JP2007215763A - 歯科用補綴物とその設計方法及びその作製方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物を窩洞又は支台歯に正確に固着することができる構造にし、この歯科用補綴物をコンピュータを用いて設計する方法と、この設計方法で設計した歯科用補綴物をCAD/CAMシステムやCADシステムを利用した装置により作製する方法の提供。
【解決手段】歯科用補綴物を、窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部Pと、必要に応じてマージンライン近傍部位とを除いた窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペースCが確保されている構成にする。支台歯に被冠されるこの歯科用補綴物をコンピュータにより設計するには患者の口腔内から採得した印象に基づいて作製した石膏模型を測定して得た三次元計測データに基づき支台歯に当接される複数個の突起部Pと必要に応じてはマージンライン近傍部位とを設け、該当接部位を除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペースCを設定する。
【選択図】図4
【解決手段】歯科用補綴物を、窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部Pと、必要に応じてマージンライン近傍部位とを除いた窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペースCが確保されている構成にする。支台歯に被冠されるこの歯科用補綴物をコンピュータにより設計するには患者の口腔内から採得した印象に基づいて作製した石膏模型を測定して得た三次元計測データに基づき支台歯に当接される複数個の突起部Pと必要に応じてはマージンライン近傍部位とを設け、該当接部位を除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペースCを設定する。
【選択図】図4
Description
本発明は、窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物であって窩洞又は支台歯に正確に固着することができる歯科用補綴物と、この歯科用補綴物をコンピュータを用いて設計する方法と、この歯科用補綴物の設計方法で設計した歯科用補綴物をCAD/CAMシステムを利用した切削・研削加工機により作製する方法と、前記歯科用補綴物の設計方法で設計した歯科用補綴物をCADシステムを利用した光造形装置により光硬化性樹脂をレーザ照射により薄い断面毎に感光硬化させて歯科用補綴物を作製する方法とに関するものである。
一般に、窩洞内に装着されるインレーや支台歯に被冠されるクラウンやブリッジ等の歯科用補綴物は、歯科用セメントを介して窩洞又は支台歯に固着されるので、窩洞又は支台歯に対向する面をこの歯科用セメントの厚さに相当する厚さだけ窩洞又は支台歯との間に空隙(以下、セメントスペースと言う)が形成できるように窩洞又は支台歯に対向する面が形成されていることが必要である。
このセメントスペースは窩洞又は支台歯に対向する面全体、又はマージンラインから僅かな長さの部位を除いた窩洞又は支台歯に対向する面全体に形成されるので、歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりする際にそのセメントスペースの厚さだけ自由度が存在することによって、所望の状態に固着されずに傾いた状態や浮き上がった状態や僅かに回転した状態に固着される現象が生じるという欠点があった。
そもそも歯科用補綴物においては、その咬合面の位置が僅かに高いだけで患者に大きな違和感を与えることになるため、歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりして固着する際に、患者の歯牙や支台歯に所望の状態に固着できることは非常に重要である。
しかしながら、従来歯科用補綴物を患者の歯牙や支台歯に所望の状態に固着する作業は歯科医の熟練に依存しており、歯科医の技量に関係無く歯科用補綴物を患者の歯牙や支台歯に所望の状態に固着できるようにすることについては考慮されていなかったのである。
しかしながら、従来歯科用補綴物を患者の歯牙や支台歯に所望の状態に固着する作業は歯科医の熟練に依存しており、歯科医の技量に関係無く歯科用補綴物を患者の歯牙や支台歯に所望の状態に固着できるようにすることについては考慮されていなかったのである。
特に近年、一定品質の歯科用補綴物を短時間で安定して多く供給できる方法として、コンピュータを利用して画面上でインレー,クラウン,ブリッジ等の歯科用補綴物の設計を行い、切削・研削加工によって歯科用補綴物を作製するCAD/CAMシステムが注目され、セレックシステム(独、シーメンス社のシステム)に代表されるようなCAD/CAMシステムを用いた歯科用補綴物の設計・作製システムが注目されてきている。
また、コンピュータを利用して画面上でインレー,クラウン,ブリッジ等の歯科用補綴物の設計を行い、CADシステムを利用した光造形装置により光硬化性樹脂をレーザ照射により薄い断面毎に感光硬化させて歯科用補綴物を作製する方法も注目されてきている(例えば、特許文献1参照。)。
このCAD/CAMシステムやCADシステムにおいては、コンピュータを用いて目的の歯科用補綴物を設計し、CAD/CAMシステムの場合はレジン硬化体,セラミック焼結体,金属体等のブロック状材料を自動切削・研削加工機にセットしてその設計データに基づいて切削・研削加工して目的とする歯科用補綴物を作製するのであり、CADシステムの場合は光造形装置により光硬化性樹脂をレーザ照射によりその設計データに基づいて薄い断面毎に感光硬化させて歯科用補綴物を作製するのである。
このような歯科におけるCAD/CAMシステムやCADシステムにおいては、先ず、歯科用印象材を用いて患者の口腔内形状(歯牙形状や歯列形状)を印象採得し、この印象から石膏模型を作製し、窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型から更に作製した二次石膏模型又はワックス模型を、また支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型をレーザー測定器等を用いてその三次元座標情報を計測すると共に、石膏模型側の歯列形状と対合歯側の歯列形状との三次元座標情報も計測するのである。
次に得られた計測データに基づきコンピュータにより歯科用補綴物の設計を行うのであるが、歯科用補綴物がインレーの場合は、二次石膏模型又はワックス模型においてマージンラインを決定する設計操作と、歯牙の窩洞に対向する面全体又はマージンラインから所定長さだけ離れる部位を除く歯牙の窩洞に対向する面全体を二次石膏模型又はワックス模型よりセメントスペースに対応する厚さだけ減じた外形状とする設計操作と、咬合面側の形状の設計操作とを行うのである。
また、歯科用補綴物がクラウンやブリッジの場合は石膏模型においてマージンラインを決定する設計操作と、支台歯に対向する面全体又はマージンラインから所定長さだけ離れる部位を除く支台歯に対向する面全体を石膏模型にセメントスペースに対応する厚さを加えた内面形状とする設計操作と、口腔内に露出する部分の形状の設計操作とを行うのである(例えば、特許文献2及び特許文献3参照。)。
かくして歯科用補綴物の設計が終了したら、CAD/CAMシステムを利用する場合には、加工するブロック材料を選択してCAD/CAMシステムを利用した切削・研削加工機により目的とする歯科用補綴物用ブロックを切削・研削加工し、トリミングすると歯科用補綴物の作製が完成するのであり、CADシステムを利用する場合には、CADシステムを利用した光造形装置により光硬化性樹脂にレーザを照射してその設計データに基づいて薄い断面毎に光硬化性樹脂を感光硬化させ、感光硬化した光硬化性樹脂を取り出すことにより歯科用補綴物の作製が完成するのである。
しかしながら、このCAD/CAMシステムやCADシステムで作製された歯科用補綴物もそのセメントスペースは窩洞又は支台歯に対向する面全体又はマージンラインから所定長さだけ離れる部位を除く面全体に形成されるので、歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりする際にそのセメントスペースの厚さだけ自由度が存在することによって、所望の状態に固着されずに傾いた状態や浮き上がった状態や僅かに回転した状態に固着される現象が生じるという欠点があったのである。
そこで本発明は、患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりする際にそのセメントスペースの厚さだけ自由度が存在することによって、所望の状態に固着されずに傾いた状態や浮き上がった状態や僅かに回転した状態に固着される現象が生じるという欠点が無く窩洞又は支台歯に正確に固着することができる歯科用補綴物と、この歯科用補綴物をコンピュータを用いて設計する方法と、この歯科用補綴物の設計方法で設計した歯科用補綴物をCAD/CAMシステムを利用した切削・研削加工機により作製する方法と、前記歯科用補綴物の設計方法で設計した歯科用補綴物をCADシステムを利用した光造形装置により光硬化性樹脂をレーザ照射により薄い断面毎に感光硬化させて歯科用補綴物を作製する方法とを提供することを課題とする。
本発明者等は前記課題を解決するために鋭意検討した結果、歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりする際に所望の状態に固着されずに傾いた状態や浮き上がった状態や僅かに回転した状態に固着される現象が生じる理由が歯科用補綴物の窩洞又は支台歯に対向する面の略全体に亘ってセメントスペースの厚さだけの空間が存在するためにその自由度が大きいことに起因していることを究明し、歯科用補綴物の窩洞又は支台歯に対向する面の略全体にセメントスペースを形成するのではなく、歯科用補綴物の窩洞又は支台歯に対向する面に窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部を予め形成しておいてこれらの突起部又はこれらの突起部とマージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペースが確保しておけば、歯科用補綴物を窩洞又は支台歯に歯科用セメントを用いて固着する際にこれらの突起部が窩洞又は支台歯に当接するように歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりすれば、歯科用補綴物と窩洞又は支台歯との位置関係はこれらの突起部によって一義的に決定されることになるため、歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりする際に所望の状態に固着されずに傾いた状態や浮き上がった状態や僅かに回転した状態に固着される現象が生じることがなくなることを究明して本発明に係る歯科用補綴物を完成したのである。
そしてこのような歯科用補綴物において、セメントスペースの最大厚さが15〜100μmであるとマージンラインの位置を正確にしかも充分な強度で窩洞又は支台歯に固着することができ、また突起部の形状が歯軸と略平行な筋状であると、実際に患者の窩洞又は支台歯に固着する前の仮装着を行った際に不適合な場合にはこの突起部を容易に研削して微調整すれば良好に適合するように修正する操作が容易であり、また窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合は窩洞底面に当接される突起部が、支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合には支台歯の頂部に当接される突起部が更に設けられていると実際に患者の窩洞又は支台歯に固着する前の仮装着を行った際に不適合な場合にこの突起部も容易に研削して微調整すれば良好に適合するように修正する操作が容易であることも究明したのである。
また、このような歯科用補綴物をコンピュータにより設計するには、患者の口腔内から採得した印象に基づいて石膏模型を作製し、窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型から更に作製した二次石膏模型又はワックス模型を、また支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型を測定して得た三次元計測データに基づき窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物の設計を行うに際し、窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部を設けると共に、好ましくはマージンラインから0.1〜1mm離れる部位も窩洞又は支台歯に当接されるようにし、該突起部を除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体又は該突起部と該マージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペースを設定すればよく、このような歯科用補綴物を作製するには、前記コンピュータにより設計した歯科用補綴物を、CAD/CAMシステムを利用した切削・研削加工機により歯科用補綴物用ブロックから切削・研削加工して歯科用補綴物を作製したり、CADシステムを利用した光造形装置により光硬化性樹脂をレーザ照射により薄い断面毎に感光硬化させて歯科用補綴物を作製したりすれば容易に歯科用補綴物の作製できることも究明したのである。
本発明に係る歯科用補綴物は、窩洞又は支台歯に対向する面に窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部が設けられているのでこれらの突起部が窩洞又は支台歯に当接するように歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりすれば、歯科用補綴物と窩洞又は支台歯との位置関係はこれらの突起部によって一義的に決定されることになるため、歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に装着したり、患者の支台歯に被冠したりする際に所望の状態に固着されずに傾いた状態や浮き上がった状態や僅かに回転した状態に固着される現象が生じることがないのである。そしてこうのような効果は、マージンラインから0.1〜1mm離れる部位も窩洞又は支台歯に当接するように形成されていればより顕著となるのである。
そしてこのような歯科用補綴物において、セメントスペースの最大厚さが15〜100μmであるとマージンラインの位置を正確にしかも充分な強度で窩洞又は支台歯に固着することができ、また突起部の形状が歯軸と略平行な筋状であると、実際に患者の窩洞又は支台歯に固着する前の仮装着を行った際に不適合な場合にはこの突起部を容易に研削して微調整できるので良好に適合するように修正する操作が容易なのである。このような歯軸と略平行な筋状の突起部に加えて、窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合は窩洞底面に当接される突起部が、支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合には支台歯の頂部に当接される突起部が更に設けられていると、実際に患者の窩洞又は支台歯に固着する前の仮装着を行った際に不適合な場合にこの突起部も容易に研削して微調整できるので良好に適合するように修正する操作が容易なのである。
また、このような歯科用補綴物をコンピュータを用いて設計するには、患者の口腔内から採得した印象に基づいて作製した石膏模型又はその石膏模型から更に作製した二次石膏模型又はワックス模型を測定して得た三次元計測データに基づき支台歯に被冠されるか又は窩洞内に充填される歯科用補綴物の設計を行うに際し、窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部を設けると共に、好ましくはマージンラインから0.1〜1mm離れる部位も窩洞又は支台歯に当接されるようにし、この突起部を除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体又はこの突起部と前記マージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペースを設定すればよく、このような歯科用補綴物を作製するには、前記コンピュータを用いて設計した歯科用補綴物を、CAD/CAMシステムを利用した切削・研削加工機により歯科用補綴物用ブロックから切削・研削加工して歯科用補綴物を作製したり、CADシステムを利用した光造形装置により光硬化性樹脂をレーザ照射により薄い断面毎に感光硬化させて歯科用補綴物を作製したりすれば容易に歯科用補綴物の作製できるのである。
以下に、本発明に係る歯科用補綴物とその設計方法及びその作製方法について図面により詳細に説明する。
図1は歯軸と略平行な筋状の突起部と窩洞底面に当接される突起部とが設けられている本発明に係る歯科用補綴物であるインレーの1実施例を示す拡大斜視図、図2は図1に示した歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に仮装着した状態を示す断面説明図、図3は歯軸と略平行な筋状の突起部と支台歯の頂部に当接される突起部とが設けられている本発明に係る歯科用補綴物であるクラウンの1実施例を示す拡大斜視図、図4は図3に示した歯科用補綴物を患者の支台歯に仮装着した状態を示す断面説明図、図5は本発明に係る歯科用補綴物の設計方法において歯科用補綴物がインレーである場合に患者の口腔内から採得した印象に基づいて作製したワックス模型を測定して三次元計測データを得る状態を示す説明図、図6は本発明に係る歯科用補綴物の設計方法において歯科用補綴物がクラウンである場合に患者の口腔内から採得した印象に基づいて作製した支台歯の石膏模型を測定して三次元計測データを得る状態を示す説明図である。
図1は歯軸と略平行な筋状の突起部と窩洞底面に当接される突起部とが設けられている本発明に係る歯科用補綴物であるインレーの1実施例を示す拡大斜視図、図2は図1に示した歯科用補綴物を患者の歯牙の窩洞内に仮装着した状態を示す断面説明図、図3は歯軸と略平行な筋状の突起部と支台歯の頂部に当接される突起部とが設けられている本発明に係る歯科用補綴物であるクラウンの1実施例を示す拡大斜視図、図4は図3に示した歯科用補綴物を患者の支台歯に仮装着した状態を示す断面説明図、図5は本発明に係る歯科用補綴物の設計方法において歯科用補綴物がインレーである場合に患者の口腔内から採得した印象に基づいて作製したワックス模型を測定して三次元計測データを得る状態を示す説明図、図6は本発明に係る歯科用補綴物の設計方法において歯科用補綴物がクラウンである場合に患者の口腔内から採得した印象に基づいて作製した支台歯の石膏模型を測定して三次元計測データを得る状態を示す説明図である。
先ず、本発明に係る歯科用補綴物について説明すると、本発明に係る歯科用補綴物は、窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物であって、窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部P、又は該突起部Pとマージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを除いて、窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペースCを確保されていることを特徴とするものである。
即ち、窩洞内に装着される場合は図1に示すようなインレーであり、咬合面を形成する面と、この咬合面を形成する面の咬合面側と反対側に形成されて窩洞内に装着されるための脚状の部分とから成り、図2に示す実施例ではこの脚状の部分には側面に窩洞の側面に当接される複数個の突起部Pとマージンラインから0.1〜1mm離れる部位に窩洞の開口部側面に当接される部位と、底面窩洞の底面に当接される突起部Pとが、それぞれ設けられており、これらの突起部Pとマージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを除いて窩洞と対向する面全体にセメントスペースCが確保されているのである。
また、支台歯に被冠される場合は図3に示すようなクラウン又はブリッジ(図示した実施例はクラウン)であリ、口腔内に露出する歯牙の外形状を成す部分と、その内側で支台歯に被冠される部分とから成り、この支台歯に被冠される凹面状の部分の表面には図4に示す実施例では支台歯に当接される複数個の突起部Pと支台歯の頂部に当接される突起部Pとを除いて面全体にセメントスペースCが確保されているのである。
即ち、窩洞内に装着される場合は図1に示すようなインレーであり、咬合面を形成する面と、この咬合面を形成する面の咬合面側と反対側に形成されて窩洞内に装着されるための脚状の部分とから成り、図2に示す実施例ではこの脚状の部分には側面に窩洞の側面に当接される複数個の突起部Pとマージンラインから0.1〜1mm離れる部位に窩洞の開口部側面に当接される部位と、底面窩洞の底面に当接される突起部Pとが、それぞれ設けられており、これらの突起部Pとマージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを除いて窩洞と対向する面全体にセメントスペースCが確保されているのである。
また、支台歯に被冠される場合は図3に示すようなクラウン又はブリッジ(図示した実施例はクラウン)であリ、口腔内に露出する歯牙の外形状を成す部分と、その内側で支台歯に被冠される部分とから成り、この支台歯に被冠される凹面状の部分の表面には図4に示す実施例では支台歯に当接される複数個の突起部Pと支台歯の頂部に当接される突起部Pとを除いて面全体にセメントスペースCが確保されているのである。
このような歯科用補綴物を設計したり製作したりするには、従来と同様にロストワックス法による場合と、コンピュータを用いる場合とがあるので、先ずロストワックス法による場合について説明する。
ロストワックス法による場合には、先ず歯科用印象材を用いて患者の口腔内形状(歯牙形状や歯列形状)を印象採得し、この印象に基づいて口腔内形状の石膏模型を作製する。
次いで、作製しようとする歯科用補綴物が歯牙の窩洞に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型に形成された窩洞内にワックスを流入させ、ワックスが硬化したらそのワックス模型を石膏模型から抜き取り、マージンラインを決定した後、口腔内に露出する部位(咬合面)の形状を形成する。次いでこのワックス模型の窩洞内面に対向する面を突起部Pを設ける部位と、必要に応じてマージンラインから0.1〜1mm離れる部位までとを除いてセメントスペースCに相当する厚さだけ除去してセメントスペースCを確保する。しかる後に、そのワックス模型を埋没用石膏内に埋没し、加熱してそのワックス模型を焼却した後にワックス模型が焼却された空間に溶融した鋳造用歯科用合金を流入させ、鋳造用歯科用合金が硬化したら埋没用石膏内から硬化した鋳造用歯科用合金を取り出してトリミングすると歯牙の窩洞に装着される歯科用補綴物が製作できるのであり、この歯科用補綴物は場合によっては口腔内に露出する部位に陶材を築盛して焼き付けたり、前装冠用レジンを築盛して硬化させたりすることがある。
ロストワックス法による場合には、先ず歯科用印象材を用いて患者の口腔内形状(歯牙形状や歯列形状)を印象採得し、この印象に基づいて口腔内形状の石膏模型を作製する。
次いで、作製しようとする歯科用補綴物が歯牙の窩洞に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型に形成された窩洞内にワックスを流入させ、ワックスが硬化したらそのワックス模型を石膏模型から抜き取り、マージンラインを決定した後、口腔内に露出する部位(咬合面)の形状を形成する。次いでこのワックス模型の窩洞内面に対向する面を突起部Pを設ける部位と、必要に応じてマージンラインから0.1〜1mm離れる部位までとを除いてセメントスペースCに相当する厚さだけ除去してセメントスペースCを確保する。しかる後に、そのワックス模型を埋没用石膏内に埋没し、加熱してそのワックス模型を焼却した後にワックス模型が焼却された空間に溶融した鋳造用歯科用合金を流入させ、鋳造用歯科用合金が硬化したら埋没用石膏内から硬化した鋳造用歯科用合金を取り出してトリミングすると歯牙の窩洞に装着される歯科用補綴物が製作できるのであり、この歯科用補綴物は場合によっては口腔内に露出する部位に陶材を築盛して焼き付けたり、前装冠用レジンを築盛して硬化させたりすることがある。
また、作製しようとする歯科用補綴物が支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型上にマージンラインを決定した後、この石膏模型の表面に突起部を設ける部位と、必要に応じてマージンラインから0.1〜1mm離れる部位までとを除いてセメントスペース形成用の塗布液(例えば、ジーシー社製の商品名「シュアスペーサー」)を塗布してセメントスペースCを確保し、その上にマージンラインを合わせてワックスを築盛し、口腔内に露出する部位の形状を形成する。しかる後に、石膏模型から取り外したそのワックス模型を埋没用石膏内に埋没し、加熱してそのワックス模型を焼却した後にワックス模型が焼却された空間に溶融した鋳造用歯科用合金を流入させ、鋳造用歯科用合金が硬化したら埋没用石膏内から硬化した鋳造用歯科用合金を取り出してトリミングすると支台歯に被冠される歯科用補綴物が製作できるのであり、この歯科用補綴物は場合によっては口腔内に露出する部位に陶材を築盛して焼き付けたり、前装冠用レジンを築盛して硬化させたりすることがある。
また、このような歯科用補綴物をコンピュータを用いて設計し、製作する場合について説明すると、患者の口腔内から採得した印象に基づいて口腔内形状の石膏模型を作製し、窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型から更に作製した窩洞内形状の二次石膏模型又はワックス模型を、また支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型を三次元座標計測装置で測定して三次元計測データを得るのである。
この三次元計測データは、回転軸の軸心がZ軸を成す回転テーブル1aと、その上部に被計測物装着具2を設置できる載置台1bが固定されておりX軸方向及びY軸方向に移動自在で前記回転テーブル1a上に配置されているXYテーブル1cと、前記Z軸上の所望の点を中心としてZ軸を含む同一平面上を回転移動すると共にZ軸方向に移動できる一つのレーザセンサ1daにより載置台1b上の被計測物装着具2に装着される被計測物の形状の三次元座標を計測する計測部1dとを備えた三次元座標計測装置1を用い、載置台1b上の被計測物装着具2に窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型から更に作製した二次石膏模型又はワックス模型3を図5に示すように、また支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型を図6に示すように、それぞれ装着し、回転テーブル1aをZ軸廻りに回転させまた計測部1dをZ軸を含む同一平面上を回転移動させることにより、レーザセンサ1daからレーザをがこれらの二次石膏模型又はワックス模型又は石膏模型3に向けて照射させて、二次石膏模型又はワックス模型3や石膏模型3の三次元座標を計測して得るのである。
この三次元計測データは、回転軸の軸心がZ軸を成す回転テーブル1aと、その上部に被計測物装着具2を設置できる載置台1bが固定されておりX軸方向及びY軸方向に移動自在で前記回転テーブル1a上に配置されているXYテーブル1cと、前記Z軸上の所望の点を中心としてZ軸を含む同一平面上を回転移動すると共にZ軸方向に移動できる一つのレーザセンサ1daにより載置台1b上の被計測物装着具2に装着される被計測物の形状の三次元座標を計測する計測部1dとを備えた三次元座標計測装置1を用い、載置台1b上の被計測物装着具2に窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型から更に作製した二次石膏模型又はワックス模型3を図5に示すように、また支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型を図6に示すように、それぞれ装着し、回転テーブル1aをZ軸廻りに回転させまた計測部1dをZ軸を含む同一平面上を回転移動させることにより、レーザセンサ1daからレーザをがこれらの二次石膏模型又はワックス模型又は石膏模型3に向けて照射させて、二次石膏模型又はワックス模型3や石膏模型3の三次元座標を計測して得るのである。
かくして二次石膏模型又はワックス模型や石膏模型の三次元計測データを得たら、その三次元計測データに基づき窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物の設計を行うのであるが、歯科用補綴物が歯牙の窩洞に装着されるインレーの場合は、得られた計測データに基づき、例えばコンピュータのCRT画面等の図形表示装置を使用し、図形表示装置上に三次元グラフィック表示した二次石膏模型又はワックス模型の形状に基づき歯科用補綴物のマージンラインの外形線を変形させて歯科用補綴物のマージンラインが歯牙の窩洞のマージンラインに一致するように設計した後、そのマージンラインから所望の距離、好ましくは0.1〜1mm離れる位置から始まる歯牙の窩洞に対向する面全体に歯牙の窩洞に当接される突起部Pを除いてセメントスペースCとしての厚さ、好ましくはその最大厚さが15〜100μmの範囲の厚さだけ減じた外形状の歯牙の窩洞に対向する面の設計操作と、口腔内形状の三次元グラフィックを基に対合歯側の歯列形状に基づいた咬合面側の形状の設計操作とを行うのである。
また、歯科用補綴物が支台歯に装着されるクラウンやブリッジの場合は、得られた計測データに基づき、例えばコンピュータのCRT画面等の図形表示装置を使用し、図形表示装置上に三次元グラフィック表示した石膏模型の形状に基づき歯科用補綴物のマージンラインの外形線を変形させて歯科用補綴物のマージンラインが支台歯のマージンラインに一致するように設計した後、そのマージンラインから所望の距離、好ましくは0.1〜1mm離れる位置から始まる支台歯に対向する面全体に支台歯に当接される突起部Pを除いてセメントスペースCとしての厚さ、好ましくはその最大厚さが15〜100μmの範囲の厚さだけ加えた内面形状の支台歯に対向する面の設計操作と、支台歯側の歯列形状と対合歯側の歯列形状との三次元グラフィックを基に口腔内に露出する外面形状の設計操作とを行うのである。
このような設計において、突起部Pの形状としてはセメントスペースCの機能を制限しない範囲で、例えば筋状,円柱状、富士山型突起状等特に限定されないが、この設計に基づいてCAD/CAMシステムを利用した切削・研削加工機により歯科用補綴物用ブロックから切削・研削加工して歯科用補綴物を作製する際に、切削・研削加工機が切削バー等を用いるタイプの場合は切削加工がし易い切削方向である歯軸と略平行な筋状であることが好ましく、この突起部Pは3つ以上であることが好ましく、特に3つが歯科用補綴物の適合角度を微調整し易いので好ましい。更に、窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合は窩洞底面に当接される突起部や、支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合には支台歯の頂部に当接される突起部が更に設けられていても、実際に患者の窩洞又は支台歯に固着する前の仮装着を行った際に不適合な場合にこの突起部も容易に研削して微調整すれば良好に適合するように修正する操作が容易である。
このようにして設計が完了したら、歯科用補綴物を作製するには、前記したコンピュータを用いて設計した歯科用補綴物を、CAD/CAMシステムを利用した切削・研削加工機により歯科用補綴物用ブロックから切削・研削加工して歯科用補綴物を作製したり、CADシステムを利用した光造形装置により光硬化性樹脂をレーザ照射により薄い断面毎に感光硬化させて歯科用補綴物を作製すれば容易に歯科用補綴物を作製できるのである。
このようにして作製された歯科用補綴物を歯牙の窩洞又は支台歯に固着するには、先ず作製された歯科用補綴物を歯牙の窩洞又は支台歯に図2や図4に示すように仮装着して適合を確認するのであるが、不適合な状態である場合には歯牙の窩洞の内面又は支台歯の外面に当接する部位は突起部Pのみであるか、又はマージンラインから0.1〜1mm離れるまで部位と突起部Pとのみであるから、不適合と思われる突起部Pのみの僅かな切削によって容易に歯科用補綴物の傾きや適合深さを調節することができ、かくして適合が確認できたらセメントスペースC内に歯科用セメントを塗布して歯科用補綴物を歯牙の窩洞又は支台歯に固着すればよいのである。
P 突起部
C セメントスペース
1 三次元座標計測装置
1a 回転テーブル
1b 載置台
1c XYテーブル
1d 計測部
1da レーザセンサ
2 被計測物装着具
3 被計測物装着具に装着される被計測物
C セメントスペース
1 三次元座標計測装置
1a 回転テーブル
1b 載置台
1c XYテーブル
1d 計測部
1da レーザセンサ
2 被計測物装着具
3 被計測物装着具に装着される被計測物
Claims (12)
- 窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物であって、窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部(P)を除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペース(C)が確保されていることを特徴とする歯科用補綴物。
- 窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物であって、窩洞又は支台歯に当接される、複数個の突起部(P)とマージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペース(C)が確保されていることを特徴とする歯科用補綴物。
- セメントスペース(C)の最大厚さが15〜100μmである請求項1又は2に記載の歯科用補綴物。
- 突起部(P)が、歯軸と略平行な筋状の突起部である請求項1から3までのいずれか1項に記載の歯科用補綴物。
- 窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合は窩洞底面に当接される突起部(P)が、支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合には支台歯の頂部に当接される突起部(P)が更に設けられている請求項4に記載の歯科用補綴物。
- 患者の口腔内から採得した印象に基づいて石膏模型を作製し、窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型から更に作製した二次石膏模型又はワックス模型を、また支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型を、測定して得た三次元計測データに基づき窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物の設計をコンピュータにより行うに際し、窩洞又は支台歯に当接される複数個の突起部(P)を設けると共に、該突起部(P)を除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペース(C)を設定することを特徴とする歯科用補綴物の設計方法。
- 患者の口腔内から採得した印象に基づいて石膏模型を作製し、窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型から更に作製した二次石膏模型又はワックス模型を、また支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合にはその石膏模型を、測定して得た三次元計測データに基づき窩洞内に装着されるか又は支台歯に被冠される歯科用補綴物の設計をコンピュータにより行うに際し、窩洞又は支台歯にそれぞれ当接される、複数個の突起部(P)とマージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを設けると共に、該突起部(P)と該マージンラインから0.1〜1mm離れる部位とを除いて窩洞又は支台歯に対向する面全体にセメントスペース(C)を設定することを特徴とする歯科用補綴物の設計方法。
- セメントスペース(C)の最大厚さを15〜100μmとする請求項6又は7に記載の歯科用補綴物の設計方法。
- 突起部(P)の形状を歯軸と略平行な筋状とする請求項6から8までのいずれか1項に記載の歯科用補綴物の設計方法。
- 窩洞内に装着される歯科用補綴物の場合は窩洞底面に当接される突起部(P)を、支台歯に被冠される歯科用補綴物の場合には支台歯の頂部に当接される突起部(P)を更に設ける請求項9に記載の歯科用補綴物の設計方法。
- CAD/CAMシステムを利用して請求項6から10のいずれか1項に記載の歯科用補綴物の設計方法で設計した歯科用補綴物を、CAD/CAMシステムを利用した切削・研削加工機により歯科用補綴物用ブロックから切削・研削加工して歯科用補綴物を作製することを特徴とする歯科用補綴物の作製方法。
- CADシステムを利用して請求項6から10のいずれか1項に記載の歯科用補綴物の設計方法で設計した歯科用補綴物を、CADシステムを利用した光造形装置により光硬化性樹脂をレーザ照射により薄い断面毎に感光硬化させて歯科用補綴物を作製することを特徴とする歯科用補綴物の作製方法。
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