JP2007215027A - 無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、プログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】一括返信通信モード、および、直接通信モードのタイムアウト値を、通信品質制御モードにおけるタイムアウト値を用いて適切に設定・変更する無線通信装置を提供する。
【解決手段】無線通信装置1000は、通信品質制御モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値を基に、一括返信通信モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値を決定するADDBAタイムアウト値処理部106かつ/または通信品質制御モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値を基に、直接通信モードが有効である期間を特定するタイムアウト値を決定するDLSタイムアウト値処理部107とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】無線通信装置1000は、通信品質制御モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値を基に、一括返信通信モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値を決定するADDBAタイムアウト値処理部106かつ/または通信品質制御モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値を基に、直接通信モードが有効である期間を特定するタイムアウト値を決定するDLSタイムアウト値処理部107とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、プログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
近年、配線のわずらわしさ、移動自由度の低さ等を改善するため、オフィスや家庭内においてIEEE802.11規格で標準化された無線LAN(Local Area Network)等の無線伝送技術が広く普及してきている。無線LANは、通常の有線LANを無線に拡張したものであるから、例えば、PC間でのデータファイルの受け渡しやウェブ(Web)アクセス等のデータ転送の用途に適しており、ノートPC用の無線LANカード、無線LANアクセスポイント(Access Point:AP)等の商品として広く販売されている。
また、最近ではリアルタイムデータを品質良く伝送するための技術として、無線LAN上で通信品質(Quality of Service:QoS)制御を可能とするIEEE802.11e規格もより注目を集めている。IEEE802.11e規格ではQoS制御のためにEDCA(Enhanced Distributed Channel Access)とHCCA(Hybrid Coordination Function Controlled Channel Access)、およびそれらを使い分けるHEMM(HCCA,EDCA mixed mode)という3つのアクセス制御方式を提供している。
EDCAは分散制御型の方式であり、各無線通信装置がチャネルに対して確率的にアクセス可能であるのに対して、HCCAは中央制御型の方式であり、各無線通信装置は中央制御局(QoS Access Point:QAP)の指揮のもとに確定的にチャネルにアクセス可能である。HCCA方式は言い換えれば、あるデータ伝送に対して専用の通信時間をQAPが無線通信装置に割り当てることで、無線通信装置が通信帯域を確保する方式である。HEMM方式は、通常はHCCA方式でチャネルに確定的にアクセスしているが、データ通信中に専用の通信時間を超えた場合はEDCA方式にアクセス制御方式を一時的に切り替えチャネルに確率的にアクセスする方式である。
たとえば、データ伝送を開始する前には、送信局がQAPとの間で所望のアクセス制御方式を指定した通信品質のネゴシエーション処理(Add Traffic Stream 処理:ADDTS処理)を行ない、QAPに許可されればQoSが確保された設定状態(ADDTSが有効である設定状態)となり、送信局は指定したアクセス制御方式を用いてデータ通信を行なうことができる。ここで、ネゴシエーションされる通信品質に関連する情報としては、たとえば、「パケットのサイズ」「サービス間隔」「許容遅延時間」「データレート」「最低伝送速度」などがある。送信局からは提案する値が設定されてリクエスト・フレームがQAPに送信され、QAPからは承認された値がレスポンス・フレームとして送信局に返される。ただし、ADDTS処理は異なるデータ伝送ごとに行なう必要がある。ところで、上記のADDTS処理時には送信局は任意のタイムアウト値(ADDTSタイムアウト値)を指定しなければならず、その間送受信局間でデータ通信を行なっていなければ、ADDTSの設定状態は無効とされ上記のアクセス方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
さらにIEEE802.11e規格の他の特徴としては、QAPを経由し子局(QoS STA:QSTA)間でDLS(Direct Link Setup)処理を行なって、QSTA間で合意を得ればDLSが有効である設定状態となり、QAPを介さずQSTA間で直接データ通信を行なうことができる。通信路が同じであれば一度DLS処理を行なえば十分で、異なるデータ伝送ごとにDLS処理を行なう必要はない。ところで、上記のDLS処理時にはDLS処理開始局は任意のタイムアウト値(DLSタイムアウト値)を指定しなければならず、その間送受信局間でデータ通信を行なっていなければ、DLSの設定状態は無効とされ上記の直接データ通信は行えなくなる。
さらにIEEE802.11e規格の他の特徴としては、ユニキャストのフレームを送信した場合の従来の通常のストップ・アンド・ウェイト処理よりも高効率なデータ伝送を可能とするために、送受信局間でブロックアクノリッジメントについてのネゴシエーション処理(Add Block Ack 処理:ADDBA処理)を行なって合意を得ればADDBAが有効である設定状態となり、複数のフレームに対して1つのアクノリッジ(Ack)信号を一括して返すというブロックアクノリッジメント(ブロックAckまたはBlock Ack)方式を用いてデータ通信を行なうことができる。このとき、ブロックAckにより応答を返された局は、その解析を行ない、送信に失敗したフレームのみを再送する。これにより、高効率なチャネルの利用が可能となる。ところで、上記のADDBA処理時にはADDBA処理開始局は任意のタイムアウト値(ADDBAタイムアウト値)を指定しなければならず、その間送受信局間でデータ通信を行なっていなければ、ADDBAの設定状態は無効とされ上記のBlock Ack方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
なお、上記の直接データ通信において上記のBlock Ack方式を用いることも可能である。
IEEE Std 802.11,1999 Edition(Reaff 2003)(http://shop.ieee.org/ieeestore/) IEEE Std 802.11e−2005(http://shop.ieee.org/ieeestore/)
IEEE Std 802.11,1999 Edition(Reaff 2003)(http://shop.ieee.org/ieeestore/) IEEE Std 802.11e−2005(http://shop.ieee.org/ieeestore/)
しかしながら、上記のADDTS処理、DLS処理、ADDBA処理はそれぞれ独立した処理であるため、これらの処理においてADDTSタイムアウト値、DLSタイムアウト値、およびADDBAタイムアウト値を適切に設定しなければ以下のような不具合が生じる。
すなわち、ADDTSタイムアウト値、ADDBAタイムアウト値、DLSタイムアウト値の関係としては、以下のような可能性が考えられる。
i)ADDTSタイムアウト値>ADDBAタイムアウト値
通信中にデータ通信を中断するとタイムアウトが起こる要因となるが、この場合はADDTSの設定状態よりもADDBAの設定状態の方が先にタイムアウトとなって無効となり、ADDTSの設定状態は有効だがADDBAの設定状態は無効という状況が生じる。この状況ではAck方式としてBlock Ack方式を用いることはできず、代わりにノーマルAck(Normal Ack)方式、あるいは、ノーAck(No Ack)方式で伝送することになる。しかし、Normal Ack方式の場合はBlock Ack方式よりもAckフレームの送信回数が増える分、データ伝送用の通信時間が減るので、再度ADDTS処理によって通信時間を増やさない限り、たとえばリアルタイム映像伝送の品質が悪化する可能性がある。また、No Ack方式の場合は、Ackフレームを送信しないため応答確認を行えず、リアルタイム映像の品質が悪化する可能性がある。そのため、Block Ack方式を用いたデータ通信をすぐに再開するべきであるが、再開したければ、再度ADDBA処理を行なう必要がある。
通信中にデータ通信を中断するとタイムアウトが起こる要因となるが、この場合はADDTSの設定状態よりもADDBAの設定状態の方が先にタイムアウトとなって無効となり、ADDTSの設定状態は有効だがADDBAの設定状態は無効という状況が生じる。この状況ではAck方式としてBlock Ack方式を用いることはできず、代わりにノーマルAck(Normal Ack)方式、あるいは、ノーAck(No Ack)方式で伝送することになる。しかし、Normal Ack方式の場合はBlock Ack方式よりもAckフレームの送信回数が増える分、データ伝送用の通信時間が減るので、再度ADDTS処理によって通信時間を増やさない限り、たとえばリアルタイム映像伝送の品質が悪化する可能性がある。また、No Ack方式の場合は、Ackフレームを送信しないため応答確認を行えず、リアルタイム映像の品質が悪化する可能性がある。そのため、Block Ack方式を用いたデータ通信をすぐに再開するべきであるが、再開したければ、再度ADDBA処理を行なう必要がある。
ii)ADDBAタイムアウト値>>ADDTSタイムアウト値
この場合はADDTSの設定状態が無効となり所望のアクセス制御方式を用いたデータ通信が行えなくなったにも関わらずADDBAの設定状態が有効になっている状況が生じる。ADDBA処理ではADDTS処理のパラメータ(たとえばデータ識別用のIDであるTSID)を使用している可能性があるため、ADDBAの設定状態が有効になっている間は、新たなADDTS処理はこのパラメータを使用することができない。また、ADDBA処理ではBlock Ack方式のためのソフトウェアやハードウェアの資源を必要とするため、このままでは該資源が枯渇してしまう。そのため不要なADDBAの設定状態は適時無効にして上記パラメータや資源を開放することが望ましい。この場合、ADDTSの設定状態がタイムアウトとなった時点で、有効になっているADDBAの設定状態を無効にすることが考えられるが、そのためには何らかの判定や処理を行なう機能が新たに必要となってしまう。
この場合はADDTSの設定状態が無効となり所望のアクセス制御方式を用いたデータ通信が行えなくなったにも関わらずADDBAの設定状態が有効になっている状況が生じる。ADDBA処理ではADDTS処理のパラメータ(たとえばデータ識別用のIDであるTSID)を使用している可能性があるため、ADDBAの設定状態が有効になっている間は、新たなADDTS処理はこのパラメータを使用することができない。また、ADDBA処理ではBlock Ack方式のためのソフトウェアやハードウェアの資源を必要とするため、このままでは該資源が枯渇してしまう。そのため不要なADDBAの設定状態は適時無効にして上記パラメータや資源を開放することが望ましい。この場合、ADDTSの設定状態がタイムアウトとなった時点で、有効になっているADDBAの設定状態を無効にすることが考えられるが、そのためには何らかの判定や処理を行なう機能が新たに必要となってしまう。
iii)ADDTSタイムアウト値>DLSタイムアウト値とした場合
通信中に直接データ通信を中断するとタイムアウトが起こる要因となるが、この場合はADDTSの設定状態よりもDLSの設定状態の方が先にタイムアウトとなって無効となり、ADDTSの設定状態は有効だがDLSの設定状態は無効という状況が生じる。この状況では、直接データ通信を再開することはできない。
通信中に直接データ通信を中断するとタイムアウトが起こる要因となるが、この場合はADDTSの設定状態よりもDLSの設定状態の方が先にタイムアウトとなって無効となり、ADDTSの設定状態は有効だがDLSの設定状態は無効という状況が生じる。この状況では、直接データ通信を再開することはできない。
ここで、直接データ通信の他にQSTA間で通信を行なう方法としては、QAPを経由させた通信が考えられる。QoS確保の直接データ通信と同等のQAP経由の通信を行なう場合は、送信局QSTAとQAP間でのADDTS処理、および、QAPと受信局QSTA間でのADDTS処理が必要となる。
このようにADDTS処理が2度必要であり、すぐに通信を再開することはできない。また、上記2つのADDTS処理が成功するとは限らず、どちらかが失敗すれば、QoS確保の直接データ通信と同等のQAP経由の通信を行なうことはできない。
そのため、直接データ通信をすぐに再開するべきであるが、再開するためには再度DLS処理を行なう必要がある。
iv)DLSタイムアウト値>>ADDTSタイムアウト値の場合
この場合は、ADDTSの設定状態が無効となり所望のアクセス制御方式を用いたデータ通信が行えなくなったにも関わらず、DLSの設定状態が有効になっている状況が生じる。DLS処理ではDLS管理のためのソフトウェアやハードウェアの資源を必要とするため、このままでは該資源が枯渇してしまう。そのため不要なDLSの設定状態は適時無効にして該資源を解放することが望ましい。この場合、ADDTSの設定状態がタイムアウトとなった時点で有効になっているDLSの設定状態を無効にすることが考えられるが、そのためには何らかの判定や処理を行なう機能が新たに必要となってしまう。
この場合は、ADDTSの設定状態が無効となり所望のアクセス制御方式を用いたデータ通信が行えなくなったにも関わらず、DLSの設定状態が有効になっている状況が生じる。DLS処理ではDLS管理のためのソフトウェアやハードウェアの資源を必要とするため、このままでは該資源が枯渇してしまう。そのため不要なDLSの設定状態は適時無効にして該資源を解放することが望ましい。この場合、ADDTSの設定状態がタイムアウトとなった時点で有効になっているDLSの設定状態を無効にすることが考えられるが、そのためには何らかの判定や処理を行なう機能が新たに必要となってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、上記ADDBA処理、および、DLS処理で設定するタイムアウト値を、ADDTS処理におけるADDTSタイムアウト値を用いて適切に設定・変更する無線通信方法、無線通信装置、無線通信システム、プログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
この発明の1つの局面に従うと、無線通信装置であって、他の無線通信装置との間で無線伝送路を介して通信フレームを授受するための送受信部と、フレームの送受信に対して通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するために通信品質制御装置とネゴシエーションを行なう第1の処理と、複数の通信フレームの受信に対して一括してアクノリッジメント信号を返信する一括返信通信モードを設定するために前記他の無線通信装置とネゴシエーションを行なう第2の処理とを制御するための無線通信制御部と、前記第1の処理において前記通信品質制御モードが有効である期間を特定するための第1のタイムアウト値を基に、前記一括返信通信モードが有効である期間を特定するための第2のタイムアウト値を決定するタイムアウト値処理部とを備える。
好ましくは、前記無線通信装置は、IEEE802.11e規格に準拠した無線通信装置であって、前記第1の処理は、IEEE802.11e規格におけるADDTS処理であり、前記第2の処理は、IEEE802.11e規格におけるADDBA処理であり、前記通信品質制御モードは、HCCAアクセス制御方式、EDCAアクセス制御方式、あるいはHEMMアクセス制御方式の通信モードであり、前記一括返通信モードは、ブロックAck方式の通信モードである。
好ましくは、前記タイムアウト値処理部は、前記第2のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値と実質的に同じ値とする。
好ましくは、前記タイムアウト値処理部は、前記第2のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値に、さらに、前記通信品質制御モードがタイムアウトした際に必要な処理時間を加えた値とする。
好ましくは、前記タイムアウト値処理部は、前記無線通信制御部によって前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、次に前記第1の処理を実行されうるまでの最短の時間までの間に前記一括返信通信モードがタイムアウトとなるように、前記第2のタイムアウト値を設定する。
好ましくは、前記無線通信装置は、前記他の無線通信装置との間で授受される前記通信フレームについて所定の処理を行なう処理部との間のインタフェース部をさらに備え、前記タイムアウト値処理部は、前記無線通信制御部によって前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、当該タイムアウトを前記処理部に通知する時間までの間に前記一括返信通信モードがタイムアウトとなるように、前記第2のタイムアウト値を設定する。
この発明の他の局面に従うと、無線通信装置であって、他の無線通信装置との間で無線伝送路を介して通信フレームを授受するための送受信部と、フレームの送受信に対して通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するために通信品質制御装置とネゴシエーションを行なう第1の処理と、前記他の無線通信装置との間で直接通信する直接通信モードを設定するために前記他の無線通信装置とネゴシエーションを行なう第3の処理とを制御するための無線通信制御部と、前記第1の処理において前記通信品質制御モードが有効である期間を特定する第1のタイムアウト値を基に、前記直接通信モードが有効である期間を特定する第3のタイムアウト値を決定するタイムアウト値処理部とを備える。
好ましくは、前記無線通信装置は、IEEE802.11e規格に準拠した無線通信装置であって、前記第1の処理は、IEEE802.11e規格におけるADDTS処理であり、前記第3の処理は、IEEE802.11e規格におけるDLS処理であり、前記通信品質制御モードは、HCCAアクセス制御方式、EDCAアクセス制御方式、あるいはHEMMアクセス制御方式の通信モードであり、前記直接通信モードは、ダイレクトリンク方式の通信モードである。
好ましくは、前記タイムアウト値処理部は、前記直接通信モードに1つ以上の前記通信品質制御モードが関連する場合、当該通信品質制御モードが有効および無効となる度に、当該通信品質制御モードのうち有効な通信品質制御モードの最大の前記第1のタイムアウト値を基に、前記第3のタイムアウト値を決定する。
好ましくは、前記タイムアウト値処理部は、前記第3のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値と実質的に同じ値とする。
好ましくは、前記タイムアウト値処理部は、前記第3のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値に、さらに、前記通信品質制御モードがタイムアウトした際に必要な処理時間を加えた値とする。
好ましくは、前記タイムアウト値処理部は、前記無線通信制御部によって前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、次に新たな前記第1の処理を実行されうるまでの最短の時間までの間に、前記直接通信モードがタイムアウトとなるように、前記第3のタイムアウト値を設定する。
好ましくは、前記無線通信装置は、前記他の無線通信装置との間で授受される前記通信フレームについて所定の処理を行なう処理部との間のインタフェース部をさらに備え、前記タイムアウト値処理部は、前記無線通信制御部によって前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、当該タイムアウトを前記処理部に通知する時間までの間に前記直接通信モードがタイムアウトとなるように、前記第3のタイムアウト値を設定する。
この発明のさらに他の局面に従うと、他の無線通信装置との間で無線伝送路を介して通信フレームを授受する無線通信装置の無線通信方法であって、フレームの送受信に対して通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するために通信品質制御装置とネゴシエーションを行ない、前記通信品質制御モードが有効である期間を特定する第1のタイムアウト値を設定する第1のネゴシエーションステップと、複数の通信フレームの受信に対して一括してアクノリッジメント信号を返信する一括返信通信モードを設定するために前記他の無線通信装置とネゴシエーションを行なう第2のネゴシエーションステップとを備え、前記第2のネゴシエーションステップは、前記第1のタイムアウト値を基に、前記一括返信通信モードが有効である期間を特定する第2のタイムアウト値を決定する決定ステップを含む。
この発明のさらに他の局面に従うと、他の無線通信装置との間で無線伝送路を介して通信フレームを授受する無線通信装置の無線通信方法であって、フレームの送受信に対して通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するために通信品質制御装置とネゴシエーションを行ない、前記通信品質制御モードが有効である期間を特定する第1のタイムアウト値を設定する第1のネゴシエーションステップと、前記他の無線通信装置との間で直接通信する直接通信モードを設定するために前記他の無線通信装置とネゴシエーションを行なう第3のネゴシエーションステップとを備え、前記第3のネゴシエーションステップは、前記第1のタイムアウト値を基に、前記直接通信モードが有効である期間を特定する第3のタイムアウト値を決定する決定ステップを含む。
本発明によれば、第1のタイムアウト値(たとえば、ADDTSタイムアウト値)>第2のタイムアウト値(たとえば、ADDBAタイムアウト値)にならないため、「ADDTSの設定状態は有効だがADDBAの設定状態は無効という状況」を生じさせないため、上記のようにデータ通信を再開したときに再度ADDBA処理を行なう必要はなくなる。これによりデータ通信の中断(ただし、ADDTSタイムアウト値以内の中断)からいつでも素早く復帰し、Block Ack方式を用いたデータ通信を再開することができる。
または、本発明によれば、第2のタイムアウト値(たとえば、ADDBAタイムアウト値)>>第1のタイムアウト値(たとえば、ADDTSタイムアウト値)にならないため、ADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となったら、ADDBAの設定状態を無効にするという判定や処理を行なう機能は必要なくなる。これによりソフトウェア・ハードウェアの処理負担を軽減させることができる。またソフトウェア・ハードウェアのADDBA管理に関する資源の枯渇を防ぐことができる。
あるいは、本発明によれば、第1のタイムアウト値(たとえば、ADDTSタイムアウト値)>第2のタイムアウト値(たとえば、DLSタイムアウト値)にならないため、「ADDTSの設定状態は有効だがDLSの設定状態は無効という状況」を生じさせないため、上記のように直接データ通信を再開したときに再度DLS処理を行なう必要はなくなる。これにより直接データ通信の中断(ただし、ADDTSタイムアウト値以内の中断)からいつでも素早く復帰し、直接データ通信を再開することができる。
あるいは、本発明によれば、第2のタイムアウト値(たとえば、DLSタイムアウト値)>>第1のタイムアウト値(たとえば、ADDTSタイムアウト値)にならないため、上記のようにADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となったら、DLSの設定状態を無効にするという判定や処理を行なう機能は必要なくなる。これによりソフトウェア・ハードウェアの処理負担を軽減させることができる。またソフトウェア・ハードウェアのDLS管理に関する資源の枯渇を防ぐことができる。
以降、図面を用いて本発明の詳細を説明する。
(第1の実施の形態)
以下に説明するとおり、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信装置は、アップリンク(Uplink)を用いたデータ通信において、ADDBA処理におけるADDBAタイムアウト値をADDTS処理におけるADDTSタイムアウト値を用いて、適切に設定することを1つの特徴とする。
(第1の実施の形態)
以下に説明するとおり、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信装置は、アップリンク(Uplink)を用いたデータ通信において、ADDBA処理におけるADDBAタイムアウト値をADDTS処理におけるADDTSタイムアウト値を用いて、適切に設定することを1つの特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信装置1000の構成を示す機能ブロック図である。
無線通信装置1000は、図1に示すとおり、プロセッサ(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、送信データバッファ103と、受信データバッファ104と、無線通信制御部105と、変復調部108と、アンテナ109とを備えている。
さらに、無線通信制御部105は、ADDBAタイムアウト値処理部106と、DLSタイムアウト値処理部107とを含む。
プロセッサ101は、無線通信装置1000の入出力や命令の実行等の処理を行なう。メモリ102は、プロセッサ101が直接的にアクセスすることができる主記憶装置である。なお、プロセッサ101およびメモリ102は、システムバスを介して、無線通信制御部105と接続されている。
送信データバッファ103は、外部の他の無線通信装置に送信するデータを一時的に記憶し、その後、無線通信制御部105へ該データを送信する。また、受信データバッファ104は、外部の他の無線通信装置から受信したデータを、無線通信制御部105を介して受信すると共に、この受信データを一時的に記憶した後、図示しない処理部へ該データを送信する。この処理部とは、たとえば、QSTAでは、無線通信装置1000により無線LANにアクセスするPCなどの装置であり、QAPでは、無線通信装置1000により無線LANにアクセスする他の装置である。以下に説明するとおり、無線通信装置1000と処理部とは、一体の装置の各部品として構成される場合もある。
無線通信制御部105は、ビーコンを含むデータの送受信の制御、および、ADDTS処理、DELTS処理、ADDBA処理、DLS処理等のIEEE802.11eにおける制御処理を行なうブロックである。変復調部108は、アンテナ109を介して受信したデータを復調した後、この変調したデータを無線通信制御部105へ送信する、あるいは、無線通信制御部105から受信したデータを変調した後、この変調したデータをアンテナ109へ送信する。
アンテナ109は、外部の他の無線通信装置へデータを送信すると共に、外部の他の無線通信装置からのデータを受信する。
ADDBAタイムアウト値処理部106は、ADDBA処理におけるADDBAタイムアウト値を決定する。DLSタイムアウト値処理部107は、DLS処理におけるDLSタイムアウト値を決定する。
ここで、第1の実施の形態で説明する動作の範囲においては、伝送路はUplinkを用いて通信を行なうため、上記DLSタイムアウト値処理部107は必須の構成ではない。
図2は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおいて、伝送路(Link)を説明するための図である。
図2のような無線通信システムにおいて、無線通信装置(QSTA)202(この場合は送信局)から中央制御局(QAP)201(この場合は受信局)に至る伝送路はアップリンク(Uplink)204と呼び、無線通信装置(QSTA)202(この場合は送信局)から無線通信装置(QSTA)203(この場合は受信局)に直接至る伝送路はダイレクトリンク(Directlink)205と呼び、中央制御局(QAP)201(この場合は送信局)から無線通信装置(QSTA)203(この場合は受信局)に至る伝送路はダウンリンク(Downlink)206と呼ぶことにする。
ここで、中央制御局201、無線通信装置202および無線通信装置203については、図1で説明した無線通信装置1000と同様の構成を無線LANへのアクセスのために内部に有しているものとする。ただし、IEEE802.11eの規格上、中央制御局201はDLS処理におけるDLSタイムアウト値を設定できないため、中央制御局201はDLSタイムアウト値処理部107を有しない。
図3は、送信局である無線通信装置(QSTA)202から受信局である中央制御局(QAP)201へデータ通信(Uplink204)を行なうまでの処理のシーケンスを示す図である。
図3では、送信局である無線通信装置(QSTA)202の例として、DVDプレーヤーに無線通信装置1000が内蔵された形態が、受信局(Receiver)である中央制御局(QAP)201の例として、テレビに無線通信装置1000が内蔵された形態が示してある。
(ADDTS処理について)
Uplinkでは、無線通信装置(QSTA)202内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション等「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDTS.request命令により、ADDTS処理が無線通信装置(QSTA)202から中央制御局(QAP)201に対して開始される(QSTAとQAP間でADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDTS処理については、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、ここでは詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。ADDTS処理を開始するQSTA側でADDTSの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDTSタイムアウト値)を決定する必要がある。
Uplinkでは、無線通信装置(QSTA)202内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション等「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDTS.request命令により、ADDTS処理が無線通信装置(QSTA)202から中央制御局(QAP)201に対して開始される(QSTAとQAP間でADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDTS処理については、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、ここでは詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。ADDTS処理を開始するQSTA側でADDTSの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDTSタイムアウト値)を決定する必要がある。
(ADDTSの設定状態の有効・無効について)
ADDTS処理がQAPによって受け入れられ許可された時点でADDTSの設定状態は有効となり、該処理により許可されたアクセス制御方式を用いてUplinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDTS処理時に設定したADDTSタイムアウト時間行われていないとQAPが判断すると、上記ADDTSの設定状態は無効となり、上記アクセス制御方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
ADDTS処理がQAPによって受け入れられ許可された時点でADDTSの設定状態は有効となり、該処理により許可されたアクセス制御方式を用いてUplinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDTS処理時に設定したADDTSタイムアウト時間行われていないとQAPが判断すると、上記ADDTSの設定状態は無効となり、上記アクセス制御方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
(ADDBA処理について)
ADDTS処理成功後、送信局あるいは受信局が望めば、送信局あるいは受信局内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDBA.request命令によりADDBA処理が開始される(送受信局間でADDBAリクエストフレーム(Request Frame)およびADDBAレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDBA処理についても、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。
ADDTS処理成功後、送信局あるいは受信局が望めば、送信局あるいは受信局内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDBA.request命令によりADDBA処理が開始される(送受信局間でADDBAリクエストフレーム(Request Frame)およびADDBAレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDBA処理についても、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。
ADDBA処理を開始するのは送信局あるいは受信局どちらでも構わない(図2では送信局である無線通信装置(QSTA)202がADDBA処理を開始したとして記述している)。ADDBA処理を開始した局側でADDBAの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDBAタイムアウト値)を決定する必要がある。
(ADDBAの設定状態の有効・無効について)
ADDBA処理成功後、ADDBAの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式に加え、さらにBlock Ack方式を用いたデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDBA処理時に設定したADDBAタイムアウト時間行われていないと上記送受信局のどちらか一方でも判断すると、上記ADDBAの設定状態は無効となり、上記Block Ack方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
ADDBA処理成功後、ADDBAの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式に加え、さらにBlock Ack方式を用いたデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDBA処理時に設定したADDBAタイムアウト時間行われていないと上記送受信局のどちらか一方でも判断すると、上記ADDBAの設定状態は無効となり、上記Block Ack方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
図4はADDTS処理において、QSTAからQAPに対して送信されるADDTS Request Frameのボディ(Body)部を示している。
図5はADDTS処理において、QAPからQSTAに対して送信されるADDTS Response Frameのボディ(Body)部を示している。
図6はADDTS処理において、QSTAとQAP間でやりとりされるADDTS リクエストフレーム(Request Frame)とADDTS Response Frameのボディ(Body)部に含まれるTSPEC elementフィールドを示している。
図7はADDBA処理において、ADDBA処理の開始局から相手局に対して送信されるADDBAリクエストフレーム(Request Frame)のボディ(Body)部を示している。
図8は、無線通信装置(送信局)202の上記ADDBAタイムアウト値設定時の動作を説明するためのフローチャートである。
以下では、図8を参照して、ADDBAタイムアウト値設定時の動作について、詳しく説明する。
なお、中央制御局(QAP)201からADDBA処理を行なう場合も、ADDBAタイムアウト値設定は無線通信装置(送信局)202と同様の動作で可能であり、説明は省略する。
本発明の第1の実施の形態に係る動作は、無線通信装置(送信局)202と中央制御局(QAP)201間でADDTS処理が成功し、ADDTSの設定状態が有効になることをトリガーとして始まる。
無線通信装置(送信局)202の無線通信制御部105は、中央制御局(QAP)201間でADDTS処理が成功したと判断したとき(S1でYes)、伝送路(Link)がDirectlinkかどうかを判断する(S2)。第1の実施の形態では、Uplinkであるので(S2でNo)処理はS5に進む。
さらに、無線通信装置(送信局)202においてADDBA処理を行なう場合は(S4でYes)ステップS5に進み、無線通信制御部105内のADDBAタイムアウト値処理部106は先に行ったADDTS処理のADDTSタイムアウト値から、後に説明するようにして、ADDBAタイムアウト値を算出し、無線通信制御部105は該タイムアウト値を設定したADDBA処理を行なう。その後処理は終了する(開始に戻る)。
(ADDTSタイムアウト値)
ここで、ステップS5において取得されるADDTSタイムアウト値とは、具体的にはADDTS処理時にADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)をやりとりした際に、それらのFrame Body(図4、図5を参照)内に含まれるTSPEC elementフィールド(図6を参照)内のInactivity Interval値である。無線通信制御部105内のADDBAタイムアウト値処理部106は、先に行ったADDTS処理のInactivity Interval値から、ADDTSタイムアウト値を抽出し、後に説明するようにしてADDBAタイムアウト値を算出し、算出したADDBAタイムアウト値を設定したADDBA処理を行なう。
ここで、ステップS5において取得されるADDTSタイムアウト値とは、具体的にはADDTS処理時にADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)をやりとりした際に、それらのFrame Body(図4、図5を参照)内に含まれるTSPEC elementフィールド(図6を参照)内のInactivity Interval値である。無線通信制御部105内のADDBAタイムアウト値処理部106は、先に行ったADDTS処理のInactivity Interval値から、ADDTSタイムアウト値を抽出し、後に説明するようにしてADDBAタイムアウト値を算出し、算出したADDBAタイムアウト値を設定したADDBA処理を行なう。
(ADDBAタイムアウト値の設定方法)
また、ADDBAタイムアウト値の設定方法としては、具体的にはADDBA処理時に無線通信装置(送信局)202から中央制御局(QAP)201に対してADDBAリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図7参照)内のBlock Ack Timeout Valueフィールドに、後に説明するようにして算出したADDBAタイムアウト値を設定する。
また、ADDBAタイムアウト値の設定方法としては、具体的にはADDBA処理時に無線通信装置(送信局)202から中央制御局(QAP)201に対してADDBAリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図7参照)内のBlock Ack Timeout Valueフィールドに、後に説明するようにして算出したADDBAタイムアウト値を設定する。
(ADDBAタイムアウト値の算出方法)
なお、ADDBAタイムアウト値としては、たとえば、1)「ADDTSタイムアウト値」と同じ値を用いてもよいし、2)ADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となり、その「ADDTSのタイムアウト処理にかかる時間」が経過した時刻において、ADDBAの設定状態がタイムアウトのため無効となるような時間を指定してもよい。さらに、後者において「ADDTSのタイムアウト処理にかかる時間」の算出方法としては、たとえば、ADDTS処理にかかる時間と同程度と考え該時間を使用してもよいし、過去に同様の処理を行ったときの設定時間をメモリ102に格納しておき、この過去において要した時間を使用してもよい。
なお、ADDBAタイムアウト値としては、たとえば、1)「ADDTSタイムアウト値」と同じ値を用いてもよいし、2)ADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となり、その「ADDTSのタイムアウト処理にかかる時間」が経過した時刻において、ADDBAの設定状態がタイムアウトのため無効となるような時間を指定してもよい。さらに、後者において「ADDTSのタイムアウト処理にかかる時間」の算出方法としては、たとえば、ADDTS処理にかかる時間と同程度と考え該時間を使用してもよいし、過去に同様の処理を行ったときの設定時間をメモリ102に格納しておき、この過去において要した時間を使用してもよい。
上記のように算出する理由は、ADDBAの設定状態が無効となるタイミングをADDTSの設定状態が無効となるタイミングと同じかそれより後にするためである。
ただし、ADDBAの設定状態が無効となるタイミングをADDTSの設定状態が無効となるタイミングに比べ、あまり後にすることは好ましくない。それは以下の理由による。
ADDTSの設定状態が無効となると、無線通信装置(送信局)202あるいは中央制御局(QAP)201の無線通信制御部105は、無線通信装置(送信局)202あるいは中央制御局(QAP)201内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)に通知を行ない、その時点で上記上位層はADDTSの設定状態が無効になったことを知ることになる。上記上位層は、ADDTSの設定状態が無効になったと認識すると、別のQoSが確保されたデータ通信、および、Block Ack方式を用いたデータ通信を行なうために、すぐにADDTS処理とADDBA処理を行なう可能性がある。その際にもし、上記ADDTSの設定状態が無効となったデータ通信のためにBlock Ack方式のためのソフトウェア・ハードウェア資源が使用され続けていた場合は、資源不足のために新たなADDBA処理を行えなくなる場合がある。これを避けるためには、上記無線通信制御部105が上位層に通知を行なってから、次に上位層からADDTS処理が行われ得る時間までの間にADDBAの設定状態が無効になっている(Block Ack方式のための資源が開放されている)必要がある。よって、その時間の間にADDBAの設定状態が無効となるようにADDBAタイムアウト値を設定することが望ましい。
また、上記上位層の動作時間(無線通信制御部105が上位層に通知を行なってから、次に上記上位層からADDTS処理が行われ得る時間)を予想するのが困難である場合は、上記無線通信制御部105が通知を上位層に行なう前までにADDBAの設定状態が無効となるようなADDBAタイムアウト値を設定することによっても、同様の効果が得られる。
このように動作することで、ADDBAの設定状態が無効となるタイミングをADDTSの設定状態が無効となるタイミングと同じかそれより後にすることができるため、すなわち、ADDTSタイムアウト値>ADDBAタイムアウト値にならないため、「ADDTSの設定状態は有効だがADDBAの設定状態は無効という状況」を生じさせなくなり、データ通信を再開したときに再度ADDBA処理を行なう必要はなくなる。これによりデータ通信の中断(ただし、ADDTSタイムアウト値以内の中断)からいつでも素早く復帰し、Block Ack方式を用いたデータ通信を再開することができる。
また、第1の実施の形態の無線通信装置では、ADDBAタイムアウト値>>ADDTSタイムアウト値にならないため、ADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となったら、ADDBAの設定状態を無効にするという判定や処理を行なう機能は必要なくなる。これによりソフトウェア・ハードウェアの処理負担を軽減させることができる。またソフトウェア・ハードウェアのADDBA管理に関する資源の枯渇を防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
以下に説明する本発明の第2の実施の形態に係る無線通信装置は、Directlinkを用いたデータ通信において、DLS処理およびADDBA処理におけるDLSタイムアウト値およびADDBAタイムアウト値をADDTS処理におけるADDTSタイムアウト値を用いて適切に設定することを特徴とする。
以下に説明する本発明の第2の実施の形態に係る無線通信装置は、Directlinkを用いたデータ通信において、DLS処理およびADDBA処理におけるDLSタイムアウト値およびADDBAタイムアウト値をADDTS処理におけるADDTSタイムアウト値を用いて適切に設定することを特徴とする。
なお、第2の実施の形態で説明する無線通信装置の構成は、第1の実施の形態で説明した無線通信装置1000と同様の構成となっているため、説明は繰り返さない。
図9は、送信局である無線通信装置(QSTA)202から受信局である無線通信装置(QSTA)203へデータ通信(Directlink205)を行なうまでの処理のシーケンスを示す図である。
図9では、送信局である無線通信装置(QSTA)202の例として、DVDプレーヤーに無線通信装置1000が内蔵された形態が、受信局(Receiver)である無線通信装置(QSTA)203の例として、テレビに無線通信装置1000が内蔵された形態が示してある。
(ADDTS処理について)
Directlinkでは、無線通信装置(QSTA)202内部の処理部で動作する上位層(ユーザの指示やアプリケーション等「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDTS.request命令により、ADDTS処理が無線通信装置(QSTA)202から中央制御局(QAP)201に対して開始される(QSTAとQAP間でADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。この場合も、ADDTS処理を開始するQSTA側でADDTSの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDTSタイムアウト値)を決定する必要がある。
Directlinkでは、無線通信装置(QSTA)202内部の処理部で動作する上位層(ユーザの指示やアプリケーション等「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDTS.request命令により、ADDTS処理が無線通信装置(QSTA)202から中央制御局(QAP)201に対して開始される(QSTAとQAP間でADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。この場合も、ADDTS処理を開始するQSTA側でADDTSの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDTSタイムアウト値)を決定する必要がある。
(DLS処理について)
IEEE802.11eにおいて、Directlink205を用いたデータ通信を行なうためには、さらにDLS処理をQAPを経由させ送受信局間で行なう必要がある。
IEEE802.11eにおいて、Directlink205を用いたデータ通信を行なうためには、さらにDLS処理をQAPを経由させ送受信局間で行なう必要がある。
DLS処理はデータごとに行なうものではなく、送受信局間の組で行なうものであり、同じ送受信局間ですでにDLSの設定状態が有効になっている場合は、DLS処理を行なう必要はない。
DLS処理については、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、ここでは詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。DLS処理も、無線通信装置(QSTA)202あるいは無線通信装置(QSTA)203内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−DLS.request命令により開始される(QAP経由で送受信局間でDLSリクエストフレーム(Request Frame)およびDLS レスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。DLS処理は送受信局のどちらからでも開始することができ、また、ADDTS処理およびADDBA処理の成否に関係ないため該処理前に行なうこともできる。ただし、図9ではDLS処理を送信局である無線通信装置(QSTA)202からADDTS処理後に行なう場合を記述している。DLS処理を開始するQSTA側でDLSの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(DLSタイムアウト値)を決定する必要がある。
(DirectlinkとADDTS処理、DLS処理との関係)
IEEE802.11e規格においては、Directlinkを用いたデータ通信を行なうためには、ADDTSの設定状態が有効で、かつ、DLSの設定状態が有効になっていなければならない。
IEEE802.11e規格においては、Directlinkを用いたデータ通信を行なうためには、ADDTSの設定状態が有効で、かつ、DLSの設定状態が有効になっていなければならない。
たとえば、DELTS処理により明示的にADDTSの設定状態が無効となった場合、Directlinkを用いたデータ通信は行なうことができなくなる。「DELTS処理」とは、ADDTS処理を行った局あるいはQAPからADDTSの設定状態を無効にする処理である(IEEE802.11e参照)。この場合は、ADDTSの設定状態が無効となるため、それにあわせて関連するDLSの設定状態を変更することが望ましい。
(ADDTSの設定状態の有効・無効について)
ADDTS処理がQAPによって受け入れられ許可された時点で、ADDTSは有効となる。Directlinkの場合は、さらにDLSの設定状態が有効である場合にのみ、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式を用いてDirectlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDTS処理時に設定したADDTSタイムアウト時間行われていないとQAPが判断すると、上記ADDTSの設定状態は無効となり、上記アクセス制御方式を用いたDirectlinkのデータ通信は行えなくなる。
ADDTS処理がQAPによって受け入れられ許可された時点で、ADDTSは有効となる。Directlinkの場合は、さらにDLSの設定状態が有効である場合にのみ、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式を用いてDirectlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDTS処理時に設定したADDTSタイムアウト時間行われていないとQAPが判断すると、上記ADDTSの設定状態は無効となり、上記アクセス制御方式を用いたDirectlinkのデータ通信は行えなくなる。
(DLSの設定状態の有効・無効について)
DLS処理が送受信局間で成功した時点でDLSの設定状態は有効となる。Directlinkの場合はさらに、ADDTS処理がQAPによって受け入れられ許可された時点でADDTSの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式を用いてDirectlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がDLS処理時に設定したDLSタイムアウト時間行われていないと送受信局のどちらか一方でも判断すると、上記DLSの設定状態は無効となり、上記アクセス制御方式を用いたDirectlinkのデータ通信は行えなくなる。
DLS処理が送受信局間で成功した時点でDLSの設定状態は有効となる。Directlinkの場合はさらに、ADDTS処理がQAPによって受け入れられ許可された時点でADDTSの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式を用いてDirectlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がDLS処理時に設定したDLSタイムアウト時間行われていないと送受信局のどちらか一方でも判断すると、上記DLSの設定状態は無効となり、上記アクセス制御方式を用いたDirectlinkのデータ通信は行えなくなる。
(ADDBA処理について)
ADDTS処理成功後、送信局あるいは受信局が望めば、送信局あるいは受信局内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDBA.request命令によりADDBA処理が開始される(送受信局間でADDBAリクエストフレーム(Request Frame)およびADDBAレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDBA処理を開始するのは送信局あるいは受信局どちらでも構わない(図9では送信局である無線通信装置(QSTA)202がADDBA処理を開始したとして記述している)。ADDBA処理を開始した局側でADDBAの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDBAタイムアウト値)を決定する必要がある。
ADDTS処理成功後、送信局あるいは受信局が望めば、送信局あるいは受信局内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDBA.request命令によりADDBA処理が開始される(送受信局間でADDBAリクエストフレーム(Request Frame)およびADDBAレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDBA処理を開始するのは送信局あるいは受信局どちらでも構わない(図9では送信局である無線通信装置(QSTA)202がADDBA処理を開始したとして記述している)。ADDBA処理を開始した局側でADDBAの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDBAタイムアウト値)を決定する必要がある。
(ADDBAの設定状態の有効・無効について)
ADDBA処理成功後、ADDBAの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式に加え、さらにBlock Ack方式を用いてDirectlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDBA処理時に設定したADDBAタイムアウト時間行われていないと上記送受信局のどちらか一方でも判断すると、上記ADDBAの設定状態は無効となり、上記Block Ack方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
ADDBA処理成功後、ADDBAの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式に加え、さらにBlock Ack方式を用いてDirectlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDBA処理時に設定したADDBAタイムアウト時間行われていないと上記送受信局のどちらか一方でも判断すると、上記ADDBAの設定状態は無効となり、上記Block Ack方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
図10はDLS処理において、DLS処理の開始局から相手局に対して送信されるDLSリクエストフレーム(Request Frame)のBody部を示している。
次に無線通信装置(送信局)202の上記DLSタイムアウト値設定時の動作、および、上記ADDBAタイムアウト値設定時の動作について、再び、図8のフローチャートに基づいて詳しく説明する。
なお、無線通信装置(受信局)203からDLS処理、および、ADDBA処理を行なう場合も、DLSタイムアウト値設定およびADDBAタイムアウト値設定は無線通信装置(送信局)202と同様の動作で可能であり、その動作の説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態に係る動作は、無線通信装置(送信局)202と中央制御局(QAP)201間でADDTS処理が成功しADDTSの設定状態が有効になること、あるいは、DELTS処理によりADDTSの設定状態が無効になることをトリガーとして始まる。
無線通信制御部105はADDTS処理が成功したとき(S1でYes)、伝送路(Link)がDirectlinkかどうかを判断する。第2の実施の形態ではDirectlinkであるので(S2でYes)処理はステップS3に進む。
ステップS3では、無線通信制御部105内のDLSタイムアウト値処理部107は同じDirectlinkを用いるすべてのデータ通信におけるADDTS処理のADDTSタイムアウト値の最大のADDTSタイムアウト値からDLSタイムアウト値を算出し、無線通信制御部105は該タイムアウト値を設定したDLS処理を行なう。
(ADDTSタイムアウト値)
ここで、「ADDTSタイムアウト値」とは、第1の実施の形態と同様に、具体的にはADDTS処理時にADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)をやりとりした際に、それらのFrame Body(図4、5)内に含まれるTSPEC elementフィールド(図6)内のInactivity Interval値である。無線通信制御部105内のDLSタイムアウト値処理部107は、先に行ったADDTS処理のInactivity Interval値から、ADDTSタイムアウト値を抽出し、後に説明するようにしてDLSタイムアウト値を算出し、算出したDLSタイムアウト値を設定したDLS処理を行なう。
ここで、「ADDTSタイムアウト値」とは、第1の実施の形態と同様に、具体的にはADDTS処理時にADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)をやりとりした際に、それらのFrame Body(図4、5)内に含まれるTSPEC elementフィールド(図6)内のInactivity Interval値である。無線通信制御部105内のDLSタイムアウト値処理部107は、先に行ったADDTS処理のInactivity Interval値から、ADDTSタイムアウト値を抽出し、後に説明するようにしてDLSタイムアウト値を算出し、算出したDLSタイムアウト値を設定したDLS処理を行なう。
(DLSタイムアウト値の設定方法)
また、DLSタイムアウト値の設定方法としては、具体的にはDLS処理時に無線通信装置(送信局)202から無線通信装置(受信局)203に対してQAP経由でDLSリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図10)内のDLS Timeout Valueフィールドに、後で説明するようにして算出したDLSタイムアウト値を設定する。
また、DLSタイムアウト値の設定方法としては、具体的にはDLS処理時に無線通信装置(送信局)202から無線通信装置(受信局)203に対してQAP経由でDLSリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図10)内のDLS Timeout Valueフィールドに、後で説明するようにして算出したDLSタイムアウト値を設定する。
(DLSタイムアウト値の算出方法)
なお、DLSタイムアウト値としては、たとえば「同じDirectlinkを用いるすべてのデータ通信におけるADDTS処理のADDTSタイムアウト値の最大値」と同じ値を用いてもよいし、ADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となり、その「ADDTSのタイムアウト処理にかかる時間」が経過した時刻において、DLSの設定状態がタイムアウトのため無効となるような時間を指定してもよい。「ADDTSのタイムアウト処理にかかる時間」の算出方法としては、たとえば第1の実施の形態で記載した方法が考えられる。
なお、DLSタイムアウト値としては、たとえば「同じDirectlinkを用いるすべてのデータ通信におけるADDTS処理のADDTSタイムアウト値の最大値」と同じ値を用いてもよいし、ADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となり、その「ADDTSのタイムアウト処理にかかる時間」が経過した時刻において、DLSの設定状態がタイムアウトのため無効となるような時間を指定してもよい。「ADDTSのタイムアウト処理にかかる時間」の算出方法としては、たとえば第1の実施の形態で記載した方法が考えられる。
たとえば、すでに同じDirectlinkを用いるデータ通信が2つあり、それらのADDTS処理のADDTSタイムアウト値が10秒、15秒だとし、新しいADDTS処理のADDTSタイムアウト値が20秒だとすると、S3ではDLSタイムアウト値として、少なくとも20秒としてDLS処理を行なうべきである。
上記のように算出する理由は、DLSの設定状態が無効となるタイミングを最大のADDTSタイムアウト値を持つADDTSの設定状態が無効となるタイミングと同じかそれより後にするためである。
ただし、DLSの設定状態が無効となるタイミングを最大のADDTSタイムアウト値を持つADDTSの設定状態が無効となるタイミングに比べ、あまり後にすることは好ましくない。それは以下の理由による。
ただし、DLSの設定状態が無効となるタイミングを最大のADDTSタイムアウト値を持つADDTSの設定状態が無効となるタイミングに比べ、あまり後にすることは好ましくない。それは以下の理由による。
最大のADDTSタイムアウト値を持つADDTSの設定状態が無効となると、無線通信装置(送信局)202あるいは中央制御局(QAP)201の無線通信制御部105は無線通信装置(送信局)202あるいは中央制御局(QAP)201内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)に通知を行ない、その時点で上記上位層は該ADDTSの設定状態が無効になったことを知ることになる。上記上位層としては、該ADDTSの設定状態が無効になったと知れば、別のQoSが確保されたデータ通信、および、Directlinkを用いたデータ通信を行なうために、すぐにADDTS処理とDLS処理を行なう可能性がある。その際にもし、上記ADDTSの設定状態が無効となったデータ通信のためにDLS管理のためのソフトウェア・ハードウェア資源が使用され続けていると、資源不足のために新たなDLS処理を行えなくなる場合がある。これを避けるためには、上記無線通信制御部105が上位層に通知を行なってから、次に上位層からADDTS処理が行われ得る時間までの間にDLSの設定状態が無効になっている(DLS管理のための資源が開放されている)必要がある。よって、その時間の間にDLSの設定状態が無効となるようにDLSタイムアウト値を設定することが考えられる。
また、上記上位層の動作時間(無線通信制御部105が上位層に通知を行なってから、次に上記上位層からADDTS処理とDLS処理が行われ得る時間)を予想するのが困難である場合は、上記無線通信制御部105が通知を上記上位層に行なう前までにDLSの設定状態が無効となるようなDLSタイムアウト値を設定することによっても、同様の効果が得られる。
無線通信装置(送信局)202においてADDBA処理を行なう場合は(S4でYes)ステップS5に進み、無線通信制御部105内のADDBAタイムアウト値処理部106は先に行ったADDTS処理のADDTSタイムアウト値からADDBAタイムアウト値を算出し、無線通信制御部105は該タイムアウト値を設定したADDBA処理を行なう。その後処理は終了する(開始に戻る)。
(ADDBAタイムアウト値の設定方法)
また、ADDBAタイムアウト値の設定方法としては、第1の実施の形態と同様に、具体的にはADDBA処理時に無線通信装置(送信局)202から無線通信装置(送信局)203に対してADDBAリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図7参照)内のBlock Ack Timeout Valueフィールドに、後に説明するようにして算出したADDBAタイムアウト値を設定する。
また、ADDBAタイムアウト値の設定方法としては、第1の実施の形態と同様に、具体的にはADDBA処理時に無線通信装置(送信局)202から無線通信装置(送信局)203に対してADDBAリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図7参照)内のBlock Ack Timeout Valueフィールドに、後に説明するようにして算出したADDBAタイムアウト値を設定する。
(ADDBAタイムアウト値の算出方法)
なお、ADDBAタイムアウト値の算出方法としては、たとえば第1の実施の形態で記載した方法が考えられる。
なお、ADDBAタイムアウト値の算出方法としては、たとえば第1の実施の形態で記載した方法が考えられる。
[DELTS処理が行われた場合の処理]
ところで、無線通信制御部105はDELTS処理が行われたとき(S1でNo、S6でYes)、伝送路(Link)がDirectlinkかどうかを判断する。第2の実施の形態ではDirectlinkであるので(S7でYes)処理はステップS8に進む。
ところで、無線通信制御部105はDELTS処理が行われたとき(S1でNo、S6でYes)、伝送路(Link)がDirectlinkかどうかを判断する。第2の実施の形態ではDirectlinkであるので(S7でYes)処理はステップS8に進む。
ステップS8では、無線通信制御部105内のDLSタイムアウト値処理部107は、同じDirectlinkを用いるすべてのデータ通信におけるADDTS処理のADDTSタイムアウト値の最大値(ただし、トリガーであるDELTS処理により無効とされたADDTSの設定状態のADDTSタイムアウト値は除く)からDLSタイムアウト値を算出し、無線通信制御部105は該タイムアウト値を設定したDLS処理を行なう。
(DLSタイムアウト値の設定方法)
また、DLSタイムアウト値の設定方法としては、上記と同じく、具体的にはDLS処理時に無線通信装置(送信局)202から無線通信装置(受信局)203に対してQAP経由でDLSリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図10)内のDLS Timeout Valueフィールドに、後で説明するようにして算出したDLSタイムアウト値を設定する。
また、DLSタイムアウト値の設定方法としては、上記と同じく、具体的にはDLS処理時に無線通信装置(送信局)202から無線通信装置(受信局)203に対してQAP経由でDLSリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図10)内のDLS Timeout Valueフィールドに、後で説明するようにして算出したDLSタイムアウト値を設定する。
(DLSタイムアウト値の算出方法)
なお、DLSタイムアウト値の算出方法としては、たとえば上記で記載した方法が考えられる。
なお、DLSタイムアウト値の算出方法としては、たとえば上記で記載した方法が考えられる。
たとえば、すでに同じDirectlinkを用いるデータ通信が3つあり、それらのADDTS処理のADDTSタイムアウト値が10秒、15秒、20秒だとし、20秒のADDTS処理のADDTSタイムアウト値を持つADDTS処理の設定状態を無効にするDELTS処理が行われたとすると、S8ではDLSタイムアウト値として少なくとも15秒としてDLS処理を行なうべきである。
ところで、DLSタイムアウト値とADDBAタイムアウト値の関係は、それぞれADDTSタイムアウト値を基に算出し設定されるため、同じような値となることが考えられる。
(DLSタイムアウト値設定についての効果)
このように動作することで、同じDirectlinkを用いるデータ通信のADDTSの設定状態が有効・無効になる度に、DLSタイムアウト値を更新できる。また、DLSの設定状態が無効となるタイミングをADDTSの設定状態が無効となるタイミングと同じかそれより後にすることができるため、すなわち、ADDTSタイムアウト値>DLSタイムアウト値にならないため、「ADDTSの設定状態は有効だがDLSの設定状態は無効という状況」を生じさせないため、直接データ通信を再開したときに再度DLS処理を行なう必要はなくなる。これにより直接データ通信の中断(ただし、ADDTSタイムアウト値以内の中断)からいつでも素早く復帰し、直接データ通信を再開することができる。
このように動作することで、同じDirectlinkを用いるデータ通信のADDTSの設定状態が有効・無効になる度に、DLSタイムアウト値を更新できる。また、DLSの設定状態が無効となるタイミングをADDTSの設定状態が無効となるタイミングと同じかそれより後にすることができるため、すなわち、ADDTSタイムアウト値>DLSタイムアウト値にならないため、「ADDTSの設定状態は有効だがDLSの設定状態は無効という状況」を生じさせないため、直接データ通信を再開したときに再度DLS処理を行なう必要はなくなる。これにより直接データ通信の中断(ただし、ADDTSタイムアウト値以内の中断)からいつでも素早く復帰し、直接データ通信を再開することができる。
また、第2の実施の形態の無線通信装置では、DLSタイムアウト値>>ADDTSタイムアウト値にならないため、ADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となったら、DLSの設定状態を無効にするという判定や処理を行なう機能は必要なくなる。これによりソフトウェア・ハードウェアの処理負担を軽減させることができる。またソフトウェア・ハードウェアのDLS管理に関する資源の枯渇を防ぐことができる。
(ADDBAタイムアウト値設定についての効果)
さらに、このように動作することで、ADDBAの設定状態が無効となるタイミングをADDTSの設定状態が無効となるタイミングと同じかそれより後にすることができるため、すなわち、ADDTSタイムアウト値>ADDBAタイムアウト値にならないため、「ADDTSの設定状態は有効だがADDBAの設定状態は無効という状況」を生じさせなくなり、データ通信を再開したときに再度ADDBA処理を行なう必要はなくなる。これによりデータ通信の中断(ただし、ADDTSタイムアウト値以内の中断)からいつでも素早く復帰し、Block Ack方式を用いたデータ通信を再開することができる。
さらに、このように動作することで、ADDBAの設定状態が無効となるタイミングをADDTSの設定状態が無効となるタイミングと同じかそれより後にすることができるため、すなわち、ADDTSタイムアウト値>ADDBAタイムアウト値にならないため、「ADDTSの設定状態は有効だがADDBAの設定状態は無効という状況」を生じさせなくなり、データ通信を再開したときに再度ADDBA処理を行なう必要はなくなる。これによりデータ通信の中断(ただし、ADDTSタイムアウト値以内の中断)からいつでも素早く復帰し、Block Ack方式を用いたデータ通信を再開することができる。
また、第2の実施の形態の無線通信装置では、ADDBAタイムアウト値>>ADDTSタイムアウト値にならないため、ADDTSの設定状態がタイムアウトとなったら、ADDBAの設定状態を無効にするという判定や処理を行なう機能は必要なくなる。これによりソフトウェア・ハードウェアの処理負担を軽減させることができる。またソフトウェア・ハードウェアのADDBA管理に関する資源の枯渇を防ぐことができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る無線通信装置は、Downlinkを用いたデータ通信において、ADDBA処理におけるADDBAタイムアウト値をADDTS処理におけるADDTSタイムアウト値を用いて適切に設定することを特徴とする。
本発明の第3の実施の形態に係る無線通信装置は、Downlinkを用いたデータ通信において、ADDBA処理におけるADDBAタイムアウト値をADDTS処理におけるADDTSタイムアウト値を用いて適切に設定することを特徴とする。
なお、第3の実施の形態で説明する無線通信装置は、第1の実施の形態で説明した無線通信装置1000において、DLSタイムアウト値処理部107が必須の構成要素でなくなっている点を除いて、無線通信装置1000の構成と同様であるため、その説明は繰り返さない。
図11は、送信局である中央制御局(QAP)201から受信局である無線通信装置(QSTA)203へデータ通信(Downlink206)を行なうまでの処理のシーケンスを示す図である。
図11では送信局である中央制御局(QAP)201の例として、DVDプレーヤーに無線通信装置1000が内蔵された形態が、受信局(Receiver)である無線通信装置(QSTA)203の例として、テレビに無線通信装置1000が内蔵された形態がそれぞれ示してある。
(ADDTS処理について)
Downlinkでは、無線通信装置(QSTA)203内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション等「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDTS.request命令により、ADDTS処理が無線通信装置(QSTA)203から中央制御局(QAP)201に対して開始される(QSTAとQAP間でADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDTS処理については、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。ADDTS処理を開始するQSTA側でADDTSの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDTSタイムアウト値)を決定する必要がある。
Downlinkでは、無線通信装置(QSTA)203内部の処理部で動作する上位層(ユーザやアプリケーション等「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDTS.request命令により、ADDTS処理が無線通信装置(QSTA)203から中央制御局(QAP)201に対して開始される(QSTAとQAP間でADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDTS処理については、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。ADDTS処理を開始するQSTA側でADDTSの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDTSタイムアウト値)を決定する必要がある。
(ADDTSの設定状態の有効・無効について)
ADDTS処理がQAPによって受け入れられ許可された時点で、ADDTSの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式を用いてDownlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDTS処理時に設定したADDTSタイムアウト時間行われていないとQAPが判断すると、上記ADDTSの設定状態は無効となり、上記アクセス制御方式を用いたDownlinkのデータ通信は行えなくなる。
ADDTS処理がQAPによって受け入れられ許可された時点で、ADDTSの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式を用いてDownlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDTS処理時に設定したADDTSタイムアウト時間行われていないとQAPが判断すると、上記ADDTSの設定状態は無効となり、上記アクセス制御方式を用いたDownlinkのデータ通信は行えなくなる。
(ADDBA処理について)
ADDTS処理成功後、送信局あるいは受信局が望めば、送信局あるいは受信局内部の上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDBA.request命令によりADDBA処理が開始される(送受信局間でADDBAリクエストフレーム(Request Frame)およびADDBAレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDBA処理については、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、ここでは詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。ADDBA処理を開始するのは送信局あるいは受信局どちらでも構わない(図11では受信局である無線通信装置(QSTA)203がADDBA処理を開始したとして記述している)。ADDBA処理を開始した局側でADDBAの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDBAタイムアウト値)を決定する必要がある。
ADDTS処理成功後、送信局あるいは受信局が望めば、送信局あるいは受信局内部の上位層(ユーザやアプリケーション「図示しない」)から無線通信制御部105に対するMLME−ADDBA.request命令によりADDBA処理が開始される(送受信局間でADDBAリクエストフレーム(Request Frame)およびADDBAレスポンスフレーム(Response Frame)がやりとりされる)。ADDBA処理については、上述した非特許文献に詳しいので、その具体的内容については、ここでは詳しくは記載しない(IEEE802.11e参照)。ADDBA処理を開始するのは送信局あるいは受信局どちらでも構わない(図11では受信局である無線通信装置(QSTA)203がADDBA処理を開始したとして記述している)。ADDBA処理を開始した局側でADDBAの設定状態が有効である時間を示すタイムアウト値(ADDBAタイムアウト値)を決定する必要がある。
(ADDBAの設定状態の有効・無効について)
ADDBA処理成功後、ADDBAの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式に加え、さらにBlock Ack方式を用いてDownlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDBA処理時に設定したADDBAタイムアウト時間行われていないと上記送受信局のどちらか一方でも判断すると、上記ADDBAの設定状態は無効となり、上記Block Ack方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
ADDBA処理成功後、ADDBAの設定状態は有効となり、ADDTS処理により許可されたアクセス制御方式に加え、さらにBlock Ack方式を用いてDownlinkのデータ通信が可能となる。上記送受信局間のデータ通信がADDBA処理時に設定したADDBAタイムアウト時間行われていないと上記送受信局のどちらか一方でも判断すると、上記ADDBAの設定状態は無効となり、上記Block Ack方式を用いたデータ通信は行えなくなる。
次に無線通信装置(送信局)203の上記ADDBAタイムアウト値設定時の動作について、図8のフローチャートに基づいて詳しく説明する。
なお、中央制御局(QAP)201からADDBA処理を行なう場合も、ADDBAタイムアウト値設定は無線通信装置(送信局)203と同様の動作で可能であり、説明は省略する。
本発明の第3の実施の形態に係る動作は、無線通信装置(送信局)203と中央制御局(QAP)201間でADDTS処理が成功しADDTSの設定状態が有効になることをトリガーとして始まる。無線通信制御部105はADDTS処理が成功したとき(S1でYes)、LinkがDirectlinkかどうかを判断する。第3の実施の形態ではDownlinkであるので(S2でNo)処理はS4に進む。
無線通信装置(送信局)203においてADDBA処理を行なう場合は(S4でYes)ステップS5に進み、無線通信制御部105内のADDBAタイムアウト値処理部106は先に行ったADDTS処理のADDTSタイムアウト値から、後に説明するようにして、ADDBAタイムアウト値を算出し、無線通信制御部105は該タイムアウト値を設定したADDBA処理を行なう。その後処理は終了する(開始に戻る)。
(ADDTSタイムアウト値)
ここで、ADDTSタイムアウト値とは、第1の実施の形態と同様に、具体的にはADDTS処理時にADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)をやりとりした際に、それらのFrame Body(図4、図5を参照)内に含まれるTSPEC elementフィールド(図6を参照)内のInactivity Interval値である。無線通信制御部105内のADDBAタイムアウト値処理部106は先に行ったADDTS処理のInactivity Interval値から、ADDTSタイムアウト値を抽出し、後に説明するようにしてADDBAタイムアウト値を算出し、算出したADDBAタイムアウト値を設定したADDBA処理を行なう。
ここで、ADDTSタイムアウト値とは、第1の実施の形態と同様に、具体的にはADDTS処理時にADDTSリクエストフレーム(Request Frame)およびADDTSレスポンスフレーム(Response Frame)をやりとりした際に、それらのFrame Body(図4、図5を参照)内に含まれるTSPEC elementフィールド(図6を参照)内のInactivity Interval値である。無線通信制御部105内のADDBAタイムアウト値処理部106は先に行ったADDTS処理のInactivity Interval値から、ADDTSタイムアウト値を抽出し、後に説明するようにしてADDBAタイムアウト値を算出し、算出したADDBAタイムアウト値を設定したADDBA処理を行なう。
(ADDBAタイムアウト値の設定方法)
また、ADDBAタイムアウト値の設定方法としては、第1の実施の形態と同様に、具体的にはADDBA処理時に無線通信装置(送信局)203から中央制御局(QAP)201に対してADDBAリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図7参照)内のBlock Ack Timeout Valueフィールドに、後に説明するようにして算出したADDBAタイムアウト値を設定する。
また、ADDBAタイムアウト値の設定方法としては、第1の実施の形態と同様に、具体的にはADDBA処理時に無線通信装置(送信局)203から中央制御局(QAP)201に対してADDBAリクエストフレーム(Request Frame)を送信する際に、そのFrame Body(図7参照)内のBlock Ack Timeout Valueフィールドに、後に説明するようにして算出したADDBAタイムアウト値を設定する。
(ADDBAタイムアウト値の算出方法)
なお、ADDBAタイムアウト値の算出方法としては、たとえば第1の実施の形態で記載した方法が考えられる。
なお、ADDBAタイムアウト値の算出方法としては、たとえば第1の実施の形態で記載した方法が考えられる。
このように動作することで、ADDBAの設定状態が無効となるタイミングをADDTSの設定状態が無効となるタイミングと同じかそれより後にすることができるため、すなわち、ADDTSタイムアウト値>ADDBAタイムアウト値にならないため、「ADDTSの設定状態は有効だがADDBAの設定状態は無効という状況」を生じさせなくなり、データ通信を再開したときに再度ADDBA処理を行なう必要はなくなる。これによりデータ通信の中断(ただし、ADDTSタイムアウト値以内の中断)からいつでも素早く復帰し、Block Ack方式を用いたデータ通信を再開することができる。
また、第3の実施の形態の無線通信装置では、ADDBAタイムアウト値>>ADDTSタイムアウト値にならないため、ADDTSの設定状態がタイムアウトのため無効となったら、ADDBAの設定状態を無効にするという判定や処理を行なう機能は必要なくなる。これによりソフトウェア・ハードウェアの処理負担を軽減させることができる。またソフトウェア・ハードウェアのADDBA管理に関する資源の枯渇を防ぐことができる。
なお、上記第1〜第3の実施の形態においては、無線通信装置がDVDプレーヤーやテレビに内蔵されている例を示したが、これに限らず、種々のAV再生装置、AV記録装置、AV表示装置にQAPやQSTAが内蔵されてもよい。また、PCの拡張ボードとしてQAPやQSTAが内蔵されることも考えられる。また、QAPやQSTAの機能をもつ無線通信装置と有線ケーブルを介して接続されてもよい。
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(主記憶または外部記憶等)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはプロセッサやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、等を用いることができる。
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークのような伝送媒体を介して、他のコンピュータシステムから主記憶または外部記憶等へダウンロードされるものであってもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるプロセッサなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードを格納することになる。
以上の説明では、無線通信装置1000は、IEEE802.11e規格に準拠するものであるとして説明した。しかしながら、本発明は、この規格のみに適用可能なものではない。たとえば、将来、さらに他の通信品質に対する規格や標準が設定されたとしても、上記ADDTS処理に対応するように「通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するためのネゴシエーション処理」が行なわれ、このような通信品質制御モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値が設定され、上記ADDBA処理に対応するように「複数の通信フレームの受信に対して1つのアクノリッジ信号を一括して返すという一括返信通信モードを設定するためのネゴシエーション処理」が行われ、このような一括返信通信モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値が設定され、上述したDLS処理に対応するように「送受信局間で合意を得れば直接通信により送受信が可能な直接通信モードを設定するためのネゴシエーション処理」が行われ、このような直接通信モードが有効である期間を特定するためのタイムアウト値が設定され、これら3つのタイムアウト値について上述したような関係が存在するような規格や標準に準拠する無線通信装置であれば、これに適用可能なものである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
101 プロセッサ、102 メモリ、103 送信データバッファ、104 受信データバッファ、105 無線通信制御部、106 ADDBAタイムアウト値処理部、107 DLSタイムアウト値処理部、108 変復調部、109 アンテナ、201 中央制御局(QAP)、202 無線通信装置(送信局)、203 無線通信装置(受信局)、204 無線通信装置(送信局)202から中央制御局(QAP)201に至る伝送路(Uplink)、205 無線通信装置(送信局)202から無線通信装置(受信局)203に直接至る伝送路(Directlink)、206 中央制御局(QAP)201から無線通信装置(受信局)203に至る伝送路(Downlink)。
Claims (29)
- 無線通信装置であって、
他の無線通信装置との間で無線伝送路を介して通信フレームを授受するための送受信部と、
フレームの送受信に対して通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するために通信品質制御装置とネゴシエーションを行なう第1の処理と、複数の通信フレームの受信に対して一括してアクノリッジメント信号を返信する一括返信通信モードを設定するために前記他の無線通信装置とネゴシエーションを行なう第2の処理とを制御するための無線通信制御部と、
前記第1の処理において前記通信品質制御モードが有効である期間を特定するための第1のタイムアウト値を基に、前記一括返信通信モードが有効である期間を特定するための第2のタイムアウト値を決定するタイムアウト値処理部とを備える、無線通信装置。 - 前記無線通信装置は、IEEE802.11e規格に準拠した無線通信装置であって、
前記第1の処理は、IEEE802.11e規格におけるADDTS処理であり、
前記第2の処理は、IEEE802.11e規格におけるADDBA処理であり、
前記通信品質制御モードは、HCCAアクセス制御方式、EDCAアクセス制御方式、あるいはHEMMアクセス制御方式の通信モードであり、
前記一括返通信モードは、ブロックAck方式の通信モードである、請求項1記載の無線通信装置。 - 前記タイムアウト値処理部は、前記第2のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値と実質的に同じ値とすることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記タイムアウト値処理部は、前記第2のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値に、さらに、前記通信品質制御モードがタイムアウトした際に必要な処理時間を加えた値とすることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記タイムアウト値処理部は、前記無線通信制御部によって前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、次に前記第1の処理を実行されうるまでの最短の時間までの間に前記一括返信通信モードがタイムアウトとなるように、前記第2のタイムアウト値を設定することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記無線通信装置は、
前記他の無線通信装置との間で授受される前記通信フレームについて所定の処理を行なう処理部との間のインタフェース部をさらに備え、
前記タイムアウト値処理部は、前記無線通信制御部によって前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、当該タイムアウトを前記処理部に通知する時間までの間に前記一括返信通信モードがタイムアウトとなるように、前記第2のタイムアウト値を設定することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。 - 無線通信装置であって、
他の無線通信装置との間で無線伝送路を介して通信フレームを授受するための送受信部と、
フレームの送受信に対して通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するために通信品質制御装置とネゴシエーションを行なう第1の処理と、前記他の無線通信装置との間で直接通信する直接通信モードを設定するために前記他の無線通信装置とネゴシエーションを行なう第3の処理とを制御するための無線通信制御部と、
前記第1の処理において前記通信品質制御モードが有効である期間を特定する第1のタイムアウト値を基に、前記直接通信モードが有効である期間を特定する第3のタイムアウト値を決定するタイムアウト値処理部とを備える、無線通信装置。 - 前記無線通信装置は、IEEE802.11e規格に準拠した無線通信装置であって、
前記第1の処理は、IEEE802.11e規格におけるADDTS処理であり、
前記第3の処理は、IEEE802.11e規格におけるDLS処理であり、
前記通信品質制御モードは、HCCAアクセス制御方式、EDCAアクセス制御方式、あるいはHEMMアクセス制御方式の通信モードであり、
前記直接通信モードは、ダイレクトリンク方式の通信モードである、請求項7に記載の無線通信装置。 - 前記タイムアウト値処理部は、前記直接通信モードに1つ以上の前記通信品質制御モードが関連する場合、当該通信品質制御モードが有効および無効となる度に、当該通信品質制御モードのうち有効な通信品質制御モードの最大の前記第1のタイムアウト値を基に、前記第3のタイムアウト値を決定することを特徴とする、請求項7に記載の無線通信装置。
- 前記タイムアウト値処理部は、前記第3のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値と実質的に同じ値とすることを特徴とする、請求項7に記載の無線通信装置。
- 前記タイムアウト値処理部は、前記第3のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値に、さらに、前記通信品質制御モードがタイムアウトした際に必要な処理時間を加えた値とすることを特徴とする、請求項7に記載の無線通信装置。
- 前記タイムアウト値処理部は、前記無線通信制御部によって前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、次に新たな前記第1の処理を実行されうるまでの最短の時間までの間に、前記直接通信モードがタイムアウトとなるように、前記第3のタイムアウト値を設定することを特徴とする、請求項7に記載の無線通信装置。
- 前記無線通信装置は、
前記他の無線通信装置との間で授受される前記通信フレームについて所定の処理を行なう処理部との間のインタフェース部をさらに備え、
前記タイムアウト値処理部は、前記無線通信制御部によって前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、当該タイムアウトを前記処理部に通知する時間までの間に前記直接通信モードがタイムアウトとなるように、前記第3のタイムアウト値を設定することを特徴とする、請求項7に記載の無線通信装置。 - 他の無線通信装置との間で無線伝送路を介して通信フレームを授受する無線通信装置の無線通信方法であって、
フレームの送受信に対して通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するために通信品質制御装置とネゴシエーションを行ない、前記通信品質制御モードが有効である期間を特定する第1のタイムアウト値を設定する第1のネゴシエーションステップと、
複数の通信フレームの受信に対して一括してアクノリッジメント信号を返信する一括返信通信モードを設定するために前記他の無線通信装置とネゴシエーションを行なう第2のネゴシエーションステップとを備え、
前記第2のネゴシエーションステップは、
前記第1のタイムアウト値を基に、前記一括返信通信モードが有効である期間を特定する第2のタイムアウト値を決定する決定ステップを含む、無線通信方法。 - 前記無線通信装置は、IEEE802.11e規格に準拠した無線通信装置であって、
前記第1のネゴシエーションステップは、IEEE802.11e規格におけるADDTS処理に相当し、
前記第2のネゴシエーションステップは、IEEE802.11e規格におけるADDBA処理に相当し、
前記通信品質制御モードは、HCCAアクセス制御方式、EDCAアクセス制御方式、あるいはHEMMアクセス制御方式の通信モードであり、
前記一括返通信モードは、ブロックAck方式の通信モードである、請求項14記載の無線通信方法。 - 前記決定ステップは、前記第2のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値と実質的に同じ値とするステップを含む、請求項14に記載の無線通信方法。
- 前記決定ステップは、前記第2のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値に、さらに、前記通信品質制御モードがタイムアウトした際に必要な処理時間を加えた値とするステップを含む、請求項14に記載の無線通信方法。
- 前記決定ステップは、前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、次に第1のネゴシエーションステップを実行されうるまでの最短の時間までの間に前記一括返信通信モードがタイムアウトとなるように、前記第2のタイムアウト値を設定することを特徴とする、請求項14に記載の無線通信方法。
- 前記無線通信装置は、前記他の無線通信装置との間で授受される前記通信フレームについて所定の処理を行なう処理部との間のインタフェース部を備え、
前記決定ステップは、前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、当該タイムアウトを前記処理部に通知する時間までの間に前記一括返信通信モードがタイムアウトとなるように、前記第2のタイムアウト値を設定するステップを含む、請求項14に記載の無線通信方法。 - 他の無線通信装置との間で無線伝送路を介して通信フレームを授受する無線通信装置の無線通信方法であって、
フレームの送受信に対して通信品質制御を行なう通信品質制御モードを設定するために通信品質制御装置とネゴシエーションを行ない、前記通信品質制御モードが有効である期間を特定する第1のタイムアウト値を設定する第1のネゴシエーションステップと、
前記他の無線通信装置との間で直接通信する直接通信モードを設定するために前記他の無線通信装置とネゴシエーションを行なう第3のネゴシエーションステップとを備え、
前記第3のネゴシエーションステップは、
前記第1のタイムアウト値を基に、前記直接通信モードが有効である期間を特定する第3のタイムアウト値を決定する決定ステップを含む、無線通信方法。 - 前記無線通信装置は、IEEE802.11e規格に準拠した無線通信装置であって、
前記第1のネゴシエーションステップは、IEEE802.11e規格におけるADDTS処理に相当し、
前記第3のネゴシエーションステップは、IEEE802.11e規格におけるDLS処理に相当し、
前記通信品質制御モードは、HCCAアクセス制御方式、EDCAアクセス制御方式、あるいはHEMMアクセス制御方式の通信モードであり、
前記直接通信モードは、ダイレクトリンク方式の通信モードである、請求項20記載の無線通信方法。 - 前記決定ステップは、前記直接通信モードに1つ以上の前記通信品質制御モードが関連する場合、当該直接通信モードが有効および無効となる度に、当該通信品質制御モードのうち有効な通信品質制御モードの最大の前記第1のタイムアウト値を基に、前記第3のタイムアウト値を決定するステップを含む、請求項20に記載の無線通信方法。
- 前記決定ステップは、前記第3のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値と実質的に同じ値とするステップを含む、請求項20に記載の無線通信方法。
- 前記決定ステップは、前記第3のタイムアウト値として、前記第1のタイムアウト値に、さらに、前記通信品質制御モードがタイムアウトした際に必要な処理時間を加えた値とするステップを含む、請求項20に記載の無線通信方法。
- 前記決定ステップは、前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、次に新たな第1のネゴシエーションステップを実行されうるまでの最短の時間までの間に、前記直接通信モードがタイムアウトとなるように、前記第3のタイムアウト値を設定するステップを含む、請求項20に記載の無線通信方法。
- 前記無線通信装置は、前記他の無線通信装置との間で授受される前記通信フレームについて所定の処理を行なう処理部との間のインタフェース部をさらに備え、
前記決定ステップは、前記通信品質制御モードがタイムアウトであると判定されてから、当該タイムアウトを前記処理部に通知する時間までの間に前記直接通信モードがタイムアウトとなるように、前記第3のタイムアウト値を設定するステップを含む、請求項20に記載の無線通信方法。 - 複数の無線通信装置からなる無線通信システムにおいて、
前記複数の無線通信装置のうち、少なくとも1つの無線通信装置が、請求項1から13のいずれか1項に記載の無線通信装置であることを特徴とする無線通信システム。 - 請求項14から26のいずれか1項に記載の無線通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項28に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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