JP2007205847A - 歯先隙間の測定方法、歯先間寸法検査方法、歯先間寸法検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、内接歯車ポンプのアウターロータは、インナーロータとの間のチップクリアランスを高めることが要求され、歯数が偶数のロータについては、対角位置の歯先間寸法の良否検査を全歯について行っている。その検査を効率的かつ定量的に行えるようにすることを課題としている。
【解決手段】ワークWをゲージ1の外側にセンタリングと周方向相対位置の位置決めを行ってセットした後、ワークWの各歯cに対応させてゲージ1に設けたエアー孔11にエアーを流して対角上の、出口が歯先中心に位置決めされた2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測し、予め求めたエアー流量と隙間の関係と照合してワークの対角位置に設けられた歯cの歯先間寸法の良否を判定するようにした。
【選択図】図3
【解決手段】ワークWをゲージ1の外側にセンタリングと周方向相対位置の位置決めを行ってセットした後、ワークWの各歯cに対応させてゲージ1に設けたエアー孔11にエアーを流して対角上の、出口が歯先中心に位置決めされた2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測し、予め求めたエアー流量と隙間の関係と照合してワークの対角位置に設けられた歯cの歯先間寸法の良否を判定するようにした。
【選択図】図3
Description
この発明は、ワークに設けられた内歯や外歯の歯先間寸法や歯先間寸法の良否を効率的に測定、検査するための測定方法及び検査方法と検査装置に関する。なお、ワークの内周や外周に設けられるキーやスプラインなどもこの発明では内歯、外歯と考える。
図8に示すように、外歯を有するインナーロータ31と内歯を有するアウターロータ32を偏心配置にして組み合わせた内接歯車ポンプのポンプロータ30は、ポンプの吐出量を安定させるために、インナーロータ31とアウターロータ32間のチップクリアランスg(歯先間隙間)を規定範囲内に納めることが要求される。そのチップクリアランスgは、アウターロータ32の精度に左右されるところが大きい。アウターロータ32はインナーロータ31に比べると製造過程で変形し易く、その変形によってチップクリアランスgが変動するからである。このため、歯数が偶数のアウターロータについては、全数の歯について対角位置にある歯の歯先間寸法(短径寸法)DSの良否を検査して管理することが行われている。
歯先間寸法DSの測定は、アウターロータを定盤上に横に倒して置き、作業者が対角位置の歯間に板ゲージを斜め上方から差し込んで通り抜けの可否を調べる方法でなされている。このとき、図9に示すように、板ゲージ33をアウターロータ32の対角位置の歯先中心を結ぶ線CSに対して垂直に差込み、その板ゲージ33が対角位置の歯先間を通り抜けできずに歯先間で止れば正常、歯先間を通り抜ければ寸法過大と判定し、全箇所の歯先間寸法が正常と判定されたものを良品として出荷していた。
しかしながら、その方法は、例えば、歯数が10枚のロータについては5箇所の対角位置でその測定を繰り返す必要があり、作業効率が悪くて検査に時間がかかる。
また、その方法は、作業者のスキルに依存した測定となるため定量的でなく、信頼性が低い。例えば、図9に一点鎖線で示すように、板ゲージ33が傾いて差し込まれると歯先間寸法DSが基準値を上回っていてもその板ゲージ33が対角位置の歯先に引っかかって通り抜けが阻止されて歯先間で止まることがあり、この場合には、精度が悪いのに正常と判定されてしまう。
ここで、下記特許文献1は、2つのエアーセンサを使用してカムシャフトなどの部品に設けられる溝の有無の判定を行う検出装置を開示している。その検出装置は、部品の溝形成部と溝無し部にそれぞれエアーセンサを対向させて各エアーセンサの計測流量を電気信号に変換して比較する方法で溝の有無を判定するが、上述した歯先間寸法の測定には使えない。
また、下記特許文献2は、測定子を対向配置したエアーマイクロメータを使用して円筒状物の内径や外径を測定する装置を開示している。この測定装置を利用すれば上述したアウターロータやインナーロータの対角位置の歯間隙間を測定することができるが、この装置では、例えば、10枚歯のロータについては、ロータを36°単位で回転させて対角位置の歯先間寸法を5回に分けて測定する必要があり、全歯の同時測定による効率的な測定が行えない。
特許第2557280号公報
特開昭61−76907号公報
量産品のポンプロータなどについては、膨大な数の検査を行う必要があるので、検査時間が長くなるのは好ましくない。また、検査精度の信頼性が作業者によってばらつくのも好ましくない。そこで、この発明は、ゲージと歯先間の隙間寸法の測定や対角位置の歯先間寸法の良否検査を効率的かつ定量的に行えるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、内歯を有するワークについてはそのワークを柱状ゲージの外側に、外歯を有するワークについてはそのワークを筒状ゲージの内側に、それぞれ、センタリングと周方向相対位置の位置決めを行ってセットしてワークの各歯に対応させて前記ゲージに設けたエアー孔の出口をワークの歯先中心に位置決めし
、その後、前記エアー孔にエアーを流して各エアー孔の流出するエアーの流量を計測し、予め求めたエアー流量と隙間の関係からワークの歯先とゲージとの間の隙間寸法を求めるようにした。
、その後、前記エアー孔にエアーを流して各エアー孔の流出するエアーの流量を計測し、予め求めたエアー流量と隙間の関係からワークの歯先とゲージとの間の隙間寸法を求めるようにした。
この測定方法の、ワークを位置決めするまでの過程をそのまま利用し、ワークを位置決めした後、前記エアー孔にエアーを流して対角上の2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測すると、計測値を予め求めたエアー流量と隙間の関係と照合してワークの対角位置に設けられた歯の歯先間寸法の良否を判定することができる。この検査方法は、ゲージに対するワークセット後に全箇所のエアー孔に同時にエアーを流して全ての歯の対角位置の歯先間寸法の良否を同時に判定することができる。
なお、前記ゲージに、ワークの歯先が適合して嵌る径方向位置決め面と、ワークの歯先と前記径方向位置決め面との間よりも広い隙間をワークの歯先との間に生じさせる逃げ部を周方向に交互に設け、ワークの歯が前記逃げ部に対応した位置で前記ゲージにワークを嵌めてゲージとワークを位置決め部材によって回転が規制されるところまで相対回転させてワークのセンタリングと周方向相対位置の位置決めを行うと好ましい。
この発明においては、以下の検査装置も併せて提供する。
(1)内歯が2箇所以上の対角位置に設けられたワークをセンタリングして外側に嵌める柱状のゲージと、前記ゲージに前記内歯の各々に対応させて設けたエアー孔の出口が前記内歯の歯先中心にくる位置にワークを位置決めする周方向相対位置の位置決め部材と、2箇所以上ある対角位置の各々において対角上の2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測する流量計と、この流量計で計測した流量を電気信号に変換し、変換された電気信号を予め求めたエアー流量と隙間の関係に基づいて設定された閾値と照合してワークの対角位置の歯先間寸法の良否を判定する判定装置を備えて構成される歯先間寸法検査装置。
(2)外歯が2箇所以上の対角位置に設けられたワークをセンタリングして内側に嵌める筒状のゲージと、前記ゲージに前記外歯の各々に対応させて設けたエアー孔の出口が前記外歯の歯先中心にくる位置にワークを位置決めする周方向相対位置の位置決め部材と、2箇所以上ある対角位置の各々において対角上の2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測する流量計と、この流量計で計測した流量を電気信号に変換し、変換された電気信号を予め求めたエアー流量と隙間の関係に基づいて設定された閾値と照合してワークの対角位置の歯先間隙間寸法の良否を判定する判定装置を備えて構成される歯先間寸法検査装置。
(1)内歯が2箇所以上の対角位置に設けられたワークをセンタリングして外側に嵌める柱状のゲージと、前記ゲージに前記内歯の各々に対応させて設けたエアー孔の出口が前記内歯の歯先中心にくる位置にワークを位置決めする周方向相対位置の位置決め部材と、2箇所以上ある対角位置の各々において対角上の2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測する流量計と、この流量計で計測した流量を電気信号に変換し、変換された電気信号を予め求めたエアー流量と隙間の関係に基づいて設定された閾値と照合してワークの対角位置の歯先間寸法の良否を判定する判定装置を備えて構成される歯先間寸法検査装置。
(2)外歯が2箇所以上の対角位置に設けられたワークをセンタリングして内側に嵌める筒状のゲージと、前記ゲージに前記外歯の各々に対応させて設けたエアー孔の出口が前記外歯の歯先中心にくる位置にワークを位置決めする周方向相対位置の位置決め部材と、2箇所以上ある対角位置の各々において対角上の2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測する流量計と、この流量計で計測した流量を電気信号に変換し、変換された電気信号を予め求めたエアー流量と隙間の関係に基づいて設定された閾値と照合してワークの対角位置の歯先間隙間寸法の良否を判定する判定装置を備えて構成される歯先間寸法検査装置。
これらの検査装置は、ゲージに、ワークの歯先が適合して嵌る径方向位置決め面と、ワークの歯先と前記径方向位置決め面との間よりも広い隙間をワークの歯先との間に生じさせる逃げ部を周方向に交互に設け、さらに、前記径方向位置決め面に設けた前記エアー孔の出口が歯先中心にきた位置でゲージとワークの相対回転を規制する位置決め部材を設けると好ましい。
この発明の歯先隙間測定方法によれば、センタリングと周方向相対位置の位置決めを行ってゲージの内側又は外側にワークをセットし、この状態で、ゲージに設けたエアー孔にエアーを流し、エアー孔から流出するエアーの量を計測してゲージと歯先との間の隙間寸法を求めるので、検査の条件が安定し、個人差に影響されない定量的な測定が可能になって測定の信頼性が高まる。この発明の検査方法及び検査装置も
、対角上のエアー孔から流出するエアーの流量を上記の方法で測定して電気信号に変換し、それを閾値と照合して対角位置の歯の歯先間寸法の良否判定を行うので、測定方法と同様に検査の条件が安定して個人差に影響されない定量的な検査が可能になり、検査の信頼性が高まる。
、対角上のエアー孔から流出するエアーの流量を上記の方法で測定して電気信号に変換し、それを閾値と照合して対角位置の歯の歯先間寸法の良否判定を行うので、測定方法と同様に検査の条件が安定して個人差に影響されない定量的な検査が可能になり、検査の信頼性が高まる。
また、この発明の方法によれば、全箇所のエアー孔に同時にエアーを流して全ての歯の歯先寸法の測定や対角位置の歯先間寸法の良否検査を同時に行うことができ、短時間での効率的な測定、検査が可能になる。
なお、全歯の同時検査を行うと検査の効率が特に高まるが、各対角上のエアー孔に時間差をもってエアーを供給して各対角位置の歯先間寸法の良否を順番に調べることも可能である。この方法は、エアー供給順位の切換えは必要であるが、ワークやゲージをセットし直す必要がなく、板ゲージを使用して検査を行う従来の方法に比べると作業効率が向上する。
また、対角上の2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測して歯先間寸法の良否を判定する方法では、対角上の2箇所の歯の歯先とゲージ間の隙間の合計量を計測することになるため、センタリングが悪くてワークが対角位置のどちらか一方の側に偏ってゲージにセットされたときにも検査精度が安定する。
このほか、ゲージに径方向位置決め面と逃げ部を周方向に交互配列にして設け、位置決め部材で前記径方向位置決め面に設けたエアー孔の出口が歯先中心にきた位置にワークを位置決めするものは、ワークのセットを安定して行える。ワークの中には内周縁や外周縁にバリを生じているものがあり、そのようなワークも、逃げ部の位置で歯をゲージに挿入することで支障なく正確にセットすることができ、検査の迅速化、確実化の効果がより顕著に引き出される。
以下、この発明の歯先間寸法検査方法と歯先間寸法検査装置の実施の形態を添付図面の図1〜図5に基づいて説明する。ここでのワークW(図3、図4参照)は、内接歯車ポンプ用の歯数が10枚のアウターロータであり、そのロータの対角位置にある歯c(内歯)の歯先間寸法の良否を検査する。
図1は、実施例の検査装置の全体の概要を表している。図中1は定盤2と組み合わせたゲージ、3はエアー流量調整器、4はエアー流量を計測する流量計、5は電源ランプ6、カウンター7、判別ランプ8、ブザー9等を設けた操作盤である。操作盤5を有する本体ボックス10の内部には流量計4で計測した流量を電気信号に変換する回路や変換された電気信号を閾値に照らして前記ゲージとワークの各歯の歯先との間の隙間寸法の良否を判別する判定装置(判定回路、図示せず)が組み込まれている。その判定装置による判定結果が判別ランプ8によって表示され、また、不良品の判定がなされたときにはブザー9による報知もなされるようにしている。
ゲージ1は柱状をなす。そのゲージ1の内部には、図3、図4に示すように、ワークWの各歯cに対応させたエアー孔11が設けられている。そのエアー孔11は、対角上に相反する方向に向けて設けられた2つの孔が対をなす。その対をなすエアー孔11には、同一エアー供給路12からエアーが供給される。エアー供給路12は独立して5本設けてあり、各々が流量計4を備えるその5本のエアー供給路12に、5組(5対)のエアー孔11が別々につながれている。
ゲージ1の定盤2上に突出した部分の外周には、ワークWの歯先が適合して嵌る径方向位置決め面1aと、中央が広くて周方向端部に向かって狭くなる隙間をワークWの歯先との間に生じさせる逃げ部1bを周方向に交互に各10箇所設け、径方向位置決め面1aの周方向中間点に各エアー孔11の出口を設けている。また、ワークWの歯先中心が各エアー孔11の出口と対応する位置にあるときに、ワークWの歯cに接してゲージ1とワークWの一方向への周方向相対回転を規制する図3に示した位置決め部材(図のそれはピン)13を定盤2上に設けている。逃げ部1bは、図のように、ゲージ1の外周に凹部を設けて作り出したものや、ゲージ1の外周を面取りして作り出したものなどが考えられる。
また、ゲージ1の外周の位置決め面1aとワークWの歯先との間の隙間の大きさと、その隙間(図4のg1、g2)を通って対角位置の2箇所のエアー孔11から流出するエアーの量の関係を予め求めている。具体的には、高精度に加工されたマスターロータを使用して対角位置の歯先間寸法が下限のときのエアー流出量と歯先間寸法が上限のときのエアー流出量を調べ、それをもとに判定の基準となる上限、下限の閾値を設定している。
このように構成した例示の検査装置は、ワークWの歯cが逃げ部1bと対応するところでゲージ1の外周にワークWを嵌め、その後、ワークWを位置決め部材13による回転規制を受けるところまで回転させる。その作業によって、ワークWがゲージ1の中心にセンタリングされ、さらに、ワークの歯先中心がエアー孔11の出口部に位置決めされ、検査の条件が安定して再現されるようになって検査の信頼性が高まる。また、ワークWの歯cが逃げ部1bと対応する位置においてゲージ1にワークWを嵌めるので、ワークの歯先にバリが生じていてもワークのセットが支障なく行われる。
この検査装置は、全部のエアー孔11に同時にエアーを流して5箇所ある対角位置の歯先間寸法の良否検査を同時に行うようにしてあり、従来法に比べて検査の効率も良くなる。
なお、例示の検査装置は、5本のエアー供給路12に時間差をつけてエアーを流して各対角位置の歯先間寸法の良否を順番に検査する方法を実施するときにも使用できる。
図6は、隙間の大きさとその隙間を通って流出するエアーの量の相関関係を調べるのに使用した測定治具を示している。この測定治具20は、直角スケール21上に相対位置の微調整が可能な2個のVブロック22、23を対向させて配置し、下側のVブロック22のV溝にエアー孔24を有する円柱状の模擬ゲージ25をエアー孔24が垂直上向きとなる姿勢にしてセットしている。この治具の模擬ゲージ25と上側のVブロックで支えた平板の板材26との間の隙間Gの大きさを変化させてそのときのエアー孔24から流出するエアー流量を測定した。隙間Gの大きさは隙間ゲージを使って調整した。
図7にその結果を示す。この図7のデータによれば、隙間Gの大きさが0.06mmになるまでは流量変化と隙間の大きさの変化がほぼ比例関係にあり、従って、ゲージに設けたエアー孔からのエアー流出量を測定することによって歯先とゲージ間の隙間寸法を求めることができ、また、その測定値が所定範囲内にあるか否かで歯先間寸法の良否を信頼性よく判別することができる。歯先とワークをセットしたゲージ間の隙間の大きさを測定するときには、予め求めた流量と隙間の関係を測定装置にインプットし、それと実際に測定して得られたエアー流量を照合することになるが、対角位置の歯先間寸法が規定範囲に収まっているか否かを検査するときには、エアー流量が上限と下限を超えたか否かを判定する閾値を設定してインプットしておけばよい。
なお、この発明の検査装置は、ポンプロータ用インナーロータの歯先間寸法の良否検査、動力伝達要素として使用される内歯歯車や外歯歯車の歯先間寸法の良否検査、内周や外周にトルク伝達用のキーやスプラインなどを有する回転体の対角位置の歯(キーやスプライン)の歯先間寸法の良否検査などにも利用できる。歯先間寸法の要求精度が高く、全歯の検査が必要となるワークの検査に利用すると多大の効果を期待できる。
外歯を有するワークの歯先間寸法の測定は、図5に示すようなゲージ、即ち、エアー孔11の出口を内周の位置決め面1aの位置に開放させた筒状ゲージ1Aを使用し、その筒状ゲージ1Aの内側にワークWをセットしてゲージ1AとワークW間の隙間から流出するエアーの流量を測定して対角位置の歯先間寸法の良否判定を行う。
1、1A ゲージ
1a 径方向位置決め面
1b 逃げ部
2 定盤
3 エアー流量の調整器
4 流量計
5 操作盤
6 電源ランプ
7 カウンター
8 判別ランプ
9 ブザー
10 本体ボックス
11 エアー孔
12 エアー供給路
13 位置決め部材
20 測定治具
21 直角スケール
22、23 Vブロック
24 エアー孔
25 模擬ゲージ
26 板材
30 ポンプロータ
31 インナーロータ
32 アウターロータ
33 板ゲージ
g チップクリアランス
W ワーク
c 歯
G 歯先とゲージ間の隙間
1a 径方向位置決め面
1b 逃げ部
2 定盤
3 エアー流量の調整器
4 流量計
5 操作盤
6 電源ランプ
7 カウンター
8 判別ランプ
9 ブザー
10 本体ボックス
11 エアー孔
12 エアー供給路
13 位置決め部材
20 測定治具
21 直角スケール
22、23 Vブロック
24 エアー孔
25 模擬ゲージ
26 板材
30 ポンプロータ
31 インナーロータ
32 アウターロータ
33 板ゲージ
g チップクリアランス
W ワーク
c 歯
G 歯先とゲージ間の隙間
Claims (7)
- 内歯を有するワークについてはそのワークを柱状ゲージの外側に、外歯を有するワークについてはそのワークを筒状ゲージの内側に、それぞれ、センタリングと周方向相対位置の位置決めを行ってセットしてワークの各歯に対応させて前記ゲージに設けたエアー孔の出口をワークの歯先中心に位置決めし、その後、前記エアー孔にエアーを流して各エアー孔から流出するエアーの流量を計測し、予め求めたエアー流量と隙間の関係からワークの歯先とゲージとの間の隙間寸法を求める歯先隙間の測定方法。
- ワークの内周又は外周の2箇所以上の対角位置に設けられた歯の歯先間寸法の良否を判断する検査方法であって、内歯を有するワークについてはそのワークを柱状ゲージの外側に、外歯を有するワークについてはそのワークを筒状ゲージの内側に、それぞれ、センタリングとゲージに対する周方向相対位置の位置決めを行ってセットしてワークの各歯に対応させて前記ゲージに設けたエアー孔の出口をワークの歯先中心に位置決めし、その後、前記エアー孔にエアーを流して対角上2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測し、予め求めたエアー流量と隙間の関係と照合して対角位置に設けられた歯の歯先間寸法の良否を判定する歯先間寸法検査方法。
- ゲージへワークをセットした後に全箇所の前記エアー孔に同時にエアーを流して全ての歯の対角位置の歯先間寸法の良否判定を同時に行う請求項2に記載の歯先間寸法検査方法。
- 前記ゲージに、ワークの歯先が適合して嵌る径方向位置決め面と、ワークの歯先と前記径方向位置決め面との間よりも広い隙間をワークの歯先との間に生じさせる逃げ部を周方向に交互に設け、ワークの歯が前記逃げ部に対応した位置で前記ゲージにワークを嵌めてゲージとワークを位置決め部材によって回転が阻止されるところまで相対回転させてワークのセンタリングと周方向相対位置の位置決めを行う請求項2又は3に記載の歯先間寸法検査方法。
- 内歯が2箇所以上の対角位置に設けられたワークをセンタリングして外側に嵌める柱状のゲージと、前記内歯の各々に対応させて前記ゲージに設けたエアー孔の出口が前記内歯の歯先中心にくる位置にワークを位置決めする周方向相対位置の位置決め部材と、2箇所以上ある対角位置の各々において対角上の2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測する流量計と、この流量計で計測した流量を電気信号に変換し、変換された電気信号を閾値と照合してワークの対角位置の歯先間寸法の良否を判定する判定装置を備えて構成される歯先間寸法検査装置。
- 外歯が2箇所以上の対角位置に設けられたワークをセンタリングして内側に嵌める筒状のゲージと、前記外歯の各々に対応させて前記ゲージに設けたエアー孔の出口が前記外歯の歯先中心にくる位置にワークを位置決めする周方向相対位置の位置決め部材と、2箇所以上ある対角位置の各々において対角上の2箇所のエアー孔から流出するエアーの流量を計測する流量計と、この流量計で計測した流量を電気信号に変換し、変換された電気信号を閾値と照合してワークの対角位置の歯先間寸法の良否を判定する判定装置を備えて構成される歯先間寸法検査装置。
- 前記ゲージに、ワークの歯先が対面する径方向位置決め面と、ワークの歯先と前記径方向位置決め面との間よりも広い隙間をワークの歯先との間に生じさせる逃げ部を周方向に交互に設け、さらに、前記径方向位置決め面に設けた前記エアー孔の出口が歯先中心にきた位置でゲージとワークの相対回転を規制する位置決め部材を設けた請求項5又は6に記載の歯先間寸法検査装置。
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Family Applications (1)
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