JP2007198124A - 祭壇付き複合墓碑 - Google Patents

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Takato Terada
鷹人 寺田
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TERADA ISHIZUKA KENCHIKU SEKKE
TERADA ISHIZUKA KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO KK
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TERADA ISHIZUKA KENCHIKU SEKKE
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Abstract

【課題】墓碑自体の構造を改良し、墓地に埋葬されている故人への充分な供養を行える祭壇付き複合墓碑を提供する。
【解決手段】墓地に載置される墓碑台の上に、前面が開口された縦長の箱状の墓碑本体が立設され、墓碑本体には墓碑本体と略同形状の箱状の墓碑副本体が内装され、墓碑本体の前面開口部の上側には墓碑銘の記された墓碑銘板が設けられ、墓碑本体の前面開口部の下側には祭壇が設けられ、祭壇の前面開口部を墓碑本体の前面開口端よりも奥側となるように位置させて墓碑本体の前面開口端と祭壇の前面開口部との間に祭壇の雨よけ兼日よけの領域が形成された祭壇付き複合墓碑。
【選択図】図1

Description

本発明は、家名や家紋など墓碑銘の記された墓碑本体に改良を加え、故人への思いやりの気持ちと、墓参者に対する慰めの気持ちとを付与した祭壇付き複合墓碑に関する。
従来の墓碑は、例えば、図8に示すように、墓地に載置される墓碑台90と、該墓碑台90に立設された墓碑本体91とから構成されている。また、昨今では、例えば、特許第2707219号明細書に示すように、屋内に安置された仏壇に納骨台及び墓碑が組み込まれ、さらに、仏壇と墓碑とがスライド機構によって参拝者の正面に位置するように構成されているものが公知になっている。そして、墓碑の建立費用を安価にし、故人を身近に安置して、自宅でいつでも仏壇の参拝と墓参りとができるようになっている。
さらに、特開2001−49903号公報に示すように、既存の墓碑の近傍に、発光ダイオードを有する照明装置と、読経を発生させる音声発生装置と、照明装置及び音声発生装置の制御装置とが設置されているものも公知になっている。そして、墓碑を発光ダイオードによって照射し、発光ダイオードの発光色を参拝する人の気分によって変化させてみたり、読経を連動させたりして、墓碑を照明や音声によって装飾して故人を慰めようとしている。
しかしながら、前記従来の墓碑の場合、建立する費用が高価であることに加え、墓碑に故人の名前や没年月日を表記しているだけでは、故人を慰めるには不十分であるという問題がある。また、前記特許第2707219号明細書に記載の発明では、仏壇を参拝する場合と、お墓参りする場合とに応じて、仏壇と墓碑をスライドさせて参拝者の正面に適宜位置させる必要があり、その作業が煩雑で、構造が複雑になる。しかも、大きな重量を有する墓碑を支持する強度が必要になると共に、墓碑をスライドさせるのが困難である。そして、墓碑自体の構造には、何ら工夫はされておらず、故人を慰めるには不十分であるという問題がある。
さらに、前記特開2001−49903号公報に記載の発明では、墓碑を発光ダイオードによって照射したり、読経を連動させたりしているが、前記と同様に、墓碑自体の構造に工夫がないため、照明や音声によって墓碑を装飾しても、埋葬されている故人への慰めになるとは言いがたい。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、墓碑自体の構造を改良し、墓地に埋葬されている故人への充分な供養を行うことができる祭壇付き複合墓碑を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、墓地に載置される墓碑台の上に、墓碑銘が記された柱状の墓碑本体と祭壇とが組み合わされて立設された祭壇付き複合墓碑に関するものであり、例えば、既存の石材からなる墓碑本体に、種々の宗教や宗派に応じた祭壇を組み合わせれば、故人の信仰する宗教や宗派が判別できると共に、故人への供養にもなりうるものである。
さらに詳しくは、本発明の祭壇付き複合墓碑は、墓地に載置される墓碑台の上に、前面が開口された縦長の箱状の墓碑本体が立設され、墓碑本体には墓碑本体と略同形状の箱状の墓碑副本体が内装され、墓碑本体の前面開口部の上側には墓碑銘の記された墓碑銘板が設けられ、墓碑本体の前面開口部の下側には祭壇が設けられ、祭壇の前面開口部を墓碑本体の前面開口端よりも奥側となるように位置させて墓碑本体の前面開口端と祭壇の前面開口部との間に祭壇の雨よけ兼日よけの領域が形成されていることを特徴とするものである。
そして、墓碑本体の前面開口端部と祭壇の前面開口部との間に形成される雨よけ兼日よけの領域は、祭壇の前面開口部の位置を墓碑本体の前面開口部の位置よりも後方(奥側)に位置することにより形成されるが、墓碑本体の前面開口端よりも内装した墓碑副本体の前面開口部を奥側に位置するように設置することにより形成してもよい。これにより雨水が祭壇に直接浸水するのを防止できると共に、日射による紫外線から祭壇を保護でき、祭壇の構成部材の劣化を阻止できる。
また、墓碑本体の左右の両側壁及び天井壁と、墓碑副本体の左右の両側板及び天板との隙間を枠体によって覆蔽し、さらに、墓碑本体の底壁と墓碑副本体の底板との隙間、及び、祭壇の雨よけ兼日よけの領域を、祭壇の底壁に連設されたエプロンによって覆蔽するのがよい。この場合、枠体によって、墓碑本体の左右の両側壁及び天井壁と、墓碑副本体の左右の両側板及び天板との隙間からの浸水が防止される。さらに、エプロンによって、墓碑本体の底壁と墓碑副本体の底板との隙間からの浸水を防止する一方、祭壇の雨よけ兼日よけの領域を雨水や日射から保護できる。加えて、枠体及びエプロンによって、外部からの見栄えがよくなる。
例えば、金属板によって墓碑本体を形成すれば、石材からなる柱状の墓碑本体に比して軽量化できる。さらに、墓碑本体に刻印される墓碑銘を墓碑銘板に印刷すれば、石工のような専門職の高度の技術は必要なく、誰にでも容易に墓碑銘を墓碑本体に記すことができると共に、手掘りの墓碑銘に比して大幅にコストを低減できる。加えて、箱状の墓碑本体に祭壇を設けるだけでよく、墓碑本体と祭壇とが容易に一体化できる。
また、墓碑本体、祭壇、墓碑銘板のうち少なくともいずれか一つに照明装置を設置するようにしてもよい。例えば、墓碑本体の全体を照射してもよいし、祭壇の内部を照射してもよいし、墓碑銘板を外部から照射してもよい。しかも、墓碑本体、祭壇、墓碑銘板のうち少なくともいずれか一つでも照射することで、墓石だけが設置されている墓地の暗いイメージが一掃されて明るく温かみのある墓地になり、故人への供養、墓参する人の心の慰めになる。また、石材などからなる墓碑本体に祭壇や照明装置を直接設置するのではなく、設置しやすい金属製の墓碑副本体に、祭壇及び照明装置を一体化させた後、墓碑本体に墓碑副本体を内装することで、従来にはなかった二層構造の墓碑が効率よく、且つ、安価に製造可能になる。
さらに、本発明の祭壇付き複合墓碑は、墓碑本体に石材が使用されると共に、墓碑銘板にガラス板が使用され、さらに、祭壇の左右の両側面、底面、背面にそれぞれ磁器製の壁材が使用され、しかも、墓碑本体には、墓碑本体と略同形状の金属製の箱状の墓碑副本体が内装され、さらに、祭壇の左右の両側壁、底壁、背壁が、墓碑副本体の左右の両側板、底板、背板にそれぞれ貼着され、祭壇の天井部が、祭壇の上面を覆った格子状の骨組みと、該骨組みに貼着されたガラス製の天井板とで構成されると共に、祭壇の前面開口部を開閉する開き戸が、観音開きに構成された左右の格子戸と、該両格子戸の骨組みにそれぞれ貼着されたガラス板とで構成され、加えて、照明装置が墓碑副本体の上部及び祭壇に設置されてなるように構成を付加することが可能である。
墓碑本体に石材を使用することで、日本古来の石の墓碑を表現できる。また、墓碑銘板にガラス板を使用することで、太陽光や照明の光を墓碑銘板に透過させたり、反射させたりして、従来になかった墓石の装飾を醸し出すことができる。さらに、祭壇の左右の両側面、底面、背面にそれぞれ装飾された磁器製の壁材を使用することで、耐久性及び耐候性に優れ、従来の祭壇と同様の装飾も各壁材に施せる。
また、墓碑本体を石材とした場合、墓碑本体の内面を加工するのが困難になるため、墓碑本体と略同形状の金属製の墓碑副本体を墓碑本体に内装することで、墓碑副本体に墓碑銘板や祭壇を一体化すれば、墓碑本体との組み合わせが容易になる。上述したように、墓碑を二層構造にすることで、祭壇を外部へ設置するための耐久性及び耐候性の性能を容易に付加できると共に、短時間で組立が可能となる。
さらに、祭壇の天井部を、祭壇の上面を覆った格子状の骨組みと、該骨組みに貼着されたガラス製の天井板とで構成すると共に、祭壇の前面開口部を開閉する開き戸を、観音開きに構成された左右の格子戸と、該両格子戸の骨組みにそれぞれ貼着されたガラス板とで構成すれば、墓碑副本体の上部に設置された照明装置の光が、天井部のガラス板から透過し、祭壇内部を照射する一方、祭壇に設置された照明装置の光と融和し、本願特有の光の装飾が表現される。また、墓碑副本体の上部及び祭壇に設置された照明装置の融和した光が、祭壇の各壁材の装飾をより一層引き立たせることになる。その上、格格子戸のガラス板からは融和した照明装置の光が外部に透過することになり、墓参する人を魅了する。
また、墓碑副本体の左右の両側板及び底板に、墓碑本体の左右の両側壁及び底壁に当接して、墓碑本体と墓碑副本体との間隔を調整する調整ボルトを配設するのがよい。そうすると、墓碑副本体の左右の両側板及び底板と、墓碑本体の左右の両側壁及び底壁との隙間が略均一になり、墓碑本体に墓碑副本体がバランスよく内装される。加えて、墓碑本体の前面開口端部と、墓碑副本体の前面開口端部との隙間に、コーキング剤を充填するのが好ましい。そうすれば、墓碑本体の前面開口端部と、墓碑副本体の前面開口端部との隙間をコーキング剤によって覆うことができ、雨水などによって腐食しやすい墓碑副本体を保護できる。さらに、全体の構成として、前方からの雨水の浸水や潮風による塩害を防止でき、錆、黴に対して耐久性があり、長寿命化が図られる。
さらに、祭壇のエプロンに、祭壇の開き戸の開放状態を保持する保持部材を取り付けるのが好ましい。例えば、祭壇の開き戸にフックを設け、エプロンに引掛け具を取り付け、フックを引掛け具に引掛けて祭壇の開き戸を開放状態に保持すれば、風のきつい日でも、祭壇の開き戸を開放した状態で、祭壇の内部の清掃、墓参が行える。加えて、祭壇の底壁に、祭壇の前面開口部に向かって下降傾斜する水勾配を形成し、祭壇の底壁に、祭壇の底壁から外部に連通する水抜き兼空気流路を形成するのが望ましい。したがって、祭壇の底壁から外部に連通する水抜き兼空気流路によって、雨季の場合でも、祭壇内部に雨水が溜まることがなく、その上、通気性も確保されるため、湿気による祭壇内部の防黴対策になる。
また、ろうそくや線香などの備品を載置するための載置板に磁器又は石材を使用し、該載置板を祭壇の壇部に敷設するのがよい。例えば、ろうそくや線香を載置板に載せても、ろうそくの蝋や線香の灰が載置板に落ちることによって、載置板が損傷することがなく、劣化防止にもなる。さらに、載置板を洗剤で洗浄しても傷めることはない。さらに、祭壇に芳香剤、又は、芳香剤の混合された溶液に収容容器を設けるのが好ましい。よって、祭壇内部に芳香剤が充満し、祭壇の開き戸を開放した際、祭壇内部から香りが自然に洩れ出るようになり、墓参する人に安堵感を与える。
そして、祭壇の開き戸の開放動作にレバーを連動させて、芳香剤の溶液の収容容器の芳香剤をノズルから噴霧させる。例えば、祭壇の開き戸に収容容器のレバーを連結し、祭壇の開き戸の開放動作にレバーを連動させ、収容容器のノズルから所定量の抹香の芳香剤を外部に噴霧するようにすれば、墓参する人の心が安らぐことになる。また、故人の好みの香りの芳香剤を噴霧すれば、墓参する人が故人の在りし日をしのぶことにもなる。
加えて、故人の声、宗教や宗派の読経、回向、訓示、音楽のうちいずれか一つ、又は、これらの組み合わせが収録された記録媒体を再生する音声発生装置を付設するのが望ましい。例えば、故人の声で録音された遺言、伝言、訓示、を墓参する際に聴くことができる。また、宗教や宗派の教えを聞くことで、墓参する人の励ましになる。さらに、故人の好みの音楽をながすことで、故人への慰めになる。
また、本発明の祭壇付き複合墓碑を製造するには、前面が開口された石材からなる箱状の墓碑本体を形成すると共に、墓碑本体と略同形状の金属製の墓碑副本体を形成し、つぎに、墓碑副本体の下側に祭壇を設け、さらに、墓碑副本体の上部及び祭壇に照明装置を設置し、その後、墓碑副本体の前面開口部の上側に、ガラス板の墓碑銘板を取り付け、最後に、墓碑本体に墓碑副本体を内装することにより行うことができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の祭壇付き複合墓碑は、墓地に載置される墓碑台の上に、墓碑銘が記された柱状の墓碑本体と、故人の信仰する種々の宗教や宗派に応じた祭壇を組み合わせることができ、故人への供養が有効に行える。
さらに、墓碑本体、又は、祭壇の少なくともいずれか一つに照明装置を設置することで、墓碑本体、又は、祭壇を光の演出効果で装飾できる。
また、本発明の祭壇付き複合墓碑は、墓地に載置される墓碑台の上に、前面の開口された縦長の箱状の墓碑本体を立設し、墓碑本体の前面開口部の上側に、墓碑銘の記された墓碑銘板を取り付け、墓碑本体の前面開口部の下側に、祭壇を設けるようにしたため、墓碑本体の軽量化、墓碑銘を安価に表記できる。加えて、組立作業の時間を短縮できる。
さらに、墓碑本体、祭壇、墓碑銘板のうち少なくともいずれか一つに照明装置を設置するようにしたため、従来の墓地のイメージを変えるのに有効である。
また、本発明の祭壇付き複合墓碑は、墓碑本体に石材を使用し、墓碑銘板にガラス板を使用し、祭壇の左右の両側面、底面、背面にそれぞれ磁器製の壁材を使用するようにしたため、耐久性及び耐候性に優れている。
しかも、墓碑本体に内装される金属製の墓碑副本体の左右の両側板、底板、背板に、装飾の施された磁器製の壁材を貼着することで、祭壇の左右の両側壁、底壁、背壁を形成し、祭壇の天井部を、祭壇の上面を覆った格子状の骨組みと、該骨組みに貼着されたガラス製の天井板をとで構成すると共に、祭壇の前面開口部を開閉する開き戸を、観音開きに構成された左右の格子戸と、該両格子戸の骨組みにそれぞれ貼着されたガラス板とで構成し、墓碑副本体の上部及び祭壇に照明装置を設置するようにしたため、屋外、屋内を問わず、墓碑本体に祭壇を装備できる効果がある。
さらに、墓碑副本体の左右の両側板及び底板に配設された調整ボルトによって、墓碑本体と墓碑副本体との間隔を調整するようにしたため、墓碑副本体の墓碑本体への内装が容易になる。
加えて、墓碑本体の前面開口端部と、墓碑副本体の前面開口端部との隙間に、コーキング剤を充填し、雨水などの浸水を防止するようにしたため、墓碑副本体の耐水性を持たせることができると共に、黴、錆の発生を抑制できる。
そして、墓碑本体の前面開口端部と祭壇の前面開口端部との間に、祭壇の雨よけ兼日よけの領域を形成し、祭壇の内部を雨水から守ることができる。
また、墓碑本体の左右の両側壁及び天井壁と、墓碑副本体の左右の両側板及び天板との隙間を枠体によって覆蔽し、さらに、墓碑本体の底壁と墓碑副本体の底板との隙間、及び、祭壇の雨よけ兼日よけの領域を、祭壇の底壁に連設されたエプロンによって覆蔽するようにしたため、枠体及びエプロンによって、防水効果を加え、外観も良好になる。
さらに、祭壇の開き戸の開放状態を保持する保持部材を祭壇のエプロンに取り付けるようにしたので、祭壇の開き戸を開放状態に保持することで、強風のときの墓参に効果がある。
加えて、祭壇の底壁に、祭壇の前面開口部に向かって下降傾斜する水勾配を形成し、祭壇の底壁に、祭壇の底壁から外部に連通する水抜き兼空気流路を形成するようにしたので、黴や錆の発生、及び、黴や錆の発生による腐食を有効に防止できる。
また、ろうそくや線香などの備品を載置するための載置板に磁器又は石材を使用し、この載置板を祭壇の壇部に敷設することで、洗浄や熱による損傷、汚れ、劣化防止に効果がある。
さらに、祭壇に芳香剤、又は、芳香剤の混合された溶液の収容容器を設けたので、祭壇の開き戸を開放した際、祭壇内部に充満した香りが外部に広がり、墓参者の心を慰めるのに有効である。
そして、芳香剤の溶液の収容容器に、祭壇の開き戸の開放動作に連動するレバーによって、芳香剤を噴霧するノズルを設ければ、芳香剤を、容易に且つ簡単に外部へ広げることができる。
加えて、故人の声、宗教や宗派の読経、回向、訓示、音楽のうちいずれか一つ、又は、これらの組み合わせが収録された収録媒体を再生する音声発生装置を付設することで、故人をしのぐことができる。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
本発明の祭壇付き複合墓碑は、墓碑銘が記された柱状の墓碑本体と、祭壇とが組み合わせれて、墓地に載置される墓碑台の上に立設され、さらに、墓碑本体、又は、祭壇の少なくともいずれか一つに照明装置が設置されている。そして、墓碑本体と組み合わされた祭壇によって故人を供養すると共に、照明装置によって故人の墓、及び、墓参する人の心を慰める。
本発明の実施例について図1〜図7を参照して説明する。本発明の祭壇付き複合墓碑は、墓地に載置される墓碑台1と、該墓碑台1に立設された墓碑本体5と、該墓碑本体5に内装された墓碑副本体6と、該墓碑副本体6の上側に取り付けられた墓碑銘板7と、墓碑副本体6の下側に設けられた祭壇8と、墓碑副本体6の上部及び祭壇8にそれぞれ配設された照明装置12と、祭壇8に付設された音声発生装置13と、照明装置12及び音声発生装置13の制御装置14と、照明装置12、音声発生装置13、制御装置14の供給電源部15とから構成されている。
墓碑台1は、墓碑台本体2と、平板状の蓋板3及び枠状の敷板4とから構成され、墓地に埋設された納骨部を覆うべく設置されている。さらに、墓碑台本体2は、横長の直方体形状の箱体を呈し、その上面及び底面が開口され、墓碑台本体2の上面開口部及び底面開口部が蓋板3及び敷板4によって閉塞されている。
墓碑本体5は、前面が開口された縦長の直方体形状の箱体を呈している。墓碑本体5を構成する左右の両側の側壁5a,5a、背壁5b、底壁5c、天井壁5dは、石材からなる四角柱体を刳り貫いて形成されている。この墓碑本体5は、支持台5eを介して墓碑台1の蓋板3の上に立設されている。
墓碑副本体6は、墓碑本体5と略同形状のステンレス製の箱状を呈し、墓碑本体5よりもやや小さく形成されている。しかも、墓碑副本体6は、左右の両側板6a,6a、底板6c、には、墓碑本体5の左右の両側壁5a,5a及び底壁5cに当接して、墓碑本体5と墓碑副本体6との間隔を調整する調整ボルト50,・・・が配設されている。そして、各調整ボルト50,・・・によって、墓碑本体5の底壁5cと、墓碑副本体6の底板6cとが平行になるように調整され、墓碑本体5の底壁5c及び墓碑副本体6の底板6cが設置面に対して略水平になるように調整される。さらに、墓碑本体5の左右の両側壁5a,5aと、墓碑副本体6の左右の両側板6a,6aとが平行になるように調整され、墓碑本体5の両側壁5a,5a及び墓碑副本体6の両側板6a,6aが設置面に対して略垂直になるように調整される。
墓碑銘板7は、矩形状のガラス板からなる。該ガラス板には、故人の家名や家紋、戒名、事績、梵字、宗教名や宗派名などのうちいずれか一つ、又は、これらの組み合わせがエッチングにより刻印される。さらに、墓碑銘板7の周縁部に飾り枠がエッチングにより刻印される(図示せず)。加えて、墓碑銘板7の上縁部が墓碑副本体6の天井板6dに回動自在に支持され、墓碑副本体6の前面開口部の上側の開閉可能に閉塞し、墓碑銘板7の下端部に錠前7aが取り付けられている。この錠前7aは、故人の親族のみが有する鍵以外では開放できないようになっている。
祭壇8は、仏壇から構成され、該仏壇は、壁部としての左右の両側壁8a,8a、背壁8bと、底壁8c、両側壁8a,8a及び背壁8bで囲繞された上面開口部を覆う天井部9と、両側壁8a,8a、底壁8c、天井部9で囲繞された前面開口部を開閉する開き戸10と、仏像、位牌、備品が安置される祭壇8の内装部20とを備えている。
各壁部8a〜8cは、装飾の施された磁器製の壁材が使用され、墓碑副本体6の前面開口部の下側において、墓碑副本体6の左右の両側板6a,6a、背板6b、底板6cに、切断加工された各壁材が貼着され、祭壇8の左右の両側壁8a,8a、背壁8b、底壁8cが形成されている。
祭壇8の天井部9は、祭壇8の上面開口部に架設された格子状の骨組み9aと、該骨組み9aに貼着されたガラス製の天井板9bと、該天井板9bに貼着されたフィルム9cとを具備している。このフィルム9cは、仏教的絵画が描かれており、照明装置12の光が透過するようになっている。祭壇8の上面開口部は、祭壇8の各壁部8a〜8cで囲繞された平面視矩形状を呈している。
祭壇8の開き戸10は、祭壇8の前面開口部を覆うべく並設された四つの格子戸10a,・・・を備えている。各格子戸10a,・・・は、矩形状の枠体10bと、該枠体10bに設けられた格子状の骨組み10cと、枠体10b及び骨組み10cに装着された強化ガラス板10dとを有している。さらに、格子戸10a,10aが二つ一組で構成されるべく、隣接する格子戸10a,10aの枠体10b,10bが蝶番(図示せず)によって連結されて折畳み可能に構成されている。加えて、枠体10b及び骨組み10cにフッ素焼付け塗料が施された後、メッキ処理が施されている。そして、各格子戸10a,・・・が閉じた際、祭壇8の前面開口部の中央部において隣接する両格子戸10a,10aには、錠前11が取り付けられており、故人の親族のみが有する鍵以外では開放できないようになっている。また、枠体10bには、各格子戸10a,・・・の開いた状態を検知するリミットスイッチ(図示せず)が設けられている。
祭壇8の内装部20には、左右に引出し21a,21aが設けられた壇部としての基壇21と、該基壇21の後部に設けられた階段22と、該階段22の最上段に所定の間隔をおいて立設された複数本の支柱23,・・・と、基壇21の前部の両側にそれぞれ設置された照明装置12としてのろうそく灯12bと、芳香剤の混合された溶液を収容した収容容器24と、ろうそく灯12b及び音声発生装置13の制御装置14とを備えている。
基壇21及び各引出し21a,21aは、フッ素焼付け塗装が施されている。さらに、各引出し21a,21aには、数珠、経文、家系図、日記などが収納されている。基壇21の後板と各引出し21a,21aの後板との空間には、音声発生装置13が付設されてると共に、太陽発電によって得られた電気エネルギーを蓄電する蓄電装置18も付設されている。
また、基壇21には、磁器又は石材を使用した祭壇の備品を載置するための平面視矩形状の載置板21bが敷設されている。この載置板21bは、膨張率及び熱伝導率が小さいため、例えば、ろうそくの蝋の落下による熱の損傷を防止できる。さらに、載置板21bは、汚れ、洗浄による劣化、経年劣化にも対処できる。
祭壇8の階段22は、フッ素焼付け塗装が施された後、装飾具が取り付けられている(図示せず)。さらに、階段22の左右の両側には、装飾の施された手すり22a,22aが配置されている。
祭壇の各支柱23,・・・は、磁器製、又は、ステンレス鋼の柱体にフッ素焼付け塗装が施された後、各支柱23,・・・の中央部、上端部、下端部にそれぞれ装飾具23a,・・・が取り付けられている。さらに、各支柱23,・・・の上端部間には、装飾具としての欄間23bが取り付けられている。
芳香剤の収容容器24は、祭壇8の基壇21の一側に付設されている。さらに、収容容器24には、閉塞された状態の祭壇8の格子戸10aに押圧されたレバー25を有すると共に、レバー25の作動によって芳香剤を噴霧するノズル26が設けられている。このノズル26の噴出口は、祭壇8の前面開口部の近傍に向くように設けられている。さらに、祭壇8の開き戸10の開放動作にレバー25が運動して、芳香剤がノズル26から噴霧されることになる。
祭壇8の底壁8cには、祭壇8の前面開口部に向かって下降傾斜する水勾配が形成されると共に、長穴46と流路47とによって、水抜き兼空気流路45が形成されている。閉塞された開き戸10の後部近傍の位置に、祭壇8の底壁8cの前端部に沿って長穴46が形成されている。この長穴46は、祭壇8の底壁8cと墓碑本体5の底壁5cとの隙間に形成された断面L字形状の流路47に連通しており、祭壇8の内部の水抜き、及び、祭壇8の内部の空気の流通を図るべく、また、墓碑本体5の前面開口部と、墓碑副本体6の前面開口部との間に充填されたシリコーンシーラなどの樹脂製のコーキング剤30によって、水抜き兼空気流路45を通って祭壇8の底壁8cの内側に浸水するのが防止されている。さらに、水抜き兼空気流路45によって、雨季の場合でも、祭壇8の内部に雨水が溜まることがない。その上、祭壇8の内部の通気性も確保されるため、祭壇8の内部、墓碑副本体6の錆や黴の発生、錆や黴による腐食を防止できる。
そして、墓碑本体5の前面開口端部と、墓碑副本体6の前面開口端部との隙間に充填されたコーキング剤30は、防虫及び防水にも対処できる。さらに、墓碑本体5の前面開口端部と、祭壇8の前面開口端部との間には、雨よけ兼日よけの傾斜Aが形成されており、祭壇8の内部に雨水が直接浸水するのを防止している。
しかも、墓碑本体5の左右の両側壁5a,5a、底壁5c、天井壁5dと、墓碑副本体6の左右の両側板6a,6a、底板6c、天井板6dとの隙間が、フッ素焼付け塗装の施された磁器製の枠体55によって覆蔽され、墓碑本体5の底壁5cと墓碑副本体6の底板6cとの隙間、及び、祭壇8の雨よけ兼日よけの領域Aが、祭壇8の底壁8cに連設された断面L字形状のエプロン35によって覆蔽されている。該エプロン35も枠体55と同様に、フッ素焼付け塗装が施されている。しかも、エプロン35は、横覆蔽部35aと、該横覆蔽部35aの前端部から垂下された縦覆蔽部35bとを有している。さらに、エプロン35は、墓碑本体5の底壁5cの適当な箇所に接着剤が塗布され、この接着層の厚みを利用してエプロン35の横覆蔽部35aと、墓碑本体5の底壁5cとが平行になるように調整されている。加えて、エプロン35の横覆蔽部35aと祭壇8の底壁8cとの間には、コーキング剤30が充填されている。また、エプロン35には、祭壇8の開き戸10の開放状態を保持する保持部材が設けられている。さらに、エプロン35の縦覆蔽部35bの裏面には、正面視矩形状の遮蔽板36が取り付けられている。
保持部材は、エプロン35の縦覆蔽部35bの両側にそれぞれ円板形状の引掛け具42,42が取り付けられ、該引掛け具42,42には、祭壇8の開き戸10に設けられたフック(図示せず)が引掛けられ、祭壇8の開き戸10の開放状態が保持される。なお、保持部材の他の例として、エプロン35の縦覆蔽部35bの両側に、引掛け紐(図示せず)を巻取るリールを設け、引掛け紐の先端に取り付けられたフックを、祭壇8の開き戸10に引掛けて開き戸10の開放状態を保持するようにしてもよい。
墓碑銘板7の照明装置12は、直管型の蛍光ランプ12aを有し、蛍光ランプ12aが墓碑本体5の上側の背壁5dに上下方向に取り付けられている。この蛍光ランプ12aは、制御装置14のタイマーによって点灯時間が制御されており、例えば、午後5時〜9時までの間点灯する。さらに、蛍光ランプ12aは、点灯照度が調節できるようにも構成されている。上述した祭壇8の照明装置12は、ろうそく灯12b,12bを有している。このろうそく灯12b,12bは、スイッチ(図示せず)を操作することで、点灯、消灯する。
音声発生装置13は、筐体に収納されており、該筐体内には、スピーカーが内蔵されると共に、故人の声による遺言、宗教や宗派の回向や訓示、読経、音楽が収録された記録媒体の再生装置が装備されている(図示せず)。例えば、祭壇8の開き戸10を開放した場合に読経をながし、墓碑台1に複数配設されたスイッチ(図示せず)を適宜選択して遺言、回向、訓示を聞くようにしてもよい。
照明装置12及び音声発生装置13の供給電源部15は、祭壇付き複合墓碑の両側に設置された細長い電柱16,16から供給されている。該電柱16,16の前面には、太陽電池パネル17,17が装着されている。なお、照明装置12、音声発生装置13、供給電源部15、蓄電装置18は、墓碑台1に内装された接続ターミナル60まで配線されて電気的に接続されている。
つぎに祭壇付き複合墓碑の製造方法について説明する。直方体形状の石材からなる四角柱体の前面を刳り貫いて箱状の墓碑本体5を形成する一方、墓碑本体5よりもやや小さい金属製の墓碑副本体6を墓碑本体5と略同形状に形成し、つぎに、墓碑副本体6の下側に、仏壇を構成した祭壇8を設ける。この際、墓碑本体5の前面開口端部と、祭壇8の前面開口端部との間に所定幅の雨よけ兼日よけの領域Aを形成すべく、墓碑本体5の前面開口部よりも奥側に祭壇8の前面開口部を位置させる。祭壇8は、まず、左右の両側壁8a,8a、背壁8b、底壁8cの各壁部から形成され、続いて、天井部9を形成すると共に、祭壇8の内装部20を構成し、最後に、開き戸10を取り付ける。
つぎに、墓碑副本体6の上部に直管型の蛍光ランプ12aを有する照明装置12を設置すると共に、祭壇8にろうそく灯12b,12bを有する照明装置12を設置し、加えて、墓碑副本体6の前面開口部の上側に、家名や家紋などが印刷された墓碑銘板7を開閉可能に取り付け、続いて、墓碑本体5に墓碑副本体6を内装する。この際、墓碑副本体6に配設された調整ボルト50,…によって、墓碑本体5と墓碑副本体6との隙間を調整してバランスよく内装する。
つぎに、墓碑本体5の前面開口端部と、墓碑副本体6の前面開口端部との隙間に、コーキング剤30を充填し、このコーキング箇所を枠体55によって覆蔽する。祭壇8の底壁8cにエプロン35を連設し、墓碑本体5の底壁5cと墓碑副本体6の底板6cとの隙間、及び、祭壇8の雨よけ兼日よけの領域Aを覆蔽する。
このように製造された祭壇付き複合墓碑は、設置場所の環境に充分に耐え得る構造になっている。例えば、海岸からの潮風による塩害、雨水、日射、雪害、低温、高温、紫外線に対応できるものである。
つぎに使用態様について説明する。通常、祭壇8の開き戸10は、施錠されて閉じられた状態になっており、墓参の際に、故人の関係者の鍵によって開かれる。この際、開き戸10が開いたことで、リミットスイッチがオンし、音声発生装置13のスピーカから読経が流れる。一方、開き戸10の開放動作によって、芳香剤の収容容器24から所定量の溶液が噴霧される。この際、この溶液が故人の好きな香りであれば、故人の在りし日を回想することにもなる。
そして、参拝者が所望するスイッチを選択してオンにすれば、音声発生装置13の記録媒体が再生されて故人の声や宗教の回向を聞くこともできる。
また、制御装置14によって、照明装置12の蛍光ランプ12a及びろうそく灯12bは、毎日、設定された時間に点灯するようになっており、故人に対して、日常生活しているのと同様に、午後5時から9時までの間は点灯し、10時以降は、就寝するとして消灯させる。故人が、あたかも厳正で生活しているような思いで照明装置12を制御する。また、墓参の際に、墓碑銘板7が蛍光ランプ12aによって内側から照射され、墓参する故人の墓であることを明るく表示される。さらに、墓碑銘板7の照明装置12aの光が祭壇8の天井部9を透過することに加え、祭壇8のろうそく灯12bの光と融和し、融和された光が祭壇8の開き戸10から外部へ洩れ出ることになり、本願特有の幻想的な光の装飾によって墓碑本体5を彩ることになる。
さらに、風の強い日における墓参に際しては、祭壇8の開き戸10に取り付けられたフックを、祭壇8のエプロン35の引掛け具42,42に引掛けて、開き戸10を開放状態に保持し、強風による開き戸10への弊害を防止できる。
このように、本発明の祭壇付き複合墓碑によれば、墓碑に対する既成概念を打破し、祭壇8を墓碑本体5に組み込むと共に、光や音によって故人への思いやりの気持ちを表現し、故人への供養ばかりではなく、墓参者への精神的な安堵感をも与えることができる。
なお、前記実施例の場合、墓碑銘板7にガラス板を用いたが、合成樹脂製の平板を用いてもよい。要するに、墓碑銘板7は、墓碑本体5に表記すべき事項が標示可能な材料であればよい。
また、前記実施例の場合、祭壇8として仏壇を設けたが、日蓮宗の祭壇、キリスト教の祭壇であってもよい。要するに、祭壇8としては、故人の信仰する宗教や宗派に応じた祭壇を設ければよい。例えば、キリスト教の場合、墓碑銘板7のガラス板、祭壇8の開き戸10の強化ガラス板、天井部9のガラス製の天井板9bをステンドガラスに代えて、各ステンドガラスにそれぞれ宗教画を描いた磁器製のタイルを貼着し、祭壇8の階段22の最上段にマリア像、キリスト像、十字架を安置するようにしてもよい。
また、墓碑銘板7の取付箇所としては、墓碑本体5の前面開口部ではなく、墓碑本体5の側壁5a,5a、背壁5bであってもよい。
さらに、墓碑銘板7の蛍光ランプ12aとしたが、発光ダイオード、ネオン管、ハロゲン電球、白熱電球などであってもよい。照明装置12の取付箇所は図示に限定されるものではなく、照明装置12によって墓碑銘板7を内側又は外側から照射できればよく、点灯色や点灯時間も適宜変更可能である。
加えて、音声発生装置13動条件として、祭壇8の開き戸10を開放することとしたが、墓碑本体5の前方に参拝者が立った場合、あるいは、祭壇8に花を供えた場合をセンサで検知して音声発生装置13を駆動するようにしてもよい。また、音声発生装置13の記録媒体としては、録音テープ、CD、MD、メモリカードのいずれであってもよい。さらに、スピーカを電柱16,16に内蔵してもよい。
また、墓碑本体5の墓碑銘板7及び祭壇8の取付位置も適宜変更可能であり、墓碑銘板7及び祭壇8の構成、装飾も、適宜設計変更可能である。
さらに、本発明の祭壇付き複合墓碑は、アパート式墓石にも適用できることはいうまでもない。
加えて、前記実施例の場合、墓碑本体5や墓碑副本体6に、石材やステンレス鋼を用いたが、アルミ、ガラス、樹脂、レジンであってもよく、装飾部材として、メッキ、金箔、ガラス繊維を用いてもよい。
また、前記実施例の場合、祭壇8の各壁部8a〜8c、天井部9は、宗教画や装飾画を施したもの、黒色、金色、無地のいずれであってもよい。
本発明は、家名や家紋などの墓碑銘の記載された墓碑本体を改良し、故人への思いやりの気持ちと、墓参者に対する慰めの気持ちとを表わすことができる祭壇付き複合墓碑に係るものである。本発明は、墓碑自体の構造工夫改良を加えたものであり、既存の石材などからなる墓碑本体の種々の宗教や宗派に応じた祭壇を組み合わせれば、故人の信仰する宗教や宗派が判別できると同時に、故人の供養にもなる、汎用性のある祭壇付き複合墓碑を提供するものである。本発明の墓碑は、石工のような専門職的な高度の技術は必要なく、誰でも容易に墓碑銘を墓碑本体に記すことができると共に、耐食性を有し、長期間の使用が可能な意匠性にも優れた墓碑を提供するものである。
本発明の祭壇付き複合墓碑を示した斜視図である。 図1の側断面図である。 図1の切断平面図である。 祭壇の開き戸を閉じた状態の正面図である。 一部を除去した状態の正面図である。 水抜き兼空気流通路の部分を拡大して断面図である。 祭壇の天井部を拡大した断面図である。 従来例の墓石の正面図である。
符号の説明
1,90 墓碑台
2 墓碑台本体
3 蓋板
4 敷板
5,91 墓碑本体
5a,8a 側壁
5b,8b 背壁
5c,8c 底壁
5d 天井壁
5e 支持台
6 墓碑副本体
6a 側板
6b 背板
6c 底板
6d 天井板
7 墓碑銘板
7a 錠前
8 祭壇
9 天井部
9a 骨組み
9b 天井板
9c フィルム
10 開き戸
10a 格子戸
10b 枠体
10c 骨組み
10d 強化ガラス板
11 錠前
12 照明装置
12a 蛍光ランプ
12b ろうそく灯
13 音声発生装置
14 制御装置
15 供給電源部
16 電柱
17 太陽電池パネル
18 蓄電装置
20 内装部
21 基壇
21a 引出し
21b 載置板
22 階段
22a 手すり
23 支柱
23a 装飾具
23b 欄間
24 収容容器
25 レバー
26 ノズル
30 コーキング剤
35 エプロン
35a 横覆蔽部
35b 縦覆蔽部
36 遮蔽板
42 引掛け具
35 水抜き兼空気流路
46 長穴
47 流路
50 調整ボルト
55 枠体
60 接続ターミナル
A 雨よけ兼日よけの領域

Claims (8)

  1. 墓地に載置される墓碑台の上に、前面が開口された縦長の箱状の墓碑本体が立設され、墓碑本体には墓碑本体と略同形状の箱状の墓碑副本体が内装され、墓碑本体の前面開口部の上側には墓碑銘の記された墓碑銘板が設けられ、墓碑本体の前面開口部の下側には祭壇が設けられ、祭壇の前面開口部を墓碑本体の前面開口端よりも奥側となるように位置させて墓碑本体の前面開口端と祭壇の前面開口部との間に祭壇の雨よけ兼日よけの領域が形成されていることを特徴とする祭壇付き複合墓碑。
  2. 墓碑副本体の前面開口部が墓碑本体の前面開口端部よりも奥側に位置するように墓碑副本体が墓碑本体に内装されている請求項1に記載の祭壇付き複合墓碑。
  3. 墓碑本体に内挿した墓碑副本体の上側に墓碑銘板を、墓碑副本体の下側に祭壇を取り付けた請求項1又は2に記載の祭壇付き複合墓碑。
  4. 墓碑本体の底壁と墓碑副本体の底板との隙間、及び祭壇の雨よけ兼日よけの領域が祭壇の底壁に連設されたエプロンによって覆蔽された請求項1から3のいずれか1項に記載の祭壇付き複合墓碑。
  5. 墓碑本体の左右両側壁及び天井壁と、墓碑副本体の左右の両側板及び天板との隙間が枠体によって覆蔽されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の祭壇付き複合墓碑。
  6. 墓碑本体、祭壇、墓碑銘板のうちの少なくともいずれか一つを照明するための照明装置が設置されてなる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の祭壇付き複合墓碑。
  7. 墓碑本体及び墓碑副本体が、石材、ステンレス鋼、アルミニウム、ガラス、及び樹脂から選ばれる材料からなる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の祭壇付き複合墓碑。
  8. 墓碑銘としてガラス板又は合成樹脂製の平板が使用されている請求項1から7のいずれか1項に記載の祭壇付き複合墓碑。
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JP2018019883A (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 株式会社岡村竹材 葬祭用具セット

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