JP2007214787A - スピーカユニット及びスピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、音声出力時のボイスコイルによる発熱の影響を受け難く、かつ耐入力を向上した非金属製フレームからなるスピーカユニット及びスピーカ装置を提供するようにする。
【解決手段】本発明は、オーディオ信号に応じて磁気回路部9のボイスコイル6に固定されたスピーカ用振動板2を振動させながらオーディオ信号に応じた音波を発生させるスピーカユニット31であって、当該スピーカユニット31を構成する樹脂フレーム32と、当該樹脂フレーム32と磁気回路部9とを機械的に接続し、スピーカ用振動板2の動きによってボイスコイル6における発熱を空冷するための所定の冷却フィンCF1及びCF2が設けられた接続フレーム33及び34とを設けることにより、音声出力時におけるスピーカ用振動板2の動きによって当該ボイスコイル6の発熱を空冷することができるので、樹脂フレーム32の樹脂の溶解温度に達することを予め回避することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカユニット及びスピーカ装置に関し、特にフレームの材料として樹脂が用いられた樹脂フレームでなるスピーカユニットに適用して好適なものである。
従来、図9に示すように、ボイスコイルに取り巻くようにリング形状の磁石が配設された外磁型スピーカユニット(以下、これを単にスピーカユニットと呼ぶ)1においては、先端が開口された略円錐形状のスピーカ用振動板2を有し、当該スピーカ用振動板2の外周部分がフレーム3に取り付けられたエッジにガスケット4を介して支持される一方、その内周の開口部分がフレーム3に取り付けられたダンパー5により支持されており、かくしてフレーム3に対してスピーカ用振動板2が前後に可動自在な状態で取り付けられている。
スピーカ用振動板2は、その開口部分の下側において、リード線(図示せず)でなるボイスコイル6が巻回された円筒状のボイスコイルボビン7に固着される一方、開口部分の上側において、当該開口部分を覆うようにスピーカ用振動板2の拡開方向に半球形状のヘッドキャップ8が突出して取り付けられ、当該スピーカ用振動板2の径方向における変形防止及び塵埃等の侵入を防止するようになされている。
スピーカユニット1は、フレーム3の下端側に、スピーカ用振動板2を前後に振動させるための磁気回路部9が固定した状態で取り付けられている。この磁気回路部9は、中央から円柱形状のポールピース10Aが植立された円盤形状のヨーク10を有し、当該ヨーク10の上面外周を取り囲むように円環形状のマグネット11が固着されると共に、当該マグネット11上に円環形状のプレート12が積層して固着されている。
このプレート12の上面がフレーム3の下端でカシメにより固定された結果、磁気回路部9がフレーム3に取り付けられると、ボイスコイル6の巻回されたボイスコイルボビン7がポールピース10A及びプレート12間に形成される磁気ギャップg1内に非接触状態で取り囲まれるように保持される。
かくしてスピーカユニット1では、外部から供給されるオーディオ信号に基づく印加電流に応じて磁気回路部9のボイスコイル6に電磁力が与えられると、当該ボイスコイル6がマグネット11と引き合い又は反発することにより、スピーカ用振動板2が前後に振動してオーディオ信号に応じた音波を発生させるようになされている(例えば特許文献1)。
特開2005-151254公報
ところで、このようなスピーカユニット1では、入力されるオーディオ信号に応じてスピーカ用振動板2を正確に振動させることにより、当該オーディオ信号に対して忠実な音すなわち高音質な音を出力するため、スピーカ用振動板2としては出来るだけ変形等が生じないことが望ましい。
そのためスピーカユニット1は、スピーカ用振動板2が取り付けられるフレーム3の素材としては強度的に強い鉄等の材料が用いられることが一般的である。従ってスピーカユニット1は、入力されるオーディオ信号に応じた音圧レベルの増加に伴ってボイスコイル6の温度が最大で摂氏約300℃程度になると共に、磁気回路部9におけるプレート12の温度についても摂氏約150℃〜200℃程度にまで上昇してしまうが、スピーカ用振動板2とフレーム3との空間に設けられているダンパー5付近におけるフレーム3の温度については当該フレーム3自体の放熱作用によって約80℃程度になり、フレーム3とプレート12との接合部分が発熱により破損するようなことはなかった。
しかしながら、鉄製のフレーム3を用いたスピーカユニット1では、全体の重量が重くなり易いという欠点があるうえ、カシメによりフレーム3と磁気回路部9のプレート12とが接合されているため分解し難くリサイクルに適さないという欠点もあった。
このような欠点を解消するためのものとして、図9との対応部分に同一符号を付した図10に示すように、近年では鉄製のフレーム3を用いる代わりに樹脂製でなる樹脂フレーム13を用いたスピーカユニット21がある。
このスピーカユニット21では、樹脂フレーム13の下端が磁気回路部9のプレート12に対してカシメではなくネジ22により取り付け固定された構造を有し、鉄製のフレーム3(図9)と比較して全体の重量が軽くなっていると共に、ネジ22により取り付けられた構造であるため分解が容易でリサイクルに適しているという特徴を有する。
ところでかかる構成のスピーカユニット21においては、入力されるオーディオ信号に応じた音圧レベルの増加に伴ってボイスコイル6の温度が最大で摂氏約300℃程度になると共に、プレート12の温度についても摂氏約150℃〜200℃程度にまで上昇してしまうと、当該プレート12の熱が樹脂フレーム13に伝達し、樹脂の溶解温度に達して変形することになり、最終的には磁気回路部9が樹脂フレーム13から脱落してしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、音声出力時のボイスコイルによる発熱の影響を受け難く、かつ耐入力を向上した非金属製フレームからなるスピーカユニット及びスピーカ装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のスピーカユニットにおいては、オーディオ信号に応じて磁気回路部のボイスコイルに固定された振動板を振動させながらオーディオ信号に応じた音波を発生させるスピーカユニットであって、当該スピーカユニットの外枠を構成する非金属製フレームと、当該非金属製フレームと磁気回路部とを機械的に接続し、振動板の動きによってボイスコイルにおける発熱を空冷するための所定の放熱機構が設けられた接続フレームとを設けることにより、音声出力時における振動板の動きによって当該ボイスコイルの発熱を空冷することができるので、非金属製フレームの溶解温度に達することを予め回避することができる。
本発明によれば、音声出力時における振動板の動きによって当該ボイスコイルの発熱を空冷することができるので、非金属製フレームの溶解温度に達することを予め回避することができ、かくして音声出力時のボイスコイルによる発熱の影響を受け難く、かつ耐入力を向上した非金属製フレームからなるスピーカユニット及びスピーカ装置を実現することができる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態におけるスピーカユニットの構造
図10との対応部分に同一符号を付して示す図1において、スピーカユニット31では、先端が開口された略円錐形状のスピーカ用振動板2を有し、当該スピーカ用振動板2の外周部分が樹脂フレーム32の一方の端部に取り付けられたエッジにガスケット4を介して支持される一方、その内周側の開口部分が接続フレーム33を介して樹脂フレーム32と間接的に取り付けられたダンパー5により支持されており、かくして樹脂フレーム32に対してスピーカ用振動板2が前後に可動自在な状態で取り付けられている。
スピーカ用振動板2は、その開口部分の下側において、リード線でなるボイスコイル6が巻回された円筒状のボイスコイルボビン7に固着される一方、開口部分の上側において、当該開口部分を覆うようにスピーカ用振動板2の拡開方向に半球形状のヘッドキャップ8が突出して取り付けられ、当該スピーカ用振動板2の径方向における変形防止及び塵埃等の侵入を防止するようになされている。
またスピーカユニット31は、スピーカ用振動板2を前後に振動させるための磁気回路部9を有している。この磁気回路部9は、中央から円柱形状のポールピース10Aが植立された円盤形状のヨーク10を有し、当該ヨーク10の上面外周を取り囲むように円環形状のマグネット11が固着されると共に、当該マグネット11上に円環形状のプレート12が積層して固着されている。
このスピーカユニット31では、樹脂フレーム32の他方の端部が断面略S字状でなる2枚の接続フレーム33及び34に挟み込まれ、その状態で、当該2枚の接続フレーム33及び34がネジ35によりプレート12に取り付けられている。
このようにスピーカユニット31は、樹脂フレーム32と磁気回路部9とが接続フレーム33及び34を介して機械的に接続されると、ボイスコイル6の巻回されたボイスコイルボビン7がポールピース10A及びプレート12間に形成される磁気ギャップg1内に非接触状態で取り囲まれるように保持される。
この結果スピーカユニット31では、外部から供給されるオーディオ信号に基づく印加電流に応じて磁気回路部9のボイスコイル6に電磁力が与えられると、当該ボイスコイル6がマグネット11と引き合い又は反発した結果スピーカ用振動板2を前後に振動させてオーディオ信号に応じた音波を発生させるようになされている。
この2枚の接続フレーム33及び34は、その断面形状が相互に断面略S字状の相似形を有し、重ね合わされた状態でその先端部分に樹脂フレーム32の厚さとほぼ同じ寸法の空隙が形成されるようになされており、その空隙に樹脂フレーム32の端部が挟み込まれることになる。
具体的には、スピーカユニット31は、取り付け時、まず磁気回路部9におけるプレート12上に接続フレーム34を載置し、その先端部分に樹脂フレーム32の他方の端部を載せ、その上から接続フレーム33を重ね合わせ、最後に接続フレーム33及び34をネジ35によってプレート12にネジ止めすることにより形成される。
なお接続フレーム33は、ダンパー5の端部で当該ダンパー5と一体に取り付けられており、これによりスピーカ用振動板2の内周側の開口部分が、当該接続フレーム33を介して樹脂フレーム32と間接的に取り付けられたダンパー5によって支持されることになる。
ここで接続フレーム33及び34は、樹脂フレーム32とプレート12とを機械的に接続するものであるが、その材質としては軽量でかつ鉄よりも熱伝導率の低いアルミニウム等の金属材料が用いられており、プレート12からの発熱が樹脂フレーム32に対して直接伝達することがないように断熱することにより、樹脂フレーム32の溶解を防止し得るようになされている。
またスピーカユニット31は、当該スピーカユニット31が外磁型であるため、内磁型のスピーカユニットとは異なり、接続フレーム33及び34として磁性体の金属を用いた場合でも、無用な磁気回路が発生してボイスコイル6に有効な磁束が減少するといった心配がない。
ところでスピーカユニット31は、接続フレーム33の周側面に所定形状の冷却フィンCF1が所定間隔毎に複数設けられると共に、接続フレーム34の周側面に冷却フィンCF2が所定間隔毎に複数設けられている。
図2に示すように、この接続フレーム34は、その周側面から冷却フィンCF2を切り起こしたときの貫通穴TH1が形成されている。同様に、接続フレーム33についても、その周側面から冷却フィンCF1を切り起こしたときの貫通穴TH1が形成されている。
これによりスピーカユニット31は、スピーカ用振動板2の前後方向に対する動きにより、接続フレーム33とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を冷却フィンCF1及びCF2にそれぞれ対応した接続フレーム34の貫通穴TH1を介して外部へ排出し、又は外部から新たな冷たい空気を取り込み得るようになされている。
これによりスピーカユニット31は、磁気回路部9におけるプレート12の発熱温度を冷却フィンCF1及びCF2を介して空冷することにより下げることが出来るので、樹脂フレーム32の樹脂が溶解温度に達する可能性を一段と低減し、磁気回路部9が樹脂製フレーム13から脱落してしまうリスクを確実に軽減し得るようになされている。
なおスピーカユニット31は、これらの冷却フィンCF1及びCF2が接続フレーム33及び34の周側面から切り起こされた状態に形成されているため、接続フレーム33及び34に貫通孔が形成される場合に比べて、接続フレーム33及び34自体の強度を低減させずに済むだけではなく、むしろ冷却フィンCF1及びCF2が接続フレーム33及び34の周側面から切り起こされたことによって、いわゆるリブの役割を担うことになるので一段と強度を向上させ得るようになされている。
(1−2)第1の実施の形態における接続フレームの冷却構造
図1に示したようにスピーカユニット31では、接続フレーム33の冷却フィンCF1が当該接続フレーム33とダンパー5との間の空間側へ向けて突出し、また接続フレーム34の冷却フィンCF2がそれとは逆に外側へ向けて突出しており、冷却フィンCF1及びCF2が一直線上に並ぶように形成されている。
これによりスピーカユニット31は、金属プレート33及び34が重ね合わされた状態でプレート12に取り付け固定されているにも拘わらず、冷却フィンCF1及びCF2にそれぞれ対応した接続フレーム33及び34の貫通穴TH1を介して滑らかに空気の流出及び流入を生じさせ得るようになされている。
図3に示すように接続フレーム34の冷却フィンCF2は、当該接続フレーム34の周側面34Aに対して所定の傾斜角α度だけ傾けられた状態で形成されている。因みに、このとき接続フレーム33の冷却フィンCF1についても、接続フレーム34の冷却フィンCF2と並んだときに一直線になるような所定の傾斜角(90−α)度に傾けられた状態で形成されているため、空気の流出及び流入の邪魔になることはないように考慮されている。
これによりスピーカユニット31は、接続フレーム33とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気をスピーカ用振動板2の前後方向の動きに応じて渦巻き状にしながら流出し、又は外部の冷たい空気を渦巻き状にしながら流入することができ、かくして接続フレーム33及び34とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を外部の冷たい空気で空冷し得るようになされている。
(1−3)第1の実施の形態における動作及び効果
以上の構成において、スピーカユニット31は、樹脂フレーム32を磁気回路部9のプレート12に対して直接取り付けるのではなく、鉄よりも熱伝導率の低いアルミニウム材でなる接続フレーム33及び34を介して間接的に取り付けるようにしたことにより、入力される大レベルのオーディオ信号に応じてボイスコイルが摂氏約300℃近くに発熱したとしても、接続フレーム33及び34と樹脂フレーム32との接合面付近の温度上昇を摂氏約80℃前後までで止めることができるので、樹脂の溶解温度に達することなく、樹脂フレーム32の変形及び磁気回路部9の樹脂フレーム32からの脱落を未然に防止することができる。
またスピーカユニット31は、スピーカ用振動板2の前後方向に対する動きに合わせ、2枚の接続フレーム33及び34に形成された冷却フィンCF1及びCF2を介して接続フレーム33とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を渦巻き状にしながら流出し、又は外部の冷たい空気を渦巻き状にしながら流入することにより、プレート12及びボイスコイル6を冷却することができ、かくして大レベルのオーディオ信号に対する耐入力を鉄製フレーム相当にまで上げることができる。
このときスピーカユニット31は、接続フレーム33及び34の冷却フィンCF1及びCF2がリブの役割を担うことにより、冷却フィンCF1及びCF2が形成されていない接続フレーム33及び34よりも逆に強度を向上させることができるので、振動の多い車載用スピーカとして用いられた場合であっても振動による破損を大幅に低減することができる。
さらにスピーカユニット31は、樹脂フレーム32と磁気回路部9のプレート12とを取り付ける際、接続フレーム33、34を介在した状態でネジ35によって組み立てるようにしたことにより、分別回収時の解体性を容易化し、部品のリサイクル使用を容易に実現することができる。
以上の構成によれば、スピーカユニット31は、樹脂フレーム32によって全体の軽量化を図りながらも、ボイスコイル6による発熱の影響を受け難く、かつ耐入力を向上することができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)第2の実施の形態におけるスピーカユニットの構造
図1との対応部分に同一符号を付した図4において、スピーカユニット51では、先端が開口された略円錐形状のスピーカ用振動板2を有し、当該スピーカ用振動板2の外周部分が樹脂フレーム52の一方の端部に取り付けられたエッジにガスケット4を介して支持される一方、その内周側の開口部分が接続フレーム53を介して樹脂フレーム52と間接的に取り付けられたダンパー5により支持されており、かくして樹脂フレーム52に対してスピーカ用振動板2が前後に可動自在な状態で取り付けられている。
スピーカ用振動板2は、その開口部分の下側において、リード線でなるボイスコイル6が巻回された円筒状のボイスコイルボビン7に固着される一方、開口部分の上側において、当該開口部分を覆うようにスピーカ用振動板2の拡開方向に半球形状のヘッドキャップ8が突出して取り付けられ、当該スピーカ用振動板2の径方向における変形防止及び塵埃等の侵入を防止するようになされている。
またスピーカユニット51は、スピーカ用振動板2を前後に振動させるための磁気回路部9を有している。この磁気回路部9は、中央から円柱形状のポールピース10Aが植立された円盤形状のヨーク10を有し、当該ヨーク10の上面外周を取り囲むように円環形状のマグネット11が固着されると共に、当該マグネット11上に円環形状のプレート12が積層して固着されている。
このスピーカユニット51では、樹脂フレーム52の他方の端部が断面略S字状でなる接続フレーム53と一体化され、その状態で、当該接続フレーム53がネジ35によりプレート12に取り付けられている。
またスピーカユニット51では、樹脂フレーム52の他方の端部がプレート12と当接する程度の長さを有し、樹脂フレーム52とプレート12とを一体化させることにより強度を向上させ得るようになされている。
ここでスピーカユニット51は、樹脂フレーム52とプレート12との間には、当該プレート12の温度上昇を樹脂フレーム52に伝達することがないような絶温物(例えば紙等でなる)54を介在させ、プレート12、絶温物54及び樹脂フレーム52が一体化するようになされている。
このときスピーカユニット51は、樹脂フレーム52と磁気回路部9のプレート12とが絶温物54を介して取り付けられ、かつ第1の実施の形態におけるスピーカユニット31に比べて、接続フレーム53と樹脂フレーム52とにおける取付部分の面積が大きい分だけ一体感が増すと共に、磁気回路部9が樹脂製フレーム13から脱落してしまうリスクを低減し得るようになされている。
このようにスピーカユニット51は、樹脂フレーム52と磁気回路部9とが接続フレーム53及び絶温物54を介して一体に取り付けられると、ボイスコイル6の巻回されたボイスコイルボビン7がポールピース10A及びプレート12間に形成される磁気ギャップg1内に非接触状態で取り囲まれるように保持される。
この結果スピーカユニット51では、外部から供給されるオーディオ信号に基づく印加電流に応じて磁気回路部9のボイスコイル6に電磁力が与えられると、当該ボイスコイル6がマグネット11と引き合い又は反発した結果スピーカ用振動板2を前後に振動させてオーディオ信号に応じた音波を発生させるようになされている。
ところでスピーカユニット51の接続フレーム53は、樹脂フレーム52とプレート12とを機械的に接続するものであるが、その材質としては軽量でかつ鉄よりも熱伝導率の低いアルミニウム等の金属材料が用いられており、プレート12からの発熱が樹脂フレーム52に対して直接伝達することがないように断熱することにより、樹脂フレーム52の溶解を防止し得るようになされている。
またスピーカユニット51は、当該スピーカユニット51が外磁型であるため、内磁型のスピーカユニットとは異なり、接続フレーム53として磁性体の金属を用いた場合でも、無用な磁気回路が発生してボイスコイル6に有効な磁束が減少するといった心配がない。
さらにスピーカユニット51は、接続フレーム53の周側面に所定形状の冷却フィンCF3が所定間隔毎に複数設けられ、かつその冷却フィンCF3の貫通穴(図示せず)と対応して樹脂フレーム52の所定位置にも貫通穴TH3が形成されている。また、この接続フレーム52においても、その周側面から冷却フィンCF3を切り起こしたときの貫通穴(図示せず)が形成されている。
これによりスピーカユニット51は、スピーカ用振動板2の前後方向に対する動きにより、接続フレーム53とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を当該接続フレーム53の冷却フィンCF3及び樹脂フレーム53の貫通穴TH3を介して外部へ排出し、又は外部から新たな冷たい空気を取り込み得るようになされている。
これによりスピーカユニット51は、接続フレーム53と樹脂フレーム52とが重ね合わされた状態でプレート12に取り付け固定されているにも拘わらず、磁気回路部9におけるプレート12の発熱温度を冷却フィンCF3及び貫通穴TH3を介して空冷することにより下げることが出来るので、樹脂フレーム52の樹脂が溶解温度に達する可能性を一段と低減し、磁気回路部9が樹脂製フレーム53から脱落してしまうリスクを確実に軽減し得るようになされている。
なおスピーカユニット51は、これらの冷却フィンCF3が接続フレーム53の周側面から切り起こされた状態で形成されているため、接続フレーム53に貫通孔が形成される場合に比べて、接続フレーム53自体の強度を低減させずに済むだけではなく、むしろ冷却フィンCF3が接続フレーム53の周側面から切り起こされたことによって、いわゆるリブの役割を担うことになるので一段と強度を向上させ得るようになされている。
ところで、接続フレーム53の冷却フィンCF3についても、第1の実施の形態におけるスピーカユニット51における接続フレーム53の冷却フィンCF1と同様に、その周側面に対して所定の傾斜角だけ傾けられた状態で形成されている。
これによりスピーカユニット51は、接続フレーム53とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気をスピーカ用振動板2の前後方向の動きに応じて渦巻き状にしながら流出し、又は外部の冷たい空気を渦巻き状にしながら流入することができ、かくして接続フレーム53とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を空冷し得るようになされている。
(2−2)第2の実施の形態における動作及び効果
以上の構成において、スピーカユニット51は、樹脂フレーム52を磁気回路部9のプレート12に対して直接取り付けるのではなく、鉄よりも熱伝導率の低いアルミニウム材でなる接続フレーム53及び絶温物54を介して間接的に取り付けるようにしたことにより、入力される大きなレベルのオーディオ信号に応じてボイスコイル6が摂氏約300℃近くに発熱したとしても、接続フレーム53と樹脂フレーム52との接合面付近の温度上昇を摂氏約80℃前後までで止めることができるので、樹脂の溶解温度に達することなく、樹脂フレーム52の変形及び磁気回路部9の樹脂フレーム52からの脱落を未然に防止することができる。
またスピーカユニット51は、スピーカ用振動板2の前後方向に対する動きに合わせ、接続フレーム53に形成された冷却フィンCF1及び樹脂フレーム52に形成された貫通穴TH3を介して接続フレーム53とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を渦巻き状にしながら流出し、又は外部の冷たい空気を渦巻き状にしながら流入することにより、プレート12及びボイスコイル6を冷却することができ、かくして大レベルのオーディオ信号に対する耐入力を鉄製フレーム相当にまで上げることができる。
このときスピーカユニット51は、接続フレーム53の冷却フィンCF3がリブの役割を担うことにより、冷却フィンCF3が形成されていないときよりも逆に強度を向上させることができるので、振動の多い車載用スピーカとして用いられた場合であっても振動による破損を大幅に低減することができる。
さらにスピーカユニット51は、樹脂フレーム52と磁気回路部9のプレート12とを取り付ける際、接続フレーム53を介在した状態でネジ35によって組み立てるようにしたことにより、分別回収時の解体性を容易化し、部品のリサイクル使用を容易に実現することができる。
以上の構成によれば、スピーカユニット51は、樹脂フレーム52によって全体の軽量化を図りながらも、ボイスコイル6による発熱の影響を受け難く、かつ耐入力を向上することができる。
(3)第3の実施の形態
(3−1)第3の実施の形態におけるスピーカユニットの構造
図1との対応部分に同一符号を付した図5において、スピーカユニット61では、先端が開口された略円錐形状のスピーカ用振動板2を有し、当該スピーカ用振動板2の外周部分が樹脂フレーム32の一方の端部に取り付けられたエッジにガスケット4を介して支持される一方、その内周側の開口部分が接続フレーム33を介して樹脂フレーム32と間接的に取り付けられたダンパー5により支持されており、かくして樹脂フレーム32に対してスピーカ用振動板2が前後に可動自在な状態で取り付けられている。
スピーカ用振動板2は、その開口部分の下側において、リード線でなるボイスコイル6が巻回された円筒状のボイスコイルボビン7に固着される一方、開口部分の上側において、当該開口部分を覆うようにスピーカ用振動板2の拡開方向に半球形状のヘッドキャップ8が突出して取り付けられ、当該スピーカ用振動板2の径方向における変形防止及び塵埃等の侵入を防止するようになされている。
またスピーカユニット61は、スピーカ用振動板2を前後に振動させるための磁気回路部9を有している。この磁気回路部9は、中央から円柱形状のポールピース10Aが植立された円盤形状のヨーク10を有し、当該ヨーク10の上面外周を取り囲むように円環形状のマグネット11が固着されると共に、当該マグネット11上に円環形状のプレート12が積層して固着されている。
このスピーカユニット61では、樹脂フレーム32の他方の端部が断面略S字状でなる2枚の接続フレーム33及び34に挟み込まれ、その状態で、当該2枚の接続フレーム33及び34がネジ35によりプレート12に取り付けられている。
このようにスピーカユニット61は、樹脂フレーム32と磁気回路部9とが接続フレーム63及び64を介して機械的に取り付けられると、ボイスコイル6の巻回されたボイスコイルボビン7がポールピース10A及びプレート12間に形成される磁気ギャップg1内に非接触状態で取り囲まれるように保持される。
この結果スピーカユニット61では、外部から供給されるオーディオ信号に基づく印加電流に応じて磁気回路部9のボイスコイル6に電磁力が与えられると、当該ボイスコイル6がマグネット11と引き合い又は反発した結果スピーカ用振動板2を前後に振動させてオーディオ信号に応じた音波を発生させるようになされている。
この2枚の接続フレーム63及び64は、その断面形状が相互に断面略S字状の相似形を有し、重ね合わされた状態でその先端部分に樹脂フレーム32の厚さとほぼ同じ寸法の空隙が形成されるようになされており、その空隙に樹脂フレーム32の端部が挟み込まれることになる。
具体的には、スピーカユニット61は、取り付け時、まず磁気回路部9におけるプレート12上に接続フレーム64を載置し、その先端部分に樹脂フレーム32の他方の端部を載せ、その上から接続フレーム63を重ね合わせ、最後に接続フレーム63及び64をネジ35によってプレート12にネジ止めすることにより形成される。
なお接続フレーム63は、ダンパー5の端部で当該ダンパー5と一体に取り付けられており、これによりスピーカ用振動板2の内周側の開口部分が、当該接続フレーム63を介して樹脂フレーム32と間接的に取り付けられたダンパー5によって支持されることになる。
ここで接続フレーム63及び64は、樹脂フレーム32とプレート12とを機械的に接続するものであるが、その材質としては軽量でかつ鉄よりも熱伝導率の低いアルミニウム等の金属材料が用いられており、プレート12からの発熱が樹脂フレーム32に対して直接伝達することがないように断熱することにより、樹脂フレーム32の溶解を防止し得るようになされている。
またスピーカユニット61は、当該スピーカユニット61が外磁型であるため、内磁型のスピーカユニットとは異なり、接続フレーム63として磁性体の金属を用いた場合でも、無用な磁気回路が発生してボイスコイル6に有効な磁束が減少するといった心配がない。
ところでスピーカユニット61は、図6に示すように接続フレーム63の周側面に円形状でなる空冷用の冷却孔MH1及びMH2(図5)が所定間隔毎に複数設けられると共に、接続フレーム64の周側面に円形状でなる空冷用の冷却孔MH3及びMH4が所定間隔毎に複数設けられている。
なお、図5に示したようにスピーカユニット61では、接続フレーム63における空冷用の冷却孔MH1及びMH2と、接続フレーム64における空冷用の冷却孔MH3及びMH4とがそれぞれ対抗した位置に形成されており、空気の通り道として機能し得るようになされている。
これによりスピーカユニット61は、スピーカ用振動板2の前後方向に対する動きにより、接続フレーム63とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を冷却孔MH1、MH2、MH3及びMH4を介して外部へ排出し、又は外部から新たな冷たい空気を取り込み得るようになされている。
かくしてスピーカユニット61は、磁気回路部9におけるプレート12の発熱温度を接続フレーム63の冷却孔MH1及びMH2と接続フレームの冷却孔MH3及びMH4を介して空冷することにより下げることが出来るので、樹脂フレーム32の樹脂が溶解温度に達する可能性を一段と低減し、磁気回路部9が樹脂製フレーム13から脱落してしまうリスクを確実に軽減し得るようになされている。
なおスピーカユニット61は、接続フレーム63における冷却孔MH1、MH2及び接続フレーム64における冷却孔MH3及びMH4が貫通孔として形成されている分、リブ状の冷却フィンCF1及びCF2が形成された接続フレーム33及び34を有する第1の実施の形態におけるスピーカユニット31と比較して軽量化し得ると共に、冷却孔MH1〜MH4による金属部分の面積が少なくなった分だけプレート12の樹脂フレーム32に対する熱伝導率についても低下し得るようになされている。
(3−2)第3の実施の形態における動作及び効果
以上の構成において、スピーカユニット61は、樹脂フレーム32を磁気回路部9のプレート12に対して直接取り付けるのではなく、鉄よりも熱伝導率の低いアルミニウム材でなる接続フレーム63及び64を介して間接的に取り付けるようにしたことにより、入力される大レベルのオーディオ信号に応じてボイスコイルが摂氏約300℃近くに発熱したとしても、接続フレーム63及び64と樹脂フレーム32との接合面付近の温度上昇を摂氏約80℃前後までで止めることができるので、樹脂の溶解温度に達することなく、樹脂フレーム32の変形及び磁気回路部9の樹脂フレーム32からの脱落を未然に防止することができる。
またスピーカユニット61は、スピーカ用振動板2の前後方向に対する動きに合わせ、接続フレーム63に形成された冷却孔MH1、MH2及び接続フレーム64に形成された冷却孔MH3、MH4を介して接続フレーム63とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を流出し、又は外部の冷たい空気を流入することにより、プレート12及びボイスコイル6を冷却することができ、かくして大レベルのオーディオ信号に対する耐入力を鉄製フレーム相当にまで上げることができる。
このときスピーカユニット61は、冷却用孔MH1〜MH4が接続フレーム63及び64の軽量化を促進することになると共に、冷却用孔MH1〜MH4により金属部分の面積が少なくなった分だけプレート12の樹脂フレーム32に対する熱伝導率についても低下することができるので、樹脂フレーム32の変形及び磁気回路部9の樹脂フレーム32からの脱落というリスクを一段と低減することができる。
さらにスピーカユニット61は、樹脂フレーム32と磁気回路部9のプレート12とを取り付ける際、接続フレーム63、64を介在した状態でネジ35によって組み立てるようにしたことにより、分別回収時の解体性を容易化し、部品のリサイクル使用を容易に実現することができる。
以上の構成によれば、スピーカユニット61は、樹脂フレーム32及び接続フレーム63、64によって全体の軽量化を図りながらも、ボイスコイル6による発熱の影響を受け難く、かつ耐入力を向上することができる。
(4)第4の実施の形態
(4−1)第4の実施の形態におけるスピーカユニットの構造
図4との対応部分に同一符号を付した図7において、スピーカユニット71では、先端が開口された略円錐形状のスピーカ用振動板2を有し、当該スピーカ用振動板2の外周部分が樹脂フレーム52の一方の端部に取り付けられたエッジにガスケット4を介して支持される一方、その内周側の開口部分が接続フレーム73を介して樹脂フレーム52と間接的に取り付けられたダンパー5により支持されており、かくして樹脂フレーム52に対してスピーカ用振動板2が前後に可動自在な状態で取り付けられている。
スピーカ用振動板2は、その開口部分の下側において、リード線でなるボイスコイル6が巻回された円筒状のボイスコイルボビン7に固着される一方、開口部分の上側において、当該開口部分を覆うようにスピーカ用振動板2の拡開方向に半球形状のヘッドキャップ8が突出して取り付けられ、当該スピーカ用振動板2の径方向における変形防止及び塵埃等の侵入を防止するようになされている。
またスピーカユニット71は、スピーカ用振動板2を前後に振動させるための磁気回路部9を有している。この磁気回路部9は、中央から円柱形状のポールピース10Aが植立された円盤形状のヨーク10を有し、当該ヨーク10の上面外周を取り囲むように円環形状のマグネット11が固着されると共に、当該マグネット11上に円環形状のプレート12が積層して固着されている。
このスピーカユニット71では、樹脂フレーム52の他方の端部が断面略S字状でなる接続フレーム73と一体化され、その状態で、当該接続フレーム53がネジ35によりプレート12に取り付けられている。
またスピーカユニット71では、樹脂フレーム52の他方の端部がプレート12と当接する程度の長さを有し、樹脂フレーム52とプレート12とを一体化させることにより強度を向上させ得るようになされている。
ここでスピーカユニット71は、樹脂フレーム52とプレート12との間には、当該プレート12の温度を樹脂フレーム52に伝達することがないような紙等でなる絶温物54を介在させ、プレート12、絶温物54及び樹脂フレーム52が一体化するようになされている。
このときスピーカユニット71は、樹脂フレーム52と磁気回路部9のプレート12とが絶温物54を介して取り付けられ、かつ第1の実施の形態におけるスピーカユニット31に比べて、接続フレーム73と樹脂フレーム52との取付部分の面積が大きい分だけ一体感が増すと共に、磁気回路部9が樹脂製フレーム13から脱落してしまうリスクを低減し得るようになされている。
このようにスピーカユニット71は、樹脂フレーム52と磁気回路部9とが接続フレーム73及び絶温物54を介して一体に取り付けられると、ボイスコイル6の巻回されたボイスコイルボビン7がポールピース10A及びプレート12間に形成される磁気ギャップg1内に非接触状態で取り囲まれるように保持される。
この結果スピーカユニット71では、外部から供給されるオーディオ信号に基づく印加電流に応じて磁気回路部9のボイスコイル6に電磁力が与えられると、当該ボイスコイル6がマグネット11と引き合い又は反発した結果スピーカ用振動板2を前後に振動させてオーディオ信号に応じた音波を発生させるようになされている。
ところでスピーカユニット71の接続フレーム73は、樹脂フレーム52とプレート12とを機械的に接続するものであるが、その材質としては軽量でかつ鉄よりも熱伝導率の低いアルミニウム等の金属材料が用いられており、プレート12からの発熱が樹脂フレーム52に対して直接伝達することがないように断熱することにより、樹脂フレーム52の溶解を防止し得るようになされている。
なおスピーカユニット71は、当該スピーカユニット71が外磁型であるため、内磁型のスピーカユニットとは異なり、接続フレーム73として磁性体の金属を用いた場合でも、無用な磁気回路が発生してボイスコイル6に有効な磁束が減少するといった心配がない。
またスピーカユニット71は、接続フレーム73の周側面に円形状でなる空冷用の冷却孔MH1及びMH2が所定間隔毎に複数設けられ、かつ当該冷却孔MH1及びMH2と対抗する樹脂フレーム52の所定位置に貫通穴TH3が設けられており、空気の通り道として機能し得るようになされている。
これによりスピーカユニット71は、スピーカ用振動板2の前後方向に対する動きにより、接続フレーム73とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を冷却孔MH1、MH2及び樹脂フレーム52の貫通孔TH3を介して外部へ排出し、又は外部から新たな冷たい空気を取り込み得るようになされている。
かくしてスピーカユニット71は、磁気回路部9におけるプレート12の発熱温度を接続フレーム63の冷却孔MH1及びMH2と樹脂フレームの貫通穴TH3を介して空冷することにより下げることが出来るので、樹脂フレーム52の樹脂が溶解温度に達する可能性を一段と低減し、磁気回路部9が樹脂フレーム52から脱落してしまうリスクを確実に軽減し得るようになされている。
なおスピーカユニット71は、接続フレーム73における冷却孔MH1、MH2が貫通孔として形成されている分、リブ状の冷却フィンCF1及びCF2が形成された接続フレーム33及び34を有する第1の実施の形態におけるスピーカユニット31と比較して軽量化し得ると共に、冷却孔MH1、MH2に応じた金属部分の面積が少なくなった分だけプレート12の樹脂フレーム52に対する熱伝導率についても低下し得るようになされている。
(4−2)第4の実施の形態における動作及び効果
以上の構成において、スピーカユニット71は、樹脂フレーム52を磁気回路部9のプレート12に対して直接取り付けるのではなく、鉄よりも熱伝導率の低いアルミニウム材でなる接続フレーム73を介して間接的に取り付けるようにしたことにより、入力される大レベルのオーディオ信号に応じてボイスコイル6が摂氏約300℃近くに発熱したとしても、接続フレーム73と樹脂フレーム52との接合面付近の温度上昇を摂氏約80℃前後までで止めることができるので、樹脂の溶解温度に達することなく、樹脂フレーム52の変形及び磁気回路部9の樹脂フレーム52からの脱落を未然に防止することができる。
またスピーカユニット71は、スピーカ用振動板2の前後方向に対する動きに合わせ、接続フレーム73に形成された冷却孔MH1、MH2及び樹脂フレーム52に形成された貫通穴TH3を介して接続フレーム73とダンパー5との空間に存在する熱せられた空気を外部へ流出し、又は外部の冷たい空気を流入することにより、プレート12及びボイスコイル6を冷却することができ、かくして大レベルのオーディオ信号に対する耐入力を鉄製フレーム相当にまで上げることができる。
このときスピーカユニット71は、接続フレーム63の冷却孔MH1、MH2が接続フレーム73の軽量化を促進することになると共に、冷却孔MH1、MH2に応じた金属部分の面積が少なくなった分だけプレート12の樹脂フレーム52に対する熱伝導率についても低下することができるので、樹脂フレーム52の変形及び磁気回路部9の樹脂フレーム52からの脱落というリスクを一段と低減することができる。
さらにスピーカユニット71は、樹脂フレーム52と磁気回路部9のプレート12とを取り付ける際、接続フレーム73を介在した状態でネジ35によって組み立てるようにしたことにより、分別回収時の解体性を容易化し、部品のリサイクル使用を容易に実現することができる。
以上の構成によれば、スピーカユニット71は、樹脂フレーム52によって全体の軽量化を図りながらも、ボイスコイル6による発熱の影響を受け難く、かつ耐入力を向上することができる。
(5)他の実施の形態
なお上述の第1乃至第4の実施の形態においては、本発明のスピーカユニット及びスピーカ装置の一構成要素である接続フレームとして、軽量でかつ熱伝導率の低いアルミニウムでなる接続フレーム33、34、53、63、64及び73を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、基本的に鉄よりも熱伝導率が低い金属であるカーボン、或いは樹脂等のその他種々の材料でなる接続フレームを用いるようにしても良い。
また上述の第1の実施の形態においては、接続フレーム33の冷却フィンCF1が当該接続フレーム33とダンパー5との間の空間側へ向けて突出し、接続フレーム34の冷却フィンCFがそれとは逆に外側へ向けて突出しているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、接続フレーム33の冷却フィンCF1がそれとは逆に外側へ向けられ、接続フレーム34の冷却フィンCFと重ね合わされるようにしても良い。
さらに上述の第2の実施の形態においては、接続フレーム53の冷却フィンCF3が当該接続フレーム53とダンパー5との間の空間側へ向けて突出しているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図8に示すように接続フレーム53の冷却フィンCF3がそれとは逆に外側へ向けられ、樹脂フレーム52の貫通穴TH3の内部に位置するようにしても良い。
さらに上述の第1乃至第4の実施の形態においては、スピーカユニット31、51、61及び71だけの単体構成に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該スピーカユニット31、51、61及び71がバフル板に取り付けられたボックス型スピーカ装置に適用するようにしても良い。
さらに上述の第2及び第4の実施の形態においては、絶温物54として紙を介在させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、絶温物54であれば、ガラス、ガラス繊維、FRP(Fiber Reinforced Plastics)、カーボン繊維、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ベークライト、布、布をフェノールで固めた物等のその他種々の断熱材を絶温物として介在させるようにしても良い。
本発明のスピーカユニット及びスピーカ装置は、例えば軽量化を図ることが可能な素材であれば、樹脂以外の強化プラスチックや、その他種々の材質でなる非金属製フレームを用いたスピーカユニットに適用することができる。
第1の実施の形態におけるスピーカユニットの構成を示す略線的断面図である。 接続フレームの冷却構造を示す略線的断面図である。 冷却フィンの向きを示す上面図である。 第2の実施の形態におけるスピーカユニットの構造を示す略線的断面図である。 第3の実施の形態におけるスピーカユニットの構造を示す略線的断面図である。 接続フレームの構造を示す略線図である。 第4の実施の形態におけるスピーカユニットの構造を示す略線的断面図である。 他の実施の形態における接続フレームの構造を示す略線図である。 従来のスピーカユニットの構造(1)を示す略線図である。 従来のスピーカユニットの構造(2)を示す略線図である。
符号の説明
1、21、31、51、61、71……スピーカユニット、2……スピーカ用振動板、3……フレーム、5……ダンパー、6……ボイスコイル、7……ボイスコイルボビン、9……磁気回路部、10……ヨーク、11……マグネット、12……プレート、13、32、52……樹脂フレーム、22……ネジ、33、34、53、63、64、73……接続フレーム、CF1〜CF3……冷却フィン、TH1〜TH3……貫通穴、MH1〜MH4……冷却孔。

Claims (7)

  1. オーディオ信号に応じて磁気回路部のボイスコイルに固定された振動板を振動させながら上記オーディオ信号に応じた音波を発生させるスピーカユニットであって、
    上記スピーカユニットの外枠を構成する非金属製フレームと、
    上記非金属製フレームと上記磁気回路部とを機械的に接続し、上記振動板の動きによって上記ボイスコイルにおける発熱を空冷するための所定の放熱機構が設けられた接続フレームと
    を具えることを特徴とするスピーカユニット。
  2. 上記接続フレームは、上記放熱機構として、その周側面に複数の冷却フィンが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
  3. 上記接続フレームは、上記放熱機構として、その周側面に複数の冷却穴が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
  4. 上記接続フレームは、鉄よりも熱伝導率の低い材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
  5. 上記非接続フレームと上記磁気回路部との間には、上記ボイスコイルの発熱を遮断するための絶温物が介在されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
  6. 上記接続フレームは、上記非接続フレームと上記磁気回路部とを組み立て式により機械的に取り付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
  7. オーディオ信号に応じて磁気回路部のボイスコイルに固定された振動板を振動させながら上記オーディオ信号に応じた音波を発生させるスピーカユニットが所定のバフル板に取り付けられてなるスピーカ装置であって、
    上記スピーカユニットは、
    上記スピーカユニットの外枠を構成する非接続フレームと、
    上記非接続フレームと上記磁気回路部とを機械的に接続し、上記振動板の動きによって上記ボイスコイルにおける発熱を空冷するための所定の放熱機構が設けられた接続フレームと
    を具えることを特徴とするスピーカ装置。
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