JP2007201988A - 録画再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スポーツ番組等の盛り上がりシーンを余り処理負荷をかけずに的確に検出して、チャプタ区切り情報を付与することができる録画再生装置を提供する。
【解決手段】 記録媒体に録画する動画の画面上の定位置にほぼ常時表示される当該動画特有の画像データの監視範囲を設定する監視範囲設定手段(ステップS2)と、前記監視範囲設定手段で設定された監視範囲から文字データを定期的に抽出し、前回抽出した文字データと比較して異なった場合にその動画録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与する監視範囲解析手段(ステップS5)とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、記録媒体に動画を録画する機能と、前記記録媒体に録画された動画を再生する機能を有する録画再生装置に係わり、特に録画される動画に自動的にチャプタ(章)区切り情報を付与するオートチャプタ機能に関するものである。この技術は、アナログ放送番組,デジタル放送番組,デジタルビデオカメラで私的録画したDV(digital video)データなどをDVD(Digital Versatile Disc)やHDD(hard disk drive)等に録画するDVDレコーダやHDD内蔵テレビジョン(TV)受信機などに適用できる。
従来、この種の録画再生装置としては、スポーツ番組等の盛り上がりシーン(得点シーンなど)を観客の歓声等に基づき検出して、チャプタ区切り情報を付与するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−55613号公報(H04N 5/783)
しかしながら、ホームグランドにおいては一般に相手チームの得点シーンでは歓声は起こらず、得点シーンと歓声が一致するとは限らないので、上述したような従来技術では、両チームの盛り上がりシーンを的確に検出してチャプタ区切り情報を付与することができない。
なお、上記特許文献1には、スポーツ番組の画面中央付近の得点表示により得点シーンを検出する技術も記載されているが、スポーツ番組の画面中央付近の得点表示は短時間であり、これを検出するためには、常時連続して検出処理を行わなければならず、処理負荷が極めて大きくなる。
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、スポーツ番組等の盛り上がりシーンを余り処理負荷をかけずに的確に検出して、チャプタ区切り情報を付与することができる録画再生装置を提供することを目的とするものである。
上記のような目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、記録媒体に動画を録画する機能と、前記記録媒体に録画された動画を再生する機能を有する録画再生装置において、前記記録媒体に録画する動画の画面上の定位置にほぼ常時表示される当該動画特有の画像データの監視範囲を設定する監視範囲設定手段と、前記監視範囲設定手段で設定された監視範囲から文字データを定期的に抽出し、前回抽出した文字データと比較して異なった場合にその動画録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与する監視範囲解析手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、前記監視範囲設定手段は、動画の録画開始時に当該動画の画面上から所望の監視範囲を指定可能としたことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、前記監視範囲解析手段は、前記監視範囲設定手段で設定された監視範囲から文字データを抽出して初回は保存し、2回目以降は前回抽出した文字データと比較して異なった場合にその動画録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与すると共に、抽出した文字データを上書き保存することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、前記動画特有の画像データの監視範囲として、スポーツ番組の画面の片隅にほぼ常時表示される得点表示領域を設定することを特徴とするものである。
本願の請求項1記載の発明によれば、記録媒体に録画する動画の画面上の定位置にほぼ常時表示される当該動画特有の画像データの監視範囲から文字データを定期的に抽出し、前回抽出した文字データと比較して異なった場合にその動画録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与することにより、スポーツ番組等の得点シーンなどの盛り上がりシーンを余り処理負荷をかけずに的確に検出して、チャプタ区切り情報を付与することができる。従って、再生時には、上記チャプタ区切り情報に基づきスキップさせて、その前後を再生することにより、盛り上がりシーンを効率よく確実に再生して鑑賞することができる。
請求項2記載の発明によれば、動画の録画開始時に当該動画の画面上から所望の監視範囲を指定可能としたことにより、利用者は実際に録画する動画の画面を見て監視範囲を指定できるので、利用者が望む監視範囲を最小の範囲で確実に指定できると共に、監視範囲からの文字データの抽出処理も容易になる。
請求項3記載の発明によれば、監視範囲から文字データを抽出して初回は保存し、2回目以降は前回抽出した文字データと比較して異なった場合にその動画録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与すると共に、抽出した文字データを上書き保存することにより、文字データの保存領域が同じ領域となるので、記憶領域が少なくて済むと共に、書込みや読出しの制御も容易になる。
請求項4記載の発明によれば、録画する動画特有の画像データの監視範囲として、スポーツ番組の画面の片隅にほぼ常時表示される得点表示領域を設定することにより、両チームの得点シーンを盛り上がりシーンとして確実に検出してチャプタ区切り情報を付与することができる。
以下、本願発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本願発明が適用される一例としてのHDD内蔵テレビジョン受信機の構成例を示すブロック図である。
本実施形態におけるHDD内蔵テレビジョン受信機1は、図示しないアンテナ等からの複数の放送波の中から任意のデジタル放送波を選択するデジタルチューナ2と、同じく図示しないアンテナ等からの複数の放送波の中から任意のアナログ放送波を選択するアナログチューナ3と、デジタルビデオカメラ等を接続可能なIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394インターフェース4を備えている。
上記デジタルチューナ2で選択されたデジタル放送波は、動画像の符号化圧縮方式であるMPEG(Moving Picture Expert Group)方式により符号化された複数のデジタル放送信号がTS(Transport Stream;トランスポートストリーム)の形態で多重化されているので、MPEG−TSデコーダ5に入力される。MPEG−TSデコーダ5では、上記MPEG−TS信号の多重分離と復号化伸張により、利用者が選局中の番組をパーシャル化(抽出)する。
また、アナログチューナ3で選択されたアナログ放送信号は、一般的なNTSC(National Television System Committee)方式の信号であるので、NTSCデコーダ6に入力され、このNTSCデコーダ6で前記MPEG−TSデコーダ5からの出力と同様なデジタル放送信号に変換される。また、IEEE1394インターフェース4を介して接続されたデジタルビデオカメラ等からのデジタルビデオ(DV)信号はDVデコーダ7に入力され、DVデコーダ7で復号化伸張されて前記MPEG−TSデコーダ5からの出力と同様なデジタルビデオ信号に変換される。
上記MPEG−TSデコーダ5又はNTSCデコーダ6又はDVデコーダ7からの出力は、画像フレームを一時記憶するバッファ8を介して、表示装置であるモニタ9に出力されて画面に表示される。また、録画時には、バッファ8からの出力が前記MPEG−TSデコーダ5と逆の処理を行うMPEG−TSエンコーダ10に入力され、このMPEG−TSエンコーダ10で本願発明に係るチャプタ区切り情報を含む付加情報と共にMEPG−TS信号に変換されて、記録媒体としてのHDD11に録画されるようになっている。
上記各部はマイコン(マイクロコンピュータ)12によって制御され、マイコン12にはバス13を介して、ソフトウエアプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)14とプログラム実行時の作業領域等として使用されるRAM(Random Accsess Memory)15が接続されている。上記ROM14に、本願発明に係るオートチャプタ機能の監視範囲設定手段や監視範囲解析手段を実現するソフトウエアモジュールを含む当該テレビジョン受信機のソフトエアが格納されている。
次に、上記構成の動作についてデジタル放送をHDD11に録画する場合を例にとって図2,図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図2は全体動作を示すフローチャート、図3はその監視範囲解析処理を示すフローチャートである。
電源投入後、ROM14に格納されたソフトウエアをRAM15に展開して、動作可能な状態となる。ここで、図示しないリモコン等でデジタル放送チャンネルが選局されると、デジタル放送波をデジタルチューナ2で選択受信した後、MPEG−TSデコーダ5で選局中の放送番組をパーシャル化し、バッファ8経由でモニタ9に表示する(図2のステップS1)。
利用者はマニュアル録画を行う前に、先ず図4もしくは図5に示すように、選局中のモニタ9で、リモコン等を用いてオートチャプタを行うための監視範囲Aを指定する(図2のステップS2)。ここでは、野球中継を録画する前提で、図4はイニングと得点が変化した時点でチャプタ区切り情報を付与する場合、図5は得点が変化した時点でチャプタ区切り情報を付与する場合を想定している。この監視範囲指定機能は、本願発明に係る監視範囲設定手段によって実現されている。
上記のような監視範囲指定を行ってからリモコン等の録画ボタンを押すと、録画が開始され(図2のステップS3)、HDD録画中は、モニタ9に表示する代わりにHDD11に録画される(ステップS4)。
バッファ8には、例えばTS(トランスポートストリーム)において動き予測をしない静止画のIピクチャーから静止画ファイルに変換したデータを配置するものとする。
上記HDD録画処理(図2のステップS4)の並列処理として監視範囲解析処理(ステップS5)が行われる。この処理を行う監視範囲解析手段は、バッファ8に一時保存された静止画データから前記監視範囲設定手段によって指定された監視範囲Aの領域から静止画データを取得し(図3のステップS40)、OCR機能(前もって記憶された文字パターンとの照合により文字を特定し、文字データを抽出する機能)などを利用して、文字データを抽出する(ステップS41)。そして、これが初回か否かをチェックして(ステップS42)、初回であれば、その文字データをHDD11又はRAM15の所定領域に保存し(ステップS42のY→ステップS43)、それから一定時間経過するのを待って(ステップS44)、最初のステップS40に戻る。
一方、前記ステップS42で文字データ抽出が初回でない,すなわち2回目以降と判定されれば、前回の文字データを読込んで比較し、文字データが変化したか否かを判定する(ステップS42のN→ステップS45→ステップS46)。
文字データが変化した場合は、その録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与すると共に、取得した新しい文字データを上書き保存する(ステップS46のY→ステップS47→ステップS48)。変化がない場合は、特に処理は行わない(ステップS46のN)。
その後、録画中か否かを判定して、録画中であれば、一定時間経過するのを待ってから(ステップS49のY→ステップS44)、最初のステップS40に戻って再び文字データを取得する。録画終了時には本処理を終了し(ステップS49のN)、録画を停止する(図2のステップS6)。
以上のように、本実施形態によれば、スポーツ番組の得点シーンなどの盛り上がりシーンを、監視範囲にほぼ常時表示される文字データを一定時間毎に定期的にチェックすることにより余り処理負荷をかけずに的確に検出して、チャプタ区切り情報を付与することができる。従って、再生時には、再生画面に表示される再生進捗バー等に付与されたチャプタ区切り情報に基づきスキップさせて、その前後を再生することにより、盛り上がりシーンを効率よく確実に再生して鑑賞することができるようになる。
また、録画開始時にその画面上から所望の監視範囲を指定可能としたことにより、利用者は実際に録画する画面を見て監視範囲を指定できるので、利用者が望む監視範囲を最小の範囲で確実に指定できると共に、監視範囲からの文字データの抽出処理も容易になる。
さらに、監視範囲から文字データを抽出して初回は保存し、2回目以降は前回抽出した文字データと比較して異なった場合にその録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与すると共に、抽出した文字データを上書き保存するようにしたことにより、文字データの保存領域が同じ領域となるので、記憶領域が少なくて済むと共に、書込みや読出しの制御も容易になる。
また、録画する動画特有の画像データの監視範囲として、スポーツ番組の画面の片隅にほぼ常時表示される得点表示領域を設定するようにしたことにより、両チームの得点シーンを盛り上がりシーンとして確実に検出して、チャプタ区切り情報を付与することができるようになる。
なお、上記実施形態では、マニュアル録画時に録画する放送番組の画面を見て監視範囲の指定を行うようにしたが、予め想定される複数の監視範囲を用意しておいて、予約録画時に番組に応じて選択することができるようにしても良い。さらには、画面の周囲の所定範囲を監視範囲として、この監視範囲の中からほぼ常時表示される文字データを抽出するようにしても良い。
また、上記実施形態では、野球中継を録画する場合について説明したが、サッカーやバレーボールやバスケットボール等の中継放送においても決まった位置にほぼ常時表示される得点表示領域を監視範囲とすることができ、マラソンや駅伝などの中継放送においてはスタートからの経過時間をほぼ常時表示している領域の一部を利用者が選択指定して監視範囲とすることができる。
また、上記実施形態では、デジタル放送の録画について説明したが、アナログ放送等の録画にも適用可能である。
本願発明が適用される一例としてのHDD内蔵テレビジョン受信機の構成例を示すブロック図。 全体動作を示すフローチャート。 その監視範囲解析処理を示すフローチャート。 監視範囲指定の一例を示す図。 監視範囲指定の他の例を示す図。
符号の説明
1 HDD内蔵テレビジョン受信機
2 デジタルチューナ
3 アナログチューナ
4 IEEE1394インターフェース
5 MPEG−TSデコーダ
6 NTSCデコーダ
7 DVデコーダ
8 バッファ
9 モニタ
10 MPEG−TSエンコーダ
11 HDD
12 マイコン
14 ROM
15 RAM
A 監視範囲

Claims (4)

  1. 記録媒体に動画を録画する機能と、前記記録媒体に録画された動画を再生する機能を有する録画再生装置において、
    前記記録媒体に録画する動画の画面上の定位置にほぼ常時表示される当該動画特有の画像データの監視範囲を設定する監視範囲設定手段と、前記監視範囲設定手段で設定された監視範囲から文字データを定期的に抽出し、前回抽出した文字データと比較して異なった場合にその動画録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与する監視範囲解析手段とを備えたことを特徴とする録画再生装置。
  2. 前記監視範囲設定手段は、動画の録画開始時に当該動画の画面上から所望の監視範囲を指定可能としたことを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
  3. 前記監視範囲解析手段は、前記監視範囲設定手段で設定された監視範囲から文字データを抽出して初回は保存し、2回目以降は前回抽出した文字データと比較して異なった場合にその動画録画位置に対応してチャプタ区切り情報を付与すると共に、抽出した文字データを上書き保存することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の録画再生装置。
  4. 前記動画特有の画像データの監視範囲として、スポーツ番組の画面の片隅にほぼ常時表示される得点表示領域を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の録画再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011035453A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Toshiba Corp 番組編集装置及び番組編集方法
US9852329B2 (en) 2015-07-24 2017-12-26 International Business Machines Corporation Calculation of a characteristic of a hotspot in an event
JP2018085735A (ja) * 2012-09-27 2018-05-31 株式会社Jvcケンウッド 撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム

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