JP2007198794A - 界面検出装置及び方法、並びに体積計測装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素で汎用性の高い装置構成により、容器に収容された被検体の所定の液体の界面位置を高精度に検出することを可能とし、これに基づいて被検体の所定の液体の体積を高精度に計測する。
【解決手段】検体液12が収容された採血管11に対してマイクロ波を送受信し、受信したマイクロ波の強度を熱量に変換する送受信手段2を有して界面検出装置が構成されており、受信手段22により測定された温度変化に基づいて検体液12の所定の液体である血清14の上下の各界面位置を検出し、更には検出された各界面位置の値を用いて血清14の体積を計測する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被検体として例えば検体液となる血液を対象とし、容器(採血管)の中で分離剤を介して血清と血餅とに分離した検体液について、血清等の界面を検出する界面検出装置及び方法、並びに血清等の体積を計測する体積計測装置及び方法に関する。
従来、被検者から採取した血液中の血清量を計測する方法として、以下に示す方法が提案されている。
この方法では、先ず採取した血液を分離剤と共に採血管内に収容して検体液とする。次いで、この検体液を容器に入れた状態で遠心分離機にかけて遠心分離を行い、分離剤を介した血清及び血餅の2種類の液体に分離させる。その後、この検体液中の血清量を計測する。
検体液中の血清量を計測する具体的な方法としては、検体液の画像を採血管の側面からCCDカメラ等を用いて取得し、画像処理を行うことにより検体液中の血清量を計測する方法、採血管内の検体液の静電容量を静電容量センサを用いて測定し、この静電容量の変化により検体液中の界面位置を検出して、この界面位置により血清量を計測する方法等の各種の方法が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平11−37845号公報 特開2001−108506号公報
しかしながら、前述のような各種の計測方法のうち、CCDカメラ等を用いて画像を取得する方法にあっては、採血管の表面に各種の情報等が記載されたラベルが貼付されている場合に、このラベルが邪魔となって採血管内の検体液の鮮明な画像が得られない。そのため、採血管内の検体液中の血清量を精度良く計測することが困難となる。
また、静電容量センサを用いて計測する方法にあっては、CCDカメラ等を用いた場合のように、採血管の表面のラベルによって計測精度が影響を受けるようなことはないが、静電容量センサと容器との距離によって静電容量センサの出力信号が大きく変化するため、当該距離を高精度で制御する必要があり、計測装置全体の構造が複雑化し、装置価格が高くなる虞がある。更に、例えば採血管の壁面に少量の血清が付着している場合、血清の界面を正確に検出することができなくなり、血清量の計測精度の著しい低下を招くという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡素で汎用性の高い装置構成により、容器に収容された少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の界面位置を高精度に検出することを可能とする界面検出装置及び方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、簡素で汎用性の高い装置構成により、容器に収容された少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の体積を高精度に計測することを可能とする体積計測装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
本発明の界面検出装置は、各々分離した状態で容器に収容されている少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の界面を検出する界面検出装置であって、前記容器に対してマイクロ波を送受信し、受信したマイクロ波の強度を熱量に変換し、その温度を測定する送受信手段と、前記送受信手段により測定された温度に基づき、前記所定の液体の界面を検出する界面検出手段とを含む。
本発明の界面検出装置の一態様は、前記容器と前記送受信手段とを相対的に移動させる移動手段を含む。
本発明の界面検出装置の一態様では、前記送受信手段は、前記容器に対してマイクロ波を送信する送信手段と、前記送信されたマイクロ波を前記容器を介して受信し、受信したマイクロ波の強度を熱量に変換し、その温度を測定する受信手段とを含む。
本発明の界面検出装置の一態様では、前記送信手段及び前記受信手段は、前記容器を挟んで対向するように配置され、前記受信手段は、前記容器を透過したマイクロ波を受信する。
本発明の界面検出装置の一態様では、前記受信手段は、前記送信されたマイクロ波を前記容器を介して受信して吸収し、吸収されたマイクロ波の強度に応じて自身が温度変化する電磁波吸収体を含む。
本発明の界面検出装置の一態様は、前記送信手段と前記受信手段との間に配置されてなり、マイクロ波の導波路を規定する導波管を含む。
本発明の界面検出装置の一態様では、前記少なくとも2種類の液体は分離剤を介して分離してなる血清及び血餅であり、前記所定の液体は前記血清である。
本発明の体積計測装置は、前記界面検出装置と、前記界面検出手段により検出された前記所定の液体の上下の前記界面間の間隔と予め求められた前記容器の寸法とに基づき、前記所定の液体の体積を計測する体積計測手段とを含む。
本発明の界面検出方法は、各々分離した状態で容器に収容されている少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の界面を検出する界面検出方法であって、マイクロ波の送信手段により前記容器に対してマイクロ波を送信する手順と、マイクロ波の受信手段により前記送信されたマイクロ波を前記容器を介して受信し、受信したマイクロ波の強度を前記受信手段において熱量に変換する手順と、前記受信手段における温度を測定する手順と、測定された温度に基づき、前記所定の液体の界面を検出する手順とを含む。
本発明の体積計測方法は、上下に分離した状態で容器に収容されている少なくとも2種類の液体のうち、前記容器の内壁面との間でメニスカスを形成する所定の液体の体積を計測する体積計測方法であって、上述の界面検出方法の各手順に加え、検出された前記所定の液体の上下の前記界面間の間隔と予め求められた前記容器の寸法とに基づき、前記所定の液体の体積を計測する手順とを含む。
本発明の界面検出装置及び方法によれば、簡素で汎用性の高い装置構成により、容器に収容された少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の界面を高精度に検出することが可能となる。
本発明の体積計測装置及び方法によれば、簡素で汎用性の高い装置構成により、容器に収容された少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の体積を高精度に計測することが可能となる。
以下、本発明を適用した好適な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
−第1の実施形態−
図1は、検体液が収容された採血管を示す概略図、図2は、本発明の第1の実施形態における体積計測装置の主要構成を示す概略図、図3は、体積計測装置による界面検出時の様子を示す概略図、図4は、体積計測装置の構成要素である界面検出手段の回路構成図、図5は、本発明の第1の実施形態における体積計測方法を手順に従って示すフロー図、図6は、図2に示す体積計測装置により検出された界面位置の検出結果を示す特性図である。
本実施形態では、被検体として被検者から採取した血液を対象とする。血液は、図1に示すように、分離剤13を介して上下に血清14と血餅15とが分離してなる検体液12として採血管11内に収容されている。この検体液12は、採取した血液を分離剤13と共に採血管11内に収容し、遠心分離機(不図示)にかけて遠心分離を実行することにより、血餅15、分離剤13及び血清14の順に比重が大きいことから、分離剤13を介して上下に血清14と血餅15とに分離してなるものである。血清14の上部には空気16が充填されている。このように、採血管11内で血清14と血餅15とが上下方向に分離することにより、各液体の界面位置の検出をより容易に行うことができる。本実施形態では、検体液12のうち血清14が界面位置の検出及び体積計測の対象となる所定の液体である。
採血管11は、試験管等のように下端が閉塞された円筒状をなすものであって、例えば後述する移動手段5により上下方向及び左右方向に移動可能に支持される。採血管11は、マイクロ波を透過可能な材質、例えば無色透明のガラス、樹脂等から形成されている。図2及び図3に示すように、採血管11の表面には、紙、樹脂等からなる半透明のラベル17が貼付されており、ラベル17には、必要に応じて、被験者等に関する各種情報が文字、記号、バーコード等として印刷又は手書きによって付されている。ラベル17の材質は特に制限されるものではなく、マイクロ波を透過可能な材質であれば良い。
本実施形態では、血清14の界面位置を検出するためにマイクロ波を用いる。即ち、採血管11、採血管11の表面に貼付されたラベル17、採血管11内の空気16及び分離剤13の比誘電率は小さいため、照射されたマイクロ波がこれらに入射した場合、殆ど反射及び吸収されることなくこれらを透過する。一方、血清14及び血餅15は比誘電率が大きいため、採血管11、ラベル17、空気16及び分離剤13に比べてマイクロ波の反射率及び吸収率が高い。換言すれば、血清14及び血餅15は採血管11、ラベル17、空気16及び分離剤13よりも反射率が高く、透過率が低い。本実施形態では、これらの性質のうち、特にマイクロ波の透過率の相違を利用することにより、検体液12の所定の液体である血清14の界面位置を検出する。なお具体的に、各種物質の比誘電率は、真空を1とすると、空気が1程度、多くの有機物が3以下、紙やガラス、プラスチック、樹脂等が5以下、分離剤が5以下と低値を示すのに対して、水が80前後、血清及び血餅が50程度と高値を示す。
(体積計測装置の構成)
本実施形態の体積計測装置1は、図2及び図3に示すように、検体液12が収容された採血管11に対してマイクロ波を送受信し、受信したマイクロ波の強度を熱量に変換し、その温度を測定する送受信手段2と、測定された温度に基づき、所定の液体である血清14の界面位置を検出する界面検出手段3と、採血管11を送受信手段2に対して上下方向に相対的に移動させる移動手段4と、界面検出手段3により検出された界面位置に基づき、所定の液体である血清14の体積を計測する体積計測手段5と備えて構成されている。ここでは、送受信手段2、界面検出手段3及び移動手段4から所定の液体の界面を検出する界面検出装置が構成され、これに体積計測手段5が付加されて体積計測装置1が構成される。
送受信手段2は、検体液12が収容された採血管11に対してマイクロ波を送信する送信手段21と、採血管11内を透過したマイクロ波を受信し、受信したマイクロ波の強度を熱量に変換して、その温度を測定する受信手段22とを備えて構成されている。本実施形態では、受信手段22は、マイクロ波を吸収し、吸収されたマイクロ波の強度に応じた温度変化を測定する測温機器を主な構成要素とするものである。具体的には、例えばサーミスタや熱電対、白金測温器等が適用可能である。このように構成される送受信手段2においては、送信手段21と受信手段22とが所定距離だけ離間して両者が対向するように固定配置されており、送信手段21と受信手段22との間に採血管11が配置される。
本実施形態の送受信手段2は、比較的強度の小さいマイクロ波の送受信を行う場合に適合した構成のものである。これに比べて強度の大きいマイクロ波の送受信を行う場合には、受信手段22を、マイクロ波を吸収し、吸収されたマイクロ波の強度に応じて自身が温度変化する電磁波吸収体と、電磁波吸収体の温度変化を測定する温度測定手段とに分けて構成する必要がある。
この場合、電磁波吸収体としては、比誘電率の高い少量の水等を用いることが好適である。特に、水のような液体を電磁波吸収体として用いる場合、マイクロ波の透過率が高く(吸収率が低く)マイクロ波による温度変化の影響の小さい材料、例えばガラスやプラスチック等からなる微小容器に前記液体を封入したものを用いる。また、合成樹脂等の固体状の成形品を電磁波吸収体として用いる場合、厚みの薄いものを用いた方がマイクロ波の透過強度変化に対する温度変化の応答性に優れるため、好ましい。
また、温度測定手段としては、特に制限されるものではなく、上記と同様に、サーミスタや熱電対、白金測温器等の一般的に汎用されている測温機器が適用できる。
界面検出手段3は、受信手段22に接続されており、受信手段22により測定された温度変化を電気信号に変換する信号生成回路23と、信号生成回路23からの電気信号を増幅する増幅回路24と、増幅回路24からの電気信号と所定の閾値とを比較し、比較結果の信号を出力するコンパレータ回路25とを備えて構成されている。コンパレータ回路25では、採血管11内における血清14と空気16との界面及び血清14と分離剤13との界面を決定するために、これらの界面に対応した電気信号の閾値が予め規定されており、当該閾値と増幅回路24からの電気信号の値とを比較して信号を出力する。
界面検出手段3における信号生成回路23、増幅回路24、及びコンパレータ回路25の回路構成の一例を図4に示す。
図示のように、受信手段22の抵抗をR1、電源電圧をVcc、基準電圧をVREFとする。受信手段22による測定温度が高いほど、受信手段22の抵抗R1の値が大きく、又は小さくなる。抵抗R1と抵抗R2との間の電圧が電気信号として増幅回路24にて増幅され(A点の電圧)、コンパレータ回路25に入力される。
コンパレータ回路25において、+端子には基準電圧VREFが、−端子にはA点の電圧がそれぞれ入力する。ここで、基準電圧VREFは、例えば、送信手段21と受信手段22との間に採血管11内の分離剤13が位置する(マイクロ波が分離剤13を透過する)ときのA点の電圧と、血清14が位置する(マイクロ波が血清14を透過する)ときのA点の電圧との中間値に設定しておく。コンパレータ回路25からの出力は、抵抗R3により適宜調節される。
移動手段4は、図2(図3では移動手段5を一部のみ示す)に示すように、一対の爪41a,41bを有し、これらの爪41a,41bを用いて採血管11の上端部を挟持する支持部42と、支持部42を図中矢印Zで示す上下方向に移動させる移動部43及び図中矢印Yで示す左右方向に移動させる移動部44、及び移動部43,44を矢印Xで示す水平方向に移動させる移動部(不図示)を有する移動機構45と、移動機構45の近傍に配置されており、複数の採血管11を収容可能な供給ステーション46とを備えて構成されている。なおここでは、所定位置に固定された送信手段21及び受信手段22に対して採血管11を移動させる場合を例示したが、逆に所定位置に固定された採血管11に対して送信手段21及び受信手段22を一体として移動させるように、移動手段を構成しても良い。
体積計測手段5は、コンパレータ回路25に接続されており、所定の液体の体積を算出する体積算出手段26と、予め測定しておいた(既知である)採血管11の内腔部の横断面積(内径寸法)の情報を記憶する記憶手段27とを備えて構成されている。体積算出手段26は、コンパレータ回路25からの電気信号に基づく血清14の上下の各界面位置(又は各界面間距離)と、記憶手段27に記憶されている前記横断面積(内径寸法)とを用いて、血清14の体積を算出する。
(体積計測方法)
以下、上述のように構成されてなる体積計測装置1を用いて、採血管11内に収容された検体液12の血清14の体積を計測する方法について、図5及び図6を用いて説明する。
図5に示すように、先ず、採血管11内に被検者から採取した血液と分離剤13とを検体液12として収容し、この検体液12を収容した採血管11を遠心分離機にかけて遠心分離を実行する。この遠心分離により、図1に示すように、採血管11内の検体液12が分離剤13を介した血清14と血餅15とに分離する(ステップS1)。その後、採血管11を供給ステーション46に収容する。
続いて、各々検体液12が収容された複数の採血管11が収納された供給ステーション46内から所定の採血管11を移動手段5により移動させ、所定位置に配置する(ステップS2)。具体的には、採血管11の上端部を支持部42の爪41a,41bを用いて挟持し、移動機構45による上下方向、左右方向、及び水平方向への駆動により、対向配置された送信手段21と受信手段22との間に採血管11を配置する。そして、移動部43の駆動により採血管11を送信手段21及び受信手段22の間で送信手段21及び受信手段22に対して上下方向に移動(走査)させつつ、送信手段22から採血管11に向けてマイクロ波を照射する(ステップS3)。
このとき、採血管11内の空気16及び検体液12(血清14、分離剤13及び血餅15)を透過したマイクロ波を受信手段22により受信する(ステップS4)。受信手段22は電磁波吸収体としての性質を有するため、この電磁波吸収体がマイクロ波を受信して吸収し、吸収されたマイクロ波の強度に対応した温度変化を示す。ここで、マイクロ波の透過率は空気16及び分離剤13では高く、血清14及び血餅15では低いため、受信手段22の温度は、空気16及び分離剤13を走査したときに比べて血清14及び血餅15を走査したときの方が低くなる。
続いて、受信手段22における電磁波吸収体の温度変化を受信手段22により測定する(ステップS5)。そして、受信手段22により測定された温度変化を信号生成回路23により電気信号に変換し、この電気信号を増幅回路24により増幅した後、この電気信号をコンパレータ回路25により処理し、血清14の上下の界面位置を検出する(ステップS6)。
図4におけるA点の電圧を図6(a)に示す。このように、送信手段21及び受信手段22により、血清14及び血餅15を走査したときと空気16及び分離剤13を走査したときとでは、マイクロ波の透過率に起因して測定温度が大きく相違する。しかしながら、得られた信号波形は各界面部分で比較的緩やかな変化を示すため、界面位置を決定するために例えばコンパレータ回路25が用いられる。コンパレータ回路25では、採血管11内における血清14と空気16との界面及び血清14と分離剤13との界面に対応した閾値が予め規定されており、当該閾値と増幅回路24からの電気信号の値とを比較して信号を出力する。これにより、図6中の破線a,bのように電気信号と血清14の上下の各界面位置とを対応付けることができ、血清14の上下の各界面位置を検出することが可能となる。コンパレータ回路25からの出力である電気信号を図6(b)に示す。
ここで、例えば採血管11の壁面に少量の血清が付着している場合、これに起因して電気信号に若干の雑音が混入したとしても界面位置の検出に及ぼされる影響は無視し得る程度であり、問題とはならない。なお、図6では、血餅15についても血清14と同様に、血餅15と分離剤13との界面位置を対応付ける破線c及び採血管11の底部を示す破線dも合わせて図示する。
続いて、体積計測手段5における体積算出手段26の作動により、コンパレータ回路25からの血清14の上下の各界面位置を示す電気信号に基づいて各界面位置間の距離を算出し、当該算出結果の値と、予め測定されて記憶手段27に記憶されている採血管11の内腔部の横断面積(内径寸法)とを積算することにより、血清14の体積を算出する(ステップS7)。これにより、容易且つ正確に血清14の体積を算出する(計測)することができる。ここで、増幅回路24により増幅した電気信号を、そのまま演算等により処理しても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、簡素で汎用性の高い装置構成により、採血管11に収容された検体液12の所定の液体(ここでは血清14)の界面位置を高精度に検出することが可能となる。
また、簡素で汎用性の高い装置構成により、採血管11に収容された検体液12の所定の液体(ここでは血清14)の体積を高精度に計測することが可能となる。
−第2の実施形態−
図7は、本発明の第2の実施形態における体積計測装置の主要構成を示す概略図、図8は、図7に示す体積計測装置により検出された界面位置の検出結果を示す概略図である。
本実施形態では、第1の実施形態とほぼ同様の体積計測装置を開示するが、特にマイクロ波の導波路を規定する導波管が設けられている点で相違する。なお、体積計測方法については第1の実施形態のそれと同様であるため、説明を省略する。
本実施形態の体積計測装置51は、図7に示すように、送受信手段2(送信手段21及び受信手段22)、界面検出手段52、移動手段4及び体積計測手段5を備えており、更に送信手段21と受信手段22との間に、送信手段21から送信され受信手段22で受信するマイクロ波の導波路を規定する導波管32が設けられて構成されている。
界面検出手段52は、受信手段22により測定された温度変化を電気信号に変換する信号生成回路23と、信号生成回路23からの電気信号を増幅する増幅回路24と、増幅された電気信号におけるピーク位置を検出するピーク検出回路53とを備えて構成されている。
導波管32は、金属等の電磁波遮蔽部材を材料とし、中空で肉厚が均一の薄い板状に一体形成されてなる筐体であり、ほぼ中央部位に採血管11が上下方向に移動可能に挿通される貫通穴33が形成されている。
導波管32は、矩形断面の高さhが略一定とされており、中空部34の幅wが送信手段21側及び受信手段22側で幅狭であり、中央部位へ向かうにつれて幅広となり、中央部位では略一定の幅とされている。導波管32は、送信手段21側及び受信手段22側では幅wが送信手段21の送信口及び受信手段22の受信口の寸法に略合致するように形成されており、中央部位では貫通穴33の設けられる領域を十分に確保できるように形成されている。
体積計測装置51では、移動手段5により、採血管11が貫通穴33に挿入された状態で図7中矢印Zで示す上下方向に移動させながら、送信手段22から採血管11に向けて導波管32内にマイクロ波を照射し、採血管11の所定部位を透過したマイクロ波を受信手段22により受信する構成を採る。
導波管32は、その矩形断面の高さhが略一定とされているため、図8(a)の状態aに示すように、採血管11を送信手段21及び受信手段22に対して走査する際に、導波管32の内下面32aと血清14の上界面14bとの高さ位置が略一致することになる。このとき、マイクロ波が血清14の上界面14bで反射して、この上界面14bがあたかも導波管32の内下面32aの一部であるかのような役割を果たす。これにより、導波管32の内下面32aが血清14の上界面14bを含み実質的に一体となって導波路を形成し、図8(b)のピークp1のように、受信手段22で受信されるマイクロ波の強度が著しく強く急峻となる。
同様に、図8(a)の状態bに示すように、採血管11を送信手段21及び受信手段22に対して走査する際に、導波管32の内上面32bと血清14の下界面14aとの高さ位置が略一致することになり、マイクロ波が血清14の下界面14aで反射して、この下界面14aがあたかも導波管32の内上面32bの一部であるかのような役割を果たす。これにより、導波管32の内上面32bが血清14の下界面14aを含み実質的に一体となって導波路を形成し、図8(b)のピークp2のように、受信手段22で受信されるマイクロ波の透過強度が著しく強く急峻となる。
本実施形態では、導波管32の有する上記の性質を利用する。即ち先ず、受信手段22により測定された受信手段22自身の温度変化を信号生成回路23により電気信号に変換して増幅回路24で増幅する。このときの電気信号は図8(b)のようになる。そして、この電気信号ではピークp1,p2が極めて急峻となるため、ピーク検出回路53により血清14の上下の各界面位置を検出する。
具体的には、マイクロ波が、これが送受信される箇所の高さ方向の中心位置、即ち導波管32の中空部34の高さ方向の中心位置を通るものとすれば、血清14の上界面14b近傍で透過強度がピークp1を示す位置は、血清14の上界面14bよりも、凡そ導波管32の中空部34の高さhの半値だけ上方にオフセットした位置となる。従って、上界面14b近傍で透過強度がピークp1を示す場合、そのピーク位置10aからh/2だけ下方にオフセットした位置を血清14の上界面14bの位置として検出する。
また同様に、血清14の下界面14a近傍で透過強度がピークp2を示す位置は、血清14の下界面14aよりも、凡そ導波管32の中空部34の高さhの半値だけ下方にオフセットした位置となる。従って、下界面14a近傍で透過強度がピークp2を示す場合、そのピーク位置10bからh/2だけ上方にオフセットした位置を血清14の下界面14aの位置として検出する。
そして、体積計測手段6の作動により、ピーク検出回路62により算出された血清14の下界面14aの界面位置と上界面14bの界面位置との距離を算出し、当該算出結果の値と、予め測定されて記憶手段27に記憶されている採血管11の内腔部の横断面積(内径寸法)とを積算することにより、血清14の体積を算出する。これにより、容易且つ正確に血清14の体積を算出する(計測する)ことができる。
本実施形態によれば、簡素で汎用性の高い装置構成により、採血管11に収容された検体液12の所定の液体(ここでは血清14)の界面位置を高精度に検出することが可能となる。しかもこの場合、採血管11を介した送信手段21と受信手段22との間に導波管32を配置することにより、マイクロ波の伝送効率を向上させてより高精度に界面位置を検出することができる。
また、上述の界面検出装置を備えた簡素で汎用性の高い装置構成により、採血管11に収容された検体液12の所定の液体(ここでは血清14)の体積をより高精度に計測することが可能となる。
検体液が収容された採血管を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における体積計測装置の主要構成を示す概略図である。 体積計測装置による界面検出時の様子を示す概略図である。 体積計測装置の構成要素である界面検出手段の回路構成図である。 本発明の第1の実施形態における体積計測方法を手順に従って示すフロー図である。 図2に示す体積計測装置により検出された界面位置の検出結果を示す特性図である。 第2の実施形態における体積計測装置の主要構成を示す概略図である。 図7に示す体積計測装置により検出された界面位置の検出結果を示す概略図である。
符号の説明
1,51 体積計測装置
2 送受信手段
3,52 界面検出手段
4 移動手段
5 体積計測手段
11 採血管
12 検体液
13 分離剤
14 血清
14b 上界面
14a 下界面
15 血餅
16 空気
17 ラベル
21 送信手段
22 受信手段
23 信号生成回路
24 増幅回路
25 コンパレータ回路
26 体積算出手段
27 記憶手段
32 導波管
32a 内下面
32b 内上面
33 貫通穴
34 中空部
41a,41b 爪
42 支持部
43,44 移動部
45 移動機構
46 供給ステーション
53 ピーク検出回路

Claims (10)

  1. 各々分離した状態で容器に収容されている少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の界面を検出する界面検出装置であって、
    前記容器に対してマイクロ波を送受信し、受信したマイクロ波の強度を熱量に変換し、その温度を測定する送受信手段と、
    前記送受信手段により測定された温度に基づき、前記所定の液体の界面を検出する界面検出手段と
    を含むことを特徴とする界面検出装置。
  2. 前記容器と前記送受信手段とを相対的に移動させる移動手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の界面検出装置。
  3. 前記送受信手段は、
    前記容器に対してマイクロ波を送信する送信手段と、
    前記送信されたマイクロ波を前記容器を介して受信し、受信したマイクロ波の強度を熱量に変換し、その温度を測定する受信手段と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の界面検出装置。
  4. 前記送信手段及び前記受信手段は、前記容器を挟んで対向するように配置され、
    前記受信手段は、前記容器を透過したマイクロ波を受信することを特徴とする請求項3に記載の界面検出装置。
  5. 前記受信手段は、前記送信されたマイクロ波を前記容器を介して受信して吸収し、吸収されたマイクロ波の強度に応じて自身が温度変化する電磁波吸収体を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の界面検出装置。
  6. 前記送信手段と前記受信手段との間に配置されてなり、マイクロ波の導波路を規定する導波管を含むことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の界面検出装置。
  7. 前記少なくとも2種類の液体は分離剤を介して分離してなる血清及び血餅であり、前記所定の液体は前記血清であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の界面検出装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の界面検出装置と、
    前記界面検出手段により検出された前記所定の液体の上下の前記界面間の間隔と予め求められた前記容器の寸法とに基づき、前記所定の液体の体積を計測する体積計測手段と
    を含むことを特徴とする体積計測装置。
  9. 各々分離した状態で容器に収容されている少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の界面を検出する界面検出方法であって、
    マイクロ波の送信手段により前記容器に対してマイクロ波を送信する手順と、
    マイクロ波の受信手段により前記送信されたマイクロ波を前記容器を介して受信し、受信したマイクロ波の強度を前記受信手段において熱量に変換する手順と、
    前記受信手段における温度を測定する手順と、
    測定された温度に基づき、前記所定の液体の界面を検出する手順と、
    を含むことを特徴とする界面検出方法。
  10. 各々分離した状態で容器に収容されている少なくとも2種類の液体のうち、所定の液体の体積を計測する体積計測方法であって、
    マイクロ波の送信手段により前記容器に対してマイクロ波を送信する手順と、
    マイクロ波の受信手段により前記送信されたマイクロ波を前記容器を介して受信し、受信したマイクロ波の強度を前記受信手段において熱量に変換する手順と、
    前記受信手段における温度を測定する手順と、
    測定された温度に基づき、前記所定の液体の界面を検出する手順と、
    検出された前記所定の液体の上下の前記界面間の間隔と予め求められた前記容器の寸法とに基づき、前記所定の液体の体積を計測する手順と、
    を含むことを特徴とする体積計測方法。
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