JP2007212562A - 多芯プラスチック光ファイバコード、及びその接続方法 - Google Patents

多芯プラスチック光ファイバコード、及びその接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多芯プラスチック光ファイバコード、及びその接続方法を提供する。
【解決手段】多芯プラスチック光ファイバコード25は、POF21a〜21hを備える。POF21aは、コア部45と、コアクラッド部46と、被覆層47aを備える。クラッド部46は、コア部45の周囲に配される。被覆層47aはクラッド部46の周囲に配される。POF21bは、コア部45と、コアクラッド部46と、被覆層47bを備える。クラッド部46は、コア部45の周囲に配される。被覆層47bはクラッド部46の周囲に配される。POF21aの両端面の被覆層47aには、突起部51a〜53aが形成される。POF21bの両端部近傍の被覆層47bには、突起部51b〜53bが形成される。突起部51a〜53aの形成ピッチと、突起部51b〜53bの形成ピッチは異なる。突起部の形成ピッチにより、POF21aとPOF21bを識別することが可能になる。
【選択図】図4

Description

本発明は、多芯プラスチック光ファイバコード、及びその接続方法に関する。
近年、通信産業の発達に伴い、光伝送部材の需要が高まると共に伝送損失が小さく、低価格であるものが要求されている。光伝送部材には、石英系光伝送部材やプラスチック光伝送部材などがあげられる。特に、プラスチック光伝送部材は、石英系光伝送体と比較して、製造及び加工が容易であること並びに低価格であるなどの利点がある。このプラスチック光伝送部材の代表的なものとして、プラスチック光ファイバ(以下、POFと称する)などがあげられる。
POFは、素材が全てプラスチックで構成されているため、伝送損失が石英系光ファイバと比較してやや大きいという短所を有する。しかしながら、良好な可撓性を有し軽量で加工性が良く、石英系光ファイバと比較して口径の大きい光ファイバの製造が容易であるという長所を有する。さらに低コストで製造が可能であるという長所をも有する。従って、伝送損失の大きさが問題とならない程度の短距離用の光ファイバとして種々検討されている。
パラレル信号伝送、画像取り込み及び画像出力等の分野では、複数本のPOFからなる多芯プラスチック光ファイバケーブル(以下、多芯POFケーブルと称する)として利用する場合が多い。このような多芯POFケーブルの製造方法は次のとおりである。まず、複数のPOFを束ね、結束体を形成する。次に、この結束体の周面に被覆部を形成し、多芯プラスチック光ファイバコードを得る(以下、被覆工程)。そして、多芯プラスチック光ファイバコードの両端に鏡面研磨処理を施し、この両端にコネクタを取り付ける(以下、組立工程と称する)。
特許文献1では、POFと、POFの外周面上に形成される被覆部と、更にその被覆部の外周面上に形成される着色層とからなるPOF(以下、着色POFと称する)や着色POFを用いた多芯プラスチック光ファイバコードについて開示している。このような着色POFや多芯プラスチック光ファイバコードは、視認性が高く、組立工程におけるコネクタ取り付け方向の錯誤を防止することが可能になる。
特開平3−100608号公報
しかしながら、特許文献1で開示される着色POF或いは多芯プラスチック光ファイバコードを製造する場合、POFの周囲に着色された被覆部を形成する着色層の被覆工程が別途必要になる。
本発明は、上記問題に鑑み、識別性の高い多芯プラスチック光ファイバコード及びその接続方法を提供する。
本発明は、光を伝播するコア部と、前記コア部の外周に配され、前記光を前記コア部に閉じ込めるクラッド部とを備える線条体を複数束ねてなる多芯プラスチック光ファイバコードにおいて、前記線条体が両端部の端面の外周に第1嵌合部を備え、端面の横断面の形状が互いに異なる前記線条体からなることを特徴とする。
前記線条体が、両端部の横断面の外周部に複数の突起部を備え、前記突起部の形成ピッチが異なる前記線条体からなることが好ましい。
前記線条体が、前記クラッド部の外周に被覆層を備えることが好ましい。
本発明は、光を伝播するコア部と、前記コア部の外周に配され、前記光を前記コア部に閉じ込めるクラッド部と、両端部の端面の外周に配される第1嵌合部とを備える線条体であって、端面の横断面の形状が互いに異なる前記線条体を複数束ねてなる多芯プラスチック光ファイバコードと、前記線条体と嵌合可能な嵌合孔と、前記嵌合孔に形成され、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部とを備えるコネクタとを用いて、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合するように、前記線条体と前記コネクタとを接続することを特徴とする。
前記第1嵌合部が、突起部であり、前記第2嵌合部が凹欠部であることが好ましい。
前記線条体が、前記クラッド部の外周に被覆層を備えることが好ましい。
本発明の多芯プラスチック光ファイバコードによれば、前記線条体が両端部の端面の外周に第1嵌合部を備え、端面の横断面の形状が互いに異なる前記線条体からなるため、組立工程において、多芯プラスチック光ファイバコードを構成する各線条体の接続先を識別することが可能になる。
また、前記線条体が、両端部の横断面の外周部に複数の突起部を備え、前記突起部の形成ピッチが異なる前記線条体からなるため、突起部が、誤った組み合わせの線条体と嵌合孔との挿入を遮り、線条体とコネクタとの誤接続を確実に回避することができる。
前記線条体が、コア部と、コア部の外周に配されるクラッド部とを備えるプラスチック光ファイバコードに限られず、このプラスチック光ファイバコードと、このプラスチック光ファイバの外周面上に形成され、第1嵌合部を備える被覆層とからなるプラスチック光ファイバコードを用いても良い。
本発明のプラスチック光ファイバコードの接続方法によれば、光を伝播するコア部と、前記コア部の外周に配され、前記光を前記コア部に閉じ込めるクラッド部と、両端部の端面の外周に配される第1嵌合部とを備える線条体であって、端面の横断面の形状が互いに異なる前記線条体を複数束ねてなる多芯プラスチック光ファイバコードと、前記線条体と嵌合可能な嵌合孔と、前記嵌合孔に形成され、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部とを備えるコネクタとを用いて、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合するように、前記線条体と前記コネクタとを接続するため、各線条体とコネクタとの誤接続を未然に防ぐことができる。
本発明の実施形態について説明する。図1のように、多芯プラスチック光ファイバケーブル製造工程10は、コア部前駆体11を形成するコア部前駆体形成工程12と、クラッド部前駆体13を形成するクラッド部前駆体形成工程14と、被覆管15を形成する被覆管形成工程16とを備える。更に、コア部前駆体11とクラッド部前駆体13とからプリフォーム17を形成するプリフォーム形成工程18と、プリフォーム17と被覆管15とから嵌合体19を形成する嵌合工程20とを備える。そして、嵌合体19を加熱延伸してプラスチック光ファイバ素線(以下、POFと称する)21を形成する加熱延伸工程22と、複数のPOF21を被覆層で束ね、多芯プラスチック光ファイバコード25を形成する被覆工程26と、多芯プラスチック光ファイバコード25の両端部にコネクタを接続して多芯プラスチック光ファイバケーブル27を形成する組立工程28とから構成される。
次に図1及び図2を用いて、多芯プラスチック光ファイバケーブル製造工程10の詳細について説明する。まず、コア部前駆体形成工程12では、回転ゲル重合法などにより、円筒状の容器の中空部に重合性組成物や重合開始剤などの添加物を注入し、軸を中心にしてこの容器を回転させながら重合を行う。こうして容器内には、導光路となる円柱状のコア部前駆体11が形成される。このコア部前駆体11には、中央に向かうに従い次第に屈折率が高くなる屈折率分布(以下、GI(Grated Index)型屈折率分布と称する)が形成される。なお、コア部前駆体11の形成材料についての説明は後述する。
クラッド部前駆体形成工程14では、円筒状のクラッド部前駆体13を形成する。クラッド部前駆体13に形成される嵌合孔13aは、コア部前駆体11が嵌合可能な寸法に形成されている。そして、クラッド部前駆体13は、コア部前駆体11の外周部よりも低い屈折率になるように形成される。なお、クラッド部前駆体13は、市販の溶融押出成形により所望の重合性組成物を用いて、それぞれ円筒状の重合体を形成させればよく、その製造方法は特に限定はされない。なお、クラッド部前駆体13の形成材料についての説明は後述する。
プリフォーム形成工程18では、このコア部前駆体11をクラッド部前駆体13の嵌合孔13aに嵌め合わし(図2(A))、プリフォーム17を形成する(図2(B))。このように形成されるプリフォーム17は、コア部前駆体11の内部を伝播する光を閉じ込め、プリフォーム17の長手方向に光を伝播することができる。
被覆管形成工程16では、円筒状の被覆管15が形成される。この被覆管15に形成される嵌合孔15aは、クラッド部前駆体13と嵌合可能な寸法に形成される。被覆管15の片端側の端面の外周から被覆管15の長手方向に向かって、突起部30a〜30cが形成される。また、突起部30a〜30cは、被覆管15の外周において所定のピッチで形成される。突起部30a〜30cと同様に、被覆管15の他端側の端面の外周には突起部31が形成される。なお、被覆管15は、市販の溶融押出成形により所望の重合性組成物を用いて、それぞれ円筒状の重合体を形成させればよく、その製造方法は特に限定されない。また、被覆管15の形成材料についての説明は後述する。
嵌合工程20では、プリフォーム17を被覆管15の嵌合孔15a嵌め合わし(図2(C))、嵌合体19を形成する。
加熱延伸工程22では、嵌合体19を加熱炉35内に配置する(図3)。加熱炉35で加熱すると嵌合体19の下部は溶融する。なお、溶融温度は特に限定されるものではないが、150℃〜300℃の温度であることが好ましく、より好ましくは180℃〜240℃であり、最も好ましくは190℃〜220℃とすることである。溶融した箇所の先端部19aを始点として線引き(延伸)を行う。このようにして得られる延伸体は、このPOF21となり、線径モニタ36を通した後に巻取装置37の芯材38に巻き取られる。線引きしている際には、線径モニタ36で延伸体の外径をモニタリングして加熱炉35内の結束体21の位置や加熱炉35の温度、巻取装置37の巻取速度などを適宜調整する。このような加熱延伸工程22により、嵌合体19の横断面形状と相似の関係を有するPOF21を得る(図2(E))。
被覆工程26では、保護層40を用いて複数のPOF21を束ね、多芯プラスチック光ファイバコード25を得る(図4(A))。
組立工程28では、多芯プラスチック光ファイバコード25を所定のケーブル長に切断し、多芯プラスチック光ファイバコード25の両端部にコネクタ41、42を接続し、多芯プラスチック光ファイバケーブル27を形成する(図4(B))。
次に、多芯プラスチック光ファイバコード25の詳細について説明をする。図4(A)のように、多芯プラスチック光ファイバコード25は、横断面の最外周に保護層40を備える。また、保護層40の内周側には8本のPOF21a〜21hが配される。保護層40とPOF21a〜21hとが形成する隙間には充填部材43が充填される。
次に、POF21aを例に挙げて、POF21a〜21hの詳細について説明する。POF21aは、円柱状に形成されるコア部45と、円筒状に形成され、コア部45の外周部に配されるクラッド部46と、円筒状に形成され、クラッド部46の外周部に配される被覆層47aとから構成される。また、コア部45は、GI型の屈折率分布を備え、クラッド部46はコア部45の外周部よりも低い屈折率を有するため、コア部45内部を伝播する光はクラッド部46によりコア部45の内部に閉じ込められる。このようなPOF21aは、優れた伝送特性を備える。
POF21aの両端面において、被覆層47aの外周部には突起部51a〜53aが形成される。これら突起部51a〜53aは、両端面から、POF21aの長手方向に向かって所定の長さに形成される。POF21aの径方向の断面において、これら突起部51a〜53aは、同一の形状を有する。3つの突起部51a〜53aは、所定の突起部形成ピッチで形成される。ここで、POF21aの端面から見て、突起部51aから時計回りの方向に形成されるものを突起部52a、突起部52aより時計回りの方向に形成されるものを突起部53aとする。そして、POF21x(接尾語xは、a〜hのいずれかを表す、以下、同様とする)に形成される突起部51xと突起部52xとの間の形成ピッチを第1突起部形成ピッチ、突起部52xと突起部53xとの間の形成ピッチを第2突起部形成ピッチ、突起部53xと突起部51xとの形成ピッチを第3突起部形成ピッチとする。POF21aでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が、1:1:2になるように突起部51a〜53aが形成される。
同様にして、POF21b〜21hの両端面において、被覆層47b〜47haの外周部には突起部51と同一の形状の突起部51b〜53hが形成される。これら突起部51b〜53hは、両端面から、POF21b〜21hの長手方向に向かって所定の長さに形成される。これらの突起部51b〜53hは、次のような条件で形成される。POF21bでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が3:2:3になるように突起部51b〜53bが形成され、POF21cでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が1:1:1になるように突起部51c〜53cが形成され、POF21dでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が6:1:1になるように突起部51d〜53dが形成され、POF21eでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が5:1:2になるように突起部51e〜53eが形成され、POF21fでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が4:1:3になるように突起部51f〜53fが形成され、POF21gでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が3:1:4になるように突起部51g〜53gが形成され、そして、POF21hでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が2:1:5になるように突起部51h〜53hが形成される。
次に、図5を用いて、コネクタ41、42の詳細について説明をする。コネクタ41,42は同一の構造を備えるため、ここでは、コネクタ41を例にして説明をする。コネクタ41は、ケース60と、8つのアダプタ61a〜61hとから構成される。ケース60は、アダプタ61a〜61hを収納する。アダプタ61a〜61hには、嵌合孔62a〜62hが形成されている。
次に、アダプタ61a〜61hの詳細について、アダプタ61aを例に挙げて説明する。嵌合孔62aは、POF21よりやや大きめの半径の円形に形成される。この嵌合孔62aには、3つの凹欠部65a〜67aが形成される。このような凹欠部65a〜67aは、突起部51a〜53aと略相似形であり、突起部51a〜53aよりやや大きい寸法に形成される。次に、凹欠部65a〜67aの凹欠部形成ピッチについて説明する。嵌合孔62aの横断面において、凹欠部65aから反時計回りの方向に形成されるものを凹欠部66a、凹欠部66aより反時計回りの方向に形成されるものを凹欠部67aとする。ここで、嵌合孔62xに形成される凹欠部65xと凹欠部66xとの間の形成ピッチを第1凹欠部形成ピッチ、凹欠部66xと凹欠部67xとの間の形成ピッチを第2凹欠部形成ピッチ、凹欠部67xと凹欠部65xとの形成ピッチを第3凹欠部形成ピッチとすると、嵌合孔62aでは、第1〜第3凹欠部形成ピッチの比が、1:1:2になるように凹欠部65a〜67aが形成される。
同様にして、嵌合孔62b〜62hには、凹欠部65aと同一の形状の凹欠部65b〜67hが形成される。これらの凹欠部65b〜67hは、次のような条件で形成される。嵌合孔62bでは、第1〜第3凹欠突起部形成ピッチの比が3:2:3になるように凹欠部65b〜67bが形成され、嵌合孔62cでは、第1〜第3凹欠部形成ピッチの比が1:1:1になるように凹欠部65c〜67cが形成され、嵌合孔62dでは、第1〜第3凹欠部形成ピッチの比が6:1:1になるように凹欠部65d〜67dが形成され、嵌合孔62eでは、第1〜第3凹欠部形成ピッチの比が5:1:2になるように凹欠部65e〜67eが形成され、嵌合孔62fでは、第1〜第3凹欠部形成ピッチの比が4:1:3になるように凹欠部65f〜67fが形成され、嵌合孔62gでは、第1〜第3凹欠部形成ピッチの比が3:1:4になるように凹欠部65g〜67gが形成され、そして、嵌合孔62hでは、第1〜第3凹欠部形成ピッチの比が2:1:5になるように凹欠部65h〜67hが形成される。
次に、本発明の作用について説明する。多芯プラスチック光ファイバケーブル製造工程10において、GI型屈折率分布を有するコア部前駆体11と、円筒状のクラッド部前駆体13と、円筒状の被覆管15とを形成する。この被覆管15の両端部の端面の外周には、突起部30a〜30c及び突起部31が形成される。第2に、プリフォーム形成工程18にて、コア部前駆体11をクラッド部前駆体13の嵌合孔13aに嵌め合わし、プリフォーム17を形成する。第3に、嵌合工程20にて、プリフォーム17を被覆管15の嵌合孔15a嵌め合わし、嵌合体19を形成する。第4に、加熱延伸工程22にて、嵌合体19を加熱延伸してPOF21を形成する。第5に、被覆工程26にて、複数のPOF21を束ねるための保護層40を形成し、多芯プラスチック光ファイバコード25を得る。
組立工程28において、多芯プラスチック光ファイバコード25の両端部の保護層40及び充填部材43を取り除き、POF21a〜21hの両端部を露呈させる。POF21aの両端部の端面の外周には、3つの突起部51a〜53aが所定のピッチでそれぞれ形成されている。また、コネクタ41のアダプタ61aの嵌合孔62aには、3つの凹欠部65a〜67aが突起部51a〜53aと同一のピッチで形成されている。また、凹欠部65a〜67aは、突起部51a〜53aと略相似形であり、突起部51a〜53aよりやや大きい寸法に形成されるため、POF21aを嵌合孔62aに挿入することができる(図6)。一方、アダプタ61bの嵌合孔62bに形成される凹欠部65b〜67bは、突起部51a〜53aと略相似形であり、突起部51a〜53aよりやや大きい寸法に形成されるが、3つの凹欠部65a〜67aが突起部51b〜53bと異なるピッチで形成されているため、POF21aを嵌合孔62bに挿入することができない。すなわち、POFに形成される3つの突起部が、当該突起部と異なる形成ピッチの凹欠部を備えるアダプタに、当該POFを挿入することを禁止する。この突起部や凹欠部の形状や形成ピッチは、設計段階で決定することが可能であり、製造段階におけるPOFとアダプタとの誤接続を未然に防ぐことができる。
上記実施形態では、突起部51a〜53hの替わりに凹欠部を形成すると記載したが、これに限らず、アダプタの嵌合孔に、この凹欠部に応じた突起部を形成することにより、同等の効果を発揮することができる。
上記実施形態では、突起部形成ピッチを用いて、POF21a〜21hの識別を行うと記載したが、これに限らず、他の方法を用いてもよい。より好ましい形態としては、POFと嵌合孔との組み合わせが正しい場合は、当該POFと当該嵌合孔とが嵌合し、POFと嵌合孔との組み合わせが間違っている場合は、当該POFと当該嵌合孔が嵌合しないものが良い。具体的な方法としては、例えば、POFに形成する3つの突起部を異形状にする、或いは、突起部の形成数を変える、などがある。そして、当該POFに挿入されるべき嵌合孔には、当該突起部の形状や形成数に応じた凹欠部を形成することにより、同等の効果を発揮することができる。
上記実施形態において、最外周に被覆層を備えるPOF21a〜21hに替えて、最外周に被覆層を持たないPOFを用いても同等の効果が得られる。この被覆層を持たないPOFの様態として、コア部と、コア部の外周に配されるクラッド部とからなり、第1嵌合部がクラッド部の外周面上に形成されるPOFなどが挙げられる。また、このクラッド部が、インナークラッド部と、インナークラッド部の外周に配され、第1嵌合部を備えるアウタークラッド部とからなる2層構造を有していてもよい。
次に、被覆層をもたないPOFを備える多芯プラスチック光ファイバコード80の概要について説明をする。図7のように、多芯プラスチック光ファイバコード80は、横断面の最外周に保護層81を備える。また、保護層81の内周側には8本のPOF82a〜82hが配される。保護層81とPOF82a〜82hとが形成する隙間には、充填部材83が充填される。この充填部材83が、遮光性部材を含むことが好ましい。
次に、POF82aを例に挙げて、POF82a〜82hの詳細について説明する。POF82aは、円柱状に形成されるコア部85と、円筒状に形成され、コア部85の外周部に配されるインナークラッド部86と、円筒状に形成され、インナークラッド部86の外周部に配されるアウタークラッド部87aとから構成される。また、コア部85は、GI型の屈折率分布を備え、インナークラッド部86はコア部85の外周部よりも低い或いは略同一の屈折率を有するため、コア部85内部を伝播する光はインナークラッド部86によりコア部85の内部に閉じ込められる。このようなPOF82aは、優れた伝送特性を備える。また、アウタークラッド部87aは、インナークラッド部86よりも低い屈折率を備える。
POF82aの両端面において、アウタークラッド部87aの外周部には突起部91a〜93aが形成される。これら突起部91a〜93aは、両端面から、POF82aの長手方向に向かって所定の長さに形成される。POF82aの径方向の断面において、これら突起部91a〜93aは、同一の形状を有する。3つの突起部91a〜93aは、所定の突起部形成ピッチで形成される。ここで、POF82aの端面から見て、突起部91aから時計回りの方向に形成されるものを突起部92a、突起部92aより時計回りの方向に形成されるものを突起部93aとする。そして、POF82aでは、第1〜第3突起部形成ピッチの比が、1:1:2になるように突起部91a〜93aが形成される。同様にして、POF82b〜82hの両端面において、アウタークラッド部の外周部には突起部91a〜93aと同一の形状の突起部が3つずつ形成される。これら突起部の第1〜第3突起部形成ピッチの比が、POF82b〜82hの間で異なるように、各突起部が形成される。すなわち、多芯プラスチック光ファイバコード80は、横断面形状が互いに異なるPOF82a〜82hを備えため、POF82a〜82hとコネクタとの接続時における誤接続を未然に防ぐことができる。
なお、インナークラッド部86とアウタークラッド部87とを備えるPOF82aを形成する場合には、前述したクラッド部前駆体形成工程14にて、2層構造のクラッド部前駆体を形成すればよい。2層構造のクラッド部前駆体の形成方法は、特に限定されず、例えば、屈折率の低い第1クラッドパイプの中空部に、第1クラッドパイプよりも屈折率の高い第2クラッドパイプを嵌め合わす、或いは、回転重合法などを用いて第1クラッドパイプ内に第2クラッドパイプを形成する、などの公知の形成方法を用いて形成することができる。
(重合性組成物)
次に、コア部前駆体11を形成する重合性組成物について説明する。コア部前駆体11を形成する重合性組成物には非晶質のポリマーが用いられることが好ましい。非晶質ポリマーから形成される共重合体は、光散乱が発現しにくく、更に、互いの層の間における密着性が向上する。より好ましくは、機械的特性や耐湿熱性に優れているポリマーとすることである。
前述した具体的な材料として、例えば、(メタ)アクリル酸エステル類(フッ素不含(メタ)アクリル酸エステル(a),含フッ素(メタ)アクリル酸エステル(b)),スチレン系化合物(c),ビニルエステル類(d)、主鎖環状含フッ素ポリマー形成モノマー類(e)、非晶質フッ素樹脂(例えば、テフロン(登録商標)AF)、AVA樹脂、ノルボルネン系樹脂(例えば、ZEONEX(登録商標:日本ゼオン(株)製))、ファンクショナルノルボルネン系樹脂(例えば、ARTON(登録商標:JSR製)など)ポリカーボネート類の原料であるビスフェノールAなどを重合性組成物として用いることができる。
上記の(a)フッ素不含メタクリル酸エステルおよびフッ素不含アクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸−tert−ブチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ジフェニルメチル、アダマンチルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、ノルボニルメタクリレートなどが挙げられ、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−tert−ブチル、アクリル酸フェニルなどが挙げられる。
(b)含フッ素アクリル酸エステルおよび含フッ素メタクリル酸エステルとしては、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルメタクリレート、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチルメタクリレートなどが挙げられる。
(c)スチレン系化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレンなどが挙げられ、(d)ビニルエステル類としては、ビニルアセテート、ビニルベンゾエート、ビニルフェニルアセテート、ビニルクロロアセテートなど、(e)主鎖環状含フッ素ポリマー形成モノマー類としては、モノマーとして環状構造を有するまたもしくは環化重合することによって非晶質の主鎖に環状構造を有する含フッ素重合体を形成するポリマーを形成するものであり、サイトップ(登録商標)として知られるポリパーフルオロブタニルビニルエーテルや特開平8−334634などに例示される主鎖に脂肪環もしくは複素環を有するようなポリマーを形成するモノマー、および特願2004−186199号に例示されるものなどが挙げられる。もちろん、これらに限定されるものではなく、重合性組成物の単独あるいは共重合体からなるポリマーの屈折率が、光伝送体に成形されたときに所定の屈折率分布を成形体の中で有するように、種類や組成比を決定することが好ましい。
また、上記の各種化合物の他に以下のものが挙げられる。例えば、メチルメタクリレート(MMA)とトリフルオロエチルメタクリレート(3FM)やヘキサフルオロイソプロピルメタクリレートなどのフッ化(メタ)アクリレートとの共重合体がある。また、MMAと,tert−ブチルメタクリレートなどの分岐を有する(メタ)アクリレート、イソボルニルメタクリレート、ノルボルニルメタクリレート、トリシクロデカニルメタクリレートなどの脂環式(メタ)アクリレートなどとの共重合体がある。さらには、ポリカーボネート(PC)、ノルボルネン系樹脂(例えば、ZEONEX(登録商標:日本ゼオン(株)製))、ファンクショナルノルボルネン系樹脂(例えば、ARTON(登録商標:JSR製)など)、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)など)を用いることもできる。また、フッ素樹脂の共重合体(例えば、PVDF系共重合体)やテトラフルオロエチレンパーフルオロ(アルキルビニルエーテル(PFA))ランダム共重合体、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)共重合体などを用いることもできる。
また、プラスチック光ファイバを近赤外光用途に用いるためには、ポリマーを構成するC−H結合に起因した吸収損失が起こるために、特許3332922号公報や特開2003−192708号公報などに記載されているような、C−H結合の水素原子を重水素原子やフッ素などで置換したポリマーを用いることで、この伝送損失を生じる波長域を長波長化することができ、伝送信号光の損失を軽減することができる。このようなポリマーとしては、例えば、重水素化ポリメチルメタクリレート(PMMA−d8)、ポリトリフルオロエチルメタクリレート(P3FMA)、ポリヘキサフルオロイソプロピル2−フルオロアクリレート(HFIP 2−FA)などを例示することができる。なお、原料となる化合物は、重合後の透明性を損なわないためにも、不純物や散乱源となる異物は重合前に十分に除去されることが望ましい。
(重合開始剤)
本発明においては、重合性組成物を共重合させてコポリマーとする際において、重合開始剤を使用する。重合開始剤としては、例えば、ラジカルを生成するものが各種ある。例えばラジカルを生成するものとして、過酸化ベンゾイル(BPO)、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート(PBO)、ジ−tert−ブチルパーオキシド(PBD)、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(PBI)、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バラレート(PHV)などのパーオキサイド系化合物が挙げられる。また、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)などがある。
上記以外にも、特開2003−192714号公報や特開2003−246813号公報に開示されるように、ニトリル基を含まない、即ちニトリル基不含のアゾ化合物を重合開始剤として用いることができる。アゾ系化合物は、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーの重合開始剤として好ましいが、ニトリル基を有するアゾ化合物は、加熱による着色が著しく、光ファイバ等の光学部材に要求される光伝送能を満足しない。特に連鎖移動剤として添加するメルカプタン類を併用する際には顕著である。ニトリル基不含のアゾ化合物を用いていることにより、芯部の着色による光伝送能の低下がなく、高い光伝送能を有する光学部材を作製できる。
前記ニトリル基不含のアゾ化合物としては、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2’−アゾビス(2−メチルブタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2,3−ジメチルブタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルヘキサン)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2,3,3−トリメチルブタン)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−メチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−メチルヘキサン)、3,3’−アゾビス(3,4−ジメチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−エチルペンタン)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ジエチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ジ−tert−ブチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)などのアゾ系化合物が挙げられる。なお、重合開始剤は、これらに限定されるものではない。また、前述したもののうち2種類以上を併用してもよい。
(連鎖移動剤)
コポリマーとしたときの機械特性や熱物性などの各種物性値を全体にわたって均一に保つために、重合度の調整を行うことが好ましい。重合度の調整のためには、連鎖移動剤を使うことができる。連鎖移動剤については、併用する重合性モノマーの種類に応じて、適宜、種類および添加量を選択できる。各モノマーに対する連鎖移動剤の連鎖移動定数は、例えば、ポリマーハンドブック第3版(J.BRANDRUPおよびE.H.IMMERGUT編、JOHN WILEY&SON発行)を参照することができる。また、該連鎖移動定数は大津隆行、木下雅悦共著「高分子合成の実験法」化学同人、昭和47年刊を参考にして、実験によっても求めることができる。
連鎖移動剤は、主に重合体の分子量を調整するために用いられる。前記連鎖移動剤については、併用する重合性モノマーの種類に応じて、適宜、種類および添加量を選択することができる。連鎖移動剤としては、アルキルメルカプタン類(例えば、n−ブチルメルカプタン、n−ペンチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ラウリルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタンなど)、チオフェノール類(チオフェノール、m−ブロモチオフェノール、p−ブロモチオフェノール、m−トルエンチオール、p−トルエンチオールなど)などを用いることが好ましい。特に、n−オクチルメルカプタン、n−ラウリルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタンのアルキルメルカプタンを用いるのが好ましい。また、C−H結合の水素原子が重水素原子で置換された連鎖移動剤を用いることもできる。なお、連鎖移動剤は勿論これらに限定されるものではなく、2種類以上の連鎖移動剤を併用してもよい。
(屈折率調製剤)
コア部前駆体11に所望の屈折率分布を形成するために、屈折率制御剤を用いることが好ましい。屈折率調整剤として、非重合性の化合物を用いてもよい。屈折率調整剤としては高屈折率で分子体積が大きく、重合に関与せず、溶融状態のポリマー中で所定の拡散速度を有する低分子化合物を用いることが好ましい。なお、屈折率調整剤は、モノマーに限定されず、オリゴマー(ダイマー,トリマーなどを含む)であってもよい。
また、屈折率調整剤としては、例えば、安息香酸ベンジル(BEN),硫化ジフェニル(DPS),リン酸トリフェニル(TPP),フタル酸ベンジル−n−ブチル(BBP),フタル酸ジフェニル(DPP),ジフェニル(DP),ジフェニルメタン(DPM),リン酸トリクレジル(TCP),ジフェニルスルホキシド(DPSO)などの非重合性低分子化合物を用いてもよく、中でも、BEN、DPS、TPP、DPSOを使用することが好ましい。このような屈折率調整剤を、コア部前駆体11だけでなく、クラッド部前駆体13や被覆管15を形成するホモポリマーに添加し、さらに、屈折率調整剤の濃度分布を調整することにより各部材の屈折率を所望の値に制御することができる。
(その他添加物)
その他にも、芯部内部に形成される各層或いは一部の層に、光伝送性能を低下させない範囲で、その他の添加剤を添加することができる。例えば、各層もしくはその一部の層に耐候性や耐久性などを向上させる目的で、安定剤を添加することができる。
また、光伝送性能の向上を目的として、光信号増幅用の誘導放出機能化合物を添加することもできる。該化合物を添加することにより、減衰した信号光を励起光により増幅することができ、伝送距離が向上するので、例えば、光伝送リンクの一部にファイバ増幅器として用いることができる。これらの添加剤を各種重合性組成物とともに重合することにより、各層或いは一部の層に誘導放出機能化合物を添加することができる。
(クラッド部前駆体)
クラッド部前駆体13を形成する材料としては、タフネスに優れ、耐湿熱性にも優れているものを用いることが好ましい。この具体的な材料としては、フッ素含有モノマーの単独重合体または共重合体が挙げられる。更に、フッ素含有モノマーの中では、フッ化ビニリデン(PVDF)を用いることが好ましく、フッ化ビニリデンを10質量%以上含有する1種以上の重合性モノマーを重合させて得られるフッ素樹脂を用いることが好ましい。PVDF以外の第2部材14を形成する材料としては、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン/ビニリデンフルオライド三元系コポリマー(THV)樹脂,四フッ化エチレン-六フッ化プロピレン共重合(FEP)樹脂,テトラフルオロエチレンパーフルオロ(アルキルビニルエーテル(PFA)樹脂などが好ましく、低屈折率である点でTHV樹脂を用いることが特に好ましい。上記材料は、インナークラッド部86やアウタークラッド部の形成材料として用いてもよい。
(被覆管)
被覆管15を形成する材料としては、強靭性に優れたものを用いることが好ましい。更に、加熱延伸工程にて熱融着する材料であることが好ましい。この具体的な材料としては、アクリルやポリカーボネート樹脂などが挙げられる。メタクリル樹脂から形成させた被覆管を用いると、多芯プラスチック光ファイバコードに優れた強靭性を付与することができるため、生産性や取り扱い性を向上させることができるとともに、曲げや側圧などの変形などによる伝送損失の低下を防止することができる。
(充填部材)
本発明において、用いられる充填部材の種類について特に限定されるものではないが下記の物性を有していることが好ましい。
A1)充填を容易にするために、熱可塑性に優れているもの。
A2)POFの外周部を形成する材料との親和性が良好なもの。
A3)コア部,クラッド部に熱的ダメージを与えないように、低温で可塑性を有するもの。
A4)多芯光ファイバケーブルを軽量化するために、密度が小さいもの。
A5)多芯光ファイバケーブルを曲げた際に発生する曲げ損失を低下させるため可撓性に優れたもの。
A6)遮光性を有するもの。
多芯プラスチック光ファイバケーブルの製造工程の説明図である。 (A)は、プリフォーム形成工程の概要を示す説明図である。(B)は、プリフォームの斜視図である。(C)は、嵌合工程の概要を示す説明図である。(D)は、嵌合体の斜視図である。(E)は、POFの斜視図である。 加熱延伸工程の概要を示す説明図である。 (A)は、多芯プラスチック光ファイバコードの断面図である。(B)は、多芯プラスチック光ファイバケーブルの側面図である。 プラスチック光ファイバコードの挿入面からみたときの、コネクタの正面図である。 嵌合孔にプラスチック光ファイバコードを挿入するときの様子を示す説明図である。 多芯プラスチック光ファイバコードの断面図である。
符号の説明
10 多芯プラスチック光ファイバケーブル製造工程
11 コア部前駆体
13 クラッド部前駆体
15 被覆管
21、21a〜21h、82a〜82h POF
25、80 多芯プラスチック光ファイバコード
26 被覆工程
27 多芯プラスチック光ファイバケーブル
28 組立工程
30a〜30c、31 突起部
40、81 保護層
45、85 コア部
46、86 クラッド部
47a〜47h、87a 被覆層
51a〜53h、91a〜93a 突起部
62a〜62h 嵌合孔
65a〜67h 凹欠部

Claims (6)

  1. 光を伝播するコア部と、前記コア部の外周に配され、前記光を前記コア部に閉じ込めるクラッド部とを備える線条体を複数束ねてなる多芯プラスチック光ファイバコードにおいて、
    前記線条体が両端部の端面の外周に第1嵌合部を備え、
    端面の横断面の形状が互いに異なる前記線条体からなることを特徴とする多芯プラスチック光ファイバコード。
  2. 前記線条体が、両端部の横断面の外周部に複数の突起部を備え、
    前記突起部の形成ピッチが異なる前記線条体からなることを特徴とする請求項1記載の多芯プラスチック光ファイバコード。
  3. 前記線条体が、前記クラッド部の外周に被覆層を備えることを特徴とする請求項1または2記載の多芯プラスチック光ファイバコード。
  4. 光を伝播するコア部と、前記コア部の外周に配され、前記光を前記コア部に閉じ込めるクラッド部と、両端部の端面の外周に配される第1嵌合部とを備える線条体であって、
    前記端面の横断面の形状が互いに異なる前記線条体を複数束ねてなる多芯プラスチック光ファイバコードと、
    前記線条体と嵌合可能な嵌合孔と、前記嵌合孔に形成され、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部とを備えるコネクタとを用いて、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合するように、前記線条体と前記コネクタとを接続することを特徴とする多芯プラスチック光ファイバコードの接続方法。
  5. 前記第1嵌合部が、突起部であり、前記第2嵌合部が凹欠部であることを特徴とする請求項4記載の多芯プラスチック光ファイバコードの接続方法。
  6. 前記線条体が、前記クラッド部の外周に被覆層を備えることを特徴とする請求項4または5記載の多芯プラスチック光ファイバコードの接続方法。
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