JP2007198246A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】三元触媒装置の上流側の空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比を所望空燃比に制御する内燃機関の空燃比制御装置において、三元触媒装置の下流側の酸素センサの出力に基づき空燃比センサの出力を補正して、正確な空燃比制御を可能とすることである。
【解決手段】空燃比センサ2の出力は、目標空燃比を理論空燃比とする運転時に、理論空燃比を基準とする酸素センサ3の出力の偏差の積算値に基づく積分項とにより補正され、積分項は更新時期毎に更新され、積分項が少なくとも一回更新されるまで目標空燃比を理論空燃比とする運転を継続するフューエルカット禁止期間を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】空燃比センサ2の出力は、目標空燃比を理論空燃比とする運転時に、理論空燃比を基準とする酸素センサ3の出力の偏差の積算値に基づく積分項とにより補正され、積分項は更新時期毎に更新され、積分項が少なくとも一回更新されるまで目標空燃比を理論空燃比とする運転を継続するフューエルカット禁止期間を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の空燃比制御装置に関する。
機関排気系に排気ガスの空燃比に応じてリニアに出力が変化する空燃比センサを配置し、この空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比を所望空燃比に制御することが提案されている。機関排気系には、一般的に、排気ガスを浄化するための三元触媒装置が配置されている。三元触媒装置は、排気ガスの空燃比が理論空燃比近傍である時に排気ガスを良好に浄化するものであるために、一般的に、三元触媒装置に流入した排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンである時には余剰分の酸素を吸蔵し、三元触媒装置に流入した排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリッチである時には不足分の酸素を放出し、三元触媒装置内の排気ガスの空燃比を理論空燃比近傍とするO2ストレージ能力を有している。
それにより、燃焼空燃比を検出するための空燃比センサは、検出する排気ガスの空燃比が三元触媒装置のO2ストレージ能力により影響されないように、三元触媒装置の上流側に配置されている。ところで、空燃比センサによる空燃比制御を正確なものとするためには、三元触媒装置の下流側に、排気ガスの空燃比が理論空燃比近傍である時に出力が急変する酸素センサを配置し、O2ストレージ能力によって変化が緩やかにされる酸素センサの出力に基づき、空燃比センサの出力のリッチ側又はリーン側へのずれを補正するようにしている。
酸素センサの出力に基づく空燃比センサの出力の補正は、一般的に、目標空燃比を理論空燃比とする運転において、酸素センサの理論空燃比に対応する基準出力と酸素センサの実際の出力との偏差に基づく比例項と、この偏差の積算値に基づく積分項とを使用するものである。積分項は、空燃比センサの出力の最近の傾向的なずれを補正するものであり、比例項は、積分項により補正された空燃比センサの出力の今回のずれを補正するものである。積分項は、例えば、設定回数の酸素センサの偏差が算出された時を更新時期とし、空燃比センサの現状に合うように更新される。
ところで、内燃機関において、燃料消費を低減するために、フューエルカットが機関減速時毎のように頻繁に行われるようになっている。フューエルカットが実施されると、三元触媒装置には、排気ガスとして空気が流入することとなり、空気中の多量の酸素がO2ストレージ能力によって三元触媒装置に吸蔵されてしまう。排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンとなってもリッチとなっても排気ガスの良好な浄化を可能とするためには、三元触媒装置には、O2ストレージ能力による最大吸蔵可能酸素量の約半分に相当する所望量の酸素を吸蔵しておくことが好ましい。それにより、一般的には、フューエルカット直後において、フューエルカット中に所望量を超えて吸蔵された酸素を放出させて所望量の酸素しか吸蔵されていないようにするために、燃焼空燃比をリッチにするリッチ化制御が実施される。
フューエルカット中及びリッチ化制御中には、理論空燃比を基準とした酸素センサの出力の偏差は、当然のごとく大きな絶対値を有し、意味のない値となる。フューエルカット中には空燃比制御は不必要であり、当然、酸素センサの出力の偏差を積算する積分項の更新も禁止される。また、リッチ化制御中には、燃焼空燃比を所望リッチ空燃比とする空燃比制御が必要であるが、この空燃比制御においては、酸素センサの出力の偏差に基づく比例項による空燃比センサの出力の補正を禁止すると共に、酸素センサの出力の偏差を積算する積分項の更新も禁止することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前述の背景技術において、フューエルカット中及びその直後のリッチ化制御中において、積分項が更新されないために、機関始動からフューエルカットが頻繁に行われる場合には、今回の機関運転において全く積分項が更新されないこともあり、リッチ化制御中及びその後の理論空燃比の運転中において、空燃比センサの出力を現状に合った積分項により補正することができず、正確な空燃比制御が困難となる。
従って、本発明の目的は、三元触媒装置の上流側の空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比を所望空燃比に制御する内燃機関の空燃比制御装置において、三元触媒装置の下流側の酸素センサの出力に基づき空燃比センサの出力を補正して、正確な空燃比制御を可能とすることである。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置は、機関排気系の三元触媒装置の上流側に配置されて排気ガスの空燃比に対応して出力が変化する空燃比センサと、機関排気系の前記三元触媒装置の下流側に配置されて排気ガスの空燃比が理論空燃比近傍の時に出力が急激に変化する酸素センサとを具備し、前記空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比を所望空燃比に制御する内燃機関の空燃比制御装置において、前記空燃比センサの出力は、目標空燃比を理論空燃比とする運転時に、理論空燃比を基準とする前記酸素センサの出力の偏差の積算値に基づく積分項により補正され、前記積分項は更新時期毎に更新され、前記積分項が少なくとも一回更新されるまで目標空燃比を理論空燃比とする運転を継続するフューエルカット禁止期間を設けることを特徴とする。
本発明による請求項2に記載の内燃機関の空燃比制御装置は、請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置において、複数回の前記積分項の更新により前記積分項がほぼ収束するまで前記フューエルカット禁止期間を継続し、前記フューエルカット禁止期間の終了後には、目標空燃比を理論空燃比とする運転時においても前記積分項の更新を禁止するか、又は、目標空燃比を理論空燃比とする運転時において新たに算出された前記積分項と現在の積分項との差の絶対値が設定値より大きい時にだけ前記積分項を前記新たに算出された前記積分項に更新することを特徴とする。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置によれば、フューエルカット禁止期間が設けられ、この期間中には目標空燃比を理論空燃比とする運転が継続的に実施され、理論空燃比を基準とする酸素センサの出力の偏差の積算値に基づき空燃比センサの出力の傾向的なずれを補正する積分項が少なくとも一回は算出されて更新されるために、フューエルカットが頻繁に実施されて積分項が更新されないようなことはなく、空燃比センサの出力を現状に合った積分項により補正することができ、燃焼空燃比を理論空燃比へ又はフューエルカット直後のリッチ化制御においては所望リッチ空燃比へ良好に制御することができる。
本発明による請求項2に記載の内燃機関の空燃比制御装置によれば、フューエルカット禁止期間において、複数回の積分項の更新により積分項をほぼ収束させて積分項を空燃比センサの現状に非常に合ったものとしており、それにより、フューエルカット禁止期間の終了後には、目標空燃比を理論空燃比とする運転時においても積分項の更新を禁止するか、又は、目標空燃比を理論空燃比とする運転時において新たに算出された積分項と現在の積分項との差の絶対値が設定値より大きい時にだけ積分項を新たに算出された積分項に更新するようにして、不必要に積分項が更新されないようにし、空燃比制御を安定化させることができる。
図1は機関排気系を示す概略図であり、1は三元触媒装置であり、2は三元触媒装置1の上流側に配置された空燃比センサであり、3は三元触媒装置1の下流側に配置された酸素センサである。空燃比センサ2及び酸素センサ3は、いずれも排気ガス中の酸素濃度に応じて出力電圧が変化するものであり、空燃比センサ2は排気ガスの空燃比に対応して出力がリニアに変化するリニア出力型であり、酸素センサ3は排気ガスの空燃比が理論空燃比近傍である時に出力が急激に変化するステップ出力型である。
本発明による空燃比制御装置は、空燃比センサ2の出力に基づき燃焼空燃比を所望空燃比にフィードバック制御するものである。空燃比センサ2は、三元触媒装置1の上流側に配置されて、常に未浄化の排気ガスに晒されているために、出力の信頼性がそれほど高くなく、出力がリッチ側又はリーン側へずれることがある。それにより、三元触媒装置1の下流側に配置されて、未浄化の排気ガスに晒されることなく、また、一般的に、排気ガスの空燃比がリッチであるかリーンであるかを検出するのに使用され、出力の信頼性の高い酸素センサ3の出力に基づき、空燃比センサの出力を補正するようにしている。
燃焼空燃比のフィードバック制御に使用される空燃比センサ2の出力Vは、目標燃焼空燃比を理論空燃比とする運転時において、以下のように補正されて出力V’とされる。
V’=V+P+I
ここで、Pは理論空燃比に対する基準出力(例えば、0.5ボルト)と酸素センサ3の実際の出力との偏差dに所定ゲインPgを乗算した比例項であり、Iは設定回数の偏差dの積算値に所定ゲインIgを乗算した積分項である。こうして、積分項Iは、空燃比センサ2の出力の現在の傾向的なずれを補正するものとなり、比例項Pは、積分項Iにより補正された空燃比センサ2の出力の現在のずれを補正するものとなる。このように補正された空燃比センサ2の出力V’に基づき排気ガスの空燃比を正確に推定し、燃焼空燃比が理論空燃比となるように、エアフローメータにより検出される吸入空気量に対して燃料噴射量をフィードバック補正することとなる。
V’=V+P+I
ここで、Pは理論空燃比に対する基準出力(例えば、0.5ボルト)と酸素センサ3の実際の出力との偏差dに所定ゲインPgを乗算した比例項であり、Iは設定回数の偏差dの積算値に所定ゲインIgを乗算した積分項である。こうして、積分項Iは、空燃比センサ2の出力の現在の傾向的なずれを補正するものとなり、比例項Pは、積分項Iにより補正された空燃比センサ2の出力の現在のずれを補正するものとなる。このように補正された空燃比センサ2の出力V’に基づき排気ガスの空燃比を正確に推定し、燃焼空燃比が理論空燃比となるように、エアフローメータにより検出される吸入空気量に対して燃料噴射量をフィードバック補正することとなる。
本空燃比制御装置は、内燃機関の燃焼空燃比を理論空燃比(ストイキ)に制御するものであるが、図2のタイムチャートに示すように、機関減速時等に燃料消費を低減するためにフューエルカットF/Cが実施される時には、もちろん、燃料噴射が停止されるために空燃比制御は実施されない。フューエルカットF/C中には、酸素を多量に含む空気が排気ガスとして三元触媒装置1へ流入するために、三元触媒装置1には、O2ストレージ能力の最大吸蔵可能酸素量の約半分を超える酸素が吸蔵されてしまう(フューエルカットF/C時間が長ければほぼ最大吸蔵可能酸素量まで酸素が吸蔵される)。それにより、そのままでは、フューエルカット後において、燃焼空燃比が理論空燃比よりリーンとなった時には、三元触媒装置1は余剰の酸素を良好に吸蔵することができず、NOXの浄化能力が低下してしまう。
従って、フューエルカットF/C直後には、燃焼空燃比を所望リッチ空燃比に制御し、フューエルカット中に三元触媒装置1に吸蔵された酸素を最大吸蔵可能酸素量の約半分まで放出させ、その後に、燃焼空燃比がリーンとなってもリッチとなっても三元触媒装置1内の排気ガスの空燃比を理論空燃比近傍とすることを可能とし、NOXの浄化能力と、CO及びHCの浄化能力とをいずれも高く維持することが好ましい。このフューエルカットF/C直後のリッチ化制御が完了すれば、目標燃焼空燃比を理論空燃比とするストイキ制御が開始される。リッチ化制御として、三元触媒装置1に吸蔵されている酸素をほぼ全て放出させるようにしても良い。
酸素センサ3の理論空燃比に対する基準出力と酸素センサ3の実際の出力との偏差dは、フューエルカット中及びその直後のリッチ化制御中においては、算出することができず、必然的に、リッチ化制御において、空燃比センサ2の出力を比例項Pにより補正することはできない。また、リッチ化制御中において、空燃比センサ2の出力を積分項Iにより補正して燃焼空燃比を所望リッチ空燃比に制御することが好ましいが、前述の偏差dが算出されないために積分項Iを更新することはできない。
こうして、機関始動からフューエルカットが頻繁に行われると、積分項Iを更新することができず、リッチ化制御及びストイキ制御において、空燃比センサ2の出力補正に現状に合った積分項Iを使用することができない。本空燃比制御装置は、図3に示す第一フローチャートにより空燃比センサ2の現状に合った積分項Iを算出して、リッチ化制御及びストイキ制御において空燃比センサ2の出力を良好に補正し、燃焼空燃比を所望空燃比に制御可能としている。
先ず、ステップ101において、フラグFが1であるか否かが判断される。フラグFは機関停止と共に0にリセットされるもの、もしくは、更新及び学習完了履歴としてバックアップRAMに記憶されるものであり、当初は、ステップ101の判断は否定されてステップ102へ進み、フューエルカットが禁止される。次いで、ステップ104では、理論空燃比に対する基準出力と酸素センサ3の現在の出力との偏差dを算出する条件が成立しているか否かが判断される。フューエルカットが禁止されている場合には、始動直後の酸素センサ3を含む機関暖機中等を除いて、ステップ104の判断は肯定され、偏差dを算出してステップ105へ進む。もちろん、偏差dが算出されれば、この偏差dに基づき算出される比例項Pと、積分項としては前回の機関停止時の積分項Iとを使用して、空燃比センサ2の出力を補正し、フューエルカット禁止中のストイキ制御を実施する。
ステップ105では、設定回数の偏差dが算出されて、これら偏差dの積算値に基づく積分項Iの更新時期であるか否かが判断される。この判断が否定される時にはそのまま終了するが、積分項Iの更新時期である時には、ステップ106へ進む。ステップ106では、新たに算出された積分項Iの絶対値が設定値aより大きいか否かが判断され、この判断が否定される時には、新たに算出された積分項Iは非常に小さいために、更新の必要はなく、そのまま終了する。一方、ステップ106の判断が肯定される時には、ステップ107の判断においてフラグFは0であるために、ステップ108において積分項を新たに算出された積分項Iに更新する。ステップ108において、積分項Iが更新されれば、それ以降においては、新たに算出される比例項Pと、更新された積分項Iとを使用して空燃比センサ2の出力を補正し、フューエルカット禁止中のストイキ制御を実施する。
次いで、ステップ109において、更新された積分項Iiと更新される前の積分項Ii-1との差の絶対値が設定値bより小さいか否かが判断される。この判断が肯定される時には、積分項Iは空燃比センサの現状に合わせて十分に収束していることとなる。それにより、ステップ109の判断が否定される時には、そのまま終了するが、肯定される時には、積分項Iの学習は完了したとして、ステップ110においてフラグFを1にセットする。
こうして、フラグFが1にセットされれば、ステップ101の判断が肯定されるために、ステップ103において、フューエルカットの禁止が解除される。それにより、機関減速時等にはフューエルカットが実施され、その直後には、前述のリッチ化制御が実施される。このような場合には、ステップ104において、フューエルカット中、リッチ化制御中、及び、リッチ化制御の完了直後において、三元触媒装置1からストイキ制御により目標空燃比を理論空燃比とした排気ガスが流出しない間は、偏差dの算出条件が成立しないこととなる。
また、ステップ106の判断が肯定される新たな積分項Iが算出されても、ステップ107の判断においてフラグFは1であるために、ステップ111において、新たに算出された積分項Iiと現在の積分項Ii-1との差の絶対値が設定値cより大きいか否かが判断される。この判断が肯定される時にだけ、ステップ112において積分項は新たに算出された積分項Iに更新される。
すなわち、現在の積分項Ii-1は、ステップ109において、空燃比センサ2の現状に合わせて十分に収束されたことが確認されたものであり、この積分項Ii-1に対して新たに算出された積分項Iiの差の絶対値が大きければ、空燃比センサ2の現状が変化したとして、積分項を更新するが、差の絶対値が僅かである時には、空燃比センサ2の現状は変化していないとして、積分項を更新せず、空燃比制御を安定化させるようになっている。
このように、複数回の積分項Iが更新されて、積分項Iが空燃比センサ2の現状に合ったものに収束するまでは、フューエルカットを禁止するフューエルカット禁止期間を設けており、それにより、積分項Iは確実に空燃比センサ2の現状に合ったものに更新され、フューエルカット直後のリッチ化制御及びストイキ制御において、空燃比センサ2の出力を良好に補正することができる。
図4は、図3の第一フローチャートに代えて実施される第二フローチャートを示している。本フローチャートは、第一フローチャートと同様に、更新された積分項Iが空燃比センサ2の現状に合った積分項Iに収束した時(ステップ208)には、フラグFが1にセットされ(ステップ209)、フューエルカットの禁止が解除される(ステップ203)が、この時には、積分項Iの更新を禁止するようにし、空燃比制御を安定化させるようにしている。
前述の第一及び第二フローチャートにおいて、機関始動と共にフューエルカット禁止期間が開始されるようにしたが、これは本発明を限定するものではなく、機関運転中において任意に積分項Iを更新するためのフューエルカット禁止期間を開始するようにしても良い。また、第一及び第二フローチャートにおいては、複数回の更新により収束して空燃比センサ2の現状に十分に合った積分項となるまで、フューエルカットを禁止するようにしたが、これは本発明を限定するものではなく、少なくとも一回の積分項が更新されれば、この積分項は空燃比センサの現状に合ったものであり、この積分項が以降のストイキ制御及びリッチ化制御に使用可能であるために、この積分項の更新によりフューエルカットの禁止を解除するようにしても良い。
1 三元触媒装置
2 空燃比センサ
3 酸素センサ
2 空燃比センサ
3 酸素センサ
Claims (2)
- 機関排気系の三元触媒装置の上流側に配置されて排気ガスの空燃比に対応して出力が変化する空燃比センサと、機関排気系の前記三元触媒装置の下流側に配置されて排気ガスの空燃比が理論空燃比近傍の時に出力が急激に変化する酸素センサとを具備し、前記空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比を所望空燃比に制御する内燃機関の空燃比制御装置において、前記空燃比センサの出力は、目標空燃比を理論空燃比とする運転時に、理論空燃比を基準とする前記酸素センサの出力の偏差の積算値に基づく積分項により補正され、前記積分項は更新時期毎に更新され、前記積分項が少なくとも一回更新されるまで目標空燃比を理論空燃比とする運転を継続するフューエルカット禁止期間を設けることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
- 複数回の前記積分項の更新により前記積分項がほぼ収束するまで前記フューエルカット禁止期間を継続し、前記フューエルカット禁止期間の終了後には、目標空燃比を理論空燃比とする運転時においても前記積分項の更新を禁止するか、又は、目標空燃比を理論空燃比とする運転時において新たに算出された前記積分項と現在の積分項との差の絶対値が設定値より大きい時にだけ前記積分項を前記新たに算出された前記積分項に更新することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
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