JP2007200482A - 光ピックアップ装置及び光記録媒体駆動装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光記録媒体駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光検出器の取り付け位置が経時変化により位置ズレした場合に対応する。
【解決手段】光記録媒体の信号記録面に形成されたトラック上にレーザー光を照射するレーザー光照射光学系と、光記録媒体の信号記録面で反射されたレーザー光の戻り光を検出する戻り光検出光学系とを備えた光ピックアップ装置において、光記録媒体1のトラックTの中心線Xと対応させた中心線に対して所定の角度傾いており且つ所定の幅を持って帯状の回折格子部が形成され、シリンドリカルレンズ18を通った戻り光に対して帯状の回折格子部20aで±1次光SP+1,SP−1をトラック方向に回折させ、且つ、帯状の回折格子部20a以外の領域で0次光SPを透過させる回折素子20をシリンドリカルレンズ18と光検出器19との間に設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザー光源から出射させたレーザー光を光記録媒体の信号記録面に形成されたトラック上に照射するレーザー光照射光学系と、光記録媒体の信号記録面で反射されたレーザー光の戻り光を検出する戻り光検出光学系とを備えた光ピックアップ装置において、光記録媒体の信号記録面で反射された戻り光を光検出器で検出する場合に、取り付け位置調整済みの光検出器が経時変化により光記録媒体の信号記録面に形成されたトラックと直交する方向に位置ズレした場合でもトラッキング信号のオフセットを防止できる光ピックアップ装置及び光記録媒体駆動装置に関するものである。
一般的に、円盤状又はカード状の光記録媒体は、映像情報とか音声情報やコンピュータデータなどの情報信号を光透過性基板の信号記録面上で螺旋状又は同心円状に形成したトラックに高密度に記録し、且つ、記録済みのトラックを再生する際に所望のトラックを高速にアクセスできることから多用されている。
上記した光記録媒体の信号記録面に対して光ピックアップを用いて各種の情報信号を記録再生するにあたって、一般的に、光ピックアップ装置は、レーザー光源から出射させたレーザー光を光記録媒体の信号記録面に形成されたトラック上に照射するレーザー光照射光学系と、光記録媒体の信号記録面で反射されたレーザー光の戻り光を検出する戻り光検出光学系とを備えている。
そして、光ピックアップ内のレーザー光源から出射させたレーザー光を対物レンズにより絞り込んでレーザービームを得て、このレーザービームを光透過性基板(又は光透過性保護膜)の入射面から入射させ、且つ、入射面から所定の距離隔てた位置にある信号記録面に形成されたトラック上にレーザービームをスポット状に集光させる時に、スポット状のレーザービームが信号記録面に形成されたトラックに追従し、且つ、信号記録面上で合焦するように対物レンズをトラッキング方向とフォーカス方向とにサーボをかけている。
図9は一般的な光ピックアップ装置を示した斜視図、
図10は図9に示した光検出器を拡大して示した図、
図11(a),(b)は一般的な光ピックアップ装置において、取り付け位置調整済みの光検出器が光ディスクの信号記録面に形成されたトラックと直交するディスク径方向の一方又は他方に位置ズレした状態を示した図である。
図9に示した一般的な光ピックアップ装置10は、円盤状又はカード状の光記録媒体1を記録又は再生可能に構成されている。
ここで、一般的な光ピックアップ装置10を説明する前に、光記録媒体1を簡略に説明すると、光記録媒体1として光ディスクを適用した場合に、光記録媒体(以下、光ディスクと記す)1はポリカーボネイトなどの透明な樹脂材を用いて円盤状に形成されており、対物レンズ16からのレーザービームLBが入射する入射面1aから所定の距離隔てた位置に信号記録面1bが形成されている。尚、この図9では、円盤状に形成した光ディスク1を一部破断して図示している。
また、光ディスク1の信号記録面1bには、映像情報とか音声情報やコンピュータデータなどの情報信号を記録再生するために所定幅のトラックTが螺旋状又は同心状に形成されている。
この際、一つのトラックT上で仮想の中心線をXで表し、このトラックTに沿う方向をトラック方向(又はタンジェンシャル方向)と呼称すると共に、トラックTの中心線Xと直交し且つ光ディスク1の中心を通る仮想の線をYで表し、この線Yに沿う方向をディスク径方向(又はラジアル方向)と呼称して以下説明する。
上記した光ディスク1は不図示のスピンドルモータの軸に固着したターンテーブル上に搭載されて、このターンテーブルと一体に回転自在に設けられており、且つ、光ディスク1の下方に記録再生用の光ピックアップ装置10が光ディスク1の径方向に移動自在に設けられている。
ここで、一般的な光ピックアップ装置10は、レーザー光源11から出射させたレーザー光Lを光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT上に照射するレーザー光照射光学系と、光ディスク1の信号記録面1bで反射されたレーザー光の戻り光を検出する戻り光検出光学系とを備えている。
まず、上記した光ピックアップ装置10内のレーザー光照射光学系について説明すると、レーザー光源となる半導体レーザー11から光ディスク1の種類に対応した基準波長λのレーザー光Lが出射されている。
そして、半導体レーザー11から出射されたレーザー光Lは直線偏光の発散光であり、この発散光がコリメーターレンズ12で平行光に変換された後に偏光ビームスプリッタ13に入射される。ここで、半導体レーザー11から出射されたレーザー光Lの偏光方向をP偏光光としているために、偏光ビームスプリッタ13内に入射されたレーザー光Lは偏光分離特性を有する半透過反射膜13aを透過してλ/4板14に入射され、このλ/4板14を透過して円偏光となる。この際、λ/4板14は基準波長λのレーザー光Lを透過させる時にλ/4の位相差を与えるものである。更に、λ/4板14を透過したレーザー光Lは、レンズホルダ15内に取り付けた対物レンズ16に入射される。
上記した対物レンズ16は、光ディスク1の種類に対応して開口数(NA)が設定されており、この対物レンズ16でレーザー光Lを絞って得たレーザービームLBを光ディスク1の入射面1aから入射させて、入射面1aから所定の距離隔てた位置にある信号記録面1bに形成されたトラックT上にスポット状に照射している。
次に、上記した光ピックアップ装置10内の戻り光検出光学系について説明すると、光ディスク1の信号記録面1bで反射されたレーザービームLBの戻り光は、上記とは逆に、対物レンズ16,λ/4板14を順に通過し、このλ/4板14を通過する時に90°偏光面が変わったS偏光光となり、偏光ビームスプリッタ13内の偏光分離特性を有する半透過反射膜13aで反射されて略90°方向を転じられた後に検出レンズ17と、戻り光に対して非点収差を発生させるシリンドリカル18とを順に経て、戻り光が複数の検出領域を有する光検出器19で受光できるように光検出器19上に円形状のスポットが結像されている。
この際、上記したシリンドリカルレンズ18は、光検出器19により後述するトラッキングエラー信号を周知のプッシュプル法を用いて検出する場合には必要ないものの、これと同時に後述するフォーカスエラー信号を周知の非点収差法を用いて検出する場合には必要となるものであり、光ディスク1の信号記録面1bで反射された戻り光のトラック方向が光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックTの中心線Xに対して45°傾くように配置されている。これにより、シリンドリカルレンズ18を通過した戻り光のトラック方向及びディスク径方向は、対物レンズ16の入射時に対して90°回転して光検出器19上に円形スポット状に結像されている。
ここで、図10に拡大して示した如く、上記した光検出器19は、正方形状の内部が複数の領域に分割されており、例えば、光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図9)の中心線Xと対応する方向を向いて光検出器19の検出領域の中心点Oを通る分割線19aと、光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の中心線Xと直交する線Yと対応する方向を向いて光検出器19の検出領域の中心点Oを通る分割線19bとにより、光検出器19内が4分割されて4つの検出領域(A)〜(D)が形成されている。
そして、この光検出器19上に円形状に結像された光ディスク1からの戻り光のスポットSPの光量を4つの検出領域(A)〜(D)で光電変換し、各検出領域(A)〜(D)から各検出信号A〜Dが出力されている。
この際、光検出器19で検出した各検出信号A〜Dを用いて、光ディスク1に対して対物レンズ16にトラッキングサーボをかけ、且つ、フォーカスサーボをかける技術的思想は、下記の非特許文献1に記載されている。
この非特許文献1によると、光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図9)にレーザービームLBを追従させるためのトラッキングエラー信号TEは、図10に示した光検出器19の4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dに対して周知のプッシュプル法を用いており、具体的には、光検出器19上で光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図9)の中心線Xと対応する方向を向いて検出領域の中心点Oを通る一つの分割線19aにより2つの検出領域(A,B),(C,D)に分割された上で、分割線19aを挟んで両側の2つの検出領域(A,B),(C,D)からの各受光量の差分を下記の式1より演算し、このトラッキングエラー信号TEにより対物レンズ16に対してトラッキングサーボをかけている。
[数1]
TE=(A+B)−(C+D) ………式1
また、光ディスク1の信号記録面1bにレーザービームLBを合焦させるためのフォーカスエラー信号FEは、光ディスク1からの戻り光に対してシリンドリカルレンズ17で非点収差を発生させて、図10に示した光検出器19の4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dに対して周知の非点収差を用いており、具体的には、光検出器19上で互いに直交する分割線19a,19bにより分割された4つの検出領域(A)〜(D)中で一方の対角領域(A,C)と他方の対角領域(B,D)における各受光量の差分を下記の式2より演算し、このフォーカスエラー信号FEにより対物レンズ16に対してフォーカスサーボをかけている。
[数2]
TE=(A+C)−(B+D) ………式2
更に、光ディスク1の信号記録面1bに記録されたデータ(情報信号)を再生するためのデータ信号RFは、図10に示した光検出器19上で検出領域(A)〜(D)における各受光量の加算分を下記の式3より演算し、このデータ信号RFを光ディイク1のフォーマットに応じて信号処理している。
[数3]
RF=A+B+C+D ………式3
一方、対物レンズのシフトの影響を低減させるために、光ディスクからの反射光を回折素子、シリンドリカルレンズ、スポットレンズを介して光検出器で受光し、良好なトラッキング制御を行うことができる光ピックアップのトラッキング誤差検出方法及び光ピックアップ装置が、下記の特許文献1に開示されている。
ここでの図示を省略するものの、この特許文献1によると、光ディスクからの反射光を回折素子により0次光と±1次光とに分け、且つ、対物レンズがディスクラジアルの規定方向にシフトするに応じて、第1の受光素子に入射する光量を増加させると共に、第2の受光素子に入射する光量を減少させ、第1の受光素子の出力信号と第2の受光素子の出力信号との差信号に基づいて、プッシュプル信号を補正してトラッキング誤差信号を得ることで、対物レンズのシフト等に影響を受けずに良好なトラッキングを行うことができる旨が開示されている。
特開2003−123279号公報(第10頁、図2) 図解 コンパクトディスク読本 オーム社発行
ところで、図9に示した従来の光ピックアップ装置10を組み立てる際に、図10に示した光検出器19は、この検出領域の中心点Oを通る一つの分割線19aが光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図9)の中心線Xと一致するように予め取り付け位置を調整しながら組み立てている。
しかしながら、上記した従来の光ピックアップ装置10において、取り付け位置調整済みの光検出器19が、経時変化により図11(a),(b)に示したように光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図9)と直交するディスク径方向の一方又は他方に僅かに位置ズレした場合に、トラッキングエラー信号TEにオフセットが発生してしまう。
即ち、光検出器19上に結像される光ディスク1からの戻り光のスポットSPはレーザービームLBの光強度分布に対応して中心部の光量が一般的に強く、これにより光検出器19が経時変化により図11(a)に示したように図示下方に向かってディスク径方向に位置ズレすると、光量が強いスポットSPの中心部は上方の検出領域(A),(B)側に結像するために、4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dを演算した時に(A+B)>(C+D)となり、トラッキングエラー信号TEのオフセットが+側に大きく発生してしまう。
一方、光検出器19が経時変化により図11(b)に示したように図示上方に向かってディスク径方向に位置ズレすると、光量が強いスポットSPの中心部は下方の検出領域(C),(D)側に結像するために、4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dを演算した時に(A+B)<(C+D)となり、トラッキングエラー信号TEのオフセットが−側に大きく発生してしまう。
この際、取り付け位置調整済みの光検出器19が経時変化により光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図9)と直交するディスク径方向に位置ズレしてもフォーカスエラー信号FE及びデータ信号RFには影響を及ぼさない。更に、取り付け位置調整済みの光検出器19が経時変化によりディスク径方向と直交するトラック方向に位置ズレしてもトラッキングエラー信号TE及びフォーカスエラー信号FE並びにデータ信号RFには影響を及ぼさない。
一方、前記した特許文献1に開示された光ピックアップのトラッキング誤差検出方法及び光ピックアップ装置によれば、光ディスクからの反射光(戻り光)の光路中に、0次光と±1次光とに分けるための回折素子が設けられているものの、この回折素子は回折格子の格子ピッチが全面にわたり同一であり、且つ、対物レンズのシフトに対応して回折格子の山部分の幅と谷部の幅の比率を変化させたものであるので、光検出器の取り付け位置のズレに対応した回折格子部を有する回折素子ではない。
そこで、取り付け位置調整済みの光検出器が経時変化により光記録媒体のトラックと直交する方向に僅かに位置ズレしても、トラッキングエラー信号のオフセットを防止することができる光ピックアップ装置及び光記録媒体駆動装置が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、光記録媒体の信号記録面に形成されたトラック上にレーザー光を照射するレーザー光照射光学系と、前記光記録媒体の信号記録面で反射された前記レーザー光の戻り光を検出する戻り光検出光学系とを備えた光ピックアップ装置において、
前記戻り光検出光学系は、
前記戻り光に対して非点収差を発生させるシリンドリカルレンズと、
前記トラックの中心線と対応させた中心線に対して所定の角度傾いており且つ所定の幅を持って帯状の回折格子部が形成され、前記シリンドリカルレンズを通った前記戻り光に対して前記帯状の回折格子部で±1次光をトラック方向に回折させ、且つ、前記帯状の回折格子部以外の領域で0次光を透過させる回折素子と、
前記回折素子を透過した各光を検出するために中心点を通る一つの分割線を介して2つの検出領域に分割され、且つ、前記一つの分割線は前記トラックの中心線と対応するように配置されており、前記帯状の回折格子部と対応して前記一つの分割線の近傍に帯状の非結像領域をトラック方向に沿って生じさせると共に、前記帯状の回折格子部により前記2つの検出領域内に分かれてそれぞれトラック方向に回折された前記±1次光と前記帯状の回折格子部以外の領域を透過した前記0次光とを該2つの検出領域で受光する光検出器とを備えたことを特徴とする光ピックアップ装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の光ピックアップ装置を適用した光記録媒体駆動装置であって、
前記光検出器と接続され、該光検出器上で前記一つの分割線の近傍に前記帯状の非結像領域をトラック方向に沿って生じさせた状態で、前記帯状の回折格子部により前記2つの検出領域内に分かれてそれぞれトラック方向に回折された前記±1次光と前記帯状の回折格子部以外の領域を透過した前記0次光とを該2つの検出領域で受光した各受光量の差分をプッシュプル法により演算してトラッキングエラー信号を生成するトラッキングサーボ回路部を備えたこと特徴とする光記録媒体駆動装置である。
請求項1記載の光ピックアップ装置によると、光記録媒体の信号記録面に形成されたトラック上にレーザー光を照射するレーザー光照射光学系と、光記録媒体の信号記録面で反射されたレーザー光の戻り光を検出する戻り光検出光学系とを備えた光ピックアップ装置において、とくに、光記録媒体のトラックの中心線と対応させた中心線に対して所定の角度傾いており且つ所定の幅を持って帯状の回折格子部が形成された回折素子をシリンドリカルレンズ18と光検出器19との間に設けたため、帯状の回折格子部に対応して光検出器内で光記録媒体のトラックの中心線と対応させた一つの分割線の近傍に帯状の非結像領域がトラック方向に沿って生じるので、光検出器が経時変化により光記録媒体のトラックと直交する方向に位置ズレした場合に対応可能である。
また、請求項2記載の光記録媒体駆動装置によると、請求項1記載の光ピックアップ装置を適用した際に、とくに、光検出器と接続され、光検出器上で一つの分割線の近傍に帯状の非結像領域をトラック方向に沿って生じさせた状態で、帯状の回折格子部により2つの検出領域内に分かれてそれぞれトラック方向に回折された±1次光と帯状の回折格子部以外の領域を透過した0次光とを2つの検出領域で受光した各受光量の差分をプッシュプル法により演算してトラッキングエラー信号を生成するトラッキングサーボ回路部を備えたため、光検出器が経時変化により光記録媒体のトラックと直交する方向に位置ズレした場合でもトラッキングエラー信号のオフセットが生じないので、対物レンズのトラッキングサーボを良好に行うことができる。
以下に本発明に係る光ピックアップ装置及び光記録媒体駆動装置の一実施例について図1〜図8を参照して詳細に説明する。
本発明に係る光ピックアップ装置及び光記録媒体駆動装置は、円盤状又はカード状の光記録媒体を記録又は再生可能に構成されているが、以下の説明では光記録媒体としてDVD(Digital Versatile Disc)や、このDVDよりも記録密度が大きいBlu−ray Discなどの光ディスクに適用した例について説明する。
図1は本発明の実施例に係る光ピックアップ装置を示した斜視図、
図2は図1に示した回折素子を拡大して示した図、
図3(a)は本発明の実施例に係る光ピックアップ装置において、光ディスクの信号記録面で反射されたレーザービームの戻り光を回折素子で回折させた時の光路図であり、(b)は回折素子の回折格子部を拡大して示した図、
図4は本発明の実施例に係る光ピックアップ装置において、光ディスクの信号記録面で反射されたレーザービームの戻り光を回折素子で回折させた後に、取り付け位置調整済みの光検出器に結像させた状態を示した図、
図5は本発明の実施例に係る光ピックアップ装置を適用した実施例の光記録媒体駆動装置を示した構成図、
図6(a),(b)は本発明の実施例に係る光ピックアップ装置において、取り付け位置調整済みの光検出器が光ディスクの信号記録面に形成されたトラックと直交するディスク径方向の一方又は他方に位置ズレした状態を示した図、
図7は本発明の実施例に係る光ピックアップ装置において、取り付け位置調整済みの光検出器が光ディスクの信号記録面に形成されたトラックと直交するディスク径方向に位置ズレした時のトラッキングエラー信号のオフセット量(%)を従来例と実施例とに対して比較して示した図、
図8(a)〜(c)は図7に示したトラッキングエラー信号のオフセット量(%)を説明するための図である。
図1に示した本発明の実施例に係る光ピックアップ装置10Aは、先に図9を用いて説明した一般的な光ピックアップ装置10の構成に対して、光ディスク1の信号記録面1bで反射されたレーザービ―ムLBの戻り光の光路中でシリンドリカルレンズ18と光検出器19との間に帯状の回折格子部20aを有する回折素子20を新たに追加した点を除いて同様の構成であり、ここでは説明の便宜上、先に示した同一構成部材に対しては同一の符号を付し、且つ、先に示した構成部材は必要に応じて適宜説明し、一般的な光ピックアップ装置10に対して異なる構成部材に新たな符号を付して説明する。
図1に示した如く、回転自在な光ディスク1の下方に設けられた実施例の光ピックアップ装置10Aは、半導体レーザー11から出射させたレーザー光Lを光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT上に照射するレーザー光照射光学系と、光ディスク1の信号記録面1bで反射されたレーザー光の戻り光を検出する戻り光検出光学系とを備えている。尚、この図1では、円盤状に形成した光ディスク1を一部破断して図示している。
まず、上記した光ピックアップ装置10A内のレーザー光照射光学系は、従来例と同じ構成であり、半導体レーザー11から出射されたレーザー光Lがコリメーターレンズ12で平行光に変換された後に偏光ビームスプリッタ13内の偏光分離特性を有する半透過反射膜13aを透過してλ/4板14に入射され、このλ/4板14を透過して円偏光光となり、この円偏光光をレンズホルダ15内に取り付けた対物レンズ16で絞り込んで得たレーザービームLBが光ディスク1の入射面1aから入射してこの入射面1aに対して所定の距離隔てた位置にある信号記録面1bに形成されたトラックT上に照射されている。
ここで、光ディスク1として例えば上記したDVDを記録再生する場合には、半導体レーザー11から基準波長λが650nm前後のレーザー光Lを出射させ、このレーザー光Lを開口数(NA)が0.6程度の対物レンズ16で絞って得たレーザービームLBを光ディスク1の入射面1aから略0.6mm隔てた位置にある信号記録面1bに照射することにより、ディスク基板の直径が12cmの時に片面単層でデータを4.7GB(ギガバイト)程度記録再生することができる。
また、光ディスク1として例えば上記したBlu−ray Discを記録再生する場合には、半導体レーザー11から基準波長λが450nm以下のレーザー光Lを開口数(NA)が0.75以上の対物レンズ16で絞って得たレーザービームLBを光ディスク1の入射面1aから略0.1mm隔てた位置にある信号記録面1bに照射することにより、ディスク基板の直径が12cmの時に片面単層でデータを25GB(ギガバイト)程度記録再生することができる。
次に、上記した光ピックアップ装置10A内の戻り光検出光学系は、従来例と一部異なってこの戻り光検出光学系中に回折素子20が設けられており、光ディスク1の信号記録面1bで反射されたレーザービームLBの戻り光は、上記とは逆に、対物レンズ16,λ/4板14を順に通過し、このλ/4板14を通過する時に90°偏光面が変わったS偏光光となり、偏光ビームスプリッタ13内の偏光分離特性を有する半透過反射膜13aで反射されて略90°方向を転じられた後に、検出レンズ17と、戻り光に対して非点収差を発生させるシリンドリカル18とを順に通過する。
この際、シリンドリカル18は、光ディスク1の信号記録面1bで反射された戻り光のトラック方向が光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックTの中心線Xに対して45°傾くように配置されている。
更に、シリンドリカル18を通過した戻り光は、回折素子20に入射される。
上記した回折素子20は、実施例の要部を構成する部材であり、図2に拡大して示した如く、光透過性基板を用いて正方形状に形成されている。また、回折素子20の内部に、帯状の回折格子部20aが光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の中心線Xと対応させた中心線に対して中心点Opを中心にして所定の角度θ傾けて所定の幅Hを持って形成されていると共に、帯状の回折格子部20aの格子の向きはトラック方向と直交したディスク径方向に沿って形成されている。
この際、回折素子20の内部に形成した帯状の回折格子部20aの傾きは、上記したシリンドリカルレンズ18をトラックT(図1)の中心線Xに対して45°傾けていることに対応して、所定の角度θが例えば45°に設定されているが、所定の角度θは45°に対して多少のバラツキをもって調整しても支障はない。
そして、図3(a)に拡大して示した如く、回折素子20は、レーザービームLBの戻り光のうちで0次光SPの一部を帯状の回折格子部20aで透過させず、且つ、帯状の回折格子部20a以外の領域で0次光SPの残り分を透過させると共に、帯状の回折格子部20aで±1次光SP+1,SP−1を光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の方向(トラック方向)に回折させている。この際に、図3(b)に拡大して示した如く、シリンドリカルレンズ18を通過した戻り光は、回折素子20上で帯状の回折格子部20aに沿う方向にビームスポット最大径φDが得られるような長径円状になり、ビームスポット最大径φDが例えばφ4mmである時に、帯状の回折格子部20aの幅Hはこの回折格子部20aの中心線を挟んで片側で例えばそれぞれ0.6μmで合計で1.2μmに形成されている。
この後、回折素子20からの0次光SPの残り分及び±1次光SP+1,SP−1は、シリンドリカル18を既に通過しているために、各光のトラック方向及びディスク径方向は、対物レンズ16の入射時に対して90°回転して、図4に拡大して示したように、光検出器19上にそれぞれ結像されている。
尚、この実施例において、検出レンズ17は、上記とは異なって、シリンドリカル18と回折素子20との間、又は、回折素子20と光検出器19との間に配置しても良いものの、回折素子20はシリンドリカル18と光検出器19との間との間に配置しなければならないものである。
ここで、図4に拡大して示した如く、光検出器19は従来技術で説明したと同様に、光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の中心線Xと対応する方向を向いて光検出器19の検出領域の中心点Oを通る分割線19aと、光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の中心線Xと直交する線Yと対応する方向を向いて光検出器19の検出領域の中心点Oを通る分割線19bとにより、光検出器19内が4分割されて4つの検出領域(A)〜(D)が形成されている。この際、図4に示した光検出器19は、一つの分割線19aの位置が光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の中心線Xと一致するように取り付け位置が予め調整されて、ディスク径方向に対して位置ズレしていない状態である。
そして、この光検出器19上に結像された光ディスク1からの戻り光のスポットSPの光量を4つの検出領域(A)〜(D)で光電変換し、各検出領域(A)〜(D)から各検出信号A〜Dが出力されている。
ここで、光ディスク1のからの戻り光のうちで0次光SPの一部は、回折素子20の帯状の回折格子部20aを通過しないために、この帯状の回折格子部20aと対応するように光検出器19上で帯状(長方形状)の非結像領域が光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の中心線Xと対応した分割線19aを挟んだ両側に回折格子部20aの幅H=例えば1.2μm{図3(b)}に対して幅h=例えば6μmでトラック方向に沿って生じているものの、回折素子20の回折格子部20a以外の領域を通過した0次光SPの残り分は検出器19の検出領域の中心点Oを中心にしてスポット径φd=例えば60μmで円形状に結像されている。
一方、回折素子20の回折格子部20aで回折された±1次光SP+1,SP−1は、光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の中心線Xと対応した分割線19aを挟んだ両側に分かれて幅h=例えば6μmでトラック方向に沿ってそれぞれ結像されている。
従って、±1次光SP+1,SP−1の各光量は、検出器19上で分割線19aを挟んで両側に分かれて生じた帯状の非結像領域の光量不足を補うことができるようになっている。
次に、図5に示した如く、実施例に係る光ピックアップ装置10Aを搭載した実施例の光記録媒体駆動装置30Aでは、光ピックアップ装置10A内に設けた光検出器19の出力側に、トラッキングサーボ回路部31と、フォーカスサーボ回路部32と、RF信号処理回路部33とが接続されている。
ここで、図4と図5を併用して説明すると、上記したトラッキングサーボ回路部31内でトラッキングエラー信号TEを生成する場合には、従来技術で説明したと同様に、図4に示した光検出器19の4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dに対して周知のプッシュプル法を用いて演算しており、具体的には、光検出器19上でトラックT(図1)の中心線Xと対応する方向を向いて検出領域の中心点Oを通る一つの分割線19aにより2つの検出領域(A,B),(C,D)に分割され、且つ、回折素子20の帯状の回折格子部20aを透過しない0次光SPの一部により分割線19aの近傍に帯状の非結像領域を生じさせた状態で、帯状の回折格子部20aにより2つの検出領域(A,B),(C,D)内に分かれてそれぞれトラック方向に回折された±1次光SP+1,SP−1と帯状の回折格子部20a以外の領域を透過した0次光SPの残り分とを2つの検出領域(A,B),(C,D)で受光し、分割線19aを挟んで両側の2つの検出領域(A,B),(C,D)からの各受光量の差分を先に示した式1より演算して、このトラッキングエラー信号TE={(A+B)−(C+D)}をレンズホルダ15に取り付けたトラッキングコイル21に印加しながらレンズホルダ15内の対物レンズ16に対してトラッキングサーボをかけている。
また、上記したフォーカスサーボ回路部32内でフォーカスエラー信号FEを生成する場合には、従来技術で説明したと同様に、光ディスク1からの戻り光に対してシリンドリカルレンズ17で非点収差を発生させて、図4に示した光検出器19の4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dに対して周知の非点収差を用いて演算しており、具体的には、光検出器19上で互いに直交する分割線19a,19bにより4つの検出領域(A)〜(D)に分割され、且つ、回折素子20の帯状の回折格子部20aを透過しない0次光SPの一部により分割線19aの近傍に帯状の非結像領域を生じさせた状態で、回折格子部20a以外の領域を透過した0次光SPの残り分と回折格子部20aでトラック方向に回折された±1次光SP+1,SP−1とを4つの検出領域(A)〜(D)で受光し、これら4つの検出領域(A)〜(D)中で一方の対角領域(A,C)と他方の対角領域(B,D)における各受光量の差分を先に示した式2より演算し、このフォーカスエラー信号FE={(A+C)−(B+D)}をレンズホルダ15に取り付けたフォーカスコイル22に印加しながらレンズホルダ15内の対物レンズ16に対してフォーカスサーボをかけている。
更に、RF信号処理回路部33内でデータ信号RFを生成する場合には、図4に示した光検出器19の4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dを先に示した式3より加算演算してデータ信号RF={A+B+C+D}を得ている。この際、上述したように光検出器19上で帯状の非結像領域からの光量はないものの、帯状の非結像領域に相当する光量を±1次光SP+1,SP−1の各光量で補っているために、データ信号RFに対して光量不足は生じない。
ここで、上記のように構成した実施例の光ピックアップ装置10Aを搭載した実施例の光記録媒体駆動装置30Aにおいて、取り付け位置調整済みの光検出器19が経時変化によりディスク径方向に位置ズレした状態を図6(a),(b)に示す。
具体的には、図6(a)に示した如く、光検出器19が経時変化により上記した帯状の非結像領域の幅h=6μmに対してh/2=3μmだけ図示下方に向かってディスク径方向に位置ズレすると、円形状の0次光SPの残り分はこの中心部位が上方の検出領域(A),(B)側に変位された状態で結像し、且つ、帯状の非結像領域も検出領域(A),(B)内に位置するものの、4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dを演算した時に図示から明らかなように(A+B)=(C+D)であるので、先に図4で示した位置ズレしていないとき同じになるために、トラッキングエラー信号TE={(A+B)−(C+D)}のオフセットは生じない。
尚、光検出器19が帯状の非結像領域の幅hに対してh/2よりも大きく図示下方に向かってディスク径方向に位置ズレすればトラッキング信号のオフセットが例えば+側に発生する。
一方、図6(b)に示した如く、光検出器19が経時変化により上記した帯状の非結像領域の幅h=6μmに対してh/2=3μmだけ図示上方に向かってディスク径方向に位置ズレすると、円形状の0次光SPの残り分はこの中心部位が下方の検出領域(C),(D)側に変位された状態で結像し、且つ、帯状の非結像領域も検出領域(C),(D)内に位置するものの、4つの検出領域(A)〜(D)からの各検出信号A〜Dを演算した時に図示から明らかなように(A+B)=(C+D)であるので、先に図4で示した位置ズレしていないとき同じになるために、トラッキングエラー信号TE={(A+B)−(C+D)}のオフセットは生じない。
尚、光検出器19が帯状の非結像領域の幅hに対してh/2よりも大きく図示上方に向かってディスク径方向に位置ズレすればトラッキング信号のオフセットが例えば−側に発生する。
上記から図7に示したように、横軸に光検出器のディスク径方向への位置ズレ量(μm)を示し、縦軸にトラッキングエラー信号のオフセット量(%)を示して、従来例と実施例とを比較した。
この際、図7に示したトラッキングエラー信号のオフセット量(%)の定義を図8(a)〜(c)を用いて図示すると、(a)はトラッキングエラー信号のオフセット量が0%のときの状態を示し、(b)はトラッキングエラー信号のオフセット量が50%のときの状態を示し、(c)はトラッキングエラー信号のオフセット量が100%のときの状態を示している。
この図7からわかるように、従来技術で述べた一般的な光ピックアップ装置10(図9)では光検出器19のディスク径方向への位置ズレ量が3μmの場合、トラッキングエラー信号のオフセット量は140(%)になるのに対し、実施例では光検出器19のディスク径方向への位置ズレ量が3μmまでトラッキングエラー信号のオフセット量は0(%)である。
即ち、実施例において、トラッキングエラー信号のオフセット量が0(%)である場合は、先に図6(a),(b)を用いて説明したと同様に、取り付け位置調整済みの光検出器19が帯状の非結像領域の幅h=6μmに対して±h/2=±3μmだけディスク径方向に位置ずれした状態である。
以上詳述したように、実施例では、光記録媒体(光ディスク)1からの戻り光の光路中でシリンドリカルレンズ18と光検出器19との間に、光ディスク1の信号記録面1bに形成されたトラックT(図1)の中心線Xと対応させた中心線に対して中心点を中心にして所定の角度傾けて所定の幅を持って帯状(長方形状)に形成された回折格子部20aを有する回折素子20を配置し、光記録媒体(光ディスク)1からの戻り光を回折素子20の帯状の回折格子部20aで回折して光検出器19で受光することにより、光検出器19内でトラックT(図1)の中心線Xと対応する一つの分割線19aの近傍に回折素子20の帯状の回折格子部20aに応じた帯状の非結像領域が生じることで、取り付け位置調整済みの光検出器19が経時変化にトラック方向と直交する方向(ディスク径方向)に位置ズレしてもトラッキングエラーのオフセットを防止できる。
本発明の実施例に係る光ピックアップ装置を示した斜視図である。 図1に示した回折素子を拡大して示した図である。 (a)は本発明の実施例に係る光ピックアップ装置において、光ディスクの信号記録面で反射されたレーザービームの戻り光を回折素子で回折させた時の光路図であり、(b)は回折素子の回折格子部を拡大して示した図である。 本発明の実施例に係る光ピックアップ装置において、光ディスクの信号記録面で反射されたレーザービームの戻り光を回折素子で回折させた後に、取り付け位置調整済みの光検出器に結像させた状態を示した図である。 本発明の実施例に係る光ピックアップ装置を適用した実施例の光記録媒体駆動装置を示した構成図である。 (a),(b)は本発明の実施例に係る光ピックアップ装置において、取り付け位置調整済みの光検出器が光ディスクの信号記録面に形成されたトラックと直交するディスク径方向の一方又は他方に位置ズレした状態を示した図である。 本発明の実施例に係る光ピックアップ装置において、取り付け位置調整済みの光検出器が光ディスクの信号記録面に形成されたトラックと直交するディスク径方向に位置ズレした時のトラッキングエラー信号のオフセット量(%)を比較して示した図である。 図7に示したトラッキングエラー信号のオフセット量(%)を従来例と実施例とに対して説明するための図である。 一般的な光ピックアップ装置を示した斜視図である。 図9に示した光検出器を拡大して示した図である。 (a),(b)は一般的な光ピックアップ装置において、取り付け位置調整済みの光検出器が光ディスクの信号記録面に形成されたトラックと直交するディスク径方向の一方又は他方に位置ズレした状態を示した図である。
符号の説明
10A…実施例の光ピックアップ装置、
1…光記録媒体(光ディスク)、1a…入射面、1b…信号記録面、
11…レーザー光源(半導体レーザー)、12…コリメーターレンズ、
13…偏光ビームスプリッタ、14…1/4λ板、
15…レンズホルダ、16…対物レンズ、
17…検出レンズ、18…シリンドリカルレンズ、
19…光検出器、19a,19b…分割線、
20…回折素子、20a…帯状の回折格子部、
21…トラッキングコイル、22…フォーカスコイル、
30A…実施例の光記録媒体駆動装置、
31…トラッキングサーボ回路部、32…フォーカスサーボ回路部、
33…RF信号処理回路部、
(A)〜(D)…光検出器の検出領域、
A〜D…光検出器からの検出信号、
L…レーザー光、LB…レーザービーム、
FE…フォーカスエラー信号、TR…トラッキングエラー信号、
O…光検出器の検出領域の中心点、Op…回折素子の中心点。

Claims (2)

  1. 光記録媒体の信号記録面に形成されたトラック上にレーザー光を照射するレーザー光照射光学系と、前記光記録媒体の信号記録面で反射された前記レーザー光の戻り光を検出する戻り光検出光学系とを備えた光ピックアップ装置において、
    前記戻り光検出光学系は、
    前記戻り光に対して非点収差を発生させるシリンドリカルレンズと、
    前記トラックの中心線と対応させた中心線に対して所定の角度傾いており且つ所定の幅を持って帯状の回折格子部が形成され、前記シリンドリカルレンズを通った前記戻り光に対して前記帯状の回折格子部で±1次光をトラック方向に回折させ、且つ、前記帯状の回折格子部以外の領域で0次光を透過させる回折素子と、
    前記回折素子を透過した各光を検出するために中心点を通る一つの分割線を介して2つの検出領域に分割され、且つ、前記一つの分割線は前記トラックの中心線と対応するように配置されており、前記帯状の回折格子部と対応して前記一つの分割線の近傍に帯状の非結像領域をトラック方向に沿って生じさせると共に、前記帯状の回折格子部により前記2つの検出領域内に分かれてそれぞれトラック方向に回折された前記±1次光と前記帯状の回折格子部以外の領域を透過した前記0次光とを該2つの検出領域で受光する光検出器とを備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1記載の光ピックアップ装置を適用した光記録媒体駆動装置であって、
    前記光検出器と接続され、該光検出器上で前記一つの分割線の近傍に前記帯状の非結像領域をトラック方向に沿って生じさせた状態で、前記帯状の回折格子部により前記2つの検出領域内に分かれてそれぞれトラック方向に回折された前記±1次光と前記帯状の回折格子部以外の領域を透過した前記0次光とを該2つの検出領域で受光した各受光量の差分をプッシュプル法により演算してトラッキングエラー信号を生成するトラッキングサーボ回路部を備えたこと特徴とする光記録媒体駆動装置。
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