JP2007198550A - 補強用カラー - Google Patents

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晃紀 石川
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Abstract

【課題】合成樹脂製の車両用固定部品を車体下面のパネル等に立設されたスタッドボルトに取り付ける場合に、上向き作業における作業性の大幅な改善を図ることが可能な補強用カラーを提供する。
【解決手段】ワイヤーハーネス用プロテクタ1の各ブラケット11A〜11Cに取り付けられた補強用カラー21に車体下面のパネル18に立設される各スタッドボルト19を挿通した場合には、補強用カラー21の各係止片31は、スタッドボルト19によって突き下げられ、撓まされて、各係止片31の先端部がスタッドボルト19の螺子溝に嵌合係止する。また、各係止片31の先端側下面に立設された凸部32が係止クリップ26の内周面に当接される。これにより、スタッドボルト19が補強用カラー21のほぼ中心軸上に位置決めされて、ワイヤーハーネス用プロテクタ1が仮固定される。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動車の車体パネル等に立設されるスタッドボルトにネジ止めされる合成樹脂製の車両用固定部品の取付部の取付孔に装着される補強用カラーに関するものである。
従来、自動車の車体パネル等に立設されるスタッドボルトにネジ止めされる合成樹脂製の車両用固定部品の取付部の取付孔に装着される補強用カラーについて種々提案されている。
例えば、長円形の取付孔が形成された取付部を有する樹脂製固定部品の前記取付孔の内周面に装着される金属製の補強用カラーであって、帯状の金属板を曲げ加工によって長円形に加工してなる補強用カラーがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−300637号公報(段落(0010)〜(0016)、図1〜図4)
しかしながら、前記特許文献1に記載された補強用カラーは、帯状の金属板を曲げ加工によって長円形に形成しているため、この補強用カラーが装着されたワイヤーハーネス用プロテクタやユニットボックス等の合成樹脂製の車両用固定部品を車体下面のパネルに立設されたスタッドボルトに取り付ける場合には、各スタッドボルトに挿通後、上向き作業で車両用固定部品を落下しないように片手で保持した状態でナットを仮締め固定し、その後、本締めする必要があり、作業性が悪く、手や腕の疲労が大きいという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ワイヤーハーネス用プロテクタやユニットボックス等の合成樹脂製の車両用固定部品を車体下面のパネル等に立設されたスタッドボルトに取り付ける場合においても、車両用固定部品を片手で保持する必要が無く、また、ナットの仮締め工程を省いて、直接ナットの本締め工程を実施でき、上向き作業における作業性の大幅な改善を図ることが可能な補強用カラーを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る補強用カラーは、合成樹脂製の車両用固定部品の取付部に形成された取付孔の内周面に装着されてスタッドボルトに挿通される補強用カラーにおいて、金属により略筒状に形成されて内周面に雌ねじ部が形成されると共に前記取付孔に装着されるカラー本体と、合成樹脂により形成され前記スタッドボルトが挿通可能な略筒状で外周部に雄ねじ部が形成されて前記カラー本体の雌ねじ部に螺合して該カラー本体内に装着される係止クリップと、を備え、前記係止クリップは、内側面から筒孔中心方向に向かって所定長さ突設されて前記スタッドボルトの挿通方向に弾性変形可能な複数の係止片を有し、該係止クリップは、前記スタッドボルトが挿通された場合に、前記各係止片の先端部が該スタッドボルトの螺子溝に嵌合係止されることを特徴とする。
また、請求項2に係る補強用カラーは、請求項1に記載の補強用カラーにおいて、前記係止クリップは、前記各係止片の先端部に撓み側方向へ所定高さ突出するように形成される凸部を有し、該係止クリップは、前記スタッドボルトが挿通された場合に、前記各凸部が該係止クリップの内周面に当接されることを特徴とする。
更に、請求項3に係る補強用カラーは、請求項1又は請求項2に記載の補強用カラーにおいて、前記係止クリップは、前記各係止片間の側壁部に周方向所定幅で前記スタッドボルトの挿通方向出口側の周端縁部から軸方向所定長さの切欠部が形成されていることを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に係る補強用カラーでは、金属製で筒状に形成され、合成樹脂製の車両用固定部品の取付部に形成された取付孔に圧入等によって装着されるカラー本体の内周面には、雌ねじ部が形成されている。そして、このカラー本体内に外周部に雄ねじ部が形成された合成樹脂製の係止クリップが螺合して装着されている。また、この係止クリップは、スタッドボルトが挿通可能な略筒状で、スタッドボルトの挿通方向に弾性変形可能な複数の係止片が内側面から筒孔中心方向に向かって所定長さ突設されており、スタッドボルトが挿通された場合には、各係止片の先端部が該スタッドボルトの螺子溝に嵌合係止される。
これにより、ワイヤーハーネス用プロテクタやユニットボックス等の合成樹脂製の車両用固定部品を車体下面のパネル等に立設されたスタッドボルトに取り付ける場合には、上向き作業で各スタッドボルトに各補強用カラーを挿通して、車両用固定部品の取付部を車体下面のパネル等に当接させることによって、補強用カラーの各係止片がスタッドボルトの螺子溝に嵌合係止して該車両用固定部品が仮固定され、この車両用固定部品から両手を離すことができる。その後、各スタッドボルトに対して直接ナットの本締め工程を実施でき、上向き作業における作業性の大幅な改善を図ることが可能となる。
また、金属製のカラー本体内に係止クリップを螺合することによって該係止クリップを軸方向に高保持力(例えば、約200N〜600Nである。)で保持することが可能となり、ワイヤーハーネス用プロテクタやユニットボックス等の重量を複数のカラー本体及び係止クリップを介して保持することが可能となり、車体下面のパネル等に車両用固定部品を確実に仮固定することができる。
また、請求項2に係る補強用カラーでは、係止クリップの内周面に突設される各係止片の先端部に撓み側方向へ所定高さ突出する凸部が形成され、スタッドボルトが挿通された場合には、各凸部が該係止クリップの内周面に当接されるため、各係止片によってスタッドボルトが係止クリップの筒孔の軸心上に位置決めされ、ワイヤーハーネス用プロテクタやユニットボックス等の合成樹脂製の車両用固定部品の組付け時の位置決めを容易に行うことができる。
更に、請求項3に係る補強用カラーでは、係止クリップの各係止片間の側壁部に周方向所定幅でスタッドボルトの挿通方向出口側の周端縁部から軸方向所定長さの切欠部が形成されているため、該係止クリップの挿通方向出口側に内径にほぼ等しい外径に形成された棒状の治具を嵌入して保持した状態で、金属製のカラー本体内に該係止クリップを容易にねじ込むことが可能となり、金属製のカラー本体内に係止クリップを取り付ける取付作業を容易に行うことができる。
以下、本発明に係る補強用カラーをワイヤーハーネス用プロテクタについて具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施例に係る補強用カラーが取り付けられたワイヤーハーネス用プロテクタの構成について図1及び図2に基づき説明する。
図1は本実施例に係る補強用カラーが取り付けられたワイヤーハーネス用プロテクタを示す斜視図である。図2はワイヤーハーネス用プロテクタを車体下面のパネルに取り付けるためのブラケットの拡大斜視図である。
図1に示すように、合成樹脂により形成されるワイヤーハーネス用プロテクタ1は、平面視へ字状に屈曲形成されると共に、断面コの字状に形成され、各ワイヤーハーネス2を仕切壁3を介して左右方向に2本並列に収納するプロテクタ本体4と、このプロテクタ本体4の左右側壁5、5の上端間の開口を開閉するカバー6とから構成されている。
また、カバー6は、プロテクタ本体4の左右側壁5、5の外側に覆い被さる断面コの字状に形成され、その両側には先端が鉤状の各係止爪(係止部)8を所定間隔毎にそれぞれ一体突出形成してある。この各係止爪8に対向するプロテクタ本体4の両側壁5、5の外側には、該各係止爪8が係止・離脱される略四角筒状(枠状)の係合部9をそれぞれ一体突出形成してある。これら係合部9と係止爪8とでプロテクタ本体4の両側壁5、5とカバー6との閉状態をロックするロック手段が構成されている。
また、プロテクタ本体4の両側壁5、5の外側には、車体下面のパネル等に取り付けるための各一対のブラケット11A、11A、11B、11B及び11C、11Cをそれぞれ一体突出形成してある。
また、図2に示すように、各ブラケット11A〜11Cのプロテクタ本体4側上端部と各側壁5、5の上端部との間には、カバー6の側壁が上側から挿入される溝部12が形成されている。
また、各ブラケット11A〜11Cには、平面視中央部に貫通孔15が穿設されている。また、各貫通孔15の上端縁部には、補強用カラー21のフランジ部22が嵌入される所定深さ(本実施例では、約2mm〜3mmである。)の段差部16が同心状に形成され、ている。そして、各貫通孔15には、各補強用カラー21が上側から圧入又は嵌入されて取り付けられている。
そして、ワイヤーハーネス用プロテクタ1を車体下面のパネル18に固定する場合には、後述のように各ブラケット11A〜11Cに設けられた補強用カラー21を車体下面のパネル18に立設された各スタッドボルト19に挿通して(図7参照)、ナット(不図示)を締め付ける。このとき、各補強用カラー21は、スタッドボルト19とナットによる所定の締め付けトルクによって各ブラケット11A〜11Cが潰れて変形するのを防止する。
次に、補強用カラー21の構成について図3乃至図5に基づいて説明する。図3は各ブラケット11A〜11Cに取り付けられた補強用カラー21を示す図で(A)は平面図、(B)は側面図である。図4は図3のX1−X1矢視断面図である。図5は図3のX2−X2矢視断面図である。
図3乃至図5に示すように、補強用カラー21は、金属製のカラー本体25と、このカラー本体25内に螺合して装着される合成樹脂製の係止クリップ26とから構成されている。
金属製のカラー本体25は、所定高さ(本実施例では、各ブラケット11A〜11Cの厚さ寸法にほぼ等しい高さである。)の筒状に形成され、その上端周縁部から直角外側方向に同心状に延出された所定厚さ(本実施例では、約2mm〜3mmである。)フランジ部22が形成されている。また、カラー本体25の内周面には雌ねじ部28が形成されている。
また、合成樹脂製の係止クリップ26は、スタッドボルト19が挿通可能な略筒状に形成され、その外周面には、カラー本体25の内周面に形成された雌ねじ部28に螺合する雄ねじ部30が形成されている。また、係止クリップ26の内周面には、一対の係止片31が相対向するように筒孔中心方向に向かって斜め下方向に所定長さ突設されている。この各係止片31は、薄い略平板状で平面視四角形に形成されている。また、各係止片31の先端部の下側には、該係止片31の全幅に渡って立設されるリブ状の凸部32が設けられている。この凸部32は、後述のようにスタッドボルト19が挿通された場合には、係止クリップ26の内周面に当接するように形成されている(図7参照)。
尚、各係止片31の筒孔中心方向先端部をスタッドボルト19の螺子溝に沿う円弧状に形成してもよい。これにより、各係止片31がスタッドボルト19の螺子溝に更に係止し易すくなる。
また、係止クリップ26の各係止片31間の側壁部には、各係止片31の平面視幅方向中心線に垂直な該係止片31の基端部を通る弦に沿った周方向の幅寸法で、係止クリップ26の下端側周端縁部、即ち、スタッドボルト19の挿通方向出口側の周端縁部から各係止片31の基端部に対向する高さまで正面視略四角形(図4参照)に切り欠かれた各切欠部33が設けられている。従って、係止クリップ26の上端部には所定厚さの円環状のリング部35が形成され、各係止片31が突設される内周面が連結されている。
また、各補強カラー21の下端面には、各ブラケット11A〜11Cに圧入又は嵌入後、カラー本体25の下端部に90度間隔で4カ所に脱落を防止するために外向きの各突起部37がカシメにより形成されている。これにより、各補強カラー21のカラー本体25は、フランジ部22と各突起部37によって各ブラケット11A〜11Cに固定される。
ここで、カラー本体25に係止クリップ26を取り付ける方法について図6に基づいて説明する。図6は金属製のカラー本体25に合成樹脂製の係止クリップ26を取り付ける方法を説明する説明図である。
図6に示すように、先ず、金属製のカラー本体25をスタッドボルト19の挿通側上端縁部が下側になるように受け治具41に載置し、該受け軸41によってフランジ部22の外周面を挟持する。また、受け治具41は、カラー本体25の筒孔内まで突出するように形成され、該カラー本体25のフランジ部22側の端面部を支持する。
また、係止クリップ26をスタッドボルト19の挿通側上端縁部が下側になるようにして、該係止クリップ26の内径とほぼ同じ外径の略円柱状の取付治具42の先端部に、各係止片31の凸部32が当接するまで嵌挿して、各係止片31が突設される内周面の弾性的な撓みによって該取付治具42の先端部に係止クリップ26を保持する。
続いて、この取付治具42の回転軸をカラー本体25の軸心に合わせて、該取付治具42を所定方向(矢印43方向)に回転させながら下降させてカラー本体25内に係止クリップ26を螺合し、該係止クリップ26が受け治具41に当接した場合には、取付治具42の作動を停止後、係止クリップ26から上方に抜き取る。
その後、受け治具41のフランジ部22の挟持を緩めて、カラー本体25を取り出すことによって、カラー本体25内に係止クリップ26が装着された補強用カラー21が作製される。
尚、一方の手でカラー本体25を保持して、係止クリップ26を略円柱状の棒の先端部に取り付けて、他方の手でこの棒を回転させて係止クリップ26をカラー本体25に取り付けるようにしてもよい。
次に、ワイヤーハーネス用プロテクタ1の各ブラケット11A〜11Cに取り付けられた補強用カラー21に車体下面のパネル18に立設されるスタッドボルト19を挿通した状態を図7に基づいて説明する。図7はワイヤーハーネス用プロテクタ1の各ブラケット11A〜11Cに取り付けられた補強用カラー21を車体下面のパネル18に立設されるスタッドボルト19に挿通した状態を示す側断面図である。
図7に示すように、ワイヤーハーネス用プロテクタ1の各ブラケット11A〜11Cに取り付けられた補強用カラー21に車体下面のパネル18に立設される各スタッドボルト19を挿通した場合には、補強用カラー21の各係止片31は、スタッドボルト19によって突き下げられ、撓まされて、各係止片31の先端部がスタッドボルト19の螺子溝に嵌合係止する。また、各係止片31の先端側下面に立設された凸部32が係止クリップ26の内周面に当接される。これにより、スタッドボルト19が補強用カラー21のほぼ中心軸上に位置決めされる。
そして、各ブラケット11A〜11Cを車体下面のパネル18に当接させた状態で、ワイヤーハーネス用プロテクタ1から両手を離した場合には、各係止片31の先端部がスタッドボルト19の螺子溝に嵌合係止しているため、各係止片31がパネル18側方向に変形して撓み、図7に示す状態でワイヤーハーネス用プロテクタ1が保持されて仮固定される。また、各係止クリップ26は、金属製のカラー本体25に螺合しているため、該カラー本体25に高保持力(例えば、約200N〜600Nの荷重に耐える保持力である。)で保持されるため、ワイヤーハーネス用プロテクタ1の重量(約2kg〜10kgである。)によってカラー本体25から抜け落ちることは無い。そして、図7に示す状態で、ナット(不図示)を直接スタッドボルト19に本締めすることができる。
従って、以上説明した通り、本実施例に係る補強用カラー21は、金属製のカラー本体25と、このカラー本体25内に螺合して装着される合成樹脂製の係止クリップ26とから構成され、合成樹脂製のワイヤーハーネス用プロテクタ1の各ブラケット11A〜11Cに形成された各貫通孔15に圧入又は嵌入後、カシメによって各突起部37を形成することにより装着される。また、このカラー本体25の上端部にはフランジ部22が形成されると共に、内周面には、雌ねじ部28が形成されている。そして、このカラー本体25内には、外周部に雄ねじ部30が形成された合成樹脂製の係止クリップ26が螺合して装着されている。また、この係止クリップ26は、スタッドボルト19が挿通可能な略筒状で、スタッドボルト19の挿通方向に弾性変形可能な一対の係止片31が内側面から筒孔中心方向に向かって所定長さ突設されており、スタッドボルト19が挿通された場合には、各係止片31の先端部が該スタッドボルト19の螺子溝に嵌合係止される。
これにより、ワイヤーハーネス用プロテクタ1を車体下面のパネル18に立設されたスタッドボルト19に取り付ける場合には、上向き作業で各スタッドボルト19に各補強用カラー21を挿通して、ワイヤーハーネス用プロテクタ1の各ブラケット11A〜11Cを車体下面のパネル18に当接させることによって、補強用カラー21の各係止片31がスタッドボルト19の螺子溝に嵌合係止して該ワイヤーハーネス用プロテクタ1が仮固定され、このワイヤーハーネス用プロテクタ1から両手を離すことができる。その後、各スタッドボルト19に対して直接ナットの本締め工程を実施でき、上向き作業における作業性の大幅な改善を図ることが可能となる。
また、金属製のカラー本体25内に係止クリップ26を螺合することによって該係止クリップ26を軸方向に高保持力(例えば、約200N〜600Nである。)で保持することが可能となり、ワイヤーハーネス用プロテクタ1の重量を複数のカラー本体25及び係止クリップ26を介して保持することが可能となり、車体下面のパネル18にワイヤーハーネス用プロテクタ1を確実に仮固定することができる。
また、係止クリップ26の内周面に突設される各係止片31の先端部に撓み側方向へ所定高さ突出する凸部32が形成され、スタッドボルト19が挿通された場合には、各凸部32が該係止クリップ26の内周面に当接されるため、各係止片31によってスタッドボルト19が係止クリップ26の筒孔の軸心上に位置決めされ、ワイヤーハーネス用プロテクタ1の組付け時の位置決めを容易に行うことができる。
更に、係止クリップ26の各係止片31間の側壁部には、スタッドボルト19の挿通方向出口側の周端縁部から各係止片31の基端部に対向する高さまで正面視略四角形に切り欠かれた各切欠部33が設けられているため、該係止クリップ26の挿通方向出口側に内径にほぼ等しい外径に形成された棒状の取付治具42を嵌入して保持した状態で、金属製のカラー本体25内に該係止クリップ26を容易にねじ込むことが可能となり、金属製のカラー本体25内に係止クリップ26を取り付ける取付作業を容易に行うことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)上記実施例では、一対の各ブラケット11A〜11Cの全てに補強用カラー21を取り付けたが、各ブラケット11A〜11Cのうちの複数個のブラケットに補強用カラー21を圧入又は嵌入後、カシメによって各突起部37を形成して装着し、他のブラケットには、金属製のカラー本体25のみを圧入又は嵌入後、カシメによって各突起部37を形成して装着するようにしてもよい。例えば、プロテクタ本体4の左側側壁5(図1中、奥側側壁5)のブラケット11Aと右側側壁5(図1中、手前側側壁5)のブラケット11Bに補強用カラー21を圧入又は嵌入後、カシメによって各突起部37を形成して装着し、他の各ブラケット11A、11B、11C、11Cには、金属製のカラー本体25のみを圧入又は嵌入後、カシメによって各突起部37を形成して装着するようにしてもよい。これにより、ワイヤーハーネス用プロテクタ1の組付け時の位置決めを更に容易に行うことができると共に、補強用カラー21の使用個数の削減化を図ることができる。
(B)上記実施例では、係止クリップ26の内周面に一対の係止片31を相対向するように設けたが、係止片31を周方向に中心角120度間隔で3個設けたり、周方向に中心角90度間隔で4個設けるようにしてもよい。これにより、各係止片31の先端部とスタッドボルト19との嵌合係止を更に確実に行うことできる。
(C)上記実施例では、係止クリップ26の各係止片31間の側壁部に、スタッドボルト19の挿通方向出口側の周端縁部から各係止片31の基端部に対向する高さまで正面視略四角形に切り欠かれた各切欠部33を設けたが、各係止片31間の側壁部の周方向中央部にスタッドボルト19の挿通方向出口側の周端縁部から各係止片31の基端部に対向する高さまで幅の狭い(例えば、約0.5mm〜1mmの幅寸法である。)スリット状の各切欠部を設けるようにしてもよい。これにより、金属製のカラー本体25内に係止クリップ26を螺合することによって該係止クリップ26を軸方向に更に高保持力(例えば、約600N以上である。)で保持することが可能となる。
(D)上記実施例では、係止クリップ26の各係止片31間の側壁部に、スタッドボルト19の挿通方向出口側の周端縁部から各係止片31の基端部に対向する高さまで正面視略四角形に切り欠かれた各切欠部33を設けたが、各切欠部33を設けない構成にしてもよい。これにより、金属製のカラー本体25内に係止クリップ26を螺合することによって該係止クリップ26を軸方向に更に高保持力(例えば、約600N以上である。)で保持することが可能となる。
(E)上記実施例では、各係止片31の先端部の下側には、該係止片31の全幅に渡って立設されるリブ状の凸部32を設けたが、スタッドボルト19を係止クリップ26の軸心上に位置決めする必要が無い場合には、この凸部32を設けない構成にしてもよい。これにより、合成樹脂製の係止クリップ26を更に簡単な構成にすることができる。
本実施例に係る補強用カラーが取り付けられたワイヤーハーネス用プロテクタを示す斜視図である。 ワイヤーハーネス用プロテクタを車体下面のパネルに取り付けるためのブラケットの拡大斜視図である。 本実施例に係る補強用カラーを示す図で(A)は平面図、(B)は側面図である。 図3のX1−X1矢視断面図である。 図3のX2−X2矢視断面図である。 金属製のカラー本体に係止クリップを取り付ける方法を説明する説明図である。 ワイヤーハーネス用プロテクタの各ブラケットに取り付けられた補強用カラーを車体下面のパネルに立設されるスタッドボルトに挿通した状態を示す側断面図である。
符号の説明
1 ワイヤーハーネス用プロテクタ
11A〜11C ブラケット
18 パネル
19 スタッドボルト
21 補強用カラー
22 フランジ部
25 カラー本体
26 係止クリップ
28 雌ねじ部
30 雄ねじ部
31 係止片
32 凸部
39 突起部

Claims (3)

  1. 合成樹脂製の車両用固定部品の取付部に形成された取付孔の内周面に装着されてスタッドボルトに挿通される補強用カラーにおいて、
    金属により略筒状に形成されて内周面に雌ねじ部が形成されると共に前記取付孔に装着されるカラー本体と、
    合成樹脂により形成され前記スタッドボルトが挿通可能な略筒状で外周部に雄ねじ部が形成されて前記カラー本体の雌ねじ部に螺合して該カラー本体内に装着される係止クリップと、
    を備え、
    前記係止クリップは、内側面から筒孔中心方向に向かって所定長さ突設されて前記スタッドボルトの挿通方向に弾性変形可能な複数の係止片を有し、
    該係止クリップは、前記スタッドボルトが挿通された場合に、前記各係止片の先端部が該スタッドボルトの螺子溝に嵌合係止されることを特徴とする補強用カラー。
  2. 前記係止クリップは、前記各係止片の先端部に撓み側方向へ所定高さ突出するように形成される凸部を有し、
    該係止クリップは、前記スタッドボルトが挿通された場合に、前記各凸部が該係止クリップの内周面に当接されることを特徴とする請求項1に記載の補強用カラー。
  3. 前記係止クリップは、前記各係止片間の側壁部に周方向所定幅で前記スタッドボルトの挿通方向出口側の周端縁部から軸方向所定長さの切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の補強用カラー。
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JP2014056514A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Toyoda Iron Works Co Ltd 車両用ペダルブラケットの取付部構造

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JP2014056514A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Toyoda Iron Works Co Ltd 車両用ペダルブラケットの取付部構造

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