JP2002124038A

JP2002124038A - 光ディスク及び光ディスク装置

Info

Publication number: JP2002124038A
Application number: JP2000313301A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Osawa; 英昭大澤
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 2000-10-13
Filing date: 2000-10-13
Publication date: 2002-04-26

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の光ディスクでは、今後出てくる各規格の
バージョン番号を示す情報が入れられなくなる恐れがあ
るとともに、既定のバージョン番号間にバージョン番号
を指定できないという問題点があった。【解決手段】上記目的を達成するために、本発明の光デ
ィスクでは、第１の情報を記録するための領域及び第２
の情報を記録ための所定の領域を有する光ディスクであ
って、前記第２の情報を記録するための前記所定の領域
に、前記第２の情報の拡張情報が存在することを示す拡
張補助情報を記録するための領域を設け、前記拡張補助
情報が記録されている場合に、前記第２の情報の拡張情
報の内容を記録するための領域を、前記所定の領域以外
に設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク及び光
ディスク装置に関するものであって、特にＤＶＤディス
クのフォーマット構造及びこれに対応した光ディスク装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年ＣＤ（コンパクトディスク）の約７
倍もの容量を有するＤＶＤ（DigitalVersatile Disc）
が開発され、普及しつつある。ＤＶＤディスクには、そ
の特性上、再生専用のＤＶＤ−ＲＯＭディスク，追記形
のＤＶＤ−Ｒディスク，書換形のＤＶＤ−ＲＡＭディス
クなどがある。ＤＶＤディスクは、主情報(例えば、映
像，音声，副映像等)の他に補助情報(例えば、ディスク
を管理するための情報等)を記録する領域を有する。例
えば、ＤＶＤ−ＲＯＭディスクを規定するＪＩＳＸ６
２４１によれば、主情報記録領域であるデータゾーンの
内周側にリードインゾーンがあり、リードインゾーン中
のコントロールデータゾーンに補助情報として物理フォ
ーマット情報が記録される。この物理フォーマット情報
は、２０４８バイトから構成されている。ＤＶＤディス
クでは、そのディスクの種類によらず、バイト番号０か
らバイト番号３１までの３２バイトを共通に使うことに
なっている。バイト番号３２から２０４７までの２０１
６バイトは、ディスクの種類ごとに使用することが許さ
れている。バイト番号０にはディスクカテゴリーとバー
ジョン番号が割り当てられており、上位４ビットがディ
スクカテゴリー，下位４ビットがそのディスクが準拠す
る規格のバージョン番号を示すようになっている。下位
４ビットの"００００"がバージョン番号０．９を表
し、"０００１"がバージョン番号１．０を表す。さら
に、ＤＶＤフォーラム発行のＤＶＤ−ＲＡＭディスク規
格書"DVD Specifications for Rewritable Disc (DVD-R
AM) Part 1 PHYSICAL SPECIFICATIONS Version 2.1"に
よれば、"００１０"がバージョン番号１．１を、"０１
００"がバージョン番号１．９を、"０１０１"がバージ
ョン番号２．０を、"０１１０"がバージョン番号２．１
を、それぞれ表すとしている。

【０００３】しかしながら、従来の光ディスクでは、バ
ージョン番号を示すコードは４ビットしか割り当てられ
ていないため、例えば、バージョン番号１．１の次のバ
ージョン番号１．２を"００１１"に割り当てると、その
次は既にバージョン番号１．９に割り当てられた"０１
００"になっているので、バージョン番号１．３は割り
当てられないことになる。また、"DVD Specifications
for Rewritable Disc (DVD-RAM) Part 1 PHYSICAL SPEC
IFICATIONS Version 2.1"に記載された規則に則れば、"
１１１１"ではバージョン番号４．１までしか表すこと
ができない。

【０００４】これは、規格は他の規格との整合性を取る
ため及びバージョンアップを行うために、規格のバージ
ョンが種々発生するが、今後、これら各規格のバージョ
ン番号を示す情報が入れられなくなる恐れがあるととも
に、既定のバージョン番号間にバージョン番号を指定で
きないという問題点があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の光ディスクでは、今後出てくる各規格のバージョン番
号を示す情報が入れられなくなる恐れがあるとともに、
既定のバージョン番号間にバージョン番号を指定できな
いという問題点があった。

【０００６】本発明は、上述した問題点を解決し、任意
のバージョン番号を示すことができる光ディスク及び光
ディスク装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光ディスクでは、第１の情報を記録するた
めの領域及び第２の情報を記録ための所定の領域を有す
る光ディスクであって、前記第２の情報を記録するため
の前記所定の領域に、前記第２の情報の拡張情報が存在
することを示す拡張補助情報を記録するための領域を設
け、前記拡張補助情報が記録されている場合に、前記第
２の情報の拡張情報の内容を記録するための領域を、前
記所定の領域以外に設けたことを特徴とする。

【０００８】また、前記第２の情報は、特定の長さのビ
ットの組み合わせによるものであり、前記拡張補助情報
は、前記特定の長さのビットの組み合わせのうちの少な
くともひとつのビットの組み合わせを用いることを特徴
とする。

【０００９】また、前記拡張補助情報に用いる前記ひと
つのビットの組み合わせは、既定のビットの組み合わせ
以外の組み合わせを用いることを特徴とする。

【００１０】また、前記第２の情報は、前記光ディスク
の準拠する規格のバージョン番号であることを特徴とす
る。

【００１１】また、前記第２の情報の拡張情報の内容を
記録するための領域は、前記光ディスクで既定されてい
る前記第１の情報及び前記第２の情報を記録するための
領域以外であって、かつ、前記第２の情報を記録するた
めの領域に最も近い領域であることを特徴とする。

【００１２】そして、第１の情報を記録するための領域
及び第２の情報を記録ための所定の領域を有する光ディ
スクから、前記第１の情報及び前記第２の情報を再生す
るための再生手段を備えた光ディスク装置であって、前
記第２の情報を記録するための前記所定の領域に、前記
第２の情報の拡張情報が存在することを示す拡張補助情
報を記録するための領域を設け、前記拡張補助情報が
記録されている場合に、前記第２の情報の拡張情報の内
容を記録するための領域を、前記所定の領域以外に設け
たことを特徴とする。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施例
を説明する。（光ディスク）図１は、本発明に係る光ディスクのフォ
ーマット構造の一例を示すものである。この光ディスク
は、主情報領域200及び補助情報領域100からなり、補助
情報領域100は主情報領域200の内周側に配置される。

【００１４】主情報領域200は、例えば、映像，音声，
副映像等の少なくとも１つ（第１の情報）を記録若しく
は記録するための領域である。また、補助情報領域100
は、イニシャルゾーン110，リファレンスコードゾーン1
20，バッファーゾーン１ 130，コントロールデータゾー
ン140及びバッファーゾーン２ 150から構成され、コン
トロールデータゾーン140には後述する物理フォーマッ
ト情報141が含まれる。コントロールデータゾーン140は
３０７２セクタからなる。物理フォーマット情報141は
１セクタ分の２０４８バイトで構成される。誤り訂正は
１６セクタ単位で行われ、１６セクタ中の一つのセクタ
に物理フォーマット情報141が記録される。コントロー
ルデータゾーン140内の物理フォーマット情報141は１９
２回繰り返し記録される。物理フォーマット情報141の
最初のバイトであるバイト番号０に、後述するように、
ディスクカテゴリーとバージョン番号が割り当てられ
る。バイト番号０の上位４ビットでディスクカテゴリー
を，また下位４ビットでそのディスクが準拠する規格の
バージョン番号を表す。ディスクカテゴリーについて
は、"００００"が再生専用ディスクを，"０００１"が書
換形ディスクを，"００１０"が追記形ディスクを表す。
その他のビット組み合わせは予備になっている。

【００１５】また、物理フォーマット情報に続く相対セ
クタ番号１には、ディスク製造情報，相対セクタ番号２
〜１５には、出版元情報が記録されている。

【００１６】図２に、本発明の光ディスクに係る第１の
実施例を示す。図２は、図１の物理フォーマット141を
抜粋して示した図である。図２（ａ）は、物理フォーマ
ット情報141のバイト番号０の構成を示すものである。
ここでは、上位４ビットでディスクカテゴリー（再生専
用ディスクか，書換用ディスクか、追記用ディスクか
等）を表し、下位４ビットでそのディスクが準拠する規
格のバージョン番号を表す。このバイト番号０のｂ３〜
ｂ０がバージョン番号（第２の情報）を示す。そして、
下位４ビットの組み合わせは、"００００"がバージョン
番号０．９を、"０００１"がバージョン番号１．０
を、"００１０"がバージョン番号１．１を、"００１１"
がバージョン番号１．２を、"０１００"がバージョン番
号１．９を、"０１０１"がバージョン番号２．０を、"
０１１０"がバージョン番号２．１をそれぞれ表す。"０
１１１"、"１０００"、"１００１"、"１０１０"、"１０
１１"、"１１００"、"１１１０"は予備である。

【００１７】本実施例では、新たに、"１１１１"を定義
し、これをバージョン番号拡張を示す識別子（第２の情
報の拡張情報が存在することを示す拡張補助情報）とし
て用いる。

【００１８】いま、バージョン番号１．３を規定しよう
とすると、上記組み合わせにはバージョン１．２までし
かなく、バージョン番号１．３を表すことができない。
上記組み合わせで表すことができないバージョン番号を
規定する場合に、バイト番号０の下位４ビットを"１１
１１"にする。図２（ｂ）は、物理フォーマット情報の
バイト番号１７及び１８の１６ビットの内訳を示すもの
である。バイト番号１７及び１８で拡張されたバージョ
ン番号情報（拡張情報の内容）を示す。１６ビット中上
位８ビットは、予備である。下位８ビットでバージョン
番号情報を表す。バージョン番号を示す８ビット中の上
位４ビットでバージョン番号の整数部分を表し、下位４
ビットでバージョン番号の小数点以下の数字を表す。す
なわち、２進数から１０進数に変換後、０．１を乗じた
数値がバージョン番号である。したがって、バージョン
番号１．３は、"０００１００１１"となる。バイト番号
１７及び１８の拡張バージョン番号領域を使用しない場
合には、この領域には全て"０"を記録する。すなわ
ち、"００００００００００００００００"が記録され
る。

【００１９】なお、物理フォーマット情報のバイト番号
１７〜３１は、現在はDVD規格で定義されていないreser
ved領域であり、本実施例では、このreserved領域の開
始であるバイト番号１７から利用を開始する。これは、
バイト番号０のb3〜b0をバージョン番号拡張を示す情報
である”１１１１”が記録される領域であり、バイト番
号１７，１８が該領域から最も近いreserved領域となる
ためである。

【００２０】これにより、光ディスク1000から情報を再
生するための後述する光ヘッド1330の移動量が最小とな
る範囲で、バージョン番号拡張を示す”１１１１”及び
該バージョン番号拡張の内容を示す拡張バージョン番号
を読み取ることができ、これにより、光ディスク装置の
セッティング（例えば、各規格に対応させて、光ディス
クを回転させるスピンドルモータの回転数の切換等）を
短時間にすることができる。

【００２１】なお、バイト番号１７及び１８の上位８ビ
ットでバージョン番号情報を表し、下位８ビットを予備
としても何ら問題はない。

【００２２】図３に、本発明に係る第２の実施例を示
す。図３（ａ）は、物理フォーマット情報141のバイト
番号０の構成を示すものである。上位４ビットでディス
クカテゴリーを表し、下位４ビットでそのディスクが準
拠する規格のバージョン番号を表す。なお、下位４ビッ
トの組み合わせが示すバージョン番号と識別子は、図２
（ａ）と同様であるので説明は省略する。

【００２３】図３が図２と異なる点は、図２では、バイ
ト番号１７，１８を拡張バージョン番号に利用したが、
図３では、バイト番号１７のみを利用した例である。

【００２４】図３（ｂ）は、物理フォーマット情報のバ
イト番号１７の８ビットの内訳を示すものである。バイ
ト番号１７で拡張されたバージョン番号情報を示す。上
位４ビットでバージョン番号の整数部分を表し、下位４
ビットでバージョン番号の小数点以下の数字を表す。す
なわち、２進数から１０進数に変換後、０．１を乗じた
数値がバージョン番号である。したがって、バージョン
番号１．３は、"０００１００１１"となる。バイト番号
１７の拡張バージョン番号領域を使用しない場合には、
この領域には全て"０"を記録する。すなわち、"０００
０００００"が記録される。

【００２５】図４に本発明に係る光ディスクの他のフォ
ーマット構造を示す。この光ディスクのフォーマット構
造は、主情報領域201及び補助情報領域101からなり、補
助情報領域101は主情報領域201の内周側にある。補助情
報領域101は、イニシャルゾーン111，バッファーゾーン
０ 121，Ｒ物理フォーマット情報ゾーン131，リファレ
ンスコードゾーン141，バッファーゾーン１ 151，コン
トロールデータゾーン161及びエキストラボーダーゾー
ン171から構成され、コントロールデータゾーン161には
物理フォーマット情報167が含まれる。この物理フォー
マット情報167は、相対セクタ番号２に記録されてい
る。なお、コントロールデータゾーン161は、図示する
ように、相対セクタ番号０（ここには（００ｈ）165が
記録されている），相対セクタ番号１（ここにはディス
ク製造情報166が記録されている），相対セクタ番号２
（物理フォーマット情報167）３の順に各種データが記
録されている。なお、コントロールデータゾーン161は
３０７２セクタからなる。また、物理フォーマット情報
167は１セクタ分の２０４８バイトで構成される。誤り
訂正は１６セクタ単位で行われ、１６セクタ中の一つの
セクタに物理フォーマット情報167が記録される。コン
トロールデータゾーン161内の物理フォーマット情報167
は１９２回繰り返し記録される。物理フォーマット情報
167の最初のバイトであるバイト番号０に、図２と同じ
くディスクカテゴリーとバージョン番号が割り当てられ
る。バイト番号０の上位４ビットでディスクカテゴリー
を、また下位４ビットでそのディスクが準拠する規格の
バージョン番号を表す。ディスクカテゴリーについて
は、"００００"が再生専用ディスクを、"０００１"が書
換形ディスクを、"００１０"が追記形ディスクを表す。
その他のビット組み合わせは予備になっている。このよ
うなフォーマット構造を有する光ディスクの場合でも、
上述した第１及び第２の実施例を適用できる。

【００２６】図５に本発明に係る光ディスクの他のフォ
ーマット構造を示す。この光ディスクのフォーマット構
造は、主情報領域202及び補助情報領域102からなり、補
助情報領域102は主情報領域202の内周側にある。補助情
報領域102は、イニシャルゾーン112，システムリザーブ
ドゾーン122，バッファーゾーン０ 132，ＲＷ物理フォ
ーマット情報ゾーン142，リファレンスコードゾーン15
2，バッファーゾーン１162，コントロールデータゾーン
172及びバッファーゾーン182から構成され、コントロー
ルデータゾーン172には物理フォーマット情報177が含ま
れる。コントロールデータゾーン172は３０７２セク
タ，１９２ブロックからなる。そして、コントロールデ
ータゾーン172は、１７６ブロックのコントロールデー
タブロック173と１６ブロックのサーボブロック174から
なる。コントロールデータブロック173は、相対セクタ
番号０（ここには（００ｈ）175が記録されている），
相対セクタ番号１（ここにはディスク製造情報176が記
録されている），相対セクタ番号２（物理フォーマット
情報177）３の順に各種データが記録されている。物理
フォーマット情報177は１セクタ分の２０４８バイトで
構成される。誤り訂正は１６セクタ単位で行われ、１６
セクタ中の一つのセクタに物理フォーマット情報177が
記録される。コントロールデータゾーン172内の物理フ
ォーマット情報177は１７６回繰り返し記録される。物
理フォーマット情報177の最初のバイトであるバイト番
号０に、図２と同じくディスクカテゴリーとバージョン
番号が割り当てられる。バイト番号０の上位４ビットで
ディスクカテゴリーを、また下位４ビットでそのディス
クが準拠する規格のバージョン番号を表す。ディスクカ
テゴリーについては、"００００"が再生専用ディスク
を、"０００１"が書換形ディスクを、"００１０"が追記
形ディスクを表す。その他のビット組み合わせは予備に
なっている。このようなフォーマット構造を有する光デ
ィスクの場合でも、上述した第１及び第２の実施例を適
用できる。

【００２７】図６から図１０を用いて、本発明に係る第
３の実施例を説明する。

【００２８】図６は、第３の実施例に係る光ディスクの
フォーマット構造を示すものである。図６に示すよう
に、前記した図１，図４，図５のように、主情報領域と
補助情報領域とが光ディスクの所定の半径で分かれてお
らず、光ディスクにあらかじめ形成されたグルーブ601
が主情報領域に相当し、グルーブとグルーブとの間のラ
ンド604が補助情報領域に相当する。主情報は、グルー
ブ601と称する予めディスクにスパイラルに形成された
溝上にマーク602の有無で記録される。補助情報は、主
情報が記録されるグルーブ601と隣接するグルーブ603と
の間のランド604にエンボスピットとして記録されてい
る。このようにランド604上に形成されたエンボスピッ
トをランドプリピット605と呼ぶ。ランドプリピット605
により記録された補助情報の読み出しは、グルーブ601
を追従する光ビーム606の反射光を検出し、ランド604か
らのクロストーク成分を抽出することにより行う。な
お、主情報は、グルーブ601のマーク602の有無に応じた
光ビーム606の反射光から得られる。

【００２９】図７にランドプリピット606により記録さ
れた補助情報領域の構成の一例を示す。補助情報は、そ
の内容が異なる７種類のフィールドＩＤ700〜706に分か
れる。各フィールドＩＤは、ランドとそのランドに対応
したグルーブ（例えば、図６では、グルーブ601と隣接
するランド604とが対応）のアドレス情報を有する。

【００３０】フィールドＩＤ０ 700は、アドレス情報の
みを有する。フィールドＩＤ１ 701は、アドレス情報の
他に、ディスクの用途，ディスクの物理情報，ディスク
が準拠する規格のバージョン番号，フィールドＩＤ拡張
コードを含む。フィールドＩＤ２ 702及びフィールドＩ
Ｄ５ 705は、アドレス情報の他にディスクへの記録に関
する情報を含む。フィールドＩＤ３ 703及びフィールド
ＩＤ４ 704は、アドレス情報の他に、ディスク製造業者
情報を含む。フィールドＩＤ６ 706は、アドレス情報の
他に、ディスクが準拠する規格の拡張バージョン番号を
含む。

【００３１】図８は、フィールドＩＤの構成を示す図で
ある。

【００３２】なお、フィールドＩＤ 700〜706は、プリ
ピットデータフレーム番号６〜１２の部分が個々のフィ
ールドＩＤに対応した内容となる。

【００３３】そして、図８のフィールドＩＤは、ディス
クの図示しないリードイン領域から主情報が記録される
データ領域に渡ってランドに配置されている。

【００３４】図示しないリードイン領域には、フィール
ドＩＤ１ 701，フィールドＩＤ２ 702，フィールドＩＤ
３ 703，フィールドＩＤ４ 704，フィールドＩＤ５ 70
5，フィールドＩＤ６ 706の順で、１４９２回繰り返し
ランドプリピット605による補助情報が記録され（すな
わち、図８のフィールドＩＤが繰り返して記録され
る）、最後にフィールドＩＤ０ 700が２回連続して記録
されている。リードイン領域に続くデータ領域には、フ
ィールドＩＤ０ 700のみがランドに記録されている。

【００３５】また、図８のフィールドＩＤは、１６のプ
リピットデータフレームから構成され、各プリピットデ
ータフレームは１２ビットからなり、上位４ビットにプ
リピットデータフレーム相対番号０から１５が記録さ
れ、下位８ビット、すなわち１バイトに補助情報が記録
されている。そして、フィールドＩＤは２つのパート
（パートA，パートB）からなり、パートAにはアドレス
とパリティ，パートBにはフィールドＩＤとパリティが
記録される。具体的には、プリピットデータフレーム０
から５までの補助情報領域にはアドレス情報が記録され
ている。アドレス情報は、３バイトのアドレスと３バイ
トのパリティを含む。プリピットデータフレーム６に
は、そのフィールドＩＤ番号情報が記録されている。プ
リピットデータフレーム７から１２までに各フィールド
ＩＤに応じた補助情報が記録され、プリピットデータフ
レーム１３から１５の３バイトには、プリピットデータ
フレーム６から１２までの補助情報に対するパリティが
記録されている。

【００３６】図９にフィールドＩＤ１ 701の構成を示
す。プリピットデータフレーム番号０から５までの補助
情報領域（パートA）を使ってアドレス情報及びこれら
の情報のパリティが記録されている。プリピットデータ
フレーム番号６には、フィールドＩＤ１ 701を示すデー
タ"０１ｈ"が記録されている。プリピットデータフレー
ム番号７には、そのディスクの用途を示すコードデータ
が記録され、プリピットデータフレーム番号８には、ト
ラックピッチや反射率などを示す物理情報が記録されて
いる。また、プリピットデータフレーム番号９から番号
１１までの３バイトに主情報記録領域の最後のアドレス
が記録されている。プリピットデータフレーム番号１２
の上位４ビットには、ディスクの準拠する規格のバージ
ョン番号がコード情報として、下位４ビットには、フィ
ールドＩＤ拡張コードが割り当てられ、"０００１"が記
録されている。プリピットデータフレーム１２の上位４
ビットの組み合わせは、"００００"がバージョン番号
０．９を，"０００１"がバージョン番号１．０を，"０
０１０"がバージョン番号１．１を，"００１１"がバー
ジョン番号１．２を，"０１００"がバージョン番号１．
９を，"０１０１"がバージョン番号２．０を，"０１１
０"がバージョン番号２．１を，"０１１１"がバージョ
ン番号２．２をそれぞれ表す。なお、"１０００"、"１
００１"、"１０１０"，"１０１１"，"１１００"，"１１
１０"は予備である。ここで、"１１１１"は、バージョ
ン番号拡張を示す識別子である。いま、バージョン番号
１．３を規定しようとすると、上記組み合わせにはバー
ジョン１．２までしかなく、バージョン番号１．３を表
すことができない。上記組み合わせで表すことができな
いバージョン番号を規定する場合に、プリピットデータ
フレーム番号１２の下位８ビットの上位４ビットを"１
１１１"に設定する。また、該拡張が、"０００１"のバ
ージョン番号１．０を拡張することを意味する、拡張コ
ード”０００１”が設定されている。

【００３７】また、プリピットデータフレーム番号１３
から番号１５の３バイトには、プリピットデータフレー
ム番号６から番号１２までの補助情報に対するパリティ
が記録されている。

【００３８】図１０にフィールドＩＤ６ 706の構成を示
す。プリピットデータフレーム番号０から番号５までの
補助情報領域を使ってアドレス情報が記録されている。
プリピットデータフレーム番号６には、フィールドＩＤ
１ 706を示すデータ"０６ｈ"が記録されている。プリピ
ットデータフレーム番号７には、拡張されたバージョン
番号情報が記録されている。上位４ビットでバージョン
番号の整数部分を表し、下位４ビットでバージョン番号
の小数点以下の数字を表す。すなわち、２進数から１０
進数に変換後、０．１を乗じた数値がバージョン番号で
ある。したがって、バージョン番号１．３の場合は、"
０００１００１１"となる。プリピットデータフレーム
７の拡張バージョン番号領域を使用しない場合には、こ
の領域には全て"０"を記録する。すなわち、"００００
００００"が記録される。プリピットデータフレーム番
号８から番号１２までの５バイトには、"００ｈ"が記録
されている。プリピットデータフレーム番号１３から番
号１５の３バイトには、プリピットデータフレーム６か
ら１２までの補助情報に対するパリティが記録されてい
る。

【００３９】そして、図９，図１０では、図２と同様
に、フィールドＩＤ１のプリピットデータフレーム番号
１２にバージョン番号“１１１１”を記録し、フィール
ドＩＤ６のプリピットデータフレーム番号７に拡張バー
ジョン番号を記録することにより、種々のバージョン番
号を表現できる。

【００４０】なお、上記実施例では、フィールドＩＤ１
701のプリピットデータフレーム番号１２のプリピット
データフレーム情報の下位８ビットの上位４ビットでバ
ージョン番号拡張を示す”１１１１”を割り当て、バー
ジョン番号１．０の拡張であることを示す”０００１”
をプリピットデータフレーム情報の下位８ビットの下位
４ビットに割り当てたが、図１１に示すように、下位８
ビットに全て”１１１１１１１１”を割り当てて、図１
０のフィールドＩＤ６ 706のプリピットデータフレーム
番号７のプリピットデータフレーム情報の下位８ビット
のみで拡張バージョン番号を表してもよい。

【００４１】また、上述した実施例では、情報があらか
じめ記録された場合を想定したが、記録再生可能な装置
を用い、相変化等の記録膜を有する光ディスクにバージ
ョン番号及び拡張バージョン番号を記録してもよい。

【００４２】この場合、バージョン番号及び拡張バージ
ョン番号は不用意に書き換えできないように、記録の際
には、暗号化，パスワードの入力等がなければ書き換え
られないようにしてもよい。（光ディスク装置）以下に、上述した実施例の光ディス
クからデータを再生する光ディスク装置について図１２
及び図１３を参照して説明する。光ディスク装置におい
ては、光ディスク1000をドライブするディスクドライブ
部1230で光ディスク1000が光ビームで検索される。即
ち、図１３に示すように、光ディスク1000は、モータ駆
動回路1311によって駆動されるスピンドルモータ1312上
に載置され、このスピンドルモータ1312によって線速一
定で回転されている。光ディスク1000の下方には、この
光ディスク1000に光ビーム、即ち、レーザビームを集光
する光ヘッド、即ち、光ピックアップ1330が設けられて
いる。この光ヘッド1330は、主情報領域のデータ領域及
び補助情報領域からデータを再生するために、光ディス
ク1000半径方向に移動可能にガイド機構（図示せず）に
載置され、駆動回路1337からの駆動信号によって駆動さ
れるフィードモータ1333で光ディスク1000の半径方向に
移動される。光ディスク1000には、対物レンズ1334がそ
の光軸に沿って移動可能に保持され、フォ―カス駆動回
路1336からの駆動信号に応答してその光軸方向に移動さ
れ、常にフォ―カス状態に対物レンズ1334が維持され、
微小ビームスポットが光ディスク1000上に形成される。
また、この対物レンズ1334は、光ディスク1000の半径方
向に沿って微動可能に保持され、トラック駆動回路1338
からの駆動信号に応答して微動され、常にトラッキング
状態に維持されて光ディスク1000のトラックが光ビーム
で追跡される。

【００４３】光ヘッド1330では、光ディスク1000から反
射された光ビームが検出され、検出されたこの検出信号
は、光ヘッド1330からヘッドアンプ1340を介してサーボ
処理回路1344に供給されている。サーボ処理回路1344で
は、検出信号からフォ―カス信号、トラッキング信号及
びモータ制御信号を生成し、これらの信号を夫々駆動回
路1336、1338、1311に供給している。従って、対物レン
ズ1334がフォ―カス状態及びトラッキング状態に維持さ
れ、また、スピンドルモータ1312が所定の回転数で回転
され、光ビームによって光ディスク1000上のトラックが
光ビームで、例えば、線速一定で追跡される。システム
ＣＰＵ部1250からアクセス信号としての制御信号がサー
ボ処理回路1344に供給されると、サーボ処理回路1344か
ら移動信号が駆動回路1337に供給され、光ヘッド1330が
光ディスク1000の半径方向に沿って移動され、光ディス
ク1000の所定のセクタがアクセスされ、再生データがヘ
ッドアンプ1340で増幅されてディスクドライブ部1230か
ら出力される。出力された再生データは、システム用Ｒ
ＯＭ及びＲＡＭ部1252に記録されたプログラムで制御さ
れるシステムＣＰＵ部1250及びシステムプロセッサ部12
54を介してデータＲＡＭ部1256に格納される。この格納
された再生データは、システムプロセッサ部1254によっ
て処理されてビデオデータ、オーディオデータ及び副映
像データに分類され、ビデオデータ、オーディオデータ
及び副映像データは、夫々ビデオデコーダ部1258、オー
ディオデコーダ部1260及び副映像デコーダ部1262に出力
されてデコードされる。デコードされたビデオデータ、
オーディオデータ及び副映像データは、Ｄ／Ａ及び再生
処理回路1264でアナログ信号としてのビデオ信号、オー
ディオ信号及び副映像信号に変換されるとともにミキシ
ング処理されてビデオ信号及び副映像信号がモニタ部12
06に、また、オーディオ信号がスピーカ1208に夫々供給
される。その結果、モニタ部1206に映像が表示されると
ともにスピーカ1208から音声が再現される。

【００４４】そして、本実施例の光ディスク装置では、
再生動作の開始の前に、規格のバージョン情報を再生す
る。

【００４５】この時、再生された物理フォーマット情報
のバイト番号０のb3〜b0のバージョン番号を再生し、再
生された２進数を１０進数に変換し、これに0.1を乗じ
た数値をシステムＣＰＵ部1250及びシステムプロセッサ
部1254が算出する。

【００４６】そして、システム用ＲＯＭ＆ＲＡＭ部１２
５２にあらかじめ記憶されている該光ディスク装置が対
応可能なバージョン番号と順次比較し、該当する番号が
あれば、該バージョン番号に対応した設定プログラムを
システムＣＰＵ部1250及びシステムプロセッサ部1254に
供給し、これにより、例えば、スピンドルモータ1312を
所定の回転数に設定する等の初期設定を行う。

【００４７】この時、バージョン番号が”１１１１”で
あれば、バージョン番号拡張であることと判断して、光
ヘッド1330若しくは対物レンズ1334を移動させて拡張バ
ージョン情報の読み取りを行う。

【００４８】なお、光ディスク装置が、バージョン番号
拡張に対応しておらず、バージョン番号”１１１１”を
該光ディスク装置に該当する番号がないと判断すると、
光ディスク1000を装置から排出するか、モニタ部1206
に”この光ディスクは本プレーヤでは対応しておりませ
ん”等の表示を行い、ユーザに該光ディスク装置が該光
ディスクに対応できないことを示すように構成してもよ
い。

【００４９】

【発明の効果】上述したように、本発明の光ディスク及
び光ディスク装置によれば、任意のバージョン番号を示
すことができる光ディスク及び光ディスク装置を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光ディスクの第１の実施例に係わるフ
ォーマット構造を示す図。

【図２】本発明の第１の実施例に係わる拡張情報の一例
を示した図。

【図３】本発明の第２の実施例に係わる拡張情報の一例
を示した図。

【図４】本発明を適用可能なフォーマット構造の一例を
示す図。

【図５】本発明を適用可能なフォーマット構造の一例を
示す図。

【図６】本発明の光ディスクの第３の実施例に係わる光
ディスクの構造及び光ビームとの対応関係を示す図。

【図７】図６の光ディスクに係わる補助情報領域の一例
を示す図。

【図８】図７の補助情報領域の構成の一例を示す図。

【図９】図７の特定のフィールドＩＤの構成の一例を示
す図。

【図１０】図７の特定のフィールドＩＤの構成の一例を
示す図。

【図１１】図９を改良した構成の一例を示す図。

【図１２】本発明の光ディスク装置の構成の一例を示す
図。

【図１３】本発明の光ディスク装置の構成の一例を示す
図。

【符号の説明】

１００，１０１，１０２補助情報領域１１０，１１１，１１２イニシャルゾーン１２０，１４１，１５２リファレンスコードゾーン１２１，１３２バッファーゾーン０１２２システムリザーブドゾーン１３０，１５１，１６２バッファーゾーン１１３１Ｒ物理フォーマット情報ゾーン１４０，１６１，１７２コントロールデータゾーン１４１，１６７，１７７物理フォーマット情報１４２ＲＷ物理フォーマット情報ゾーン１５０，１８２バッファーゾーン２１６５，１７５００ｈ１６６，１７６ディスク製造情報１７１エキストラボーダーゾーン１７３コントロールデータブロック１７４サーボブロック２００，２０１，２０２主情報領域６０１グルーブ６０２マーク６０３隣接するグルーブ（グルーブ）６０４ランド６０５ランドプリピット６０６光ビーム７００〜７０６フィールドＩＤ１０００光ディスク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１の情報を記録するための領域及び第２
の情報を記録ための所定の領域を有する光ディスクであ
って、前記第２の情報を記録するための前記所定の領域に、前
記第２の情報の拡張情報が存在することを示す拡張補助
情報を記録するための領域を設け、前記拡張補助情報が記録されている場合に、前記第２の
情報の拡張情報の内容を記録するための領域を、前記所
定の領域以外に設けたことを特徴とする光ディスク。
【請求項２】前記第２の情報は、特定の長さのビットの
組み合わせによるものであり、前記拡張補助情報は、前記特定の長さのビットの組み合
わせのうちの少なくともひとつのビットの組み合わせを
用いることを特徴とする請求項１記載の光ディスク。
【請求項３】前記拡張補助情報に用いる前記ひとつのビ
ットの組み合わせは、既定のビットの組み合わせ以外の
組み合わせを用いることを特徴とする請求項２記載の光
ディスク。
【請求項４】前記第２の情報は、前記光ディスクの準拠
する規格のバージョン番号であることを特徴とする請求
項１記載の光ディスク。
【請求項５】前記第２の情報の拡張情報の内容を記録す
るための領域は、前記光ディスクで既定されている前記
第１の情報及び前記第２の情報を記録するための領域以
外であって、かつ、前記第２の情報を記録するための領
域に最も近い領域であることを特徴とする請求項１記載
の光ディスク。
【請求項６】第１の情報を記録するための領域及び第２
の情報を記録ための所定の領域を有する光ディスクか
ら、前記第１の情報及び前記第２の情報を再生するため
の再生手段を備えた光ディスク装置であって、前記第２の情報を記録するための前記所定の領域に、前
記第２の情報の拡張情報が存在することを示す拡張補助
情報を記録するための領域を設け、前記拡張補助情報が記録されている場合に、前記第２の
情報の拡張情報の内容を記録するための領域を、前記所
定の領域以外に設けたことを特徴とする光ディスク装
置。