JP2007209317A - 刈払機及び刈払機用隅切り保護具 - Google Patents

刈払機及び刈払機用隅切り保護具 Download PDF

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Abstract

【課題】刈払作業を、容易に、かつ、安全に行うことを可能にした刈払機の提供。
【解決手段】上記課題は、長尺棒2と、この長尺棒2に設けられて原動機を駆動源として回転する回転刃3と、この回転刃3に着脱可能に装着した隅切り保護具7とを少なくとも備え、前記隅切り保護具7を、一端側が長尺棒2に着脱可能に取り付けられ、かつ、他端側が回転刃3上に延在させてなる支持部材9と、この支持部材9に取り付けられる一対の扇状保護片10、11とを含む構成とし、この扇状保護片10、11の外周を回転刃3の外周よりも外方に突出させるとともに、前記一対の扇状保護片10、11のいずれか一方若しくは両方を、前記支持部材9に着脱可能に取り付けることにより、達成できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、地面に生えた草類などを刈り取るのに好適な刈払機及び刈払機用隅切り保護具に関するものである。
従来、刈払機としては、長尺棒と、この長尺棒の先端側に設けられた回転刃と、長尺棒の後端側に設けられて回転刃の駆動源となる駆動装置と、長尺棒を保持する肩掛けバンドと、長尺棒を左右に振るための握りハンドルとを少なくとも有し、その長尺棒にアタッチメントとしての刈払機用隅切り保護具が取り付けられる構造になっている。そして、その刈払機用隅切り保護具としては、回転刃の後半周の上面及び側面を覆う半円状の後部保護カバーと、この後部保護カバーに取り付けた熊手状の前部保護カバーとからなる構造にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−357665号公報(段落番号0015〜0020、図1〜図2)
しかしながら、上述の特開2004−357665号公報に記載されている刈払機用隅切り保護具及び刈払機では、回転刃の前半周の上面及び側面を覆う前部保護カバーを熊手状としているために、その熊手状部分に刈り取られた草類が絡まってしまうとともに、その熊手状部分が簡単に破損若しくは変形してしまうという問題点を有していた。
さらに、上述の特開2004−357665号公報に記載されている刈払機用隅切り保護具及び刈払機では、半円状の後部保護カバーによって、回転刃の後半周の上面及び側面が覆われているため、その半円状の後部保護カバーと回転刃との間に、刈り取られた草類が詰まってしまったり、あるいは、回転刃と前部保護カバー及び後部保護カバーとの間の回転軸部に刈り取られた草類が絡み付いたりして、回転刃の回転を停止させてしまうとともに、その詰まってしまったり、あるいは、絡みついたりした草類を取り除くには、前部保護カバー及び後部保護カバーを刈払機から外さないとできないという問題点を有していた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、刈払機用隅切り保護具と回転刃との間に刈り取られた草類が詰まったり、あるいは、刈り取られた草類が回転刃の回転軸部の周りに絡み付いたりすることで、回転刃の回転を停止させることを阻止できて、しかも、簡単に破損することのない刈払機及び刈払機用隅切り保護具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、長尺棒と、この長尺棒の先端側に設けた伝達機構収納体と、この伝達機構収納体に収納した回転軸と、この回転軸に連結された回転刃と、前記長尺棒に設けられて前記回転刃の駆動源となる駆動装置と、前記長尺棒を左右に振るための握りハンドルとを少なくとも有し、前記長尺棒に隅切り保護具を取り付けてなる刈払機において、前記隅切り保護具を、一端側が前記長尺棒に着脱可能に取り付けられ、かつ、他端側が前記回転刃上に延在させてなる支持部材と、この支持部材に取り付けられる一対の第1の扇状保護片及び第2の扇状保護片を含む構成とし、前記第1の扇状保護片と第2の扇状保護片を、前記第1の扇状保護片の内側端面と前記第2の扇状保護片の内側端面との間に間隙が形成されるとともに、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片の先端部が、前記回転刃の先端部の外周よりも外方に突出するように、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を前記支持部材に取り付けてなることにある。
さらに、本発明の特徴は、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を、前記伝達機構収納体に収納した回転軸の軸線と交差する位置より前記長尺棒の長手方向の中心線の延長線に対して略直角方向に延びる線よりも、後方に前記第1の扇状保護片の外側端面及び前記第2の扇状保護片の外側端面が位置する形状とした刈払機にある。
さらに、本発明の特徴は、前記支持部材を、前記長尺棒に取り付けるための取り付け部と、この取り付け部から前記回転刃上に延在させてなる延在部と、前記長尺棒の先端側に設けられた伝達機構収納体が嵌合する開口とを含む構成とした刈払機にある。
さらに、本発明の特徴は、前記第1の扇状保護片及び第2の扇状保護片を、前記回転刃の外周よりも外方に突出させる先端部と、前記支持部材の延在部に取り付けるための平坦部と、この平坦部と前記先端部とを連結するための湾曲部とからなり、この湾曲部を、前記伝達機構収納体に向って凹ませた形状とした刈払機にある。
さらに、本発明の特徴は、前記支持部材の取り付け部の前端側に位置する部分に、前記握りハンドルを握って草類の刈り払いを行う刈払作業者の足部に前記回転刃が接触するのを阻止する接触防止カバーを設けた刈払機にある。
さらに、本発明の特徴は、前記第1の扇状保護片と前記第2の扇状保護片のいずれか一方若しくは両方を、前記支持部材に着脱可能に取り付けてなることを特徴とする刈払機にある。
さらに、本発明の特徴は、長尺棒と、この長尺棒の先端側に設けた伝達機構収納体と、この伝達機構収納体に収納した回転軸と、この回転軸に連結された回転刃と、前記長尺棒に設けられて前記回転刃の駆動源となる駆動装置と、前記長尺棒を左右に振るための握りハンドルとを少なくとも備えた刈払機に、着脱可能に装着される隅切り保護具であって、前記隅切り保護具を、一端側が前記長尺棒に着脱可能に取り付けられ、かつ、他端側が前記回転刃上に延在させてなる支持部材と、この支持部材に取り付けられる一対の第1の扇状保護片及び第2の扇状保護片とから構成し、しかも、前記第1の扇状保護片と第2の扇状保護片を、前記第1の扇状保護片の内側端面と前記第2の扇状保護片の内側端面との間に間隙が形成されるとともに、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片の先端部の外周が、前記回転刃の外周よりも外方に突出するように、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を、前記支持部材に取り付ける構成とした刈払機用隅切り保護具にある。
さらに、本発明の特徴は、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を、前記伝達機構収納体に回転軸の軸線と交差する位置より前記長尺棒の長手方向の中心線の延長線に対して略直角方向に延びる線よりも、後方に前記第1の扇状保護片の外側端面及び前記第2の扇状保護片の外側端面が位置する形状とするとともに、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を前記支持部材に着脱可能に取り付ける構成にしたことを特徴とする刈払機用隅切り保護具にある。
本発明によれば、刈払機用隅切り保護具と回転刃との間に刈り取られた草類が詰まること及び刈り取られた草類が回転刃を収納した伝達機構収納体の周りに絡み付くことが、ほとんどなくなるので、回転刃の回転を停止させることを阻止できるとともに、刈り取られた草類を、刈払機用隅切り保護具によって、所定の箇所に掻き集めることができる使い勝手性及び安全性の優れた刈払機が得られる。
さらに、本発明によれば、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片の先端部の外周を、前記回転刃の外周よりも外方に突出するように、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を回転刃上に延在させた支持部材に取り付けるようにしているので、それら扇状保護片は簡単に破損することないとともに、立ち木の周りの地面及び田んぼの畦などの隅部に生えている草類等を、立ち木や畦波板などを損傷させることなく、安全に、かつ、円滑に刈り取ることを可能にする刈払機用隅切り保護具が得られる。
発明の実施するための最良の形態
以下、本発明の実施形態例を、図1〜図11に基づき、具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わる刈払機における隅切り保護具を分解した状態を示す全体斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係わる刈払機における駆動装置用の伝達機構の要部概略説明図である。図3は、本発明の一実施形態に係わる刈払機における隅切り保護具の取り付け状態を示す要部上面図である。図4は、本発明の一実施形態に係わる刈払機における隅切り保護具の取り付け状態を説明するための説明図である。図5は、本発明の一実施形態に係わる刈払機の隅切り保護具の分解斜視図である。図6は、本発明の一実施形態に係わる刈払機の隅切り保護具を構成する支持部材の斜視図である。図7は、本発明の一実施形態に係わる刈払機の隅切り保護具を構成する支持部材の側面図である。図8は、本発明の一実施形態に係わる刈払機の隅切り保護具を構成する扇状保護片の上面図である。図9は、本発明の一実施形態に係わる刈払機の隅切り保護具を構成する扇状保護片の拡大斜視図である。図10は、本発明の一実施形態に係わる刈払機の隅切り保護具を構成する支持部材の位置を調整するための位置調整部材の拡大斜視図である。図11は、本発明の一実施形態に係わる刈払機の隅切り保護具の作用説明図である。
図1に示す一実施形態の刈払機1は、長尺棒2と、この長尺棒2の先端側に設けられた回転刃3と、長尺棒2の後端側に設けられて回転刃3の駆動源となる駆動装置4と、長尺棒2を保持する肩掛けバンド5と、長尺棒2を左右に振るための握りハンドル6とを少なくとも有し、その長尺棒2にアタッチメントとしての隅切り保護具7が、着脱可能に取り付けられるようにしてある。
長尺棒2の先端側に設けられた筒状の伝達機構収納体8内には、図2に示すように、複数個の伝達歯車8A及び回転軸8Bが設置されている。長尺棒2内には、駆動装置4の回転力を伝達歯車8A及び回転軸8Bに伝達するための細長伝達軸8Cが設けられている。長尺棒2は、直径が約25mmで、かつ、長さが約160cmのステンレス、アルミニュームなどの軽量化された鋼管からなる。伝達機構収納体8は、長尺棒2の長手方向の中心線X2の延長上に配設させるようにしてある。伝達機構収納体8に設置した回転軸8Bは、伝達機構収納体8の縦方向の中心と回転軸8Bの軸線X1が一致するように、設けられている(図2及び図3を参照)。
回転刃3は、回転軸8Bの自由端(下端)に取り換えができるように固定されており、駆動装置4の回転力が、細長伝達軸8C−伝達歯車8Aを介して、回転軸8Bに伝達されることで、一方向(図1の矢印P方向)に回転するようにしてある。駆動装置4は、2サイクルエンジンからなり、長尺棒2の後端側に取り換えができるように固定されている。回転刃3は、円板状の外周に鋸状の刃を有する形状としてある。回転刃3の直径は、約230mm〜約255mmとしてある。
肩掛けバンド5は、布製若しくは皮製であって、刈払機1の使用者の肩に長尺棒2を吊るして長尺棒2の後端側に設けた駆動装置4を支えるのに好適な位置に設けられている。握りハンドル6は、ステンレス、アルミニュームなどの鋼管からなり、刈払機1の使用者の肩に肩掛けバンド5を掛けた状態で、刈払機1の使用者が両手を使って、長尺棒2を左右に振ることが円滑に行える形状としてある。
隅切り保護具7は、一端側が長尺棒2に着脱可能に取り付けられ、かつ、他端側が回転刃3上に延在させてなる支持部材9と、この支持部材9に取り付けられる一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11とを含む構成としてある(主に図1及び図3を参照)。隅切り保護具7を取り付けた刈払機1には、回転刃3に近接させた状態で、刈払機1の使用者の脚部等に回転刃3が接触するのを阻止する接触防止カバー12が、着脱可能に取り付けられる(主に、図1、図3及び図5を参照)。
支持部材9は、ステンレス製、アルミニューム製などの鋼板からなり、プレス加工によって作られており、長尺棒2に取り付けるための平板状の取り付け部9Aと、この取り付け部9Aから回転刃3上に延在させてなる平板状の延在部9Bと、長尺棒2の先端側に設けられた伝達機構収納体8が嵌合する方形状の開口9Cとからなっている。支持部材9の取り付け部9Aと延在部9Bとの間には、取り付け部9Aが長尺棒2の長手方向に対して略平行となるように、かつ、延在部9Bの下面が回転刃3の上面に対して略平行となるように、折り曲げ傾斜面9Dが形成されている。支持部材9の開口9Cは、伝達機構収納体8及びこの伝達機構収納体8に連結する長尺棒2の先端部分が嵌合可能な大きさに設定されている(主に、図3〜図7を参照)。
支持部材9は、取り付け部9Aを2個の支持部材用締結手段13によって長尺棒2に締結することで、刈払機1に、着脱可能に装着される。支持部材用締結手段13は、留め金具13Aと、蝶ナット13Bとからなっている。留め金具13Aは、長尺棒2が嵌合する嵌合凹部13Cとこの嵌合凹部13Cの左右に設けた金具取り付け孔13Dと、この金具取り付け孔13Dに嵌合する複数個の留め金具用ボルト13Eとからなっている。支持部材9の取り付け部9Aには、図5や図6などに示すように、留め金具用ボルト13Eが挿入する複数個の取り付け孔9Eが設けられている。支持部材9の延在部9Bには、図5及び図6などに示すように、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を取り付けるための扇状保護片用取り付け孔9Fが複数個設けられている。
支持部材9には、図5〜図7などに示すように、支持部材9の強度を増大させる(支持部材9の変形を抑える)ための鋼材からなる長方形状の補強部材14と、鋼材からなる長方形状の位置調整部材15が取り付けられている。補強部材14は、支持部材9の折り曲げ傾斜面9Dの上方に位置するように、支持部材9の取り付け部9Aと延在部9Bとに溶接することにより、固定されている。位置調整部材15は、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aが回転刃3の外周よりも外方に突出するところの突出寸法L1(図4参照)を調整するためのものであって、図6に示すように、支持部材9の延在部9Bに対して、着脱可能に、かつ、左右方向(長尺棒2の長手方向)に移動可能に取り付けられる。位置調整部材15の支持部材9の延在部9Bへの取り付けは、位置調整部材15に設けた長孔15Aに、支持部材9の延在部9Bの上面に溶接された位置調整用ボルト15Bを嵌合させた後、その位置調整用ボルト15Bに蝶ナット15Cを螺着させることで、行われる。位置調整部材15の位置調整は、蝶ナット15Cを緩めて、位置調整部材15を所定位置に移動させた後、再度、蝶ナット15Cを締め直すことにより、行われる。位置調整部材15の一端面には、図10に示すように、伝達機構収納体8の外周壁の形状に合わせた円弧状側面15Dが形成されている。支持部材9の取り付け部9Aを支持部材用締結手段13によって長尺棒2に取り付けた場合には、支持部材9の下面と回転軸8Bの自由端(下端)に固定した回転刃3の上面との間隙G1(図4参照)が、最大5mm内となるようにしてある。
第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11は、ステンレス製、アルミニューム製などの鋼板からなり、プレス加工などによって作られている。第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11は、図8及び図9に示すように、回転刃3の外周よりも外方に突出させる先端部10A、11Aと、支持部材9の延在部9Bに取り付けるための平坦部10C、11Cと、この平坦部10C、11Cと先端部10A、11Aとを連結するための湾曲部10B、11Bとからなっている。第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11には、扇状保護片用ボルト16Bが貫通する貫通孔10F、11Fが複数個設けられている。第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11は、扇状保護片用蝶ナット16A及び扇状保護片用ボルト16Bからなる扇状保護片用締結手段16により、支持部材9の延在部9Bに着脱可能に取り付けられる。すなわち、貫通孔10F、11Fに扇状保護片用ボルト16Bを嵌合させた後、その扇状保護片用ボルト16Bに扇状保護片用蝶ナット16Aをねじ込むことで、支持部材9の延在部9Bに着脱可能に取り付けられる(図1及び図3を参照)。
一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11は、図4に示すように、この第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aの全外周が回転刃3の外周よりも外方に突出する突出寸法L1(図4参照)を、最大5mmとなるように支持部材9の延在部9Bに取り付けられている。第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aは、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の平坦部10C、11Cよりも約30mm高い位置となるように、湾曲部10B、11Bで連結されている。第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の湾曲部10B、11Bは、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11が支持部材9に取り付けられた状態で、伝達機構収納体8に向って凹んだ形状となるように、滑らかに湾曲させてある。
第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11は、図3に示すように、同一大きさ及び同一形状としてあるとともに、長尺棒2の長手方向の中心線X2の延長線に対して略左右対称に配設させてある。しかも、第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11は、第1の扇状保護片10の内側端面10Eと第2の扇状保護片11の内側端面11Eとの間の間隙G2(図3参照)が最大50mmとなるように、かつ、長尺棒2の長手方向の中心線X2の延長線に対して略直角であって、かつ、伝達機構収納体8の中心を通る線Y上よりも後方に第1の扇状保護片10の外側端面10D及び第2の扇状保護片11の外側端面11Dが位置するようにしてある(図3参照)。その結果、回転刃3の刃先の約半分が、第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11によって、覆われた状態となる。
アタッチメントとしての隅切り保護具7を刈払機1に装着する場合、支持部材9の開口9Cの前端縁に伝達機構収納体8の外周前部が当接するように、その伝達機構収納体8を支持部材9の開口9Cに嵌合させた状態とした後、支持部材9を支持部材用締結手段13によって長尺棒2に固定すれば、直径を約230mmとした回転刃3の刃先よりも外方に、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aの全外周が最大5mm以内に突出した状態が得られる。この場合、位置調整部材15は、その位置調整部材15の円弧状側面15Dが伝達機構収納体8の外周前部が当接した状態で、位置調整用ボルト15B及び蝶ナット15Cによって支持部材9の延在部9Bに固定される。
直径を約230mmとした回転刃3に替えて、直径を約255mmとした回転刃3を回転軸8Bの取り付ける場合には、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aの全外周が最大5mm以内に突出した状態となるように、蝶ナット15Cを緩めて、位置調整部材15を所定位置に移動(左右)させた後、再度、蝶ナット15Cを締め直すことで位置調整部材15の位置調整をするとともに、支持部材用締結手段13による支持部材9の長尺棒2への固定位置を位置調整することによって、直径を約255mmとした回転刃3の刃先よりも外方に、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aの全外周が最大5mm以内に突出した状態が得られる。
支持部材用締結手段13によって、支持部材9を長尺棒2に固定した後は、支持部材9の延在部9Bへの、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の取り付け位置を変えることで、回転刃3の外周から外方に突出する第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の突出寸法L1の調整をすることができるようにもしてある。
接触防止カバー12は、ステンレスなどの鋼板製若しくは合成樹脂製であって、図5に示すように、支持部材9の取り付け部9Aの前端側に位置する部分に、着脱可能に取り付けられる。接触防止カバー12は、接触防止カバー用締結手段17によって長尺棒2に取り付けられる。接触防止カバー用締結手段17は、接触防止カバー12に一体化された2個のねじ棒12Aと、嵌合留め金具17Aと、2個の蝶ナット17Bとからなり、長尺棒2に取り付けられた支持部材9の開口9Cから接触防止カバー12のねじ棒12Aを、長尺棒2を挟んで上方に突出させた後、そのねじ棒12Aに蝶ナット17Bをねじ込むことによって、着脱可能に取り付けられる(図3〜図5を参照)。
接触防止カバー12は、支持部材9の取り付け部9Aの前端側に取り付けられた状態で、回転軸8Bの自由端(下端)に固定した回転刃3下面よりも下方に延びる形状にしてあり、土手の斜面を、その土手の上にて刈払機1を持ち上げながら刈払作業をした際に、刈払機1全体が上方に跳ね返った(キックバックした)場合、回転刃3が刈払作業者の足に接触してその足を傷付けてしまうことを阻止する機能を有するようにしてある。接触防止カバー12の下端面は、円弧状としてある。接触防止カバー12の上面には、図5に示すように、凹み部12Bが形成されている。接触防止カバー12の内壁面は、回転刃3の外周に沿うように、円弧状としてある。接触防止カバー12の下端面は、刈払作業者が刈払機1の回転刃3を左右に振りながら地面に生えている草類の刈払作業をした際に、接触防止カバー12が地面に引っ掛からないように、円弧状としてある。また、接触防止カバー12は、地面に生えている草類を回転刃3によって刈り取る際に、その地面にある石類が回転する回転刃3によって飛散して刈払機1を使用する刈払作業者に当たるのを防止する機能も有している。
次に、上記構成の刈払機1への隅切り保護具7及び接触防止カバー12の装着手順の一例を具体的に、説明する。
まず、所定の直径を有する回転刃3(例えば、直径を約230mmとした回転刃3若しくは直径を約255mmとした回転刃3)を回転軸8Bの下端に固定する。
次いで、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を支持部材9の延在部9Bに、貫通孔10F、11Fに扇状保護片用ボルト16Bを嵌合させた後、その扇状保護片用ボルト16Bに扇状保護片用蝶ナット16Aをねじ込むとともに、位置調整部材15の長孔15Aを位置調整用ボルト15Bに嵌合させた状態でその位置調整用ボルト15Bに蝶ナット15Cを螺合させて位置調整部材15を仮止めすることで、隅切り保護具7を組み立てる。
次いで、組み立てた隅切り保護具7における支持部材9の開口9Cに、位置調整用ボルト15Bの円弧状側面15Dが伝達機構収納体8の外周前部が当接するように、その伝達機構収納体8を支持部材9の開口9Cに嵌合させた後、回転刃3の外周から外方に突出する第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の突出寸法L1を調整して位置調整部材15を扇状保護片用蝶ナット16Aにより固定するとともに、支持部材9の取り付け部9Aを支持部材用締結手段13によって長尺棒2に締結する。
その後、接触防止カバー12を、接触防止カバー用締結手段17によって、長尺棒2に締結することによって、刈払機1への隅切り保護具7及び接触防止カバー12の装着作業を完了させることができる。
刈払機1への隅切り保護具7及び接触防止カバー12の装着が完了後、回転刃3の外周から外方に突出する第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の突出寸法L1を調整したい場合は、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の、支持部材9の延在部9Bへの取り付け位置を変えることによって、行うようにしてもよい。
さらに、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11が取り付けられた状態の隅切り保護具7を、刈払機1に装着した後、その隅切り保護具7から第1の扇状保護片10のみを取り除きたい場合には、扇状保護片用蝶ナット16Aを緩めてその扇状保護片用蝶ナット16Aを扇状保護片用ボルト16Bから取り除くことで、支持部材9の延在部9Bから第1の扇状保護片10を取り外すようにすればよい、
さらに、接触防止カバー12を刈払機1から取り除きたい場合には、接触防止カバー用締結手段17の蝶ナット17B及び嵌合留め金具17Aを、接触防止カバー12のねじ棒12Aから取り除くことにより、長尺棒2から接触防止カバー12を外すようにすればよい。
次に、上記構成の隅切り保護具7の最適な使い方を、具体的に説明する。
(a)広い平地に生えた丈の短い草類の刈払作業をする場合には、支持部材9の延在部9Bに一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を取り付けた状態とした隅切り保護具7を刈払機1に装着した状態で、使用する。この場合、刈払機1の長尺棒2を左右に振りながら刈払作業を行うと、一対の第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11との間隙G2に入った丈の短い草類が回転刃3によって、円滑に刈り取られる。そして、その刈払作業は、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11によって回転刃3が覆われているので、安全である。
(b)広い平地に生えた丈の長い草類、篠などの刈払作業をする場合には、支持部材9の延在部9Bに、第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11のいずれか一方のみを取り付けた状態とした隅切り保護具7を刈払機1に装着した状態で、使用する。この場合には、第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11のいずれか一方がないことにより、丈の長い草類、篠などに直接接触する回転刃3の刃先面積が大きくなるために、その丈の長い草類、篠などが難なく、効率よく刈り取られる。
(c)図11に示すように、立ち木Hの周りの地面に生えた草類Sの刈払作業を場合には、支持部材9の延在部9Bに一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を取り付けた状態とした隅切り保護具7を刈払機1に装着した状態で、使用する。この場合は、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11が立ち木Hに当接するのみで、回転刃3が立ち木Hに接触しないため、立ち木Hが損傷することがない。
(d)縁石やコンクリート製壁の地際に生えた草類の刈払作業を場合には、支持部材9の延在部9Bに一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を取り付けた状態とした隅切り保護具7を刈払機1に装着した状態で、使用する。この場合は、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11が縁石やコンクリート製壁に当接するのみで、回転刃3が縁石やコンクリート製壁に接触しないため、回転刃3の刃先が破損することがない。
(e)田んぼの畦に設置した畦波板に沿って生えた草類の刈払作業を場合には、支持部材9の延在部9Bに一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を取り付けた状態とした隅切り保護具7を刈払機1に装着した状態で、使用する。この場合は、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11が畦波板に当接するのみで、回転刃3が畦波板に接触しないため、その畦波板が損傷することがない。
(f)土手等の斜面に生えた草類を、その土手等の上にて刈払機1を持ち上げながら刈る場合には、支持部材9の延在部9Bに一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を取り付けた状態とした隅切り保護具7を、支持部材用締結手段13によって、刈払機1に取り付けるとともに、接触防止カバー12を、接触防止カバー用締結手段17によって、回転刃3を近接させて長尺棒2に取り付けた状態で、使用する。この場合は、土手等の斜面に生えた草類の刈払作業中に、刈払機1が上方に飛び跳ねるようなことがあっても、刈払作業者の足に回転刃3が接触するのを、接触防止カバー12によって、阻止しているので、安全である。
(g)小石などが転がっていない平らで広い地面に生えた芝生を刈り取る場合であって、子供などの非作業者が刈払作業者に近づかないことが確認でき、しかも、刈払作業者が刈払作業の熟練者である場合には、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を支持部材9の延在部9Bから取り除いた状態で、刈払機1を使用することにより、芝生の刈り取り作業を効率よく行える。
このように、上記構成の刈払機1によれば、1台の刈払機1によって、草類などの生えた条件の異なる複数の場所に応じて、最適な刈払作業を行うことができる。なお、上記(f)では、接触防止カバー12を,支持部材9を必ず取り付けるようにしているが、上記(a)〜(e)及び(g)では、接触防止カバー12を支持部材9に取り付けないで使用してもよい。
上記構成の刈払機1では、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を取り付けた隅切り保護具7若しくは第1の扇状保護片10を取り除いて第2の扇状保護片11のみを取り付けた隅切り保護具7を装着することによって、次の(1)〜(12)のような効果がえられる。
(1)長尺棒2及び回転刃3を左右に振りながら前進させることで、平地に生えた草類が一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aで押されて湾曲状態となり、その湾曲した部分が図11のごとく回転刃3の刃先に接触して切断されるために、平地に生えた草類が円滑に刈り取られる。
(2)隅切り保護具7(一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11並びに支持部材9)によって、回転刃3の上面が覆われているので、長尺棒2及び回転刃3を左右に振りながら前進させて際、平地上の小石等の異物が回転する回転刃3に衝突してその異物が飛び跳ねても、その異物が遠くに飛散するのが抑えられるため、草類の刈払作業を安全に行うことができる。
(3)長尺棒2及び回転刃3を左右に振りながら草類の刈払作業を行っている際、刈払作業者にうっかり近づいた子供などの非作業者の足等に、刈払機1の隅切り保護具7が接触しても、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aが回転刃3の外周よりも外方に突出しているので、回転刃3が、その非作業者の足等に接触してその非作業者の足等を傷付けてしまうことがない。したがって、刈払作業中の刈払作業者の周囲に近づく人の安全を確保できる。
(4)回転刃3によって切断された草類は、一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の湾曲部10B、11Bに沿って円周方向に移動して、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の外側端面10D、11Dから外方に飛び出ししまうために、隅切り保護具7と回転刃3との間の伝達機構収納体8に絡まることがきわめて少なくなる。そのために、回転刃3によって切断された草類が隅切り保護具7と回転刃3との間に詰まってしまい、回転刃3の回転を停止させてしまうことを阻止することができる。
(5)平地に比較的大きな石などの硬い物体があるのを気づかずに、長尺棒2及び回転刃3を左右に振りながら平地に生えた草類の刈払作業を行っても、回転刃3の外周よりも外方に突出している第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aが硬い物体に接触することで、回転する回転刃3の刃先が硬い物体に接触することが阻止されるため、回転刃3の刃先の破損を阻止することができる。
(6)立ち木Hの周りの下草を刈る場合には、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aを立ち木Hに当接させながら立ち木Hの周り沿って刈払機1を移動させることで、立ち木Hの周りの下草を、その立ち木Hを損傷させることなく、円滑に刈り取ることができる。また、田んぼの畦に設置した畦波板に沿って生えた草類を刈る場合には、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aを畦波板に当接させながら刈払機1を移動させても、回転する回転刃3の刃先によって畦波板に孔が開けられることなく、その畦波板に沿って生えた草類を円滑に刈ることができる。
(7)縁石やコンクリート製壁の地際の草類を刈る場合には、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aを、縁石やコンクリート製壁に当接させながら刈払機1を移動させても、その縁石やコンクリート製壁に回転刃3が接触することがないので、回転刃3を損傷させることなく、縁石やコンクリート製壁の地際の草類を、隅々まで円滑に刈り取ることができる。
(8)回転刃3によって刈られた草類は、第1の扇状保護片10の外側端面10D及び内側端面10E並びに第2の扇状保護片11の外側端面11D及び内側端面11Eに引っ掛けて所定の場所に集める(寄せる)ことができる。すなわち、長尺棒2及び回転刃3を右に振った場合には、第1の扇状保護片10の外側端面10Dと第2の扇状保護片11の内側端面11Eに刈られた草類を引っ掛けて、右側の1ヶ所に集める(寄せる)ことができ、また、長尺棒2及び回転刃3を左に振った場合には、第1の扇状保護片10の内側端面10Eと第2の扇状保護片11の外側端面11Cで刈り取られた草類を引っ掛けて、左側の1ヶ所に集める(寄せる)ことができる。したがって、刈り取られた草類の収集作業がきわめて簡単となる。
(9)一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11と接触防止カバー12を装着した状態で、上記(a)〜(f)の刈払作業をした場合であっても、接触防止カバー12と回転刃3との間に刈り取られた草類が詰まってしまうことがないこと及び第1の扇状保護片10若しくは第2の扇状保護片11によって刈る取られた草類を所定箇所に集められることが、実験により確認できた。
(10)一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を取り付けた隅切り保護具7に、接触防止カバー12が取り付けられているので、土手の斜面を、その土手の上にて刈払機1を持ち上げながら刈払作業をした際に、刈払機1全体が上方に跳ね返った(キックバックした)場合には、接触防止カバー12が刈払作業者の足に当たって回転刃3が刈払作業者の足に接触するのを阻止しているため、その足が回転刃3によって、傷付けられることがない。
(11)接触防止カバー12を、回転刃3の刃先に近接させるために、支持部材9の取り付け部9Aの前端側に位置する部分に取り付けるようにしても、接触防止カバー12の上面に凹み部12Bが形成されているので、第2の扇状保護片11の外側端面11Dによって、集められる(寄せられる)ところの刈り取られた草類が接触防止カバー12に邪魔されることなく、所定箇所に円滑に集められて(寄せられて)、接触防止カバー12と回転刃3との間に刈り取られた草類が詰まってしまうことがないことが、実験により確認できた。
(12)第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11のいずれか一方を、支持部材9から取り除いた状態で、平地に生えた草類の刈払作業をした場合であっても、上面も露出状態となった回転刃3の刃先部分によって、丈の長い草類を効率よく刈払作業を行うことができる。この場合も、残りの支持部材9に取り付けられている第1の扇状保護片10の湾曲部10B若しくは第2の扇状保護片11の湾曲部11Bに案内されて、外方に移動し、隅切り保護具7と回転刃3との間の伝達機構収納体8に絡まることがきわめて少なくなる。そのために、回転刃3によって切断された草類が隅切り保護具7と回転刃3との間に詰まってしまい、回転刃3の回転を停止させてしまうことを阻止することができる。また、この場合、接触防止カバー12が回転刃3に接近した状態で刈払機1に取り付けられていても、その接触防止カバー12と回転刃3との間に刈り取られた草類が詰まってしまうことがないこと及び第1の扇状保護片10若しくは第2の扇状保護片11によって刈る取られた草類を所定箇所に集められる(寄せられる)ことが、実験により確認できた。
以上のように、上記実施形態の刈払機1によれば、刈払機1用の隅切り保護具7と回転刃3との間に刈り取られた草類が詰まること及び刈り取られた草類が回転刃3を収納した伝達機構収納体8の周りに絡み付くことが、ほとんどなくなり、回転刃3の回転を停止させることを阻止できるとともに、刈払機1用の隅切り保護具7によって、刈り取られた草類を所定の箇所に掻き集める(寄せる)ことができて使い勝手を向上させることができ、しかも、安全性を向上させることができる。
さらに、上記実施形態の隅切り保護具7によれば、第1の扇状保護片及び第2の扇状保護片の先端部の全外周を、前記回転刃の外周よりも外方に突出するように、第1の扇状保護片及び第2の扇状保護片を回転刃上に延在させた支持部材に取り付けるようにしているので、それら扇状保護片は簡単に破損することないとともに、縁石やコンクリート製壁の地際、立ち木の周りの地面及び田んぼの畦などの隅部に生えている草類等を、安全に、かつ、円滑に刈り取りことを可能にすることができる。
さらに、上記実施形態の隅切り保護具7によれば、補強部材14が支持部材9の折り曲げ傾斜面9Dの上方に位置するように、支持部材9の取り付け部9Aと延在部9Bとに溶接するようにしてあるので、支持部材9が簡単に変形することがない。
さらに、上記実施形態の隅切り保護具7によれば、第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11を同一大きさ及び同一形状としてあるので、一種類の扇状保護片を容易するだけでよく、生産現場の生産管理が簡単になるとともに、組み立て時に、第1の扇状保護片10と第2の扇状保護片11を、左右のどちらに取り付けてもよいので、組み立て性が向上する。
上記実施形態の隅切り保護具7では、支持部材9の取り付け部9Aに補強部材14を設ける構造にしているが、これに限定されない。支持部材9の厚さを増大させることによって、補強部材14を削除するようにしてもよい。また、支持部材9の端縁を折り曲げてリブを形成することによって、支持部材9の強度を増大させるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態の隅切り保護具7では、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aが、第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の平坦部10C、11Cよりも高い位置となるように、湾曲部10B、11Bで連結するようにしているが、これに限定されない。第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11の先端部10A、11Aと平坦部10C、11Cとを、傾斜面部で連結するようにしてもよい。
上記実施形態の刈払機1において、接触防止カバー12とともに、地面に生えている草類を回転刃3によって刈り取る際に、その地面にある石類が回転する回転刃3によって飛散して刈払機1の使用者に当たるのを防止する機能を有する飛散防止用安全カバーを、長尺棒2に設けるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態の刈払機1では、隅切り保護具7の支持部材9の開口9Cから接触防止カバー12のねじ棒2Aを、長尺棒2を挟んで上方に突出させた後、そのねじ棒2Aに蝶ナット17Bをねじ込むことによって、長尺棒2に着脱可能取り付けるようにしているが、接触防止カバー12を支持部材9に直接取り付けるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態の刈払機1では、扇状保護片用締結手段16の扇状保護片用ボルト16Bを扇状保護片用取り付け孔9Fに嵌合させるようにしているが、支持部材9の延在部9B上に扇状保護片用ボルト16Bを溶接するようにしてもよい。また、上記実施形態の刈払機1では、支持部材用締結手段13の留め金具13Aの金具取り付け孔13Dに留め金具用ボルト13Eを嵌合させるようにしているが、留め金具13Aの左右上面に留め金具用ボルト13Eを溶接するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態の刈払機1では、支持部材9及び一対の第1の扇状保護片10及び第2の扇状保護片11を、ステンレス製としてあるが、合成樹脂(強化プラスチック)製として、成形加工によって作るようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係わる刈払機における隅切り保護具を分解した状態を示す全体斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機における駆動装置用の伝達機構の要部概略説明図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機における隅切り保護具の取り付け状態を示す要部上面図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機における隅切り保護具の取り付け状態を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機用の隅切り保護具の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機の隅切り保護具を構成する支持部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機用の隅切り保護具を構成する支持部材の側面図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機用の隅切り保護具を構成する扇状保護片の上面図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機用の隅切り保護具を構成する扇状保護片の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機用の隅切り保護具を構成する支持部材の位置を調整するための位置調整部材の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる刈払機用の隅切り保護具の作用説明図である。
符号の説明
1 刈払機
2 長尺棒
3 回転刃
4 駆動装置
5 肩掛けバンド
6 握りハンドル
7 隅切り保護具
8 伝達機構収納体
8A 複数個の伝達歯車
8B 回転軸
8C 細長伝達軸
9 支持部材
9A 取り付け部
9B 延在部
9C 開口
9D 折り曲げ傾斜面
9E 取り付け孔
9F 扇状保護片用取り付け孔
10 第1の扇状保護片
10A 先端部
10B 湾曲部
10C 平坦部
10D 外側端面
10E 内側端面
10F 貫通孔
11 第2の扇状保護片
11A 先端部
11B 湾曲部
11C 平坦部
11D 外側端面
11E 内側端面
11F 貫通孔
12 接触防止カバー
12A ねじ棒
12B 凹み部
13 支持部材用締結手段
13A 留め金具
13B 蝶ナット
13C 嵌合凹部
13D 金具取り付け孔
13E 留め金具用ボルト
14 補強部材
15 位置調整部材
15A 長孔
15B 位置調整用ボルト
15C 蝶ナット
15D 円弧状側面
16 扇状保護片用締結手段
16A 扇状保護片用蝶ナット
16B 扇状保護片用ボルト
17 接触防止カバー用締結手段
17A 嵌合留め金具
17B 蝶ナット

Claims (8)

  1. 長尺棒と、この長尺棒の先端側に連結された伝達機構収納体と、この伝達機構収納体に収納した回転軸と、この回転軸に設けられた回転刃と、前記長尺棒に設けられて前記回転刃の駆動源となる駆動装置と、前記長尺棒を左右に振るための握りハンドルとを少なくとも有し、前記長尺棒に隅切り保護具を取り付けてなる刈払機において、
    前記隅切り保護具を、一端側が前記長尺棒に着脱可能に取り付けられ、かつ、他端側が前記回転刃上に延在させてなる支持部材と、この支持部材に取り付けられる一対の第1の扇状保護片及び第2の扇状保護片を含む構成とし、しかも、前記第1の扇状保護片と第2の扇状保護片を、前記第1の扇状保護片の内側端面と前記第2の扇状保護片の内側端面との間に間隙が形成されるとともに、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片の先端部を、前記回転刃の外周よりも外方に突出するように、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を前記支持部材に取り付けたことを特徴とする刈払機。
  2. 前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を、前記伝達機構収納体に収納した回転軸の軸線と交差する位置より前記長尺棒の長手方向の中心線の延長線に対して略直角方向に延びる線よりも、後方に前記第1の扇状保護片の外側端面及び前記第2の扇状保護片の外側端面が位置する形状としたことを特徴とする請求項1記載の刈払機。
  3. 前記支持部材を、前記長尺棒に取り付けるための取り付け部と、この取り付け部から前記回転刃上に延在させてなる延在部と、前記長尺棒の先端側に設けられた伝達機構収納体が嵌合する開口とを含む構成としたことを特徴とする請求項1乃至2記載の刈払機。
  4. 前記第1の扇状保護片及び第2の扇状保護片を、前記回転刃の外周よりも外方に突出させる先端部と、前記支持部材の延在部に取り付けるための平坦部と、この平坦部と前記先端部とを連結するための湾曲部とからなり、この湾曲部を、前記伝達機構収納体に向って凹ませた形状としたことを特徴とする請求項1乃至3記載の刈払機。
  5. 前記前記支持部材の取り付け部の前端側に位置する部分に、前記握りハンドルを握って草類の刈り払いを行う刈払作業者の足部に前記回転刃が接触するのを阻止する接触防止カバーを設けたことを特徴とする請求項1乃至4記載の刈払機。
  6. 前記第1の扇状保護片と前記第2の扇状保護片のいずれか一方若しくは両方を、前記支持部材に着脱可能に取り付けてなることを特徴とする請求項1乃至5記載の刈払機。
  7. 長尺棒と、この長尺棒の先端側に設けた伝達機構収納体と、この伝達機構収納体に収納した回転軸と、この回転軸に連結された回転刃と、前記長尺棒に設けられて前記回転刃の駆動源となる駆動装置と、前記長尺棒を左右に振るための握りハンドルとを少なくとも備えた刈払機に、着脱可能に装着される隅切り保護具であって、前記隅切り保護具を、一端側が前記長尺棒に着脱可能に取り付けられ、かつ、他端側が前記回転刃上に延在させてなる支持部材と、この支持部材に取り付けられる一対の第1の扇状保護片及び第2の扇状保護片とから構成し、しかも、前記第1の扇状保護片と第2の扇状保護片を、前記第1の扇状保護片の内側端面と前記第2の扇状保護片の内側端面との間に間隙が形成されるとともに、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片の先端部の外周が、前記回転刃の外周よりも外方に突出するように、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を、前記支持部材に取り付ける構成としたことを特徴とする刈払機用隅切り保護具。
  8. 前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を、前記伝達機構収納体に回転軸の軸線と交差する位置より前記長尺棒の長手方向の中心線の延長線に対して略直角方向に延びる線よりも、後方に前記第1の扇状保護片の外側端面及び前記第2の扇状保護片の外側端面が位置する形状とするとともに、前記第1の扇状保護片及び前記第2の扇状保護片を前記支持部材に着脱可能に取り付ける構成にしたことを特徴とする請求項7記載の刈払機用隅切り保護具。
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