JP2007199282A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部加熱ローラを用いた定着方式において、小サイズ紙を連続通紙した場合においてもその非通紙部昇温を軽減し、定着装置の生産性をダウンさせず、また、低コスト、装置の小型化を実現する。
【解決手段】 熱源を有し回転自在な加熱ローラと、加熱ローラに圧接され回転自在な加圧ローラと、熱源を有し加熱ローラに圧接され回転自在な外部加熱ローラを備えた定着装置において、加熱ローラの回転軸に対する外部加熱ローラの回転軸の成す角度を記録材の幅に応じて可変するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 熱源を有し回転自在な加熱ローラと、加熱ローラに圧接され回転自在な加圧ローラと、熱源を有し加熱ローラに圧接され回転自在な外部加熱ローラを備えた定着装置において、加熱ローラの回転軸に対する外部加熱ローラの回転軸の成す角度を記録材の幅に応じて可変するものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は画像形成装置において転写材上のトナー像を加熱溶融定着する定着装置に関するものである。
電子写真方式を用いた画像形成装置は、通常、転写材と静電的に該転写材に担持された樹脂、磁性体、着色料等からなるトナーとを、互いに圧接・回転している定着ローラと加圧ローラの圧接部で挟持搬送しながら熱と圧力を加えることなどで、溶融定着せしめる定着装置を有している。
このような定着装置において、加熱するための熱源としてハロゲンランプなどが用いられ、定着ローラの内部に配置されて内部から定着ローラを加熱する。また、定着ローラの外周面に加熱ローラを設けて定着ローラを外側から加熱する外部加熱ローラを備えた定着装置もある。
定着ローラを外部から加熱する方式において、その加熱方法にも様々な方式があるが、紙詰まり時の安全性などを考えると、熱源を内蔵し熱伝導率の高い物質を用いたヒーターローラを定着ローラの表面に圧接させて加熱する方式が最も一般的であると思われる。
定着ローラを外部から加熱する方式は、定着ローラ表層を加熱させる構造のため、定着ローラ表面の温度を定着に適当な温度に制御しやすいという特徴がある。
つまり、定着動作中に転写材とトナーとに与えた熱量を定着ローラに熱源から供給する過程で、定着ローラの表面温度を一定に保つため、定着ローラの表面に当接する様に配置される第1温度センサーと、ヒーターローラ表面に当接する様に配置される第2温度センサーと、定着ローラの表面温度が所定の温度となる様に第1及び第2温度センサーの検出信号に応じてヒーターへの通電を制御する温度制御において、定着ローラを内部から加熱するよりも、制御の応答性が良いという特徴もある。
特に、画像形成を高速化して生産性を向上させる場合や、記録材としての紙等の厚みが厚い場合には、定着ローラ表面から奪われる熱量が多いためこのような外部加熱ローラが有効である。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開平11−084934号公報
特開2003−140499号公報
しかしながら、このような転写材と静電的に該転写材に担持された樹脂、磁性体、着色料等からなるトナーとを、互いに圧接・回転している定着ローラと加圧ローラの圧接部で挟持搬送しながら熱と圧力を加えることなどで、溶融定着せしめる定着装置において、定着ローラの転写材に接触する部分(通紙部)ではニップ部で転写材とトナーとに熱供給するため、ニップ部通過後温度は下がるが、接触しない部分(非通紙部)では熱供給しないので温度が下がらないにもかかわらず熱源からさらに熱を供給されるため所定の目標温度よりも高温になることがある。
さらに、定着ローラの回転軸方向の長さに大きく満たない小サイズの紙を多数連続通紙した場合、外部加熱ローラを使用する構成では、より上記課題が顕著になってくる。その結果、各ローラの非通紙部では表面温度が異常な高温になり、次に大サイズの紙を通紙するためには小サイズ紙の非通紙部の温度が下がるまで、画像形成を中断したり、ファンを設けて冷却する等の生産性が低下するという問題があった。
また、非通紙部の温度が上がり過ぎないように小サイズの紙を連続通紙する場合にはそもそも生産性を低下させるという方法の方がより一般的である。
特許文献1には、外部加熱ローラを2本設け、1本目の外部加熱ローラ内のヒータは、ヒーター中央部で発熱量分布が多くなっており、2本目の外部加熱ローラ内のヒータは、ヒーター両端部で発熱量分布が多くなっている。このような2本の外部加熱ローラを使用して紙サイズに合わせて使い分ける方法も提案されている。しかし、外部加熱ローラの表面温度が所望の温度まで変化するには時間がかかってしまい、やはりダウンタイムは発生してしまう。
特許文献2には、電磁誘導を利用して発熱する外部加熱方式(誘導電流により発熱する加熱ローラと、加熱ローラに供給する磁束を発生させる誘導コイルからなる方式)の定着装置が提案されている。実施例には定着ローラ軸方向に長さの異なる3つの誘導コイルを設け、紙サイズに応じて3つの内の1つの誘導コイルが定着ローラ外周上に近接して加熱する方式が提案されている。しかし、紙サイズに応じて加熱幅を可変とするために3つの誘導コイルを用いているため、そもそもコストの高い誘導コイルをさらにコストアップさせ、また、装置の大型化をも招いている。
本出願に係る発明の目的は、外部加熱ローラを用いた定着方式において、小サイズ紙を連続通紙した場合においてもその非通紙部昇温を軽減し、定着装置の生産性をダウンさせないことである。また、従来方式よりも低コスト、装置の小型化を実現することができるものである。
本出願に係る発明の目的を実現する第1の構成は、熱源により加熱される加熱部材と、加熱部材に圧接される加圧部材と、加熱部材表面に圧接され熱源により加熱され該加熱部材表面を加熱する1つの外部加熱部材とを設け、転写材に形成されたトナー像を該加熱部材と加圧部材の間に加熱挟圧搬送して溶融定着させる定着装置において、該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを可変とするようにしたものである。
本出願に係る発明の目的を実現する第2の構成は、上記した第1の構成において、該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを該転写材の搬送方向と垂直方向の長さに応じて可変とするようにしたものである。
本出願に係る発明の目的を実現する第3の構成は、上記した第1、第2の構成において、該加熱部材に対して該外部加熱部材の角度を可変とすることで、該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを可変とするようにしたものである。
本出願に係る発明の目的を実現する第4の構成は、上記した第1〜第3の構成において、該加熱部材が回転可能な加熱ローラ、該加圧部材が該加熱ローラに圧接され回転可能な加圧ローラ、該外部加熱部材が該加熱ローラに圧接されて回転可能な外部加熱ローラとするものである。
本出願に係る発明の目的を実現する第5の構成は、熱源により加熱される加熱部材と、加熱部材に圧接される加圧部材と、加熱部材表面に圧接され熱源により加熱され該加熱部材表面を加熱する複数の外部加熱部材とを設け、転写材に形成されたトナー像を該加熱部材と加圧部材の間に加熱挟圧搬送して溶融定着させる定着装置において、該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを可変とするようにしたものである。
本出願に係る発明の目的を実現する第6の構成は、上記した第5の構成において、該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを該転写材の搬送方向と垂直方向の長さに応じて可変とするようにしたものである。
本出願に係る発明の目的を実現する第7の構成は、上記した第5、6の構成において、該加熱部材に対して該外部加熱部材の角度を可変とすることで、該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを可変とするものである。
本出願に係る発明の目的を実現する第8の構成は、上記した第5〜7の構成において、該加熱部材が回転可能な加熱ローラ、該加圧部材が該加熱ローラに圧接され回転可能な加圧ローラ、該外部加熱部材が該加熱ローラに圧接されて回転可能な外部加熱ローラとするものである。
以上説明したように、本出願に係る発明の目的は、外部加熱ローラを用いた定着方式において、小サイズ紙を連続通紙した場合においてもその非通紙部昇温を軽減し、定着装置の生産性をダウンさせないことである。また、従来方式よりも低コスト、装置の小型化を実現することができるものである。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す定着装置の断面の模式図である。なお、本実施の形態の定着装置が装着される画像形成装置は、記録材のサイズに係りなく搬送部の中央を基準として搬送され、不図示の像担持体である感光ドラム上のトナー画像が転写され、記録材のサイズの大小に係りなく定着装置の中央部を基準として、定着装置のニップ部に記録材が通紙されて加熱加圧作用によりトナー画像が定着される。
定着ローラ1は厚さ3[mm]のアルミニウム製の芯金シリンダに厚さ2[mm]でJIS−A硬度30〜60度のHTVシリコンゴムを被服し、外径は60[mm]である。また表面の離型性を高めるために例えばPTFE20〜70[μm]やPFA50〜100[μm]の層を設けても良い。
ヒータ4、5は、定着ローラ1内の中心付近で回転軸方向に沿って配設されたハロゲンランプである。ヒータ4は、図2の様にヒーター中央部で発熱量分布が多くなっており、ヒータ5は、図3の様にヒーター両端部で発熱量分布が多くなっている。
加圧ローラ2は外径50[mm]、厚さ2[mm]のアルミニウム製シリンダで、表層に離型性を高めるためにフッ素樹脂をコーティングしたものを用いる。
外部加熱ローラ3は、外径28[mm]、厚さ2〜4[mm]のアルミニウム製シリンダで、表層には離型性を高めるためにフッ素樹脂をコーティングしたものを用いる。またシリンダ内面は黒塗り塗装されている。
ヒーター6は、外部加熱ローラ3内の中心部で回転軸方向に沿って配設されたハロゲンランプであり、ヒーター発熱量分布は中央から両端で均一になっている。
定着ローラ1の回転軸方向に沿った中央部で、定着ローラ表面に当接するように第1の温度センサー7が配設され、定着ローラ1の回転軸方向に沿った端部で、定着ローラ表面に当接する様に第2温度センサー8が配設され、また外部加熱ローラ3には、ローラ回転軸方向の中央部で外部加熱ローラ3の表面に当接する様に第3温度センサー9が配設されており、これらの各センサーの検出情報は不図示の温度制御装置に入力される。そして、この温度制御装置はヒーター4及びヒーター5を後述するようにして制御する。
ヒーターへ供給される最大電力は合計800〜2000[W]であって、その電力供給は、第1の温度センサー7と、第2温度センサー8と、第3温度センサー9の検出信号をもとに、定着ローラ1の表面が所定の一定温度になるように自動制御される。なお、ヒーター4,5に一対二の割合で電力を供給すると、丁度定着ローラ表面の温度がローラ回転軸方向で均一になるようになっている。また、第1温度センサー7、第2温度センサー8、第3温度センサー9としては、サーミスタまたは熱電対などの素子を用いることができる。
搬送ガイド10は、未定着のトナー画像11を担持しながら搬送される転写材12を定着ローラ1と加圧ローラ2との圧接部(ニップ部)へ案内する位置に配置される。分離爪13は加圧ローラ2の表面に当接または近接して配置される。
次に各ローラの回転駆動方法、加圧方法について説明する。
各ローラは回転自在に支持されていて、定着ローラ1のみを駆動する構成になっている。しかし加圧ローラ2、外部加熱ローラ3は定着ローラ1の表面に圧接していて、圧接部(ニップ部)での摩擦力で従動回転する様に配置してある。
加圧ローラ2、外部加熱ローラ3は定着ローラ1の回転軸方向にバネなどを用いた不図示の機構によって加圧されている。加圧ローラは約100[kg重]で荷重されており、その場合圧接部の幅(ニップ幅)は約9.0[mm]となる。
次に外部加熱ローラ3の加圧については、約20[kg重]で荷重されており、その場合圧接部の幅(ニップ幅)は約2.0[mm]となる。
以上の構成で、数多く連続して転写材12に形成されたトナー像11を定着ローラ1と加圧ローラ2の間に加熱挟圧搬送して溶融定着させると、定着ローラ1の転写材12に接触する部分(通紙部)では、ニップ部で転写材12とトナーとに熱供給するためニップ部通過後温度は下がるが、接触しない部分(非通紙部)では熱供給しないので温度が下がらないにもかかわらず熱源からさらに熱を供給されるため所定の目標温度よりも異常に高温になってしまう。
そこで、前記温度制御装置は、第1温度センサー7で検出された定着ローラ1の回転軸方向中央部での表面温度T7 と、第2温度センサー8で検出された定着ローラの回転軸方向端部での表面温度T8 をもとに、ヒーター4,5への電力供給を行う方法を図4のフローチャートに示す。
第1温度センサー7と第2温度センサー8で温度を検出した後、それらの検出温度T7 ,T8 と、定着目標温度TT との大小を比較する。その結果、ヒーター4,5への供給電力(W4 ,W5 )をそれぞれ所定の供給電力W,2Wでオン、オフ制御する。
すなわち、中央の温度T7 が定着目標温度TT よりも低く、端部の温度T8 が定着目標温度TT よりも低いと、ヒーター4,5に電力を供給してローラを全体的に加熱する。また、中央の温度T7 が定着目標温度TT よりも低いが、端部の温度T8 が定着目標温度TT より高い場合には、ヒータ4へ電力を供給して中央部を昇温させる。
一方、中央の温度T7 が定着目標温度TT よりも高いが、端部の温度T8 が定着目標温度TT よりも低い場合には、ヒーター5へ電力を供給する。
このような制御をすることで、各ローラの通紙部と非通紙部の表面温度を均一化させることができる。
定着ローラ1内のヒータ4,5で、ローラ回転軸方向で発熱量分布の異なる各熱源への通電比率を変化させる機構によって、各ローラの通紙部と非通紙部の表面温度を均一化することで、非通紙部の異常高温を防ぐことが出来る。
さらに、外部加熱ローラ3も定着ローラ1と同様に温度センサー9で検出された外部化熱ローラの表面温度T9をもとに、ヒータ6への電力供給を制御する。
すなわち、温度センサー9で検出された外部加熱ローラの表面温度T9が外部加熱ローラ目標温度TGよりも低いとヒータ6へ電力を供給して外部加熱ローラ全体を加熱する。一方、外部加熱ローラの表面温度T9が外部加熱ローラ目標温度TGよりも高いとヒータ6へ電力を供給しない。
次に図5に基づき外部加熱ローラ3の動作について説明する。
外部加熱ローラ3は、両端部をそれぞれ耐熱性の支持部材15、16にて支持されている。支持部材15、16は不図示のステッピングモータで回転可能なギア17、18により各々移動可能となっている。図6に示すように画像形成装置本体に電源が入ったとき外部加熱ローラ3は、定着ローラ1と平行な位置A-Aのポジションをとる。この位置A-Aを外部加熱ローラ3のホームポジションとする。このとき定着ローラ1と外部加熱ローラ3のなすニップ(図中太線部、NIP)のローラ軸方向の長さは定着ローラ1、外部加熱ローラ3の長さと同じで、本例の場合300mmとなる。また、定着ローラ1と外部加熱ローラ3の成す角θa=0度である。
画像形成時、記録材のサイズがラージサイズ(A3、LDR等の幅)の場合、外部加熱ローラ3はホームポジションのままとなる。
記録材のサイズがスモールサイズ(A4R、LTRR等の幅)の場合、図5のギア17は時計方向、ギア18は反時計方向に各々回転し、支持部材15は右方向、支持部材16は左方向へ移動、外部加熱ローラ3は点Pを中心として図中時計方向に回転し、図7に示すように定着ローラと角θbを成す位置B-Bのポジションをとる。本例では角θb=0.2度となり、この場合の定着ローラ1と外部加熱ローラ3のなすニップ(図中太線部、NIP)のローラ軸方向の長さは約200mmとなった。角θbとニップの長さの関係は、定着ローラのゴムの厚み、外部加熱ローラとのニップ部での変形量等に依存するため上記の値に限るものではない。
記録材のサイズがさらに小さいサイズ(A5R、STMTR等の幅)の場合も同様、図8に示すように、外部加熱ローラ3は、定着ローラ1と角θcを成す位置C-Cのポジションをとる。本例では角θc=0.4度となり、この場合の定着ローラ1と外部加熱ローラ3のなすニップ(図中太線部、NIP)のローラ軸方向の長さは約150mmとなった。
記録材のサイズが小サイズから大サイズになるときは、ギア17は反時計方向,18は時計方向に各々回転することで、支持部材15は左方向、支持部材16は右方向へ移動、外部加熱ローラ3は点Pを中心として図中反時計方向に回転する。
外部加熱ローラの位置A-A、B-B、C-Cは、不図示のステッピングモータの回転を制御することで簡単に、かつ1秒程度の迅速さで移動可能となる。
以上のように構成した定着器を用いて、以下のような実験を行った。
定着ローラの温度を170〜175度、外部加熱ローラの温度を220度に制御、プロセススピードは300mm/sec、記録材はノイジドラ250g/m2の各サイズを連続通紙で500枚通紙した。500枚通紙時点での通紙部、非通紙部の定着ローラ温度測定、その直後に続けてA3サイズの普通紙オフィスプランナ64g/m2を通紙したときのホットオフセットの状態をみた。
比較例1では、外部加熱ローラの位置をA-A、連続通紙はA4Rで行った。
比較例2では、外部加熱ローラの位置をA-A、連続通紙はA5Rで行った。実施例1では、外部加熱ローラの位置をA-A、連続通紙はA3で行った。
実施例2では、外部加熱ローラの位置をB-B、連続通紙はA4Rで行った。
実施例3では、外部加熱ローラの位置をC-C、連続通紙はA5Rで行った。
上記の条件で実験を行った結果を表1に示す。
上記の条件で実験を行った結果を表1に示す。
比較例1および2では、連続通紙後の通紙部温度は定着ローラ1と外部加熱ローラ3の温度制御により170−175度に維持されているが、非通紙部温度は190−195度に昇温した。また、比較例1で連続通紙後の直後に通紙した大サイズ紙では、A4Rの非通紙部に相当する位置でホットオフセットが発生した。比較例2でも同様にA5Rの非通紙部に相当する位置でホットオフセットが発生した。
実施例1では、A3サイズで連続通紙しているため、定着ローラ全域で170−175度に温度が維持されていた。そのため、その直後のホットオフセットも発生しなかった。
実施例2および3では、連続通紙後の通紙部温度は定着ローラ1と外部加熱ローラ3の温度制御により170−175度に維持されており、非通紙部温度も170−175度に維持にされた。非通紙部では記録材による温度低下が無く、外部加熱ローラからの加熱も無く、定着ローラ内のヒータ4のみで温度制御されていた。定着ローラ全域で170−175度に温度が維持されていたため連続通紙後のホットオフセットも発生しなかった。
以上の実験からわかるように、外部加熱ローラ3の位置を移動可能とし、定着ローラ1と外部加熱ローラ3のなすニップの長さを通紙紙幅に合わせることで、非通紙部昇温を軽減し、小サイズ紙を連続通紙した直後でも大サイズ紙を通紙することが可能となった。
本例のように非通紙部昇温を軽減することで、従来発生していた小サイズ連続通紙後のダウンタイムをなくすことができる。また、小サイズ紙を連続通紙するときに生産性を落とす必要も無くなる。
さらにはサイズの異なる記録材を連続で通紙することも可能となる。
本例では、外部加熱ローラの位置をA3、A4R、A5Rの位置に合わせてA-A、B-B、C-Cとしたが、この限りではなく、その他の紙サイズに合わせて更に位置を増やすことも可能である。
また、外部加熱ローラの動作は本例に限らず、定着ローラ1と外部加熱ローラ3の成すニップの長さを1本のローラで可変にできればこれに限るものではない。また、画像形成装置が高速化される場合、図9のように外部加熱ローラ3と同じ機構をもった第2の外部加熱ローラ20を追加してもよい。このように外部加熱ローラを複数本備えることで、より多くの熱量を定着ローラに付与することができ、より多くの熱量を定着ローラから奪っていく高速な画像形成装置にも対応できる場合がある。
また、定着ローラ、外部加熱ローラの加熱方式としてハロゲンランプを使用したが、この限りではなく電磁誘導タイプやその他のヒータであってもよい。
また、定着ローラと加圧ローラによりその圧接部で記録材にトナーを定着させる方式について説明したが、ローラに限らずベルトニップ方式であっても同様の効果が期待できる。
Claims (8)
- 熱源により加熱される加熱部材と、加熱部材に圧接される加圧部材と、加熱部材表面に圧接され熱源により加熱され該加熱部材表面を加熱する1つの外部加熱部材とを設け、転写材に形成されたトナー像を該加熱部材と加圧部材の間に加熱挟圧搬送して溶融定着させる定着装置において、
該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを可変とすることを特徴とする定着装置。 - 該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを該転写材の搬送方向と垂直方向の長さに応じて可変とすることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 該加熱部材に対して該外部加熱部材の角度を可変とすることで、該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを可変とすることを特徴とする請求項1、2に記載の定着装置。
- 該加熱部材が回転可能な加熱ローラ、該加圧部材が該加熱ローラに圧接され回転可能な加圧ローラ、該外部加熱部材が該加熱ローラに圧接されて回転可能な外部加熱ローラであることを特徴とする請求項1〜3に記載の定着装置。
- 熱源により加熱される加熱部材と、加熱部材に圧接される加圧部材と、加熱部材表面に圧接され熱源により加熱され該加熱部材表面を加熱する複数の外部加熱部材とを設け、転写材に形成されたトナー像を該加熱部材と加圧部材の間に加熱挟圧搬送して溶融定着させる定着装置において、
該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを可変とすることを特徴とする定着装置。 - 該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを該転写材の搬送方向と垂直方向の長さに応じて可変とすることを特徴とする請求項5記載の定着装置。
- 該加熱部材に対して該外部加熱部材の角度を可変とすることで、該加熱部材と該外部加熱部材のなす圧接部の転写材搬送方向と垂直方向の長さを可変とすることを特徴とする請求項5、6に記載の定着装置。
- 該加熱部材が回転可能な加熱ローラ、該加圧部材が該加熱ローラに圧接され回転可能な加圧ローラ、該外部加熱部材が該加熱ローラに圧接されて回転可能な外部加熱ローラであることを特徴とする請求項5〜7に記載の定着装置。
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