以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。先ず、図1を参照して実施例に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、後述するキャラクタ画像表示部60での識別情報(以下、特別図柄という)の可変表示(以下、変動ともいう)を可能にする特別可変表示装置30が配置されている。なお、特別可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述するものである。
特別可変表示装置30の下方には、普通可変入賞球装置5及び特別可変入賞球装置9等の各種構成部材を遊技盤1に取り付けるための取付基板4が設けられている。取付基板4の中央上端部には、図2にも示すように、特別図柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置5が配置されている。この普通可変入賞球装置5は、ソレノイド6によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片7a・7bを有して、いわゆるチューリップ型役物として構成され、その普通可変入賞球装置5には入賞した打玉を検出する始動玉検出器8が設けられている。なお、可動翼片7a・7bが垂直(通常開放)位置のときも普通可変入賞球装置5に入賞可能になっている。また、普通可変入賞球装置5への入賞に基づく特別図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施例では、4回)記憶され、その旨が後述の特別図柄記憶表示LED36によって表示されるようになっている。
前記取付基板4の中央部には、ソレノイド10によって入賞領域を開閉制御する開閉板11を備えた特別可変入賞球装置9が配置されている。開閉板11は、図2に示すように、その玉受面11aが左側に下方傾斜して形成されて受け止めた打玉を左側に流下するようになっている。また、これに合せた状態で、特定玉検出器12及び入賞玉検出器13が入賞領域内の左端部(特定領域)及びほぼ中央部(通常領域)にそれぞれ配置されている。なお、特定玉検出器12は、入賞玉の検出により開閉板11を再度開成可能となっている。従って、入賞領域に入った打玉は、特定玉検出器12あるいは入賞玉検出器13によって素早く検出されるので、出玉のバラツキを抑えることができる。即ち、パチンコ遊技においては、遊技盤のセンターラインに対して左側に打玉を打ち込むことが多いため、入賞領域への打玉の入賞は、必然的に左側から入賞するものが多くなっていた。しかしながら、従来の可変入賞球装置では、通常、入賞領域内の左右の両端部に特定玉検出器及び入賞玉検出器を離して配置していた。このため、入賞領域に打玉が入賞した後でも入賞玉検出器はすぐに入賞玉を検出せず、結果として所定の入賞玉数以上の打玉を入賞領域に入賞させていた。これに対して本実施例の特別可変入賞球装置9では、特定玉検出器12及び入賞玉検出器13をそれぞれ入賞領域内のセンターラインから左側に寄せて配置すると共に、開閉板11の玉受面11aを左側に下方傾斜して形成することで、入賞領域内での打玉の検出を迅速化し出玉のバラツキを抑えている。
次に、上記特定玉検出器12による入賞玉(特定玉)の検出動作を図3(A)(B)及び図4(A)(B)に基づいて説明する。なお、特定玉検出器12の近傍には、ほぼL字状をなす玉止め部材14が設けられている。該玉止め部材14は、その一端部が回動自在に軸着されると共にバネ15によって常時A1方向に回転付勢されている。また、玉止め部材14の他端部には、入賞玉Bを支持する支持突起14aが形成されている。図3(A)及び図4(A)において、特定遊技状態の発生に伴って開閉板11が開成されると、開閉板11に形成された係止突起11bが玉止め部材14の側端部14bに係合することにより、支持突起14aを特定玉検出器12の真下に配した状態で玉止め部材14が係止される。そして、このような玉止め部材14は、支持突起14aにて入賞玉Bを支持すると共に、この状態を入賞玉検出器13が所定数の入賞玉を検知するまで保持し続ける。その後、入賞玉検出器13が所定数の入賞玉を検知すると、図3(B)及び図4(B)に示すように、開閉板11が閉成され、開閉板11の係止突起11bと玉止め部材14の側端部14bとの係合が解除される。これによって、玉止め部材14は、入賞玉Bの重量を直接支持突起14aに受けるため、バネ15の付勢力に抗してA2方向に回転し入賞玉Bを落下させる。そして、特定玉検出器12は、落下する入賞玉Bを検出することで後述する継続権の成立を許容するようになっている。
また、前記特別可変入賞球装置9の下方には、通過玉検出器15を備えた突出部材16が設けられている。なお、突出部材16の左側部には、打玉を通過玉検出器15に通過させるための通過口16aが穿設されている。そして、通過玉検出器15は、通過玉を検出すると後述する普通図柄表示器34に表示される普通図柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄表示器34は、普通図柄が当り図柄となったときに、普通可変入賞球装置5の可動翼片7a・7bを所定時間が経過するまで開放制御するものであるが、後述する確率変動(大当り判定確率が通常時と異なる高い確率に変更した遊技状態)が生じたときには、開放時間が長くなるように設定されている。また、普通図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施例では、4回)記憶され、その旨が後述する普通図柄記憶表示LED35によって表示されるようになっており、その変動時間は、確率変動時及び後述する所定条件成立に伴う短縮変動時に通常時に比べて短縮されるようになっている。なお、このような普通図柄の変動記憶は常に一定(例えば、4回)に設定する必要はなく、例えば通常時では1回にする一方で、後述の確率変動中では4回にすることも可能である。また、前記取付基板4の左右両端部には、それぞれ飾りLED17(以下、飾りLED−Fという)を備えた入賞口18が設けられている。また、前記特別可変入賞球装置9の入賞領域内壁には、継続権の成立を許容すべく前記支持突起14aに入賞玉が支持された旨を報知する特定玉入賞表示LED19が設けられている。
しかして、上記のように構成される特別可変入賞球装置9は、以下のように作動する。即ち、打玉が普通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8をONさせると、特別可変表示装置30が変動を開始し、一定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特別図柄が確定され、その確定された図柄の組み合せが所定の大当り組合せ(同一図柄のゾロ目)となったときに特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)となる。そして、この特定遊技状態においては、特別可変入賞球装置9の開閉板11が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放(開放サイクル)するように設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止めるようになっている。そして、受け止められた打玉が特定玉検出器12をONすると、再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定玉検出器12がONする毎に継続権が成立して開放サイクルを最高16回繰り返すことができるようになっている。
ところで、上記したように本実施例の通過玉検出器15は、特別可変入賞球装置9の下方左側に配置されている。従って、図5(A)(B)に示すように、特別可変入賞球装置9の閉鎖時において誘導釘26に誘導されて普通可変入賞球装置5(始動玉検出器8)側へ流下し、その後普通可変入賞球装置5内に入賞しなかった打玉は、開閉板11の前方を落下した後、容易に通過玉検出器15を通過するようになっている。即ち、遊技者は、普通可変入賞球装置5への打玉の入賞(始動玉検出器8の打玉検出による特別図柄の変動)及び通過玉検出器15への打玉の通過を同一の打玉発射力にて狙うことができるため、従来のように始動通過口への打玉の通過後、打玉発射ハンドルを操作して打玉の発射方向を普通可変入賞球装置(始動入賞口)側に調整する必要がなくなり、ひいては操作性の簡略化及び遊技進行の合理化を招来することができる。なお、通過玉検出器15(始動通過口)、普通可変入賞球装置5、及び始動玉検出器8の各配置位置、及び普通可変入賞球装置5の構成については、本実施例中に記載のものに限定するものではなく、通過玉検出器15、普通可変入賞球装置5、及び始動玉検出器8を同一の打玉流下軌跡上に配置するものであればよい。例えば、他の実施例として図6(A)(B)に示すように、普通可変入賞球装置5を始動玉検出器8から分離して特別可変入賞球装置9の左側方に配置してもよい。この構成によれば、特別可変表示装置30の下方に配置された始動玉検出器8(入賞口)を狙って打玉を発射した場合、始動玉検出器8(入賞口)に入賞しなかった打玉は、誘導釘26に誘導されて普通可変入賞球装置5側へ流下し、普通可変入賞球装置5が開放している際には普通可変入賞球装置5に入賞する一方、普通可変入賞球装置5が閉鎖している際には開閉板11の下方に配置された通過玉検出器15を通過するようになっている。なお、図6(A)(B)に示す普通可変入賞球装置5は、その開放中に打玉が入賞すると、始動玉検出器8と同様に特別可変表示装置30の変動を許容するようになっている。
また、他の実施例として図7(A)(B)に示すように、普通可変入賞球装置5を始動玉検出器8から分離して特別可変表示装置30の左側方に配置してもよい。この構成によれば、特別可変表示装置30の左側方に配置された通過玉検出器15(玉通過路)を狙って打玉を発射した場合、打玉は通過玉検出器15(玉通過路)を通過した後、特別可変表示装置30下方の玉排出口30aから始動玉検出器8上に排出される。そして、図7(A)(B)に示す普通可変入賞球装置5は、その開放動作に伴って通過玉検出器15(玉通過路)側に流下する打玉を途中で受け入れ、その打玉入賞に応じて特別可変表示装置30の変動を許容するようになっている。さらに、他の実施例としては、図8(A)〜(C)に示すように、普通可変入賞球装置5を始動玉検出器8から分離してこの普通可変入賞球装置5と通過玉検出器15とを特別可変表示装置30の左側方に配置してもよい。この構成によれば、特別可変表示装置30の左側方に配置された通過玉検出器15を狙って打玉を発射した場合、通過玉検出器15を通過した打玉は、通過玉検出器15下方の普通可変入賞球装置5側へ流下し、普通可変入賞球装置5が開放している際には(図8(B)参照)普通可変入賞球装置5に入賞する一方、普通可変入賞球装置5が閉鎖している際には(図8(C)参照)誘導釘26を介して始動玉検出器8側へ流下するようになってる。なお、図8(A)〜(C)に示す普通可変入賞球装置5は、前方への突出移動をその開放動作とすると共に、その開放動作に応じて打玉を1個だけ停留しておき、所定時間の経過に伴った閉鎖により打玉を入賞させて特別可変表示装置30の変動を許容するようになっている。
また、遊技領域3を含む遊技盤1の表面には、上記した構成以外にも、風車ランプ20aを内蔵した風車20、左右一対の報知ランプ21a・21b、袖ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドランプ23aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口24、バック玉防止部材25等が設けられている。なお、報知ランプ21a・21bは、特別可変表示装置30の左右側方にそれぞれ設けられ、後述する確率変動中又は短縮変動中の旨を点灯動作により報知するようになっている。また、パチンコ遊技機には、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又は点滅してその旨を報知する遊技効果ランプ27及び遊技効果LED28(共に符号のみ図67参照)が設けられると共に、効果音を発生するスピーカ29(符号のみ図12参照)が設けられている。
次に、本実施例の要部を構成する特別可変表示装置30の構成について説明する。特別可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓枠部32が形成されている。そして、この窓枠部32の後方には、後述する左・中・右の各特別図柄を可変表示し得るキャラクタ画像表示部60を有するLCD表示器33が臨設されている。また、窓枠部32の上方には、普通図柄表示器34、普通図柄記憶表示LED35、特別図柄記憶表示LED36、及び飾りLED37(以下、飾りLED−Aという)が設けられ、窓枠部32の左右側方には、サービス図柄表示用の飾りLED38(以下、飾りLED−Bという)及び飾りLED39(以下、飾りLED−Cという)が設けられている。一方、窓枠部32の下方には、飾りLED40(以下、飾りLED−Dという)及び飾りLED41(以下、飾りLED−Eという)が設けられている。
また、上記LCD表示器33のキャラクタ画像表示部60に表示される左特別図柄は、図9に示すように、「X・0・G・3〜5・7・6・1・8・R・9・F・2・P」順の15種類から構成され、中・右の各特別図柄は、それぞれ「X・0・2〜9・F・1・G・P・R」順の15種類から構成されている。これら左・中・右の各図柄には、後述するWCRND_L・C・R(図26参照)の各ランダム数が対応して設けられている。なお、このような特別図柄のうち後述する確変図柄「1・3・5・7・9」は、図柄色が赤色になっており、その他の特別図柄は緑色になっている。これにより、大当り時の遊技価値の違い(確変の有無)が遊技者に対して明確に報知できるようになっている。また、大当り図柄の組合せは、図10に示すように、左・中・右の各図柄が同一図柄にて揃った組合せであり、この組合せは、WCRND_Lのランダム数に基づいて決定される。
以上、特別可変表示装置30を含むパチンコ遊技機の遊技盤1の構成について説明してきたが、それらの遊技装置は、図11及び図12に示す遊技制御回路によって制御される。図11及び図12は、遊技制御回路をブロック構成で示す回路図であり、MPU、ROM、RAM、入出力回路を含む基本回路42によって制御されている。しかして、基本回路42は、入力回路43を介して通過玉検出器15、始動玉検出器8、特定玉検出器12、及び入賞玉検出器13からの検出信号が入力され、アドレスデコード回路44から基本回路42にチップセレクト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセット回路45から基本回路42にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期リセット回路46から基本回路42に定期リセット信号が与えられる。
一方、基本回路40からは、以下の装置及び回路に制御信号が与えられる。即ち、LCD回路47を介して特別可変表示装置30(図11中には、LCD表示装置と記載)に表示制御信号が与えられ、LED回路48を介して普通図柄表示器34、特別図柄記憶表示LED36、普通図柄記憶表示LED35、特定玉入賞表示LED19、及び各飾りLED−A〜Fに表示駆動信号が与えられ、ソレノイド回路49を介して各ソレノイド6・10に駆動信号が与えられ、ランプ回路50を介して風車ランプ20a、サイドランプ23a、及び袖ランプ22aに表示制御信号が与えられ、音声合成回路51及び音量増幅回路52を介してスピーカ29に音声信号が与えられる。なお、ランプ回路50からは各種のランプ制御データが出力されることで、上記した構成部材以外のランプを表示制御するようになっている。さらに、基本回路42は、情報出力回路53を介して外部(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に情報コモン、有効始動情報、大当り情報、確率変動情報、及び短縮変動情報を出力し、また、賞球個数信号出力回路54を介して外部に各種の賞球個数信号を出力している。なお、上記した装置や回路には、電源回路55から各種の電圧を有する電力が供給されている。また、短縮変動情報とは、普通図柄の短縮変動時(確変時は除く)に出力される情報である。
また、上記した情報出力回路53からの各情報出力は、図13の一覧表図及び図14のタイミングチャートに示すようになっている。即ち、情報コモンは、リレー等駆動用電源出力であり電源投入時から継続して出力される。大当り情報は、特別装置の作動時から作動終了による大入賞口の開放終了まで出力される。有効始動情報は、普通図柄変動停止時に1回(0.500秒間)出力される。確率変動情報は、確率変動となる図柄での特別装置の作動時から特別装置の作動終了による大入賞口の開放終了までの間出力される。また、短縮変動情報は、電源投入時から特別装置の作動終了による大入賞口の開放終了までの間出力される。なお、上記確率変動情報及び短縮変動情報ついては、ホール側は通常遊技状態でないことが分かればよいので、大当り動作中も含めてその情報出力が行われる。また、確率変動情報及び短縮変動情報は、図14の破線以下に示すように、遊技動作に合せて出力してもよく、例えば短縮変動情報ついては、別の条件で始めるときの開始タイミングを確率変動情報の開始タイミングと同時に行ってもよい。即ち、確率変動時には、必ず短縮変動が行われるものであるが、確率変動開始の時点から短縮変動情報を出力した場合には、この短縮変動情報が確率変動情報を兼ねることができるため、ホール側での情報のコンピュータ処理を合理化することができる。
ところで、上記基本回路42からLCD回路47を介して特別可変表示装置30に送信される表示制御信号(INT信号)は、図15に示すように、コマンドブロックフォーマットが9バイトのコマンドデータ1〜9からなる。なお、コマンドデータ1〜9は、各々8ビットにて構成されその送信間隔は2mSに設定され、基本回路42内のMPU42a(図11参照)から特別可変表示装置30内のMPU30b(図11参照)に送信される。各コマンドデータ1〜9の具体的な送信内容は、図16及び図17に示すように、COMH(コマンドヘッダー)、COM0(メインステータス)、COM1(左図柄番号)、COM2(中図柄番号)、COM3(右図柄番号)、COM4(リーチ動作指定)、COM5(リーチ停止動作指定)、COM6(入賞個数指定)、及びCOMC(チェックサム)から構成されている。このうち、COM0(メインステータス)が2xHのときは、ゲーム表示のコマンドを行い、具体的には、20Hで全図柄停止処理、21Hで全図柄変動処理、22Hで左図柄停止処理、23Hで右図柄停止処理、24Hで中図柄停止処理、25Hで通常リーチ処理、26Hですべり(もどり)リーチ処理、27Hでバックファイヤーリーチ処理となっている。COM4(リーチ動作指定)において、4bit目は第2図柄決定時スピンフラグであり、「0」はスピンしない、「1」はスピンするである。また、3及び2bit目はそれぞれリーチ中動作選択フラグであり、「0・0」は通常リーチ、「0・1」はどけどけリーチ、「1・0」はS字リーチである。また、1及び0bit目はそれぞれリーチ周回数指定フラグであり、「0・0」は0周後停止、「0・1」は1周後停止、「1・0」は2周後停止である。次に、COM5(リーチ停止動作指定)において、6bit目は点滅色指定フラグであり、「0」は黄色、「1」はオレンジ色である。また、5bit目は点滅スピードフラグであり、「0」は遅い、「1」は速いである。また、4bit目は点滅フラグであり、「0」は点滅しない、「1」は点滅するである。また、3bit目はもどり指定フラグであり、「0」はもどりなし、「1」はもどりありである。また、2、1、及び0bit目はそれぞれすべり図柄数指定フラグであり、「1・0・0」は4図柄すべり、「1・0・1」は5図柄すべり、「1・1・0」は6図柄すべりである。なお、COMH(コマンドヘッダー)は、データ(表示制御信号)送信の旨を送信先に報知するための固定データであり、COMC(チェックサム)は、データ(表示制御信号)の送信完了をチェックするためのデータである。
次に、上記した遊技制御回路によるシステムメイン処理を図18乃至図25のフローチャートに基づいて以下に説明する。この処理プロセスは、図18に示すように、初期化フラグの判定を行ってMCU内蔵RAMのクリア等を行う初期化処理(S1)、当り玉信号を処理する当り玉信号処理(S2)、警告フラグを監視して警告状態のセットを行う警告処理(S3)、表示データの制御処理を行う出力データ制御処理(S4)、各出力データを出力形式に変換してセットする出力データセット処理(S5)、表示データ等を出力ポートへデータ出力するデータ出力処理(S6)、表示器制御コードの出力を行う表示制御処理(S7)、リーチ動作指定及び各図柄表示用の各種ランダムを更新するランダム更新処理(S8)、普通図柄プロセス処理(S9)、特別図柄のプロセス処理(S10)、スイッチ別の論理判定処理を行うスイッチ処理(S11)、演奏データポインタの更新及び音演奏の各処理を行う音処理(S12)、各情報出力データ信号の設定を行う情報出力処理(S13)、飾り図柄が停止図柄以外又は変動タイマが0以外に飾り図柄の変動を行う飾り図柄処理(S14)、を順次行った後、表示図柄ランダム更新処理(S15)を余り時間内でループ処理する。なお、システムメイン処理は、2mS毎にリセットされることで2mSを1周期とした処理プログラムとなっている。また、S1の初期化処理については、RAMエリアの初期化が終了したか否かをチェックして初期化が終了していない場合、即ち電源投入時のみ実行されるものである。
上記普通図柄プロセス処理(S9)のプロセスルーチンは、図19に示すように普通図柄プロセス分岐(S16)により、普通図柄通常時処理(S17)、通常時の普通図柄変動処理(S18)、確率変動時の普通図柄変動処理(S19)、外れ図柄の停止処理を行う普通図柄はずれ処理(S20)、当り図柄の停止処理を行う通常時の普通図柄大当り処理(S21)、あるいは当り図柄の停止処理を行う確率変動時の普通図柄大当り処理(S22)のうち何れかの処理プロセスへ分岐してこれを実行する。なお、S16での普通図柄プロセス分岐は、普通図柄用のプロセスフラグ(WFPROF)の値(00H〜05H)に基づいて各処理S18〜S22への分岐を行う。
上記普通図柄通常時処理(S17)のサブルーチンは、図20に示すように、先ず、普通図柄の時間管理用のタイマをセットする普通図柄プロセスタイマ処理(S23)を行った後、普通図柄の入賞記憶の有無を判別する(S24)。普通図柄の入賞記憶がない場合はシステムメイン処理に復帰する一方、入賞記憶がある場合は、通常時ランダムチェック算出としてWCRND2の当り値「3」をチェック値としてセットする(S25)。その後、確率変動の有無を判別し(S26)、確率変動のときは高確率時ランダムチェック算出としてWCRND2の当り値「12」をチェック値としてセット(S27)した後に、一方通常のときは直接S28へ移行して普通図柄の入賞記憶数を「1」減算する。そして、当り図柄算出として当り外れに関係なく当り図柄「F」をセット(S29)した後にWCRND2が当りか外れかを判別し(S30)、WCRND2が外れのときは「0〜8」の何れかの外れ図柄をランダム値に合せてセット(S31)した後に、一方WCRND2が当りのときは直接S32へ移行してセットされた図柄を停止図柄として設定する(S32)。その後、普通図柄用のプロセスフラグに「1」を加算することでWFPROF=01Hとし(S33)、次いで確率変動の有無を判別する(S34)。S34で通常のときは直接S37へ移行する。一方、確率変動のときは大入賞口開放処理以降か否か、即ち大当りの発生中か否かを判別し(S35)、通常時には普通図柄用のプロセスフラグに「1」を加算することでWFPROF=02H(S33)とした後に、一方大当り中には直接S37へ移行する。そして、S37で全てのメモリーに対して記憶をシフトダウンするバンクシフトの処理を行った後、システムメイン処理に復帰する。
上記通常時及び確率変動時の普通図柄変動処理(S18・S19)の各サブルーチンは、それぞれ図21に示すように、先ず、普通図柄の変動タイマが終了したか否かを判別する(S38)。この判別方法は、スクロール用のタイマ値「50」が終了したか否か、即ち100mSが経過したか否かの判定により行われる。S38で変動タイマが終了したときはS40へ移行する一方、変動タイマが終了していないときは変動タイマから「1」減算してタイマの終了を判別する(S39)。S39で変動タイマが終了していないときは後述のS45へ、また終了しているときはS40へそれぞれ移行する。S40では新規に変動タイマを「50」にセットし、その後普通図柄の表示順カウンターに「1」を加算する(S41)。そして、普通図柄の表示順カウンターが最大値未満か否かを判別し(S42)、最大値以上のときは普通図柄の表示順カウンターをクリア(S43)した後に、一方最大値未満のときは直接S44へ移行し、普通図柄の表示設定を行う(S44)。その後は、S45でプロセスタイマアドレス算出として通常又は短縮での変動時間のチェック値をセットし、プロセスタイマ処理を行う(S46)。なお、S46のプロセスタイマ処理とは、S45でセットされた通常変動時間のチェック値(29S)又は短縮変動時間のチェック値(5S)に基づいてプロセスタイマをカウントダウンする処理である。次いで、プロセス実行中か否か、即ちプロセスタイマが「0」になったか否かを判別し(S47)、プロセスタイマが「0」のときはシステムメイン処理に復帰する一方、プロセスタイマが「0」以外のときは前記S32でセットされた図柄を停止図柄としてセットする(S48)。その後、普通図柄用のプロセスフラグを「3」に更新することでWFPROF=03Hとし(S49)、次いでセットされた図柄が外れ図柄か否かを判別する(S50)。S50で外れ図柄のときはシステムメイン処理に復帰する。一方、当り図柄のときは普通図柄用のプロセスフラグに「1」を加算することでWFPROF=04Hとし(S51)、次いで確率変動の有無を判別する(S52)。S52で通常のときはシステムメイン処理に復帰する一方、確率変動のときは大入賞口開放中か否か、即ち大当り中か否かを判別し(S53)、大当り時には普通図柄用のプロセスフラグに「1」を加算することでWFPROF=05H(S54)とした後に、一方通常時には直接システムメイン処理に復帰する。
一方、上記特別図柄のプロセス処理(S10)のプロセスルーチンは、図22に示すように特別図柄のプロセス分岐(S55)により、通常時処理(S56)、全図柄変動処理(S57)、左図柄停止処理(S58)、右図柄停止処理(S59)、中図柄停止処理(S60)、フィーバーチェック処理(S61)、大入賞口開放前処理(S62)、大入賞口開放処理(S63)、あるいは大入賞口開放後処理(S64)のうち何れかの処理プロセスへ分岐してこれを実行する。なお、S55での普通図柄プロセス分岐は、特別図柄用のプロセスフラグ(WFPRO)の値(00H〜08H)に基づいて各処理S56〜S64への分岐を行う。
上記通常時処理(S56)のサブルーチンは、図23に示すように、先ず、通常時データセット処理(S65)を行った後、特別図柄の入賞記憶の有無を判別する(S66)。入賞記憶がない場合は通常時プロセスデータ処理(S67)を行った後、有効始動情報のタイマをクリアして(S68)、システムメイン処理に復帰する。一方、入賞記憶がある場合はS69へ移行して、次回短縮フラグの値を今回短縮フラグにセットする。なお、短縮フラグは、次回及び今回の2つが設けられており、今回短縮フラグは、フラグの有無のみの確認であるのに対して、次回短縮フラグは、メモリー数まで確認されるようになっている。その後、入賞記憶数を次回短縮フラグにセットし(S70)、次回短縮条件チェック値に「2」をセットする(S71)。そして、確率変動中か否かの判別を行い(S72)、確率変動中でないときは次回短縮条件チェック値に「3」をセットし(S73)た後に、一方確率変動中のときは直接S74へ移行する。即ち、確率変動中のときは次回短縮条件チェック値に「2」をセットする一方、確率変動中でないときは次回短縮条件チェック値に「3」をセットする。S74では入賞記憶数がチェック値以上であるか否かを判別する。入賞記憶数がチェック値未満のときは次回短縮フラグをクリア(S75)した後に、一方入賞記憶数がチェック値以上のときは直接S76へ移行する。S76では入賞記憶数が2個未満か否かを判別し、2個未満のときは後述するS79へ移行する一方、2個以上のときは確率変動中であるか否かを判別する(S77)。S77で確率変動中のときは後述するS80へ移行する一方、確率変動中でないときは入賞記憶数が4個であるか否かを判別し(S78)、4個未満のときは今回短縮フラグをクリア(S79)した後に、一方4個のときは直接S80へ移行する。S80では、入賞記憶カウンタから「1」を減算し、その後、大当りフラグをクリアして(S81)、図24のS82へ移行する。S82では、通常時の大当りチェック値テーブル(大当り判定テーブル)のアドレスを指定し、その後、確率変動中以外であるか否かを判別する(S83)。S83で確率変動中のときは確率変動時の大当りチェック値テーブル(大当り判定テーブル)のアドレスを指定、即ち確変用のアドレスに更新(S84)した後に、一方確率変動中以外のときは直接S85へ移行する。S85では、ランダムが大当り以外か否かを判別し、大当りのときは大当りフラグをセット(S86)した後に、一方大当り以外のときは直接S87へ移行し、次のアドレスに移動させるため大当りチェック値テーブルアドレスに「2」を加算する。その後は、S88で大当りチェック終了(データが「FFFF」)以外か否かを判別し、チェック終了以外のときは再度前記S85へ移行する。一方、チェック終了のときは停止図柄セット処理(S89)及びバンクシフト(S90)を行った後、プロセス制御フラグに「1」を加算することでWFPRO=01Hとして(S91)、システムメイン処理に復帰する。
また、前記全図柄変動処理(S57)のサブルーチンは、図25に示すように、先ず、通常時の全図柄変動プロセスデータアドレスを指定(S92)した後、短縮フラグの有無を判別する(S93)。短縮フラグがないときは後述するS97へ移行する一方、短縮フラグがあるときは確率変動短縮時の全図柄変動プロセスデータアドレスを指定、即ち確変用のアドレスに更新(S94)した後に、確率変動中か否かを判別する(S95)。S95で確率変動中でないときは短縮時の全図柄変動プロセスデータアドレスを指定、即ち短縮用のアドレスに更新(S96)した後に、一方確率変動中のときは直接S97へ移行する。S97では、プロセスデータ/タイマ処理として各種のタイマ処理を実行し、その後プロセス作動中か否かを判別する(S98)。そして、S98でプロセス作動中でないときはプロセス制御フラグに「1」を加算した後に、一方プロセス作動中のときは直接システムメイン処理に復帰する。
次に、前記特別可変表示装置30による特別図柄の変動動作について図26乃至図34に示すタイムチャート及び説明図等を参照して説明する。まず、特別可変表示装置30の変動動作に用いられるランダム数について説明する。特別可変表示装置30では、図26に示すような5種類のランダム数が使用されており、これらのランダム数は、大当り決定用のWCRND1と、左図柄表示用のWCRND_Lと、中図柄表示用のWCRND_Cと、右図柄表示用のWCRND_Rと、リーチ動作指定用のWCRND_ACTと、から構成されている。また、WCRND1は、「0〜370」の371通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Lは、「0〜14」の15通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Cは、「0〜14」の15通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Rは、「0〜14」の15通りの数値がWCRND_Cの桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_ACTは、「0〜127」の128通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものである。
そして、図27に示すように、WCRND1から抽出された値が「3」であり大当りと判定されると、WCRND_L(0〜14)のデータにより大当りとなる図柄が決定され、この大当り図柄が特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。一方、WCRND1で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WCRND_L・C・Rからの各抽出値に対応する図柄が外れ図柄として特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。なお、WCRND__L・C・Rからの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、WCRND_Cのデータに「1」を加算して外れ図柄にして表示するものである。なお、本実施例では、普通図柄と同様に、特別図柄においても大当りの確率変動を行っており、この確率変動時(高確率時)には、WCRND1内の「3・67・173・251・331」の値が大当り決定用のランダム数となる。
そして、特別図柄の変動は図31乃至図34のタイムチャートに示すようになっている。なお、左・中・右の各図柄列の変動は、図28の一覧表図に示すパターンに基づいて行われる。変動パターンAは、一定の速度で変動(16.7msに1図柄変動)するパターンであり、変動パターンBは、除々に減速して停止(3図柄変動)するパターンであり、変動パターンCは、除々に減速(3図柄変動)するパターンであり、変動パターンDは、一定の速度で変動(333.3msに1図柄変動、1周期5.000秒)するパターンであり、変動パターンEは、除々に減速して停止(1図柄変動)するパターンであり、変動パターンFは、除々に減速して停止(1図柄変動)するパターンであり、変動パターンGは、除々に減速(1図柄変動)するパターンであり、変動パターンHは、除々に加速・減速して停止するパターンであり、変動パターンIは、除々に減速して停止するパターンであり、変動パターンJは、除々に加速・減速(4.875図柄)するパターンである。また、図31乃至図34の各タイムチャート中に記載の条件1〜3、※、及び※1〜6は、図29及び図30の各一覧表図に示すものである。また、リーチ1〜6は、それぞれノーマルリーチ、S字リーチ、どけどけリーチ、バックファイヤーリーチ、すべりリーチ、もどりリーチである。
先ず、特別可変表示装置30の変動動作において、リーチせずに外れ又はリーチして外れる場合の図柄列の変動を図31及び図32のタイムチャートに基づいて説明する。図31において、普通可変入賞球装置5に打玉が入賞し始動玉検出器8が始動信号を導出すると、その始動信号の立ち上がり時に、WCRND1及びWCRND_Lから数値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号の立ち上がりより0.002秒後には、WCRND_C・Rから数値を抽出すると共に、格納したWCRND1の読み出し及び判定を行う。なお、このとき、リーチとなる場合は、WCRND_ACTから数値を抽出する。そして、始動信号の立ち上がりより0.004秒後に、左・中・右の全図柄列を変動パターンAにて変動させる。その後、左図柄列は、4.600秒間変動パターンAにて変動された後、1.250秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。また、中図柄列は、5.850秒間変動パターンAにて変動された後、1.250秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。なお、このような左・中の各図柄の変動パターンAにおいて、※4のとき、即ち始動口入賞による記憶が3以上ある場合には、変動時間がそれぞれ3.100秒及び4.350秒に短縮され、※5のとき、即ち高確率時において始動口入賞による記憶が2以上ある場合には、変動時間がそれぞれ1.000秒及び2.250秒に短縮される。
一方、右図柄は、リーチ以外のとき、7.100秒間変動パターンAにて変動された後、0.850秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。なお、リーチ以外での右図柄の変動パターンAにおいて、※4のときには変動時間が5.600秒に短縮され、※5のときには変動時間が3.500秒に短縮される。また、リーチ1での右図柄は、図32に示すように、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び5.664〜10.340秒間の変動パターンDにて変動され、その後1.184秒間変動パターンEにて変動された後に停止表示される。リーチ2・3での右図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び14.675〜15.340秒間の変動パターンDにて変動され、その後1.184秒間変動パターンEにて変動された後に停止表示される。リーチ4での右図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び14.672秒間の変動パターンDにて変動され、その後2.660秒間変動パターンFにて変動された後に停止表示される。リーチ5での右図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び13.670秒間の変動パターンDにて変動され、その後2.354〜3.390秒間変動パターンHにて変動された後に停止表示される。
なお、上記したリーチ1〜5での右図柄の変動パターンAにおいて、※3のとき、即ち図面変動中にスピンをする場合には、変動時間が9.290秒となり、※4のときには変動時間が5.690秒に短縮され、※7のとき、即ち※4であり且つ図面変動中にスピンをする場合には、変動時間が7.790秒となる。また、外れとなるときのリーチ1〜5の選択及び図面変動中にスピンをするか否かの決定は、条件1〜3及び※6の条件に基づいて行われる。例えば、大当り図柄の1図柄手前で停止(条件1)であり、且つWCRND_ACTの抽出値が「0〜18」の何れかの場合には、リーチ1を選択し且つ図面変動中にスピンさせる。また、大当り図柄の1図柄後で停止(条件2)であり、且つWCRND_ACTの抽出値が「124〜127」の何れかの場合には、リーチ5を選択し且つ図面変動中にスピンさせない。
次に、特別可変表示装置30の変動動作において、大当りとなる場合の図柄列の変動を図33及び図34のタイムチャートに基づいて説明する。図33において、普通可変入賞球装置5に打玉が入賞し始動玉検出器8が始動信号を導出すると、その始動信号の立ち上がり時に、WCRND1及びWCRND_Lから数値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号の立ち上がりより0.002秒後には、格納したWCRND1の読み出し及び判定を行うと共に、WCRND_ACTから数値を抽出する。そして、始動信号の立ち上がりより0.004秒後に、左・中・右の全図柄列を変動パターンAにて変動させる。その後、左図柄列は、4.600秒間変動パターンAにて変動された後、1.250秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。また、中図柄列は、5.850秒間変動パターンAにて変動された後、1.250秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。なお、このような左・中の各図柄の変動パターンAにおいて、※4のときには、変動時間がそれぞれ3.100秒及び4.350秒に短縮され、※5のときには、変動時間がそれぞれ1.000秒及び2.250秒に短縮される。
一方、右図柄は、リーチ1のとき、図34に示すように、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び10.006秒間の変動パターンDにて変動され、その後1.184秒間変動パターンEにて変動された後に停止表示される。リーチ2・3での右図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び15.006秒間の変動パターンDにて変動され、その後1.184秒間変動パターンEにて変動された後に停止表示される。リーチ4での右図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び14.672秒間の変動パターンDにて変動され、その後2.660秒間変動パターンIにて変動された後に停止表示される。リーチ5での右図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC、13.670秒間の変動パターンD、及び0.384秒間の変動パターンGにて変動され、その後2.354〜3.390秒間変動パターンHにて変動された後に停止表示される。リーチ6での右図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC、13.670秒間の変動パターンD、及び0.384秒間の変動パターンGにて変動され、その後2.306秒間変動パターンJにて変動された後、1.234秒(0.875図柄)逆回転されて停止表示される。
なお、上記したリーチ1〜6での右図柄の変動パターンAにおいて、※3のときには、変動時間が9.290秒となり、※4のときには変動時間が5.690秒に短縮され、※7のときには、変動時間が7.790秒となる。また、大当りとなるときのリーチ1〜6の選択及び図面変動中にスピンをするか否かの決定は、WCRND_ACTからの抽出値に基づいて行われる。例えば、WCRND_ACTの抽出値が「0〜7」の何れかの場合には、リーチ1を選択し且つ図面変動中にスピンさせる。また、WCRND_ACTの抽出値が「121〜127」の何れかの場合には、リーチ6を選択し且つ図面変動中にスピンさせない。
次に、キャラクタ画像表示部60に表示される具体的な図柄変動画像について図35乃至図38を参照して説明する。なお、本実施例では、「カーレース」をゲームコンセプトに採用することで、キャラクタ画像表示部60に表示するキャラクタ画像もこれに基づいたものとなっている。即ち、図35(A)に示すように、レーシングカー61が遊技者用のキャラクタ画像となる一方で、レーシングカー61の前方に表示される3台のレーシングカー62〜64が相手方のキャラクタ画像となり、これら4台のレーシングカー61〜64が表示画面上であたかもカーレースを行うような表示となっている。また、レーシングカー62〜64上には、それぞれ左・中・右の各特別図柄表示部62a・63a・64aが設けられており、これら特別図柄表示部62a・63a・64aでは、それぞれ左・中・右の各特別図柄が可変表示されるようになっている。そして、図35(B)に示すように、各特別図柄表示部62a・63a・64aで図柄変動が行われているなか、レーシングカー61が先ず左側のレーシングカー62に体当たりする。これにより、左特別図柄表示部62aの変動が停止すると共に、この変動停止した左図柄が表示画面の上部左側に左確定図柄62bとして表示される(図35(C)参照)。その後は、同様にしてレーシングカー61が右側及び中側の各レーシングカー64・63に順次体当たりすることで、右・中の各図柄が表示画面の上部右側及び上部中央に右・中の各確定図柄64b・63bとして表示される(図36(A)参照)。なお、図36(A)は、リーチせずに外れが確定した場合の表示画像である。また、図35(A)の表示画像は、前述した表示制御信号(INT信号)のCOM0が21Hのときの画像であり、同様に、図35(B)の表示画像、図35(C)の表示画像、及び図36(A)の表示画像は、それぞれ表示制御信号のCOM0が22H、23H、24Hのときの画像である。
次に、各リーチ変動におけるキャラクタ画像の表示を説明する。なお、リーチ変動時には、前記WCRND_ACTの抽出値に応じてレーシングカー61が図37(A)に示すように一度スピン表示されるものである。先ず、リーチ1(ノーマルリーチ)の変動では、前述したリーチしない場合と同様の各図柄変動を行うなかで、左・右の各確定図柄62b・64bが同一に揃って表示され(図36(B)参照)、その後もリーチしない場合と同様の中図柄の変動停止が行われる。リーチ2(S字リーチ)の変動では、図37(B)に示すように、左・右の各確定図柄62b・64bが同一図柄で揃うと、レースコースが今までの直線コースからS字コース65に変更表示される。リーチ3(どけどけリーチ)の変動では、図37(C)に示すように、左・右の各確定図柄62b・64bが同一図柄で揃うと、レーシングカー61から「どけ」の文字61aが表示される。リーチ4(バックファイヤーリーチ)の変動では、図38(A)に示すように、左・右の各確定図柄62b・64bが同一図柄で揃うと、レーシングカー61がレーシングカー63に体当たりする際バックファイヤー66が表示される。リーチ5(すべりリーチ)又はリーチ6(もどりリーチ)の変動では、図38(B)に示すように、左・右の各確定図柄62b・64bが同一図柄で揃うと、レーシングカー61がレーシングカー63に複数回体当たりする。また、このとき、レーシングカー63上の中特別図柄表示部63aで変動される中図柄は、あたかもダルマ落しを行うかのようにレーシングカー61の体当たり毎に1図柄ずつ変動される。なお、図36(B)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が25Hであり且つCOM4の3・2ビットが「0・0」のときの画像であり、図37(A)の表示画像は、表示制御信号のCOM4の4ビットが「1」のときの画像であり、図37(B)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が25Hであり且つCOM4の3・2ビットが「1・0」のときの画像であり、図37(C)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が25Hであり且つCOM4の3・2ビットが「0・1」のときの画像であり、図38(A)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が27Hのときの画像であり、図38(B)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が25Hのときの画像である。また、上記した各リーチ1〜6は、本発明におけるリーチ種類を限定するものではなく、例えば、図38(C)に示すように、レーシングカー61が横一列になった3台のレーシングカー62〜64に同時に体当たりすることで、左・中・右の各確定図柄62b・63b・64bをほぼ同時に停止表示する同期的な変動態様であっても構わない。
ところで、以上のようなキャラクタ画像表示での各種リーチ変動制御において、本実施例では、高確率時のリーチ変動態様を一律にリーチ以外での変動態様に設定することで、高確率時における遊技進行の迅速化を招来している。即ち、通常確率時でのリーチ変動では、前述したWCRND_ACTからの抽出値に基づいて複数種類のリーチ1〜6の中から1種類の変動態様を選択決定し、これを特別図柄のリーチ変動としているが、高確率への確変時では、このような複数種類のリーチ1〜6の中からの変動態様の選択を行うことなく、最短変動時間の変動態様であるリーチ以外での変動態様にて特別図柄を一律に変動制御するようになっている。以下に、このような変動態様の選択プロセスを図39のフローチャートに基づいて説明する。図39において、先ず、高確率中か否かを判別し(S101)、高確率中のときはリーチ以外での変動態様にて特別図柄を一律に変動制御する(S102)。一方、高確率中でないときは次に大当りか否かを判別し(S103)、大当りのときは大当り用のリーチ選択範囲をセットして(S104)、後述のS110に移行する。一方、前記S103の判別で大当りでないときは、次にリーチの有無を判別し(S105)、リーチがないときは前記S102に移行してリーチ以外での変動態様にて特別図柄を一律に変動制御する。一方、リーチがあるときは次に条件を判別する(S106)。S106で条件1のときは条件1用のリーチ選択範囲をセットし(S107)、S106で条件2のときは条件2用のリーチ選択範囲をセットし(S108)、また、S106で条件3のときは条件3用のリーチ選択範囲をセットして(S109)、S110に移行する。S110では、抽出したWCRND_ ACTの値が前記セットしたリーチ選択のどの範囲に含まれるかを判別することでリーチ1〜5のいずれかを選択する。そして、S110で選択された各リーチ1〜5の種類に応じて、リーチ1での変動態様(S111)、リーチ2・3での変動態様(S112)、リーチ4での変動態様(S113)、リーチ5での変動態様(S114)のいずれかにて特別図柄を変動制御する。
また、上記のような高確率時リーチでの変動態様設定としては、本実施例のものに限定するものではなく、例えば、高確率時において、通常変動ではリーチ以外での変動態様を選択するが、確変図柄に対してのみリーチ変動を行うようにしてもよく、又大当り確定のときのみリーチ変動を行うようにしてもよい。この場合、遊技進行の迅速化を図りながらも遊技者の注目度の高い変動は表示することができ、期待感を減少させることが少ない点で有利である。さらに、図38(C)の同期変動態様のように、他のリーチ変動時間より短い特殊変動態様で表示してもよい。この場合、遊技進行の迅速化を図ると共に表示方法を通常確率時と変えていることで高確率中であることが遊技者にすぐ分かる点で有利である。さらに、リーチ動作は行いながらもリーチ選択率を変えることで変動時間の短縮化を行ってもよい。例えば、通常確率時行っていたリーチのうち最も変動時間の長いリーチを除いて変動態様を選択決定する。この場合、遊技進行の迅速化を図りながらも興趣を減少させることがない点で有利である。
また、複数種類のリーチは、本実施例に限らず、表示内容、変動速度、変動時間、停止順序、効果音等を変えてもよく、さらには組合せてもよい。さらに、本実施例では、キャラクタ画像表示部60で可変表示するキャラクタ画像(レーシングカー)に特別図柄表示部62a・63a・64aを設けると共に該特別図柄表示部62a・63a・64aで各特別図柄を変動し、これら特別図柄が所定の大当り組合せとなったときを本発明の予め定めた表示結果としているが、特にこのようにキャラクタ画像表示部60で特別図柄を変動させるものに限定する必要はない。例えば、キャラクタ画像表示部60で可変表示するキャラクタ画像を、複数のパズル片としたり、人物画像としても構わない。複数のパズル片をキャラクタ画像とした場合での予め定めた表示結果とは、全パズル片により所定の図柄が完成された場合であり、人物画像をキャラクタ画像とした場合での予め定めた表示結果とは、人物画像が他の人物画像と勝負して勝った場合や人物画像が画面上所定の目的地点へ到達した場合である。また、複数のパズル片をキャラクタ画像とした場合でのリーチ状態は、パズルの完成度に応じた設定であり、人物画像をキャラクタ画像とした場合でのリーチ状態は、勝負や移動の過程度合いに設定することができる。
次に、特別可変表示装置30の変動終了後の動作について図40乃至図42を参照して説明する。まず、変動の結果、大当り遊技状態となった場合では、図40に示すように、中図柄列の変動が停止した後、微少時間(0.800秒)が経過した時点で大当りの判定が行われ、その後所定時間(7.300秒)が経過すると、特別可変入賞球装置9の開閉板11を開放すべくソレノイド10が所定時間(29.500秒)ONされる。開閉板11の開放終了後の所定時間(2.000秒)は、役物連続作動装置作動有効時間として設定され、その時間内に特定玉検出器12がONすれば、継続権が成立するように制御される。その後、特別可変入賞球装置9の最終回の開放動作が終了した時点で始動入賞記憶がある場合には、図41に示すように、特別可変入賞球装置9の閉鎖から所定時間(13.002秒)後にWCRND1の読み出し及び判定を行い、その後特別可変入賞球装置9の閉鎖から所定時間(13.004秒)後に全図柄列の変動を開始させる。一方、図42に示すように、中図柄列の変動が停止して外れとなった後、始動入賞記憶がある場合には、所定時間(0.800秒)経過した時点で外れの判定が行われ、その後所定時間(0.002秒)後にWCRND1の読み出し及び判定を行い、中図柄列の変動停止から所定時間(0.804秒)後に全図柄列の変動を開始させる。
次に、大当り遊技状態となったときにキャラクタ画像表示部60に表示される具体的な画像について図43乃至図45を参照して説明する。先ず、図43において、大当り遊技状態の発生に伴って特別可変入賞球装置9が所定時間開放されると、その開放に応じてキャラクタ画像表示部60には、図44(A)に示すような画像表示aが行われる。即ち、キャラクタ画像表示部60の上部左側には大当り図柄67が表示され、キャラクタ画像表示部60の下部右側には特別可変入賞球装置9の開放回数を示すラウンド数68が表示される。また、キャラクタ画像表示部60の上部右側には、10個の表示ポイント69aを備えた入賞個数表示部69が表示され、該入賞個数表示部69では、特別可変入賞球装置9への入賞毎に表示ポイント69aを順次点灯表示する。そして、入賞玉検出器13(図43中には、入賞球検出器と記載)は、上記のような特別可変入賞球装置9への入賞毎にその入賞玉を9個まで検出し、特定玉検出器12(図43中には、特定球検出器と記載)は、V入賞の打玉(特定玉)を10個目の入賞玉として検出する。また、入賞玉検出器13が9個目の入賞玉を検出し終えてから特定玉検出器12が特定玉を検出し終えるまでの時間T2では表示維持フラグがONされることにより、該表示維持フラグが再度OFFするまで画像表示aが継続される。なお、表示維持フラグは、入賞玉検出器13での9個目の入賞検出以降所定時間T1(例えば、2S)ON状態が継続されるものであるが、その所定時間T1の経過以前にV入賞があればその時点でOFFとなり画像表示aを画像表示bに切り換える。また、図44(A)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が50Hのときの画像である。
上記画像表示bは、図44(B)に示すように、キャラクタ画像表示部60の上部左側に大当り図柄67を表示し、キャラクタ画像表示部60の中央部に次回ラウンド数70を表示する。その後、画像表示bを所定時間T3(例えば、2S)行うと、再度画像表示aを行って特別可変入賞球装置9を開放する。そして、以上のような画像表示a・bの繰り返しを継続権の発生毎に行い、最終の16ラウンド目には、特定玉検出器12での特定玉の検出動作が自動的に無効となる。これにより、16ラウンド目の表示維持フラグは所定時間T1いっぱいのON状態となり、この間16ラウンド目の画像表示aが継続表示される。そして、画像表示aが終了すると、キャラクタ画像表示部60には、図45(A)に示すような画像表示cが行われる。即ち、キャラクタ画像表示部60の上部左側には大当り図柄67が表示され、キャラクタ画像表示部60の中央部には大当り遊技状態の終了を報知する「END」の文字71が表示される。なお、確変図柄で大当りした場合での16ラウンド終了後の画像表示cについては、「END」の文字71に換えて残りの確変回数を報知する「あと2回」等の文字72が表示される(図45(B)参照)。また、図44(B)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が41Hのときの画像であり、図45(A)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が60Hのときの画像であり、図45(B)の表示画像は、表示制御信号のCOM0が62Hのときの画像である。
次に、前記普通図柄表示器34に表示される普通図柄について説明する。普通図柄は、図46に示すように、「0・2・4・6・8・F」の6種類であり、1図柄の表示時間を0.040秒とした1周期(0.240秒)で変動表示される。また、これらの普通図柄に対しては、図47に示すように、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用のWCRND2(3〜13)と、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込み処理余り時間に1ずつ加算される普通図柄表示用のWCRND_F(0〜5)と、が設けられている。WCRND_F(0〜5)の各ランダム数は、図48に示すように、「0・2・4・6・8・F」の各普通図柄に対応して設けられている。また、WCRND2(3〜13)からのランダム数の抽出において、図49に示すように、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普通図柄表示器34にWCRND_Fデータの「5」に対応する「F」の当り図柄を表示して普通可変入賞球装置5を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WCRND2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WCRND_Fデータの値を抽出し、この値に対応する外れ図柄を普通図柄表示器34に表示する。なお、WCRND2で外れと判定されたにも関わらずWCRND_
Fで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合には、「0」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器34に表示するものである。また、上記WCRND2からの抽出データの判定は、当り確率が通常時の場合であり、高確率時には、WCRND2から抽出された値が「3〜12」のうち何れかの値で当りと判定する一方、それ以外の「13」の値で外れと判定するようになっている。
次に、上記した普通図柄表示器34での普通図柄の変動動作を図50乃至図53のタイムチャートに基づいて説明する。先ず、図50において、通過玉検出器15(図50中には、始動玉検出器と記載)がONすると、これと同時にWCRND2及びWCRND_Fの抽出及び格納が行われる。その後、通過玉検出器15のONから所定時間(0.002秒)が経過すると、格納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、その0.002秒後に普通図柄の変動を開始する。そして、通過玉検出器15のONから所定時間(29.500秒)後に変動を停止する。なお、図50に示す条件1である確率変動時あるいは短縮変動時(本実施例では、電源投入から初当りまでの間)には、普通図柄の変動時間が5.000秒に短縮され、図50に示す条件2である確率変動時に普通図柄の始動記憶が3個以上ある場合あるいは短縮変動時に普通図柄の始動記憶が3個以上ある場合には、普通図柄の変動時間が2.000秒に短縮されるものである。そして、通常確率時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図51に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.500秒)後に普通可変入賞球装置5を0.500秒間開放する。その後、通過玉検出器15への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置5の閉鎖から0.002秒後に、格納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。なお、このときの普通可変入賞球装置5の開放動作は0.500秒間ではあるが、入賞玉が1個入れば時間に満たなくてもその時点で開放を終了するものである。
また、確率変動時(高確率時)又は短縮変動時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図52に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.500秒)が経過すると普通可変入賞球装置5を2.900秒間開放し、2.000秒のインターバルを置いた後に再度2.900秒間開放する。その後、通過玉検出器15への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置5の閉鎖から0.002秒後に、格納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。一方、停止表示される普通図柄が外れ図柄となり且つ通過玉検出器15への通過記憶がある場合には、図53に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(1.002秒)後に格納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。なお、このときの普通可変入賞球装置5の開放動作は2.900秒を2回繰り返すものであるが、それぞれの開放において入賞玉が3個入れば時間に満たなくてもその時点で開放を終了するものである。
上記した確率変動と短縮変動の作動について具体的に実施例を用いて以下に説明する。先ず、第一実施例として図54に示すように、遊技機の電源投入時から初当りまでの間は、普通図柄の変動時間のみを短縮制御する短縮変動が行われる。また、大当り時に特別可変表示装置30に「3」「5」「7」「9」「1」のうち何れかの同一図柄のゾロ目(大当り図柄であり且つ確変図柄)が停止表示されて大当り遊技状態となることを条件に(図54中では、「1」による大当りを記載)高確率への確率変動が行われ、その後、無条件に2回繰り返し行われる。なお、この確率変動は、確変図柄での特定遊技状態(大当り遊技状態)発生の終了を契機に高確率に変動させた後、確変図柄以外での特定遊技状態の発生を契機に通常時の確率に戻す。また、確変時に再度確変図柄で大当りした場合では、その時点から再度確率変動が2回繰り返される。なお、このような確率変動は、普通図柄で行われると共に本実施例では、特別図柄でも同じ契機で確率変動が行われる。
また、確率変動の所定条件としては、「7」等の確変図柄(且つ、大当り図柄)の停止表示に限定するものではない。例えば、全種類の大当り図柄のうちいずれかが停止表示された場合、大当り図柄以外の所定の図柄が停止表示された場合、確変決定乱数を設けて所定の乱数が抽出された場合、所定の入賞口あるいは通過口で打玉を検出した場合、前記始動玉検出器8で打玉を所定回数検出した場合、特別可変表示装置30で所定回数リーチ表示を行った場合、特定遊技状態を所定回数発生した場合、パチンコ遊技機1の差玉数(打ち込み玉数と景品玉数との差)又は出玉率(出玉数/打ち込み玉数)が所定値となった場合、あるいはパチンコ遊技機での遊技時間が所定時間となった場合、のうち何れか少なくとも1つ以上を成立条件としても良い。なお、本実施例では、普通図柄の変動時間を短縮する所定条件の成立期間を遊技機の電源投入時から初当りまでの期間としているが、この場合、パチンコ店の開店当初から遊技を行うと、普通図柄の変動時間が短いので普通可変入賞球装置5の開放回数が増して遊技者にとって有利な状態での遊技内容となり得るため、パチンコ店にとっては開店時での収客率が向上できるようになっている。また、このような普通図柄の短縮変動は、大当り発生以外の通常の遊技状態に特定の遊技価値として付与することができるため、遊技性をより一層向上することができる。
次に、第二実施例として、図55のタイミングチャートについて説明する。図55に示すように、大当り終了時点からその時点からの特別図柄の始動累計数50回までの期間を所定条件の成立期間として普通図柄の短縮変動を行う。このため、大当り後の成立期間中は遊技者は通常より少ない打玉で数多く特別図柄の変動結果を導出することができる。よって、大当り直後は再び大当りする可能性が増し、ひいては遊技者の大当り後の台離れ(遊技をやめてしまう)を減少することができる。また、図示しないが大当り発生において所定の特別図柄(例えば、「7」)で揃った場合、今回の大当り終了時点から次回の大当り発生時点までの期間を所定条件の成立期間とする。この場合では、短縮変動を決定する所定の特別図柄をその他の特別図柄に対して色分けあるいは大きさを変えて表示することで識別区分けしてもよい。また、このように大当り発生中を短縮変動の所定条件の成立期間に入れないことは、本実施例のように特別可変入賞球装置9の真上に普通可変入賞球装置5を設けた構造において、普通可変入賞球装置5の開放によって特別可変入賞球装置9への入賞が減り、特定領域に玉が1つも入賞せずに特定玉検出器12をONさせることができないため、開放サイクルの継続権が消滅(所謂パンクという)してしまうことを回避している。
次に、第三実施例として、図56に示すように、判定図柄の表示結果に応じて今回の大当り終了時点から次回の大当り発生時点までの期間を短縮変動の所定条件の成立期間としてもよく、この構成によれば、いずれの大当り図柄に対しても短縮変動の期待感を持たせることができると共に短縮判定図柄が続けて出現する可能性があり、この場合には、通常の大当り以上の遊技玉獲得への期待感が増加することになり遊技性をさらに向上できる。なお、この判定図柄は、図57に示すように、例えば突出部材16の左側方に設けられた2色発光7セグメントLEDからなる判定図柄表示器56に表示されるものであり、大当り遊技状態の発生時点で「0〜9」の判定図柄を変動し、その直後判定図柄が「7」で停止したときは今回の大当り終了時点から次回の大当り発生時点までの間普通図柄を確率変動すると共に短縮変動し、判定図柄が「3」で停止したときは今回の大当り終了時点から次回の大当り発生時点までの間普通図柄を短縮変動する。また、この場合、「7」の判定図柄(確変判定図柄)を赤色表示し、「3」の判定図柄(短縮判定図柄)を橙色(赤色+緑色)表示し、その他の判定図柄を緑色表示することで確変及び短縮の各判定図柄をその他の判定図柄と識別区分けしてもよい。
また、普通図柄の短縮変動条件としては、上記した以外にも、図58に示すように、大当りや電源投入時等の開始条件、及び大当りや電源遮断時等の終了条件を様々に組合せることでも可能である。例えば、開始条件を遊技機の電源投入時とすると共に終了条件を特別図柄の有効始動回数(有効とは、記憶上限値の始動入賞は含まない)100回とした場合には、前記図54の構成と同様に、開店当初は遊技者にとって有利な状態での遊技内容となり得るため、パチンコ店にとって開店時での収客率が向上できる。さらに、その他の組合せ例としては、開始条件を電源投入時とすると共に終了条件をリーチ回数とする場合、開始条件を特定図柄での大当り発生とすると共に終了条件を次回の大当り発生とする場合、開始条件を特別図柄の始動回数とすると共に終了条件を次回の大当り発生とする場合、開始条件を所定入賞口への入賞とすると共に終了条件を特別図柄の始動回数とする場合、開始条件を所定入賞口への入賞とすると共に終了条件を所定時間の経過とする場合、開始条件を所定入賞口への入賞とすると共に終了条件を次回の大当り発生とする場合、開始条件を所定時間の経過とすると共に終了条件を電源遮断時とする場合、開始条件を大当り発生とすると共に終了条件を所定の大当り発生回数とする場合、開始条件を大当り発生とすると共に終了条件を所定のリーチ回数とする場合、開始条件を大当り発生とすると共に終了条件を所定時間の経過とする場合、開始条件を大当り発生とすると共に終了条件を次回の大当り発生とする場合、があげられる。
また、上記普通図柄の短縮変動において、終了条件が始動回数等のように累積数の満了によって行われる場合には、図59(A)に示すように、キャラクタ画像表示部60に残数値を表示するデジタル残数表示部73を設けたり、残数値をアナログ表示するアナログ残数表示部74を設けることで、遊技者に残数値を報知することも可能である。なお、図59(A)に示すアナログ残数表示部74において、各部位74a〜74cは、それぞれ残り75%、50%、25%の指標を意味し、総数に対しての残量が一目で分かるようになっている。さらには、図59(B)に示すように、普通図柄の短縮変動中、キャラクタ画像表示部60の背景部75の色調を通常時と異ならせることで遊技中にその旨を遊技者に報知したり、あるいは残数に応じて点滅周期を短くして背景部75を点滅表示してもよい。なお、背景色の変化に限らず画像の一部又は全部を変化させて行ってもよい。また、前述の左右の各報知ランプ21a・21bは、図60に示すように、各点灯動作の組合せにより、短縮変動中及び確率変動中の旨を遊技者に報知するようになっている。即ち、通常時には、各報知ランプ21a・21bが消灯する一方で、短縮変動時には報知ランプ21aのみが点灯し、確率変動時には報知ランプ21a・21bが共に点灯する。なお、短縮変動の報知は、表示に限らず音で行ってもよく、このように音で報知する場合には、短縮変動開始の旨を音声で報知したり、あるいは短縮変動中の効果音(図柄回転音等)を通常時のものと変えることで報知することができる。
次に、前記サービス図柄表示用の飾りLED−Bに表示されるサービス図柄について説明する。飾りLED−Bは、左右の各飾りLED−B1・B2から構成され、飾りLED−B1・B2の各表示面にはそれぞれサービス図柄をなす「WINNER」及び「CRUSH」の文字が記された透光性のステッカーが貼付されている。また、飾りLED−Bに対しては、その表示制御用のランダム数として図62に示すように、割り込み余り時間に1ずつ加算されるWCRND_KZU(0〜9)が設けられている。WCRND_KZU(0〜9)の各ランダム数は、図63に示すように、「0〜3」が各飾りLED−B1・B2の消灯用、「4〜6」が飾りLED−B1の点灯(「WINNER」の表示)及び飾りLED−B2の消灯用、「7〜9」が飾りLED−B1の消灯及び飾りLED−B2の点灯(「CRUSH」の表示)用となっている。そして、飾りLED−Bでのサービス図柄の変動動作は、図61のタイムチャートに示すように、特別図柄(図61中には、中図柄と記載)の変動停止後0.800秒が経過すると、WCRND_KZUの抽出が行われると同時に飾りLED−B(サービス図柄)の変動が開始され、7.000秒+0〜0.200秒後にWCRND_KZUデータに基づくサービス図柄の表示制御が行われる。即ち、飾りLED−B1(サービス図柄「WINNER」)及び飾りLED−B2(サービス図柄「CRUSH」)のうち何れか一方が点灯表示されるか、あるいは何れも点灯表示されない。このため、予め、ホール内で所定のサービス図柄の点灯表示を決めておき(例えば、サービス図柄「WINNER」が点灯表示したとき)、その点灯表示となったときには、景品玉の継続使用を許可する等を行うことで付加的な遊技内容の盛り上げを行うようになっている。
次に、特別可変表示装置30におけるランプ・LED、及びスピーカ等の構成部材のより具体的な動作について図64乃至図73を参照して説明する。図64乃至図72は、各遊技状態に応じて表示あるいは駆動されるランプ、LED、及びスピーカの動作を示す一覧表図である。なお、図中、丸印は、点灯状態を示し、丸印の中にバツがある表示は、点滅状態を示し、黒丸は、変動状態を示し、二重丸は、点灯移動状態を示す。
最初に、図柄変動に伴う各構成部材の表示動作について説明する。なお、電源投入時、飾りLED−AはOFF1500ms、ON500msの周期で点滅作動し、普通図柄表示器34(図66中には、普通図柄7セグメントLEDと記載)は「0」を表示し、LCD表示器33は左・中・右の各図柄列に「X・6・5」を表示するものである。また、図柄変動に伴う表示動作において、遊技効果LED28は、高確率時のみ888msで点灯移動を行い、特別及び普通の各図柄記憶表示LED36・35は、それぞれ記憶数に合せて左側から点灯表示し、普通図柄表示器34は、通過玉検出器15(図66中には、普通図柄用ゲートと記載)への打玉の通過に伴い通常時には29.500秒、高確率時には5.000秒変動を行い、その後「0・2・4・6・8・F」の何れかを表示し、LCD表示器33は、左・中・右の各図柄を表示する。そして、図柄回転中には、風車ランプ20a、サイドランプ23a、及び飾りLED−Aがそれぞれ250msの周期で同期的に又は交互に点滅作動し、スピーカ29が図柄の回転音Aを効果音として発生する。図柄停止時には、風車ランプ20a及び袖ランプ22aがそれぞれOFF160ms、ON100ms、OFF600msの周期で点滅作動し、サイドランプ23aがOFF260ms、ON100ms、OFF500msの周期で点滅作動し、飾りLED−A・C・DがそれぞれON160ms、OFF700msの周期で点滅作動し、スピーカ29が図柄の停止音Bを効果音として発生する。なお、図柄停止においてすべり、もどり、バックファイヤーを行うときには、風車ランプ20a、袖ランプ22a、及び飾りLED−DがそれぞれON130ms、OFF390msの周期で点滅作動し、サイドランプ23a及び飾りLED−EがそれぞれOFF130ms、ON130ms、OFF260msの周期で点滅作動し、飾りLED−A・C・Fがそれぞれ260msの周期で点滅作動し、スピーカ29が図柄の停止音Cを効果音として発生する。
また、リーチ1のときには、風車ランプ20aがOFF120ms、ON120ms、OFF240msの周期で点滅作動し、サイドランプ23aがOFF240ms、ON120ms、OFF120msの周期で点滅作動し、袖ランプ22aがOFF360ms、ON120msの周期で点滅作動し、飾りLED−A・C・Fがそれぞれ240msの周期で同期的に又は交互に点滅作動し、スピーカ29が図柄のリーチ音Dを効果音として発生する。リーチ2のときには、風車ランプ20a及び袖ランプ22aがそれぞれOFF200ms、ON100ms、OFF300ms、ON100ms、OFF100msの周期で点滅作動し、サイドランプ23a及び飾りLED−FがそれぞれOFF300ms、ON100ms、OFF100ms、ON100ms、OFF200msの周期で点滅作動し、飾りLED−A・CがそれぞれOFF100ms、ON100ms、OFF500ms、ON100msの周期で点滅作動し、飾りLED−D・EがそれぞれON100ms、OFF300ms、ON100ms、OFF300msの周期で点滅作動し、スピーカ29が図柄のリーチ音Eを効果音として発生する。リーチ3のときには、風車ランプ20a、袖ランプ22a、及び飾りLED−EがそれぞれON240ms、OFF240ms、ON240ms、OFF480msの周期で点滅作動し、サイドランプ23a及び飾りLED−A・D・FがそれぞれOFF240ms/ON240ms×2、OFF240msの周期で点滅作動し、飾りLED−CがOFF960ms、ON240msの周期で点滅作動し、スピーカ29が図柄のリーチ音F等を効果音として発生する。リーチ4のときには、風車ランプ20a、袖ランプ22a、及び飾りLED−DがそれぞれON230ms、OFF690msの周期で点滅作動し、サイドランプ23a及び飾りLED−EがそれぞれOFF230ms、ON230ms、OFF460msの周期で点滅作動し、飾りLED−A・C・Fがそれぞれ460msの周期で点滅作動し、スピーカ29が図柄のリーチ音F等を効果音として発生する。なお、リーチ4におけるスモークの表示及び消滅時には、風車ランプ20a、袖ランプ22a、及び飾りLED−C・Fがそれぞれ100msの周期で点滅作動し、スピーカ29がスモーク出現音I及びスモーク消滅音Jを効果音として発生する。
また、リーチ5・6のときには、風車ランプ20aがOFF100ms、ON100ms、OFF200msの周期で点滅作動し、サイドランプ23aがOFF200ms、ON100ms、OFF100msの周期で点滅作動し、袖ランプ22aがOFF300ms、ON100msの周期で点滅作動し、飾りLED−A・C〜Fがそれぞれ100msの周期で点滅作動し、スピーカ29が図柄のリーチ音Fを効果音として発生する。なお、リーチ5・6におけるすべり、戻り時には、風車ランプ20a、袖ランプ22a、及び飾りLED−DがそれぞれON130ms、OFF390msの周期で点滅作動し、サイドランプ23a及び飾りLED−EがそれぞれOFF130ms、ON130ms、OFF260msの周期で点滅作動し、飾りLED−A・C・Fがそれぞれ260msの周期で点滅作動し、スピーカ29が図柄の停止音Cを効果音として発生する。さらには、上記したリーチ1〜6においてスピンをしたときには、風車ランプ20aがOFF60ms、ON60ms、OFF300ms、ON60msの周期で点滅作動し、サイドランプ23aがOFF120ms、ON60ms、OFF180ms、ON60ms、OFF60msの周期で点滅作動し、袖ランプ22aがOFF180ms、ON60ms、OFF60ms、ON60ms、OFF120msの周期で点滅作動し、飾りLED−A・D・Eがそれぞれ60msの周期で同期的に又は交互に点滅作動し、飾りLED−FがOFF240ms、ON60ms、OFF180msの周期で同期的に又は交互に点滅作動し、スピーカ29がスピン音Kを効果音として発生する。
次に、大当り発生に伴う各構成部材の表示動作について説明する。なお、図柄停止から判定までの間、遊技効果LED28は、高確率時のみ888msで点灯移動を行う。また、大当り発生に伴う表示動作において、飾りLED−Bは、大当り後7.000秒間変動を行った後、消灯するか「WINNER」あるいは「CRUSH」の何れかを点灯表示し、特別及び普通の各図柄記憶表示LED36・35は、それぞれ記憶数に合せて左側から点灯表示し、普通図柄表示器34(図71中には、普通図柄7セグメントLEDと記載)は、通過玉検出器15(図71中には、普通図柄用ゲートと記載)への打玉の通過に伴い通常時には29.500秒、高確率時には5.000秒変動を行い、その後「0・2・4・6・8・F」の何れかを表示し、LCD表示器33は、左・中・右の各図柄を表示する。そして、大入賞口開放前には、遊技効果ランプ27が300msの周期で点滅作動し、遊技効果LED28が672ms間点灯移動した後に48msの周期で点滅作動し、風車ランプ20a、サイドランプ23a、袖ランプ22a、及び飾りLED−Fがそれぞれ100msの周期で同期的に又は交互に点滅作動し、飾りLED−Aが200msの周期で点滅作動し、飾りLED−CがOFF200ms、ON100ms、OFF300ms、ON100ms、OFF100msの周期で点滅作動し、飾りLED−DがOFF100ms、ON100ms、OFF300ms、ON100ms、OFF200msの周期で点滅作動し、飾りLED−EがON100ms、OFF300msの周期で点滅作動する。また、このとき、LCD表示器33は、大当りの開始表示を行い、スピーカ29は、大入賞口開放前音L、マシン通過音M、及びスタートシグナル音Nを効果音として発生する。
また、大入賞口開放中には、遊技効果ランプ27が392msの周期で点滅作動し、遊技効果LED28が600ms間点灯移動し、風車ランプ20a及び特定玉入賞表示LED19(図70中には、V表示LEDと記載)がそれぞれ140msの周期で交互に点滅作動し、サイドランプ23aがON140ms、OFF140ms、ON140ms、OFF560msの周期で点滅作動し、袖ランプ22aがOFF560ms、ON280ms、OFF140msの周期で点滅作動し、飾りLED−AがON420ms、OFF1540msの周期で点滅作動し、飾りLED−CがOFF700ms、ON280ms、OFF420ms、ON280ms、OFF280msの周期で点滅作動し、飾りLED−DがOFF420ms、ON280ms、OFF980ms、ON280msの周期で点滅作動し、飾りLED−EがOFF280ms、ON280ms、OFF1250ms、ON140msの周期で点滅作動し、飾りLED−FがOFF840ms、ON280ms、OFF140ms、ON280ms、OFF420msの周期で点滅作動し、LCD表示器33が開放回数、入賞個数の表示及び大当り図柄の表示を行う。次回開放までの間(2.000秒間)には、遊技効果ランプ27が300msの周期で点滅作動し、遊技効果LED28が392ms間点灯移動し、風車ランプ20a、サイドランプ23a、袖ランプ22a、及び飾りLED−C・D・Fがそれぞれ100msの周期で同期的に又は交互に点滅作動し、飾りLED−A・Eがそれぞれ200msの周期で交互に点滅作動し、LCD表示器33が次回開放回数を表示する。なお、上記した大入賞口開放中及び次回開放までの間で、スピーカ29は、大入賞口開放音O・P・Q、特定領域通過時の「GO!」の音声R、及び各ラウンド毎(R1〜R16)のラウンド数を発する音声Sを効果音として発生する。大入賞口開放終了後(13.000秒間)には、遊技効果ランプ27が500msの周期で点滅作動し、遊技効果LED28が1000ms間点灯移動し、袖ランプ22a及び飾りLED−A・C・Fがそれぞれ300msの周期で同期的に又は交互に点滅作動する。また、このとき、LCD表示器33は、大当り終了表示を行い、スピーカ29は、大入賞口開放終了後音Tを効果音として発生する。
なお、異常が発生したときには、サイドランプ23a及び飾りLED−Cがそれぞれ点灯状態を保持し、各記憶表示LED35・36がそれぞれ異常発生前の状態を保持し、普通図柄表示器34がエラー状況に合せて後述の態様で点灯表示する。また、このとき、LCD表示器33は、障害発生を表示し、スピーカ29は、音声による警告音U及び警告音Vを発生する。また、上記した普通図柄表示器34、賞球LED、及び玉切れLED(共に図示せず)のエラー状況等に応じた各表示は、図73に示すようになっている。即ち、獲得遊技球払い出し時には賞球LEDが点灯され、獲得遊技球欠乏時には玉切れLEDが点灯表示されると共に、普通図柄表示器34に「7」が表示される。また、このときの表示解除方法としては賞球タンク(図示せず)に玉を補給することである。下皿遊技球満タン時には普通図柄表示器34に「8」が表示される。また、このときの表示解除方法としては下皿の玉を排出することである。
次に、各種エラーに応じた普通図柄表示器34の表示動作及びその解除方法について説明する。なお、以下に示す各種エラー時において、賞球LED及び玉切れLEDは、それぞれ201.96msの周期で交互に点滅作動するものである。まず、賞球装置エラー時には「0」を表示する。また、このときの表示解除方法としては玉づまりの原因を取り除きリセットスイッチを押すことである。当り玉検出装置玉づまりエラー時には「1」を表示する。また、このときの表示解除方法としては玉づまりの原因を取り除くことである。賞球個数信号未接続エラー時には「2」を表示する。また、このときの表示解除方法としては賞球個数信号用配線を正常な状態にすることである。カードユニット未接続エラー時には「3」を表示する。また、このときの表示解除方法としてはカードユニットを接続することである。カードユニット通信エラー時には「4」を表示する。また、このときの表示解除方法としてはカードユニットとの接続を正常な状態にすることである。賞球個数信号エラー時には「5」を表示する。また、このときの表示解除方法としては賞球個数信号用配線を正常な状態にし、リセットスイッチを押すことである。当り玉検出装置排出エラー時には「6」を表示する。また、このときの表示解除方法としては当り玉検出装置を正常にし、リセットスイッチを押すことである。
なお、上記実施例は、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、特別可変表示装置30をLCD表示器33にて構成しているが、特にこれに限定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマで構成することも可能である。また、遊技機の構成として、始動玉検出器8の入賞玉の検出に伴って特別可変表示装置30での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して特別可変入賞球装置9を開放する遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定領域に打玉が入賞すると特定遊技状態が発生する遊技機(これを俗に第3種という)であっても良い。さらには、遊技機全体をLCD表示器等の表示装置にて構成する、即ち「打玉」「可変入賞球装置」等の構成部材を疑似的に表示器に表示することで遊技機を構成することも可能である。なお、この場合では、賞球の払出しを得点等で代行しても良い。また、本実施例では、特別図柄と普通図柄とをそれぞれ別体の図柄表示器にて表示しているが、特にこれに限定するものではなく、特別図柄と普通図柄とを同一の図柄表示器にて表示する構成としてもよい。