JP2007209087A - 楔式引留クランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】一台で異サイズ電線共用化が可能で、引き留め作業を向上させる楔式引留クランプを提供する。
【解決手段】断面U字対称形で内部に電線Cを挿通するクランプ本体10と、楔体20とを備え、この楔体の引留め側の先端部から連続して円筒状の圧着部が形成され、引留め側に連結される。楔体は、外面には電線を受け入れて本体電線溝15と協働して電線を挟持するための楔体電線溝14と、側面には本体スライド面13と面摺動して係合するための楔体スライド面12を有する楔体スライド係合部16とを備え、楔体は、電線溝において、電線Cに接触する電線長手方向の楔接触長さLwを備え、クランプ本体は、本体電線溝において、電線Cに接触する電線長手方向の本体接触長さLcを備え、楔体の楔体スライド面の基部13aには、複数のサイズの電線に対応したクランプ本体の適正掴持位置を示す複数の標示孔を設けて構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気電力関連の送配電設備等において、張架された電線の径間端を把持して電柱や鉄塔等の支持構造物に引留めるための電線引留クランプに係り、より詳細には、複数のサイズの異なる電線を引留めることの出来る、異サイズ電線共用型楔式引留クランプに関する。
従来公知の技術として、例えば、特許文献1(特開2002-233040号公報)や特許文献2(特開平11-178179号公報)などに示される楔式引留クランプが開示されている。
特許文献1の図1(1)によると、この引留クランプは、断面略U字またはV字対称形で内部に電線を挿通するクランプ本体と、電線径間方向に傾斜する長細平坦のスライド面(摺動面)を有して、クランプ本体内でスライド(摺動)しながら楔(楔)係合されて電線を押さえて把持する楔体と、楔体の端部側から連続して引留め部側に形成される引留連結体とを備えて、一体的に構成されている。そして、この楔式引留クランプは、その引留連結体が引留め側にある鉄塔や電柱などの固定端支持物に掛止または係着されて取り付けられ、配電線・送電線・引込み線等の張力の大きい電線径間を形成するのに使用されている。
特許文献2の図1および図2は、楔式引留クランプを電柱等に固定する状況を説明する略図である。即ち、図1は、楔式引留クランプを取付ブラケットと複数のがいしとで構成される高圧用碍子金具に連結させて接続完了とした状態を示す図であり、図2は実際の電線の引留作業を説明する図である。図2に示すように、電柱等に固定された取付ブラケット及びがいしに楔式引留クランプを接続しておき、電線の引留端部にシメラーを固定して、電線を一方向に引いて同楔式引留クランプの楔部と緊締スリーブとの間に電線の一部をクランプする工程で、引留作業が行われていた。
特開2002−233040号公報 特開平11−178179号公報
これまで上述してきたように、従来の楔式引留クランプでは、次のような問題点がある。1)架空配電線に使用される電線サイズには、その外形の異なる種々の電線が使用され、それらの電線に対し従来の楔式引留クランプでは、専用の引留クランプを使用していたので、数種類の電線に対して共用化出来ないため、災害復旧時などでは、楔式引留クランプのサイズが合わず、迅速な復旧工事が出来ないと言う不便性があったと共に、常時多種類の在庫品を用意しておかなければならないと言う在庫管理の面倒さがあった。
2)従来の楔式引留クランプでは、異サイズ電線共用化が出来なかったために、製造面から見ると多品種少量生産となってコスト高の主要因となっており、形状が非常に類似しているために保管上の在庫管理も複雑化していた。
3)楔式引留クランプを電柱等に固定する際の引留工法において、従来の工法では、がいしに楔式引留クランプを接続してフリーな状態としておき、電線の引留端部にシメラーを固定して、電線を一方向に引いて同楔式引留クランプの楔部と緊締スリーブとの間に電線の一部をクランプする工程で引留作業が行われていたため、楔式引留クランプが緊張されておらず、作業が不安定で施工精度が低下していた。
本発明は、上述したような従来の楔式引留クランプについての問題点に鑑みなされたもので、1台の楔式引留クランプで数種類の電線に共用でき、しかも施工性に優れた楔式引留クランプを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明による楔式引留クランプ100は、次のような手段を用いる。
(1)断面U字対称形で内部に電線Cを挿通するクランプ本体10と、クランプ本体10内でスライド係合されて電線を押さえる楔体20とを備え、この楔体20の引留め側の先端部から連続して円筒状の圧着部11が形成され、引留め側に連結されるUクレビス30の折り曲げ部を貫通するT字ボルトの先端を前記圧着部11に挿入して圧着して一体的に構成される楔式引留クランプであって、
前記楔体20は、外面には電線を受け入れて本体電線溝15と協働して電線を挟持するための楔体電線溝14と、側面には本体スライド面13と面摺動して係合するための楔体スライド面12を有する楔体スライド係合部16とを備え、
前記楔体20は、電線溝14において、電線Cに接触する電線長手方向の楔接触長さLwを備え、
前記クランプ本体10は、本体電線溝15において、電線Cに接触する電線長手方向の本体接触長さLc を備え、
前記楔体20の楔体スライド面12の基部13aには、複数のサイズの電線に対応したクランプ本体10の適正掴持位置を示す複数の標示孔を設け、
前記楔体20の下方に緊線工具係止孔3を係止するための張出し部9を一体的に設けて構成し、異サイズ電線共用型の楔式引留クランプとした。
(2)(1)の楔式引留クランプにおいて、
前記楔体20の楔接触長さLwは、前記楔体20の引き留め側の端部から前記標示孔までの最長の距離として標示孔距離αを有し、
前記楔体20の「Lw−α」を、前記クランプ本体10の本体接触長さ「Lc」以上として設定する。
(3)(1)または(2)の楔式引留クランプにおいて、
前記標示孔に嵌込するためのセルフロックピン6の頭部に、落下防止紐5を挿通し、
前期落下防止紐5の他端を楔式引留クランプの所定の個所に固着する。
(4)(1)または(2)の楔式引留クランプにおいて、
前記複数の標示孔の少なくとも一つの標示孔の近傍に、適用電線サイズの断面積または外径を示す略号を刻設した。
(5)本楔式引留クランプにおいて、前記楔体電線溝14の楔接触長さLwに対するクランプ本体10の長手方向の実質的な本体接触長さLc、即ち、「Lw/Lc」を1.5〜2.5として設定することができ、このようにすれば、複数の異なる外径を有する電線を掴持出来るように構成できる。
(6)本楔式引留クランプにおいて、クランプ本体10は楔体20に嵌挿したとき、電線Cを掴持しない状態であっても、楔体20の先端部からクランプ本体10が脱落しないように、楔体20の先端部の幅Wまたは高さhの少なくともいずれかの寸法を適宜選定して構成することができる。
上述のように、本発明の楔形電線クランプによれば、下記するような優れた効果を発揮する。
1)本発明の楔式引留クランプでは、楔体20の楔体スライド面12の下方側の基部13aには、複数のサイズの電線に対する複数の適正掴持位置を示す標示孔を設けると共に、前記楔体20の下方に緊線工具係止孔3を係止するための張出し部9を一体的に設けて構成したので、楔体20にクランプ本体を安定した状態で取付けることができ、迅速で高品質な緊線作業が出来る。また、外径の異なる複数のサイズの電線を共用して掴持出来る構造としたので、在庫管理が容易で大幅なコストダウンが出来る。
2)本楔式引留クランプにおいて、楔体20の楔接触長さLwは、楔体20の引き留め側の端部から前記標示孔までの最長の距離として標示孔距離αを有し、この楔体20の「Lw−α」を、クランプ本体10の本体接触長さ「Lc」以上として設定することとした。これにより、クランプ本体10の本体接触長さ「Lc」分に当たる本体電線溝15に対して、電線を挟んで向かい合った楔体20の楔接触長さ「Lw」分に当たる楔体電線溝14が必ず対応するような構造とすることができる。すなわち、クランプ本体10の「Lc」の長さの本体電線溝15の分は、必ず楔体電線溝14と協働して電線が締め付けられる構造を得ることができ、複数のサイズの異なる電線に対応した異なる位置関係となっても、本体電線溝15と楔体電線溝14とが協働し、挟持力が高く、確実な電線締め付け構造が得られる。
3,4)本発明の楔式引留クランプにおいて、セルフロックピン6の頭部に落下防止紐5を挿通し、前期落下防止紐5の他端を楔式引留クランプの所定の個所に固着するとともに、適正掴持位置標示孔1または2の少なくとも一方側の標示孔の近傍に適用電線サイズの断面積または外径を示す略号を刻設したので、遊離部品が少なく、施工ミスなどの生ずる余地がなく、安全性の高い楔式引留クランプを構成できる。
5)本発明の楔式引留クランプでは、電線に接する楔体電線溝14の長さLwに対するクランプ本体10の長手方向の実質的な接触長さLc即ち、Lw/Lcを1.5〜2.5として複数の異なる外径を有する電線を掴持出来るように構成したので、コンパクトな形状でしかも極めて経済性に優れた共用形の楔式引留クランプを構成することが出来る。
6)本発明の楔式引留クランプにおいて、クランプ本体10は楔体20に嵌挿したとき、電線Cを掴持しない状態であっても、楔体20の先端部からクランプ本体10が脱落しないように、楔体20の先端部の幅Wまたは高さhの少なくともいずれかの寸法を適宜選定して構成したので、楔式引留クランプに過大な荷重が負荷されてもクランプ本体が抜け出るといった危険性はなく、安全性の高い楔式引留クランプとすることが出来る。
以下、図面を参照して、本発明による楔式引留クランプの実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による異サイズ電線共用型の楔式引留クランプ100の側面図である。図中、20は楔体、10はクランプ本体で、楔体の基部には円筒状の端子部11が一体的に形成されていて、Uクレビス30の折り曲げ部を貫通したT字状頭部を有するT字ボルト7の先端部を、該端子部11に挿入後、圧着して引留部を形成する構成である。
図2は、図1のA-A’矢視の断面形状を示しており、クランプ本体10は断面略U字対称形であり、内部に電線を挿通する円弧状の本体電線溝15の溝底面には、掴持力を増強するセレーション4が適宜設けられている。14は本体電線溝15と協働して電線Cを挟持するための楔体電線溝であり、14と15とで略円形の空洞部を形成する。13はクランプ本体のスライド係合部で、楔体20の楔体スライド係合部12と係合して電線Cを掴持して引留める構成となっている。8は連結ボルトである。一方、楔体20の下方には板状の突出部9が設けられ、該個所に緊線工具50などの係止孔3を一体的に設けて電線引留作業を容易ならしめるようにしてある。
そして、楔体20の楔体スライド係合部12下方の基部側には、セルフロックピン6を挿入して係止する係止孔1および2が設けられている。クランプ本体10は掴持する電線外径が細いほど前方即ち楔体20の先端側に位置するようになるので、前記係止孔1は、太いサイズの電線を掴持したときのセルフロックピン挿入孔として楔体20の基部13aに設け、また係止孔2は、細い電線を掴持したときのセルフロックピン挿入孔として、楔体20の先端側に設けるようにしてある。
セルフロックピン6は係止紐5につながれて、その一端がUクレビス30の一方側に設けた係止孔17に係止されている。また、場合により、クランプ本体10の先端凸部に係止孔18を設けて係止紐5の一端を係止孔3に係止し、他端のセルフロックピン6を前記Uクレビス30の係止孔17に差込むように構成しておけば、電線の着脱時などの際に両者が遊離して脱落などのおそれが無くなるので、架線工事などを安全且つスムースに行うことが出来都合がよい。
なお、図1では、セルフロックピン挿入孔1および2の近傍に、電線サイズを特定する表示として電線外径を刻設した例を示したが、断面積または他の記号を刻設して表記しても良い。また、楔体20の円筒状の端子部11は、T字ボルト7を挿入後、前記端子部を断面6角形に圧縮固着した形状を示したが、引抜け強度を増したい場合には、T字ボルト7の先端にねじ部や複数の切り欠け部(図示せず)を形成しておくと、端子部7の圧縮長さを短小化することが出来る。
図3は、楔式引留クランプ100の楔体先端部B-B’矢視(図1)の形状を示したものである。
架線工事などの際にクランプ本体10を楔体20に嵌挿したとき、電線Cを掴持しない状態であっても、楔体20の先端部からクランプ本体10が脱落しないように、楔体20の先端部の幅Wまたは高さhの少なくともいずれかの寸法を適宜選定して構成したものである。
以上のように構成しておけば、過大な荷重が電線に負荷されたときに、電線と共にクランプ本体が抜け出てしまうような重大な不具合を防止することが出来、安全性を高めることが出来る。
図4は、本発明による楔式引留クランプ100を碍子装置60に連結させて引留めた状況を示す概観図である。ここでのクランプ100は、電線Cを挿通するクランプ本体10と、クランプ本体10内とスライド係合されて電線を押さえる楔体20と、楔体20の端部側から形成される引留連結体であるUクレビス30とを備えて一体的に構成されている。40はワンタッチ式の電線掴持工具で例えばカムラーなどと呼ばれているものである。50は緊線工具で例えばヒッパラーなどと呼ばれる工具である。60は碍子装置、70は引留柱などの支持材である。
いま、碍子装置60に本楔式引留クランプ100のUクレビス30を連結し、楔体20の下方に設けられた係止孔3に巻取り工具50を取付け、その先端に取付けた電線掴持工具40で電線を掴持して巻き取ると、楔式引留クランプ100と電線掴持工具40間に張力が負荷されて電線を引き寄せることが出来る。適当量電線を引き寄せたところでクランプ本体10を取付けるのであるが、楔式引留クランプ100には張力が負荷されているためしっかりと安定しており、クランプ本体を取付けやすいばかりでなく、巻取り工具撤去後の電線の張力低下も殆どなく、高品質な施工が出来る利点がある。
図5は従来の楔式引留クランプ90の架線工法を示した説明図で、本発明の楔式引留クランプ100の工法と異なる点は、碍子装置60と電線間に巻取り工具を取付けて電線を引き寄せるため楔式引留クランプ90には張力が負荷されず、不安定な状態でクランプ本体を楔体に取付けなければならないことである。このため、巻取り工具撤去後の電線の張力低下が大きく、再調整を要する場合があって工事効率が低下していた。
ここで本発明の楔式引留クランプ100の材質について述べれば、電線Cはアルミや銅等の材料が使用されていて、クランプ本体10と楔体20とはその電線材料と同質のものか馴染みやすい材質のものを用いる。通常は、製作・加工のしやすいことなどのため、クランプ本体10と楔体20とはアルミ材料を使用するとよいが、銅や鉄を用いて製作してもよい。特に、荷重で変形しやすいクランプ本体10については、アルミ合金母材にセラミック短繊維を分散させた高強度のアルミ合金などを用いることが出来る。また、引留連結体30は大きな引張り強度を必要とするため、軟鋼鋼材が使用される。
本発明の楔式引留クランプ100の電線掴持のメカニズムは、クランプ本体10と楔体20が係合した楔効果により電線を挟持する際の圧縮力を利用するもので、クランプ本体に楔体が食い込むほど圧縮力は大きくなる。そこで、挟持する電線と接触する楔体とクランプ本体の長さが長いほど摩擦力は増大するので、そうして挟持力を高めることが出来る。
しかしながら、形状が大きくなると重量も増すのでその取り扱いが不便となることから、試作研究を進めた結果、電線に接する楔体電線溝14の長さLwと、それに対するクランプ本体10の長手方向の実質的な接触長さLc(ベルマウス部の非接触部の長さを除く)、即ち「Lw/Lc 」を1.5〜2.5の範囲とすれば、複数の異なる外径を有する電線をコンパクトに掴持出来ることを見出したものである。本発明の楔形電線クランプでは、電線掴持力の設計で支配的な要素はクランプ本体の電線接触長さLcである。
さて、図1の楔式引留クランプ100において、楔体20の楔接触長さLwの区間では、楔体20の引き留め側の端部から標示孔2までの最長の距離として標示孔距離αを有しており、ここで、楔体20における「Lw−α」を、クランプ本体10の本体接触長さ「Lc」以上として設定することとした。ここでの標示孔距離αは、楔体20の引き留め側の端部から標示孔2の穴の外径端部までの長さである。
この楔式引留クランプ100では、クランプ本体10の内部に、挟持する電線Cを介して、楔体20がスライド移動しながらもぐり込み、そのとき、クランプ本体10の電線把持部側の端部が、楔体20の標示孔(1または2)の位置に来るように位置決めされる。そして、最長距離にある標示孔距離αの位置すなわち最も深く楔体20がもぐりこんだ位置(標示孔2の位置)に、クランプ本体10の端部が来たときにおいても、クランプ本体10と楔体20とは協働して電線を上下(又は左右)から挟みつけて、高い挟持力で確実に把持する必要がある。
そこで、「Lw−α」を「Lc」以上として設定することにより、クランプ本体10の本体接触長さ「Lc」分に当たる本体電線溝15に対して、電線を挟んで向かい合った楔体20の楔接触長さ「Lw」分に当たる楔体電線溝14が必ず対応するような構造とすることができる。すなわち、本楔式引留クランプでは、クランプ本体10の「Lc」の長さの本体電線溝15の分は、必ず楔体電線溝14と協働して電線が締め付けられる構造を得ることができるものである。
本楔式引留クランプでは、複数のサイズの異なる電線に対応する構成として、複数の標示孔を設けてあり、挟持する電線によってクランプ本体10と楔体20との相対的な位置関係が変わることがあるが、「Lw−α」≧「Lc」とすることにより、いかなる位置関係であっても、本体電線溝15と楔体電線溝14とが協働した強い挟持力の電線締め付け構造が得られる。
以上の説明では、電線外径の異なる2種類の共用形楔式引留クランプについて説明したが、本発明ではこれに限定されず2種類以上の共用形とすることが出来るほか、ある範囲内の外径であればどのような外径の電線でも引留めることが出来る。
また、電線以外の多角形や非円形断面形状の線状体の引留や着脱式の簡易引張り把持工具としても使用することが出来る。
本発明の一実施形態にかかる楔式引留クランプの側面図である。 図1の楔式引留クランプのA-A’矢視の断面形状の説明図である。 図1の楔式引留クランプの楔体先端部B-B’矢視の形状説明図である。 本発明の楔式引留クランプを用いた架線工法を示した説明図である。 従来の楔式引留クランプを用いた架線工法を示した説明図である。
符号の説明
1、2 複数サイズの電線に対応した標示孔
3、17、18 係止孔
4 セレーション
5 係止紐
6 セルフロックピン
7 T字ボルト
8 連結ボルト
9 突出部
10 クランプ本体
11 圧着部
12 楔体スライド係合部
13 本体スライド係合部
13a 楔体の基部
14 楔体電線溝
15 本体電線溝
16 楔体スライド面
19 楔式引留クランプ
20 楔体
30 Uクレビス
40 電線掴持工具
50 緊線工具
60 碍子装置
70 支持材
100 異サイズ電線共用型楔式引留クランプ
C 電線
h 楔体スライド係合部の高さ
W 楔体スライド係合部の幅
Lw 楔体の電線溝の楔接触長さ(電線接触長さ)
Lc クランプ本体の電線溝の本体接触長さ(電線接触長さ)
α 標示孔距離:楔体の引留側端部から標示孔までの最長の距離

Claims (4)

  1. 断面U字対称形で内部に電線Cを挿通するクランプ本体10と、クランプ本体10内でスライド係合されて電線を押さえる楔体20とを備え、この楔体20の引留め側の先端部から連続して円筒状の圧着部11が形成され、引留め側に連結されるUクレビス30の折り曲げ部を貫通するT字ボルトの先端を前記圧着部11に挿入して圧着して一体的に構成される楔式引留クランプであって、
    前記楔体20は、外面には電線を受け入れて本体電線溝15と協働して電線を挟持するための楔体電線溝14と、側面には本体スライド面13と面摺動して係合するための楔体スライド面12を有する楔体スライド係合部16とを備え、
    前記楔体20は、電線溝14において、電線Cに接触する電線長手方向の楔接触長さLwを備え、
    前記クランプ本体10は、本体電線溝15において、電線Cに接触する電線長手方向の本体接触長さLcを備え、
    前記楔体20の楔体スライド面12の基部13aには、複数のサイズの電線に対応したクランプ本体10の適正掴持位置を示す複数の標示孔を設け、
    前記楔体20の下方に緊線工具係止孔3を係止するための張出し部9を一体的に設けて構成した、ことを特徴とする楔式引留クランプ。
  2. 請求項1の楔式引留クランプにおいて、
    前記楔体20の楔接触長さLwは、前記楔体20の引き留め側の端部から前記標示孔までの最長の距離として標示孔距離αを有し、
    前記楔体20の「Lw−α」を、前記クランプ本体10の本体接触長さ「Lc」以上として設定する、ことを特徴とする楔式引留クランプ。
  3. 請求項1または2記載の楔式引留クランプにおいて、
    前記標示孔に嵌込するためのセルフロックピン6の頭部に、落下防止紐5を挿通し、
    前期落下防止紐5の他端を楔式引留クランプの所定の個所に固着する、ことを特徴とする楔式引留クランプ。
  4. 請求項1または2記載の楔式引留クランプにおいて、
    前記複数の標示孔の少なくとも一つの標示孔の近傍に、適用電線サイズの断面積または外径を示す略号を刻設した、ことを特徴とする楔式引留クランプ。
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