JP2007207461A - 非水電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】高出力用途での急速充電や大電流放電といった過酷な条件においても放電特性とサイクル特性の良好な非水電解質二次電池を得ることを目的とする。
【解決手段】芯材に正極活物質を含む合剤層を設けた正極と、芯材に負極活物質を含む合剤層を設けた負極と、前記正極と負極間に介在されるセパレータ及び非水電解質とからなる非水電解質二次電池において、前記セパレータの幅方向の両端に電解液保持層を設けたことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】芯材に正極活物質を含む合剤層を設けた正極と、芯材に負極活物質を含む合剤層を設けた負極と、前記正極と負極間に介在されるセパレータ及び非水電解質とからなる非水電解質二次電池において、前記セパレータの幅方向の両端に電解液保持層を設けたことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は非水電解質二次電池、特に高出力用途でも良好な放電特性とサイクル特性を得るためのセパレータの構成に関する。
近年、携帯電話、パソコン、ビデオカメラなどの民生用電子機器の駆動用電源として小型・軽量で高エネルギー密度を有する二次電池への要望が高まっている。中でも、リチウム含有複合酸化物を正極活物質とし、リチウムイオンを吸蔵及び放出することができる炭素材料やシリコン化合物、スズ化合物等を負極材料とし、正極と負極との間に介在するセパレータにポリエチレンやポリプロピレンなどからなる微多孔膜を用い、LiBF4、LiPF6等のリチウム塩を溶解した非プロトン性の有機溶媒を電解液とする非水電解質二次電池は、高電圧で高エネルギー密度を得られるために広く利用されている。
特に近年は、自動車搭載用の大型高出力非水電解質二次電池や電動工具用に急速充電及び大電流放電が可能な小型・軽量の高出力非水電解質二次電池への要望が高まっており、その開発が盛んに行われている。高出力用途の非水電解質二次電池では、急速充電や大電流放電といった過酷な条件において、いかにして良好な電池特性を得るかが課題となっている。セパレータにおいても、さらに高機能性、高信頼性が求められており、従来のポリオレフィン系多孔質膜のセパレータに様々な機能を付与することが提案されている。例えばセパレータに無機充填剤を含有させて保液性を向上させる方法(特許文献1)やセパレータに耐熱層と耐熱層の電気化学的酸化を防止する点状、線状、網目状のスペーサーを設けて、機械的強度と耐熱性を向上させる方法(特許文献2)などが挙げられる。
特開2005−228512号公報
特開2002−151044号公報
特許文献1に記載の方法では、セパレータの保液性が向上するために、良好なサイクル特性の電池が得られる。しかしながら、充填剤の存在により形成されるセパレータ表面の凹凸により、電極間のリチウムイオン伝導性が低下し、特に高率放電特性では課題が生じる。
また、特許文献2に記載の方法では、スペーサーにより耐熱層の劣化が抑制され、保液性も向上すると考えられることから良好なサイクル特性の電池が得られると考えられる。しかしながら、極板間にスペーサーが存在することにより正・負極間のリチウムイオンの伝導性が低下するために、特に高率放電特性に課題が生じる。
上記課題を解決するために、本発明の非水電解質二次電池では、セパレータの幅方向の両端に電解液保持層を設けることを特徴とする。本方法では、正極と負極とが対向する面に電解液保持層が被覆していないために、電池反応時のリチウムイオンの伝導性を損わず、高率放電特性を悪化させない。また、上記電解液保持層がセパレータの幅方向の両端に設けられているために、高率充放電を繰り返しても正極と負極の間に保持された電解液が極板間外へ排出されにくく、高率充放電におけるサイクル特性の良好な非水電解質二次電池が得られる。
本発明によれば、セパレータの幅方向の両端に電解液保持層を設けることにより、正負極間の距離を広げることなく、正負極間の保液性が向上することから、高率放電特性を悪化させずに、高率充放電を繰り返した時のサイクル特性が良好な非水電解質二次電池を得ることができる。
本発明で用いられるセパレータについて説明する。
上記セパレータの主材料は従来の非水電解質二次電池に使用できる物質であれば特に限定されないが、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を単一あるいは複合して用いることが一般的であり、本発明でも加工性の点から好ましい。
本発明におけるセパレータの幅方向両端には、高率充放電を繰り返すような過酷な条件下での極板の膨張・収縮においても正負極間に存在する電解液が極板間外に排出されることを抑制するための電解液保持層がセパレータの少なくとも一方の面に設けられる。
上記電解液保持層は無機微粒子や電気化学的に安定な有機高分子化合物や電気化学的に安定な無機化合物を含んだ有機高分子化合物をキャスティング、ディッピングまたはスプレー塗布等の塗布方法、予め電解液保持層を作製しておき主材料に貼り合せたり、重ね合わせたり、転写したりする方法等を用いて設けることができる。
前記無機微粒子としては、特に限定されないが、各種金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属水酸化物等が挙げられ、例えば、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸化物やチッ化ホウ素、炭化ケイ素、水酸化アルミニウム等が挙げられる。無機微粒子の粒径が小さすぎるとセパレータの電解液保持層の強度が弱く、電解液の極板間外への排出を抑制する効果が十分得られない。また、逆に粒径が大きすぎるとセパレータの電解液保持層の厚みが大きくなりすぎて、正負極間の距離が増え電池の内部抵抗が上昇したり、電池ケース内に入る活物質層が減少したりするために電池容量の点で不利になる。よって無機微粒子の粒径としては、平均0.1〜20μmであることが好ましい。
前記有機高分子化合物としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンの共重合体等の含フッ素高分子、カルボキシメチルセルロース等のセルロース類、ポリオレフィン系重合体、ポリカーボネート、芳香族ポリエステル及びポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される有機高分子化合物が挙げられるが、これらには限定されない。
前記電気化学的に安定な無機化合物としては、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、シリカなどが挙げられるが、これらには限定されない。
上記電解液保持層はセパレータの幅方向の端面に図1に示すように線状に隙間なく形成しても、図2に示すようにある間隔をあけて島状に形成してもよく、正極・負極と対向しない幅方向の端面に形成することで、極板間のリチウムイオン伝導性を低下させることなく、充放電を繰り返した際に極板間の電解液が極板間外に排出されることを抑制できる。
また、上記電解液層の厚みについては、対向する電極合剤層の厚みと同等以下であれば、電解液保持層が存在することにより電極間距離が広がらず、電池に占める電極活物質の体積を減少させないので、電池容量の点で好ましく、セパレータ主材料の厚みの1/4以下であれば、電極群の構成を容易にするという点でより好ましい。
さらに、セパレータの主材料の膜厚としては、9μm〜25μmが好ましい。膜厚が25μmを越えると、電池内に占めるセパレータの容積が大きく活物質の容積が減少して電池容量の点で不利になる。また、膜厚が9μmより小さくなると、セパレータ主材料の幅方向の両端に電解液保持層を形成させる際の機械的強度の点で課題が生じる。
正極、負極および電解液には、従来から非水電解質二次電池で用いられているものを特に限定なしに用いることができる。
正極活物質としては、従来から公知のリチウム含有複合酸化物を用いることができる。例えば、一般式LiMxOy(ただし、1<x≦2、2<y≦4、M=Co、Ni、Mn、Fe、Al、VおよびTiからなる群より選択される少なくとも1種)で表されるリチウム含有複合酸化物やそれらに表面処理を施した材料が用いられる。
正極の作製は、周知の方法で行うことできる。例えば、この正極活物質に結着剤、導電剤、溶媒とを混合して調製した正極合剤ペーストを集電体両面に塗布して、乾燥後に圧延することによって作製することができる。導電剤には天然黒鉛、人造黒鉛、アセチレンブラック等を使用することができる。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ニトロセルロース等を使用することができる。溶媒としては、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等を使用することができる。集電体にはアルミニウム、ステンレス等の金属が用いられるが、アルミニウムが好ましい。
負極活物質としては、リチウム金属、リチウム合金などの合金の他、リチウムイオンを吸蔵および放出することができる金属間化合物、炭素材料、有機化合物、無機化合物、金属錯体、有機高分子化合物等のリチウムを保持し得る材料が用いられる。これらは単独で用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。これらの中では、特に炭素材料が好ましい。
炭素材料の平均粒子サイズは0.1μm〜60μmが好ましく、0.5μm〜30μmが特に好ましい。炭素材料の比表面積は1m2/g〜10m2/gであることが好ましい。なかでも炭素六角平面の間隔(d002)が3.35Å〜3.40Åであり、c軸方向の結晶子の大きさ(Lc)が100Å以上である黒鉛が好ましい。
負極の作製は、周知の方法で行うことができる。例えば、負極活物質と結着剤を含むペーストを負極集電体両面に塗布して乾燥後圧延することで作製することができる。結着剤としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、スチレンブタジエンゴム等の公知材料が用いられる。集電体には、周知の材料が用いられるが銅が好ましい。
電解液としては、非水溶媒及びそれに溶解するリチウム塩からなるものが好ましく用いられる。非水溶媒には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどの環状炭酸エステル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどの鎖状炭酸エステル、γ―ブチロラクトン、γ―バレロラクトンなどの環状カルボン酸エステルなどが好ましく用いられる。リチウム塩としては、LiPF6、LiBF4などが好ましく、これらは単独で、もしくは組み合わせて用いられる。
電池の形態については特に限定はなく、円筒形、偏平形および角形のいずれでもよい。電池には誤動作時にも安全を確保できるように、例えば内圧開放型安全弁装置や電流遮断型安全弁装置等を備えることが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例1)
(1)正極の作製
正極は、Li2CO3とCo3O4とNiOとMnO2とを混合し、900℃で10時間焼成したLi0.94Ni0.35Mn0.35Co0.35O2の粉末100重量部にアセチレンブラック2.5重量部、フッ素樹脂系結着剤4重量部を混合し、カルボキシメチルセルロース水溶液に懸濁させて、ペースト状にした。このペーストを厚さ0.03mmのアルミ箔の両面に塗着し、乾燥後圧延し合剤部の多孔度が25%となるようにして、幅52mmで単位面積当たりの理論容量が3.7mAh/cm2となる極板厚み99μmの正極板を得た。
(1)正極の作製
正極は、Li2CO3とCo3O4とNiOとMnO2とを混合し、900℃で10時間焼成したLi0.94Ni0.35Mn0.35Co0.35O2の粉末100重量部にアセチレンブラック2.5重量部、フッ素樹脂系結着剤4重量部を混合し、カルボキシメチルセルロース水溶液に懸濁させて、ペースト状にした。このペーストを厚さ0.03mmのアルミ箔の両面に塗着し、乾燥後圧延し合剤部の多孔度が25%となるようにして、幅52mmで単位面積当たりの理論容量が3.7mAh/cm2となる極板厚み99μmの正極板を得た。
(2)負極の作製
負極は、メソフェーズ小球体を2800℃で黒鉛化したメソフェーズ黒鉛100重量部を、固形分として1重量%のスチレン/ブタジエンゴムエマルジョンと、固形分として1重量%のカルボキシメチルセルロース水溶液とともに攪拌してペースト状にした。このペーストを厚さ0.02mmの銅箔の両面に塗着し、乾燥後圧延して合剤部の多孔度が35%になるようにして、幅57mm、負荷容量が250mAh/gの負極板とした。ここで負荷容量(mAh/g)は正極単位面積当たりの容量(mAh/cm2)を負極単位面積当たりの活物質量(g/cm2)で割った値とした。
負極は、メソフェーズ小球体を2800℃で黒鉛化したメソフェーズ黒鉛100重量部を、固形分として1重量%のスチレン/ブタジエンゴムエマルジョンと、固形分として1重量%のカルボキシメチルセルロース水溶液とともに攪拌してペースト状にした。このペーストを厚さ0.02mmの銅箔の両面に塗着し、乾燥後圧延して合剤部の多孔度が35%になるようにして、幅57mm、負荷容量が250mAh/gの負極板とした。ここで負荷容量(mAh/g)は正極単位面積当たりの容量(mAh/cm2)を負極単位面積当たりの活物質量(g/cm2)で割った値とした。
(3)セパレータの作製
セパレータは、膜厚20μm、幅61mmのポリエチレン製多孔質膜(旭化成ケミカルズ株式会社製ハイポア?、品番:N9420G)である主材料の両面の幅方向両端に1mm幅で線状にチタンテトラブトキシドの1-プロパノール溶液に錯化剤としてベンゾイルアセトンを加えて、攪拌混合した錯体溶液を塗布し、最大出力波長365nmの紫外線を3分間照射して光硬化させて厚みが5μmの酸化チタン膜の電解液保持層を形成した。なお、錯体溶液の塗布と光硬化を繰り返すことで厚みのコントロールは可能である。
セパレータは、膜厚20μm、幅61mmのポリエチレン製多孔質膜(旭化成ケミカルズ株式会社製ハイポア?、品番:N9420G)である主材料の両面の幅方向両端に1mm幅で線状にチタンテトラブトキシドの1-プロパノール溶液に錯化剤としてベンゾイルアセトンを加えて、攪拌混合した錯体溶液を塗布し、最大出力波長365nmの紫外線を3分間照射して光硬化させて厚みが5μmの酸化チタン膜の電解液保持層を形成した。なお、錯体溶液の塗布と光硬化を繰り返すことで厚みのコントロールは可能である。
(4)電池の組み立て
上記正極と上記負極とを用いて、円筒形非水電解質二次電池(直径26mm、高さ65mm)を組み立てた。図3に、本実施例で作製した円筒形非水電解質二次電池の縦断面図を示す。電池は以下のようにして組み立てた。
上記正極と上記負極とを用いて、円筒形非水電解質二次電池(直径26mm、高さ65mm)を組み立てた。図3に、本実施例で作製した円筒形非水電解質二次電池の縦断面図を示す。電池は以下のようにして組み立てた。
まず、所定の正極3の正極集電体7にアルミニウム製正極リード10、所定の負極2の負極集電体6にニッケル製負極リード9を取り付けたあと、所定のセパレータ4を介して巻回し、巻回型の電極群を構成した。電極群の下部にポリプロピレン製の絶縁板8を配し、負極リード9をニッケルメッキした鉄製の電池缶5の底部に溶接するとともに正極リード10を内圧作動型の安全弁装置13を介して電池蓋11に溶接した。その後、電池缶5の内部に非水電解液を減圧方式により注入した。最後に電池缶5の開口端部を絶縁封口ガスケット12を介してかしめることにより容量2.6Ahの本発明の円筒形非水電解質二次電池1を完成させた。
非水電解液には、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとジメチルカーボネートの体積比15:15:70の混合溶媒に1.40mol/lの濃度になるようにLiPF6を溶解したものを用いた。
(実施例2)
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の片面の幅方向両端に間隔1mmで幅方向1mm、長さ方向1mmの大きさの島状に、チタンテトラブトキシドの1−プロパノール溶液をベンゾイルアセトンとを攪拌混合した錯体溶液を塗布し、紫外線
を3分間照射して、光硬化させて厚みが5μmの酸化チタン膜の電解液保持層を形成した。
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の片面の幅方向両端に間隔1mmで幅方向1mm、長さ方向1mmの大きさの島状に、チタンテトラブトキシドの1−プロパノール溶液をベンゾイルアセトンとを攪拌混合した錯体溶液を塗布し、紫外線
を3分間照射して、光硬化させて厚みが5μmの酸化チタン膜の電解液保持層を形成した。
このセパレータを用いる以外は実施例1と同様の方法で円筒形非水電解質二次電池を作製した。
(実施例3)
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の両面の幅方向両端に1mm幅で線状に、ポリプロピレンのサスペンジョン(三井化学株式会社製、ケミパールWP100)を塗布後自然乾燥して厚みが4μmの電解液保持層を形成した。
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の両面の幅方向両端に1mm幅で線状に、ポリプロピレンのサスペンジョン(三井化学株式会社製、ケミパールWP100)を塗布後自然乾燥して厚みが4μmの電解液保持層を形成した。
このセパレータを用いる以外は実施例1と同様の方法で円筒形非水電解質二次電池を作製した。
(実施例4)
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の片面の幅方向両端に間隔1mmで幅方向1mm、長さ方向1mmの大きさの島状に、ポリエチレンのサスペンジョン(三井化学株式会社製、ケミパールW950)を塗布後自然乾燥して厚みが5μmの電解液保持層を形成した。
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の片面の幅方向両端に間隔1mmで幅方向1mm、長さ方向1mmの大きさの島状に、ポリエチレンのサスペンジョン(三井化学株式会社製、ケミパールW950)を塗布後自然乾燥して厚みが5μmの電解液保持層を形成した。
このセパレータを用いる以外は実施例1と同様の方法で円筒形非水電解質二次電池を作製した。
(実施例5)
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の両面の幅方向両端に1mm幅で間隔1mmの島状に、固形分が1.2wt%となるように粒径が0.5μmのアルミナ微粒子を分散させたカルボキシメチルセルロース水溶液を塗布後自然乾燥して厚みが2μmの電解液保持層を形成した。
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の両面の幅方向両端に1mm幅で間隔1mmの島状に、固形分が1.2wt%となるように粒径が0.5μmのアルミナ微粒子を分散させたカルボキシメチルセルロース水溶液を塗布後自然乾燥して厚みが2μmの電解液保持層を形成した。
このセパレータを用いる以外は実施例1と同様の方法で円筒形非水電解質二次電池を作製した。
(比較例1)
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の両面全体に実施例1と同様の方法で厚みが2μmの酸化チタン膜の電解液保持層を形成した。
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の両面全体に実施例1と同様の方法で厚みが2μmの酸化チタン膜の電解液保持層を形成した。
このセパレータを用いる以外は実施例1と同様の方法で円筒形非水電解質二次電池を作製した。
(比較例2)
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の両面全体に実施例1と同様の方法で、幅方向1mm、長さ方向1mmの大きさで間隔が2mmとなるように島状に、厚みが2μmの酸化チタン膜の電解液保持層を形成した。
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜の両面全体に実施例1と同様の方法で、幅方向1mm、長さ方向1mmの大きさで間隔が2mmとなるように島状に、厚みが2μmの酸化チタン膜の電解液保持層を形成した。
このセパレータを用いる以外は実施例1と同様の方法で円筒形非水電解質二次電池を作製した。
(比較例3)
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜に電解液保持層を設けず、実施例1と同様の方法で円筒形非水電解質二次電池を作製した。
セパレータとして、実施例1で用いたポリエチレン製多孔質膜に電解液保持層を設けず、実施例1と同様の方法で円筒形非水電解質二次電池を作製した。
これらの実施例1〜実施例5及び比較例1〜比較例3の非水電解質二次電池について、以下の方法で高率放電特性、サイクル特性の評価を行った。
(高率放電特性の評価)
作製した非水電解質二次電池を環境温度20℃において10Aの定電流充電で充電電圧4.2Vに達した後、4.2V一定下で終止電流を0.26Aとした定電圧充電を行い、20分の休止後、放電電流20Aで放電終止電圧2.0Vの定電流放電を行って初期電池容量を得た。その際、各実施例と比較例での初期電池容量の比較例3での初期電池容量に対する割合を100分率で求めた。
作製した非水電解質二次電池を環境温度20℃において10Aの定電流充電で充電電圧4.2Vに達した後、4.2V一定下で終止電流を0.26Aとした定電圧充電を行い、20分の休止後、放電電流20Aで放電終止電圧2.0Vの定電流放電を行って初期電池容量を得た。その際、各実施例と比較例での初期電池容量の比較例3での初期電池容量に対する割合を100分率で求めた。
(高率充放電でのサイクル特性の評価)
作製した非水電解質二次電池を環境温度20℃において10Aの定電流充電で4.2Vに達した後、4.2V一定下で終止電流を0.26Aとした定電圧充電を行い、20分の休止後、放電電流20Aで放電終止電圧2.0Vの定電流放電を行って、初期電池容量を得た。その後、20分休止して同様の充放電サイクルを繰り返し、1000サイクル目の電池容量をこの電池の1000サイクル後の電池容量とした。得られた1000サイクル後の電池容量の初期容量に対する割合を100分率で求め、容量維持率を得た。
作製した非水電解質二次電池を環境温度20℃において10Aの定電流充電で4.2Vに達した後、4.2V一定下で終止電流を0.26Aとした定電圧充電を行い、20分の休止後、放電電流20Aで放電終止電圧2.0Vの定電流放電を行って、初期電池容量を得た。その後、20分休止して同様の充放電サイクルを繰り返し、1000サイクル目の電池容量をこの電池の1000サイクル後の電池容量とした。得られた1000サイクル後の電池容量の初期容量に対する割合を100分率で求め、容量維持率を得た。
各実施例と比較例について、高率放電特性、高率充放電でのサイクル特性の評価結果を表1に示した。
また、比較例1、比較例2の電池のように電解液保持層を極板に面して形成すると、高率放電特性が低下し、高率充放電でのサイクル特性は良化するが実施例に比べると効果は小さかった。これは、先述したように、電解液保持層が極板と対向する面に形成されているために、リチウムイオンの伝導性が低下し、高率充放電という過酷な条件下ではリチウムイオンの動きが追随できないためと考えられる。
同様の効果は実施例に示した以外の材料で幅方向の両端に電解液保持層を形成したセパレータを用いた非水電解質二次電池においても得られた。
本発明により、高出力用途での急速充電や大電流放電といった過酷な条件においても放
電特性とサイクル特性の良好な非水電解質二次電池が得られる。
電特性とサイクル特性の良好な非水電解質二次電池が得られる。
1 非水電解質二次電池
2 負極
3 正極
4 セパレータ
5 電池缶
6 負極集電体
7 正極集電体
8 絶縁板
9 負極リード
10 正極リード
11 電池蓋
12 絶縁封口板ガスケット
13 安全弁装置
14 電解液保持層
2 負極
3 正極
4 セパレータ
5 電池缶
6 負極集電体
7 正極集電体
8 絶縁板
9 負極リード
10 正極リード
11 電池蓋
12 絶縁封口板ガスケット
13 安全弁装置
14 電解液保持層
Claims (3)
- 芯材に正極活物質を含む合剤層を設けた正極と、芯材に負極活物質を含む合剤層を設けた負極と、前記正極と負極間に介在されるセパレータ及び非水電解質とからなる非水電解質二次電池において、前記セパレータの幅方向の両端に電解液保持層を設けた非水電解質二次電池。
- 電解液保持層を線状に形成した請求項1記載の非水電解質二次電池。
- 電解液保持層を島状に形成した請求項1記載の非水電解質二次電池。
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JP2006022035A JP2007207461A (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | 非水電解質二次電池 |
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---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-01-31 JP JP2006022035A patent/JP2007207461A/ja active Pending
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
JP2015162337A (ja) * | 2014-02-27 | 2015-09-07 | 日立マクセル株式会社 | 非水電解質二次電池及びその製造方法 |
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CN108878744B (zh) * | 2017-05-12 | 2022-07-26 | 住友化学株式会社 | 非水电解液二次电池用绝缘性多孔层 |
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