JP2007199767A - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007199767A
JP2007199767A JP2006014161A JP2006014161A JP2007199767A JP 2007199767 A JP2007199767 A JP 2007199767A JP 2006014161 A JP2006014161 A JP 2006014161A JP 2006014161 A JP2006014161 A JP 2006014161A JP 2007199767 A JP2007199767 A JP 2007199767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
pixel
target object
object region
boundary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006014161A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Yokogawa
完治 横川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Software Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority to JP2006014161A priority Critical patent/JP2007199767A/ja
Publication of JP2007199767A publication Critical patent/JP2007199767A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】画像から対象物体領域を抽出した2値画像を得るための画像処理システムにおいて、対象物体領域の内部に生じる穴を埋める処理を効率的に行う。
【解決手段】画像をラスタ走査し、画像中の対象物体領域に属する画素であって背景領域との境界を成す画素を検出するし、前記検出された境界を成す画素を始点として、当該画素に連接する他の境界を成す画素を検出することにより、対象物体領域の境界を成す全画素を特定し、前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、走査ラインにおける対象物体領域の始端であるか終端であるかを特定し、画像を再度ラスタ走査し、前記対象物体領域の始端の画素、終端の画素及びこれらの間にある画素を対象物体領域に属する画素であると判定し、前記判定結果に従って画像中の画素を書き換えることにより、対象物体像を含む画像を修正する画像処理システム。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンピュータを用いて画像から対象物体像を抽出する画像処理システムに関し、特に、対象物体が占める領域を抽出した2値画像を効率的に得ることができる画像処理システムに関するものである。
濃淡画像から対象物体像を抽出するにあたっては、濃淡画像中のエッジを強調し閾値処理を行って対象物体が占める領域を抽出した2値画像を生成することが多い。例えば、図11(a)に示す捕虫紙に捕らえられた虫を撮影した濃淡画像から対象物体である虫の像を抽出する処理を行って、図11(b)に示す2値画像を得ることができる。ところが、照明等の影響で濃淡画像中にハイライト生じるなどして、2値画像中の対象物体の領域の内部に穴ができることがある。対象物体像を精確に抽出するためには、このような穴を除去する必要がある。そこで、図11(b)に示すような2値画像から穴を除去して、図11(c)に示すような正しい対象物体像を得るための穴埋め処理が必要となる。
従来、2値画像の穴埋めをする方法として波動伝播法が知られている(非特許文献1参照)。この方法は、2値画像において、対象物体領域の画素にラベル”1”、背景領域の画素にラベル”0”、画像枠上の画素に伝播すべきラベル”2”を与え、ラベル”2”を画像枠から背景領域を経て対象物体領域との境界まで伝播させた後に、ラベル”2”が伝播しなかった対象物体領域の内部の穴となっている画素にラベル”0”を与えることにより、対象物体領域の穴を埋めるものである。
図12に示す例を参照しながら、波動伝播法によって2値画像を穴埋めする手順を説明する。まず、図12(a)に示すように、2値画像の画像枠上の画素にラベル”2”が与える。次に、図12(b)に示すように、画像の左上隅から右下隅に向けて(順方向)ラスタ走査して、背景領域の画素にラベル”2”を伝播させる。図12(b)に示す状態では、対象物体領域の周囲の入り組んだ箇所に、背景領域の画素であるが未だラベル”2”が伝播しておらずラベル”0”のままの画素がいくつか存在している。そこで、さらに画像の右下隅から左上隅に向けて(逆方向)ラスタ走査してラベル”2”を伝播させると、図12(c)に示すように、ラベル”0”のまま残っていた背景領域の画素にもラベル”2”が伝播されることになる。背景領域の画素全てにラベル”2”が伝播した後は、対象物体領域の内部の穴の画素のみがラベル”0”を持っていることになるので、これらの画素をラベル”1”として、図12(d)に示すように、対象物体領域の内部が穴埋めされた2値画像を得ることができる。
ここで、ラベル”2”を伝播させるとは次のような処理を行うことを言う。画像のラスタ走査において、現在走査中の画素がラベル”0”を持っており、かつその直前の画素又は1走査ライン前の画素がラベル”2”を持っている場合には、現在走査中の画素をラベル”2”に書き換える。背景領域の画素は必ず画像枠に連接しているため、この処理を順方向、逆方向に繰り返し行うことにより、いずれは全ての背景領域の画素にラベル”2”が伝播されることとなる一方で、対象物体領域の画素はラベル”1”のまま、対象物体領域の内部の穴の画素はラベル”0”のままで残ることとなる。この伝播処理の後、ラベル”0”を持つ画素全てをラベル”1”とすれば、対象物体領域内の穴を埋めることができる。すなわち、波動伝播法とは、画像枠に連接する背景領域を全て抽出し、その補集合として穴埋めされた対象物体領域を得る方法である。
三島義博「尿沈渣物の画像識別に関する研究」(修士論文),奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科(1994) P.25〜27
しかしながら、上記した波動伝播法による穴埋め処理では、対象物体領域が複雑に入り組んだ形状をしている場合には、順方向、逆方向のラスタ走査による伝播を何度も繰り返し行うことが必要となり、処理負荷の増大、処理時間の長期化といった問題が生じてしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、画像から対象物体領域を抽出した2値画像を得るための画像処理システムであって、対象物体領域の内部に生じる穴を埋める処理を効率的に行うことができる画像処理システムを提供しようとするものである。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、2値画像中の対象物体領域が連続した閉じた領域であり、その周縁の画素は連接していることに着目し、まず周縁の画素を識別してから対象物体領域内の穴埋めを行うことにより、少ない処理ステップで穴埋め処理を行うことができることに想到した。以下、図1に示す具体例を参照しながら、この穴埋め処理の手順を説明する。
図1(a)に示す2値画像に対する穴埋め処理を考える。まず、対象物体領域の周縁を成す画素を特定する。このとき、図1(b)に示すように、各水平ラインにおいて対象物体領域の左側の縁となる画素をS(Startの意)、右側の縁となる画素をE(Endの意)とラベルする。その後、各水平ラインを左から右に走査し、Sが表れてからEが表れるまでの全ての画素(S,Eとラベルされた画素も含む)を1とする。こうして、図1(c)に示すように、対象物体領域内の穴埋め処理が施された2値画像が得られる。尚、対象物体領域の周縁の画素を特定するには、ある周縁の画素を見つけ、これを起点としてその画素の四方又は八方に隣接する画素であって周縁を成している画素を、時計回り又は反時計回りのいずれか一方向に向って見つけていくという作業を行う。見つけられた周縁の画素をSとラベルするかEとラベルするかは、それより前に見つけられた隣接する周縁の画素同士を結ぶベクトルの方向性によって決定する。
図2は、上記の2値画像に対する穴埋め処理をコンピュータにおいて実行するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。このアルゴリズムの実行手順は次のとおりである。
(1)順方向に画像をラスタ走査する。Sマークに出会えば、次のEマークまで読み飛ばす。対象物体領域の境界に達すれば、その画素P0の前の画素を探し、前の画素からその画素を指すチェインコードCODE1を求め、P←P0として(2)に進む。画像を全て走査し終わったら、(5)に進む。
(2)対象物体領域の境界を反時計回りに沿って次の画素Qを探し、前の画素Pから画素Qを指すチェインコードPQを求め、CODE2←PQとする。
(3)CODE1とCODE2の組から決まるSマーク又はEマークを画素Pに書き込む。ただし、既にEマークが書き込まれていれば、そのままにしておく。
(4)対象物体領域の境界を一周し終わった場合には(1)に戻り、そうでない場合には、CODE1←CODE2、P←Qとして(2)に戻る。
(5)再度、順方向に画像をラスタ走査する。Sマークに出会えばその画素のラベルを”1”とし、それ以降Eマークに達するまでの画素のラベルを”1”にする。Eマークに出会えば、その画素のラベルを”1”にする。
上記で言う「チェインコード」とは、対象物体領域に沿って連なる画素を探す際に前の画素から次の画素への方向性を示すコードである。このチェインコードの例を図3に示す。この例では、図3(a)に示すように、360度を8等分割した各方向を0から7の整数で符号化している。また、図3(b)に示すように、ある画素を前の画素から指すチェインコードCODE1とその画素から次の画素を指すチェインコードCODE2とから、その画素にSマーク、Eマークのうちいずれを書き込むかを決定する決定表を用いるものとする。
このように、本発明者が提案する穴埋め処理方式では、上記の(1)及び(5)における2度の画像全体の走査だけで、穴埋め処理を行うことができる。
以上のような着想に基づく技術的思想として、本発明は、対象物体像を含む画像を修正する画像処理システムであって、画像をラスタ走査し、画像中の対象物体領域に属する画素であって背景領域との境界を成す画素を検出する処理部と、前記検出された境界を成す画素を始点として、当該画素に連接する他の境界を成す画素を検出することにより、対象物体領域の境界を成す全画素を特定する処理部と、前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、走査ラインにおける対象物体領域の始端であるか終端であるかを特定する処理部と、画像を再度ラスタ走査し、前記対象物体領域の始端の画素、終端の画素及びこれらの間にある画素を対象物体領域に属する画素であると判定する処理部と、前記判定結果に従って画像中の画素を書き換える処理部とを含んでいることを特徴とする画像処理システムを提供するものである。
本発明の画像処理システムにおいて、前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、当該画素とその両隣の境界を成す画素それぞれとの相対的位置関係に基づいて、前記始端であるか終端であるかを特定することを特徴とする。
本発明は、画像をラスタ走査し、画像中の対象物体領域に属する画素であって背景領域との境界を成す画素を検出するステップと、前記検出された境界を成す画素を始点として、当該画素に連接する他の境界を成す画素を検出することにより、対象物体領域の境界を成す全画素を特定するステップと、前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、走査ラインにおける対象物体領域の始端であるか終端であるかを特定するステップと、画像を再度ラスタ走査し、前記対象物体領域の始端の画素、終端の画素及びこれらの間にある画素を対象物体領域に属する画素であると判定するステップと、前記判定結果に従って画像中の画素を書き換えるステップとを実行することにより、対象物体像を含む画像を修正することを特徴とする画像処理システムを提供するものである。
本発明の画像処理システムにおいて、前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、当該画素とその両隣の境界を成す画素それぞれとの相対的位置関係に基づいて、前記始端であるか終端であるかを特定することを特徴とする。
以上、説明したように、本発明の画像処理システムによれば、対象物体の形状の複雑さに関わらず、2値画像の全体に対して最大2回の走査を行うことにより、対象物体領域の内部の穴を埋めることができるので、穴埋めのための処理負荷が軽減され処理の高速化が図られる。
図4は、本発明の画像処理システムを実施するためのハードウェアシステムの内部構成を示すブロック図である。このハードウェアシステムは、入力装置、出力装置、処理装置及び記憶装置から構成されている。入力装置として、スキャナなどの画像入力装置401とキーボード402がシステムに結合している。キーボードはパラメータの入力やコマンドの起動などに使われる。出力装置として、ディスプレイ411がシステムに結合している。ディスプレイは各種の画像の表示などに使われる。処理装置403は、ラスタ走査モジュール404、符号化モジュール405、描画モジュール406の三つのモジュールを含んでいる。記憶装置407は、2値画像408、作業用画像409及び表データ410を含んでいる。
図5は、本発明の画像処理システムによる2値画像の穴埋め処理の全体的な流れを示すフローチャートである。この穴埋め処理は、三つの手続きscan・encode・paintを含んでいる。手続きscanは与えられた画素から画像imgIをラスタ走査し、対象物体領域の境界に達すると、走査を止めてその位置の画素を返す。手続きscanの関数値は対象物体領域の境界が見つかった場合、1であり、見つからなくて画像全体のラスタ走査が完了した場合、0である。手続きencodeは与えられた対象物体領域の境界の画素から境界を一周して、境界の各画素に対してSマークまたはEマークを画像imgIと同じ大きさの画像imgOに書き込む。手続きpaintは画像imgOに書き込まれたSマークとEマークの情報に基づいて画像imgIの穴埋めをする。まず、ステップ501とステップ502で、ラスタ走査の開始画素の初期値を与える。ステップ503からステップ505までのループで、対象物体領域の境界を見つけて、境界をSマークとEマークで符号化することを繰り返す。ラスタ走査が完了すると、このループから脱出して、ステップ506で、SマークとEマークに従って穴埋めを行う。
図6は、図5のステップ503の手続きscanの詳細を示すフローチャートである。まず、ステップ601とステップ602で、ラスタ走査の開始画素の座標(x, y)を得る。次に、ステップ603で、変数stateの値を0に設定する。変数stateは注目画素(x, y)が手続きencodeで画像imgOに書き込まれるSマークとEマークの間に位置するかどうか示す変数で、位置する時、値1を取り、それ以外の時、値0を取る。次にステップ604で、座標xの値を一つ増やし、ステップ605で、座標xが画像の幅imgWと等しいか判定する。等しい場合は、ステップ606とステップ607で、次の走査線を開始するために変数stateを0に設定し、座標xを0に設定する。さらにステップ608で、座標yの値を一つ増やし、ステップ609で、座標yが画像の高さimgHと等しいか判定する。等しい場合は、ラスタ走査が完了したので、関数値0を返してリターンする。等しくない場合は、ステップ610に行く。ステップ605の判定で、等しくない場合も、ステップ610に行く。ステップ610で、変数stateが1であるか判定する。そうであれば、ステップ611で、画像imgO[x][y]がEマークであるか判定し、そうであれば、ステップ612で、変数stateの値を0に変更する。次にステップ604に戻り、ループする。ステップ610で、変数stateが1でなければ、ステップ613で、画像imgO[x][y]がSマークであるか判定する。そうであれば、変数stateの値を1に変更して、ステップ604に戻り、ループする。そうでなければ、画像imgO[x][y]がEマークでなく(ステップ615)、かつ、画像imgI[x][y]が対象物体領域の画素であれば(ステップ616)、ステップ617とステップ618で、その画素の座標(x, y)を引数(x0, y0)に代入し、関数値1を返してリターンする。それ以外の場合はステップ604に戻り、ループする。
図7は、図5のステップ505の手続きencodeの詳細を示すフローチャートである。まず、ステップ701で引数(x, y)を画素P0に代入する。次に、ステップ702で、画素P0から対象物体領域の境界を時計回りに回って隣接する画素R0を探索する。その結果、画素R0が見つからなかった場合、変数flagの値を0にする。ステップ703で変数flagの値が0か判定し、そうであれば、画素P0は孤立点であるので、ステップ704で、画像imgO[P0.x][P0.y]にEマークを書き込んで、リターンする。そうでなければ、ステップ705とステップ706で、画素R0の座標を画素P0と画素P0から画素R0へのベクトル(cx[c], cy[c])から算出する。ここで、変数cはいわゆるチェインコードであり、cx[]、cy[]は以下で定義された配列である。
cx[0]=1, cx[1]=1, cx[2]=0, cx[3]=−1, cx[4]=−1, cx[5]=−1, cx[6]=0, cx[7]=1
cy[0]=0, cy[1]=1, cy[2]=1, cy[3]=1, cy[4]=0, cy[5]=−1, cy[6]=−1, cy[7]=−1
次に、ステップ707とステップ708で、画素Pと画素Rの初期値をそれぞれ画素P0と画素R0に設定する。ステップ709で、変数CODE1に画素Rから画素Pを指すチェインコードを代入する。ここで、chain[][]は以下で定義された配列である。
chain[0][0]=5, chain[0][1]=4, chain[0][2]=3,
chain[1][0]=6, chain[1][1]=未定義, chain[1][2]=2,
chain[2][0]=7, chain[2][1]=0, chain[2][2]=1.
次に、ステップ710で、画素Pから対象物体領域の境界を反時計回りに回って隣接する画素Qを探索し、ステップ711とステップ712で、画素Qの座標を画素Pと画素Pから画素Qへのベクトル(cx[c], cy[c])から算出する。ステップ713で、変数CODE2に画素Pから画素Qを指すチェインコードを代入する。次に、ステップ714で、画像imgO[P.x][P.y]にEマークが書き込まれているか判定し、書き込まれていなければ、ステップ715で、画像imgO[P.x][P.y]に変数CODE1と変数CODE2から決まるSマークまたはEマークを書き込む。次に、ステップ716とステップ717とステップ718で、変数CODE1に変数CODE2、画素Rに画素P、画素Pに画素Qをそれぞれ代入する。最後に、ステップ719で、画素Pが画素P0に等しく、かつ、画素Rが画素R0に等しくて、境界を一周し終えたかを判定する。そうであれば、リターンし、そうでなければ、ステップ710へ戻って、境界追跡を繰り返す。
図8は、図7のステップ702の「前の画素R0の探索」の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップ801で、変数flagに初期値0を設定する。変数flagは画素R0が見つかったか否かを示す変数で、その値が0の時、見つからないことを、1の時、見つかったことを示す。ステップ802で、チェインコードcを3に設定する。ステップ803で、以下のループの繰り返しを制御する変数iに初期値0を設定する。ステップ804で、ループを8回繰り返したかを判定する。8回繰り返したならば、ループを抜け、リターンする。そうでなければ、ステップ805で、画素P0からチェインコードcが示す方向の画素が対象物体領域の画素か判定する。そうであれば、ステップ806で、変数flagの値を1として、リターンする。そうでなければ、ステップ807で、チェインコードcを時計回りに1単位回したものにする。ここで、”%”は除算の余りを意味する演算子である。次に、ステップ808で変数iの値を1だけ増やし、ステップ804に戻ってループする。ここで、”++”は値を1だけ増やす演算子である。
図9は、図7のステップ710の「次の画素Qの探索」の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップ901で、チェインコードcを画素Pから見て画素Rの方向を反時計回りに1単位回した方向にする。ステップ902で、画素Pからチェインコードcが示す方向の画素が対象物体領域の画素か判定する。そうであれば、リターンする。そうでなければ、ステップ903で、チェインコードcを反時計回りに1単位回したものにして、ステップ902に戻ってループする。
図10は、図5のステップ506の手続きpaintの詳細を示すフローチャートである。まず、ステップ1001で、変数yに初期値0を設定する。次に、ステップ1002で、変数yが画像の高さimgHより小さいか判定する。小さくなければ、処理を終了して、リターンする。小さければ、ステップ1003で、変数stateに初期値0を設定し、ステップ1004で、変数xに初期値0を設定する。すなわち、画像の高さyのラスタ走査を開始する。ここで、変数stateが図6の変数stateと同じ意味を持つ。次に、ステップ1005で、変数xが画像の幅imgWより小さいか判定する。小さくなければ、この走査線の走査を終えたので、ステップ1013で変数yの値を1だけ増やして、ステップ1002に戻ってループする。小さければ、ステップ1006で、画像imgO[x][y]にSマークが書き込まれているか判定し、そうであれば、ステップ1007で、変数stateの値を1にする。次に、ステップ1008で、画像imgO[x][y]にEマークが書き込まれているか判定し、そうであれば、ステップ1009で、変数stateの値を0にする。次に、ステップ1010で、変数stateが1であるか、または、画像imgO[x][y]にEマークが書き込まれているか判定し、そうであれば、ステップ1011で、画像imgI[x][y]の値を1にする。最後に、ステップ1012で、変数xの値を1だけ増やして、ステップ1005に戻ってループする。
以上、本発明の画像処理システムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
本発明の画像処理システムは、図4に示すように、コンピュータのCPU、メモリ、補助記憶装置、ディスプレイ、入力デバイス等を含むハードウェア資源上に構築されたOS、アプリケーション、データベース、ネットワークシステム等によって実現されるものであり、2値画像の穴埋めという情報処理が上記のハードウェア資源を用いて具体的に実現されるものであるから、自然法則を利用した技術的思想に該当するものであり、画像に含まれる対象物体の解析が必要となる検査、計測等の場面において産業的に利用することができるものである。
本発明の画像処理システムによる穴埋め処理の手順を例示する図である。 本発明の2値画像に対する穴埋め処理をコンピュータにおいて実行するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。 チェインコードの例を示す図である。 本発明の画像処理システムを実施するためのハードウェアシステムの内部構成を示すブロック図である。 本発明の画像処理システムによる2値画像の穴埋め処理の全体的な流れを示すフローチャートである。 図5に示す手続きscanの詳細を示すフローチャートである。 図5に示す手続きencodeの詳細を示すフローチャートである。 図7に示す「前の画素R0の探索」の詳細を示すフローチャートである。 図7に示す「次の画素Qの探索」の詳細を示すフローチャートである。 図5に示す手続きpaintの詳細を示すフローチャートである。 濃淡画像から対象物体像を抽出する処理を説明する図である。 波動伝播法による2値画像の穴埋めの手順を説明する図である。
符号の説明
401…画像入力装置、402…キーボード、403…処理装置、404…ラスタ走査モジュール、405…符号化モジュール、406…描画モジュール、407…記憶装置、408…2値画像、409…作業用画像、410…表データ、411…ディスプレイ

Claims (4)

  1. 対象物体像を含む画像を修正する画像処理システムであって、
    画像をラスタ走査し、画像中の対象物体領域に属する画素であって背景領域との境界を成す画素を検出する処理部と、
    前記検出された境界を成す画素を始点として、当該画素に連接する他の境界を成す画素を検出することにより、対象物体領域の境界を成す全画素を特定する処理部と、
    前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、走査ラインにおける対象物体領域の始端であるか終端であるかを特定する処理部と、
    画像を再度ラスタ走査し、前記対象物体領域の始端の画素、終端の画素及びこれらの間にある画素を対象物体領域に属する画素であると判定する処理部と、
    前記判定結果に従って画像中の画素を書き換える処理部とを含んでいることを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、当該画素とその両隣の境界を成す画素それぞれとの相対的位置関係に基づいて、前記始端であるか終端であるかを特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 画像をラスタ走査し、画像中の対象物体領域に属する画素であって背景領域との境界を成す画素を検出するステップと、
    前記検出された境界を成す画素を始点として、当該画素に連接する他の境界を成す画素を検出することにより、対象物体領域の境界を成す全画素を特定するステップと、
    前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、走査ラインにおける対象物体領域の始端であるか終端であるかを特定するステップと、
    画像を再度ラスタ走査し、前記対象物体領域の始端の画素、終端の画素及びこれらの間にある画素を対象物体領域に属する画素であると判定するステップと、
    前記判定結果に従って画像中の画素を書き換えるステップとを実行することにより、
    対象物体像を含む画像を修正することを特徴とする画像処理システム。
  4. 前記特定された対象物体領域の境界を成す画素それぞれについて、当該画素とその両隣の境界を成す画素それぞれとの相対的位置関係に基づいて、前記始端であるか終端であるかを特定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理システム。
JP2006014161A 2006-01-23 2006-01-23 画像処理システム Pending JP2007199767A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006014161A JP2007199767A (ja) 2006-01-23 2006-01-23 画像処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006014161A JP2007199767A (ja) 2006-01-23 2006-01-23 画像処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007199767A true JP2007199767A (ja) 2007-08-09

Family

ID=38454378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006014161A Pending JP2007199767A (ja) 2006-01-23 2006-01-23 画像処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007199767A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014142833A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Earth Kankyo Service Kk 捕獲虫類の同定方法及び同定システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5955583A (ja) * 1982-09-22 1984-03-30 Fujitsu Ltd 輪郭線図形認識方式
JPS61214082A (ja) * 1985-03-20 1986-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像領域抽出装置
JPH0460779A (ja) * 1990-06-28 1992-02-26 Zexel Corp 2値画像における対象物のラベル付け、特徴量演算装置
JPH04191985A (ja) * 1990-11-26 1992-07-10 Tsubakimoto Chain Co 画像処理方法
JPH0620062A (ja) * 1992-07-03 1994-01-28 Nec Corp 図形描画装置
JPH11313202A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Sharp Corp 画像処理装置および画像処理方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5955583A (ja) * 1982-09-22 1984-03-30 Fujitsu Ltd 輪郭線図形認識方式
JPS61214082A (ja) * 1985-03-20 1986-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像領域抽出装置
JPH0460779A (ja) * 1990-06-28 1992-02-26 Zexel Corp 2値画像における対象物のラベル付け、特徴量演算装置
JPH04191985A (ja) * 1990-11-26 1992-07-10 Tsubakimoto Chain Co 画像処理方法
JPH0620062A (ja) * 1992-07-03 1994-01-28 Nec Corp 図形描画装置
JPH11313202A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Sharp Corp 画像処理装置および画像処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014142833A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Earth Kankyo Service Kk 捕獲虫類の同定方法及び同定システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110738207B (zh) 一种融合文字图像中文字区域边缘信息的文字检测方法
JP6871314B2 (ja) 物体検出方法、装置及び記憶媒体
CN110502985B (zh) 表格识别方法、装置及表格识别设备
US9785864B2 (en) Image processing method, image processing apparatus, program, and recording medium
US9219841B2 (en) Image-processing device identifying object in image specified by encircling line
CN110991560B (zh) 一种结合上下文信息的目标检测方法及系统
CN111460355B (zh) 一种页面解析方法和装置
CN112101386B (zh) 文本检测方法、装置、计算机设备和存储介质
JP2020071793A (ja) 目標検出プログラム、目標検出装置、及び目標検出方法
CN115908988B (zh) 一种缺陷检测模型生成方法、装置、设备以及存储介质
CN111461070A (zh) 文本识别方法、装置、电子设备及存储介质
JP2009110070A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、コンピュータプログラム
CN111383207A (zh) 一种肌骨超声图像处理方法、系统、装置及可读存储介质
CN108804978B (zh) 一种版面分析方法及装置
EP2966613A1 (en) Method and apparatus for generating a super-resolved image from an input image
JP2007199767A (ja) 画像処理システム
CN114511862B (zh) 表格识别方法、装置及电子设备
JP5979008B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
CN110033065A (zh) 窄条二维码、窄条二维码的生成、识别方法、装置及设备
US10380463B2 (en) Image processing device, setting support method, and non-transitory computer-readable media
JP5563390B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法、及びプログラム
JP4890351B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラムおよび該画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、ならびに画像処理方法
CN111626288B (zh) 数据处理方法、装置、计算机设备和存储介质
CN117132767B (zh) 一种小目标检测方法、装置、设备及可读存储介质
JP7028099B2 (ja) 候補領域推定装置、候補領域推定方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111018