、判別結果に基づいて、情報再生ブロック(再生手段)9は、情報再生ブロック9が再生した制御情報をメモリ40へ出力するように構成される。
参考例7による光ディスク装置1とホストコントローラ22は、図17のフローチャートに示すように動作する。
まず、サーボ回路39は信号処理回路5で生成され処理されたトラッキングエラー信号(TE)、フォーカスエラー信号(FE)、光量信号(AS)およびRF信号(RF)の振幅を測定し、その測定した信号または複数の測定信号の組み合わせ信号(比較、加減乗除の演算など)をディスク判別データとして光ディスクコントローラ6内の光ディスク判別ブロック7へ向けて出力する(ステップS1)。
光ディスク判別ブロック7は予め設定された所定のレベルと入力された判別データを比較することにより、装填された光ディスク2の種類を判別する。ここで、種類は、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等の物理構造の異なる光ディスクの種別に関する情報である。
この光ディスク判別ブロック7による判別結果は、CPU21へ伝達される。
次に、CPU21は、光ディスクの種別を判定する(ステップS2)。CPU21によりDVD−RAMと判別された場合、CPU21は、情報探索ブロック8に対して、欠陥管理情報が格納されている光ディスク2の所定の領域への検索指令を発行する(ステップS3)。さらに欠陥管理情報の格納されている領域に移動するようにサーボ回路39へ起動コマンドや移動データ(検索本数等)を出力する。サーボ回路39は入力された起動コマンドや移動データに応じて、必要な処理を実行し、さらに光ピックアップ3をディスク2の半径方向に移動するトラバース(図示せず)の駆動信号を生成し、所望の領域を検索する。検索終了後、所望の領域に格納されている欠陥管理情報が、AMP4、信号処理回路5、情報再生ブロック9を介して、バッファメモリ40に入力される(ステップS4)。入力された情報は、バッファメモリ40上の所定位置にある欠陥管理情報記憶部へ格納される。
次に、欠陥管理情報と同様に、光ディスク2の所定の領域に格納されている光ディスク2に固有の欠陥管理情報以外の制御情報の探索を行い(ステップS5)、所望の制御情報をバッファメモリ40上の所定位置にある制御情報記憶部へ格納する(ステップS6)。
ステップS2において、DVD−ROMと判定された場合は、欠陥管理情報は存在しないため、ステップS5に進み、ここで上記と同様に、光ディスク2の所定の領域に格納されている光ディスク2固有の制御情報の探索を行う。そして、ステップS6にて、所望の
制御情報をバッファメモリ40上の所定位置にある制御情報記憶部へ格納すればよい。この場合、物理的、空間的に連続して存在するアドレスとデータに沿ってアクセスを実行すればよい。
さらに、ステップS2において、DVD−R/RWと判定された場合は、ステップS333およびステップS444にて、上記と同様の方法で欠陥管理情報の代わりにリンキング情報を取得する。そして、ステップS5にて、リンキング情報以外の制御情報を取得する。
以上説明したように、本参考例7では、ホストコントローラ22からの入力信号に依存することなく、光ディスクの種類に応じて必要な制御情報を取得することが可能となる。
参考例8
次に本参考例8において、情報連結処理、情報補完処理、および情報抽出処理を実現する構成について説明する。ここで、情報連結処理とは、例えばDVD−RAMにおける欠陥情報の交替情報、DVD−R/RWにおけるリンキングにより不連続となった情報のように、不連続な位置に格納されている情報を連続した情報に連結する処理のことである。また、情報補完処理とは、例えばDVD−RAMにおける未記録領域の情報やAV記録により記録されたエラー訂正不能情報のように、情報のない領域に対応する情報を特定のダミー情報で補完する処理のことである。さらに、情報抽出処理とは、例えば音声、データ、画像等の情報を必要に応じて抽出する処理のことである。
図18は、本発明の参考例8による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。
参考例8では、光ディスクコントローラ6は、メモリに格納されたユーザデータの欠陥箇所または不連続箇所を連結する情報連結ブロック(情報連結手段)10をさらに備える。制御情報は、ユーザデータの欠陥箇所を修復するための欠陥管理情報またはユーザデータの不連続箇所を修復するためのリンキング情報を有している。CPU(メモリ制御手段)21は、欠陥管理情報またはリンキング情報を使用して、ユーザデータの不連続箇所がつながるように情報連結ブロック10を制御する。
また、光ディスクコントローラ6は、ユーザデータの未記録箇所を補完する情報補完ブロック(情報補完手段)11をさらに含み得る。情報補完ブロック11は、ユーザデータの未記録箇所を所定のダミー情報で補完する。
また、光ディスクコントローラ6は、メモリから情報を抽出する情報抽出ブロック(情報抽出手段)15をさらに含み得る。情報抽出ブロック15は、判別結果または光ディスクコントローラ6に接続されたホストコントローラ22からの指令に従って、メモリ40から情報を抽出する。
図19は、本参考例8において、情報連結ブロック10による情報連結処理、情報補完ブロック11による情報補完処理、および情報抽出ブロック15による情報抽出処理を実現する欠陥管理動作の流れを示すフローチャートである。
図20は、本参考例8において、情報連結ブロック10による情報連結処理、情報補完ブロック11による情報補完処理、および情報抽出ブロック15による情報抽出処理を実現するリンキング動作の流れを示すフローチャートである。
情報連結処理、情報補完処理、および情報抽出処理を実現する構成を図18、図19、および図20を用いて説明する。
ホストコントローラ22が、ユーザI/Fブロック30を介して、ディスクの任意の領域に位置する再生情報をリードするというコマンドを発行すると、光ディスクコントローラ6は、光ディスク上の指定された領域の先頭から任意の長さ(ブロック)毎に、順次再生情報の取得を行う。図19において、DVD−RAMであると判定された場合、CPU21は予めバッファメモリ40に格納した欠陥管理情報に基づいて、ブロック毎にそのブロックの情報が欠陥情報かどうかを判定する(ステップS7)。
欠陥情報である場合は、まずCPU21が欠陥管理情報に基づいて、その欠陥情報の交替情報である正常な再生情報の格納されている位置を取得し、情報探索ブロック8へその取得した位置への探索指令を発行する(ステップS9)。探索指令を受けた情報探索ブロック8は、光ピックアップ3が目的位置へ移動するように、サーボ回路39へ起動コマンドや移動データ(探索本数等)を出力する。サーボ回路39は入力された起動コマンドや移動データに応じて、必要な処理を実行し、さらに光ピックアップ3を光ディスク2の半径方向に移動するトラバース(図示せず)の駆動信号を生成して、目的位置を探索する。
探索終了後、情報再生ブロック8は、交替情報をAMP4および信号処理回路5を介して取得し(ステップS10)、情報連結ブロック10へ出力する。さらに、情報連結ブロック10は、欠陥管理情報に基づくCPU21からの指令により、入力された交替情報を、既にバッファメモリ40に取得された情報がある場合その情報と連結し(ステップS11)、バッファメモリ40へ格納する。
また、図20において、DVD−RAMであると判定された場合、CPU21は予めバッファメモリ40に取得したリンキング情報に基づいて、ブロック毎にそのブロックの情報がリンキング領域かどうかを判定する(ステップS37)。
リンキング領域である場合は、まずCPU21がリンキング情報に基づいて、そのリンキング領域により不連続となった情報の格納されている位置を取得し、情報探索ブロック8へその取得した位置への探索指令を発行する(ステップS39)。探索指令を受けた情報探索ブロック8は、光ピックアップ3が目的位置へ移動するようにサーボ回路39へ起動コマンドや移動データ(検索本数等)を出力する。サーボ回路39は入力された起動コマンドや移動データに応じて、必要な処理を実行し、さらに光ピックアップ3を光ディスク2の半径方向に移動するトラバース(図示せず)の駆動信号を生成して、目的位置を探索する。
探索終了後、情報再生ブロック9は、不連続となった情報をAMP4および信号処理回路5を介して取得し(ステップS310)、情報連結ブロック10へ出力する。さらに、情報連結ブロック10は、リンキング情報に基づくCPU21からの指令により、入力された不連続となった情報を、既にバッファメモリ40に取得された情報がある場合その情報と連結し(ステップS311)、バッファメモリ40へ格納する。
欠陥情報でもリンキング領域でもない場合は、図19または図20のステップS8にて、再生情報の格納されている位置を検索する。検索終了後、ステップS12にて、情報再生ブロック9は、再生情報をAMP4および信号処理回路5を介して取得し、バッファメモリ40へ格納する。
しかし、例えば、検索位置がデータのエラー訂正ができないような未記録領域やAV記録領域等である場合、情報再生ブロック9は、ステップS13にて、再生情報の取得が不
可能であることを情報補完ブロック11へ伝達する。情報補完ブロック11は、ステップS14にて、サーボ回路39により生成された未記録情報あるいはAV記録情報等を検出し、ヌルコードのダミー情報を生成してバッファメモリ40へ格納する。
このように、欠陥管理による交替処理またはリンキング情報によるリンキング処理で、再生すべき情報が物理的に分断されていても、自動的に欠陥情報に対応する交替情報またはリンキングにより不連続となった情報を探索連結することができるので、ホストコントローラ(ホストコンピュータ)は光ディスクの種類を特に意識することなく、必要な領域をアクセスすることができる。また情報の無い領域(未記録の領域またはエラー訂正不能情報の格納された領域)に対してリードコマンドが発行されても、自動的にダミー情報を埋める(補完)ことで、ホストコントローラのエラー発生を防止し、データの有効性を保持することが可能である。
さらに、ステップS15において、ホストコントローラ22からの再生情報の要求に対して、再生情報の取得が終了したかどうかを判定する。再生情報の取得が終了していない場合は、再度ステップS7(または、ステップS37)に戻り、上記処理を繰り返す。
再生情報の取得が終了している場合は、ステップS17にて、ナビゲーション情報に基づく出力制御を行う。例えば、DVD−VIDEO情報の場合、既に取得したバッファメモリ40に格納されている再生情報の中に含まれるナビゲーション情報に基づいて、再生に必要なMPEGVideo情報(例えばアスペクト比16:9対応情報やアスペクト比4:3対応情報等)、字幕情報(例えば日本語情報や英語情報等)等の画像情報の抽出、または音声情報(例えばドルビーディジタル音声情報、リニアPCM情報、MPEGオーディオ情報等)や副音声情報(例えば英語や日本語等)の抽出を情報抽出ブロック15により自動的に行う。
以上のように、本発明の光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1では、ホストコントローラ22の要求に応じて抽出した情報の出力を速やかに行うことができる。また、ホストコントローラ22は、最低限のコマンド発行処理、エラー処理、およびメカコン処理を行うだけでよい。従って、そのリソースや処理速度を抑えることができ、さらに容易に機種展開が可能となる。
また本参考例8では、論理構造の異なるディスク上に記録された情報を連結あるいは補完することにより、光ディスクコントローラ6のみで自動的に再生することを可能にする。また、さらに加工が必要な情報に対しては、ホストコントローラ22からの要求または出力手段に応じて情報を抽出し、音声や画像の再生を可能とする。
参考例9
次に、本参考例9として、著作権処理を実現する構成および動作について説明する。
図21は、本発明の参考例9による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。参考例9の光ディスク装置1は、著作権処理を実現する。
参考例9では、光ディスク2に所定の鍵情報に基づいて暗号化された情報が格納されている。光ディスクコントローラ6は、暗号化された情報を復号するための暗号解読復号ブロック(暗号解読復号手段)17をさらに含む。
また、図22は、著作権処理を実現する動作のフローチャートである。以下、図21、
図22を用いて著作権処理について詳細に説明する。
DVD−VIDEOディスクでは、特に映画業界からの強い要望もあり、ディスクに記録された映画情報の一般ユーザによるコンピュータでの不正コピーを防ぐために、暗号技術を用いた著作権保護システムが必要不可欠である。例えば、DVD再生機器に採用されている著作権保護システムであるCSS(Contents Scrambling System)では、CSS管理機構からライセンスを受けたメーカに対応したマスタ鍵が、バッファメモリ40上の制御情報記憶部に予め埋め込まれている。
まず、光ディスク2の所定の領域に格納されている光ディスク2に固有の制御情報である暗号化されたディスク鍵(暗号化ディスク鍵)を読み出す(ステップ18)。情報再生ブロック9は、読み出した暗号化ディスク鍵を、鍵情報に基づいて暗号化された再生信号の暗号解読を行うと同時に再生信号の復号処理を行う暗号解読復号ブロック17に、バッファメモリ40を介して出力する。暗号解読復号ブロック17は、バッファメモリ40上の制御情報記憶部に格納されているマスタ鍵を読み出す。さらに暗号解読復号ブロック17は、読み出したマスタ鍵を用いて、既に入力されている暗号化ディスク鍵を復号し、復号したディスク鍵をバッファメモリ40上の制御情報記憶部へ格納する。
次にステップS19において、暗号解読復号ブロック17により、ディスク鍵を用いて暗号化タイトル鍵を復号し、復号したタイトル鍵をバッファメモリ40上の制御情報記憶部へ格納する。
次にステップS20において、ホストコントローラ22が、ユーザI/Fブロック30を介して、ディスクに記録されている暗号化されたタイトルの情報をリードするというコマンドを発行すると、情報再生ブロック9は、暗号化されたタイトルの情報を、バッファメモリ40を介して、暗号解読復号ブロック17へ出力する。さらに暗号解読復号ブロック17は、暗号化されたタイトルの情報を、タイトル鍵を用いて復号し、I/F回路18を介してホストコントローラ22内の再生情報出力部23へ出力する。そして、ステップS21にて、再生情報出力部23は、復号されたタイトルの情報をディスプレイ等の外部機器へ出力する。
このように、ホストコントローラ22は、再生のための最低限のコマンド発行処理、エラー処理、およびメカコン処理を行うだけでよく、そのリソースや処理速度をおさえることができるので、さらに容易に機種展開が可能となる。また上記のような鍵情報に基づくCSS処理(著作権管理、コピー防止処理)等のセキュリティ度の高い処理を光ディスクコントローラ6に内蔵することで、汎用のバスモニタ等で暗号メカニズムを解析することが不可能となり、信頼性の高い著作権管理の処理や装置を提供することができる。
参考例10
図23は、本発明の参考例10による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。図23において、比較ブロック20以外は、参考例9と同等であるので詳しい説明を省略する。
参考例10では、光ディスクコントローラ6は、光ディスク2から読み出した制御情報と、光ディスクコントローラ6に接続されたホストコントローラ22によって予め設定された予備制御情報とを比較するための比較ブロック(比較手段)20をさらに備える。制御情報と予備制御情報とが一致した場合、情報再生ブロックは光ディスク2を再生する。
参考例10において重要な限られた地域でのみ再生を可能とする地域限定再生を
実現する構成を図24のフローチャートに従って説明する。
まず初めに、ディスクに記録された映画情報の興行権という独特の仕組みを守るリージョナルコードについて説明する。
リージョナルコードは、ある地域向けにリリースされた製品(ディスク)が、それ以外の地域で再生できないようにする仕組みで、全世界を6つの地域に分類したコードが規定されている。例えば、ディスクに記録されたリージョナルコードと、再生装置側で設定されたリージョナルコードが共に日本向けである場合は、ディスクに記録された情報を再生することができる。また、ディスクに記録されたリージョナルコードが米国向けで、再生装置側で設定されたリージョナルコードが日本向けである場合は、ディスクに記録された情報を再生することができない。
このディスクに記録された再生情報の地域限定再生に必要な制御情報である第1の制御情報である第1のリージョナルコードを、光ディスク2からバッファメモリ40上へ格納する。また、ユーザI/Fブロック30は、ユーザにより設定された第2の制御情報である第2のリージョナルコードを、I/F回路18を介してバッファメモリ40上へ格納する。第1のリージョナルコードおよび第2のリージョナルコードを比較ブロック20へ入力し、一致の確認を行う(ステップS25)。比較ブロック20により得られた結果は、情報再生ブロック9に伝達される。
比較ブロック20での結果が一致している場合、情報再生ブロック9は、読み出した再生情報をバッファメモリ40を介して再生情報出力部23へ出力する。そして、再生情報出力部23は、再生情報をディスプレイ等の外部機器へ出力する(ステップ26)。
また、比較ブロック20での結果が一致していない場合は、情報再生ブロック9は、再生情報を出力しない。さらにホストコントローラ22は、バッファメモリ40およびI/F回路18を介して得られた第1のリージョナルコードと第2のリージョナルコードが一致していないという情報に基づき、その警告をフロントメニューやPC上のエラーWINDOWに表示することもでき、ユーザに対して再生アプリケーションの対応コードの書き換えやディスク交換を要求することができる。
以上説明したように、本参考例10を用いれば、装填されたディスクに記録されている情報が許可された地域でのみ再生されるように、光ディスクコントローラ6が自動的に再生することを可能とする。
またこの実施の形態では、第1のリージョナルコード、第2のリージョナルコードを同一のバッファメモリ40に格納するような構成にしたが、第1のリージョナルコードと、第2のリージョナルコードとを別々のメモリへ格納する構成にしても良い。
参考例11
図25は、本発明の参考例11による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す。図25において、音声選択手段に対応する音声選択ブロック43、音声調整ブロック44、D/A変換ブロック41、スピーカ42以外は、参考例10と同等であるので詳しい説明を省略する。
参考例11では、光ディスクコントローラ6は、光ディスクコントローラ6に接続されたホストコントローラ22からの指令に従って、メモリ40から抽出された少なくとも一つの音声情報から所定の言語(例えば、日本語、英語など)の音声情報を選択する音声選択ブロック(音声選択手段)43と、音声選択ブロックによって選択された所定の
言語の音声情報を所定の音量/音質になるように調整する音声調整ブロック(音声調整手段)44とをさらに備える。
音声選択ブロック43には、情報抽出ブロック15により抽出された少なくとも一つの国の言語による音声情報が入力される。次に、ユーザが設定した言語設定パラメータがユーザI/Fブロック30を介して音声選択ブロック43に送られ、その言語設定パラメータに従って、少なくとも一つの国の言語による音声情報の中から所定の言語の音声情報が選択される。そして、所定の言語の音声情報が音声調整ブロック44に入力されると、ユーザが設定した音量/音質設定パラメータがユーザI/Fブロック30を介して音声調整ブロック44に送られ、その音量/音質設定パラメータに従って、所定の言語の音声情報が所定の音量/音質になるように調整される。
以上のようにして調整された最終的なデジタル音声情報は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換ブロック41によりアナログ音声情報に変換され、スピーカ42により音声として出力される。
さらに本参考例11によれば、上記音声変換だけでなく、左右前後の独立したスピーカ42の音声変換、ミュートやその解除、サラウンドやノイズリダクションのON/OFF等の操作がフロントパネルやPC上アプリのマウスクリックで容易に実現することができる。そして、光ディスクコントローラ6がホストコントローラ22からの要求を自動認識し、その操作に沿った処理を内部シーケンス制御で自動実行することが可能となる。
本発明の参考例1による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 光ディスク判別ブロックの判別結果または制御情報に応じて、可変メモリ25へ配置される配置情報(マップ)の一例を示す図 本発明の参考例2による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 再生情報種別判別ブロックの判別結果に応じて可変メモリへ配置される配置情報(マップ)の一例を示す図 再生情報種別判別ブロックにより、低い転送レートでも十分な再生情報であると判別した場合の可変メモリへ配置される配置情報(マップ)の一例を示す図 本発明の参考例3による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 可変メモリの一部をリングバッファとして使用し、リングバッファのサイズを、光ディスクから情報再生ブロックを介して取得した再生情報のエラーレートあるいはエラー訂正回数に応じて可変とした場合の可変メモリへ配置される配置情報(マップ)の一例を示す図 本発明の実施の形態による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラ6を含む光ディスク装置1の構成を示す図 再生情報種別判別ブロックの判別結果に応じて設定されたマルチポート回路のポート設定例を示す図 本発明の参考例4による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 光ディスク判別ブロックの判別結果または制御情報に応じて、第1のメモリ(メモリ300)と第2のメモリ(メモリ400)へ配置される配置情報(マップ)の一例を示す図 本発明の参考例5による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 光ディスク判別ブロックの判別結果に応じて設定されたマルチポート回路のポート設定例を示す図 本発明の参考例6による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 光ディスク判別ブロックの判別結果に応じて設定された可変タイマの時間−カウント値のグラフを示す図 本発明の参考例7による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 参考例7による光ディスク装置およびホストコントローラの動作を示すフローチャートの図 本発明の参考例8による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 参考例8において、情報連結ブロックによる情報連結処理、情報補完ブロックによる情報補完処理、および情報抽出ブロックによる情報抽出処理を実現する欠陥管理動作の流れを示すフローチャートの図 参考例8において、情報連結ブロックによる情報連結処理、情報補完ブロックによる情報補完処理、および情報抽出ブロックによる情報抽出処理を実現するリンキング動作の流れを示すフローチャートの図 本発明の参考例9による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 著作権処理を実現する動作のフローチャートの図 本発明の参考例10による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 参考例10による限られた地域でのみ再生を可能とする地域限定再生を実現するフローチャートの図 本発明の参考例11による光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラを含む光ディスク装置の構成を示す図 本発明の光ディスクコントローラに外付けのRAMを接続した光ディスク装置の構成を示す図
符号の説明
1 光ディスク装置
2 光ディスク
3 光ピックアップ
4 AMP(増幅器)
5 信号処理回路
6 光ディスクコントローラ
7 光ディスク判別ブロック
8 情報探索ブロック
9 情報再生ブロック
10 情報連結ブロック
11 情報補完ブロック
15 情報抽出ブロック
16 RAM
17 暗号解読復号ブロック
18 I/F回路
20 比較ブロック
21 CPU
22 ホストコントローラ
23 再生情報出力部
24 配置制御ブロック
25 可変メモリ
26 ポート制御ブロック
27 マルチポート回路
28 タイマ設定ブロック
29 可変タイマ
30 ユーザI/Fブロック
32 フォーカス駆動回路
33 フォーカスアクチュエータ回路
34 トラッキング駆動回路
35 トラッキングアクチュエータ回路
36 トラバース駆動回路
37 トラバースアクチュエータ回路
39 サーボ回路
40 バッファメモリ
41 D/A変換ブロック
42 スピーカ
43 音声選択ブロック
44 音声調整ブロック

Claims (3)

  1. 光ディスクの記録または再生を制御する光ディスクコントローラであって、
    前記光ディスクの記録または再生に必要な情報を格納する書き換え可能なメモリと、
    前記光ディスクの種類とタイプとを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に基づいて、前記光ディスクの制御情報が記録された領域を探索する探索手段と、
    前記探索手段によって探索された前記領域に記録された前記制御情報を再生する再生手段と、
    前記判別結果および前記再生手段によって再生された前記制御情報のうちの少なくとも一方に基づいて、前記メモリの配置を変更するメモリ制御手段を備え、
    さらに、入力端子または出力端子として機能する汎用端子と、前記汎用端子を制御する汎用端子制御手段を備え、
    前記汎用端子は複数の回路と接続可能であり、前記メモリ制御手段は、前記判別結果に応じて、前記汎用端子が前記複数の回路のうち所定の回路に接続されるように前記汎用端子制御手段を制御する、光ディスクコントローラ。
  2. 前記光ディスクの規格の種類は、少なくとも、再生専用ディスク、追記可能ディスク、書き換え可能ディスクであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクコントローラ。
  3. 光ディスクに記録されている再生情報の種別を判別する再生情報種別判別手段をさらに備え、前記再生情報の種別がビデオデータであると判別された場合、前記汎用端子を画像再生用のインタフェースに接続し、前記再生情報の種別が高倍速再生が必要となる再生情報であると判別された場合、前記汎用端子をデータ送受信用のインタフェースに接続することを特徴とする請求項1記載の光ディスクコントローラ。
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