JP2007213419A - 情報処理装置、セッションの制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、セッションの制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】外部アクセス操作をセキュリティを確保した状態で中断し、再度操作を行う際に元の状態へ適切に復帰できるようにする。
【解決手段】情報処理装置10は、画面を表示する表示部11と、ユーザを認証して認証記憶部14に登録する認証部12と、ユーザの認証を解除して認証記憶部14から登録情報を削除する認証解除部13と、ユーザの権限等を問い合わせるユーザ情報問合せ部15、サーバからセッションを通じて表示情報を取得する表示情報取得部17と、一定時間操作がないことを認識する計時部100と、計時部100の指示により認証解除部13がユーザの認証を解除する前にユーザIDと表示情報との対応をユーザ情報記憶部16に保存する表示情報保存部18と、ユーザが認証された際にユーザIDと表示情報との対応をユーザ情報記憶部16から取り出してセッションを再開する表示情報再現部19とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザ認証機能を備えた情報処理装置等に関し、より詳しくは、認証されたユーザの指示に応じて他の装置との間にセッションを開設することができる情報処理装置等に関する。
コピー、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ等の複数の機能を1つの筐体内で実現する所謂複合機が、従来から広く用いられている。この複合機は、個人で使用するというよりは、不特定多数のユーザが使用するのが一般的である。そのため、オフィス等に設置された複合機に対し、ユーザごとに利用の制限を設ける場合も多い。
また、近年、情報通信技術の発達により、ネットワーク上のサーバにて各種サービスが提供されることが増えている。そこで、複合機の中には、ネットワーク上のサーバへアクセスする機能(外部アクセス機能)を有するものも登場している。この機能により、例えば、スキャナ入力したデータをネットワーク上のサーバに格納したり、サーバに格納されたファイルをプリントしたりする等の操作(外部アクセス操作)が容易になっている。
ところで、この外部アクセス機能では、複合機が、サーバとの間にセッションを開設し、そのセッションを通じてサーバと情報を交換する。
ここで、かかるセッションの制御に関する技術としては、ユーザ端末の状態を把握することで、ユーザ端末との間の情報提供に係るセッションを的確に管理できるようにする方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−187645号公報
このように、所謂複合機では、外部アクセス機能を用いることにより、ネットワーク上のサーバにアクセスする外部アクセス操作が可能になっている。
ところが、上述したように、オフィス等に設置された複合機は、不特定多数のユーザが使用するのが一般的である。従って、あるユーザが外部アクセス操作を行っている際に一旦操作を中断してその場を離れたような場合、他人が、そのユーザのセッションを使用し、そのユーザに成りすまして操作できてしまうという問題点があった。従って、まず、ユーザが操作を中断した際のセキュリティの確保が望まれる。また、一旦操作を中断したユーザが再び操作を行う際には元の状態へ適切に復帰できることが望まれる。
尚、特許文献1では、ネットワークの利用状態を監視させる監視プログラムを、サーバからクライアントへ送信し、クライアントからネットワークの利用状況の変化を通知させている。そして、通知されたクライアントの利用状態により、サーバが、情報提供を継続するか終了するかを把握しているだけである。従って、あるユーザが開設したセッションの他人による使用の防止等については全く言及されていない。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的は、外部アクセス操作をセキュリティを確保した状態で中断し、再度操作を行う際に元の状態へ適切に復帰できるようにすることにある。
かかる目的のもと、本発明では、外部アクセス操作を実行する途中で何らかの事象が生じた場合に、認証の解除を行い、その際、セッションに関する情報を、ユーザIDをキーとして取り出し可能な形で保存するようにした。即ち、本発明の情報処理装置は、ユーザを認証する認証手段と、この認証手段によるユーザの認証を解除する認証解除手段と、この認証解除手段によりユーザの認証が解除される際に、そのユーザに関する情報とそのユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を記憶する記憶手段と、認証手段によりユーザが認証された際に、そのユーザに関する情報とそのユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を記憶手段から読み出し、その対応情報を用いて、そのセッションを再開する再開手段とを備えている。
ここで、ユーザの認証を解除する契機となる事象としては、ユーザによる操作が一定時間なかったことや、ユーザによる操作中に異常が通知されたことが例示される。或いは、ユーザが明示的に認証の解除を指示してもよい。
更にまた、本発明は、このような情報処理装置におけるセッションの制御方法として捉えることもできる。その場合、本発明の方法は、情報処理装置にログイン中のユーザが開設したセッションに関する情報を記憶装置に保存するステップと、ユーザのログアウトを実行するステップと、ユーザが情報処理装置に再度ログインした場合に、記憶装置に保存されたセッションに関する情報を用いて、そのセッションを再開するステップとを含んでいる。
一方、本発明は、コンピュータに所定の機能を実現させるプログラムとして捉えることもできる。その場合、本発明のプログラムは、コンピュータに、ユーザのログアウトが実行される際に、そのユーザに関する情報とそのユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を記憶装置に保存する機能と、ユーザのログインが許可された際に、そのユーザに関する情報とそのユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を記憶装置から読み出し、その対応情報を用いて、そのセッションを再開する機能とを実現させるためのものである。
本発明によれば、外部アクセス操作をセキュリティを確保した状態で中断し、再度操作を行う際に元の状態へ適切に復帰することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用されるコンピュータシステムの構成を示している。
図示するように、このコンピュータシステムは、情報処理装置10と、サーバ20とが、ネットワーク90で接続されることにより構成されている。
このうち、情報処理装置10は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ等の機能を1つの筐体内で実現する所謂複合機である。即ち、コピー、プリンタ等の機能を実現するため、画像形成エンジンを備える。従って、情報処理装置10は、画像形成装置と捉えることもできる。ここで、画像形成エンジンとしては、例えば、電子写真方式によるものを用いることができるが、その他の如何なる方式によるものであってもよい。更に、情報処理装置10は、Webブラウザ機能を持つアプリケーションを有しており、操作画面表示装置上にWebコンテンツを表示することが可能となっている。
また、サーバ20は、情報処理装置10でユーザが外部アクセス操作を行った場合に、ネットワーク90を介して何らかのサービスを提供するコンピュータである。例えば、サーバ20に格納されたWebコンテンツを情報処理装置10に提供するサービスがある。或いは、情報処理装置10で取り込まれたデータをネットワーク90を介して受け取り格納するといったサービスも考えられる。尚、このサーバ20のハードウェア構成は、一般のサーバコンピュータと同様のものであってよい。
更に、ネットワーク90は、例えば、インターネットである。
本実施の形態において、ユーザは、ログイン画面からそのユーザの識別情報(以下、「ユーザID」という)を入力してログインすることにより、認証を受ける。そして、認証されれば、ログアウトまでの間、そのユーザIDに対して付与された権限の下で情報処理装置10を操作できるものとする。一般に、情報処理装置10は幾つもの機能を有するが、ここでは特に外部アクセス機能について考える。即ち、外部アクセス機能を使用してサーバ20へのセッションが開かれている途中でログアウトが実行される場合に、本実施の形態では、そのときのセッションに関する情報とそのセッションを開いたユーザのユーザIDとを一時保存する。そして、そのユーザが 再度ログインして外部アクセス機能を使用する場合に、そのユーザが開いたセッションに関する情報が保存されていれば、その情報を用いてセッションを再現するものである。
ここで、ログアウトが実行される例としては、ユーザによる操作が一定時間行われていない場合や、ユーザによる操作中にデバイスエラーが発生した場合が考えられる。従って、以下では、前者の場合を第1の実施の形態とし、後者の場合を第2の実施の形態として、情報処理装置10の具体的な動作を説明する。
[第1の実施の形態]
図2は、本実施の形態における情報処理装置10の機能構成を示したブロック図である。
図示するように、本実施の形態における情報処理装置10は、表示部11と、認証部12と、認証解除部13と、認証記憶部14と、ユーザ情報問合せ部15と、ユーザ情報記憶部16と、表示情報取得部17と、表示情報保存部18と、表示情報再現部19と、計時部100とを備えている。
表示部11は、情報処理装置10が保持する各種画面を表示する。また、表示した画面から入力された情報を取得する。
認証部12は、ユーザを認証する。即ち、表示部11が表示するログイン画面から入力されたユーザIDに基づいて、ユーザが情報処理装置10を使用する権限を有しているかどうかを判定する。そして、ユーザが権限を有していれば、ユーザIDを認証記憶部14に記憶することにより、そのユーザが認証下にあることを把握しておく。
認証解除部13は、認証下にあるユーザの認証を解除する。つまり、ユーザが再度認証を受けなければ情報処理装置10を使用できない状態にする。
認証記憶部14は、あるユーザが認証部12により認証されてから認証解除部13により認証が解除されるまでの間、認証下にあるユーザとしてユーザIDを記憶しておく。
ユーザ情報問合せ部15は、認証されたユーザについて、情報処理装置10に対する操作の権限を示す情報(以下、「権限情報」という)や、情報処理装置10がサーバ20(図1参照)から取得して画面に表示中の情報(以下、「表示情報」という)を問い合わせる。尚、本実施の形態において、「表示情報」は、画面に実際に表示されている情報だけでなく、画面の表示を制御する情報や、画面に実際に表示される情報の取得を制御する情報も含むものとする。つまり、サーバ20との間に開かれるセッションに関する情報も、この表示情報に含まれる。
ユーザ情報記憶部16は、ユーザIDと権限情報と表示情報との対応を記憶するものであり、ユーザ情報問合せ部15による問い合わせの対象として機能する。
表示情報取得部17は、サーバ20から表示情報を取得し、表示部11に受け渡す。ここで、この表示情報取得部17は、サーバ20との間で通信を行うので、通信手段として把握することもできる。
表示情報保存部18は、認証解除部13が動作する前に、現在の認証下にあるユーザと、そのユーザの操作に応じて取得された表示情報との対応を、ユーザ情報記憶部16に記憶する。
表示情報再現部19は、認証を一旦解除されたユーザが再度認証された場合に、ユーザ情報記憶部16においてそのユーザに対応付けて記憶された表示情報を再現する。ここで、この表示情報再現部19は、セッションを再開するという観点から再開手段として把握することもできる。
尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。即ち、表示部11と、認証部12と、認証解除部13と、ユーザ情報問合せ部15と、表示情報取得部17と、表示情報保存部18と、表示情報再現部19と、計時部100とは、情報処理装置10の図示しないCPUが、これらの機能を実現するプログラムを、例えばハードディスク等の外部記憶装置からメインメモリに読み込むことにより実現される。
また、認証記憶部14と、ユーザ情報記憶部16とは、半導体メモリ、磁気ディスク等の種々の記憶媒体を用いて実現することができる。
ここで、ユーザ情報記憶部16に記憶されるユーザ情報について説明する。
図3は、ユーザ情報の例を示した図である。図示するように、ユーザ情報は、ユーザIDと、権限情報と、表示情報とを対応付けたものとなっている。
このうち、ユーザIDは、ユーザを一意に識別する識別情報である。図では、「user01」から「user05」までの5人のユーザを示している。
また、権限情報は、ユーザの操作に関する権限を示す情報である。図では、情報処理装置10が11個の機能を有するものとし、権限情報を11ビットの配列で表現している。つまり、11個のビットが、11個の機能に対応している。そして、ビットの値が「1」であれば、対応する機能の操作権限があることを示し、ビットの値が「0」であれば、対応する機能の操作権限がないことを示している。尚、ここでは、11個の機能を想定したが、勿論、機能の数はこれには限らず、また、操作権限の表現方法もこれに限らない。
更に、表示情報は、ユーザが表示した画面を再現するための情報である。尚、ここでは、初期状態のユーザ情報を示しているため、表示情報は記憶されておらず、後で述べる処理により格納されることになる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
始めに、本実施の形態において通常の操作(例えば、コピーやスキャナ)を行う際の動作を説明する。
図4は、このときの情報処理装置10の動作を示したフローチャートである。
まず、ユーザは、情報処理装置10の操作を開始するに際し、表示部11が表示しているログイン画面からログインする。すると、表示部11が、このログインを受け付け(ステップ111)、認証部12が、ユーザを認証する(ステップ112)。
この場合、ユーザは、ログイン画面から、例えば、ユーザIDとパスワードを入力する。そして、表示部11が、これらの情報を認証部12に受け渡す。これにより、認証部12は、まず、認証記憶部14を参照し、現在、認証下にあるユーザがいるかどうかを確認する。ここで、認証下にあるユーザがいなければ、認証部12は、表示部11から渡されたユーザID及びパスワードが、予め登録されたユーザID及びパスワードと一致しているかどうかを判定する。その結果、一致していれば、ユーザIDを認証記憶部14に記憶することにより、そのユーザが認証下にあることを把握しておく。但し、ここでのユーザの認証方法は、認証下にあるユーザを認証の解除まで把握しておくことができるものであれば、如何なる方法であってもよい。例えば、各ユーザにIDカードを配布しておき、これを用いて認証する方法も考えられる。
認証部12は、ユーザを認証すると、その旨を表示部11に伝える。そして、表示部11は、図5に示す機能選択画面101を表示する(ステップ113)。尚、認証部12により認証されなかった場合は、通常の認証処理と同様、正当なユーザでない旨が表示され、そのユーザは情報処理装置10を操作することができない。
ここで、機能選択画面101について説明しておく。
図5に示すように、機能選択画面101には、コピー、スキャナ(メール送信)、スキャナ(ボックス保存)等の機能に対応するボタンが配置されており、ユーザがボタンを押下することでそのボタンに対応する機能を選択できるようになっている。
次に、ユーザが、この機能選択画面101上の機能の中から、操作したい機能を選択する。すると、表示部11が、機能の選択に関する情報を受け付ける(ステップ114)。そして、この選択に関する情報をユーザ情報問合せ部15に送る。
これにより、ユーザ情報問合せ部15は、ユーザ情報記憶部16に対して問い合わせることにより、ユーザが選択された機能に対する権限を有しているかどうかを判定する(ステップ115)。
ここで、例えば、図3のユーザ情報における権限情報の11個のビットが、図5の機能選択画面101上の11個の機能に対応しているとする。つまり、第1ビットから第11ビットが、それぞれ、「コピー」、「スキャナ(メール送信)」、「スキャナ(ボックス保存)」、「ジョブテンプレート」、「スキャナ(PC保存)」、「文書プリント」、「デジカメプリント」、「ボックス操作」、「ジョブメモリ」、「ジョブフロー」、「外部アクセス」に対応しているとする。この場合、「user01」は、その権限情報の全てのビットが「1」なので、どの機能を選択しても、ステップ115において、その機能に対する権限を有すると判定される。一方、「user02」は、第1ビットと第6ビットのみが「1」なので、「コピー」又は「文書プリント」を選択した場合のみ、ステップ115において、その機能に対する権限を有すると判定される。
その結果、ユーザがその機能に対する権限を有していると判定された場合、情報処理装置10は、ユーザの指示に従い、その機能を動作させる(ステップ116)。その後、情報処理装置10は、ユーザの操作の終了を認識し(ステップ117)、ユーザによる他の操作を待つ(ステップ118)。
一方、ユーザがその機能に対する権限を有していないと判定された場合、情報処理装置10は、その機能を動作させることなく、ユーザによる他の操作を待つ(ステップ118)。
その後、他の操作があれば、ステップ113〜117の処理を繰り返すが、他の操作が一定時間なければ、認証解除部13が、ユーザのログアウトを実行する(ステップ119)。即ち、認証記憶部14に記憶されたユーザIDを削除することで、ユーザの認証を解除する。これにより、そのユーザは、再度ログインしなければ、情報処理装置10を操作できなくなる。
ここまでは情報処理装置10の機能一般について述べたが、以降は、特に、外部アクセス機能を使用する場合について述べる。
ユーザが、ログイン後、図5の機能選択画面101上の機能の中から外部アクセス機能を選択したとする。この場合も、機能一般の場合と同様の処理が行われる。即ち、ユーザ情報問合せ部15が、このユーザが外部アクセス操作の権限を有しているかどうかを判定する。そして、権限を有していれば、外部アクセス操作を開始することができる。
図6は、外部アクセス操作の開始時に表示される接続先選択画面102である。この接続先選択画面102には、図示するように、外部アクセス操作における接続先のアドレス情報(例えば、URL)の一覧(コンテンツの一覧)が表示される。この一覧の中から所望の接続先を選択すると、その接続先のサーバ20との間にセッションが開かれ、コンテンツを閲覧することができるようになる。
次に、このようにして外部アクセス操作を開始した後、一定時間操作しなかった場合の動作について説明する。
図7は、このときの情報処理装置10の動作を示したフローチャートである。
まず、計時部100が、一定期間操作がないことを認識する(ステップ121)。このように一定時間操作がないことの原因としては、ユーザが認証を受けたままその場を離れてしまったこと等が考えられる。このような場合、セキュリティを確保するためには、強制的に認証を解除することが必要となる。但し、本実施の形態では、直ぐに認証を解除するのではなく、その前に表示情報を保存しておくのである。
即ち、計時部100は、一定時間操作がない旨を、認証解除部13に伝える前に、表示情報保存部18に伝える。これにより、表示情報保存部18は、現在認証下にあるユーザのユーザIDと表示情報との対応をユーザ情報記憶部16に記憶する(ステップ122)。ここで、現在認証下にあるユーザのユーザIDは、認証記憶部14に記憶されているので、表示情報保存部18はそこからユーザIDを取得することができる。また、表示情報は、表示情報取得部17が保持しているので、そこから取得することができる。そして、ユーザ情報記憶部16への情報の記憶は、図3の該当するユーザIDに対応する表示情報の欄への書込みに相当する。
尚、ここで書き込まれる表示情報としては、例えば、次のようなものが考えられる。第一に、情報処理装置10におけるWebブラウザからサーバ20へ送信されたHTTPリクエストのヘッダ情報である。また、第二に、サーバ20が情報処理装置10におけるWebブラウザを通じて保存したCookieである。そして、最後に、情報処理装置10におけるWebブラウザがサーバ20に対して行った認証の履歴である。但し、これらの全てを記憶しなければならないわけではなく、状況に応じて、これらの少なくとも1つの情報を保存するものであってもよい。
この表示情報の保存が完了すると、表示情報保存部18は、その旨の応答を計時部100に返す。これにより、計時部100は、表示情報取得部17に対し、現在開かれているセッションの破棄を指示する。そして、表示情報取得部17が、セッションを破棄し(ステップ123)、その旨の応答を計時部100に返す。
そして、これらの一連の処理の完了を受けて、最終的に、計時部100が、認証解除部13に対し、ユーザの認証を解除するように指示する。これにより、認証解除部13が、ユーザのログアウトを実行する(ステップ124)。即ち、認証記憶部14に記憶されたユーザIDを削除することで、ユーザの認証を解除する。つまり、ユーザは、一定時間操作をしなかったことで、強制的にログアウトされるが、再度ログインした場合に直前の表示状態に復帰するための情報は保存されているのである。
次に、外部アクセス操作を開始する際の動作について説明する。
図8は、このときの情報処理装置10の動作を示したフローチャートである。
まず、ユーザは、情報処理装置10の操作を開始するに際し、表示部11が表示しているログイン画面からログインする。すると、表示部11が、このログインを受け付け(ステップ131)、認証部12が、ユーザを認証する(ステップ132)。ここで、認証部12は、ユーザを認証すると、その旨を表示部11に伝える。そして、表示部11は、図5に示す機能選択画面101を表示する(ステップ133)。尚、ここまでの処理は、図4のステップ111〜113と同様であるので、詳細な説明を省略する。
次に、ユーザが、この機能選択画面101上の機能の中から、外部アクセス機能を選択する。すると、表示部11が、外部アクセス機能の選択に関する情報を受け付ける(ステップ134)。そして、この選択に関する情報をユーザ情報問合せ部15に送る。
これにより、ユーザ情報問合せ部15は、ユーザ情報記憶部16に対して問い合わせることにより、ユーザが外部アクセス機能に対する権限を有しているかどうかを判定する(ステップ135)。
ここで、例えば、図3のユーザ情報における権限情報の11個のビットが、図5の機能選択画面101上の11個の機能に対応しているとする。つまり、第1ビットから第11ビットが、それぞれ、「コピー」、「スキャナ(メール送信)」、「スキャナ(ボックス保存)」、「ジョブテンプレート」、「スキャナ(PC保存)」、「文書プリント」、「デジカメプリント」、「ボックス操作」、「ジョブメモリ」、「ジョブフロー」、「外部アクセス」に対応しているとする。この場合、「user01」は、第11ビットが「1」なので、ステップ135において、外部アクセス機能に対する権限を有すると判定される。一方、「user02」は、第11ビットが「0」なので、ステップ135において、外部アクセス機能に対する権限を有しないと判定される。
その結果、ユーザが外部アクセス機能に対する権限を有していないと判定された場合、処理は図4のステップ118に移行し、ユーザによる他の操作を待つことになる。
一方、ユーザが外部アクセス機能に対する権限を有していると判定された場合、ユーザ情報問合せ部15は、そのユーザに対する表示情報がユーザ情報記憶部16に保存されているかどうかを判定する(ステップ136)。
ここで、表示情報がユーザ情報記憶部16に保存されていないと判定された場合は、ユーザ情報問合せ部15が、その旨の応答を表示部11に返す。これにより、表示部11は、図6の接続先選択画面102を表示し、この画面にて選択された接続先との間に、表示情報取得部17が新規のセッションを生成する(ステップ137)。
また、表示情報がユーザ情報記憶部16に保存されていると判定された場合は、ユーザ情報問合せ部15が、その旨の応答を表示部11に返す。これにより、表示部11は、図9の再接続確認画面103を表示する(ステップ138)。
ここで、再接続確認画面103について説明する。
再接続確認画面103には、「中断したセッション情報があります。再接続しますか。」との文言と、「再接続」ボタンと、「新規接続」ボタンとが配置されている。即ち、この再接続確認画面103は、過去に開いていたセッションを再開するか、新規セッションを開始するかを確認する画面であり、前者であれば「再接続」ボタンを押下し、後者であれば「新規接続」ボタンを押下することになる。
そこで、表示部11は、「再接続」ボタンが押下されたか、「新規接続」ボタンが押下されたかを判定する(ステップ139)。
まず、ユーザが「新規接続」ボタンを押下した場合を考える。この場合、表示部11が、その操作の情報を受け付けてユーザ情報問合せ部15に受け渡す。これにより、ユーザ情報問合せ部15は、ユーザ情報記憶部16に記憶されたこのユーザに対する表示情報を破棄する(ステップ140)。即ち、この場合は、ユーザ情報記憶部16に表示情報が保存されているものの、それを用いずにセッションを開設することが指示されたので、保存されていた表示情報は不要と判断しているのである。その後、ユーザ情報問合せ部15が、新規に接続する旨の応答を表示部11に返す。これにより、表示部11は、図6の接続先選択画面102を表示し、この画面にて選択された接続先との間に、表示情報取得部17が新規のセッションを生成する(ステップ137)。
次に、ユーザが「再接続」ボタンを押下した場合を考える。この場合、表示部11が、その操作の情報を受け付けてユーザ情報問合せ部15に受け渡す。これにより、ユーザ情報問合せ部15は、表示情報再現部19に対し、ステップ136でユーザ情報記憶部16から取得しておいた表示情報を渡してセッションの再開を指示する。これにより、表示情報再現部19は、渡された表示情報を用いてセッションを復元し再開する(ステップ141)。そして、セッションの再開が完了すると、表示情報再現部19は、その旨をユーザ情報問合せ部15に伝える。これにより、ユーザ情報問合せ部15は、使用した表示情報をユーザ情報記憶部16から破棄する(ステップ142)。
以上により、本実施の形態の動作は終了する。
このように、本実施の形態では、外部アクセス操作を実行する途中で一定時間操作がなかった場合に、セッションを中断してから認証を解除するようにした。これにより、開かれたままのセッションが他人に使用されるリスクを低減することが可能となった。しかも、セッションに関する情報は、ユーザIDをキーとして直ぐに取り出せるようにしているので、中断したセッションの再開も迅速に行うことができる。
[第2の実施の形態]
図10は、本実施の形態における情報処理装置10の機能構成を示したブロック図である。
図示するように、本実施の形態における情報処理装置10は、表示部11と、認証部12と、認証解除部13と、認証記憶部14と、ユーザ情報問合せ部15と、ユーザ情報記憶部16と、表示情報取得部17と、表示情報保存部18と、表示情報再現部19と、異常通知部110と、中断確認部120とを備えている。即ち、第1の実施の形態における計時部100の代わりに、異常通知部110と、中断確認部120とが設けられている。
表示部11と、認証部12と、認証解除部13と、認証記憶部14と、ユーザ情報問合せ部15と、ユーザ情報記憶部16と、表示情報取得部17と、表示情報保存部18と、表示情報再現部19とについては、第1の実施の形態で述べたものと同じであるので、説明を省略する。
異常通知部110は、ユーザが情報処理装置10を操作中にデバイス(情報処理装置10)に異常が発生した旨を通知する。
中断確認部120は、外部アクセス操作中に表示されている画面を異常通知画面に切り替える前に、ユーザに対し外部アクセス操作を中断するかどうかを確認する。
尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。即ち、表示部11と、認証部12と、認証解除部13と、ユーザ情報問合せ部15と、表示情報取得部17と、表示情報保存部18と、表示情報再現部19と、異常通知部110と、中断確認部120とは、情報処理装置10の図示しないCPUが、これらの機能を実現するプログラムを、例えばハードディスク等の外部記憶装置からメインメモリに読み込むことにより実現される。
また、認証記憶部14と、ユーザ情報記憶部16とは、半導体メモリ、磁気ディスク等の種々の記憶媒体を用いて実現することができる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
本実施の形態においても、通常の操作は、図4のフローチャートに従って行われる。
また、ユーザは、ログイン後、図5の機能選択画面101上の機能の中から外部アクセス機能を選択することにより、外部アクセス操作を開始することができる。即ち、図6の接続先選択画面102から所望の接続先を選択すると、その接続先のサーバ20との間にセッションが開かれる。
次に、このようにして外部アクセス操作を開始した後、デバイスエラーが発生した場合の動作について説明する。
図11は、このときの情報処理装置10の動作を示したフローチャートである。
まず、異常通知部110が、デバイスエラーの発生を認識し、中断確認部120に異常を通知する(ステップ151)。これにより、中断確認部120は、デバイスエラーにより操作が一時中断したことを伝えるポップアップ画面を表示する(ステップ152)。
図12に、このとき表示されるポップアップ画面である中断確認画面104を示す。
中断確認画面104には、「エラー復帰まで操作できません。外部アクセスを中断しますか。」との文言と、「中断」ボタンと、「継続」ボタンとが配置されている。即ち、この中断確認画面104は、エラーからの復帰を待って改めて外部アクセス操作を行うか、エラーからの復帰を直ぐに行いそのまま継続して外部アクセス操作を行うかを確認する画面である。前者であれば「中断」ボタンを押下し、後者であれば「継続」ボタンを押下することになる。
そこで、表示部11は、「中断」ボタンが押下されたか、「継続」ボタンが押下されたかを判定する(ステップ153)。
尚、中断確認画面104が表示された後、画面は、エラーの内容を確認する画面へと遷移し、再び、中断確認画面104に戻る。このような画面遷移により、ユーザはエラー内容を確認することができるので、現在のセッションを継続するか中断するかを選択することができるのである。
まず、ユーザが「継続」ボタンを押下した場合を考える。この場合、ユーザのログイン状態や、外部アクセスにおけるセッションは、共に維持される。表示情報取得部17は、エラーからの復帰を認識する(ステップ154)と、外部アクセスを再開する(ステップ155)。即ち、直前にアクセスしていた状態に戻る。このとき、そのユーザの操作権限は、維持されたままである。
次に、ユーザが「中断」ボタンを押下した場合を考える。この場合、表示情報保存部18が、現在認証下にあるユーザのユーザIDと表示情報との対応をユーザ情報記憶部16に記憶する(ステップ156)。そして、表示情報保存部18は、その旨の応答を中断確認部120に返す。これにより、中断確認部120は、表示情報取得部17に対し、現在開かれているセッションの破棄を指示する。そして、表示情報取得部17が、セッションを破棄し(ステップ157)、その旨の応答を中断確認部120に返す。
そして、これらの一連の処理の完了を受けて、最終的に、中断確認部120が、認証解除部13に対し、ユーザの認証を解除するように指示する。これにより、認証解除部13が、ユーザのログアウトを実行する(ステップ158)。
尚、ステップ156〜158は、図7のステップ122〜124において、計時部100ではなく中断確認部120が制御するようにしたものと言うことができる。従って、詳細な動作は、ステップ122〜124と同様である。
その後、同じユーザが再度ログインすると、情報処理装置10は、保存されていた表示情報を用いてセッションを再開する。但し、その動作は図8に示したものと同様であるので、詳細な説明を省略する。
以上により、本実施の形態の動作は終了する。
このように、本実施の形態では、外部アクセス操作を実行する途中でデバイスエラーが発生した場合に、セッションを中断してから認証を解除するようにした。これにより、開かれたままのセッションが他人に使用されるリスクを低減することが可能となった。しかも、セッションに関する情報は、ユーザIDをキーとして直ぐに取り出せるようにしているので、中断したセッションの再開も迅速に行うことができる。
尚、第1の実施の形態では、一定時間操作がない場合にユーザの認証を解除し、第2の実施の形態では、デバイスエラーが発生した場合にユーザの認証を解除するようにした。しかしながら、ユーザの認証を解除するのは、これらの場合には限られず、例えば、ユーザの明示的な指示により認証を解除するものであっても構わない。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、表示情報の保存が完了したのを確認してからユーザの認証を解除するように構成したが、この点もこれだけには限らない。例えば、プログラムの組み立て方により、表示情報の保存が、ユーザの認証よりも後になっても問題はない。
本発明の実施の形態が適用されるコンピュータシステムの構成を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における情報処理装置の機能構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態で記憶されるユーザ情報の例を示した図である。 本発明の実施の形態における情報処理装置の通常の操作時の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態で表示される機能選択画面を示した図である。 本発明の実施の形態で表示される接続先選択画面を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における情報処理装置の操作中断時の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における情報処理装置の操作再開時の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態で表示される再接続確認画面を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置の機能構成を示したブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置の操作中断時の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態で表示される中断確認画面を示した図である。
符号の説明
10…情報処理装置、11…表示部、12…認証部、13…認証解除部、14…認証記憶部、15…ユーザ情報問合せ部、16…ユーザ情報記憶部、17…表示情報取得部、18…表示情報保存部、19…表示情報再現部、20…サーバ、100…計時部、110…異常通知部、120…中断確認部

Claims (11)

  1. ユーザを認証する認証手段と、
    前記認証手段によるユーザの認証を解除する認証解除手段と、
    前記認証解除手段によりユーザの認証が解除される際に、当該ユーザに関する情報と当該ユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を記憶する記憶手段と、
    前記認証手段によりユーザが認証された際に、当該ユーザに関する情報と当該ユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を前記記憶手段から読み出し、当該対応情報を用いて、当該セッションを再開する再開手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記認証解除手段は、前記ユーザによる操作が一定時間なかった場合に、当該ユーザの認証を解除することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記認証解除手段は、前記ユーザによる操作中に異常が通知された場合に、当該ユーザの認証を解除することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. ネットワーク上のWebサーバから送信された情報をWebブラウザで表示する表示手段と、
    前記Webブラウザと前記Webサーバとの間に前記セッションを開設する通信手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記セッションに関する情報は、前記Webブラウザから前記Webサーバへ送信されたHTTPリクエストのヘッダ情報、前記Webサーバが前記Webブラウザを通じて保存したCookie、前記Webブラウザが前記Webサーバに対して行った認証の履歴の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 情報処理装置におけるセッションを制御するための方法であって、
    前記情報処理装置にログイン中のユーザが開設したセッションに関する情報を記憶装置に保存するステップと、
    前記ユーザのログアウトを実行するステップと、
    前記ユーザが前記情報処理装置に再度ログインした場合に、前記記憶装置に保存された前記セッションに関する情報を用いて、当該セッションを再開するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 前記ログアウトを実行するステップでは、前記ユーザによる操作が一定時間なかったことを条件として、当該ログアウトを実行することを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 前記ログアウトを実行するステップでは、前記ユーザによる操作中に異常が通知されたことを条件の1つとして、当該ログアウトを実行することを特徴とする請求項6記載の方法。
  9. コンピュータに、
    ユーザのログアウトが実行される際に、当該ユーザに関する情報と当該ユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を記憶装置に保存する機能と、
    ユーザのログインが許可された際に、当該ユーザに関する情報と当該ユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を前記記憶装置から読み出し、当該対応情報を用いて、当該セッションを再開する機能と
    を実現させるためのプログラム。
  10. 前記ログアウトは、前記ユーザによる操作が一定時間なかったことを条件として実行されることを特徴とする請求項9記載のプログラム。
  11. 前記ログアウトは、前記ユーザによる操作中に異常が通知されたことを条件の1つとして実行されることを特徴とする請求項9記載のプログラム。
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