JP2007212517A - 画像投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質低下の原因となる画像光をスクリーンに到達させないようにすることで、画質向上を図れる画像投影装置を提供する。
【解決手段】平面ミラーMFがスクリーンSCNの端部における一端側に位置する一方、投影光学系PSが平面ミラーMFの反射面s11側から離間して位置するプロジェクタPDにおいて、投影光学系PSの第4ミラーMC4と平面ミラーMFとの間、および、平面ミラーMFとスクリーンSCNの間の少なくとも一方に、遮光板STが設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーンに画像を投影する画像投影装置(例えばプロジェクタ)に関するものである。
近年、種々のプロジェクタが普及している。一例としては、図7に示すように、コンパクトで広角投影可能な投影光学系PS’を用いることで、スクリーンSCN’の背面に画像光を投影させるプロジェクタPD’が挙げられる(特許文献1参照)。このようなプロジェクタPD’は、リアプロジェクタPD’と呼ばれ、狭い室内でもスペースを取らないために、ユーザから好まれている。
また、特許文献1のプロジェクタPD’では、投影光学系PS’からの画像光を導く平面ミラーMF’がスクリーンSCN’の上端近傍に配置されているために、投影光学系PS’がスクリーンSCN’の背面に配置できる。そのため、プロジェクタPD’の高さの抑制も図れる。すると、かかるプロジェクタPDは’奥行きが薄い上に高さも低いプロジェクタPD’ともいえる。
特開2002−207190号公報(図1参照)
しかしながら、特許文献1のプロジェクタPD’では、本来、投影光学系PS’から平面ミラーMF’に入射すべき画像光が、光路を逸脱しスクリーンSCN’に直接するような場合がある。かかるような画像光の一部は、例えば、図7の矢印G1’によって示されるが、この画像光G1’が、スクリーンSCN’に入射してしまうと、プロジェクタPD’の画質の低下につながるため好ましくない。
また、特許文献1のプロジェクタPD’において、投影光学系PS’とスクリーンSCN’との間隔を狭めることで、より薄型を実現させようとすると、平面ミラーMF’からスクリーンSCN’に入射する画像光が正規光路から逸脱し、投影光学系PS’を保持する部材(保持部材;不図示)に入射し、さらにその後、反射することがある。かかる場合、反射する画像光の一部は、例えば図7の矢印G2’によって示されるが、この画像光G2’もスクリーンSCN’に入射してしまうと、プロジェクタPD’の画質の低下につながるため好ましくない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、画質低下の原因となる画像光(ゴースト光とも称す)の発生を抑制することで、画質向上を図れる画像投影装置を提供することにある。
本発明の画像投影装置は、複数の光学素子を有し、これらの光学素子を介して画像光を射出させる投影光学系と、その投影光学系からの画像光を反射させることでスクリーンに導くミラー(例えば単数のミラー)と、を含むようになっている。ただし、ミラーはスクリーンの端部における一端側に位置する一方、投影光学系がミラーの反射面側から離間して位置している。その上、投影光学系の光路上において、最もミラー側に位置する光学素子が反射型光学素子になっている。
このような画像投影装置では、ミラーの反射面側から離間して位置する反射型光学素子が画像光をミラーへ向けて反射させることで導く。しかし、かかる場合、本来ミラーへ進行すべき画像光が、光路を逸脱してスクリーンに直接入射してしまうことがあり得る(このように逸脱する画像光を第1逸脱光と称す)。また、ミラーは反射型光学素子から進行してくる画像光をスクリーンへと導くが、かかる場合、本来スクリーンへ進行すべき画像光が光路を逸脱して、ミラーから離間配置された投影光学系の保持部材等に入射してしまうことがあり得る(このように逸脱する画像光を第2逸脱光と称す)。
これらの逸脱光は、画像投影に寄与する光ではなく、むしろスクリーンに入射してしまうと画質低下の原因になる光(ゴースト光)といえる。そこで、光路を逸脱する画像光(逸脱光)のスクリーンへの到達を防ぐべく、本発明の画像投影装置では、反射型光学素子の反射面側と、ミラーの反射面側と、スクリーンの被投影面側とで囲まれる空間内に、遮光部材が設けられている。詳説すると、反射型光学素子からミラーに至る光路に対し外側の光路ぎわと、ミラーからスクリーンに至る光路に対し外側の光路ぎわとの少なくとも一方に、遮光部材が設けられている。
例えば反射型光学素子からミラーに至る光路に対し外側の光路ぎわに遮光部材が存在すると、反射型光学素子とミラーとの間に位置し得ることから、反射型光学素子からミラーに至るまでの光路から逸脱する画像光(第1逸脱光)を遮光部材で遮ぎることができる。
一方、ミラーからスクリーンに至る光路に対し外側の光路ぎわに遮光部材が存在すると、遮光部材はミラーとスクリーンとの間に位置し得ることから、ミラーからスクリーンに至るまでの光路から逸脱する画像光(第2逸脱光)も遮ぎることができる。以上から、本発明は、逸脱光をスクリーンに到達させないようにすることで(すなわちゴースト光の発生を防ぐことで)、画質向上を図れる画像投影装置といえる。
なお、遮光部材には、好ましい位置が存在する。この位置を説明するために、反射型光学素子からミラーを介してスクリーンへと入射する画像光のうち、スクリーンの被投影面において最もミラー側に入射する画像光を第1画像光とする一方、スクリーンの被投影面において第1画像光と最も乖離した側に入射する画像光を第2画像光とすると、遮光部材は、下記のような位置にあると望ましい。
すなわち、遮光部材は、反射型光学素子からミラーに進行する第1画像光と、ミラーからスクリーンに進行する第2画像光との交差位置から離れるとともに、反射型光学素子からミラーに至るまでの光路、および、ミラーからスクリーンに至るまでの光路の外側に有る第1空間内に位置していると望ましい。
かかる第1空間は、第1逸脱光および第2逸脱光が通過し得る空間になっている。そのため、この第1空間に遮光部材が位置すれば、単数(同一)の遮光部材で第1逸脱光および第2逸脱光の進行を遮ることができる。つまり、効率よくゴースト光の発生を抑制できる画像投影装置が実現することになる。
なお、遮光部材は、第1空間内で、最もミラー寄りに位置していれば、第1逸脱光および第2逸脱光を遮光する効果が最大限になる。
ところで、ミラーにおける第1画像光の到達部分からスクリーンの被投影面の法線方向と同方向に延長させた仮想線と、スクリーンの被投影面を含めて拡大させた面であるスクリーン仮想面との交点を交点Aとし、交点Aとスクリーンとの最短距離をd、最短距離dの方向に沿う方向でのスクリーンの長さをh、とする場合、本発明の画像投影装置は、下記条件式(1)を満たすと望ましい。
0<d/h<0.1 … 条件式(1)
この条件式(1)は、画像投影装置のサイズと遮光部材の配置精度との調和を規定するものである。具体的には、条件式(1)の値が上限値以上になる場合、距離dがスクリーンの長さhに対して比較的に大きくなるので、距離dが画像投影装置の一方向(例えば高さ方向)に対応していれば、画像投影装置の大型化につながる。
すると、条件式(1)の範囲内であれば、画像投影装置は、遮光部材の配置精度を比較的緩和させつつ、サイズを比較的小型にすることができる。
また、スクリーンの投影面における法線と、ミラーからスクリーンに入射する画像光との成す角度のうち、最大の角度をθmax、最小の角度をθminとした場合、本発明の画像投影装置は、下記条件式(2)を満たすと望ましい。
10<θmax−θmin<50 … 条件式(2)
この条件式(2)の値が下限値以下になる場合、スクリーンを大画面化する際に必要な光路が長くなり、画像投影装置の厚さ(奥行き)やあご下(スクリーンの下端から画像投影装置の下端までの距離)が増大してしまう。
一方、条件式(2)の値が上限値以上になる場合、反射型光学素子からミラーに入射する光の入射角が大きくなり、第1逸脱光が生じ、ひいてはゴースト光が発生しやすくなる。そのため、遮光部材を高精度に配置しなくてはならない。
すると、条件式(2)の範囲内であれば、条件式(1)の範囲内同様に、画像投影装置は、遮光部材の配置精度を比較的緩和させつつ、サイズを比較的小型にすることができる。なお、条件式(1)および条件式(2)の両方を満たす画像投影装置であれば、奏じる効果が増大することはいうまでもない。
本発明によれば、反射型光学素子とミラーとの間、および、ミラーとスクリーンとの間の少なくとも一方に、遮光板が位置することから、かかる間隔内での正規光路から逸脱する画像光(逸脱光)をカットすることができる。そのため、逸脱光に起因するゴースト光は生じ得ず、画像投影装置の画質低下が起きにくくなる。
[実施の形態1]
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〈1.プロジェクタについて〉
本発明の画像投影装置の一例としては、図2の概略構成図に示すようなプロジェクタPDが挙げられる。このプロジェクタPDは、光変調素子MD、カバーガラスCG、投影光学系PS、平面ミラーMF、スクリーンSCN、および遮光板STを含んでいる。そして、かかるプロジェクタPDは、光変調素子MD(縮小側)からスクリーンSCN(拡大側)の背面に向かって画像光を斜めに拡大投影する背面投影型のプロジェクタ(リアプロジェクタ)PDになっている。
なお、図2は、下記の特徴を有する右手系のxyz直交座標(図3参照)におけるxy断面を示している。
・x方向:光変調素子MDのパネル表示面spに対する法線方向
・y方向:x方向に垂直で、かつパネル表示面spの短手方向と同方向
・z方向:x方向・y方向に垂直で、かつパネル表示面spの長手方向と同方向
また、かかるxyz直交座標は、その他の図面(図1、図4、図5)においても明記している。ただし、これらの図におけるxyz直交座標のx座標・y座標の向きは正方向を示している。一方、z座標の向きは紙面に対して垂直かつ紙面表側に向いており、その向きはz座標の正方向を示している。
また、図2の詳細図である図1では、光変調素子MD(パネル表示面sp)からスクリーンSCN(スクリーン面si)に至るまで、光を導く光学作用面を「sn」と称するとともに、光を透過または反射させる順に応じて番号(n=1、2、3…)を付している(すなわち、光路上、スクリーンsiに向かうほど大きくなる番号を付している)。さらに、回転対称な非球面を有する光学作用面には「*」、回転非対称な非球面(自由曲面)を有する光学作用面には「$」を付している。
光変調素子MDは、光源(不図示)からの光を受光し、その光を画像データ等に基づき変調するようになっている。このような光変調素子MDとしては、例えばDMD(Digital Micromirror Device;米国テキサスインスツルメント社製)や液晶表示素子が挙げられる。なお、光変調素子MDの代わりに、自発光型の表示素子を用いてもよい。自発光型の表示素子を光変調素子MDの代わりに用いれば、照明用の光源等が不要となるため、光学構成をより軽量で小型にすることができるためである。
カバーガラスCGは、光変調素子MDの前面(変調光の射出面;パネル表示面sp)を保護するものである。なお、カバーガラスCGは、2面構成(s1・s2)になっているが、パワー(屈折力)を有していない。
投影光学系PSは、ミラー等の反射型光学素子やレンズ等の透過型光学素子を含んでおり、光変調素子MDにより変調された光(画像光)の照射をうけ、その光を平面ミラーMFに向けて射出するものである。詳説すると、投影光学系PSは、第1ミラーMC1、第1レンズL1、第2ミラーMC2、第2レンズL2、第3ミラーMC3、および第4ミラーMC4を含んでいる。そして、画像光は、これらの光学素子の並び順(MC1→L1→MC2→L2→MC3→MC4)と同順で進行するようになっている。
なお、各光学素子の特徴は、下記のようになっている。
・第1ミラーMC1:球面状の曲面反射面s3を有する曲面ミラー。
・第1レンズL1 :縮小側に回転対称な非球面状の入射面s4*、拡大側に平面状の
射出面s5を有する略ノンパワーの回転対称非球面レンズ。ただ
し、第1レンズL1は、パワーは弱いが諸収差の補正を行ってい
る。
・第2ミラーMC2:回転対称な非球面状の曲面反射面s6*を有する曲面ミラー。
・第2レンズL2 :縮小側に回転非対称な自由曲面状の入射面s7$、拡大側に平面
状の射出面s8を有する略ノンパワーの回転非対称自由曲面レン
ズ。ただし、第2レンズL2は、第1レンズL1同様に、諸収差
の補正を行っている。
・第3ミラーMC3:回転非対称な自由曲面状の曲面反射面s9$を有する曲面ミラー

・第4ミラーMC4:回転非対称な自由曲面状の曲面反射面s10$を有する曲面ミラ
ー。なお、曲面反射面s10$において平面ミラーMFに最も
離間する端部(端部とは面内での辺部や隅部を意味する)を「第
4ミラーMC4の第1端部MC41S」と称する一方、曲面反射
面s10$において平面ミラーMFに最も近い端部(第4ミラ
ーMC4の第1端部MC41Sに対向する端部)を「第4ミラー
MC4の第2端部MC42S」と称する。
平面ミラーMFは、投影光学系PSによって導かれて進行してくる画像光(投影光)を反射面s11で反射させることで、スクリーンSCN(スクリーン面si)へと導くものである。
なお、反射面s11においてスクリーンSCNから最も近い端部を「平面ミラーMFの第1端部MF1S」と称する(すなわち、第4ミラーMC4の第1端部MC41Sから進行してくる画像光の到達部分でもある)。一方、反射面s11においてスクリーンSCNから最も離間する端部(平面ミラーMFの第1端部MF1Sに対向する端部)を「平面ミラーMFの第2端部MF2S」と称する(すなわち、第4ミラーMC4の第2端部MC42Sから進行してくる画像光の到達部分でもある)。
また、この平面ミラーMFは、他の光学素子を介することなく、直接画像光をスクリーンSCNに導けるようになっている。そのため、平面ミラーMFの反射面s11とスクリーンSCNのスクリーン面siとの成す角度は、90°以内になっていると望ましい。
スクリーンSCNは、投影光学系PS・平面ミラーMFを介して導かれてきた画像光をスクリーン面(被投影面)si上に映し出すものである。
なお、スクリーン面siにおいて平面ミラーMFに最も近い端部を「スクリーンSCNの第1端部SCN1S」と称する(すなわち、平面ミラーMFの第1端部MF1Sから進行してくる画像光の到達部分でもある)。一方、スクリーン面siにおいて平面ミラーMFに最も離間する端部(スクリーン面siの第1端部SCN1Sに対向する端部)を「スクリーンSCNの第2端部SCN2S」と称する(すなわち、平面ミラーMFの第2端部MF2Sから進行してくる画像光の到達部分でもある)。
遮光板STは、投影光学系PSから平面ミラーMFを経てスクリーンSCNに至るまでの光路から逸脱した画像光(逸脱光)をスクリーン面siに到達させないように遮光するものである。なお、かかる逸脱光がスクリーンSCNに到達してしまうと、プロジェクタPDの画質低下の原因となることから、ゴースト光と称されることもある。
ここで、ゴースト光について詳説する。ゴースト光は、画像投影に不要な光であり、複数の種類が存在する。その数例を列挙すると、下記のようになっている(図4参照;ただし、この図4はゴースト光G1・G2の生じている状態を示すため、遮光板STを省略している)。
第1に、第4ミラーMC4の第1端部MC41Sから進行してくる画像光のうちで、平面ミラーMFに入射する光路から外れて(この正規光路から逸脱する画像光を第1逸脱光S1と称す)、直接スクリーンSCNに到達する画像光である。このような画像光を第1ゴースト光G1と称する。
第2に、平面ミラーMFの第2端部MF2Sから進行してくる画像光のうちで、スクリーンSCNに入射する光路から外れ(この正規光路から逸脱する画像光を第2逸脱光S2と称す)、投影光学系PSにおける光学素子(例えば、第3ミラーMC3や第1ミラーMC1)の保持部材(不図示)に入射し、その後反射してスクリーンSCNに到達する画像光である。このような画像光を第2ゴースト光G2と称する。
〔2.本発明における種々の特徴の一例について〕
以上のようなプロジェクタPDでは、画像データに応じてON/OFF駆動されるDMD等のマイクロミラーによって空間的に変調した光(画像光)が、投影光学系PSを介して平面ミラーMFに到達する。さらに、画像光は、平面ミラーMFによる反射によって光路を折り曲げられることで、スクリーンSCNに到達するようになっている。
つまり、本発明のプロジェクタPDは、複数の光学素子(ミラーやレンズ)を有し、光学素子を介して画像光を射出させる投影光学系PSと、この投影光学系PSからの画像光を反射させることでスクリーンSCNに導く平面ミラーMFと、を含んでいるといえる。
また、このプロジェクタPDでは、平面ミラーMFがスクリーンSCNの端部における一端側(例えばスクリーンSCNの第1端部SCN1S側)に位置する一方、投影光学系PSが平面ミラーMFの反射面s11側から離間して位置するようになっている。その上、投影光学系PSの光路上において、最も平面ミラーMF側に位置する光学素子(投影光学系PS内の光路における最終端の光学素子)が第4ミラーMC4になっている。
そして、特に、本発明のプロジェクタPDでは、第4ミラーMC4から平面ミラーMFに至る光路に対し外側の光路ぎわと、平面ミラーMFからスクリーンSCNに至る光路に対し外側の光路ぎわとの両位置(両方の光路ぎわの位置)に、単数の遮光板STが設けられている。すると、第4ミラーMC4の反射面s10$側と、平面ミラーMFの反射面s11側と、スクリーンSCNのスクリーン面si側とで囲まれる空間内に、遮光板STは位置することになる。そのため、このような遮光板STは、プロジェクタPD内部において進行する画像光の一部を遮ることができる。
例えば、遮光板STが第4ミラーMC4と平面ミラーMFとの間の光路において比較的第1端部(MC41S・MF1S)側に位置する場合、すなわち第4ミラーMC4の第1端部MC41Sから進行してくる画像光(第1画像光IL1)の光路ぎわに遮光板STが位置する場合、その光路から逸脱する第1逸脱光S1は遮光板STによって遮られる。そのため、第4ミラーMC4からスクリーンSCNに入射するように進行する第1ゴースト光G1は生じ得ない。
また、本発明のように薄型のプロジェクタPDの場合、第4ミラーMC4と平面ミラーMFとの間に遮光板STが位置すると(特に、第4ミラーMC4から平面ミラーMFに至る光路と、スクリーンSCとの間に遮光板STが位置すると)、その遮光板STは平面ミラーMFとスクリーンSCNとの間に位置することにもなる(すなわち、平面ミラーMFからスクリーンSCに至る光路と、第4ミラーMC4との間に遮光板STが位置することにもなる)。すると、平面ミラーMFから進行する画像光の一部を遮ることができる。
例えば、遮光板STが平面ミラーMFとスクリーンSCNとの間の光路において比較的第2端部(MF2S・SCN2S)側に位置する場合、すなわち平面ミラーMFの第2端部MF2Sから進行してくる画像光(第2画像光IL2)の光路ぎわに遮光板STが位置する場合、その光路から逸脱する第2逸脱光S2は遮光板STによって遮られる。そのため、逸脱した画像光が投影光学系PSの保持部材で反射することに起因する第2ゴースト光G2は生じ得ない。
つまり、本発明のプロジェクタPDは、遮光板STを設けることで、ゴースト光G1・G2の原因となる正規光路から逸脱する画像光(第1逸脱光S1・第2逸脱光S2)を遮光している。そのため、本発明のプロジェクタPDは、ゴースト光G1・G2の発生を抑制することで、高画質を実現できる。
ところで、上記の第1画像光IL1は、第4ミラーMC4から平面ミラーMFを介してスクリーンSCNへと入射する画像光のうち、スクリーンSCNのスクリーン面siにおいて最も平面ミラーMF側に入射する画像光ともいえる。一方、第2画像光IL2は、スクリーンSCNのスクリーン面siにおいて第1画像光IL1と最も乖離した側に入射する画像光ともいえる。
そして、本発明のプロジェクタPDにおける遮光板STの位置は、図5に示す第1画像光IL1と第2画像光IL2を用いて詳説することもできる。具体的には、遮光板STは、第4ミラーMC4から平面ミラーMFに進行する第1画像光IL1と、平面ミラーMFからスクリーンSCNに進行する第2画像光IL2との交差位置Pから離れるとともに、第4ミラーMC4(投影光学系PS)から平面ミラーMFに至るまでの光路、および、平面ミラーMFからスクリーンSCNに至るまでの光路の外側に有る空間(第1空間SPACE1)内に位置している。
この第1空間SPACE1は、図4および図5に示すように、第1ゴースト光G1の原因となる正規光路から逸脱した第1逸脱光S1と、第2ゴースト光G2の原因となる正規光路から逸脱した第2逸脱光S2とが通過(存在)する空間になっている。したがって、この第1空間SPACE1に遮光板STが位置すると(詳説すると、第1空間SPACE1内で正規光路の光路ぎわに遮光板STが位置すると)、第1逸脱光S1および第2逸脱光S2を同時に遮り、第1ゴースト光G1・第2ゴースト光G2の発生を抑制できる。つまり、第1逸脱光S1および第2逸脱光S2を別個に遮光するような複数の遮光板が設けられることなく、単数の遮光板STで両逸脱光S1・S2を遮光できる。
なお、遮光板STが、第1空間SPACE1内で、最も平面ミラーMF寄り(交差位置Pに最も近く)に位置している場合、最も効果的に第1逸脱光S1・第2逸脱光S2が遮られることになる(なお、図5に示す第1空間SPACE1は、全ての第1空間SPACE1の一部分を図示しているにすぎない)。
また、交差位置Pでは、第4ミラーMC4から平面ミラーMFに至る光路に対し外側の光路ぎわと、平面ミラーMFからスクリーンSCNに至る光路に対し外側の光路ぎわとが交差する位置でもある。そのため、交差位置Pに近い空間に遮光板STを設ける場合、遮光板STのサイズは比較的小さくてもよい。つまり、小さな遮光板STでも十分に第1逸脱光S1・第2逸脱光S2を遮ることができる。
ところで、図2に示すようなプロジェクタPDは、プロジェクタPD内の天井付近に平面ミラーMFを配置し、その平面ミラーMFで画像光を反射させるようになっている。そのため、かかるようなプロジェクタPDは、「天井反射方式」と呼ばれることもある。
このような天井反射方式のプロジェクタPDの場合、平面ミラーMFにおける第1画像光IL1の到達部分からスクリーン面siの法線方向と同方向に延長させた仮想線LNIL1と、スクリーンSCNのスクリーン面siを含めて拡大させた面であるスクリーン仮想面SUSとの交点を交点Aとし、この交点AとスクリーンSCNとの最短距離をd、この最短距離dの方向に沿う方向でのスクリーンSCNの長さをh、とし、下記条件式(1)を満たすようにすると望ましい(図1参照)。
0<d/h<0.1 … 条件式(1)
ただし、条件式(1)の規定する範囲のなかでも、下記条件式(1a)の範囲を満たすほうが望ましい。
0.01<d/h<0.05 … 条件式(1a)
この条件式(1)・条件式(1a)は、プロジェクタPDのサイズと遮光板STの配置精度との調和(バランス)を規定するものである。
例えば、dの値が小さすぎることによって、条件式(1a)におけるd/hの値が下限値以下になる場合、平面ミラーMFの第1端部MF1SとスクリーンSCNの第1端部SCN1Sとが近づくようになる。そのため、第4ミラーMC4から平面ミラーMFへと進行してくる画像光の一部(例えば第1画像光IL1)が、平面ミラーMFに入射することなく、スクリーンSCNへ直接入射しやすくなる。このような現象は、第1ゴースト光G1が増大することと同義であるので、かかる第1ゴースト光G1の源になる第1逸脱光S1を精度よく遮光しなくてはならない。つまり、遮光板STの配置精度を極めて向上させなくてはならない。
一方、例えばdの値が大きすぎることによって条件式(1)または条件式(1a)のd/hの値が上限値以上になる場合、図2に示すプロジェクタPDの筐体の端部とスクリーンSCNの第1端部SCN1Sとの距離F1が増大することになる。かかるように距離F1が増大すると、大画面でありながらもコンパクトであることを利点とするプロジェクタPDの特徴が発揮されないことになる。
すると、条件式(1)または条件式(1a)の範囲内に収まるようにdおよびhの値を設定すると、プロジェクタPDは、遮光板STの配置精度を比較的緩和させつつ(すなわち配置の自由度を確保しつつ)、サイズを比較的小型にすることができる。
なお、本実施形態のプロジェクタPDの場合、dは「16.3mm」、hは「526.2mm」になっており、条件式(1)の値は「0.031」となる。
ところで、プロジェクタPDのサイズと遮光板STの配置精度とのバランスを規定する条件式は他にも存在し、その条件式を満たすとさらに望ましいプロジェクタPDが実現する。例えば、スクリーンSCNのスクリーン面siにおける法線と、平面ミラーMFからスクリーンSCNに入射する画像光との成す角度のうち、最大の角度をθmax[単位;°]、最小の角度をθmin[単位;°]とした場合に、下記に示される条件式(2)を満たすプロジェクタPDは望ましいといえる(図1参照)。
10<θmax−θmin<50 … 条件式(2)
θmax−θminの値が下限値以下になる場合、スクリーンSCNを大画面化する際に必要な光路が長くなり、プロジェクタPDの厚さ(奥行き)やあご下(図2に示すスクリーンSCNの下端から装置下端までの距離F2)が増大してしまう。
一方、θmax−θminの値が上限値以上になる場合、第4ミラーM4から平面ミラーMFに入射する光の入射角が大きくなり、第4ミラーM4から射出される光が平面ミラーMFに入射する光路から外れてスクリーンSCNに直接入射しやすくなる。このような現象は、第1ゴースト光G1が増大することと同義であるので、かかる第1ゴースト光G1の源になる第1逸脱光S1を精度よく遮光しなくてはならない。
すると、条件式(2)の範囲内に収まるようにθmaxおよびθminの値を設定すると、プロジェクタPDは、遮光板STの配置精度を比較的緩和させつつ(すなわち配置の自由度を確保しつつ)、サイズを比較的小型にすることができる。
なお、本実施形態のプロジェクタPDの場合、θmaxは「69.58」、θminは「47.14」になっており、条件式(2)の値は「22.44」となる。ちなみに、スクリーンSCNの高さ方向中央位置に入射する画像光の入射角θcenter[単位;°]は、「60.86」である。
また、条件式(2)の規定する範囲のなかでも、下記条件式(2a)の範囲を満たすほうが望ましい。
15<θmax−θmin<35 … 条件式(2a)
〈3.プロジェクタのコンストラクションデータについて〉
以上のプロジェクタPDに関するコンストラクションデータは、以下の表1〜表13のようになっている。
ただし、各光学作用面の配置は、その面頂点をローカルな直交座標系(X,Y,Z)の原点(O)とし、グローバルな直交座標系(x,y,z)におけるローカルな直交座標系(X,Y,Z)の原点(O)と、X軸の座標軸ベクトル(VX)およびY軸の座標軸ベクトル(VY)の座標データ(x,y,z)とで表されている[単位;mm]。
なお、座標系はすべて右手系で定義されており、グローバルな直交座標系(x,y,z)はパネル表示面spのローカルな直交座標系(X,Y,Z)と一致した絶対座標系になっている。したがって、図3に示すように、グローバルな直交座標系(x,y,z)の原点(o)はパネル表示面spの中心に位置する原点(O)と同一の点であり、パネル表示面spでのベクトルVXはパネル表示面spの面法線と平行であり、ベクトルVYはベクトルVXに直交するとともにパネル表示面spの画面短辺に平行である。
また、座標データ(x,y,z)で表された光学作用面を先頭面として共軸系の一部を成す光学作用面については、直前の光学作用面を基準としたX方向の軸上面間隔T’[単位;mm]で、光学作用面の配置が表されている。
さらに、各光学作用面の面形状は、その光学面の曲率CO[単位;mm-1]、曲率半径r[単位;mm]等で表されている。また、「*」を付された回転対称な非球面を有する光学作用面の場合、その面形状は面頂点を原点(O)とするローカルな直交座標系(X,Y,Z)を用いた下記の式(AS)で定義される。また、「$」を付された回転非対称な非球面(いわゆる自由曲面)を有する光学作用面の場合、その面形状は面頂点を原点(O)とするローカルな直交座標系(X,Y,Z)を用いた下記の式(BS)で定義される。そこで、回転対称非球面データ、回転非対称非球面データもあわせて示しておく。ただし、表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
X=(CO・H2)/[1+√(1-ε・CO2・H2)]+Σ[A(i)・Hi] …(AS)
X=(CO・H2)/[1+√(1-ε・CO2・H2)]+Σ[G(j,k)・Yj・Zk] …(BS)
ただし、
X :高さHの位置でのX方向の基準面からの変位量(面頂点基準)
H :X軸に対して垂直な方向の高さ[H=√(Y2+Z2)]
CO :面頂点での曲率(+/−はローカルな直交座標系のX軸に対するものであ
り、正の場合その曲率中心がベクトルVX上の正方向に存在する。CO=1/r)
ε :2次曲面パラメータ
A(i) :i次の回転対称非球面係数
G(j,k):Yのj次、Zのk次の回転非対称非球面係数
である。
また、Nは、各光学作用面の入射側に位置する媒質のd線に対する屈折率を指し、N’は、各光学作用面の射出側に位置する媒質のd線に対する屈折率を指している。なお、光学作用面が反射面の場合、N’の値は負となる。また、νdは、光学材料のアッベ数である(ただし、空気の場合その旨を明示している)。
なお、パネル表示面spの画面形状は長方形になっており、短辺(Y方向)の長さは5.508mm、長辺(Z方向)の長さは9.784mmになっている。また、投影光学系PSの横倍率(β)は95.03になっており、縦方向(Y方向)のFナンバー(FnoY)は2.83、横方向(Z方向)のFナンバー(FnoZ)は2.81になっている。
《パネル表示面sp》
Figure 2007212517
《カバーガラスCGの入射面S1》
Figure 2007212517
《カバーガラスCGの射出面S2》
Figure 2007212517
《第1曲面ミラーMC1の曲面反射面S3》
Figure 2007212517
《第1レンズL1の入射面S4*》
Figure 2007212517
《第1レンズL1の射出面S5》
Figure 2007212517
《第2曲面ミラーMC2の曲面反射面S6*》
Figure 2007212517
《第2レンズL2の入射面S7$》
Figure 2007212517
《第2レンズL2の射出面S8》
Figure 2007212517
《第3曲面ミラーMC3の曲面反射面S9$》
Figure 2007212517
《第4曲面ミラーMC4の曲面反射面S10$》
Figure 2007212517
《平面ミラーMFの反射面S11》
Figure 2007212517
《スクリーン面si》
Figure 2007212517
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、図1に示すプロジェクタPDでは、遮光板STが第4ミラーMC4から平面ミラーMFに至る光路に対し外側の光路ぎわ、および、平面ミラーMFからスクリーンSCNに至る光路に対し外側の光路ぎわの両方に位置する。しかし、本発明のプロジェクタPDは、これに限定されるものではない。
例を挙げるなら、遮光板STが第4ミラーMC4から平面ミラーMFに至る光路に対し外側の光路ぎわにのみに位置するプロジェクタPDでもよいし、遮光板が平面ミラーMFからスクリーンSCNに至る光路に対し外側の光路ぎわのみに位置するプロジェクタPDでもよい
したがって、第4ミラーMC4から平面ミラーMFに至る光路に対し外側の光路ぎわ、および、平面ミラーMFからスクリーンSCNに至る光路に対し外側の光路ぎわの少なくとも一方の位置に、光路から逸脱する画像光(逸脱光やゴースト光)を遮光する遮光板STが設けられているプロジェクタPDも本発明といえる。
ただし、遮光板STが、第4ミラーMC4から平面ミラーMFに至る光路とスクリーンSCNとの間を占める空間と、平面ミラーMFからスクリーンSCNに至る光路と第4ミラーMC4との間を占める空間とが重なる空間(隙間の空間=第1空間SPACE1)に位置していれば、単数の遮光板STで複数の逸脱光(第1逸脱光S1・第2逸脱光S2)を遮ることができ得るので好ましい。すると、要は、ゴースト光の原因となる逸脱光や、ゴースト光そのものをスクリーンSCNに到達させないような位置に、遮光板STが位置していればよいといえる。
また、本発明のプロジェクタPDは、図1のように、スクリーンSCNの下端側に光変調素子MDが位置し、スクリーンSCNの上端側に平面ミラーMFが位置するタイプに限定されない。例えば、図1の平面ミラーMF・投影光学系PSの上下方向を逆にしたプロジェクタPDや、上下方向を左右方向としたプロジェクタPDであっても、本発明を適用することは可能である。
また、図1に示すプロジェクタPDにおける投影光学系PSには、諸収差の補正を主目的とするほぼノンパワーのレンズL1・L2が含まれるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、投影光学系にパワーを有するレンズ等(透過型光学素子)が含まれるようになっていてもよい。つまり、本発明は、パワーを有するレンズ等を含む光学系(屈曲光学系)とミラー等の反射型光学素子を含む光学系(反射光学系)とを具備するような投影光学系であってもよい。
なお、一般的に、投影光学系の最もスクリーン側にパワーを有する反射型光学素子を配置する場合、光学設計上、投影レンズを用いた場合のような光束規制が困難である。そのため、本発明のプロジェクタPDのように遮光板STを採用すると、ゴースト光を効果的に遮光することができる。
ところで、図1(スクリーン面の中心付近のxy断面図)では、わかりにくいが、平面ミラーMFにおける第1画像光IL1は、平面ミラーMF上において、ほぼ線状に到達する。そのため、条件式(1)に用いられる「d」・「h」は、下記のように定義することもできる。
すなわち、平面ミラーMFにおける第1画像光IL1の線状の到達部分からスクリーン面siの法線方向と同方向に延長させた仮想面SUIL1(スクリーン面siの法線方向に対して平行な一面を有する仮想面;不図示)と、スクリーンSCNのスクリーン面siを含めて拡大させた面であるスクリーン仮想面SUSとの交線を交線AA(不図示)とし、この交線AAとスクリーンSCNとの最短距離をd、この最短距離dの方向に沿う方向でのスクリーンSCNの長さをh、とし、上記した条件式(1)を満たすようになっていてもよい。
また、投影光学系に反射型光学素子が含まれる場合、反射型光学素子としては、ミラーに限らず、例えば曲面反射面や平面反射面を有するプリズムを用いてもよい。また、複数の反射面を有する1つまたは複数の反射型光学素子を用いてもよい。さらには、反射面、屈折面、回折面を有する光学素子や、それら面の組み合わせからなる光学素子を用いてもよい。
また、投影光学系に透過型光学素子が含まれる場合、曲面屈折面を有する屈折レンズや、入射光線を屈折作用により偏向させる屈折型レンズ(異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏向が行われるタイプのレンズ)、または、例えば回折作用により入射光線を偏向させる回折型レンズや、回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ、さらには、入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させる屈折率分布型レンズ等が用いられてもよい。
また、遮光板STの形状は、特に限定されるものではない。つまり、板状の遮光部材でなく、他の形状の遮光部材であっても、逸脱光S1・S2を遮り、ゴースト光G1・G2の発生を抑制できるものであればよい。
さらに、遮光板STの向きも特に限定されるものではない。例えば図1では、遮光板STの厚み方向が、スクリーンSCNの長さhの延び方向に対して垂直な向きになっている。しかし、図6に示すように、遮光板STの厚み方向がスクリーンSCNの長さhの延び方向に対して同方向になっていてもよい。要は、逸脱光S1・S2を遮り、ゴースト光G1・G2の発生を抑制できる向きであれば、遮光板STの向きはどのようになっていてもよい。
なお、以上では、光変調素子MD側を縮小側とし、スクリーンSCN側を拡大側として、スクリーンSCNに斜め方向から拡大投影を行う画像投影装置について説明した。しかし、遮光板STを用いる本発明のプロジェクタPDの構成は、縮小投影を行う画像読取装置に適用することも可能である。この場合は、光変調素子MDのパネル表示面spを画像読み取り用の受光素子(例えばCCD:Charge Coupled Device)の受光面とし、スクリーンSCNの被投影面siを読み取り画像の画像面(例えば原稿面)とすればよい。
下記図2の画像投影装置を詳細に示す断面図である。 本発明の画像投影装置の概略構成を示す断面図である。 xyz直交座標の斜視図である。 正規光路から逸脱した画像光、およびその画像光がスクリーンに入射する状態を示す説明図である。 遮光板の好ましい位置を示す説明図である。 図2の画像投影装置の他の実施例を示す断面図である。 従来の画像投影装置の概略構成図である。
符号の説明
PS 投影光学系
MC 曲面ミラー(光学素子、反射型光学素子)
MC4 第4ミラー(反射型光学素子)
MC41S 第4ミラーの第1端部
MC42S 第4ミラーの第2端部
L レンズ(光学素子、透過型光学素子)
MF 平面ミラー(ミラー)
MF1S 平面ミラーの第1端部
MF2S 平面ミラーの第2端部
sn 光学作用面
MD 光変調素子
sp パネル表示面
SCN スクリーン
SCN1S スクリーンの第1端部(スクリーンの端部における一端)
SCN2S スクリーンの第2端部(スクリーンの端部における一端)
si スクリーン面(被投影面)
SUS スクリーン仮想面
IL1 第1画像光
S1 第1逸脱光
G1 第1ゴースト光
IL2 第2画像光
S2 第2逸脱光
G2 第2ゴースト光
P 交差位置
LNIM1 平面ミラーにおける第1画像光の到達部分からスクリーン面の法線方
向と同方向に延長させた仮想線
A 仮想線とスクリーン仮想面との交点
SPACE1 第1空間
PD プロジェクタ(画像投影装置)

Claims (7)

  1. 複数の光学素子を有し、上記光学素子を介して画像光を射出させる投影光学系と、
    上記投影光学系からの画像光を反射させることでスクリーンに導くミラーと、
    を含み、
    上記ミラーが上記スクリーンの端部における一端側に位置する一方、上記投影光学系が上記ミラーの反射面側から離間して位置するとともに、
    上記投影光学系の光路上において、最もミラー側に位置する上記光学素子が反射型光学素子になっている画像投影装置にあって、
    上記反射型光学素子から上記ミラーに至る光路に対し外側の光路ぎわと、上記ミラーから上記スクリーンに至る光路に対し外側の光路ぎわとの少なくとも一方に、光路から逸脱する画像光を遮光する遮光部材が設けられていることを特徴とする画像投影装置。
  2. 上記遮光部材が、
    上記反射型光学素子から上記ミラーに至るまでの光路を逸脱し、上記スクリーンに向かって進行する画像光を遮光することを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 上記遮光部材が、
    上記ミラーから上記スクリーンに至るまでの光路を逸脱し、上記投影光学系の保持部材に向かって進行する画像光を遮光することを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装置。
  4. 上記反射型光学素子から上記ミラーを介して上記スクリーンへと入射する画像光のうち、上記スクリーンの被投影面において最もミラー側に入射する画像光を第1画像光とする一方、上記スクリーンの被投影面において第1画像光と最も乖離した側に入射する画像光を第2画像光とする場合、
    上記遮光部材は、
    上記反射型光学素子から上記ミラーに進行する上記第1画像光と、上記ミラーから上記スクリーンに進行する上記第2画像光との交差位置から離れるとともに、
    上記反射型光学素子から上記ミラーに至るまでの光路、および、上記ミラーから上記スクリーンに至るまでの光路の外側に有る第1空間内に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像投影装置。
  5. 上記遮光部材は、上記第1空間内で、最もミラー寄りに位置していることを特徴とする請求項4に記載の画像投影装置。
  6. 上記ミラーにおける上記第1画像光の到達部分から上記スクリーンの被投影面の法線方向と同方向に延長させた仮想線と、上記スクリーンの被投影面を含めて拡大させた面であるスクリーン仮想面との交点を交点Aとし、
    交点Aと上記スクリーンとの最短距離をd、上記最短距離dの方向に沿う方向での上記スクリーンの長さをh、とする場合、下記条件式(1)を満たすことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像投影装置。
    0<d/h<0.1 … 条件式(1)
  7. 上記スクリーンの被投影面における法線と、上記ミラーから上記スクリーンに入射する画像光との成す角度のうち、最大の角度をθmax、最小の角度をθminとした場合、下記条件式(2)を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像投影装置。
    10<θmax−θmin<50 … 条件式(2)
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