JP2007199027A - ニキビの分類法及び該分類による鑑別法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 的確なニキビの改善に有用な手段を提供する。
【解決手段】 1)血中におけるBAP値の大きさを指標とし、前記BAP値が正常値からの乖離幅が大きいほど、ニキビの状態が重篤であると判別してニキビを鑑別する。これとは独立に、2)血球における好中球の割合を指標とし、該好中球の割合が高いほど、ストレスがニキビの素因としての比重が高いと判別し、ニキビの素因を鑑別する。これらを総合して、1)のニキビの鑑別法で鑑別されるニキビの状態と、2)のニキビの素因の鑑別法で鑑別されるニキビの素因によってニキビを分類し、該分類に従って、ニキビの対処を行う。
【選択図】 なし

Description

本発明は、肌の改善に有用なニキビの鑑別法並びにニキビ改善のためのアドバイス方法に関する。
古来より、ニキビは完治後もその跡を明確に肌に残すことがあるため、悩ましい皮膚異常として認識されてきたし、殆どの人が成人するまでの間に、ニキビを多発する期間を過ごすことから、身近な皮膚異常であるとも言える。通常の場合は身体の成熟に伴い、ニキビはきれいに消失し、再発も殆ど起こらなくなるが、個人によっては、重篤なニキビが40代に至るまで出現する場合も存する。又、その出現の程度については、多発期間は一致するものの、発生頻度は極めてばらつきの大きいものであることが知られている。ニキビの原因としては、脂質の代謝異常、アクネ菌の代謝産物によって誘導される炎症、インターフェロンの過剰活性化による炎症、生体内酸化ストレスの亢進による炎症等、その素因については種々の説が存し、定説はまだ存しないのが現状であるといえる。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4を参照)その一方、ニキビの存在は肌の手入れに与える影響は大きく、ニキビが存すれば、肌全体の手入れ方法も変えなければならず、その意味でもニキビは改善する必要の存する皮膚異常であるということもできる。(例えば、特許文献5、特許文献6を参照)
一方、血中におけるBAP値或いは血球における好中球の割合とニキビの関係については全く知られていないし、ニキビにおいて、分類すべきクラス分けが存することも全く知られていない。又、この様なニキビの分類を行うことにより、より効果的なニキビの改善がなし得ることも全く知られていない。
特開2004−4109号公報 特開2002−98702号公報 特開2000−201899号公報 特開平11−28193号公報 特開平08−299288号公報 特開平08−75685号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、的確なニキビの改善に有用な手段を提供することを課題とする。
この様な状況下、本発明者らは、的確なニキビの改善に有用な手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ニキビを血中におけるBAP値の大きさと血球における好中球の割合を指標に分類し、ストレスにより重篤化したニキビを選別し、ストレスを緩和する処置を行うことにより、この様なニキビを的確に改善できることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す通りである。
(1)血中におけるBAP値の大きさを指標とし、前記BAP値が正常値からの乖離幅が大きいほど、ニキビの状態が重篤であると判別することを特徴とする、ニキビの状態の鑑別法。
(2)血球における好中球の割合を指標とし、該好中球の割合が高いほど、ストレスがニキビの素因としての比重が高いと判別することを特徴とする、ニキビの素因の鑑別法。
(3)1)請求項1に記載のニキビの鑑別法で鑑別されるニキビの状態と、2)請求項2に記載のニキビの素因の鑑別法で鑑別されるニキビの素因によって分類されることを特徴とする、ニキビの分類法。
(4)(3)に記載のニキビの分類法において、ニキビを有する被験者のニキビの状態が重篤であり、且つ、ストレスがニキビの素因として比重が高かった場合に、被験者に対して交感神経の活動を抑制する処置を勧めることを特徴とする、ニキビの改善のためのアドバイス方法。
(5)前記被験者が、エステティック施術店に、エステティックにより、肌改善のために訪れた顧客であることを特徴とする(4)に記載のアドバイス方法。
本発明によれば、的確なニキビの改善に有用な手段を提供することができる。
本発明の特徴は、ニキビの素因が複数存在し、その素因と重篤度によってニキビを分類し、分類ごとに適した処置を行うことにより、的確なニキビの改善につながることを旨とする。取り分け、この様な重篤度と素因とを数字を以て、客観的に行うことがこれまでなされていなかったが、前記重篤度を血中の抗酸化度、好ましい具体例としては、BAP値によって判別し、素因としてのストレスの有無を血球における好中球の割合によって判別することにより、これまで従来の治療で有効に治療できなかったニキビが、ストレスを素因として、抗酸化度が低く抑制されて重篤化しているものであることが判明した。素因がストレスであるため、この様なニキビはストレスを軽減することにより、通常の処置を行うことにより、快方に推移することを見いだした。即ち、BAP値などのような抗酸化指標と、血球組成における好中球の割合の指標の二軸により、ニキビを4分類することにより、もっとも予後の好ましくないストレスを素因として、抗酸化力の低下で悪化しているニキビを改善することができ、以て、ニキビの的確な改善が行える。
第一の指標となる抗酸化指標としては、抗酸化指標として使用されているものであれば特段の限定なく使用することができるが、好ましくは、BAP値を用いることができる。BAP値は血液検査の検査項目にも上げられる場合があるほど、血液の性状値としては一般的であり、その測定方法も既に確定している。測定方法としては、例えば、IRAM S.R.L社製の「FRAS4」を使用して測定することができる。通常健常人はBAP値は2500μM程度であるが、重篤なニキビ患者になると、2000μM以下に低下する。この様なBAP値の正常値は既に世の中に流布されているものを使用することもできるし、健常人を10〜50名集めて、BAP値を計測し、これより正常値を独自に設定することもできる。簡易的には、2200μMを閾値として、これより低い場合には、その低さに応じて抗酸化力が低下していると判別することができる。
血球における好中球の割合も一般的な血液の測定値であり、常法によって計測できる。通常は自動血球計測装置を用いて計測することができ、この様な測定は一般的な血液検査の受託機関に委託して測定することができる。この様な受託機関としては、例えば、三菱ビーシーエル株式会社などが好ましく例示できる。この様な好中球の比率は正常人では40〜75%程度である。その中で、更に、ストレスとの関係で分類をすると、ストレスの過負荷である場合には、60%を超えた値となり、免疫力低下、炎症反応の増加により疾病を引き起こしやすい状態となる。この様な好中球比率の正常値は既に世の中に流布されているものを使用することもできるし、正常人を10〜50名集めて、好中球比率を計測し、これより正常値を独自に設定することもできる。簡易的には、60%を閾値として使用することができる。
本発明のニキビの分類法では、前記の血中におけるBAP値が2200μM以下であるか、それを越えたものであるかという因子と、血球組成において、好中球の比率が60%を越えるか否かの因子とで、大きくは、4種に分類される。即ち、(1)BAPが2200μM未満であり、且つ、好中球比率が60%以下であるもの、(2)BAPが2200μM未満であり、且つ、好中球比率が60%を越えるものであるもの、(3)BAPが2200μM以上ものであり、且つ、好中球比率が60%以下であるもの及び(4)BAPが2200μM以上ものであり、且つ、好中球比率が60%を越えるものの4種に分類できる。勿論この4分類を更に詳細に分類することも可能であり、その様な分類も本発明の技術的範囲に属する。特にこの4分類の中では、(2)のBAPが2200μM未満であり、且つ、好中球比率が60%を越えるものがニキビを悪化する可能性があり、予後の悪いものである。
(2)の分類のニキビにおいては、ストレスの過負荷が大きな増悪要因となっており、この増悪要因のために、炎症の存在が、ストレスのさらなる負荷を呼び、更にこのストレスの増負荷が更にストレスの負荷量を増やすという悪循環を形成し、ニキビの予後を更に悪い方へと導いている。従って、この様なニキビを改善するためには、ストレスの負荷量を軽減することが第一に必要となる。この様なストレスの軽減方法としてはエステティックの施術処理が好ましく例示でき、該エステティックの施術処置としては、ラベンダーなどの精油を含有する、油性液体成分を80質量%以上含有する、オイル・マッサージ料を用いて、緩やかに顔面からデコルテ部分にかけて力をかけずに軽くマッサージを施す処置が好ましく例示できる。その後に、ウルソール酸、ウルソール酸のエステル或いは塩を含有する保護化粧料で処置することにより過負荷のストレスを軽減することができる。この様にストレスを軽減することにより、前記悪循環を断絶せしめ、以て、ニキビの炎症を快方に推移せしめる。これは、この様な処置がストレスの過負荷によって亢進した交感神経系を鎮め、体内の炎症系を抑制するためと考えられる。即ち、この様な人には、前記のエステティック処置を勧めるアドバイスを行うことがニキビの改善となり、該エステティックの処置を勧めるアドバイスが、本発明に言う、交感神経を鎮める処置を行うアドバイスの一例になる。その他、座禅を組む、ヨガを行うなどの処置を勧めるアドバイスも交感神経を鎮める処置のアドバイスに属する。
前記ストレスを軽減するための処置に用いる化粧料には、前記の成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を含有することができる。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。これらの成分を常法に従って処理することにより、前記の化粧料は製造することができる。
以下に、実施例をあげて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
ニキビで皮膚科の医院に通院しているニキビ患者98名と、外観上ニキビの存在を確認できず、且つ、本人もニキビを有する認識を持たない「健常人」24名より、静脈血を採取し、ヘパリンとともに処理し血漿を分離し、血漿のBAPをIRAM S.R.L社製の「FRAS4」を使用して測定した。結果を図1に示す。この図に示すとおり、ニキビ患者においては、健常人に比較してBAP値が有意(危険率0.0001未満)に低いことがわかる。これはBAP値とニキビの症状とが相関していることを意味する。ニキビ患者のBAP値が、BAPの正常値よりどの程度乖離して小さいかを判別することにより、ニキビの状態、即ち、重篤度が鑑別できると言える。
実施例1のニキビ患者98名について、全血を採取し、三菱ビーシーエル株式会社に委託して、血球における好中球の割合を測定してもらった。測定は、自動血球計測装置により行った。同時に特開2003−38449号に記載のSOC値(首尾一貫感覚値)の測定法に準じて、SOC値を算出し、100未満を自覚的ストレス程度が高いと判別し、100以上の場合には自覚的ストレス程度が高くないと判別した。ニキビ患者における、自覚的ストレス程度と好中球の比率の関係を図2に示す。この図より、ニキビ患者において、該ニキビの素因が、ストレスであるものが存し、その様なストレスを素因とするニキビ患者においては、他の素因のニキビ患者に比して血球における好中球の比率が高いことがことがわかる。言い換えれば、ニキビ患者の血球における好中球の比率を調べ、好中球の比率が高い場合には、その素因がストレスであると判別できることもわかる。
無作為に抽出したパネラー23名について、採血を行い、その一部をヘパリン処理し、血漿を分離してBAPを測定した。残りの全血より、血球における好中球の割合を計測した。BAPが2200μM未満のパネラーを拾ったところ、5名が存在し、5名全員の顔面に10個以上のニキビの存在を確認した。この5名の好中球の比率は、60%を越えるものが3名存在した。この5名に下記に示すマッサージ料を用いて、週3回(月、水、金)エステティックのマッサージ施術を顔面及びデコルテ部分に施した。この作業は3週間連続して行った。4週目に再度採血し、検査を行ったところ、BAPは上昇傾向にあったものの、全員が2200μM未満であったが、好中球の比率は全員が60%以下であり、エステティック施術前に好中球比率が60%以上であった3名の内2名には、ニキビの個数の減少が観察された。これより、本発明の鑑別法、アドバイス方法の的確さが認められた。
Figure 2007199027
本発明は、ニキビの改善に応用できる。
実施例1の結果を示す図である。 実施例2の結果を示す図である。

Claims (5)

  1. 血中におけるBAP値の大きさを指標とし、前記BAP値が正常値からの乖離幅が大きいほど、ニキビの状態が重篤であると判別することを特徴とする、ニキビの状態の鑑別法。
  2. 血球における好中球の割合を指標とし、該好中球の割合が高いほど、ストレスがニキビの素因としての比重が高いと判別することを特徴とする、ニキビの素因の鑑別法。
  3. 1)請求項1に記載のニキビの鑑別法で鑑別されるニキビの状態と、2)請求項2に記載のニキビの素因の鑑別法で鑑別されるニキビの素因によって分類されることを特徴とする、ニキビの分類法。
  4. 請求項3に記載のニキビの分類法において、ニキビを有する被験者のニキビの状態が重篤であり、且つ、ストレスがニキビの素因として比重が高かった場合に、被験者に対して交感神経の活動を抑制する処置を勧めることを特徴とする、ニキビの改善のためのアドバイス方法。
  5. 前記被験者が、エステティック施術店に、エステティックにより、肌改善のために訪れた顧客であることを特徴とする請求項4に記載のアドバイス方法。
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