JP2007208333A - 基地局装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】同期処理のために通信処理を行うことができない時間をできるだけ短縮すること。
【解決手段】複数の無線通信部21を含む基地局装置20において、各クロック生成部29が生成するクロックを位相同期させる同期処理部22と、複数の無線通信部21のうちの一部について、移動局装置との通信を停止させる通信停止部30と、無線通信部21−2において他の基地局装置が送信している同期用信号である他局同期用信号を受信する受信部26−2と、クロック生成部29−2により生成されるクロックの位相を変更しつつ、該クロックに基づいて自局同期用信号を生成する同期用信号生成部28と、をさらに含み、同期処理部22は、各クロック生成部29が生成するクロックの位相を、受信した他局同期用信号と、クロック生成部29−2により生成される自局同期用信号と、に基づいて制御するようにした。
【選択図】図2
【解決手段】複数の無線通信部21を含む基地局装置20において、各クロック生成部29が生成するクロックを位相同期させる同期処理部22と、複数の無線通信部21のうちの一部について、移動局装置との通信を停止させる通信停止部30と、無線通信部21−2において他の基地局装置が送信している同期用信号である他局同期用信号を受信する受信部26−2と、クロック生成部29−2により生成されるクロックの位相を変更しつつ、該クロックに基づいて自局同期用信号を生成する同期用信号生成部28と、をさらに含み、同期処理部22は、各クロック生成部29が生成するクロックの位相を、受信した他局同期用信号と、クロック生成部29−2により生成される自局同期用信号と、に基づいて制御するようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は基地局装置に関し、特に基地局装置間の同期を確立するための技術に関する。
移動体通信システムにおいては網内の全ての通信装置間で同期(網同期)を確立しておく必要がある。基地局装置間の同期も確立しておく必要があるので、基地局装置は、他の基地局装置が送信している無線信号を受信し、その無線信号の位相に基づいて同期処理を行うようにしている(例えば、特許文献1)。
上記同期処理について簡単に説明する。基地局装置はクロック(同期信号とも呼ばれる)を常に生成しており、上記同期処理は各基地局装置のクロックを位相同期させる処理である。
各基地局装置は、当該基地局装置において生成しているクロックに基づいて生成された同期用信号を送信しており、さらに他の基地局装置が送信している該同期用信号を受信する。そして、各基地局装置は上記クロックの位相をずらしながら同期用信号(自局同期用信号)を生成し、生成した自局同期用信号と、受信した同期用信号(他局同期用信号)と、の相関値を求める。基地局装置は、こうして求めた相関値が最大となったときのクロックの位相に基づいて、当該基地局装置のクロックの位相を確定する。こうして、上記同期処理により各基地局装置のクロックを位相同期させることができる。
特開2002−165269号公報
しかしながら、上記同期処理では当該基地局装置が生成しているクロックの位相をずらす必要があるので、処理を行っている間は網同期から外れた状態となり、通常の通信処理を行うことができないという問題があった。
従って、本発明の課題の一つは、同期処理のために通信処理を行うことができない時間をできるだけ短縮することを可能とする基地局装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る基地局装置は、複数の無線通信部を含む基地局装置であって、前記各無線通信部はそれぞれ、1又は複数の移動局装置との通信を行い、前記各無線通信部はそれぞれ、クロックを生成するクロック生成手段を含み、当該基地局装置は、前記各クロック生成手段が生成するクロックを位相同期させる同期処理手段と、前記複数の無線通信部のうちの一部について、前記1又は複数の移動局装置との通信を停止させる通信停止手段と、前記一部の無線通信部において他の基地局装置が送信している同期用信号である他局同期用信号を受信する他局同期用信号受信手段と、前記一部の無線通信部の前記クロック生成手段により生成されるクロックの位相を変更しつつ、該クロックに基づいて自局同期用信号を生成する自局同期用信号生成手段と、をさらに含み、前記同期処理手段は、前記各クロック生成手段が生成するクロックの位相を、前記他局同期用信号受信手段により受信した他局同期用信号と、前記自局同期用信号生成手段により生成される自局同期用信号と、に基づいて制御する、ことを特徴とする。
これによれば、複数の無線通信部を設け、それぞれがクロックを生成するようにし、一部の無線通信部において受信される他の基地局装置からの他局同期用信号と、該一部の無線通信部が位相を変更しつつ生成している自局同期用信号と、に基づいて、クロックの位相を制御するようにしているので、相関値を算出するために該一部の無線通信部以外のクロックの位相をずらす必要がなくなり、同期処理のために通信処理を行うことができない時間をできるだけ短縮することが可能となる。
また、上記基地局装置において、前記他局同期用信号受信手段により受信した他局同期用信号と、前記自局同期用信号生成手段により生成される自局同期用信号と、に基づいて、前記クロックの位相を確定するクロック位相確定手段、をさらに含み、前記同期処理手段は、前記各クロック生成手段が生成するクロックの位相を、前記クロック位相確定手段が確定した位相に基づいて制御する、こととしてもよい。
これによれば、クロックの位相の確定を一部の無線通信部のみを停止させることで行うことができるので、位相確定までの処理を基地局装置全体を停止させて行う必要がなくなり、同期処理のために通信処理を行うことができない時間をできるだけ短縮することが可能となる。
さらに、上記各基地局装置において、当該基地局装置は、前記同期用信号を送信する他局同期用信号送信手段、を含み、前記他局同期用信号受信手段は、前記他局同期用信号送信手段による同期用信号送信タイミングでは、前記他の基地局装置が送信している同期用信号の受信を中止する、こととしてもよい。
極めて近接した位置にある他の無線通信部から送信されている同期用信号を受信すると、その受信電力が強すぎて受信回路が破壊されることがある。そこで他局同期用信号受信手段は、当該基地局装置の同期用送信タイミングでは同期用信号を受信しないようにしている。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る移動体通信システム10のシステム構成を示す図である。同図に示すように、移動体通信システム10は複数の基地局装置20及び複数の移動局装置40を含んで構成される。ここでは、移動体通信システム10はPHS方式を採用するものとして説明するが、本発明はPDC方式やCDMA方式などの他の方式の移動体通信システムにも適用可能である。
各基地局装置20及び各移動局装置40は、いずれもCPU、メモリ、クロック、及び無線通信機能を備えたコンピュータである。メモリはプログラム及び該プログラムの実行の際に必要となるデータを記憶している。クロックはCPUの動作タイミングを示す信号である。CPUはメモリに記憶されるプログラムに従い、クロックに応じたタイミングで動作する。またCPUは必要に応じて上記データの読み出しや書き込みを行う。
基地局装置20は複数の移動局装置40と時分割多重による多重化無線通信を行う他、他の基地局装置20が移動局装置40に対して送信している無線信号を受信する。
各基地局装置20及び各移動局装置40はまた、それぞれに備えているクロックの位相を同期させるためのフレーム同期処理(位相同期処理)を行う。具体的には、基地局装置20が送信している無線信号には同期用信号(詳細は後述する。)が含まれており、基地局装置20は、他の基地局装置20が送信しているこの同期用信号を受信し、受信した同期用信号にクロックを同期させることにより、フレーム同期処理を実現する。なお、このフレーム同期処理において、基地局装置20は、他の基地局装置20の後述する制御チャネルの信号を同期用信号として受信する。同様に、移動局装置40は、基地局装置20が送信している制御チャネルの信号を同期用信号として受信し、受信した同期用信号にクロックを同期させることにより、フレーム同期処理を実現する。
このフレーム同期処理を行う場合、上述のように通常の通信処理を行うことができない時間が生ずるが、各基地局装置20は、この時間をできるだけ短縮するための構成を備えている。以下では、この構成について詳細に説明する。
図2は、基地局装置20の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、基地局装置20は機能的に、複数の無線通信部21と、同期処理部22と、を含んで構成される。無線通信部21はさらにメイン部23、送信部24、切替部25、受信部26、同期用信号生成部28、クロック生成部29を含んで構成され、受信部26はさらに相関取得部27を含んで構成される。同期処理部22はさらに通信停止部30、クロック位相変更部31、クロック位相確定部32を含んで構成される。
各無線通信部21はそれぞれ、1又は複数の移動局装置40との通信を行う。以下では、まずこの通信のための構成について説明する。
クロック生成部29は水晶発振子を備えており、水晶発振子の振動周期に応じた周期のクロックを、所定位相で生成している。具体的には、このクロックは所定波形の信号の繰り返しにより構成される信号であり、さらに具体的な例では矩形波信号である。
同期用信号生成部28は、クロック生成部29の生成するクロックに応じた位相で、所定長かつ所定波形の信号である同期用信号を生成する。具体的には、同期用信号生成部28は、生成する同期用信号の立ち上がりタイミングを、クロックを構成する所定波形信号の立ち上がりタイミングに合わせている。なお、こうして当該基地局装置20で生成された同期用信号を、以下では自局同期用信号と称する。
ここでチャネルについて説明する。チャネルは基地局装置20と移動局装置40の間に設けられる独立した伝送路であり、通信チャネル及び制御チャネルに分類される。通信チャネルは基地局装置20と移動局装置40との間で音声通信又はデータ通信にかかるユーザデータである通信データを送受信するためのチャネルである。また、制御チャネルは、発呼要求や一斉呼出などの呼制御にかかる通信データを送受信するためのチャネルである。
メイン部23はチャネルごとの通信データを順次取得し、送信部24に出力する。このとき、制御チャネルにおいて送受信されるべき通信データには、当該基地局装置20を示す基地局ID情報及び移動局装置40を示す移動局ID情報が含まれる。送信部24は、入力された通信データを変調することにより送信信号を取得する。そして送信部24は、取得した送信信号と、同期用信号生成部28の生成する自局同期用信号と、をそれぞれ所定位置に含むタイムスロット長のバースト信号を、チャネルごとに順次生成する。
また、送信部24は、クロック生成部29により生成されるクロックの位相に応じたタイミングで、一連のタイムスロットの送信タイミングを決定する。より具体的には、送信部は、各タイムスロットの立ち上がりタイミングを、クロックを構成する所定波形信号の立ち上がりタイミングに合わせる。このタイムスロットについて、図3を参照しながら説明する。
図3(a)は、移動体通信システム10で使用されるタイムスロットの例を示した図である。同図に示すように、移動体通信システム10では、所定数(ここでは4つ)の下りタイムスロットと、同数の上りタイムスロットと、が交互に送受信される。これを順にタイムスロットT1,T2,T3,T4,R1,R2,R3,R4と呼ぶことにすると、TnとRnとは対をなしており、基地局装置20はチャネルと一対のタイムスロット(以下、タイムスロットセットと称する。)とを対応付けて記憶する。
ここで、基地局装置20は無線通信部21を2つ備えているため、タイムスロットセットは8つ存在する。基地局装置20はこのうち7つのタイムスロットセットについては通信チャネルと対応付け、残りの1つについては制御チャネルと対応付けて記憶している。図3(a)では、無線通信部21−1のタイムスロットT2及びR2から構成されるタイムスロットセットに制御チャネルが対応付けられており、これらを制御スロットと表記している。なお、こうして制御チャネルに対応付けられるタイムスロットセットは、基地局装置20ごとに異なっている。
送信部24は、クロック生成部29により生成されるクロックの位相に応じたタイミングで、下りタイムスロットTnの送信タイミングを決定する。そして、上記生成したバースト信号のうち、該下りタイムスロットTnと対応付けて記憶されるチャネルにおいて送信すべきバースト信号を、該下りタイムスロットTnの送信タイミングで、無線区間に送出する。
より具体的には、切替部25は、アンテナと、送信部24又は受信部26のいずれかと、を接続する機能を有しており、特に上記下りタイムスロットの送信タイミングにおいては、アンテナと送信部24とを接続する。これにより、送信部24が下りタイムスロットにおいて送信したバースト信号は無線区間に送出される。逆に、後述する上りタイムスロットの受信タイミングにおいては、切替部25はアンテナと受信部26とを接続する。これにより、受信部26は無線信号を受信する。以下では、この受信について説明する。
受信部26は移動局装置40が送信した無線信号を受信する。移動局装置40は上記送信部と同様の処理により同期用信号(移動局装置40で生成された同期用信号なので、以下ではこれを移動局同期用信号と称する。)を含むバースト信号を送信しており、相関取得部27は、受信したバースト信号に含まれる移動局同期用信号と、同期用信号生成部28が生成している自局同期用信号と、の相互相関を示す相関値を算出する。以下、この算出について詳細に説明する。
相関取得部27は、クロック生成部29により生成されるクロックの位相に応じ、一連の上りタイムスロットの受信タイミングを決定する。受信部26はこの受信タイミングで受信したタイムスロット長の信号を取得する。当該基地局装置20と移動局装置40との間で網同期が取れている場合、こうして取得した信号は、移動局装置40が生成したバースト信号となるはずである。そこで相関取得部27は、タイムスロット長の信号がバースト信号であるとするならば移動局同期用信号であるべき部分(移動局同期用信号部分)を取得する。
また、同期用信号生成部28は、相関取得部27により取得される移動局同期用信号部分に対応するタイミングで自局同期用信号を生成し、相関取得部27に出力する。
相関取得部27は、取得した移動局同期用信号部分と、同期用信号生成部28から出力される自局同期用信号と、の相互相関を示す相関値を算出する。算出される相関値は、両信号の波形が全く同一である場合に最大値となり、波形の類似度が低いほど小さな値となる。
受信部26は、相関取得部27によって算出された相関値が所定値以上であれば、相関取得部27が取得した上りタイムスロットRnの受信タイミングで受信したタイムスロット長の信号を復調し、該上りタイムスロットRnと対応付けて記憶されるチャネルにかかる通信データとして、メイン部23に出力する。
以上のようにして各無線通信部21と移動局装置40との通信が行われる。
次に、フレーム同期処理にかかる構成について説明する。
同期処理部22は、各クロック生成部29が生成するクロックをフレーム同期させる。具体的には、各クロック生成部29がそれぞれ生成するクロックの位相を、受信部26−2により受信した他局同期用信号と、同期用信号生成部28−2により生成される自局同期用信号と、に基づいて制御する。以下、詳細に説明する。
まず、同期処理部22がフレーム同期を行うことを決定すると、通信停止部30は、制御チャネルと対応付けて記憶されるタイムスロットセットの送受信処理を行っていない無線通信部21を示す情報を取得する。ここでは、通信停止部30は無線通信部21−2を示す情報を取得することになる。
次に通信停止部30は、取得した情報により示される無線通信部21−2の通信処理を停止させる。
通信停止部30により通信処理が停止されると、無線通信部21−2は、それまで下りタイムスロットに対応付けられていたタイムスロットも含め、当該無線通信部21−2にかかる全てのタイムスロットを、他の基地局装置20が制御チャネルにおいて送信しているバースト信号(以下、制御信号と称する。)の受信タイムスロットとする。ただし、無線通信部21−1が同期用信号を送信しているタイミングを含むタイムスロットでは、受信を中止する。
この具体的な例を図3(b)に示す。同図では、下りタイムスロットであったタイムスロットT1乃至T4が受信タイムスロットR5乃至R8として取り扱われている。この場合において、無線通信部21−2は、無線通信部21−1が同期用信号を送信しているタイミングを含む受信タイムスロットR6では受信を中止し、他の受信タイムスロットRn(n≠6)で受信を行っている。
相関取得部27−2は、クロック生成部29−2により生成されるクロックの位相に応じて一連の受信タイムスロットの受信タイミングを決定し、各受信タイムスロットにおいてそれぞれ受信される一連のバースト信号について、他局同期用信号であるべき部分(他局同期用信号部分)を取得する。
また、通信停止部30により通信処理が停止されると、クロック位相確定部32は、クロック位相変更部31を利用してクロック生成部29−2により生成されるクロックの位相を変更しつつ、該クロックに基づいて、同期用信号生成部28−2に自局同期用信号を生成させる。以下、これらの各部の機能について具体的に説明する。
クロック位相変更部31は、クロック位相確定部32の指示に従い、クロック生成部29−2が生成するクロックの位相を、フレームごとに所定量ずつ変更する。上述のように、相関取得部27−2はクロック生成部29により生成されるクロックの位相に応じて一連の受信タイムスロットの受信タイミングを決定しているので、この変更により、各受信タイムスロットの受信タイミングが変更され、その結果、各受信タイムスロットにおいてそれぞれ受信される一連のバースト信号のうち、相関取得部27−2が取得する部分が変更される。
図3(c)はこの変更を模式的に示した図である。同図に示すように、クロックの位相の変更により、受信タイムスロットの受信タイミングがフレームごとに少しずつ変更される。
さらに、こうして相関取得部27により取得される他局同期用信号部分が変更される結果、同期用信号生成部28が自局同期用信号を生成するタイミングも変更される。
相関取得部27は、取得した他局同期用信号部分と、同期用信号生成部28から出力される自局同期用信号と、の相互相関を示す相関値を受信タイムスロットごとに算出する。
受信部26−2は、相関取得部27が算出した相関値が所定値を上回っている受信タイムスロットについて、該受信タイムスロットの受信タイミングで受信したタイムスロット長の信号を復調する。この信号が、他の基地局装置20が送信している制御信号である場合、該制御信号には基地局ID情報が含まれる。受信部26−2は、この基地局ID情報と、該基地局ID情報を含む制御信号の受信レベルを示す受信レベル情報と、を対応付けてクロック位相確定部32に出力する。
クロック位相確定部32は、受信部26−2から入力された1又は複数の基地局ID情報のうち、1つを選択する。具体的には、当該基地局装置20に隣接する場所に設置されている1又は複数の基地局装置20をそれぞれ示す基地局ID情報に優先度(この優先度を示す情報は同期レベルと称される。)をつけて記憶しておき、該優先度の最も高いものを選択するようにすることが好適である。また、優先度が同じ基地局ID情報が複数ある場合には、そのうち上記受信レベルが最も高いものを選択することが好適である。
さらにクロック位相確定部32は、選択した基地局ID情報が入力された際のクロック位相変更部31による位相の変更量を取得する。クロック位相確定部32は、こうして取得した位相の変更量が0である場合、他の基地局装置20とのフレーム同期が取れていると判断し、通信停止部30に無線通信部21−2の通信処理を再開させ、処理を終了する。
一方、取得した位相の変更量が0でない場合、クロック位相確定部32は、こうして取得した位相の変更量に基づき、クロックの位相を確定する。すなわち、選択した基地局ID情報が示す基地局装置20が送信している制御信号を受信した際のクロックの位相を、当該基地局装置20のクロックの位相として確定する。またこの場合において、クロック位相確定部32は、通信停止部30を利用して無線通信部21−1の通信処理を停止させる。
クロック位相変更部31は、クロック生成部29−1及びクロック生成部29−2が生成するクロックの位相を、クロック位相確定部32が確定した位相に基づいて制御する。具体的には、クロック位相確定部32が確定した位相となるよう、制御する。
この制御が終了すると、通信停止部30は無線通信部21−1及び無線通信部21−2の通信処理を再開させる。
以上説明した処理を、基地局装置20の処理フロー図を参照しながら、再度より詳細に説明する。
図4は基地局装置20が定期的に行うフレーム同期処理のフローを示す図である。なお、一般的に、制御チャネルを送受信する無線通信部21をマスター部、送受信しない無線通信部21をスレーブ部と称するため、同図では、無線通信部21−1をマスター部、無線通信部21−2をスレーブ部、と称している。
まず、基地局装置20はスレーブ部の運用(通信処理)を停止する(S1)。次に基地局装置20は、上述のようにして相関値を取得することにより、他の基地局装置20が送信している制御信号を検索(受信)する(S2)。基地局装置20は、こうして受信した制御信号から基地局ID情報を取得し、それに対応付けて記憶している同期レベルを取得する(S3)とともに、該制御信号の受信レベルを取得する(S4)。基地局装置20は、全受信タイミングについて検索が終了したか否かを判断する(S5)。すなわち、基地局装置20は上述のようにクロックの位相を変更しつつフレーム同期処理を行うが、この変更のパターンを全て試したか否かを判断する。全て試したと判断した場合(全受信タイミングについて検索が終了したと判断した場合)には、基地局装置20は、処理をS7に移す。一方、まだ全て試していないと判断した場合にはクロックの位相を変更し(S6)、処理をS2に戻す。
ところで、同期レベルはその値が小さいほど上記優先度が高いことを示している。そこで、S7の処理において、基地局装置20は、制御信号を受信した基地局装置20のうち、最も同期レベルが小さい1又は複数の基地局装置20を選択し、さらにその中で最も受信レベルが高いもの(以下、同期対象基地局装置と称する。)が送信している制御信号を検索した際のクロックの位相と、変更前のクロックの位相と、が異なっているか否かを判断する。この判断において、異なっていないと判断した場合には、スレーブ部のクロックの位相を元に戻し、スレーブ部の運用を開始する(S12)。
S7において異なっていると判断した場合、基地局装置20は、同期対象基地局装置が送信している制御信号を検索した際のスレーブ部の位相に基づき、クロックの位相を確定する(S8)。さらに、マスター部の運用を停止し(S9)、マスター部及びスレーブ部のクロックの位相を、S8で確定した位相に変更する(S10)。この後、基地局装置20はマスター部及びスレーブ部の運用を開始し、フレーム同期処理を終了する(S11,S12)。
以上説明したように、基地局装置20は、複数の無線通信部21を設け、それぞれがクロックを生成するようにし、一部の無線通信部21において受信される他の基地局装置20からの他局同期用信号と、該一部の無線通信部が位相を変更しつつ生成している自局同期用信号と、に基づいて、クロックの位相を制御するようにしているので、相関値を算出するために該一部の無線通信部21以外のクロックの位相をずらす必要がなくなり、同期処理のために通信処理を行うことができない時間をできるだけ短縮することが可能となる。
また、無線通信部21−2は、無線通信部21−1が同期用信号を送信しているタイミングでは同期用信号を受信しないようにしているので、この同期用信号を受信してしまうことにより、無線通信部21−2の受信回路が破壊されないようにすることができる。
なお、本発明における基地局装置は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、基地局装置20が複数の無線通信部21を備え、これら複数の無線通信部21を備えた基地局装置20間で同期処理を行う構成について説明したが、当該構成に限定されることなく、無線通信部を1つしか備えていない基地局装置が複数ある場合には、これら複数の基地局装置(基地局装置群)を本発明における基地局装置の1つとして捉え、この基地局装置(基地局装置群)に対する同期処理も同様に実施することが可能である。この場合、何れかの基地局装置における無線通信部をマスター部とし、他の何れかの基地局装置における無線通信部をスレーブ部とするように設定すればよく、同期処理部は何れかの基地局装置に配設するように構成すればよい。
10 移動体通信システム、20 基地局装置、21 無線通信部、22 同期処理部、23 メイン部、24 送信部、25 切替部、26 受信部、27 相関取得部、28 同期用信号生成部、29 クロック生成部、30 通信停止部、31 クロック位相変更部、32 クロック位相確定部、40 移動局装置。
Claims (3)
- 複数の無線通信部を含む基地局装置であって、
前記各無線通信部はそれぞれ、1又は複数の移動局装置との通信を行い、
前記各無線通信部はそれぞれ、クロックを生成するクロック生成手段を含み、
当該基地局装置は、
前記各クロック生成手段が生成するクロックを位相同期させる同期処理手段と、
前記複数の無線通信部のうちの一部について、前記1又は複数の移動局装置との通信を停止させる通信停止手段と、
前記一部の無線通信部において他の基地局装置が送信している同期用信号である他局同期用信号を受信する他局同期用信号受信手段と、
前記一部の無線通信部の前記クロック生成手段により生成されるクロックの位相を変更しつつ、該クロックに基づいて自局同期用信号を生成する自局同期用信号生成手段と、
をさらに含み、
前記同期処理手段は、前記各クロック生成手段が生成するクロックの位相を、前記他局同期用信号受信手段により受信した他局同期用信号と、前記自局同期用信号生成手段により生成される自局同期用信号と、に基づいて制御する、
ことを特徴とする基地局装置。 - 請求項1に記載の基地局装置において、
前記他局同期用信号受信手段により受信した他局同期用信号と、前記自局同期用信号生成手段により生成される自局同期用信号と、に基づいて、前記クロックの位相を確定するクロック位相確定手段、
をさらに含み、
前記同期処理手段は、前記各クロック生成手段が生成するクロックの位相を、前記クロック位相確定手段が確定した位相に基づいて制御する、
ことを特徴とする基地局装置。 - 請求項1又は2に記載の基地局装置において、
当該基地局装置は、
前記同期用信号を送信する他局同期用信号送信手段、
を含み、
前記他局同期用信号受信手段は、前記他局同期用信号送信手段による同期用信号送信タイミングでは、前記他の基地局装置が送信している同期用信号の受信を中止する、
ことを特徴とする基地局装置。
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