JP2007218577A - アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で可動部材を直線駆動および回転駆動可能なアクチュエータを提供すること。
【解決手段】ルーバ装置1において、ルーバ支持部材21を長手方向に駆動する際、ルーバ支持部材21に形成された長穴211、およびこの長穴211内に嵌る支軸213がガイド機構として機能し、ルーバ支持部材21の先端側を揺動させる際、支軸213が回転中心軸として機能する。それ故、簡素な構成で、ルーバ支持部材21を直動および回転させることができる。
【選択図】図4
【解決手段】ルーバ装置1において、ルーバ支持部材21を長手方向に駆動する際、ルーバ支持部材21に形成された長穴211、およびこの長穴211内に嵌る支軸213がガイド機構として機能し、ルーバ支持部材21の先端側を揺動させる際、支軸213が回転中心軸として機能する。それ故、簡素な構成で、ルーバ支持部材21を直動および回転させることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、可動部材を直動および回転させるアクチュエータに関するものである。
エアコンや温風暖房器などの吹き出し口には、長手方向の複数箇所でルーバ支持部材に支持された状態にルーバが配置され、かかるルーバについては、ステッピングモータおよび回転軸により回転駆動してその向きを切り換えるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−43024号公報
しかしながら、エアコンなどでは、部屋全体に冷風や温風が均一に行き渡ることが望まれているが、ルーバの回転だけではこのような要求に対応できないという問題点がある。また、ルーバを略全閉状態あるいは略全開状態にしようとすると、ルーバがエアコン本体と干渉するため、狭い角度範囲でしかルーバを回転させることができないという問題点もある。
そこで、ルーバ装置に対して、ルーバを支持するルーバ支持部材をルーバとともに直動および回転させるアクチュエータを搭載することが考えられる。但し、ルーバ装置に搭載可能なアクチュエータは、安価でかつ小型であることが求められることから、簡素な構成を有するものしか搭載できないが、従来のアクチュエータはかかる要求に対応することができないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、簡素な構成で可動部材を直線駆動および回転駆動可能なアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、可動部材を直動させる直線駆動機構と、前記可動部材の直動方向と直交する軸線周りに当該可動部材を回転させる回転駆動機構とを有するアクチュエータにおいて、前記可動部材には、前記直線駆動機構による直動方向に延びた長穴が形成され、当該長穴内には支軸が嵌っており、前記回転駆動機構は、前記支軸周りに前記可動部材を回転させることを特徴とする。
本発明において、可動部材には直動方向に延びた長穴が形成され、この長穴内には支軸が嵌っている。このため、支軸は、可動部材が直動する際にはガイド機構として機能し、かつ、可動部材が回転するときの回転中心軸として機能する。このため、簡素な構成で可動部材の直線駆動および回転駆動を行うことができる。
本発明において、前記直線駆動機構による前記可動部材の直動動作と、前記回転駆動機構による前記可動部材の回転動作は、例えば、少なくとも一定期間、同時に行われる。このように構成すると、可動部材に対して複雑な軌跡を設定することができる。
本発明において、前記直線駆動機構は、モータの回転を前記可動部材の直動に変換するラック−ピニオン機構を備え、前記可動部材において前記長穴と対向して延びた外周縁に前記ラック−ピニオン機構のラック部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、可動部材において長穴とラック部とをラックの直動方向で重なる位置に配置できるので、可動部材を小型化でき、アクチュエータの小型化を図ることができる。
本発明において、前記回転駆動機構および前記直線駆動機構は各々、駆動源としての回転駆動用モータおよび直線駆動用モータを備え、前記回転駆動用モータと前記直線駆動用モータは、出力軸同士が平行かつ逆向きに延び、かつ、当該出力軸が延びている方向と直交する方向でモータ本体同士が隣接配置されていることが好ましい。このように構成すると、モータを配置するスペースが狭くてよいので、アクチュエータの小型化を図ることができる。
本発明において、前記回転駆動機構および前記直線駆動機構は、共通のモータを駆動源としている構成を採用することが好ましい。このように構成すると、アクチュエータの小型化および低コスト化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、可動部材に対して直動方向に延びた長穴が形成され、この長穴内には支軸が嵌っている。このため、支軸は、可動部材が直動する際にはガイド機構として機能し、かつ、可動部材が回転するときの回転中心軸として機能する。それ故、簡素な構成で可動部材の直線駆動および回転駆動を行うことができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したルーバ装置を説明する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1および図2は、本発明の実施の形態1に係るルーバ装置の斜視図、および平面図である。
(全体構成)
図1および図2は、本発明の実施の形態1に係るルーバ装置の斜視図、および平面図である。
図1および図2において、本形態のルーバ装置1は、所定の幅寸法をもって延びた板状のルーバ2と、このルーバ2を長手方向の一方側で支持するルーバ支持部材21(第1のルーバ支持部材/可動部材)と、ルーバ2を長手方向の他方側で支持するルーバ支持部材22(第2のルーバ支持部材)とを有している。ルーバ支持部材21、22は、風の通路を遮らないようにルーバ2の長手方向と直交する板状であり、各々の先端部は、ルーバ2の上面で起立する連結板31、32をルーバ支持軸41、42を介して回転可能に支持している。
2つのルーバ支持部材21、22のいずれにも、その基端側には、ルーバ支持部材21、22の長手方向に延びた長穴211、221が形成されている、また、ルーバ支持部材21の長手方向の略中央には、ルーバ支持部材21の長手方向に延びた長穴212が形成されている。
(ルーバ駆動機構の構成)
図3は、本発明を適用したルーバ装置の一方側端部に位置するルーバ支持部材周辺を抜き出して示す平面図である。図4(a)、(b)は、本発明を適用したルーバ装置を矢印Bで示す方向からみたときの説明図、および矢印Aで示す方向からみたときの説明図である。
図3は、本発明を適用したルーバ装置の一方側端部に位置するルーバ支持部材周辺を抜き出して示す平面図である。図4(a)、(b)は、本発明を適用したルーバ装置を矢印Bで示す方向からみたときの説明図、および矢印Aで示す方向からみたときの説明図である。
本形態のルーバ装置1には、図1〜図4を参照して以下に説明するように、ルーバ支持部材21の側方にモータケース51が形成されており、このモータケース51に固定された支軸213およびガイドピン214は、ルーバ支持部材21の長穴211、212に各々嵌っている。また、ルーバ支持部材22の長穴221には、エアコン本体に支持される支軸223が嵌っている。
本形態では、支軸213、223をエアコン本体(図示せず)に支持させると、エアコン本体に両端部が固定されている円弧状の公転扇ギア91がルーバ支持部材21の側方に位置する。また、モータケース51内には、後述する歯車63が搭載されており、この歯車63が公転扇ギア91の円弧部に形成された外歯に噛み合う。従って、ルーバ装置1はエアコン本体に保持された状態となる。
本形態のルーバ装置1には、以下に説明する第1のルーバ駆動機構6(回転駆動機構)、および第2のルーバ駆動機構7(直線駆動機構)を備えたアクチュエータが構成されているとともに、第3のルーバ駆動機構8(自転機構)が構成されている。
まず、第1のルーバ駆動機構6は、支軸213、223を通る第1の軸線(図示せず)周りにルーバ2を公転させるためのものである。より具体的には、第1のルーバ駆動機構6は、ルーバ支持部材21の側方に配置されたモータケース51内に固定された第1のステッピングモータ60(回転駆動用モータ)と、この第1のステッピングモータ60の出力軸62に固着された歯車63とを有しており、この歯車63が公転扇ギア91に噛み合っている。ここで、公転扇ギア91の外歯が形成されている円弧面は、支軸213、223を通る第1の軸線上に円弧の中心が位置している。第1のステッピングモータ60において、出力軸62は、モータ本体61から、ルーバ2の長手方向のうち、ルーバ支持部材21に対してルーバ支持部材22が位置する方向に突出している。
このように構成した第1のルーバ駆動機構6において、第1のステッピングモータ60が作動すると、ルーバ支持部材21の側では、第1のステッピングモータ60の回転が歯車63に伝達される結果、歯車63が公転扇ギア91の円弧面に沿って上下動するので、ルーバ支持部材21の先端側が支軸213を中心に揺動する。その際、モータケース51全体が支軸213を中心に揺動する。また、ルーバ支持部材21、22は、ルーバ2によって連結しているので、ルーバ支持部材22は、ルーバ支持部材21の側での動作に追従して支軸223を中心に揺動する。このようにして、ルーバ2は、支軸213、223を通る軸線(第1の軸線)周りに双方向に公転する。
第2のルーバ駆動機構7は、ルーバ2をその長手方向と直交する方向(ルーバ支持部材21、22の長手方向)に沿って前進あるいは後退させるためのものである。より具体的には、第2のルーバ駆動機構7は、ルーバ支持部材21の側方に配置されたモータケース51内に固定された第2のステッピングモータ70(直線駆動用モータ)と、この第2のステッピングモータ70の出力軸72に固着された歯車73と、この歯車73に噛み合う歯車74と、ルーバ支持部材21の外周縁に形成されたラック部215とを備えており、歯車74とラック部215とによって、ラック−ピニオン機構が構成されている。ここで、ラック部215は、ルーバ支持部材21の外周縁のうち、ルーバ支持部材21の長手方向(直動方向)において長穴211と重なる領域で長穴211と平行に延びた上側の側縁部に形成され、歯車74と支軸213とは、ルーバ支持部材21の上辺部分を介して対向している。
第2のステッピングモータ70において、出力軸72は、第1のステッピングモータ60とは反対に、モータ本体71から、ルーバ支持部材21に対してルーバ支持部材22が位置する側とは反対方向に突出している。また、第1のステッピングモータ60と第2のステッピングモータ70では、モータ本体61、71同士がルーバ2の長手方向と直交する方向で隣接配置されている。従って、第1のステッピングモータ60および第2のステッピングモータ71は、出力軸62、72同士が平行かつ逆向きに延び、かつ、出力軸62、72が延びている方向と直交する方向でモータ本体61、71同士が隣接配置されている。
第3のルーバ駆動機構8は、ルーバ支持部材21、22上におけるルーバ支持位置(ルーバ支持軸41、42の位置)を通る第2の軸線(図示せず)周りにルーバ2を自転させるためのものである。より具体的には、第3のルーバ駆動機構8は、ルーバ支持部材22の側方に固定されたモータケース51内に配置された第3のステッピングモータ80と、複数のアイドラー歯車82、83、84、85を備えた輪列86とを有している。ここで、輪列86の最終段のアイドラー歯車85は、ルーバ支持軸41周りに回転可能であり、かつ、連結板31に固定されている。
このため、第3のステッピングモータ80が作動すると、ルーバ支持部材22の側において、第3のステッピングモータ80の回転が輪列86を介して連結板31に伝達される結果、ルーバ2は、ルーバ支持軸41、42を通る第2の軸線周りに双方向に回転する。
ここで、第1のルーバ駆動機構6、第2のルーバ駆動機構7、および第3のルーバ駆動機構8は各々が独立して制御される。このため、第1のルーバ駆動機構6および第2のルーバ駆動機構7を所定のタイミングで動作させて、ルーバ支持部材21に直動動作と回転動作とを少なくとも一定期間、同時に行わせれば、ルーバ支持部材21、22、ルーバ支持軸41、42、およびルーバ2に直動動作を行なわせながら回転動作を行なわせることもできる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のルーバ装置1では、第1のルーバ駆動機構6と第2のルーバ駆動機構7によって、ルーバ2を支持するルーバ支持部材21、22の先端側を揺動させるとともに、ルーバ支持部材21、22を長手方向に直線駆動するため、エアコンなどにおいて、部屋全体に冷風や温風が均一に行き渡ることができる。また、ルーバ2をエアコン本体などから離間させることができるので、第3のルーバ駆動機構8によってルーバ2を略全閉状態あるいは略全開状態にしようとした際でもルーバ2がエアコン本体と干渉することがない。このため、広い角度範囲にわたってルーバ2を回転させることができる。
以上説明したように、本形態のルーバ装置1では、第1のルーバ駆動機構6と第2のルーバ駆動機構7によって、ルーバ2を支持するルーバ支持部材21、22の先端側を揺動させるとともに、ルーバ支持部材21、22を長手方向に直線駆動するため、エアコンなどにおいて、部屋全体に冷風や温風が均一に行き渡ることができる。また、ルーバ2をエアコン本体などから離間させることができるので、第3のルーバ駆動機構8によってルーバ2を略全閉状態あるいは略全開状態にしようとした際でもルーバ2がエアコン本体と干渉することがない。このため、広い角度範囲にわたってルーバ2を回転させることができる。
また、このような駆動を行うにあたって、本形態では、ルーバ保持部材21には直動方向に延びた長穴211が形成され、この長穴211内には支軸213が嵌っている。このため、支軸213は、ルーバ支持部材21が直動する際にはガイド機構として機能し、かつ、ルーバ支持部材21が回転するときの回転中心軸として機能する。このため、簡素な構成でルーバ支持部材21の直線駆動および回転駆動を行うことができる。
また、ラック部215は、ルーバ支持部材21の外周縁のうち、ルーバ支持部材21の長手方向において長穴211と重なる領域で長穴211と平行に延びた側縁部に形成されているため、ルーバ支持部材21の長さ寸法を圧縮できる。
さらに、第1および第2のルーバ駆動機構6、7において、第1のステッピングモータ60は、出力軸62がモータ本体61から、ルーバ2の長手方向のうち、ルーバ支持部材21に対してルーバ支持部材22が位置する方向に突出しているのに対して、第2のステッピングモータ70は、出力軸72がモータ本体71から、ルーバ支持部材21に対してルーバ支持部材22が位置する側とは反対方向に突出している。このため、第1のステッピングモータ60と第2のステッピングモータ70では、モータ本体61、71同士がルーバ2の長手方向と直交する方向で隣接配置することができ、ルーバ2の長手方向において2つのステッピングモータ60、70が占める空間を縮小できる。
[実施の形態2]
図5(a)、(b)は、本発明の実施の形態2に係るルーバ装置に構成したルーバ駆動機構を図2の矢印Bで示す方向からみたときの説明図、および矢印Aで示す方向からみたときの説明図である。なお、本形態のルーバ装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、ルーバ駆動機構の構成のみを説明する。
図5(a)、(b)は、本発明の実施の形態2に係るルーバ装置に構成したルーバ駆動機構を図2の矢印Bで示す方向からみたときの説明図、および矢印Aで示す方向からみたときの説明図である。なお、本形態のルーバ装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、ルーバ駆動機構の構成のみを説明する。
本形態のルーバ装置1でも、実施の形態1と同様、所定の幅寸法をもって延びた板状のルーバを支持する複数のルーバ支持部材を有しており、図5(a)、(b)には、複数枚のルーバ支持部材のうち、最も端部に配置されたルーバ支持部材21(可動部材)のみを図示してある。本形態でも、ルーバ支持部材21は、風の通路を遮らないようにルーバ2の長手方向と直交する板状であり、先端部には、ルーバ2に連結されたルーバ支持軸41を備えている。
また、本形態でも、ルーバ支持部材21の基端側には、ルーバ支持部材21の長手方向に延びた長穴211が形成されているとともに、ルーバ支持部材21の長手方向の略中央には、ルーバ支持部材21の長手方向に延びた長穴212が形成されている。
また、ルーバ支持部材21の側方にはモータケース51が形成されており、このモータケース51に固定された支軸213およびガイドピン214は、ルーバ支持部材21の長穴211、212に各々嵌っている。
本形態でも、ルーバ装置をエアコン本体(図示せず)に取り付ける際に、支軸213をエアコン本体に支持させる。その結果、エアコン本体に両端部が固定されている円弧状の公転扇ギア91がルーバ支持部材21の上方に位置する。また、モータケース51内には、後述する歯車164が搭載されており、この歯車164が公転扇ギア91の円弧部に形成された内歯に噛み合う。従って、ルーバ装置1はエアコン本体に保持された状態となる。
本形態のルーバ装置1には、以下に説明する第1のルーバ駆動機構6(回転駆動機構)および第2のルーバ駆動機構7(直線駆動機構)を備えたアクチュエータが搭載されているとともに、第3のルーバ駆動機構8(自転機構)が構成されている。
まず、第1のルーバ駆動機構6は、支軸213を通る第1の軸線(図示せず)周りにルーバ2を公転させるためのものである。より具体的には、第1のルーバ駆動機構6は、モータケース51内に固定された第1のステッピングモータ160と、この第1のステッピングモータ160の出力軸に固着された歯車161と、この歯車に噛み合う歯車162と、この歯車162に噛み合う歯車163と、および歯車163に噛み合う歯車164とを有しており、この歯車164が公転扇ギア91に噛み合っている。ここで、公転扇ギア91の内歯が形成されている円弧面は、支軸213を通る第1の軸線上に円弧の中心が位置している。
従って、第1のルーバ駆動機構6において、第1のステッピングモータ160が作動すると、ルーバ支持部材21の側では、第1のステッピングモータ160の回転が歯車164に伝達される結果、歯車164が公転扇ギア91の円弧面に沿って上下動するので、ルーバ支持部材21の先端側が支軸213を中心に揺動する。この際、モータケース51全体が支軸213を中心に揺動するので、ルーバ2は、支軸213を通る軸線(第1の軸線)周りに双方向に公転する。
第2のルーバ駆動機構7は、ルーバ2をその長手方向と直交する方向(ルーバ支持部材21の長手方向)に沿って前進あるいは後退させるためのものである。ここで、第2のルーバ駆動機構7は、第1のルーバ駆動機構6と同様、第1のステッピングモータ160を駆動源とする。より具体的には、第2のルーバ駆動機構7は、第1のステッピングモータ160の回転が伝達される歯車164と噛み合う歯車171と、この歯車171と一体の斜歯歯車172と、この斜歯歯車172と噛み合う斜歯歯車173を備えたカム付き回転軸174と、このカム付き回転軸174の外周面に形成されたカム溝175に嵌るキャリッジ176とを有しており、このキャリッジ176は、ルーバ支持部材21に連結されている。
従って、第2のルーバ駆動機構7においては、第1のステッピングモータ160が作動した際、その回転は、カム付き回転軸174に伝達される結果、ルーバ支持部材21は、支軸213を中心に揺動しながら、ルーバ支持部材21の長手方向に前進あるいは後退する。それ故、ルーバ2は、前進あるいは後退することになる。
第3のルーバ駆動機構8は、ルーバ支持部材21上におけるルーバ支持位置(ルーバ支持軸41の位置)を通る第2の軸線(図示せず)周りにルーバ2を自転させるためのものである。より具体的には、第3のルーバ駆動機構8は、モータケース51内に配置された第2のステッピングモータ180と、この第2のステッピングモータ180の出力軸に固定されたウォーム歯車181と、このウォーム歯車181と噛み合うウォームホイール182とを有しており、このウォームホイール182は、ルーバ支持軸41と固着されている。このため、第2のステッピングモータ180が作動すると、ルーバ2は、ルーバ支持軸41を通る第2の軸線周りに双方向に回転する。
ここで、第1のルーバ駆動機構6および第2のルーバ駆動機構7と、第3のルーバ駆動機構8とは各々が独立して制御され、かつ、第2のルーバ駆動機構7が動作するタイミングは、カム付き回転軸174に形成されたカムによって任意に設定できる。このため、ルーバ支持部材21の先端部でルーバ2を支持するルーバ支持軸41に直線駆動および回転駆動を行なわせることができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のルーバ装置1では、第1のルーバ駆動機構6と第2のルーバ駆動機構7によって、ルーバ2を支持するルーバ支持部材21、22の先端側を揺動させるとともに、ルーバ支持部材21、22を長手方向に直線駆動するため、エアコンなどにおいて、部屋全体に冷風や温風が均一に行き渡ることができる。また、ルーバ2をエアコン本体などから離間させることができるので、第3のルーバ駆動機構8によってルーバ2を略全閉状態あるいは略全開状態にしようとした際でもルーバ2がエアコン本体と干渉することがない。
以上説明したように、本形態のルーバ装置1では、第1のルーバ駆動機構6と第2のルーバ駆動機構7によって、ルーバ2を支持するルーバ支持部材21、22の先端側を揺動させるとともに、ルーバ支持部材21、22を長手方向に直線駆動するため、エアコンなどにおいて、部屋全体に冷風や温風が均一に行き渡ることができる。また、ルーバ2をエアコン本体などから離間させることができるので、第3のルーバ駆動機構8によってルーバ2を略全閉状態あるいは略全開状態にしようとした際でもルーバ2がエアコン本体と干渉することがない。
また、このような駆動を行うにあたって、本形態では、ルーバ保持部材21には直動方向に延びた長穴211が形成され、この長穴211内には支軸213が嵌っている。このため、支軸213は、ルーバ支持部材21が直動する際にはガイド機構として機能し、かつ、ルーバ支持部材21が回転するときの回転中心軸として機能する。このため、簡素な構成でルーバ支持部材21の直線駆動および回転駆動を行うことができる。
さらに、本形態では、第1のルーバ駆動機構6と第2のルーバ駆動機構7とは、駆動源(第1のステッピングモータ160)が共通であるため、構成の簡素化を図ることができる。
1 ルーバ装置
2 ルーバ
6 第1のルーバ駆動機構(回転駆動機構)
7 第2のルーバ駆動機構(直線駆動機構)
8 第3のルーバ駆動機構(自転機構)
21 ルーバ支持部材(可動部材)
60 第1のステッピングモータ(回転駆動用モータ)
70 第2のステッピングモータ(直線駆動用モータ)
80 第3のステッピングモータ(自転用モータ)
160 第1のステッピングモータ(回転・直線駆動用モータ)
180 第2のステッピングモータ(自転用モータ)
211、212 長穴
213、223 支軸
2 ルーバ
6 第1のルーバ駆動機構(回転駆動機構)
7 第2のルーバ駆動機構(直線駆動機構)
8 第3のルーバ駆動機構(自転機構)
21 ルーバ支持部材(可動部材)
60 第1のステッピングモータ(回転駆動用モータ)
70 第2のステッピングモータ(直線駆動用モータ)
80 第3のステッピングモータ(自転用モータ)
160 第1のステッピングモータ(回転・直線駆動用モータ)
180 第2のステッピングモータ(自転用モータ)
211、212 長穴
213、223 支軸
Claims (5)
- 可動部材を直動させる直線駆動機構と、前記可動部材の直動方向と直交する軸線周りに当該可動部材を回転させる回転駆動機構とを有するアクチュエータにおいて、
前記可動部材には、前記直線駆動機構による直動方向に延びた長穴が形成され、
当該長穴内には支軸が嵌っており、
前記回転駆動機構は、前記支軸周りに前記可動部材を回転させることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記直線駆動機構による前記可動部材の直動動作と、前記回転駆動機構による前記可動部材の回転動作は、少なくとも一定期間、同時に行われることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
- 前記直線駆動機構は、モータの回転を前記可動部材の直動に変換するラック−ピニオン機構を備え、
前記可動部材において前記長穴と対向して延びた外周縁に前記ラック−ピニオン機構のラック部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ。 - 前記回転駆動機構および前記直線駆動機構は各々、駆動源としての回転駆動用モータおよび直線駆動用モータを備え、
前記回転駆動用モータと前記直線駆動用モータは、出力軸同士が平行かつ逆向きに延び、かつ、当該出力軸が延びている方向と直交する方向でモータ本体同士が隣接配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアクチュエータ。 - 前記回転駆動機構および前記直線駆動機構は、共通のモータを駆動源としていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004080A JP2007218577A (ja) | 2006-01-19 | 2007-01-12 | アクチュエータ |
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