JP2007199151A - 定着装置 - Google Patents

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Koji Ikeda
浩二 池田
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Abstract

【課題】ヒートパイプを含んでなる均温化プレートを定着ロールに均一に当接し、幅の狭い記録紙を連続で高速に通紙した場合でも、定着ロールの端部の過昇温が小さい定着装置を提供する。
【解決手段】定着ロールと、定着ロールの軸方向に長尺のものであり、その長手方向に対して垂直方向の断面で定着ロールと対向する側の形状が円弧状であり、定着ロールに加圧されることにより定着ロールの温度を均一にする、ヒートパイプを含んでなる均温化プレートとを備え、均温化プレートには、その長手方向に対し非平行な方向に、少なくとも切り欠き部、または溝部を形成した構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、FAX、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した電子写真機器に使用する定着装置に関する。
従来、定着装置において、幅の異なる記録紙を使用した場合でも、定着ロールの記録紙外の過昇温を防止する方法の一つとして、定着ロールの外周面に、熱伝導性の良好な温度均一化ロールを圧接する方法がある。例えば、特許文献1のような方法が具体的に提案されている。特許文献1に示される従来の定着器は、定着ロールに加圧ロールを押圧し、記録紙に熱と圧力を加えるニップを形成している。また、温度均一化ロールは、アルミ材や銅材等の熱伝導性の良好な金属ロール部材やヒートパイプからなるものであり、定着ロールの外周面に当接されている。
本構成において、未定着のトナー像が形成された記録紙を、定着ロールと加圧ロールとで形成されたニップを通過させ、未定着画像を記録紙上に定着することができる。さらに、幅の狭い記録紙を連続して通紙した場合、定着ロールの端部の温度が上昇してしまうが、温度均一化ロールにより、軸方向に熱を移動させ、定着ロール端部の過昇温を低減することができる。
特開2002−148980号公報
しかしながら、前記従来の構成では、低速の記録装置に用いる定着器では何等問題ないが、高速の記録装置に用いる定着器の場合には、幅の狭い記録紙を連続で用いた場合の、定着ロールの端部の過昇温が大きくなり、好ましくない。つまり、温度均一化の手段がロール形状のものを用いているため、定着ロールとこの温度均一化ロールとの接触面積を大きくとることが困難であるため、定着ロールから温度均一化ロールへの熱伝導量が少なく、これにより、定着ロールの温度の均一化能力が小さい。温度均一化ロールにヒートパイプを用いた場合でも、温度均一化ロールへの伝熱量が小さいため、やはり、定着ロールの温度均一化の能力は小さい。
これに対し、温度均一化手段としてロール形状のものから、定着ロールの軸方向に長尺のものであり、その長手方向に対して垂直方向の断面で定着ロールに対向する側の形状が円弧状のプレート形状に変更し、定着ロールとの当接面積を増加させる方法も考えられる。この均温化プレートを用いることにより、定着ロールから均温化プレートへの伝熱量を増加させることができ、定着ロールの両端部の過昇温を低減することはできる。
しかしながら、この場合は、均温化プレートと定着ロールとが均一に当接されることが当然ながら非常に重要となる。均温化プレートの肉厚を薄くすることにより、均温化プレートを撓み易くすることも考えられるが、その場合、定着ロールから均温化プレートへの伝熱量が増加しても、肉厚を薄くしたため均温化プレート内での伝熱量が少なくなり、過昇温防止の効果は少なくなってしまい好ましい方法ではない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ヒートパイプを含んでなる均温化プレートを定着ロールに均一に当接し、幅の狭い記録紙を連続で高速に通紙した場合でも、定着ロールの端部の過昇温が小さい定着装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、請求項1の発明の定着装置は、定着ロールと、定着ロールを加熱する加熱手段と、定着ロールに加圧される加圧手段と、定着ロールの軸方向に長尺のものであり、その長手方向に対して垂直方向の断面で定着ロールと対向する側の形状が円弧状であり、定着ロールに加圧されることにより定着ロールの温度を均一にする、ヒートパイプを含んでなる均温化プレートとを備え、均温化プレートには、その長手方向に対し非平行な方向に、少なくとも切り欠き部、または溝部を形成したものである。
本構成では、均温化プレートは、、その長手方向に垂直な面の断面二次モーメントを局所的に小さくすることにより、その長手方向に撓み易くしているため、定着ロールに均一に当接し易くなる。
これに対し、例えば、均温化プレートの膜厚を薄くし、それにより撓み易くした場合は、均温化プレートの断面積が小さくなり、均温化プレートからヒートパイプへの伝熱量が低下し、いくらヒートパイプの伝熱効率が高くとも、長手方向の伝熱量は低下してしまう。
しかしながら、本発明のように、切り欠き部又は溝部を形成した場合は、長手方向に撓み易くなるが、均温化プレートの長手方向に垂直な方向の断面積がほとんど変化せず、ヒートパイプへの伝熱量はほとんど低下しない。また、均温化プレートの長手方向の伝熱は、伝熱能力の優れたヒートパイプを保持しているため、均温化プレート内の伝熱量を十分確保したまま、定着ロールに均一に当接することができ、定着ロールの端部の過昇温を低減することができる。
また、請求項3の発明の定着装置は、定着ロールと、定着ロールを加熱する加熱手段と、
定着ロールに加圧される加圧手段と、定着ロールの軸方向に長尺のものであり、その長手方向に対して垂直方向の断面で定着ロールに対向する側の形状が円弧状であり、定着ロールに加圧されることにより定着ロールの温度を均一にする、ヒートパイプを含んでなる均温化プレートとを備え、均温化プレートは、定着ロールに対向する面に平行な面に複層構造としたものである。
本構成では、均温化プレートは複層構成としており、例えば、同一材料、同一厚さの物を2層重ねた場合は、同一材料で、2倍の厚さの物を用いた場合に比較し、撓み易さは約4倍となる。一方、均温化プレート内での伝熱量は、2層の均温化プレートの接触面積を十分確保しさえすれば、基本的にはその均温化プレートの断面積に依存することになり、2層のものでも、2倍の厚さの物でも略同じとなる。したがって、本構成により、均温化プレート内の伝熱量の低下が少ない状態で、撓み易さを増加させることが可能となり、定着ロールの端部の過昇温を低減することができる。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明の定着装置において、均温化プレートを構成する各層の間の少なくとも一部分には、熱伝導性の良好な弾性体を介したものである。
本構成によって、均温化プレートを構成する各層のプレート同士の十分な伝熱量を容易に確保することができる。
また、請求項5の発明は、薄肉パイプ材で構成された定着ロールと、定着ロールを加熱する加熱手段と、定着ロールに加圧される加圧手段と、定着ロールの軸方向から見て定着ロールの外周面における加圧ロールと反対側の部分を覆うように略円弧状をなし、かつ反対側の部分を、定着ロールがそのロール軸回りに回転自在となるように支持する定着ロール支持部材と、定着ロールの軸方向に長尺のものであり、その長手方向に対して垂直方向の断面で定着ロールと対向する側の形状が円弧状であり、定着ロールに加圧されることにより定着ロールの温度を均一にする、ヒートパイプを含んでなる均温化プレートとを備え、定着ロールは、加圧手段による加圧力により断面形状が変形し、かつ、均温化プレートの定着ロールと対向する側は、定着ロールの断面形状の変形に対応させ、長手方向の中央部と端部とで曲率を異ならせたものである。
本構成では、定着器のウォーミングアップ時間の短縮のため薄肉パイプ材を用いているが、その場合、剛性が弱いため、定着ロールの中央部と端部とで、変形が異なる。しかしながら、均温化プレートの定着ロールに対向する面の曲率を、定着ロール変形に対応するよう中央部と端部とで異ならせている。したがって、本構成によって、剛性の弱い定着ロールに対しても、均温化プレートを均一に当接することができ、これにより、定着ロールの端部の過昇温を低減することができる。
本発明の定着装置によれば、均温化プレートを定着ロールに均一に当接することにより、幅の狭い記録紙を連続で高速に通紙した場合でも、定着ロールの端部の過昇温が小さい定着装置を提供することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における定着装置の概略構成を示す断面図であり、この定着装置は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に用いられて、記録紙等の記録媒体上に付着したトナーを該記録媒体と共に加熱することで記録媒体上にトナー像を定着する熱ロール定着方式のものである。
定着ロール1は、外径φ30mm、肉厚1mmのアルミニウムのパイプに、その表面にテフロン(登録商標)コーティングが施されたものであり、図示なき駆動手段により、回転駆動される。 定着ロール1と径方向(本実施形態では、上下方向)に対向する位置に加圧ロール2を備えている。加圧ロール2は、例えば、外径φ20mmのアルミニウム製の円柱状の基材2aと、この基材2aの外周面全周をその長さ方向略全体に亘って密着状態で覆う厚み5mmのシリコーンスポンジゴム2bと、このシリコーンスポンジゴム2bの外周面全周をその長さ方向略全体に亘って密着状態で覆う厚み30μmのテフロン(登録商標)チューブ(図示は省略している)とで構成されている。この加圧ロール2は、図示なき加圧手段により、定着ロール1に押し付けられるようになっている。この加圧ロール2は、定着ロール1の回転に伴い、従動回転するように支持されている。
定着ロール1の内部には、記録媒体上のトナーを記録媒体と共に加熱するための加熱手段としてのハロゲンランプ3を備えている。そして、図示なき温度検知手段の検知温度に従い、ハロゲンランプ3のON・OFFを行い、定着ロール1が所望の温度(本実施の形態では170℃)に加熱、保温する。
定着ロール1の外周面には、この定着プレートに摺動するように均温化プレート4が配置されている。この均温化プレート4は、厚さ1mmの銅からなり、定着ロール1の外周面に倣うように、その内面の曲率が、定着ロール1の外径に対応させた高熱伝導プレート4aと、その高熱伝導プレート4aの外側に接触するよう配置された外径φ6mmのヒートパイプ4bと、そのヒートパイプ4bを高熱伝導プレート4aに押圧するよう配置したヒートパイプ押圧プレート4cと、高熱伝導プレート4aとヒートパイプ4cとの隙間を埋める熱伝導性の良好な充填剤4dとから構成されている。
高熱伝導プレート4aは、良好な熱伝導性が得られればどんな材料でも構わないが、本実施の形態では銅を用いている。また、その厚さは、伝熱量と熱容量との関係から、0.5mm〜3mmが好ましく、本実施の形態では1mmを用いている。
ヒートパイプ押圧プレート4cは、良好な熱伝導性が要求され、銅を用いており、その厚さは、剛性と熱容量の観点から0.5mmを用いている。また、高熱伝導プレート4aとヒートパイプ押圧プレート4cとの固定方法は、溶接、ビス止め、接着、半田接続等が考えられるが、本実施の形態では溶接を用いている。
充填剤4dには、良好な熱伝導性が必要であり、本実施の形態では、金属粒子を含有したペースト材料を用いている。
さらに、均温化プレート4には、図2に示すように溝部5を形成している。図2(a)は、均温化プレート4の斜視図、図2(b)は図2(a)のAA断面の断面図である。溝部の深さは、浅過ぎると撓み易くする効果が少ないため、銅プレート4aの厚さの10%以上あることが好ましく、本実施の形態では、0.5mmとしている。また、溝部の幅は、
広すぎると、その熱容量の差で温度むらが生じやすいため、狭い方が好ましい。具体的には、1mm以下さらには0.5mm以下が好ましく、本実施の形態では、0.1mmとしている。
次に動作について説明する。
まず、図示なき手段により、定着ロール1を矢印の方向に回転させる。また、この定着ロール1の回転に伴って、加圧ロール2は矢印の方向に回転する。この状態で、ハロゲンランプ3を図示なき温度検出手段の検知温度にしたがって、ON・OFFし、定着ロール1の温度を170℃に加熱・保温する。この状態にて、未定着トナー画像が形成された記録紙を、定着ロール1と加圧ロール2とで形成されたニップを通過させることにより、未定着トナー画像を記録紙に定着することができる。
均温化プレート4は、定着ロール1と摺動する構成としている。均温化プレート4は、定着ロール1の軸方向への伝熱能力が非常に高いため、定着ロール1の軸方向の温度むらは非常に小さく抑えられる。A4サイズの記録紙の縦送り、200mm/secのプロセス速度の装置において、定着ロール1の温度を170℃に立ち上げた直後のA4サイズ内の軸方向の温度むらは±2℃に抑えることが出来た。
比較例として、均温化プレート4を備えない場合は、軸方向の温度むらは±7℃であり、中央部が端部より14℃高くなった。
さらに、比較例として、溝部5を形成していない均温化プレート4を用いた場合は、定着ロール1と均温化プレート4とは、端部よりも中央部の方が十分に接触するため、中央部の温度が上昇しにくく、結果的に、中央部の方が、端部よりも10℃低いという結果になった。
この均温化プレート4は、定着ロール1との離接する構造も考えられるが、本実施の形態では、離間状態から当接した時の温度むらを防止することと装置構成を簡易にすることのため、当接したままとしている。
次に、小サイズ記録紙を通紙する場合の動作について説明する。
A4サイズ縦送りの装置に対し、小サイズ紙として、A5サイズを用い、この記録紙を縦方向で、200mm/secのプロセス速度において、40枚/分の速度で連続通紙での評価を実施した。
まず、ハロゲンランプ3をON・OFFさせ、通紙領域の温度が170℃になるように定着ロール1を加熱・保温する。その後、小サイズ記録紙を連続して通紙する。100枚連続通紙後の、非通紙領域の最高温度は190℃となり、通紙領域の170℃に対し、15℃の過昇温となった。この温度であれば、定着装置として全く問題なく使用可能である。 これに対し、均温プレート4を備えていない場合は、20枚の連続通紙で、過昇温が80℃となり、実験を中断した。
さらに、溝部5を形成していない均温化プレート4を用いた場合は、100枚の連続通紙で、過昇温が60℃となった。
かかる構成によれば、均温化プレートには、その長手方向に対し非平行な方向に、溝部を形成したことにより、均温化プレートは、長手方向に撓み易く、定着ロールに均一に当接し易くなる。また、均温化プレートの長手方向に垂直な方向の断面積がほとんど変化せず、ヒートパイプへの伝熱量はほとんど低下しない。そして、均温化プレートの長手方向の伝熱は、伝熱能力の優れたヒートパイプを保持しているため、均温化プレート内の伝熱量を十分確保したまま、定着ロールに均一に当接することができ、定着ロールの端部の過昇温を低減することができる。
なお、本実施の形態では、均温化プレート4に溝部5を形成したが、図3のように高熱伝導プレート4aに切り欠き部を形成したものも好ましく用いることができる。この場合、高熱伝導プレート4aの長手方向の熱伝導は低下するが、均温化プレート4はヒートパイプ4bを備えたものであるため、長手方向の熱移動は、このヒートパイプ4bにてできるため、定着ロール1の端部の過昇温の低減は十分に行うことができる。なお、図3は、均温化プレート4を上面から見た図である。
また、本実施の形態では、溝部を、長手方向に垂直な方向としたが、これは、斜め方向であっても、効果は発揮できる。
また、高熱伝導プレート4aの内側には何等表面処理等は実施しなかったが、定着ロール1と同様にテフロン(登録商標)コーティング処理を施すことも、定着ロール1と均温化プレート4との摺動性向上に効果があり、好ましく用いることができる。
また、本実施の形態では、加熱手段としてハロゲンランプ3を備えたが、これは、定着ロール1を加熱することができれば、どの様な手段でも構わない。
また、本実施の形態において、定着ロール1を内包するベルトを用い、ベルトを介して加圧ロール2を定着ロール1に押圧する構成も好ましく用いられる。この場合、均温化プレートは、ベルトに当接する方法も、定着ロール1に当接する方法もどちらも用いることができる。さらに、MELT方式に様に、定着ロール1として、少なくとも2本のロールによりベルトを張架し、加圧ロールに加圧されない側のロールを加熱するものを用いる方法においては、ベルトを張架する2本のロールのどちらのロールに対して均温化プレート4を当接してもよく、また、直接ロールに当接するだけでなくベルトを介して押圧する構成も好ましく用いることができる。
また、本実施の形態では、加圧手段として加圧ロール2を用いたが、これは、例えば、FBNF(フリーベルトニップフューザー)の様な構成の加圧手段を用いても構わない。
(実施の形態2)
図4を用いて、本発明の実施の形態2の構成を説明する。
図4において、実施の形態1と異なるのは、均温化プレート4に溝部5の形成を施さず、
均温化プレートを2層構成としたものである。
図4において、高熱伝導プレート4aは、第1層4aaと第2層4abとで構成されている。また、膜厚0.5mmの銅プレートで形成している。また、それらの形状は、定着ロール1の外周面に倣って良好に当接され、かつ、その状態で、第1層4aaと第2層4abとが、良好に密着するよう、曲率等を設計している。さらに、第1層4aaと第2層4abとの熱的接触が良好な様、両プレートの間に熱伝導性の良好な弾性体4acを介在させている。弾性体4acには、金属粒子を分散させたペーストや、シリコーン系、フッ素系を基材としたゴムなどが好ましく用いられる。
本構成での動作について説明する。
本実施の形態のように、同一材料、同一厚さの物を2層重ねた場合は、同一材料で、2倍の厚さの物を用いた場合に比較し、撓み易さは約4倍となる。一方、均温化プレート4内での伝熱量は、2層の均温化プレート4の接触面積を十分確保しさえすれば、基本的にはその均温化プレート4の断面積に依存することになり、2層のものでも、2倍の厚さの物でも略同じとなる。
かかる構成によれば、均温化プレート4を2層とすることにより、均温化プレート4内の伝熱量の低下が少ない状態で、撓み易さを増加させることが可能となり、定着ロールの端部の過昇温を低減することができる。
また、かかる構成によれば、均温化プレート4を構成する2層のプレートの間に、熱伝導性の良好な弾性体4acを介在させたことにより、均温化プレート4の2層のプレート同士の十分な伝熱量を容易に確保することができる。
なお、本実施の形態では、高熱伝導プレート4aは2層で構成したが、これは、さらに3層等で形成しても構わない。
(実施の形態3)
図5、図6を用いて、本発明の実施の形態3の構成を説明する。
図5において、実施の形態1と異なるのは、定着ロール1として、薄肉のパイプを用いることと、それに伴い、定着ロール1に適した定着ロール支持部材7を備え、さらに、その薄肉パイプの軸方向の変形に伴い、均温化プレート4の形状を変更した事である。
図5、図6を用いてその構成を詳しく説明する。
定着ロール1は、ステンレス鋼やリン青銅等のバネ性を有する金属からなり、加圧ロール2からの加圧力により弾性変形してその断面が円形状から、加圧ローラ2と定着ローラ1との対向方向(上下方向)が短軸でかつ水平方向が長軸である略楕円形状となる。本実施形態では、定着ロール1の外径はφ30mm、肉厚0.2mmのステンレス鋼(SUS304)を用いている。上記定着ロール1の両端部を除く外周面全周には、テフロン(登録商標)コーティングが施されている。
定着ロール1の両端部に対応する位置には、定着ロール支持部材7がそれぞれ配設されている。この各定着ロール支持部材7は、筒状の形状であり、その内径が、定着ロール1の外径より大きく、本実施の形態では、φ38mmとしている。また、定着ロール1が斜行するのを防止する当接部も定着ロール支持部材7には備えている。
この定着ロール支持部材7は、軸受け8により回転自在に保持されており、図示ない駆動手段により、回転され、定着ロール1と定着ロール支持部材7よの摩擦力により、定着ロール1が回転駆動される。さらに、加圧ロール2は、定着ロール1の回転に伴って、従動駆動される。
また、定着ロール1の加熱方法、そして、未定着画像が形成された記録紙を定着ロール1と加圧ロール2とで形成するニップを通過させ、記録紙にトナー像を定着させる動作は実施の形態1と全く同じである。
次に、均温化プレート4の動作について説明する。定着ロール1のニップとの反対側の曲率半径は、定着ロール1の端部は、略、定着ロール支持部材7の内面の曲率半径と同じであり、R19mmである。この状態を図6に示す。しかしながら、定着ロール1は薄肉パイプ材を用いているため、かつ、両端部のみで支持しているため、定着ロール1の端部と中央部とでは曲率が異なる。実測によれば、両端部の曲率半径19mmに対し、中央部の曲率半径17mmであった。したがって、本実施の形態では、均温化プレート4の定着ロール1に対向する部分の曲率半径を端部よりも中央部の方が、小さくなるようにし、均温化プレート4と定着ロール1とが均一に当接されるようにしている。
かかる構成によれば、定着ロール1に薄肉パイプ材を用いたものであり、その定着ロール1の断面形状の変形に対応させ、均温化プレート4の定着ロール1に対向する側の曲率を、長手方向の中央部と端部とで異ならせたものであり、剛性の弱い定着ロール1に対しても、均温化プレート4を均一に当接することができ、これにより、定着ロール1の端部の過昇温を低減することができる。
なお、本実施の形態では、定着ロール保持部材7は、筒状の形状としたが、これは、定着ロール1を良好に回転駆動できるものであれば、例えば、半円弧状のものでも構わない。この場合は、加圧ロール2を回転駆動し、その回転に伴って定着ロール1を回転させるという方法が好ましい。
なお、本実施の形態では、均温化プレート4を、定着ロール1のニップの反対側に当接したが、これは、別の場所に当接しても構わない。その場合は、均温化プレート4の定着ロール1に対向する側の曲率は、定着ロール1における均温化プレート4を当接する場所の曲率に対応させることは言うまでもない。
本発明にかかる定着装置は、記録紙上に形成されたトナー像を定着するという効果を有し、複写機、FAX、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した電子写真機器に適用される。
本発明の実施の形態1における定着装置の概略を示す断面図 本発明の実施の形態1における均温化プレート概略を示す斜視図 本発明の実施の形態1における別構成の均温化プレート概略を示す平面図 本発明の実施の形態2における均温化プレートの断面図 本発明の実施の形態3における定着装置の概略を示す正面断面図 本発明の実施の形態3における定着装置の概略を示す側面断面図
符号の説明
1 定着ロール
2 加圧ロール(加圧部材)
3 ハロゲンランプ(加熱手段)
4 均温化プレート
5 溝部
6 切り欠き部
7 定着ロール支持部材

Claims (6)

  1. 定着ロールと、
    前記定着ロールを加熱する加熱手段と、
    前記定着ロールに加圧される加圧手段と、
    前記定着ロールの軸方向に長尺のものであり、その長手方向に対して垂直方向の断面で前記定着ロールと対向する側の形状が円弧状であり、前記定着ロールに加圧されることにより前記定着ロールの温度を均一にする、ヒートパイプを含んでなる均温化プレートとを備えたものであり、
    前記均温化プレートには、その長手方向に対し非平行な方向に、少なくとも切り欠き部、または溝部を形成したことを特徴とする定着装置。
  2. 均温化プレートは、その長手方向に垂直な面の断面二次モーメントを局所的に小さくすることにより、その長手方向に撓み易くなるように、その長手方向に対し非平行な方向に、少なくとも切り欠き部、または溝部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 定着ロールと、
    前記定着ロールを加熱する加熱手段と、
    前記定着ロールに加圧される加圧手段と、
    前記定着ロールの軸方向に長尺のものであり、その長手方向に対して垂直方向の断面で前記定着ロールに対向する側の形状が円弧状であり、前記定着ロールに加圧されることにより前記定着ロールの温度を均一にする、ヒートパイプを含んでなる均温化プレートとを備えたものであり、
    前記均温化プレートは、前記定着ロールに対向する面に平行な面に複層構造としていることを特徴とする定着装置。
  4. 均温化プレートを構成する各層の間の少なくとも一部分には、熱伝導性の良好な弾性体を介していることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 薄肉パイプ材で構成された定着ロールと、
    前記定着ロールを加熱する加熱手段と、
    前記定着ロールに加圧される加圧手段と、
    前記定着ロールの軸方向から見て前記定着ロールの外周面における前記加圧ロールと反対側の部分を覆うように略円弧状をなし、かつ前記反対側の部分を、前記定着ロールがそのロール軸回りに回転自在となるように支持する定着ロール支持部材と、
    前記定着ロールの軸方向に長尺のものであり、その長手方向に対して垂直方向の断面で前記定着ロールと対向する側の形状が円弧状であり、前記定着ロールに加圧されることにより前記定着ロールの温度を均一にする、ヒートパイプを含んでなる均温化プレートとを備えたものであり、
    前記定着ロールは、前記加圧手段による加圧力により断面形状が変形し、かつ、前記均温化プレートの前記定着ロールと対向する側は、前記定着ロールの断面形状の変形に対応させ、長手方向の中央部と端部とで曲率を異ならせたことを特徴とする定着装置。
  6. 前記曲率は、長手方向の端部に比べて中央部の方が小さくなるように設定されたことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013250393A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Oki Data Corp 定着装置および画像形成装置
JP2014052460A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Canon Inc 画像形成装置
JP2017167460A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 株式会社リコー 定着装置、及び画像形成装置
JP2019045709A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置
US11092918B1 (en) 2020-03-27 2021-08-17 Fujifilm Business Innovation Corp. Heating device and image forming apparatus including heat pipe having flat outer surface

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