JP2007205448A - 配管接続構造 - Google Patents

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Masahiro Murata
雅弘 村田
Toshiyuki Takematsu
敏行 竹松
Yoichi Utatsu
洋一 歌津
Yoshinari Fujio
良也 藤尾
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Sekisui Chemical Co Ltd
Toray Engineering Co Ltd
Maeda Corp
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Sekisui Chemical Co Ltd
Maeda Corp
Toyo Construction Co Ltd
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Abstract

【課題】 配管作業時間の短縮化を図ることができる配管接続構造を提供する。
【解決手段】 各管部材16の接続管19の挿入端部19bに、各管部材16の外周面に摺動可能に各管部材16に嵌合された一対の環状のフランジ部材21をそれぞれ接続管19の挿入端部19bの端面19cに係合させ、両フランジ部材21を挿入端部19bに係合した状態に保持すべく両フランジ部材21を連結部材26により互いに連結する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば海洋深層水を海底から汲み上げるのに用いられる管部材の配管接続構造に関する。
従来、例えば海洋深層水を海底から汲み上げるために地上から海底に沿って海中を伸びる取水管は、互いに直列的に接続された複数の管部材で構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
取水管を海底に配置する際、複数の管部材を作業船に積み込み、海洋深層水が採取される領域まで海上を移動しながら、地上に配置されたポンプに予め接続された管部材に各管部材を作業船上で順次接続する。各管部材を互いに接続するとき、各管部材の突き合った端部をそれぞれ管継手内に嵌合し、該管継手と各管部材の端部とを例えば電気融着や接着剤により互いに接合する。各管部材を互いに接続した後、各管部材を海中に引き込むことにより海底に沈下させる。これにより、地上から海洋深層水が採取される領域に至る管路すなわち取水管を海底に配置することができる。
特開2000−355960号(第2−3頁、図1)
しかしながら、各管部材の端部と管継手とを電気融着や接着剤により互いに接合することから、各管部材の各端部の溶融した部分が固化する前又は各端部に塗布された接着剤が乾く前に各管部材を管継手内から引き抜く方向へ引っ張ると、各管部材が管継手から抜け出してしまうため、互いに接合された各管部材及び管継手間に引張り力に対する接合強度を確保するために、各管部材及び管継手を互いに接合した後に各管部材及び管継手を所定の時間の間静的に保持する必要がある。
このため、各管部材の接合後、すぐに該各管部材を海中に引き込むことができず、配管作業時間の延長を招く。
そこで、本発明の目的は、配管作業時間の短縮化を図ることができる配管接続構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、二つの管部材のそれぞれの端部を管継手内に嵌合することにより前記両管部材を前記管継手を介して互いに接続する配管接続構造であって、前記各管部材の外周面に前記端部の近傍で設けられ、前記外周面から突出する突出部と、前記各管部材の前記外周面に摺動可能に前記各管部材に嵌合され、前記各突出部にその前記管継手側とは反対側から係合する一対の環状のフランジ部材と、該両フランジ部材を前記各突出部に係合した状態に保持すべく前記両フランジ部材を互いに連結するための連結部材とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記管継手と前記各突出部との間には、それぞれ前記各フランジ部材とは別の環状のフランジ部材が配置されており、前記各フランジ部材は、前記連結部材により互いに連結されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記各管部材にその軸線の周りの回転力が作用したときに該各管部材及び前記管継手間の相対回転を防止するための回転防止手段が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記回転防止手段は、前記各管部材のそれぞれに設けられた前記各フランジ部材のうち少なくとも一方の前記フランジ部材に設けられ、前記一方のフランジ部材から前記突出部に向けて突出し、前記突出部に食い込む突起部であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記各管部材は、それぞれ筒状の管本体と、一端部に前記管継手内に嵌合される嵌合端部を有し他端部に前記管本体の端部が挿入される挿入端部を有し前記突出部が形成された筒状の接続管とを有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、各管部材の外周面には相互の接続状態でそれぞれ外周面から各管部材の外方に突出する突出部が管継手の外方で設けられており、各突出部には、それぞれ各管部材が挿通される挿通孔が形成された環状のフランジ部材が各突出部の互いに離れた側から係合しており、両フランジ部材は、両管部材の各突出部に係合した状態で連結部材により互いに連結されている。
このことから、端部が管継手内に嵌合された各管部材のうち一方の管部材に該管部材を管継手から引き抜く引張り力が作用したとき、その引張り力が前記一方の管部材に設けられた突出部に係合した一方のフランジ部材に該フランジ部材を引っ張り方向に連行する力として前記一方の管部材から突出部を介して作用する。このとき、各フランジ部材が連結部材により互いに連結されており、他方のフランジ部材が他方の管部材の突出部に係合していることから、前記一方のフランジ部材に作用した力は連結部材及び前記他方のフランジ部材を介して前記他方の管部材の突出部に該突出部を圧縮する圧縮力として作用する。これにより、前記一方の管部材に引張り力が作用したとき、前記他方の管部材にも前記引張り力の大きさと同等の大きさの引張り力が同じ方向に作用するので、両管部材が軸線方向に相対的に移動することが防止される。従って、両管部材が軸線方向に相対移動することによる各管部材及び管継手間の相対移動が防止されるので、管継手内からの各管部材の抜け出しが防止される。
これにより、各管部材と管継手とを電気融着や接着剤により互いに接合した場合、各管部材の各端部の溶融した部分が固化する前又は各端部に塗布された接着剤が乾く前に各管部材を管継手から引き抜く方向にたとえ引っ張ったとしても、各突出部、各フランジ部材及び連結部材による前記した抜け出し防止作用により、管継手からの各管部材の抜け出しを確実に防止することができる。
従って、互いに接合された各管部材及び管継手間に各管部材を管継手内から引き抜く引張り力に対する接合強度を確保するために各管部材を接合後に所定の時間の間静的に保持する必要はなく、例えば作業船上で互いに接合された各管部材をその接合後直に海中に引き込むことができるので、従来に比べて配管作業時間の短縮化を確実に図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、管継手と各突出部との間に、それぞれ各フランジ部材とは別の環状のフランジ部材が配置されており、各フランジ部材は、連結部材により互いに連結されていることから、例えば管継手にその外方から押圧力が作用したときや、各管部材に該各管部材の端部における軸線が管継手の軸線に関して角度的になる方向へ曲げる曲げ力が作用したとき等に各管部材の端部に作用する力は、管継手及び各突出部間に配置された各フランジ部材、連結部材及び各突出部にその互いに離れた側から係合する各フランジ部材を介して各管部材の突起部の管継手側と反対側に位置する部分に作用する。
これにより、管継手に作用した押圧力及び各管部材に作用した前記曲げ力等が各管部材の端部に集中して作用することなく分散されることから、管継手が各管部材の端部に関して相対的に移動することなく各管部材の端部と一体的に移動するので、管継手と各管部材の端部との間に拗れが生じることを防止することができる。
従って、各管部材と管継手とを互いに電気融着や接着剤により互いに接合した場合に、各管部材の各端部の溶融した部分が固化する前又は各端部に塗布された接着剤が乾く前に、管継手にその外方から押圧力がたとえ作用したとしても、又は、各管部材に前記曲げ力がたとえ作用したとしても、管継手と各管部材の端部との間に拗れが生じることによる管継手からの各管部材の抜け出しを確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、各管部材にその軸線の周りの回転力が作用したときに該各管部材及び管継手間の相対回転を防止するための回転防止手段が設けられていることから、一方の管部材に該管部材をその軸線の周りに回転させる回転力が作用したとき、回転防止手段による相対回転防止作用により、前記一方の管部材と管継手とが相対回転することなく一体的に回転する。これにより、各管部材と管継手とを互いに電気融着や接着剤により互いに接合した場合に、各管部材が管継手に関して相対的に回転することによる各管部材及び管継手間の融着不良又は接着不良の発生を確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、回転防止手段が、各管部材のそれぞれに設けられた各フランジ部材のうち少なくとも一方のフランジ部材に設けられ、突出部に食い込むべく前記一方のフランジ部材から突出部に向けて突出する突起部であることから、例えば一方の管部材にその軸線の周りの回転力が作用したとき、その回転力は前記一方の管部材に設けられた突出部に食い込んだ突起部、該突起部が設けられたフランジ部材、連結部材、他方の管部材に設けられたフランジ部材の突起部及び該突起部が食い込んだ突出部を介して他方の管部材に該管部材をその軸線の周りに回転させる回転力として作用する。これにより、両管部材が相対的に回転することなく一体的に回転するので、両管部材の端部が嵌合された管継手が両管部材の回転に伴って両管部材と一体的に回転する。これにより、各管部材が管継手に関して相対的に回転することによる各管部材及び管継手間の融着不良又は接着不良の発生を確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、各管部材が、それぞれ筒状の管本体と、一端部に管継手内に嵌合される嵌合端部を有し他端部に管本体の端部が挿入される挿入端部を有し突出部が形成された筒状の接続管とを有することから、例えば管本体を押出成形法により形成し、接続管を射出成形法により形成することができるので、単一の部材からなる管部材に突出部を形成する場合に比べて、突出部を有する管部材を容易に形成することができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
図1は、海底から海洋深層水を汲み上げるために用いられる取水管11に本発明に係る配管接続構造10を適用した例を示す。
本発明に係る取水管11は、図1に示すように、地上に設けられた取水ポンプPから該取水ポンプPと海底Sの水深50mにおける位置との間で地中に形成された坑道12内を経て海中をその海洋深層水が採取される領域(図示の例では、水深350mの領域である。)に向けて海底Sに沿って伸びる。取水管11の海の浅瀬に対応する部分が坑道12内に挿入されていることから、例えば図示しない船舶のアンカーにより取水管11が損傷することが防止される。取水管11の先端11aには、該先端が波浪により振られないように該先端を海底Sに固定するための固定具14が設けられている。また、取水管11には、該取水管が海底Sから浮き上がることを防止するために、その長手方向に沿って所定の間隔をおいて複数の錘15が取り付けられている。取水ポンプPの作動により取水管11を通して汲み上げられた海洋深層水は、従来よく知られているように、地上に設けられた貯水タンク13内に貯留される。
取水管11は、互いに直列的に接続された複数の管部材16で構成されている。各管部材16は、図1に示す例では、それぞれ円筒状をなしており、ポリエチレン及びポリプロピレン等のように加熱されることにより容易に溶融可能な合成樹脂で形成されている。
取水管11を海底Sに配置する際、先ず、取水管11を構成する複数の管部材16のうち所定の本数の管部材16を地上で予め接続し、該各管部材で構成された管路の一端を取水ポンプPに接続し、他端が坑道12内から海中に突出するように前記管路を坑道12内に挿入する。次に、残りの管部材16を図示しない作業船に積み込み、該作業船を海洋深層水が採取される領域まで海上を移動させながら、坑道12内に予め挿入された前記管路に前記残りの各管部材16を前記作業船上で順次接続する。これにより、地上から海中の海洋深層水が採取される領域に至る管路すなわち取水管11を海底に配置することができる。
前記作業船上で接続された複数の管部材16(以下、管部材16と称す。)は、図2に示すように、筒状の管継手17を介して互いに接続されている。管継手17は、各管部材16と同様の合成樹脂で形成されている。各管部材16は、図示の例では、筒状の管本体18と、該管本体の両端部18aに装着される筒状の接続管19とを有する。
接続管19は、一端部に管継手17内に嵌合される嵌合端部19aを有し、他端部に管本体18の端部18aが挿入される挿入端部19bを有する。
接続管19の挿入端部19bは、管本体18の端部18aを受け入れるべく拡径されている。これにより、管本体18の端部18aへの接続管19の装着状態では、挿入端部19bは各管部材16の外方へ突出する。この各管部材16の外方へ突出した挿入端部19bは、各管部材16の突出部を構成する。
各接続管19の嵌合端部19aは、管本体18の外径及び内径とほぼ等しい内径及び外径を有する。管継手17内への各接続管19の嵌合端部19aの嵌合状態では、突き合った端面が互いに当接している。これにより、各管部材16に該各管部材をその軸線方向に圧縮する圧縮力が作用したとき、この圧縮力により各接続管19と管継手17とが相対的に移動することが防止される。また、嵌合端部19aの接続管19の軸線に沿った長さ寸法は、管継手17のその軸線に沿った長さ寸法の半分の長さよりも長くなるように設定されている。これにより、各管部材16の接続管19の嵌合端部19aがそれぞれ管継手17内に嵌合された状態では、管継手17の端面17aと該端面に対向する接続管19の挿入端部19bの端面19dとの間に間隔が形成される。
接続管19は、図示の例では、その挿入端部19b内に挿入された管本体18の端部18aに挿入端部19bが従来よく知られた電気融着により接合されることにより管本体18に接続されており、この管本体18への接続管19の接合作業は、前記作業船に積み込まれる前に地上で予め行われる。各管部材16は、図示の例では、その接続管19の嵌合端部19aが管継手17内に嵌合され、該管継手と接続管19の嵌合端部19aとが前記した電気融着により互いに接合されることにより、管継手17を介して互いに接続されている。
本発明に係る配管接続構造10は、各管部材16をその接続管19の嵌合端部19aが管継手17内に嵌合された状態に保持するための保持具20を備える。
保持具20は、互いに接続された各管部材16の各管本体18のそれぞれに設けられた第一のフランジ部材21と、各接続管19のそれぞれに設けられた第二のフランジ部材22とを備える。
第一及び第二の各フランジ部材21,22は、図3に示すように、それぞれ円盤状をなしており、中央部に管本体18及び接続管19の嵌合端部19aの挿通を許す挿通孔23が形成されている。各フランジ部材21,22の外縁部21a,22aには、それぞれ後述する連結部材が挿入される複数の連結孔24が各フランジ部材21,22の周方向に沿って互いに所定の間隔をおいて形成されている。
各第一のフランジ部材21は、図2に示すように、それぞれの挿通孔23内に各管本体18が挿入されることにより該各管本体に該各管本体の外周面に摺動可能に組み付けられており、その内縁部21bが接続管19の挿入端部19bの端面19cに当接するように配置されている。各管本体18への各第一のフランジ部材21の組み付けは、地上での管本体18への接続管19の接合作業時に行われる。
各第二のフランジ部材22は、それぞれの挿通孔23内に各接続管19の嵌合端部19aが挿入されることにより該嵌合端部の外周面に摺動可能に各接続管19に組み付けられており、各管部材16の接続状態では、管継手17と接続管19の挿入端部19bとの間に配置されている。
更に、保持具20は、第一及び第二の各フランジ部材21,22を互いに連結するための前記した連結部材26を備える。
連結部材26は、第一及び第二の各フランジ部材21,22の各連結孔24内に挿入され、外周面に雄ねじが形成された複数の連結棒27と、内周面に各連結棒27の雄ねじに螺合する雌ねじが形成された複数のナット部材28とで構成されている。
各連結棒27は、互いに接続された各管部材16に設けられた第一及び第二の各フランジ部材21,22の互いに対応する各連結孔24を一方の第一のフランジ部材21から他方の第一のフランジ部材21に向けて貫通して配置されている。
各連結棒27には、図示の例では、それぞれ四つのナット部材28が螺合している。四つのナット部材28のうち二つのナット部材28は、それぞれ各管部材16に設けられた各第一のフランジ部材21の互いに離れる側に配置されており、各第一のフランジ部材21に向けて締め付けられている。また、残りの二つのナット部材28は、それぞれ各管部材16に設けられた各第二のフランジ部材22の互いに近づく側に配置されており、各第二のフランジ部材22に向けて締め付けられている。これにより、各第一のフランジ部材21の内縁部21bが各接続管19の挿入端部19bの端面19cに押し付けられ、また、各第二のフランジ部材22の内縁部22bが各接続管19の挿入端部19bの管継手17側の端面19dに押し付けられている。各ナット部材28の締め付けにより、各連結棒27がそれぞれ各第一のフランジ部材21及び各第二のフランジ部材22に固定される。
接続管19の嵌合端部19aが管継手17に嵌合された各管部材16のうち一方の管部材16に該管部材を管継手17から引き抜く方向への引張り力が作用したとき、その引張り力は前記一方の管部材16の接続管19の挿入端部19bの端面19cに係合した第一のフランジ部材21に該フランジ部材を引っ張り方向に連行する力として前記一方の管部材16から作用する。このとき、前記したように、各フランジ部材21,22が連結部材26により互いに連結されていることから、前記一方の管部材16に設けられた第一のフランジ部材21に作用した力は連結部材26及び他方の管部材16に設けられた第一のフランジ部材21を介して前記他方の管部材16の接続管19の挿入端部19bに該挿入端部を接続管19の軸線方向に圧縮する圧縮力として作用する。これにより、前記一方の管部材16に引張り力が作用したとき、前記他方の管部材16にも前記引張り力の大きさと同等の大きさの引張り力が同じ方向に作用するので、両管部材16が軸線方向に相対的に移動することが防止される。従って、両管部材16が軸線方向に相対移動することによる各管部材16及び管継手17間の相対移動が防止されるので、管継手17内からの各管部材16の抜け出しが防止される。
更に、本発明に係る配管接続構造10には、各管部材16の相互の接続状態で該各管部材にその軸線の周りの回転力が作用したときに該各管部材及び管継手17間の相対回転を防止するための回転防止手段29が設けられている。
回転防止手段29は、図示の例では、第一及び第二の各フランジ部材21,22の内縁部21b,22bに形成された複数のボルト孔25と、該各ボルト孔に挿入可能な複数のボルト部材30とを備える。
各ボルト孔25は、図3に示すように、各フランジ部材21,22の周方向に互いに所定の間隔をおいて形成されている。
各ボルト部材30は、図示の例では、各第二のフランジ部材22に形成された各ボルト孔25に挿入されている。各ボルト部材30は、図4に示すように、頭部31と、該頭部から伸び、各ボルト孔25内に挿入される軸部32とを有する。
各ボルト部材30は、それぞれ頭部31が各第二のフランジ部材22の接続管19側と反対側に位置する面22aに当接し且つ軸部32の先端部分32aを含む一半部が各第二のフランジ部材22の接続管29側の面22bから突出するように、各第二のフランジ部材22を接続管19の挿入端部19bの前記端面19dに向けて貫通して配置されている。各ボルト部材30の軸部32の前記一半部にはナット部材34が螺合されており、該ナット部材を締め付けることにより、各ボルト部材30はそれぞれ各第二のフランジ部材22に固定されている。
各ボルト部材30の軸部32の先端部分32aは、その先端に向けて先細りする円錐状をなしている。軸部32の先端部分32aは、各連結棒27に螺合した各ナット部材28の締め付けにより各第二のフランジ部材22の内縁部22bが各接続管19の挿入端部19bの前記端面19dに押し付けられたとき、該端面に食い込む。これにより、互いに接続された各管部材16の一方の管部材16に該管部材をその軸線の周りに回転させる回転力が作用したとき、その回転力は前記一方の管部材16の接続管19に食い込んだ各ボルト部材30、該各ボルト部材が設けられた第二のフランジ部材22、連結棒27、他方の管部材16に設けられた第二のフランジ部材22の各ボルト部材30及び該各ボルト部材が食い込んだ接続管19を介して他方の管部材16に該管部材をその軸線の周りに回転させる回転力として作用する。これにより、両管部材16が相対的に回転することなく一体的に回転するので、両管部材16の接続管19の嵌合端部19aが嵌合された管継手17が両管部材16の回転に伴って該両管部材と一体的に回転する。これにより、各管部材16が管継手17に関して相対的に回転することが防止される。
各管部材16を前記作業船上で互いに接続する際、互いに接続される二つの管部材16のうち一方の管部材16の接続管19の嵌合端部19aに、各ボルト部材30が取り付けられた第二のフランジ部材22を組み付ける。続いて、各連結棒27をそれぞれ前記一方の管部材16に設けられた各フランジ部材21,22の互いに対応する各連結孔24内に挿入し、各連結棒27にそれぞれナット部材28を螺合して第一及び第二の各フランジ部材21,22のそれぞれに向けて締め付けることにより、各連結棒27を各フランジ部材21,22に固定する。
次に、他方の管部材16の接続管19の嵌合端部19aに第二のフランジ部材22を組み付けた後、両管部材16の接続管19の嵌合端部19aをそれぞれ管継手17内に嵌合する。このとき、ナット部材28を螺合した各連結棒27をそれぞれ前記他方の管部材16に設けられた第一及び第二の各フランジ部材21,22の互いに対応する各連結孔24内に挿入する。続いて、各連結棒27に螺合した各ナット部材28を締め付けることにより各連結棒27をそれぞれ前記他方の管部材16の各フランジ部材21,22に固定した後、各接続管19の嵌合端部19aと管継手17とを互いに融着する。これにより、前記作業船上での各管部材16の相互の接続作業が終了する。
本実施例によれば、前記したように、各管部材16のそれぞれに設けられた第一及び第二の各フランジ部材21,22を、各第一のフランジ部材21が両管部材16の接続管19の挿入端部19bにその互いに離れた側から係合した状態で連結部材26により互いに連結することにより、各管部材16に作用する引張り力による管継手17内からの各管部材16の抜け出しが防止されることから、各管部材16と管継手17とを電気融着により互いに接合したとき、各管部材16の接続管19の嵌合端部19aの溶融した部分が固化する前に各管部材16を管継手17から引き抜く方向に引っ張ることができる。
従って、互いに接合された各管部材16及び管継手17間に引張り力に対する接合強度を確保するために各管部材16を接合後に所定の時間の間静的に保持する必要はなく、作業船上で互いに接合された各管部材16をその接合後すぐに海中に引き込むことができるので、従来に比べて各管部材16の配管作業時間の短縮化を確実に図ることができる。
また、前記したように、管継手17と各管部材16の接続管19の挿入端部19bとの間に、それぞれ第二のフランジ部材22が配置されており、第一及び第二の各フランジ部材21,22は、連結部材26により互いに連結されていることから、例えば管継手17にその外方から押圧力が作用したときや、各管部材16に各接続管19の軸線が管継手17の軸線に関して角度的になる方向へ曲げる曲げ力が作用したとき等に接続管19の嵌合端部19aに作用する力は、各第二のフランジ部材22、連結部材26及び各第一のフランジ部材21を介して各管部材16の管本体18に作用する。これにより、管継手17に作用した押圧力や各管部材16に作用した前記曲げ力等が各管部材16の接続管19の嵌合端部19aに集中して作用することなく分散されることから、管継手17が各接続管19の嵌合端部19aに関して相対的に移動することなく各接続管19の嵌合端部19aと一体的に移動するので、管継手17と各接続管19の嵌合端部19aとの間に拗れが生じることを防止することができる。
従って、各管部材16と管継手17とを互いに電気融着により互いに接合したときに、各接続管19の嵌合端部19aの溶融した部分が固化する前に、管継手17にその外方から押圧力がたとえ作用したとしても、又は、各管部材16に前記した曲げ力がたとえ作用したとしても、管継手17と各接続管19の嵌合端部19aとの間に拗れが生じることによる管継手17からの各管部材16の抜け出しを確実に防止することができる。
更に、前記したように、各第二のフランジ部材22に設けられたボルト部材30の軸部32の先端部分32aを各管部材16の接続管19の挿入端部19bの端面19dに食い込ませることにより、各管部材16にその軸線の周りの回転力が作用したときに各管部材16が管継手17に関して相対回転することが防止されることから、各管部材16が管継手17に関して相対的に回転することによる各管部材16及び管継手17間の融着不良の発生を確実に防止することができる。
また、前記したように、各管部材16が、それぞれ筒状の管本体18と、該管部材の突出部を構成する挿入端部19bを有する接続管19とを有することから、例えば管本体18を押出成形法により形成し、接続管19を射出成形法により形成することができるので、単一の部材からなる管部材に突出部を形成する場合に比べて、突出部を有する管部材を容易に形成することができる。
本実施例では、各管部材16と管継手17との相対回転を防止するための各ボルト部材30が各第二のフランジ部材22に設けられた例を示したが、これに代えて又はこれに加えて、ボルト部材30をそれぞれ各第一のフランジ部材21に設けることができ、また、回転防止手段29を第一及び第二の各フランジ部材21,22以外の部材に設けることができる。
また、本実施例では、各ボルト部材30が第二のフランジ部材22にナット部材34により固定された例を示したが、これに代えて、各ボルト部材30をそれぞれ各第二のフランジ部材22に一体に形成することができる。
更に、本実施例では、各第二のフランジ部材22に設けられた各ボルト部材30の軸部32の先端部分32aを接続管19の挿入端部19bの端面19dに食い込ませた例を示したが、これに代えて、例えば挿入端部19bの端面19dに各ボルト部材30に対応する位置に複数の凹部を形成し、該各凹部に各ボルト部材30を係合させることができる。
また、本実施例では、管本体18及び接続管19が互いに電気融着により接合された例を示したが、これに代えて、管本体18及び接続管19を、例えば接着剤により互いに接合したり、管本体18の端部18aの外周面及び接続管19の挿入端部19bの内周面にそれぞれ雄ねじ及び雌ねじを形成することにより接続管19を管本体18にねじ込むことにより接合したりすることができる。また、接続管19及び管継手17を互いに電気融着により互いに接合した例を示したが、これに代えて、接続管19及び管継手17を例えば接着剤により互いに接合することができる。
更に、本実施例では、各管部材16が互いに別体に形成された管本体18及び接続管19で構成された例を示したが、これに代えて、各管部材16を単一の部材で構成することができる。この場合、各管部材16を構成する部材に、第一及び第二の各フランジ部材21,22に係合すべく前記部材の外方へ突出し且つ該部材の周方向に伸びる突起部を形成することができ、第一及び第二の各フランジ部材21,22の両方又は一方の内縁部21b,22bに前記突起部に対応する位置で回転防止手段29を設けることができる。
本発明に係る配管接続構造が適用された取水管を概略的に示す説明図である。 本発明に係る配管接続構造を概略的に示す縦断面図である。 本発明に係るフランジ部材を概略的に示す平面図である。 本発明に係る突起部を概略的に示す横断面図である。
符号の説明
10 配管接続構造
16 管部材
17 管継手
18 管本体
19 接続管
19a 嵌合端部
19b 突出部(接続管の挿入端部)
21,22 フランジ部材
26 連結部材
29 回転防止手段
32a 突起部(ボルト部材の軸部の先端部分)

Claims (5)

  1. 二つの管部材のそれぞれの端部を管継手内に嵌合することにより前記両管部材を前記管継手を介して互いに接続する配管接続構造であって、前記各管部材の外周面に前記端部の近傍で設けられ、前記外周面から突出する突出部と、前記各管部材の前記外周面に摺動可能に前記各管部材に嵌合され、前記各突出部にその前記管継手側とは反対側から係合する一対の環状のフランジ部材と、該両フランジ部材を前記各突出部に係合した状態に保持すべく前記両フランジ部材を互いに連結するための連結部材とを備えることを特徴とする配管接続構造。
  2. 前記管継手と前記各突出部との間には、それぞれ前記各フランジ部材とは別の環状のフランジ部材が配置されており、前記各フランジ部材は、前記連結部材により互いに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の配管接続構造。
  3. 前記各管部材にその軸線の周りの回転力が作用したときに該各管部材及び前記管継手間の相対回転を防止するための回転防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管接続構造。
  4. 前記回転防止手段は、前記各管部材のそれぞれに設けられた前記各フランジ部材のうち少なくとも一方の前記フランジ部材に設けられ、前記一方のフランジ部材から前記突出部に向けて突出し、前記突出部に食い込む突起部であることを特徴とする請求項3に記載の配管接続構造。
  5. 前記各管部材は、それぞれ筒状の管本体と、一端部に前記管継手内に嵌合される嵌合端部を有し他端部に前記管本体の端部が挿入される挿入端部を有し前記突出部が形成された筒状の接続管とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の配管接続構造。
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