JP2007198808A - 風向計および風向風速計 - Google Patents

風向計および風向風速計 Download PDF

Info

Publication number
JP2007198808A
JP2007198808A JP2006015697A JP2006015697A JP2007198808A JP 2007198808 A JP2007198808 A JP 2007198808A JP 2006015697 A JP2006015697 A JP 2006015697A JP 2006015697 A JP2006015697 A JP 2006015697A JP 2007198808 A JP2007198808 A JP 2007198808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind direction
wind
data
wind speed
anemometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006015697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4573176B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Hishinuma
弘行 菱沼
Masaharu Kato
正晴 加藤
Hiroaki Kamei
宏映 亀井
Kenichi Arai
健一 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2006015697A priority Critical patent/JP4573176B2/ja
Publication of JP2007198808A publication Critical patent/JP2007198808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4573176B2 publication Critical patent/JP4573176B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)

Abstract

【目的】 従来の風向計を見慣れていない人でも風の吹いていく方向を容易に把握することでき、かつ風向を誤認するおそれの極めて小さい、視認性および利便性を向上させた技術を提供する。
【構成】 概ね円柱形をなし、その円柱形の底面部(2A)、円柱形の上面となる透明蓋部(7A)、および円柱形の周面となる側壁(4A)によって風向計匿体(5A)と、その風向計匿体(5A)の内部において、長手方向の一端を底面部(2A)の中心軸(2a)に軸支される風向針本体(6A)と、 底面部の内壁に配置された目盛板(3A)とを備える。その風向針本体(6A)における軸支された中心軸(2a)とは反対側の端部には、矢印が中心軸方向を向くように表現された矢尻部(6c)および目盛板に配置された風向目盛または風向を示す文字列を明示するための中空円形状の風向指示部(6d)を備える。風向針本体(6A)の自由端は、風向データに基づいて風向を示すように中心軸(2a)を回転中心として回動するように形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、風向データおよび風速データを表示するための技術に関し、特に、風向および風の吹いていく方向の誤認識を防止するために好適な技術に関する。
図23(a)は、従来の風向計の外観形状を示したものである。この風向計は、風向計の指針が南西(SW)から北東(NE)に向かって矢視されている状態で、北東から南西に向かって風が吹いていることを示している。また、図23(b)に示すランプ型の風向計においては、長方形に形成されたランプ表示部分の一つが点灯することで風向を示すようになっている。なお、「風向」とは一般的に風上のことを示す。
また、特許文献1に該当するような技術もある。この技術は、風速、風量のセンシング部に筒型の導風管を取り付けることによって指向性を持たせ、導風管の回転角度と検知風速の大小関係から、風向を求められるようにした技術である。
特開2000−162229号公報
さて、図23(a)に示した従来の風向計では、矢尻部が指す向きが風上となっている。 すなわち、「風向」とは風が吹いてくる方向を示すのである。
したがって、風向計に精通していない人が見た場合には、風上と風下を逆に認識してしまうおそれがある。矢印はいわゆるベクトル表示と同じであるため、風のベクトルと一致させて認識しがちだからである。
さて、火災発生などの緊急時においては正確な風向を把握することが、その後の対応についても重要な判断要素となる。しかし、風向計に精通していない人は、前述のような理由によって風の吹いていく方向を誤認する可能性がある。また、風向計に精通している人でも、緊急時の緊張によって、勘違いも生じる可能性は低くない。
緊急時に誤認や勘違いが生じてしまったら、深刻な問題に発展してしまうおそれがある。例えば、発電所敷地内で火災が発生したとする。この場合は、通常[火点]よりも風上に現地対策本部を設置するが、風上と風下を誤認してしまったら、現地対策本部を[火点]よりも風下に設置してしまう可能性さえある。
このような災害時の風向の誤認は、二次的被害を生じさせてしまう、被害の拡大を食い止められないというおそれがあった。したがって、風向計に精通している人のみならず、万人が風向を容易に把握することができる技術が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、使用者が風向計に精通しているか否かに関わらず、風向および風の吹いていく方向を容易に把握することが可能な汎用性の高い技術を提供することである。また、風向と風速を関連させることで視認性および利便性を格段に向上させた技術をあわせて提供する。
請求項1から請求項3に記載の発明の目的は、風向および風の吹いていく方向を容易に把握することができ、視認性および利便性を格段に向上させた風向計を提供することにある。
請求項4から請求項7に記載の発明の目的は、風向を容易に把握することができ、風速を関連させつつ視認性および利便性を格段に向上させた風向風速計を提供することにある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、風向センサーが測定した風向データを表示する風向計(1A)に係る。
すなわち、概ね円柱形をなし、その円柱形の底面部(2A)、円柱形の上面となる透明蓋部(7A)、および円柱形の周面となる側壁(4A)によって風向計匿体(5A)と、その風向計匿体(5A)の内部において、長手方向の一端を底面部(2A)の中心軸(2a)に軸支される風向針本体(6A)と、 底面部の内壁に配置された目盛板(3A)とを備える。
その風向針本体(6A)における軸支された中心軸(2a)とは反対側の端部には、矢印が中心軸方向を向くように表現された矢尻部(6c)および概ね中空円形状の風向指示部(6d)を備える。前記風向針本体(6A)の自由端は、風向データに基づいて風向を示すように中心軸(2a)を回転中心として回動するように形成したことを特徴とする。
(作用)
本請求項に係る風向計は、風向指示部(6d)が風向目盛または風向を示す文字列上に存し風向を明示するものの、矢尻部(6c)が風の吹いていく方向を同時に示している。
したがって、従来の風向計を見慣れている人でも風向を誤認するおそれが極めて小さく、従来の風向計を見慣れていない人でも、風の吹いていく方向を直感的に捉えやすい。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、風向センサーが測定した風向データを表示する風向計(1)に係る。
すなわち、概ね円柱形をなし、その円柱形の底面部(2)、円柱形の上面となる透明蓋部(7)、および円柱形の周面となる側壁(4)によって風向計匿体(5)と、その風向計匿体(5)の内部において、不透明の目盛板(3)であって、目盛板支持部(8)によって透明蓋部(7)に平行に支持され、側壁(4)との間隙を有した目盛板(3)と、風向針本体(6)であって、底面部(2)の中心軸(2a)に軸支される風向針支持部(6a)、およびその風向針支持部(6a)の一端から連続して側壁(4)の内側に沿って立ち上がり、側壁(4)と目盛板(3)との間隙を通過し、目盛板(3)の表面に沿って折り返される風向指針(6b)からなる風向針本体(6)とを備える。
風向指針(6b)は、その一部に概ね中空円形状の風向指示部(6d)を有するとともに、端部を矢尻形状とした矢尻部(6c)とし、前記風向針本体(6)は、風向データに基づいて前記矢尻部(6c)が風の吹いていく方向を示すように中心軸(2a)を回転中心として回動するように形成したことを特徴とする。
(作用)
風向針本体(6)は、底面部(2)の中心軸(2a)を回転中心として回動し、表示すべき風向データに基づいて風の吹いていく方向を矢尻部(6c)が示す。風向指針(6b)の矢尻部(6c)の尖端と風の吹いていく方向とを一致させたことにより、従来の風向計を見慣れていない人や緊急時にでも直感的に風の吹いていく方向が把握できる。一方、従来の風向計を見慣れている人でも、風向指針(6b)が風向を示す位置に存し、風向指示部(6d)が風向目盛または風向を示す文字列を明示することから、風向の把握において混乱するおそれは極めて小さい。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項1および請求項2に記載の風向計を限定したものであり、
前記目盛板(3)には方位を示す目盛および文字列を配置し、前記風向指示部(6d)が風向目盛または風向を示す文字列を明示するような構造としたことを特徴とする。
(作用)
方位を示す目盛および文字列が目盛板(3)に配置され、風向として読み取るべき方位を風向指示部(6d)が明示することで、風向を一目で判別することができる。なお、請求項2に係わる風向計の目盛板(3)は不透明であるため、前記風向針支持部(6a)を視覚的に隠蔽し、風向指針(6b)の視認性を損なわないことを特徴としている。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、アナログデジタル変換器でデジタル変換し、その変換されたデジタル信号としての風向データおよび風速データを受信する風向風速データ受信部を備えた風向風速計(10)に係る。
すなわち、前記風向風速データ受信部を内蔵し、その風向風速データ受信部が受信した風向データおよび風速データをデジタル表示させるためのデータ表示用パネル(12)を一部に搭載した風向風速計本体(11)を有する。
前記データ表示用パネル(12)は、風向を示すために配置された文字列と、データ表示用パネル(12)の略中心部に配置され、前記風速データがデジタル表示される風速データ表示部(13)と、その風速データ表示部(13)を中心とした円周状に配置され、前記風向データがデジタル表示される風向データ表示部(14)とを備える。前記風向データ表示部(14)は、風速データに応じて風向データ表示部(14)の大きさを変化させることが可能な風向風速計である。
(作用)
データ表示用パネル(12)の風速データ表示部(13)に、風向風速データ受信部が受信し、アナログデジタル変換器でデジタル変換された風速データを表示する。データ表示用パネル(12)の風向データ表示部(14)に、風向風速データ受信部が受信し、アナログデジタル変換器でデジタル変換された風向データを表示する。この風向データ表示部(14)は風速データの大小に応じて大きさが変化する。例えば、風速が2mの時と10mの時とでは、風向データ表示部(14)の大きさが変わることになる。このような形態とすることで、風向、風速の概略値を一目するだけで把握することができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の風向風速計を限定したものである。
すなわち、前記風向データ表示部は、風速データを段階的に区分し、その区分結果に応じて前記風向データ表示部を三段階に表示することを特徴とする。
(作用)
風向データ表示部を三段階に可変表示させることで、風向と風速を同時に視認することができる。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の風向風速計を限定したものである。
すなわち、前記風向データ表示部は、第一表示部、第二表示部および第三表示部から形成されるとともに、各表示部の大きさは受信した風速データを段階的に区分し、第一表示部は第二表示部よりも面積が小さく、第二表示部は第三表示部よりも面積が小さいという関係であることを特徴とする。
(作用)
例えば、受信した風速データが2m/sであるときは、第一表示部がデジタル表示され、受信した風速データが8m/sであるときは、第二表示部がデジタル表示され、受信した風速データが10m/sであるときは、第三表示部がデジタル表示されるようになる。風速データの大小に応じて風向データ表示部が可変するため、より風速と風向との現況を把握しやすくなる。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の風向風速計を限定したものであり、
前記第一表示部をグリーン系カラー、第二表示部をイエロー系カラーおよび第三表示部をレッド系カラーによってデジタル表示したことを特徴とする。
(作用)
各表示部がカラー別に識別表示されているため、視認性が向上する。また、風速が小さい順から大きい順に向かってグリーン系カラー、イエロー系カラー、レッド系カラーとしていることで、警報的な役割を果たすことにも寄与する。
請求項1から請求項3に記載の発明によれば、風向および風の吹いていく方向を容易に把握することができ、視認性および利便性を格段に向上させた風向計を提供することができた。
請求項4から請求項7に記載の発明によれば、風向および風の吹いていく方向を容易に把握することでき、風速との関連性、視認性および利便性を格段に向上させた風向風速計を提供することができた。
本発明の実施の形態について、図面を参照させながら説明する。ここで使用する図面は、図1から図23である。図1は、風向計の外観を示した概略図であり(a)は平面図、(b)は断面斜視図である。図2は、図1の風向計に方位識別部を配置した形態を示した図であり、(a)、(b)にてバリエーションを示す。
図3は、他の風向計の外観を示した概略図であり(a)は平面図、(b)は斜視図、(c)は側面断面図である。図4は、風向風速計の外観を示した概略図であり、図5は、風向データ表示部の形態を示した図であり、図6は、風向風速計の外観を示した概略図である。
図7は、風向風速表示システムAの全体構成を示した概略図であり、図8は、端末装置のハードウェア構成を示したブロック図であり、図9は、端末装置の表示部に表示された風向風速データを示した概略図であり、図10は、風向風速表示システムAにおける各処理およびデータの流れを示したフローチャートであり、図11は、端末装置において風向風速データを算出し、表示部に表示するための内部プログラムを示したフローチャートであり、図12は、風向風速およびオブジェクトの表示イメージを示した図である。
図13は、風向風速表示システムBの全体構成を示した概略図であり、図14は、風向風速計算機のハードウェア構成を示したブロック図であり、図15は、監視用ディスプレイに表示された各種データを示した概略図であり、図16は、風向風速表示システムCの全体構成を示した概略図であり、図17は、風向風速表示システムCにおける各処理およびデータの流れを示したフローチャートであり、図18は、風向風速表示システムDの全体構成を示した概略図であり、図19は、風向風速表示システムDにおける各処理およびデータの流れを示したフローチャートである。
図20は、ジャイロ付き端末装置の外観形状を示した図であり、(a)は、端末装置の表示部に正対する者が北を向いている場合を示し、(b)は、端末装置の表示部に正対する者が南を向いている場合を示す。図21は、ジャイロ付き端末装置のハードウェア構成を示したブロック図であり、図22は、ジャイロ付き端末装置の方位取得から地図データの出力までの処理を示したフローチャートである。
(風向計)
図1に示すように、風向計1は、概ね円柱形をなし、風向センサーが測定したアナログ信号としての風向データを受信する風向データ受信部(図示は省略)を備える。また、円柱形の底面部2と、円柱形の上面となる透明蓋部7と、円柱形の周面となる側壁4とによって風向計匿体5をなす。
その風向計匿体5の内部においては、不透明の目盛板3であって、目盛板支持部8によって透明蓋部7に平行に支持され、側壁4との間隙を有した目盛板3と、風向針本体6であって、底面部2の中心軸2aに軸支される風向針支持部6aと、その風向針支持部6aの一端から連続して側壁4の内側に沿って立ち上がり、側壁4と目盛板3との間隙を通過し、目盛板3の表面に沿って折り返される風向指針6bとからなる風向針本体6とを備えている。
目盛板3は、透明蓋部7と同心円上に配置され、目盛板3の概ね中央部3aにおいて目盛板支持部8と、透明蓋部7の概ね中央部7aにおいて目盛板支持部8と固定することにより、透明蓋部7に支持されている。
また、風向針本体6は、底面部2の中心軸2aを回転中心として固定され、中心軸2aから底面部2と側壁4との接合部となる第一接点4a付近にて折り曲げられることにより側壁4の内側に沿って立ち上がり、目盛板3上面まで立ち上がった位置において目盛板3の中心に向かい目盛板3の表面に沿って折り返され、その端部は矢尻部形状をなし、それを矢尻部6cとする。この矢尻部6cが、風の吹いていく方向を示すように、風向針本体6は中心軸2aを回転中心として回動するのである。
すなわち、風向針本体6は、底面部2の中心軸2aに対し、風向データ受信部が受信した風向データを伝達して風向針本体6を回動させる回動機構(図示は省略)を備えている。その回動機構は、例えば、風向データ受信部が受信した風向データが「北東から南西に向かう風」であれば、その風向データに基づいて、風向針本体6の矢尻部6cの先端が南西に向かうように、中心軸2aを中心として回動させる。従来の風向計を見慣れていない人において、目盛板3の周縁から中心方向に向かう矢尻部6cを見れば、「風が吹いていく方向を矢尻部6cの先端が示している」と直感的に捉えやすいからである。
目盛板3は、不透明な素材によって形成され、底面部2に配置される風向針支持部6aを視覚的に隠蔽するように構成している。これにより複雑な風向針本体6のうち必要部位のみを表現し、視認性を損なわないものとしている。
また、風向指針6bが風向を示す位置に存し、風向指針6bの一部は風向指示部6dとして概ね中空円形状をなし、風向目盛または風向を示す文字列を明示するように工夫されている。すなわち、前述したように、風向指針6bは従来の風向計を見慣れていない人が風の吹いていく方向を直感的に捉えやすいよう矢尻部6cを備えているものの、風向指針6bの位置を風向目盛および風向を示す文字列部分に限定する構造とし、更に風向指示部6dを備えることにより、従来の風向計を見慣れている人も風向を誤認しないように工夫している。
(図2)
図2では、風向計1に方位識別部(目盛および文字列)を配置した形態を示している。これは、目盛板3の表面に、各方位を識別するために、正面視で時計回りにN(北)、NE(北東)、E(東)、SE(南東)、S(南)、SW(南西)、W(西)、NW(北西)および目盛を刻印(または印刷)している。このため、風向計1を見た場合に、風向針本体6の矢尻部6cが示す方向により風の吹いていく方向を、また、方位識別部および風向指示部6dにより風向を、それぞれ容易に把握できる。
なお、図2(b)のように、側壁から風向計匿体内側に突き出すように第二目盛板を配置し、風向指示部6dを矢尻部6cと対角の位置に備えるようにしてもよい。
本実施形態の風向計によれば、風上から風下に向かって矢尻部6cの尖端が向くように配慮されているため、従来の風向計を見慣れていない人にとっても風の吹いていく方向を容易かつ直感的に把握することが可能になる。したがって、風の吹いていく方向の誤認を低減し、緊急時対応に無用の混乱を避けることに寄与する。
また、風向指針6bが風向を示す位置に存し、風向指針6bの一部は風向指示部6dとして概ね中空円形状をなし、風向目盛または風向を示す文字列を明示するように工夫されていることにより、従来の風向計を見慣れている人でも、風向を誤認するおそれが極めて小さい。
図3は、風向計1の他の実施形態を示している。
図3(a)から(c)に示す風向計1Aは、概ね円柱形をなし、風向センサーが測定したアナログ信号としての風向データを受信する風向データ受信部(図示は省略)を備え、円柱形の底面部2Aと、円柱形の上面となる透明蓋部7Aと、円柱形の周面となる側壁4Aとによって風向計匿体5Aと、その風向計匿体5Aの中心軸2aに軸支される風向針本体6Aと、その風向計匿体5Aの底面部2Aの内壁に配置された目盛板3Aを備えている。
風向針本体6Aは、底面部2Aの中心軸2aから略半径に亘って覆うように配設され、中心軸2aの反対側に風の吹いていく方向を矢視する矢尻部形状の矢尻部6cおよび目盛板3Aに記された風向目盛または風向を示す文字列を示すための概ね中空円形状の風向指示部6dを有する。この矢尻部6cが風の吹いていく方向を示し、風向指示部6dが風向目盛または風向を示す文字列を明示するように、風向針本体6Aは中心軸2aを回転中心として回動する。
風向針本体6Aは、底面部2Aの中心軸2aに対し、風向データ受信部が受信した風向データを伝達して風向針本体6Aを回動させる回動機構(図示は省略)を備えているので、従来の風向計を見慣れていない人において、矢尻部6cを視認することで「風が吹いていく方向を矢尻部6cの先端が示している」と直感的に捉えやすくなる。また、風向指示部6dが、風向目盛または風向を示す文字列付近に存し、風向目盛または風向を示す文字列を明示することから、従来の風向計を見慣れている人にも違和感がない。
なお、風向針本体6Aのうち矢尻部6cおよび風向指示部6dを除く部分は、アクリル樹脂などの透明素材によって形成されているため、あたかも矢尻部6cおよび風向指示部6dのみが移動するように見えることに特徴を有す。
(風向風速計)
図4に示す風向風速計10は、図示しない風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、図示しないアナログデジタル変換器でデジタル変換し、その変換されたデジタル信号としての風向データおよび風速データを受信してデジタル出力するものである。
風向風速計10は、風向データおよび風速データを受信する風向風速データ受信部を風向風速計本体11に内蔵し、風向風速計本体11の前面には、風向風速データ受信部が受信した風向データおよび風速データをデジタル表示させるためのデータ表示用パネル12を搭載している。
データ表示用パネル12には、方位を示すために配置されたNやNEなどの方位識別部(文字列)と、データ表示用パネル12のほぼ中心付近に風速データをデジタル表示する風速データ表示部13と、方位識別部の内側位置に配置した風向データ表示部14とを備えている。
この風向データ表示部14は、N(北)、NE(北東)、E(東)、SE(南東)、S(南)、SW(南西)、W(西)、NW(北西)を示す八方位と、その八方位間の各方位を示す合計十六方位の風向データ表示部が配置されている。
(図5)
風向データ表示部14は、風速データに応じて表示する面積を段階的に変化させることができるようにしている。すなわち、風向データ表示部14は、風速データが安全な範囲である場合に表示される第一表示部14a、風速データが注意すべき範囲である場合に表示される第二表示部14b、および風速データが警告すべき範囲である場合に表示される第三表示部14cからなる。各表示部に異なった発光ダイオードを埋設することによって、区別されたデジタル表示を可能としている。
各表示部の大きさは、第一表示部14aを一番小さく、第二表示部14bは第一表示部14aよりも大きく、第三表示部14cを最も大きく形成している。また、位置関係は、データ表示用パネル12の基板上に第三表示部14cを載置し、その第三表示部14c上に第二表示部14bを載置し、第二表示部14b上に第一表示部14aを載置している。発光ダイオードの発光カラーとしては、第一表示部14aがグリーン、第二表示部14bがイエロー、第三表示部14cがレッドとしている。交通信号に合わせることによって、大半の人において既にできあがったイメージ(赤は危険、黄色は注意)からずれないように配慮している。
(図6)
例えば、図6(a)は、受信した風向データがNE(北東)、風速データが10m/sであり、レッドの第三表示部14cが発光している場合を示している。やや時間が経過して風速が5m/sに減少したとすると、図6(b)に示すように、風速データ表示部13には、[5m/s]と表示され、風向データ表示部14は、レッドの第三表示部14cが消灯し、イエローの第二表示部14bが発光する。
以上のように、風向風速センサーからデジタル変換された風向データおよび風速データを受信した風向風速計10は、風速の変化に応じて風向データ表示部14の大きさ、カラーを変化させることができる。このため、利用者は視覚的に現況を容易に把握できる。
なお、風速データの段階表示の閾値(しきい値)は予め設定しておくが、用途や環境などの条件に応じて任意に変更可能である。
(風向風速表示システムA)
図7は、風向風速表示システムAの全体構成を示した概略図である。
風向風速表示システムAは、アナログ信号の風向データおよび風速データをデジタル信号へと変換し、その変換した風向データおよび風速データを端末装置20における表示部に表示可能としたシステムである。すなわち、風向データおよび風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサー30と、その風向風速センサー30が測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器(以下、A/D変換器と表記する)40とを備えている。
風向風速センサー30は、風向および風速を統合して検知可能なものであり、風向および風速を測定可能なセンサーと、そのセンサー出力を例えば、0―360deg:4−20mAの電流に変換するアナログ変換器とを備えて構成されている。A/D変換器40は、アナログ変換器が出力したアナログ信号を、端末装置20に取り込んで表示部に表示するために、デジタル信号へと変換する機能を有する。
(図8)
端末装置20は、図8に示すように、装置全体を制御するとともに、各種演算処理を行うCPU21、各種データを書き込む際に、それらのデータを一時的に展開するRAM(ランダムアクセスメモリ)22、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトおよび各種データが記憶される記憶部23、マウスやキーボード等の入力部24、ディスプレイ等の表示部(以下、モニタと表記する)25、インターネットやイントラネットなどの電気通信回線に接続可能な通信部26、各種データをプリンタ等に出力可能な出力部27および各種データの入出力部である入出力ポート28を備えて構成されている。
一般的な端末装置20としては、USBメモリなどの外部入力装置を接続可能な入力ポート29を備えた、いわゆるパーソナルコンピュータ(PC)である。記憶部23には所定区域における地図データが記憶されており、本実施形態においては、火力発電所内の各施設や地点ポイント等からなる地図データが記憶されている。
(図9)
図9に、A/D変換器40がデジタル変換した風向データおよび風速データを端末装置20が取得し、それら各データをモニタ25に表示させた形態を示す。なお、モニタ25に表示される風向風速データは、風速データを数値で示す風速データ表示部および風向データを△マークで示す風向データ表示部とからなるが、説明の便宜上、図9はモニタ25の一部を示すのみとする。
図9(a)には、A/D変換器40から出力された風速データ[2m/s]、風向データ[NE:北東]をモニタ25にデジタル表示させた形態を示す。図9(a)の右側に注記されているように、風速データが2m/sの場合には、△マークが小型、△マークのカラーはグリーンとなり、この場合には、監視者に風速が安全な範囲であることを伝えることができる。また、図9(b)は、取得したデータが、風速データ[8m/s]、風向データ[NE:北東]である。この場合には、△マークは中型、△マークのカラーはイエローとなり、監視者に風速が注意すべき範囲であることを伝えることができる。
また、図9(c)は、取得したデータが、風速データ[10m/s]、風向データ[NE:北東]である。この場合には、△マークは大型、△マークのカラーはレッドとなり、監視者に風速が危険な範囲であることを伝えることができる。
受信した風速データの変化に応じて風向データの△マークの大きさやカラーが変化するため、端末装置20のモニタ25を監視するだけで現況を把握することが容易となる。なお、本実施形態では、風速データが[5m/s]、[10m/s]の各風速ポイントに達すると、風向データ表示部の大きさやカラーが変化するように設定している。この風向データ表示部の可変に必要な風速データの設定値は、これらに限定されることはなく、用途に応じて任意に設定可能としている。
(図10)
図10は、風向風速表示システムAにおける各処理およびデータの流れを概略的に示したフローチャートである。
A/D変換器40は、風向風速センサー30から風向風速データを受信し(S101)、その受信した風向風速データをデジタル変換処理する(S102)。端末装置20は、A/D変換器40からケーブルや通信手段を介してデジタル変換済みの風向風速データを取得する(S103)。
ここで、取得した風向データから16方位のうちどの方位を表示するかを選択し(S104)、取得した風速データが予めユーザによって設定されている第一閾値以上か否かを判別する(S105)。風速データが第一閾値以上でなければ、風向データ表示部に表示される△マークを小型、色をグリーンに設定して(S106)、風向データ表示部に反映する(S107)。
また、風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予めユーザによって設定されている第二閾値以上か否かを判別する(S108)。ここで第二閾値以上でなければ、△マークを中型、色をイエローに設定して(S109)、風向データ表示部に反映する(S107)。
風速データが第二閾値以上の場合には、△マークを大型、色をレッドに設定し(S110)、風向データ表示部に反映する(S107)。
また、風速データを風速データ表示部に数値化して表示する(S111)。
例えば、第一閾値を[5m/s]と設定した場合、風速データが5m/s未満であればグリーンの△マークが点灯する。また、第二閾値を、 [10m/s]と設定した場合、風速データが5m/s以上10m/s未満であればイエローの△マークが点灯し、10m/s以上であれば、レッドの△マークが点灯することになる。これらは、リアルタイムに変化するため風速データの大小を把握しやすくなり、監視者にとっての利便性が向上する。
図11および図12を参照し、上記システムにおける風向風速データの算出についてさらに詳細に説明していく。図11は、図7における端末装置上で稼働するプログラムとして設計されたアプリケーションプログラムの一例である。
風速の閾値S1、S2を目的に合わせ任意の数値を入力し、NNを入力する(S201)。NNとは、端末装置20に表示された地図における北の位置を示す(図12の1〜16)。
各方位と方位表示枠番号の関係を演算する(S202)。これは、N=NN、NE=NN+2、E=NN+4・・・NW=NN+14のような関係になる。ただし、解>16の場合、解―16とする。
次に、図12に示す方位表示枠に方位を表示し(S203)、一旦、全オブジェクトを非表示(S204)とする。なお、オブジェクトとは、図9や図12※2に示すように、風向・風速を示すマークのことである。
また、風向風速データを取得する(S205)。ここではX=風向データ(deg)(北を0degとし、以下時計回りに360degまでのデータであり、360degは0deg同様北を示す)、Y=風速データ(m/s)とする。
風速データ(Y)においては、Y=0であるか否かを判別する(S206)。ここで、Y=0であれば無風であるため、オブジェクトは非表示に設定する。
一方、Noであれば、Y≧S1であるか否かを判別する(S207)。YがS1未満であれば、変数yに100を代入する(S208)。
また、YがS1以上と判別された場合、Y≧S2であるか否かを判別する(S209)。YがS2未満であれば、変数yに200を代入する(S210)。
また、YがS2以上と判別された場合、変数yに300を代入する(S211)。
次に、風向データ(X)を方位x(北を0とし、以下時計回りに16方位を0〜16の整数に置き換えたものであり、16は0同様北を示す)に換算する(S212)。この換算においての演算式は、x=INT{X/(360/16)+0.5}となる。なお、INTはxを整数とするために{ }内の演算結果の小数点以下を切り捨てる関数であり、360とは、360度のことであり、16は16方位のことであり、+0.5は、風向データ(X)が、方位xの示す16方位の±11.25°以内となるように補正するための固定値である。
続いて、x、NNから表示すべきオブジェクトの存する方位X’を算出する(S213)。この演算式は、X’=x+NNとなる。ただし、X’>16の場合、X’=X’―16としてX’が常に1〜16の整数となるように補正する。
そして、方位表示枠に表示するオブジェクト名Zを算出する(S214)。この演算式は、Z=y+X’となる。例えば、y=300、X’=9の場合はZ=309となり、図12の方位表示枠番号9の位置にある大型かつレッドの△マークを表示対象として決定する。続いて算出したオブジェクトZを表示するとともに(S215)、風速Yを表示する(S216)。
終了指示があれば、終了処理とする(S217)。
(風向風速表示システムB)
図13は、風向風速表示システムBの全体構成を示した概略図である。
風向風速表示システムBは、風向データおよび風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサー30と、その風向風速センサー30が測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、デジタル信号へと変換するA/D変換器40を内蔵した風向風速計算機50と、その風向風速計算機50に接続されるとともに、A/D変換器40がデジタル変換した風向データおよび風速データを表示する監視用ディスプレイ59とを備えている。風向風速センサー30およびA/D変換器40は、前述した風向風速表示システムAのものと同様の機能を備えている。また、風向風速計算機50にはA/D変換器40を内蔵しており、風向風速センサー30から取得したアナログ信号をデジタル信号へ変換する機能を内部に有する。
(図14)
図14に示すように、風向風速計算機50は、計算機全体の制御を行うとともに、各種演算処理を行うCPU51、各種データを書き込む際に、それらのデータを一時的に展開するRAM(ランダムアクセスメモリ)52、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトおよび各種データが記憶される記憶部53、マウスやキーボード等の入力部54、表示部55、インターネットやイントラネットなどの電気通信回線に接続可能な通信部56、各種データをプリンタ等に出力可能な出力部57および各種データの入出力部である入出力ポート58を備えて構成されている。
(地図データ等)
記憶部53には、火力発電所内の各施設や地点ポイント等からなる地図データ、各施設や地点ポイントにおいて測定された気温データや雨量データなどの各種データが記憶されている。この記憶部53に記憶された各種データをもとに、図15に示すような出力データが監視用ディスプレイ59に表示される。監視用ディスプレイ59の表示は、年月日データ、発電プラント名、地図データ、雨量強度データ、積算雨量データ、24時間の気温変化を示したグラフオブジェクト、図9に示した風向風速データなどからなる。
なお、前述した風向風速表示システムAとの相違点は、端末装置20に替えて風向風速計算機50を備え、この風向風速計算機50にA/D変換器40を内蔵し、また、風向風速データを端末装置20のモニタ25に出力するのではなく、表示専用の監視用ディスプレイ59に出力するようにした点である。このような構成を採用したため、表示場所ごとに計算・記憶機能を有した端末装置20を配置する必要がなく、システム全体がシンプルな構成となる。
また、風向風速計算機50は、図15に示すような各施設や地点ポイントでの気温や雨量等などの常時監視している設備データと風向風速データとを一画面上に出力することができる。すなわち、設備監視と風向風速監視とを一体化できるので、監視効率の向上が期待できる。例えば図15では、風向風速のほか、雨量概況や気温トレンドなどまで一画面で表示できるので、状況に応じた素早い情報分析やそれに基づく迅速な対応決定に寄与できる。
(風向風速表示システムC:サーバ機能)
図16は、風向風速表示システムCの全体構成を示した概略図である。
風向風速表示システムCは、風向データおよび風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサー30と、その風向風速センサー30が測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、デジタル信号へと変換するA/D変換器40を内蔵した風向風速計算機60と、その風向風速計算機60にネットワーク接続された複数の端末装置20とを備えて構成されている。
なお、本実施形態におけるネットワークは、社内LANとしてイントラネットが構築されており、これを例として説明する。
端末装置20は、前述した風向風速表示システムAで示した端末装置と基本的な構成は同様である。すなわち、CPU21、RAM22、記憶部23、入力部24、モニタ25、通信部26、出力部27、入出力ポート28および入力ポート29を備えたPCである。
本システムCでは、端末装置20を所望する各地点ポイントに設置できる点が、風向風速計表示システムAと異なる。また、風向風速計算機60は前述した風向風速計算機50と基本構成は同様であるため説明は省略する。
また、風向風速計表示システムBとの相違点としては、風向風速計算機60に各種データをクライアントPC(端末装置)に配信可能なサーバ機能を備えている点である。このサーバ機能は、構築されたイントラネットから端末装置20に対してデータを送信する機能である。
風向風速計算機60内のA/D変換器40がデジタル変換した風向データおよび風速データを、イントラネットに接続された各端末装置20に配信する。端末装置20は、通信部26がイントラネットに接続されているので、専用プログラムが風向データおよび風速データを受信することができ、この受信した風向データおよび風速データをモニタ25で監視する。
(図17)
図17には、風向風速計算機60と端末装置20の処理を示したフローチャートを示す。
風向風速計算機60は、風向風速センサー30から風向風速データを受信し(S301)、その受信したアナログ信号の風向風速データを内蔵されたA/D変換器40がデジタル信号に変換する(S302)。次に、デジタル信号に変換した風向風速データを、風向風速データ配信手段が予めイントラネットに接続された端末装置20に配信する(S303)。各端末装置20は、配信されたデジタ変換済みの風向風速データを受信し(S304)、その受信データをモニタ25に表示させる(S305)。
本システムCによれば、風向風速計算機60に接続される風向風速データを表示するための監視用ディスプレイ59が不要となる。また、イントラネット上に複数の端末装置が自由に設置可能になるとともに、風向風速センサー30や風向風速計算機60から物理的に離れた遠隔地にも設置可能となる。このため、遠隔から発電所等の地点ポイントなどの監視対象を同時に監視するという監視方法が実現できる。
さらに、予めイントラネット等のネットワークを構築すれば、端末装置の追加や削除などのシステム変更が自由なため、コスト低減を図ることができる。なお、イントラネット以外の通信ネットワークとしては、インターネットにて代用可能である。
(風向風速表示システムD:Webサーバ機能)
図18は、風向風速表示システムDの全体構成を示した概略図である。
風向風速表示システムDは、インターネットおよびイントラネットなどの通信ネットワークに接続され、Webサーバ機能を有するWebサーバ付き風向風速計80と、そのWebサーバ付き風向風速計80に通信ネットワークを介して接続された端末装置20および携帯端末20bとを備えて構成されている。
Webサーバ付き風向風速計80は、風向風速センサーと、その風向風速センサーによって測定された風向データおよび風速データをアナログ信号に変換する機能、変換されたアナログ信号をデジタル信号へと変換するA/D変換機能、デジタル変換された風向風速データを記憶して、Web上に公開するための公開用ストレージ83(ストレージデバイス)を少なくとも備えている。この公開用ストレージ83には、公開用データ(風向データおよび風速データ)と、アクセス制限を実現させるためのプログラムとが記憶されている。アクセス制限プログラムによって、アクセス可能な端末装置20や携帯端末20bを判別してデータ取得の許可を与えるものである。
端末装置20は、風向風速表示システムAで示したものと同様であり、CPU21、RAM22、記憶部23、入力部24、表示部25、通信部26、出力部27、入出力ポート28および入力ポート29を備えたPCである。携帯端末20bは、音声通話機能やデータ通信機能を有する携帯電話である。端末装置20および携帯端末20bには、Webページを閲覧可能なソフトウェアであるWebブラウザを備えている。
例えば、通信ネットワークがインターネット接続されている場合には、A/D変換機能がデジタル変換した風向データおよび風速データが公開用データとして公開用ストレージ83にアップロードされる。このアップロードされた公開用データに端末装置20や携帯端末20bのWebブラウザがWebサーバにアクセスすることで、風向風速データを端末装置20内に取得して表示し、監視可能となる。
(図19)
図19において、Webサーバ付き風向風速計80および端末装置20(携帯端末20b)の各処理を示す。
Webサーバ付き風向風速計80は、デジタル信号に変換した風向風速データをインターネット上に公開された公開用ストレージ83に記憶する(S401)。
端末装置20は、Webブラウザがインターネット接続してWebサーバ付き風向風速計80にアクセスし、公開用ストレージ83に記憶された公開データを取得するための風向風速データ取得信号を送信する(S402)。
Webサーバ付き風向風速計80は、風向風速データ取得信号を受信し、アクセス可能なユーザであるか否かを判別する(S403)。ここで、アクセス可能なユーザであれば、端末装置20のWebブラウザから送信されたHTTPリクエストに応答して風向風速データを送信する(S404)。
一方、アクセス不可のユーザであれば、応答拒否をする(S405)。端末装置20は、Webブラウザを介して風向風速データを受信し(S406)、その風向風速データを端末装置20のモニタ25に表示させる(S407)。
本システムDのように、風向風速計にWebサーバ機能を付加することで、風向風速計算機などの専用装置が不要となり、低コストで遠隔監視を実現するシステムが構築できる。また、各端末装置20や携帯端末20bに、表示用プログラムをインストールすれば、遠隔地から風向風速データを確認することができる。
なお、風向風速表示システムDを用いて、所定のユーザなどが遠隔観察できるようなサービスを提供することもできる。例えば、風力発電に必要なウィンドファームに対して投資する投資家を募り、これらの投資家には特典として自らが投資したウィンドファームの様子(風向風速、発電状況など)を遠隔地から閲覧することができるというサービスである。
(ジャイロセンサー付き端末装置)
図20(a)は、ジャイロ付き端末装置90の表示部に正対する者が北を向いている場合を示し、図20(b)は、ジャイロ付き端末装置の表示部に正対する者が南を向いている場合を示している。
ジャイロ付き端末装置90は、方位データを取得するジャイロセンサー100を備え、取得した方位データを内部の地図データと比較演算する。そして、ジャイロ付き端末装置90のモニタに表示された地図データのモニタ上方向における方位と、モニタに正対する者の向く方位が異なっていれば、これらを一致させるように地図データを回転する機能を備えている。
(図21)
ハードウェア構成としては、前述した端末装置20とほぼ同様となっており、CPU91、RAM92、記憶部93、入力部94、表示部95、通信部96、出力部97、入出力ポート98および入力ポート99を備えたPCである。
また、入力ポート99がUSBポートとして形成されており、このUSBポート99にジャイロセンサー100が接続されることで方位データをジャイロ付き端末装置90内に記憶することになる。ジャイロセンサー100は、記憶媒体としてのフラッシュメモリとして形成されており、ジャイロセンサーを汎用性が高いUSB接続とすることで、ジャイロ付き端末装置90に対して容易に方位データ取得機能を追加することができる。
(図22)
図22には、ジャイロ付き端末装置90の方位取得から地図データの出力までの処理をフローチャートにて示す。
ジャイロ付き端末装置90のUSBポート99に接続されたジャイロセンサー100が端末装置90の設置方向に基づく方位データを取得する(S501)。
ジャイロ付き端末装置90の記憶部93に記憶された地図データを取得する(S502)。
地図データをモニタに出力した場合のモニタの上方向における地図データの方位が、端末装置90のモニタに正対する者の向く方位に対して整合されているか否かを判別する(S503)。
ここで、前述の両方位が整合されていないと判別された場合、地図データの向きを適切な向きに変更する(S504)。
変更された地図データは、モニタ95に出力表示される(S505)。
すなわち、ジャイロ付き端末装置90にジャイロセンサー100が接続されていることで、ジャイロ付き端末装置90のモニタに表示された地図データにおける方位と、その地図データを視認する者の方位に関する感覚との整合性を図ることができる。このため、例えば、地図データを確認しながら作業を実施する必要性がある場合には、端末装置の向きを変えればモニタ上に表示される地図の向きも変更され、感覚と実態とを一致させてくれるので、作業効率に優れる。
また、ジャイロセンサーをジャイロ付き端末装置90内に内蔵するようにしても良い。このようにすれば、前述したジャイロセンサー100をUSBポート99に接続することなく方位データ取得機能を実現することができる。
このようなジャイロ付き端末装置90に、図20に示すような風向データを表示させる風向風速計を備えれば(例えば、風向風速センサーからの風向風速データをデジタル信号で受信する手段を備えれば)、その端末装置90に向かいながら、物理的にも感覚的にも一致した風向を把握することができる。
すなわち、前述した風向風速表示システムAにおける端末装置20に対し、本実施形態のジャイロセンサー100を組み合わせることもできる。このようにすれば、極めて視認性の高いシステムとなる。
また、この端末装置を仮にジャイロ付き端末装置20Aとすれば、このジャイロ付き端末装置20Aを雨量等のデータと組み合わせる形で拡張した風向風速表示システムBに採用したり、イントラネットを利用することで各端末装置の再構築を容易にした風向風速表示システムCに採用したりもできるし、さらにはインターネットを介した不特定多数の顧客向けのビジネスとして構成した風向風速表示システムDに採用することも可能である。
本願発明は、風向風速の測定装置メーカ、風向風速を測定して監視したり他の機器などを保守整備するメンテナンス業界、風向風速の測定に基づいて危機管理を行うシステム管理業などにおいて、利用できる。
風向計の外観を示した概略図であり、(a)は平面図、(b)は断面斜視図である。 風向計に方位識別部を配置した形態を示した図であり、(a)、(b)にてバリエーションを示す。 他の風向計の外観を示した概略図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図、(c)は側面断面図である。 風向風速計の外観を示した概略図である。 風向データ表示部の形態を示した図である。 風向風速計の外観を示した概略図である。 風向風速表示システムAの全体構成を示した概略図である。 端末装置のハードウェア構成を示したブロック図である。 端末装置の表示部に表示された風向風速データを示した概略図である。 風向風速表示システムAにおける各処理およびデータの流れを示したフローチャートである。 端末装置において風向風速データを算出し、表示部に表示するための内部プログラムを示したフローチャートである。 風向風速およびオブジェクトの表示イメージを示した図である。 風向風速表示システムBの全体構成を示した概略図である。 風向風速計算機のハードウェア構成を示したブロック図である。 監視用ディスプレイに表示された各種データを示した概略図である。 風向風速表示システムCの全体構成を示した概略図である。 風向風速表示システムCにおける各処理およびデータの流れを示したフローチャートである。 風向風速表示システムDの全体構成を示した概略図である。 風向風速表示システムDにおける各処理およびデータの流れを示したフローチャートである。 ジャイロ付きの端末装置の外観形状を示した図であり、(a)は、表示部に正対する者が北を向いている場合、すなわち表示部が南を向いている場合を示し、(b)は、表示部に正対する者が南を向いている場合、すなわち表示部が北を向いている場合を示している。 ジャイロ付き端末装置のハードウェア構成を示したブロック図である。 ジャイロ付き端末装置の方位取得から地図データの出力までの処理を示したフローチャートである。 従来の風向計を示した概略図である。
符号の説明
1、1A 風向計
2、2A 底面部 2a 中心軸
3、3A 目盛板 4、4A 側壁
4a 第一接点
5、5A 風向計匿体
6、6A 風向針本体 6a 風向針支持部
6b 風向指針
6c 矢尻部 6d 風向指示部
7、7A 透明蓋部
8 目盛板支持部
10 風向風速計 11 風向風速計本体
12 データ表示用パネル 13 風速データ表示部
14 風向データ表示部 14a 第一表示部
14b 第二表示部 14c 第三表示部
20 端末装置 20b 携帯端末
21 CPU
22 RAM 23 記憶部
24 入力部 25 表示部(モニタ)
26 通信部 27 出力部
28 入出力ポート 29 入力ポート
30 風向風速センサー
40 アナログデジタル変換器
50 風向風速計算機 51 CPU
52 RAM 53 記憶部
54 入力部 55 表示部
56 通信部 57 出力部
58 入出力ポート
59 監視用ディスプレイ
60 風向風速計算機
80 Webサーバ付き風向風速計
83 公開用ストレージ
90 ジャイロ付き端末装置 91 CPU
92 RAM 93 記憶部
94 入力部 95 表示部
96 通信部 97 出力部
98 入出力ポート 99 入力ポート
100 ジャイロセンサー

Claims (7)

  1. 風向センサーが測定した風向データを表示する風向計であって、
    概ね円柱形をなし、その円柱形の底面部、円柱形の上面となる透明蓋部、および円柱形の周面となる側壁によって風向計匿体と、
    その風向計匿体の内部において、長手方向の一端を底面部の中心軸に軸支される風向針本体と、底面部の内壁に配置された目盛板とを備え、
    その風向針本体における軸支された中心軸とは反対側の端部には、矢印が中心軸方向を向くように表現された矢尻部と、目盛板に配置された風向目盛または風向を示す文字列を明示するための概ね中空円形状の風向指示部とを備え、
    前記風向針本体の自由端は、風向データに基づいて風向を示すように中心軸を回転中心として回動するように形成したことを特徴とする風向計。
  2. 風向センサーが測定した風向データを表示する風向計であって、
    概ね円柱形をなし、その円柱形の底面部、円柱形の上面となる透明蓋部、および円柱形の周面となる側壁によって風向計匿体と、
    その風向計匿体の内部において、不透明の目盛板であって、目盛板支持部によって透明蓋部に平行に支持され、側壁との間隙を有した目盛板と、風向針本体であって、底面部の中心軸に軸支される風向針支持部、およびその風向針支持部の一端から連続して側壁の内側に沿って立ち上がり、側壁と目盛板との間隙を通過し、目盛板の表面に沿って折り返される風向指針からなる風向針本体とを備え、
    風向指針は、その一部に概ね中空円形状の風向指示部を有するとともに、端部を矢尻形状とした矢尻部とし、
    前記風向針本体は、風向データに基づいて前記矢尻部が風の吹いていく方向を示すように中心軸を回転中心として回動するように形成したことを特徴とする風向計。
  3. 前記目盛板には方位を示す目盛および文字列を配置し、前記風向指示部が風向目盛または風向を示す文字列を明示するような構造としたことを特徴とする請求項1および請求項2に記載の風向計。
  4. 風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、アナログデジタル変換器でデジタル変換し、その変換されたデジタル信号としての風向データおよび風速データを受信する風向風速データ受信部を備えた風向風速計であって、
    前記風向風速データ受信部を内蔵し、その風向風速データ受信部が受信した風向データおよび風速データをデジタル表示させるためのデータ表示用パネルを一部に搭載した風向風速計本体を有し、
    前記データ表示用パネルは、方位を示すために配置された文字列と、
    データ表示用パネルの中心部に配置され、前記風速データがデジタル表示される風速データ表示部と、
    その風速データ表示部を中心とした円周状に配置され、前記風向データがデジタル表示される風向データ表示部とを備え、
    前記風向データ表示部は、風速データに応じて表示の大きさを変化させることが可能であるように形成したことを特徴とする風向風速計。
  5. 前記風向データ表示部は、風速データを段階的に区分し、その区分結果に応じて前記風向データ表示部を三段階に表示することを特徴とする請求項4に記載の風向風速計。
  6. 前記風向データ表示部は、第一表示部、第二表示部および第三表示部から形成されるとともに、各表示部の大きさは受信した風速データを段階的とし、第一表示部は第二表示部よりも面積が小さく、第二表示部は第三表示部よりも面積が小さいという関係であることを特徴とする請求項5記載の風向風速計。
  7. 前記第一表示部をグリーン系カラー、第二表示部をイエロー系カラーおよび第三表示部をレッド系カラーによってデジタル表示したことを特徴とする請求項5に記載の風向風速計。
JP2006015697A 2006-01-24 2006-01-24 風向計 Expired - Fee Related JP4573176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006015697A JP4573176B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 風向計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006015697A JP4573176B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 風向計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007198808A true JP2007198808A (ja) 2007-08-09
JP4573176B2 JP4573176B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=38453564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006015697A Expired - Fee Related JP4573176B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 風向計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4573176B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102288786A (zh) * 2011-08-12 2011-12-21 山东省科学院激光研究所 光纤干涉式风向仪及其探头
JP2012001893A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Mk Seiko Co Ltd 吹き流し表示装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5754062U (ja) * 1980-09-12 1982-03-29
JPS60161863U (ja) * 1985-03-22 1985-10-28 シャープ株式会社 風向表示装置
JPS6148370U (ja) * 1984-09-01 1986-04-01
JP2000162229A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Fuji Electric Co Ltd 風向センサおよび風向計測装置
JP2005103117A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Nintendo Co Ltd ゲーム装置およびゲームプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5754062U (ja) * 1980-09-12 1982-03-29
JPS6148370U (ja) * 1984-09-01 1986-04-01
JPS60161863U (ja) * 1985-03-22 1985-10-28 シャープ株式会社 風向表示装置
JP2000162229A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Fuji Electric Co Ltd 風向センサおよび風向計測装置
JP2005103117A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Nintendo Co Ltd ゲーム装置およびゲームプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012001893A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Mk Seiko Co Ltd 吹き流し表示装置
CN102288786A (zh) * 2011-08-12 2011-12-21 山东省科学院激光研究所 光纤干涉式风向仪及其探头

Also Published As

Publication number Publication date
JP4573176B2 (ja) 2010-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI114749B (fi) Poikkeamien ilmaisujärjestelmä ja menetelmä sen opettamiseksi
EP3241199B1 (en) Image based surveillance system
CN101859497B (zh) 用于海底电缆免受过往船舶损坏的监控装置
CN104574833A (zh) 一种基于分布式布局雷电监测装置的雷电预警方法及系统
CN101958057B (zh) 用于海底电缆免受过往船舶损坏的监控方法
JP2007198809A (ja) 風向風速表示システム、ジャイロ付き端末装置およびコンピュータプログラム
JP2009520263A (ja) 風向表示器を備えたガス警報システム
US20220357234A1 (en) Gas differentiating sensor suite
US9646518B2 (en) Method and apparatus for indicating conditions
CN214149323U (zh) 一种高耸建筑物的倾斜监测装置
Djordjevic et al. A smart weather station based on sensor technology
JP4573176B2 (ja) 風向計
ES2841100T3 (es) Dispositivo y procedimiento para determinar condiciones eólicas usando múltiples redes de recursos eólicos
EP3428897A1 (en) Optical flame detector
FI122514B (fi) Ilmanpainetta mittaava kannettava elektroniikkalaite
KR101813242B1 (ko) 해양교통시설의 상태 정보 제공 시스템 및 방법
Khan et al. An implementation of internet of things-based live temperature and humidity monitoring system
Sabharwal et al. A Low-Cost Zigbee Basedautomatic Wireless Weather Station With Gui And Web Hosting Facility
WO2015087764A1 (ja) 配管等識別装置
CN117630912A (zh) 一种输电线路通道隐患目标发现识别系统和方法
US10823590B2 (en) Environmental sensor
CN111765872A (zh) 一种多功能数字化的量尺
CN207780556U (zh) 危险源及环境监测报警系统
JP2021131464A (ja) 情報提供システム
Al Rakib et al. Cost effective weather monitoring station

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100723

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140827

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees