JP2007219084A - 加熱装置、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 定着バイアスのように、絶縁体(高インピーダンス)とインピーダンス(有限)に高圧バイアスを印加し、かつ印加するバイアスが正負と極性が逆である系において、通常2つのトランスを用いて出力させていた2つのバイアスを、一つのトランスより出力させることで、コストダウンを図る。
【解決手段】 高圧出力のGND側に抵抗を接続することで極性の異なるバイアスを生成する手段、その生成されたバイアスをピークホールド回路にて保持する手段、保持されたバイアスを、絶縁体(高インピーダンス)に印加する手段、前回転等で絶縁体に印加されるバイアスを設定、プリント動作時にインピーダンス(有限)側の出力を設定する制御手段、を有する構成となっている。
【選択図】 図8
【解決手段】 高圧出力のGND側に抵抗を接続することで極性の異なるバイアスを生成する手段、その生成されたバイアスをピークホールド回路にて保持する手段、保持されたバイアスを、絶縁体(高インピーダンス)に印加する手段、前回転等で絶縁体に印加されるバイアスを設定、プリント動作時にインピーダンス(有限)側の出力を設定する制御手段、を有する構成となっている。
【選択図】 図8
Description
本発明は、トナー像を記録材に定着させる加熱装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置のうち、プリンタを例にとって説明する。従来プリンタは、図10のごとき機構をしている。図10において、101は静電担持体である感光体ドラム、102は光源としての半導体レーザ、103はスキャナモータ104によって回転する回転多面鏡、105は半導体レーザ102から発射され、感光体ドラム101上を走査するレーザビームである。
106は感光体ドラム101上を一様に帯電するための帯電ローラ、107は感光体ドラム101上に形成された静電潜像をトナーにて現像するための現像機である。108は現像機107にて現像されたトナー像を所定の記録用紙に転写するための転写ローラ、109は記録用紙に転写されたトナーを熱にて融着するための定着ローラである。
110は1回転する事により、記録用紙のサイズを識別する機能を有するカセットから用紙を給紙、搬送路に送り出すカセット給紙ローラ、111は記録用紙のサイズを識別する機能を有しない手差し給紙口から用紙を搬送路に送り込む手差し給しローラである。112は着脱可能で記録用紙のサイズを識別する機能を有するカセットから用紙を搬送路に送り込むオプションカセット給紙ローラ、113は着脱可能で封筒のみ積載可能な封筒フィーダから用紙を1枚ずつ搬送路に送り込む封筒フィーダ給紙ローラである。114、115はカセットから給紙された用紙を搬送する搬送ローラである。
116は封筒フィーダ以外から給紙された用紙の先端と後端を検出するためのプレフィードセンサ、117は搬送された用紙を感光体ドラム101へ送り込む転写前ローラ、118は給紙された用紙にたいし、感光体ドラム101への画像書き込み(記録/印字)と用紙搬送の同期をとると共に、給紙された用紙の搬送方向の長さを測定するためのトップセンサである。119は定着後の用紙の有無を検出するための排紙センサ、120は定着後の用紙を機外に排出するための排出ローラである。
121は印字された用紙の搬送先(機外排出あるいは、着脱可能な両面ユニット)を切り換えるフラッパ、122は両面ユニットに搬送された用紙を反転部に搬送するための搬送ローラ、123は反転部に搬送された用紙の先端/後端を検出する反転センサ、124は正転/逆転をシーケンシャルに動作させる事で、用紙を反転させ、再給紙部に用紙を搬送するための反転ローラ、125は再給紙部の用紙有無を検出再給紙センサ、126は再給紙部の用紙を再び搬送路へ送り込むための再給紙ローラである。
このような機構部を制御するための制御系の回路構成ブロック図を図11に示す。図11において、201は不図示のホストコンピュータ等の外部機器から送られる画像コードデータをプリンタの印字に必要なビットデータに展開すると共に、プリンタ内部情報を読み取りそれを表示するためのプリンタコントローラである。202はプリンタエンジンの各部をプリンタコントローラ201の指示にしたがって動作制御すると共に、プリンタコントローラ201へプリンタ内部情報を報知するためのプリンタエンジン制御部である。203はプリンタエンジン制御部202の指示に従い、記録用紙搬送のためのモータ、ローラ等の駆動/停止を行う用紙搬送制御部、204は帯電、現像、転写等各工程における各高圧の出力制御をプリンタエンジン制御部202の指示にしたがって行う高圧制御部である。205はスキャナモータ104の駆動/停止、レーザービームの点灯をエンジン制御部202の指示にしたがって制御する光学系制御部である。207は定着器の温度をプリンタエンジン制御部202の指定した温度に調節するための定着温度制御部である。
208は着脱可能なオプションカセット制御部で、プリンタエンジン制御202の指示により駆動系の駆動/停止を行うと共に、紙有無状態、紙サイズ情報をプリンタエンジン制御部202に報知する。
209は着脱可能な両面ユニット制御部で、プリンタエンジン制御部202の指示にしたがって、用紙の反転および再給紙動作を行うと同時に、その動作状態をエンジン制御部202に報知する。
210は着脱可能な封筒フィーダ制御部で、プリンタエンジン制御部202の指示により駆動系の駆動/停止を行うとともに、紙有無状態をプリンタエンジン制御部202に報知する。
図12に、定着バイアス印加構成の概略構成を示す。301は加圧装置である。加熱装置で定着フィルム302、加熱体303、加圧ローラ304から構成されている。305は定着フィルムバイアス回路、加圧ローラバイアス回路で各々バイアス回路を構成している。
この定着バイアス装置は、負極性のトナーを使用している場合には、定着フィルムに負電圧、加圧ローラに正電圧を印加させる。このバイアスを印加することにより、紙にトナーを引きつけ、トナーが飛び散ることを押さえる。
印加する電圧はオフセット電圧による画像汚れや、電圧リークが生じないレベルに押さえる必要性がある。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開2002−91207号公報
特開2005−62603号公報
従来、定着バイアスの構成は、定着フィルム印加する負電圧、加圧ローラに印加する正電圧を各々のトランスを駆動して生成してきた。しかし、この構成で行った場合、プリンタのコストUP、サイズUPの要因の一つとなってしまっている。
請求項1においては、前記定着装置に、加熱体としてセラミックヒータを使用するとともに、該セラミックヒータに対向配置した加圧部材と、該セラミックヒータと該加圧部材との間にて挟持搬送される定着フィルムとを備え、加圧部材、定着フィルムともにバイアスの極性が異なる高圧バイアスを必要とする系において、高圧トランスのGND側に抵抗を接続することで、高圧トランスの出力側とは極性の異なるバイアスを生成する高圧手段、該加圧部材と該定着フィルムに、前記高圧手段にて生成した2つのバイアスを印加する印加手段を有し、該加圧部材と定着フィルムとの間に記録材を挟持搬送するときに、2つのバイアスが印加されることを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項2においては、前記高圧回路手段にて、生成した2つのバイアスの値を、複数の値に可変する機能を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像形成装置を提供する。
請求項3においては、前記高圧回路手段にて、生成した2つのバイアスの何れかの出力値をモニタし、そのモニタ値を帰還し、バイアスを一定出力値に制御する機能を有することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の画像形成装置を提供する。
請求項4においては、前記加圧部材もしくは定着フィルムのいずれかが絶縁体である系にて、前記GND側に抵抗を接続することで生成された極性の異なるバイアスを保持する保持手段、前記保持手段にてホールドされたバイアスを加圧部材もしくは定着フィルムのいずれかの絶縁体に印加する手段を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像形成装置を提供する。
以上説明したように、請求項1の本発明は、前記定着装置に、加熱体としてセラミックヒータを使用するとともに、該セラミックヒータに対向配置した加圧部材と、該セラミックヒータと該加圧部材との間にて挟持搬送される定着フィルムとを備え、加圧部材、定着フィルムともにバイアスの極性が異なる高圧バイアスを必要とする系において、高圧トランスのGND側に抵抗を接続することで、高圧トランスの出力側とは極性の異なるバイアスを生成する高圧手段、該加圧部材と該定着フィルムに、前記高圧手段にて生成した2つのバイアスを印加する印加手段を有し、該加圧部材と定着フィルムとの間に記録材を挟持搬送するときに、2つのバイアスが印加されることを特徴とする画像形成装置を提供することにより、トナー飛び散りの少ない高品質な画像を実現することが可能となる。
請求項2の本発明は、前記高圧回路手段にて、生成した2つのバイアスの値を、複数の値に可変する機能を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像形成装置を提供することにより、プリンタの状況に応じた、トナー飛び散りの少ない高品質な画像を実現することが可能となる。
請求項3の本発明は、前記高圧回路手段にて、生成した2つのバイアスの何れかの出力値をモニタし、そのモニタ値を帰還し、バイアスを一定出力値に制御する機能を有することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の画像形成装置を提供することにより、トナー飛び散りの少ない高品質な画像を実現することが可能となる。
請求項4の本発明は、前記加圧部材もしくは定着フィルムのいずれかが絶縁体である系にて、前記GND側に抵抗を接続することで生成された極性の異なるバイアスを保持する保持手段、前記保持手段にてホールドされたバイアスを加圧部材もしくは定着フィルムのいずれかの絶縁体に印加する手段を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像形成装置を提供することにより、トナー飛び散りの少ない高品質な画像を実現することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施例は、記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、該トナー像を加熱して該記録材に定着させる定着装置を備える画像形成装置において、定着装置内に加圧部材、定着フィルムを有し、加圧部材、定着フィルム各々に、高圧バイアスを印加し、搬送部材上に画像形成されたトナーの飛び散りを防ぐことを目的とし、加圧部材、定着フィルムに印加する2つのバイアスを1つの回路駆動により生成することを特徴とする。
図1に本発明の第一の実施形態における定着バイアス接続方法の一例を示す。図1において、401は定着装置で402の定着フィルム、403の加熱体であるセラミックヒータ、404の加圧部材である加圧ローラから構成されている。402定着フィルムには405の定着フィルムバイアス回路が接続され、負極の高電圧バイアスが印加される。404加圧ローラには405の加圧ローラバイアス回路が接続され、正極の高電圧バイアスが印加される。
図2に本発明の第一の実施形態における定着バイアス回路構成の一例を示す。図2において、定着バイアス回路は、702の昇圧回路部(トランス2次側)と703の駆動回路部(トランス1次側)から構成されている。703の駆動回路部においては、703(d)のコンデンサに電源電圧V1がチャージされる。この電圧V1は702昇圧回路部の702(a)のトランスに入力される。702(a)トランスは705駆動信号(1)が入力されることで動作し、電圧V1を電圧増幅させる。増幅された電圧Vhは702(b)のフライバック回路で高電圧が生成される。このフライバック回路のGND端子側に抵抗が接続されている。このような接続を行うことで、正負対象のバイアスを出力することが可能となり、加圧ローラに+バイアス、定着フィルムに−バイアスが印加される。+バイアスと−バイアスの比率の設定は、接続抵抗R2と負荷R1の合成インピーダンスと負荷R0で決定する。高圧トランスの出力をVhとすると、+バイアスと−バイアスは下記式で算出される。
V+=Vh×R1×R2 /(R1×R2 + R0×R1 + R0×R2)
V−=Vh×R0×(R1+R2) /(R1×R2 + R0×R1 + R0×R2)
本実施例のフローチャートを図3に示す。
V−=Vh×R0×(R1+R2) /(R1×R2 + R0×R1 + R0×R2)
本実施例のフローチャートを図3に示す。
まず、電源ONした後(S501)、プリントを開始する。(S502)プリント動作を行う上で、TOP信号にて紙先端を検出し、紙が定着フィルムと加圧ローラのニップ部に突入するタイミングを図り(S503)、駆動クロック信号をONさせる。(S504)また、TOP信号にて紙後端を検出し、紙が定着フィルムと加圧ローラのニップ部から外れるタイミングを図り(S505)、駆動クロック信号をOFFとする。 (S506)このような制御を行うことで紙が定着フィルムと加圧ローラのニップ部を通過しているタイミングにて、最適な定着バイアスが印加され、トナーの飛び散りがない、高品質な画像が形成されることが可能となる。
本実施例は、実施例1と同様に、記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、該トナー像を加熱して該記録材に定着させる定着装置を備える画像形成装置において、定着装置内に加圧部材、定着フィルムを有し、加圧部材、定着フィルム各々に、高圧バイアスを印加し、搬送部材上に画像形成されたトナーの飛び散りを防ぐことを目的とし、加圧部材、定着フィルムに印加する2つのバイアスを1つの回路駆動により生成し、かつ複数のバイアス値を設定することができることを特徴とする。
本発明の第二の実施形態における定着バイアス接続方法は実施例1と同様であることから、割愛する。
図4に本発明の第一の実施形態における定着バイアス回路構成の一例を示す。
定着バイアス回路は、802の昇圧回路部(トランス2次側)と803の駆動回路部(トランス1次側)から構成されている。803の駆動回路部においては、812の制御回路から出力される806のPWM信号に応じて、803(d)のコンデンサにチャージ電圧Vpwmがチャージされる。このチャージ電圧Vpwmは802昇圧回路部の802(a)のトランスに入力される。802(a)トランスは805駆動信号(1)が入力されることで動作し、チャージ電圧Vpwmを電圧増幅させる。増幅された電圧Vhは802(b)のフライバック回路で高電圧が生成される。このような構成を設けることにより、Vpwmに応じた複数のバイアス値の設定が可能となる。このフライバック回路のGND端子側に抵抗が接続されている。このような接続を行うことで、正負対象のバイアスを出力することが可能となり、加圧ローラに+バイアス、定着フィルムに−バイアスが印加される。+バイアスと−バイアスの比率の設定は、実施例1と同様に接続抵抗R2と負荷R1の合成インピーダンスと負荷R0で決定する。高圧トランスの出力をVhとすると、+バイアスと−バイアスは下記式で算出される。実施例1との違いはVhが可変に設定することができることである。
V+=Vh×R1×R2 /(R1×R2 + R0×R1 + R0×R2)
V−=Vh×R0×(R1+R2) /(R1×R2 + R0×R1 + R0×R2)
本実施例のフローチャートを図5に示す。
V−=Vh×R0×(R1+R2) /(R1×R2 + R0×R1 + R0×R2)
本実施例のフローチャートを図5に示す。
トナーの飛び散りに関しては、一般的に、印字面に応じて印加する高電圧バイアス値を最適化する。加圧部材、定着フィルムともに印加される高電圧バイアス値は、1面目印字に対し、2面目印字のほうが、搬送部材のインピータンスが高くなることから、高電圧バイアス(1面目)≦高電圧バイアス値(2面目)という設定にする必要がある。
このことから、本フローチャートは、印字面におけるバイアス設定変更を例として、記述を行う。
まず、電源ONした後、(S601)プリントを開始する。(S602)プリント動作を行う上で、印字面の検出を行う。(S603)その検出で、1面目と判断した場合、定着バイアス回路部に入力するPWM信号をα値に設定する。(S604)その後、定着バイアス回路への駆動クロック信号をONさせる。(S605)これらの駆動クロック信号により、増幅回路のトランスが駆動されることから、加圧ローラバイアス+V(1)、定着フィルムバイアス−V(1)の高電圧が加圧ローラ、定着フィルムに印加される。(S606)また、S603の検出にて、2面目と判断した場合、定着バイアス回路部に入力するPWM信号をβ値に設定する。(S607)その後、定着バイアス回路への駆動クロック信号をONさせる。(S608)これらの駆動クロック信号により、増幅回路のトランスが駆動されることから、加圧ローラバイアス+V(2)、定着フィルムバイアス−V(2)の高電圧が加圧ローラ、定着フィルムに印加される。(S609)
このような制御を行うことで印字面に応じた、最適な定着バイアスが印加され、トナーの飛び散りがない、高品質な画像が形成されることが可能となる。
このような制御を行うことで印字面に応じた、最適な定着バイアスが印加され、トナーの飛び散りがない、高品質な画像が形成されることが可能となる。
本実施例は、実施例1と同様に、記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、該トナー像を加熱して該記録材に定着させる定着装置を備える画像形成装置において、定着装置内に加圧部材、定着フィルムを有し、加圧部材、定着フィルム各々に、高圧バイアスを印加し、搬送部材上に画像形成されたトナーの飛び散りを防ぐことを目的とし、加圧部材、定着フィルムに印加する2つのバイアスを1つの回路駆動により生成し、かつ複数のバイアス値を設定することができ、且つバイアス値をモニタし、帰還を行うことでバイアス値の安定を図ることを特徴とする。
本発明の第一の実施形態における定着バイアス接続方法は実施例1と同様であることから、割愛する。
図6に本発明の第一の実施形態における定着バイアス回路構成の一例を示す。
定着バイアス回路は、902の昇圧回路部(トランス2次側)と903の駆動回路部(トランス1次側)から構成されている。まず903の駆動回路部のオペアンプ周辺回路においては、901の制御回路から出力される906のPWM信号に応じて、基準電圧Vrefが設定され、オペアンプの入力端子(1)に入力される。また、オペアンプの入力端子(2)には出力電圧をモニタしているモニタ電圧Vmが入力される。そして、基準電圧Vrefとモニタ電圧Vmが比較され、オペアンプの出力端子より、電圧Vopが出力される動作を行う。高圧の出力動作は、トランスは905駆動信号が入力、PWM信号の設定、の順序で動作し始め、Vopが次第に増加し始める。そして、コンデンサにチャージされた電圧Vopに基づき高電圧が出力され始める。この出力電圧をモニタ抵抗Rmでフィードバックし、基準電圧Vrefとモニタ電圧Vmが一致するまで出力を上げていく。そして、一致した時点で動作が安定し、安定した高圧電圧が保たれる。このモニタ制御を行うことで、負荷変動、外乱による影響を相殺することができ、出力電圧の安定を図ることが可能となる。今回の実施例は実施例1と同様フライバックで構成され、このフライバック回路のGND端子側に抵抗が接続されている。このような接続を行うことで、正負対称のバイアスを出力することが可能となり、加圧ローラに+バイアス、定着フィルムに−バイアスが印加される。+バイアスと−バイアスの比率の設定は、実施例1と同様に接続抵抗R2と負荷R1の合成インピーダンスと負荷R0で決定する。今回の実施例は−バイアス値をモニタする系で記載した。+バイアスの系にて同様の回路構成が組めることはいうまでもない。
本実施例のフローチャートを図7に示す。
本フローチャートは、実施例2と同様に、印字面におけるバイアス設定変更を例として、記述を行う。
まず、電源ONした後(S701)、プリントを開始する。(S702)プリント動作を行う上で、印字面の検出を行う。(S703)その後、その検出で、1面目と判断した場合、定着バイアス回路部に入力するPWM信号をα値に設定する。そして、定着バイアス回路への駆動クロック信号をONさせる。(S704)、その設定により、オペアンプが基準電圧Vref(1)とモニタ電圧Vmを比較し始め、出力電圧Vopが徐徐に増加する。オペアンプが基準電圧Vrefとモニタ電圧Vmが一定となった時点でVopが安定し、Vopに応じた高電圧が生成される。(S706)加圧ローラバイアス+V(1)、定着フィルムバイアス−V(1)の高電圧が加圧ローラ、定着フィルムに印加される。(S707)また、S703の検出にて、2面目と判断した場合、定着バイアス回路部に入力するPWM信号をβ値に設定する。その設定により、オペアンプが基準電圧Vref(2)とモニタ電圧Vmを比較し始め、出力電圧Vopが徐徐に増加する。オペアンプが基準電圧Vrefとモニタ電圧Vmが一定となった時点でVopが安定し、Vopに応じた高電圧が出力される。加圧ローラバイアス+V(2)、定着フィルムバイアス−V(2)の高電圧が加圧ローラ、定着フィルムに印加される。
このような制御を行うことで印字面に応じた、最適な定着バイアスが印加され、トナーの飛び散りがない、高品質な画像が形成されることが可能となる。
本実施例は、実施例1と同様に、記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、該トナー像を加熱して該記録材に定着させる定着装置を備える画像形成装置において、定着装置内に加圧部材、定着フィルムを有し、加圧部材、定着フィルム各々に、高圧バイアスを印加し、搬送部材上に画像形成されたトナーの飛び散りを防ぐことを目的とし、加圧部材、定着フィルムに印加する2つのバイアスを1つの回路駆動により生成し、かつ複数のバイアス値を各々設定することができ、且つ何れかのバイアス値をモニタし、帰還を行うことでバイアス値の安定を図ることを特徴とする。本実施例の特徴としては、加圧部材もしくは定着フィルムのいずれかが絶縁体であることである。
本発明の第一の実施形態における定着バイアス接続方法は実施例1と同様であることから、割愛する。
図8に本発明の第一の実施形態における定着バイアス回路構成は、実施例3と同様であることから、割愛する。実施例3と異なる部分は、今回の実施例では、ダイオードD1が接続されており、且つ+バイアスの負荷が絶縁体であるため、+バイアスは設定後、ホールドされる形態となっている。
本実施例のフローチャートを図9に示す。
本実施例のフローチャートを図9に示す。
まず、電源ONした後(S801)、前多回転等の印字開始前の段階にて、所定のPWM信号をα値に設定する。(S803)そして、定着バイアス回路への駆動クロック信号をONさせる。(S804)その設定により、オペアンプが基準電圧Vref(1)とモニタ電圧Vmを比較し始め、出力電圧Vopが徐徐に増加する。オペアンプが基準電圧Vrefとモニタ電圧Vmが一定となった時点でVopが安定し、Vopに応じた高電圧が生成される。(S805)加圧ローラバイアス+Vh(1)、定着フィルムバイアス−V(1)の高電圧が加圧ローラ、定着フィルムに印加される。(S806)本実施例は、ダイオードD1を有し、加圧ローラが絶縁体であることから、その後駆動クロック信号をOFFさせた場合でも+V(1)は保持され、加圧ローラに印加され続ける。(S808)プリントを開始、(S809)定着バイアス回路部に入力するPWM信号をβ値に設定する。(S810)このときの条件としては、PWM信号のβ値はα値より低い設定となっていることである。その設定により、オペアンプが基準電圧Vref(2)とモニタ電圧Vmを比較し始め、出力電圧Vopが徐徐に増加する。オペアンプが基準電圧Vrefとモニタ電圧Vmが一定となった時点でVopが安定し、Vopに応じた高電圧が出力される。接続抵抗端+V(2)、定着フィルムバイアス−V(2)の高電圧が出力される。(S812)このとき、−バイアス側は、単純に−V(2)の値が定着フィルムに印加される。(S813)しかし、+バイアス側は、初期に設定した+V(1)が+V(2)より大きい値になっていることから、+V(1)が印加され続ける。(S814)
このような制御を行うことで加圧ローラ、定着フィルム各々に、最適な定着バイアスが印加され、トナーの飛び散りがない、高品質な画像が形成されることが可能となる。
このような制御を行うことで加圧ローラ、定着フィルム各々に、最適な定着バイアスが印加され、トナーの飛び散りがない、高品質な画像が形成されることが可能となる。
Claims (4)
- 記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、該トナー像を加熱して該記録材に定着させる定着装置にて、
前記定着装置に、加熱体としてセラミックヒータを使用するとともに、
該セラミックヒータに対向配置した加圧部材と、該セラミックヒータと該加圧部材との間にて挟持搬送される定着フィルムとを備え、
加圧部材、定着フィルムともに極性が異なる高圧バイアスを必要とする画像形成装置において、
高圧トランスのGND側に抵抗を接続することで、高圧トランスの出力側とは極性の異なるバイアスを生成する高圧手段、
該加圧部材と該定着フィルムに、前記高圧手段にて生成した2つのバイアスを印加する印加手段を有し、
該加圧部材と定着フィルムとの間に記録材を挟持搬送するときに、2つのバイアスが印加されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記高圧回路手段にて生成した2つのバイアスの値を、複数の値に可変する機能を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像形成装置。
- 前記高圧回路手段にて生成した2つのバイアスの何れかの出力値をモニタし、そのモニタ値を帰還し、バイアスを一定出力値に制御する機能を有することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の画像形成装置。
- 前記加圧部材もしくは定着フィルムのいずれかが絶縁体である系において、前記GND側に抵抗を接続することで生成された極性の異なるバイアスを保持する保持手段、前記保持手段にてホールドされたバイアスを加圧部材もしくは定着フィルムのいずれかの絶縁体に印加する印加手段を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像形成装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090512 |