JP2007202661A - 体液吸収体及び体液吸収性物品 - Google Patents

体液吸収体及び体液吸収性物品 Download PDF

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Abstract

【課題】体液保持性に優れながら、体液の排泄初期時においても前後漏れが生じるおそれのない体液吸収体とする。
【解決手段】体液吸収体4を、トウを開繊して得た紐状の開繊束7A,7B及び7Cからなる繊維集合体34で構成する。この際、開繊束7A,7B及び7Cは、その延在方向が、一方向とならないように、開繊束が三つ編み状に編まれたり、渦巻状に巻かれたり、交差箇所を有するように曲げられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、使い捨て紙おむつや生理用ナプキン、尿取りパッド、吸収パッド等の体液吸収性物品、及び、この体液吸収性物品に利用することができる体液吸収体に関するものである。
この種の体液吸収体としては、繊維集合体と、この繊維集合体内に混入されるなどした粒状の吸収性ポリマーと、を構成素材とするものがある。この種の体液吸収体は、表面シート及び裏面シートの間に介在されるなどして、例えば、紙おむつや生理用ナプキン等の体液吸収性物品として、市販化されている。
そして、従来、繊維集合体としては、フラッフ状のパルプからなる繊維集合体が汎用されていた。しかしながら、近年では、トウ(繊維束)を開繊するなどして得た紐状の開繊束からなる繊維集合体(以下、単に「トウからなる繊維集合体」ともいう。)が、用いられ始めている(例えば、特許文献1参照。)。
このように繊維集合体をトウからなる繊維集合体とする場合、開繊束は、その延在方向(トウを構成する繊維の延在方向でもある。)が、一方向となるように配置して、繊維集合体とする。この繊維集合体は、必要に応じて、吸収性ポリマーを混入するなどして、体液吸収体とする。この体液吸収体は、開繊束(トウを構成する繊維)の延在方向が、体液吸収性物品の前後方向となるように配置して、体液吸収性物品とする。
このようにしてなる体液吸収体、体液吸収性物品は、トウからなる繊維集合体の空隙容量が多いため、体液保持性に優れたものとなる。しかしながら、体液は、拡散速度が、トウを構成する繊維の延在方向に著しく速い、という特性を有する。したがって、開繊束の延在方向が一方向である従来の体液吸収体、体液吸収性物品においては、体液の排泄初期時に前後漏れが生じるおそれがある。
特表2005−515020号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、体液保持性に優れながら、体液の排泄初期時においても前後漏れが生じるおそれのない、体液吸収体及び体液吸収性物品を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
トウを開繊して得た紐状の開繊束からなる繊維集合体を、構成素材とする体液吸収体であって、
前記開繊束の延在方向が、一方向とならないようにされている、ことを特徴とする体液吸収体。
〔請求項2記載の発明〕
前記開繊束が三つ編み状に編まれて、前記開繊束の延在方向が一方向とならないようにされている、請求項1記載の体液吸収体。
〔請求項3記載の発明〕
前記開繊束が平面視渦巻状に巻かれて、前記開繊束の延在方向が一方向とならないようにされている、請求項1記載の体液吸収体。
〔請求項4記載の発明〕
前記開繊束が交差箇所を有するように曲げられて、又は、2本以上の前記開繊束が交差配置させられて、前記開繊束の延在方向が一方向とならないようにされている、請求項1記載の体液吸収体。
〔請求項5記載の発明〕
複数本の前記開繊束が網状に編まれて、前記開繊束の延在方向が一方向とならないようにされている、請求項1記載の体液吸収体。
〔請求項6記載の発明〕
請求項1〜6のいずれか1項に記載の体液吸収体が、表面シート及び裏面シートの間に介在されてなる、ことを特徴とする体液吸収性物品。
〔請求項7記載の発明〕
体液吸収体が、表面シート及び裏面シートの間に介在されてなる体液吸収性物品であって、
前記体液吸収体は、トウを開繊して得た紐状の開繊束からなる繊維集合体を、構成素材とし、
前記繊維集合体の構成繊維は、非連続的で、かつ延在方向が前後方向と交差するようにされている、ことを特徴とする体液吸収性物品。
本発明によると、体液保持性に優れながら、体液の排泄初期時においても前後漏れが生じるおそれのない、体液吸収体及び体液吸収性物品となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下では、体液吸収性物品が「止着テープ型の紙おむつ」である場合を例に説明する。
〔紙おむつの形状など〕
図1及び図2に示すように、本形態の紙おむつ10は、体液透過性の表面シート1と、体液不透過性の裏面シート2と、表面シート1及び裏面シート2の間に介在された体液吸収要素3と、から主になる。
表面シート1及び裏面シート2は、紙おむつ10の平面外形と同じ形状になっており、前後端部及び両側部が体液吸収要素3の前後端縁又は両側縁よりも前後方又は側方に延出している。これら表面シート1及び裏面シート2の側方への延出は、特に前後端部において長くなっている。この長く延出した部位(以下、単に「延出部」ともいう。)には、例えばファスニングテープ等の止着材など(図示せず)を取り付けることができる。
また、表面シート1及び裏面シート2は、この延出部において接合されている。この接合の方法は、特に限定されない。例えば、ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによることができる。図2では、ホットメルトH2によって接着した形態を示している。
一方、体液吸収要素3は、体液吸収体4と、この体液吸収体4を被覆する被覆シート5と、から主になる。体液吸収要素3は、平面形状が、図1に示すように、前後方向中央部が幅狭のほぼ砂時計型状になっている。体液吸収体4は、被覆シート5によって形状保持が図られている。
体液吸収体4は、トウを開繊して得た紐状の開繊束からなる繊維集合体を、構成素材とする。そして、開繊束は、その延在方向が、一方向とならないようにされているのが好ましい。延在方向が一方向とならないようにされていると、体液の、排泄初期時における体液吸収体4端縁への到達が遅くなる。したがって、体液は、体液吸収体4端縁に到達する前に、体液吸収体4に完全に吸収され、前後漏れ等が生じるおそれがない。
ここで、どのようにして開繊束の延在方向が一方向とならないようにされているかは、特に限定されない。ただし、以下に示す形態とするのが好ましい。
(第1の形態)
図3に示すように、例えば、3本の開繊束7A、7B及び7Cが三つ編み状に編まれて、開繊束の延在方向が一方向とならないようにされているのが好ましい。この形態によると、体液吸収体4の形状保持性が向上するとの利点がある。
なお、本形態においては、開繊束7A、7B及び7Cからなる開繊束群7が、1つ、2つ、3つ、4つ又はそれ以上の複数集められて、繊維集合体とされる。そして、この繊維集合体に、必要に応じて吸収性ポリマーが混入されるなどして、体液吸収体4が形成される。
(第2の形態)
図4に示すように、開繊束7Dが平面視渦巻状(とぐろ状)に巻かれて、開繊束の延在方向が一方向とならないようにされているのも好ましい。この形態によると、前後方向、幅方向等のあらゆる方向に関する体液拡散速度が均一になるとの利点がある。
なお、本形態においては、開繊束7Dが、1つ、2つ、3つ、4つ又はそれ以上の複数集められて、繊維集合体とされる。そして、この繊維集合体に、必要に応じて吸収性ポリマーが混入されるなどして、体液吸収体4が形成される。
(第3の形態)
図5に示すように、開繊束7Eが交差箇所Pを有するように曲げられて、又は、2本以上の開繊束が交差箇所Pを有するように交差配置させられて、開繊束の延在方向が一方向とならないようにされているのも好ましい。この形態は、編み込み等の作業が必要にならないため、製造容易であるとの利点がある。
なお、本形態においては、開繊束7Eが、1つ、2つ、3つ、4つ又はそれ以上の複数集められて、繊維集合体とされる。そして、この繊維集合体に、必要に応じて吸収性ポリマーが混入されるなどして、体液吸収体4が形成される。
(第4の形態)
図6に示すように、前後方向(紙面上下方向)に延在する開繊束7F,7F…と幅方向(紙面左右方向)に延在する開繊束7G,7G…との組み合わせからなる複数本の開繊束が網状に編まれて、開繊束の延在方向が一方向とならないようにされているのも好ましい。この形態によると、体液吸収体4の形状保持性が向上するとの利点があるほか、網目Q,Q…の大きさ(面積)を調節することによって、体液吸収速度を調節することができるとの利点もある。
なお、本形態においても、開繊束7F,7G…を編んだものを、1つ、2つ、3つ、4つ又はそれ以上の複数集めて繊維集合体とし、この繊維集合体に、必要に応じて吸収性ポリマーが混入されるなどして、体液吸収体4を形成することもできる。ただし、形状保持性の観点からは、開繊束7F,7G…の数を増やし、開繊束7F,7G…を編んだもの1つで繊維集合体を構成するのが好ましい。
一方、被覆シート5は、従来、汎用的であるように、例えば、クレープ紙などを、体液吸収体4の表面、一方側面、裏面、他方側面及び表面に、この順に沿うように一周巻いて(いわゆる額巻き)、構成することができる。この形態による場合、被覆シート5の額巻きは、体液吸収体4の表面において、オーバーラップ部(被覆シート5の一端部と他端部とが重なる部位)が形成されるように行う。体液吸収体4の被覆シート5によって被覆されない部位をなくし、もって、例えば、体液吸収体4の形状保持性などを向上させるためである。もっとも、この形態においては、被覆シート5がオーバーラップ部を有するため、このオーバーラップ部において体液が滞ってしまうことがあった。体液が滞ると、例えば、吸収速度の低下や体液の逆戻り、さらっと感の低下などが生じ、吸収性能が低下してしまう。そこで、被覆シート5は、図2に示すように、体液吸収体4の表面側に備えられた被覆シート5a及び裏面側に備えられた被覆シート5bが、体液吸収体4の周縁外方において接合されて(以下、この接合された部位を、単に「接合部」ともいう。)、必要に応じてこの接合部分が外側に折り返されて裏面側被覆シート5bの裏面に接合されてなるのが好ましい。この形態によると、体液吸収体4の表面側は、表面側被覆シート5aで構成されて平坦(平面)状となり、オーバーラップ部が形成されない(存在しない)ことになるため、吸収性能が低下するおそれがない。また、表面側被覆シート5a及び裏面側被覆シート5bを、各々の必要に応じて、例えば、ラミネート加工されたもの、親水化加工(通常、表面側被覆シート5aについて。)、疎水化・撥水化加工(通常、裏面側被覆シート5bについて。)されたものとすることができる。
表面側被覆シート5a及び裏面側被覆シート5bの体液吸収体4の周縁外方における接合方法は、特に限定されない。表面シート1及び裏面シート2の延出部における接合と同様とすることができる。図2では、ホットメルトH1によって接着した形態を示している。
本形態においては、表面側被覆シート5aを不織布で、裏面側被覆シート5bをティシュペーパーで、それぞれ形成するのが好ましい。肌面側となる表面側の被覆シート5aを不織布で形成すると、エンボス加工やプレス加工などの機械的加工が可能になり、表面性を向上させることができる。また、表面側被覆シート5aを不織布で形成すると、破れにくくなるとの利点もある。一方、裏面側被覆シート5bをティシュペーパーで形成すると、以上の表面性の向上や破れにくさという利点が、低コストで実現される。この低コストという観点からは、被覆シート5を、表面側被覆シート5aのみで裏面側被覆シート5bがなく、体液吸収要素3の裏面側に、直接的に又は間接的に裏面シート2等が備えられている形態とすることもできる。
また、以上のほか、体液吸収体4を構成する繊維集合体の構成繊維は、非連続的で、かつ延在方向が前後方向と交差するようにされているのも好ましい形態である。本形態によると、特に、前後漏れが防止される。なお、非連続的な繊維とは、体液吸収体4の前後方向に関する長さよりも短い繊維を意味する。
(その他)
(1)表面シート1と体液吸収要素3との間には、セカンドシート6(図2参照)を介在させることができる。セカンドシート6を介在させると、体液の拡散性向上を期待することができるようになる。
(2)裏面側被覆シート5bは、裏面シート2に接合することができる。この接合によって、裏面シート2と体液吸収要素3とのずれが防止される。なお、この接合は、延出部における接合と同様の方法で行うことができる。
(3)紙おむつ10には、例えば立体ギャザーや立体カフス等の公知の漏れ防止手段などを設けることもできる。
(4)本明細書において、例えば、A及びB「からなる」とは、A及びB「のみからなる」ということを意味するものではない。つまり、A及びB以外を含む形態も、含まない形態も包含する。
(5)本明細書において、「延在」するとは、部材が該当方向に沿って存在することを意味する。
〔各部材の素材等〕
(トウからなる繊維集合体)
トウからなる繊維集合体とは、繊維で構成されたトウ(繊維束)を原材料とし、これが開繊されるなどして得られた紐状の開繊束からなる繊維集合体を意味する。この繊維集合体は、前述したように、紐状の開繊束1本からなる場合も、紐状の開繊束複数本からなる場合も含む。
トウ構成繊維としては、例えば、多糖類又はその誘導体(セルロース、セルロースエステル、キチン、キトサンなど)、合成高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリラクタアミド、ポリビニルアセテートなど)などを用いることができるが、特に、セルロースエステル及びセルロースが好ましい。
セルロースとしては、綿、リンター、木材パルプなど植物体由来のセルロースやバクテリアセルロースなどが使用でき、レーヨンなどの再生セルロースであってもよく、再生セルロースは紡糸された繊維であってもよい。セルロースの形状と大きさは、実質的に無限長とみなし得る連続繊維から長径が数ミリ〜数センチ(例えば、1mm〜5cm)程度のもの、粒径が数ミクロン(例えば、1〜100μm)程度の微粉末状のものまで、様々な大きさから選択できる。セルロースは、叩解パルプなどのように、フィブリル化していてもよい。
セルロースエステルとしては、例えば、セルロースアセテート、セルロースブチレート、セルロースプロピオネートなどの有機酸エステル;セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフタレート、硝酸酢酸セルロースなどの混酸エステル;ポリカプロラクトングラフト化セルロースエステルなどのセルロースエステル誘導体などを用いることができる。これらのセルロースエステルは、単独で又は二種類以上混合して使用することができる。セルロースエステルの粘度平均重合度は、例えば50〜900、好ましくは200〜800である。セルロースエステルの平均置換度は、例えば1.5〜3.0、好ましくは2〜3程度である。
セルロースエステルの平均重合度は、例えば10〜1000、好ましくは50〜900、より好ましくは200〜800とすることができ、セルロースエステルの平均置換度は、例えば1〜3、好ましくは1〜2.15、より好ましくは1.1〜2.0とすることができる。セルロースエステルの平均置換度は、生分解性を高める等の観点から選択することができる。
セルロースエステルとしては、有機酸エステル(例えば炭素数2〜4程度の有機酸とのエステル)、特にセルロースアセテートが好適である。セルロールアセテートは、粗密を容易に調節することができる。
また、セルロースアセテートの酢化度は、43〜62%程度である場合が多いが、特に30〜50%であると生分解性にも優れるため好ましい。
トウ構成繊維は、種々の添加剤、例えば、熱安定化剤、着色剤、油剤、歩留り向上剤、白色度改善剤等を含有していても良い。また、このうち油剤は、撥水性を兼ねたスキンケアに効果のあるものとし、トウ構成繊維に塗布しても良い。
トウ構成繊維の繊度は、例えば1〜16デニール、好ましくは1〜10デニール、より好ましくは2〜8デニールとすることができる。トウ構成繊維は、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば1インチ(2.54cm)当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、より好ましくは15〜50個とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。捲縮繊維を用いると、嵩高で軽量な開繊束、繊維集合体を製造することができるとともに、繊維間の絡み合いにより一体性の高いトウを容易に製造することができる。トウ構成繊維の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。トウ構成繊維は、例えば3,000〜1,000,000本、好ましくは5,000〜1,000,000本の単繊維を束ねることにより形成されたトウ(繊維束)の形で使用することができる。繊維束は、3,000〜1,000,000本の連続繊維を集束して構成するのが好ましい。
トウは、繊維間の絡み合いが弱いため、通気性に優れるが、へたりが生じるおそれがある。そこで、へたりを防止して、広い空隙を維持する目的で、繊維の接触部分を接着又は融着する作用を有するバインダーを用いるのが好ましい。
バインダーとしては、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールジプロピオネート、ジブチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、クエン酸トリエチルエステルなどのエステル系可塑剤の他、各種の樹脂接着剤、特に熱可塑性樹脂を用いることができる。
熱可塑性樹脂は、溶融・固化により接着力が発現する樹脂であり、水不溶性又は水難溶性樹脂、及び水溶性樹脂が含まれる。水不溶性又は水難溶性樹脂と水溶性樹脂とは、必要に応じて併用することもできる。
水不溶性又は水難溶性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系の単独又は共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリル系モノマーとスチレン系モノマーとの共重合体などのアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリスチレン、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル系モノマーとの共重合体などのスチレン系重合体、変性されていてもよいポリエステル、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、ナイロン612などのポリアミド、ロジン誘導体(例えば、ロジンエステルなど)、炭化水素樹脂(例えば、テルペン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂、石油樹脂など)、水素添加炭化水素樹脂などを用いることができる。これらの熱可塑性樹脂は一種又は二種以上使用できる。
水溶性樹脂としては、種々の水溶性高分子、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル、ビニル単量体と、カルボキシル基、スルホン酸基又はそれらの塩を有する共重合性単量体との共重合体などのビニル系水溶性樹脂、アクリル系水溶性樹脂、ポリアルキレンオキサイド、水溶性ポリエステル、水溶性ポリアミドなどを用いることができる。これらの水溶性樹脂は、単独で使用することもできるが、二種以上組合せて使用してもよい。
熱可塑性樹脂には、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの安定化剤、充填剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤などの種々の添加剤を添加してもよい。
繊維集合体は、トウを原材料として、公知の開繊方法などを利用して製造することができ、その際、必要に応じて、所望のサイズ、嵩となるように帯状に開繊することができる。トウの開繊幅は任意であり、例えば幅100〜2000mm、好ましくは150〜1500mmとすることができる。トウの開繊度合いを調整することにより、体液吸収体の繊維密度を調節することもできる。
トウの開繊方法としては、例えば、トウを複数の開繊ロールに掛渡し、トウの進行にともなって次第にトウの幅を拡大して開繊する方法、トウの緊張(伸長)と弛緩(収縮)とを繰返して開繊する方法、圧縮エアを用いて拡幅・開繊する方法などを用いることができる。
図7は、開繊設備例を示す概略図である。この例では、原反となるトウ71が順次繰り出され、その搬送過程で、圧縮エアを用いる拡幅手段77と下流側のロールほど周速の速い複数の開繊ニップロール73,74,75とを組み合わせた開繊部を通過され拡幅・開繊された後、バインダー添加ボックス76に通され、バインダーを付与(例えばトリアセチンのミストをボックス76中に充満させる)され、所望の幅・密度の開繊束33として形成されるようになっている。
(表面シート1及びセカンドシート6)
本形態において、表面シート1及びセカンドシート6は、体液を透過する性質を有する。したがって、表面シート1及びセカンドシート6の素材は、この体液透過性を発現するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、表面シート1及びセカンドシート6は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(体液吸収体4)
体液吸収体4は、吸収した体液を保持する性質を有し、トウを開繊して得た紐状の開繊束からなる繊維集合体内に吸収性ポリマーを混入するなどして、形成することができる。以下、この場合について詳しく説明する。
図8は、体液吸収要素3の製造設備例を示しており、前述した開繊束33が1本又は複数本組み合わされてなり(図3〜6参照)、所望の幅・密度の連続帯状の繊維集合体34が供給されるようになっている。このため、この連続体液吸収要素製造ラインを、前述の開繊束製造ラインと連続させ、製造した開繊束33を適宜繊維集合体34とした後、この繊維集合体34を本体液吸収要素製造ラインに送り込むことができる。
供給された繊維集合体34は、まず、散布ボックスや回転ドラム等からなる吸収性ポリマー供給装置87に通され、吸収性ポリマー35が散布された後、吸引ドラム88に送り込まれる。この吸引ドラム88は、外周壁に吸気孔を有し、その周方向所定範囲(図示例ではほぼ左半分の範囲)にわたり内側から図示しない吸引ポンプにより吸引するように構成したものである。吸収性ポリマー35が散布された繊維集合体34は、吸引ドラム88により外周面に接触されつつ案内される。そして、この過程で、吸引ドラム88の吸気孔から吸引を行うことにより、吸収性ポリマー35付与側から繊維集合体34内を通り反対側へ雰囲気が通過され、その通過力により吸収性ポリマー35が、繊維集合体34内に移動される。
特に好ましい形態では、繊維集合体34上に吸収性ポリマー35を散布した後、更にその上に裏面側被覆シート5bを被せる。この場合、吸引ドラム88において、繊維集合体34における裏面側被覆シート5bを被せた面の反対側面から吸引がなされる。このように、吸引に先立って裏面側被覆シート5bが被されていると、何も被せない場合と比較して、より強力な吸引力が吸収性ポリマー35に作用し、効率良く吸収性ポリマー35を繊維集合体34内部へ移動・分散させることができる。
吸収性ポリマー35を繊維集合体34に固定するために、吸収性ポリマー35を付与する前の繊維集合体34に、接着剤を塗布するのも好ましい形態である。このため、図示のように、吸収性ポリマー供給装置87の上流側に、接着剤塗布装置84を、配設することができる。
また、裏面側被覆シート5bを被せる場合、裏面側被覆シート5bを被せるのに先立ち、裏面側被覆シート5bの繊維集合体34側となる面に接着剤を供給するのも好ましい形態である。このため、図示形態では、吸引ドラム88に対する裏面側被覆シート5b供給経路に接着剤塗布装置85を備えている。この形態を採用すると、繊維集合体34表面に露出する吸収性ポリマー35は接着剤を介して裏面側被覆シート5bに固定され、未接着の吸収性ポリマー35は、後の吸引により繊維集合体34内部へ移動されるようになる。
さらにまた、吸引後、つまり吸収性ポリマー35を移動させた後の繊維集合体34に対して接着剤を供給するのも好ましい形態である。このため、図示形態では吸引ドラム88の下流側における繊維集合体34の露出側面(裏面側被覆シート5b側と反対面、図中では上面)に、接着剤塗布装置86を備えている。この形態を採用すると、付与された吸収性ポリマー35のうち繊維集合体34におけるポリマー付与側と反対側に移動した吸収性ポリマー35を繊維集合体34に固定することができる。また、次いで、繊維集合体34の露出側面に、表面側被覆シート5aを被せて被覆した場合、繊維集合体34の露出側面に移動した吸収性ポリマー35を、表面側被覆シート5aに対して固定することができる。これらの接着剤の供給は、いずれか1つ又は2つ以上を組み合わせて適用することができる。接着剤としては、熱可塑性樹脂(具体例は前述のとおりである)からなる接着剤を好適に用いることができる。
かくして吸収性ポリマー35が付与(混入)された繊維集合体34(つまり、体液吸収体4)は、例えば、別途表面側被覆シート5aが被せられ、この表面側被覆シート5a及び裏面側被覆シート5bが体液吸収体4の周縁外方において接合され、必要に応じてこの接合部分が外側に折り返されて裏面側被覆シート5bの裏面に接合された後、所定の長さに切断されるなどして、個別の体液吸収要素3とされる。
繊維集合体34に対する吸収性ポリマー35の量的配置、密度分布は、汎用を目的とする場合には均一であるのが好ましいが、特別の吸収特性を発揮させることを目的とした場合、その目的に応じて偏らせるのも好ましい。
具体的に図示形態に応用する場合は、吸収性ポリマー供給装置87において、散布量を平面方向に偏らせることができる。また、吸引ドラム88における吸引力を偏らせることにより、吸引力の高い位置ほど、より多くの量の吸収性ポリマー35が吸引ドラム88側に位置するようになるため、吸収性ポリマー35の密度を偏らせることができる。例えば、吸引ドラム88の幅方向中央における吸引力を両脇部よりも高くする(あるいは吸引時間を長くすることでも良い)ことにより、繊維集合体34の幅方向中央部における吸収性ポリマー35の密度を両脇部よりも高くすることができる。
さらにまた、繊維集合体34は、繊維の連続方向に沿って液が流れ易くなるため、繊維の密度を偏らせることによって特別の吸収特性を付与することができる。このために繊維密度を偏らせる方法としては、開繊束33の製造時において偏った開繊を行う、あるいは部分的に複数のトウを束ねて用いる等により達成することができる。例えば、繊維集合体34の幅方向中央部の繊維密度を両脇部よりも高くなるように偏らせると、繊維集合体34の幅方向中央部において、より体液の拡散スピードが速くなる。
(裏面シート2)
本形態において、裏面シート2は、体液を透過しない性質を有する。したがって、裏面シート2の素材は、この体液不透過性を発現するものであれば足り、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで体液不透過性の裏面シート2が構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。
(被覆シート5)
本形態において、被覆シート5の素材は、特に限定されない。具体的には、例えば、クレープ紙、ティシュペーパー、不織布、孔開きシート等の体液透過性シートを用いることができる。もっとも、表面側被覆シート5aは不織布で、裏面側被覆シート5bはティシュペーパーで形成されていると好ましいのは、前述したとおりである。
(吸収性ポリマー35)
吸収性ポリマー35としては、自重の例えば10倍以上の体液を吸収して保持するものを使用することができる。この例としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。吸収性ポリマー35の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
本発明は、止着テープ型の紙おむつやパンツ型の紙おむつ、生理用ナプキン、吸収パッド、尿採りパッドなどの体液吸収性物品及びこの体液吸収性物品の体液吸収体として、適用することができる。
本形態の紙おむつの平面模式図である。 図1のI−I線断面模式図である。 開繊束の形態例である。 開繊束の形態例である。 開繊束の形態例である。 開繊束の形態例である。 開繊束の製造フローを示す概略図である。 体液吸収体及び体液吸収要素の製造フローを示す概略図である。
符号の説明
1…表面シート、2…裏面シート、3…体液吸収要素、4…体液吸収体、5…被覆シート、5a…表面側被覆シート、5b…裏面側被覆シート、6…セカンドシート、10…紙おむつ、33…開繊束、34…繊維集合体、35…吸収性ポリマー。

Claims (7)

  1. トウを開繊して得た紐状の開繊束からなる繊維集合体を、構成素材とする体液吸収体であって、
    前記開繊束の延在方向が、一方向とならないようにされている、ことを特徴とする体液吸収体。
  2. 前記開繊束が三つ編み状に編まれて、前記開繊束の延在方向が一方向とならないようにされている、請求項1記載の体液吸収体。
  3. 前記開繊束が平面視渦巻状に巻かれて、前記開繊束の延在方向が一方向とならないようにされている、請求項1記載の体液吸収体。
  4. 前記開繊束が交差箇所を有するように曲げられて、又は、2本以上の前記開繊束が交差配置させられて、前記開繊束の延在方向が一方向とならないようにされている、請求項1記載の体液吸収体。
  5. 複数本の前記開繊束が網状に編まれて、前記開繊束の延在方向が一方向とならないようにされている、請求項1記載の体液吸収体。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の体液吸収体が、表面シート及び裏面シートの間に介在されてなる、ことを特徴とする体液吸収性物品。
  7. 体液吸収体が、表面シート及び裏面シートの間に介在されてなる体液吸収性物品であって、
    前記体液吸収体は、トウを開繊して得た紐状の開繊束からなる繊維集合体を、構成素材とし、
    前記繊維集合体の構成繊維は、非連続的で、かつ延在方向が前後方向と交差するようにされている、ことを特徴とする体液吸収性物品。
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