JP2007196262A - 曲げ成形品及びその成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持片等の基部から延出された脚部が変形し難い曲げ成形品及びその成形方法を得る。
【解決手段】曲げ成形品としてのドームランプブラケット10は、寄せ曲げ部52に曲げ成形を施すと、補強側基部40が脚側基部18の側へ寄り、これにより、脚部20の先端に形成された脚側接合部28に補強部44の先端に形成された補強側接合部50が重なり合う。これにより、脚部20の厚さ方向に沿った外力が脚部20に作用した際には、補強部44が外力に抗し、脚部20の変形を防止又は効果的に抑制できる。しかも、ドームランプブラケット10の展開状態では、脚側基部18と脚側接合部28との間に補強側接合部50が位置するので、展開状態でのドームランプブラケット10を1枚の板状にできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、板材等を曲げ加工を施すことで形成される脚部を有する曲げ成形品及びその成形方法に関する。
下記非特許文献1に示されるように、車両の室内灯を構成するランプハウスは矩形枠状に形成されたランプブラケットに支持部にされている。支持部の外周部からは支持部の厚さ方向一方へ向けて脚部が延出されており、この脚部が車両のルーフパネルに溶接等で固着されている。これにより、ランプハウスがランプブラケットを介してルーフパネルに取り付けられている。
このようなランプブラケットは、金属板等の平板を打ち抜くことで形成されたランプブラケットの展開形状の母材が形成され、この母材に曲げ成形を施すことで脚部が屈曲されて支持部の厚さ方向一方へ脚部が延出される。
トヨタ公開技術集 発行番号7411(1998年1月30日発行)
このようにして形成された脚部は、平板状であるため、その厚さ方向に沿った外力が作用すると、支持部からの延出方向及び厚さ方向の双方に対して直交した脚部の幅方向を軸方向とする軸周りに脚部が屈曲又は湾曲してしまう。
本発明は、上記事実を考慮して、支持片等の基部から延出された脚部が変形し難い曲げ成形品及びその成形方法を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る曲げ成形品は、先端部から平板状の脚側接合部が延出された平板状の脚部と、厚さ方向が前記脚片の厚さ方向に対して傾斜した平板状に形成されると共に、厚さ方向が前記脚側接合部の厚さ方向と同方向とされた補強側接合部が先端部から延出された補強部と、曲げ成形が施されることで前記補強部を前記脚部へ接近させ、前記補強側接合部をその厚さ方向に前記脚側接合部に対向させる寄せ曲げ部と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る曲げ成形品によれば、補強側接合部をその厚さ方向に沿って脚側接合部に対向させて脚側接合部に接合すると、厚さ方向が脚部の厚さ方向に対して傾斜した補強部により脚部が補強される。
ここで、補強側接合部は寄せ曲げ部に曲げ成形が施されることで脚側接合部に接近して脚側接合部と対向する。すなわち、寄せ曲げ部に曲げ成形が施される前の状態では、補強側接合部と寄せ曲げ部とが厚さ方向に重ならない構造でよい。このため、寄せ曲げ部に曲げ成形を施す前の構造を全体的に簡単な構造とすることができる。
請求項2に記載の本発明に係る曲げ成形品は、請求項1に記載の本発明において、側端部で前記脚部が曲げ成形されると共に、前記脚側接合部に対して略平行な平板状の脚側基部と、前記寄せ曲げ部を介して前記脚側基部に連続し、且つ、厚さ方向が前記脚側基部と同方向の平板状に形成されて、側端部で前記補強部が曲げ成形されると共に、前記補強側接合部に対して略平行な平板状の補強側基部と、を備え、更に、曲げ成形前の前記寄せ曲げ部を厚さ方向が前記脚側基部及び前記補強側基部と同じ平板状に形成したことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係る曲げ成形品によれば、曲げ成形により脚部が形成される平板状の脚側基部と、曲げ成形により補強部が形成される平板状の補強側基部とが平板状に形成された寄せ曲げ部を介して繋がっている。このような構造では、脚側基部、脚部、寄せ曲げ部、補強側基部、及び補強部の全てを平板状の1枚の母材からできる。
しかも、脚部及び補強部が脚側基部及び補強側基部の厚さ方向に曲げ成形される構成であり、寄せ曲げ部の厚さ方向は脚側基部及び補強側基部の厚さ方向と同方向である。すなわち、脚部及び補強部を曲げ成形する際の金型の移動方向と寄せ曲げ部を曲げ成形する際の金型の移動方向が同じ方向になる。これにより、金型を簡素化できると共に、成形工数を短くできる。
請求項3に記載の本発明に係る曲げ成形品は、先端部から平板状の脚側接合部が延設された平板状の脚部と、厚さ方向が前記脚部の厚さ方向に対して傾斜した平板状に形成されると共に、厚さ方向が前記脚側接合部の厚さ方向と同方向となる平板状の補強側接合部が先端部から延出され、且つ、基端部から先端部までの長さが前記脚部の基端部から先端部までの長さよりも長く設定されて、先端部が基端部よりも前記脚部側に位置した状態で前記補強側接合部が前記脚側接合部に重なり合う補強部と、を備えている。
請求項3に記載の本発明に係る曲げ成形品によれば、補強側接合部をその厚さ方向に沿って脚側接合部に対向させて脚側接合部に接合すると、厚さ方向が脚部の厚さ方向に対して傾斜した補強部により脚部が補強される。
ここで、補強部は脚部よりも長い。このため、補強部の基端部から先端部への向きを脚部の基端部から先端部への向きと同じ方向にせずに補強部を傾斜させて、補強部の先端部が基端部よりも脚部側に位置させると、補強部の基端が脚部から離れていても脚側接合部が脚側接合部と対向する。すなわち、補強部が傾斜する前の状態では、補強側接合部と寄せ曲げ部とが厚さ方向に重ならない構造でよい。このため、寄せ曲げ部に曲げ成形を施す前の構造を全体的に簡単な構造とすることができる。
請求項4に記載の本発明に係る曲げ成形品は、請求項3に記載の本発明において、厚さ方向を軸方向とする軸周りに鉤状に屈曲した平板状に形成され、屈曲部分を境とする一方の側端部にて厚さ方向一方の側へ向けて前記脚部が曲げ成形され、屈曲部分を境とする他方の側端部にて厚さ方向一方の側へ向けて前記補強部が曲げ成形された基部を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係る曲げ成形品では、基部の屈曲部分を境とする一方の側端部にて脚部が曲げ成形され、基部の屈曲部分を境とする他方の側端部にて補強部が曲げ成形される。すなわち、本発明に係る曲げ成形品では、基部を介して脚部と補強部とが繋がっており、曲げ成形が施される前の状態では、基部、脚部、補強部の厚さ方向がそれぞれ同じ向きの平板状となる。
しかも、脚部及び補強部が基部の厚さ方向の一方に曲げ成形される構成であり、すなわち、脚部を曲げ成形する際の金型の移動方向と補強部を曲げ成形する際の金型の移動方向とが同じ方向になる。これにより、金型を簡素化できると共に、成形工数を短くできる。
なお、本発明では、基部は厚さ方向を軸方向とする軸周りに鉤状に屈曲する構成であるが、基部その全体のうち少なくとも一部が平面視で鉤形であればよい。したがって、基部の形状は平面視で凹形状や多角形の枠状等であってもよい。
請求項5に記載の本発明に係る曲げ成形品は、請求項2又は請求項4に記載の本発明において、前記補強部側での前記脚部の端部よりも前記補強部側での前記脚側接合部の端部が前記補強部側に位置するように前記脚側接合部が設定されることを特徴としている。
請求項5に記載の本発明に係る曲げ成形品では、補強部側での脚部の端部より補強部側での脚側接合部の端部の方が補強部側に位置する。このため、寄せ曲げ部における曲げ変形量が小さかったり、又は、基部に対する補強部の屈曲角度が大きかったりすることで、補強部の先端が大きく脚部側へ接近しなくても、脚側接合部に補強側接合部を重ね合わせることができる。
請求項6に記載の本発明に係る曲げ成形品は、請求項5に記載の本発明において、前記曲げ成形前の展開状態で前記脚部の側方で且つ前記脚側接合部と前記脚側基部との間に前記補強側接合部が設定されることを特徴としている。
請求項6に記載の本発明に係る曲げ成形品に曲げ成形が施される前状態、すなわち、平板状の母材の状態で、補強側接合部が脚部の側方で且つ脚側接合部と脚側基部との間に設けられる。このように、脚側接合部と脚側基部との間に補強側接合部が設定されることで、脚側接合部と脚側基部との間で母材のブランク(空白の打ち抜き部分)が小さくなり、材料歩留まりが向上する。
請求項7に記載の本発明に係る曲げ成形品の成形方法は、板状の基部の側端部から延出された板状の脚部と、前記基部からの前記脚部の延出方向に対して交差した方向へ前記基部の側端部から延出された板状の補強部と、を有する母材に曲げ成形を施して、前記基部の厚さ方向一方へ前記脚部が立設した曲げ成形品を成形する曲げ成形品の成形方法であって、前記基部の厚さ方向一方へ前記脚部の先端側を曲げて脚側接合部を形成する脚側接合部成形工程と、前記脚部に対する前記脚側接合部の曲げ方向と同方向へ前記補強部の先端側を曲げて補強側接合部を形成する補強側接合部成形工程と、前記脚部及び前記補強部の何れかの一方を前記基部の厚さ方向他方の側へ曲げて前記基部に対して前記何れかの一方を立設させる第1立設工程と、前記脚部と前記補強部との間で前記基部を曲げて相対的に前記脚部の側へ前記補強部を寄せる寄せ曲げ工程と、前記何れかの他方を前記基部の厚さ方向他方の側へ曲げて前記基部に対して前記何れかの他方を立設させつつ前記脚側接合部と前記補強側接合部とを重ね合わせる第2立設工程と、を備えることを特徴としている。
請求項7に記載の本発明に係る曲げ成形品の成形方法で成形される曲げ成形品では、母材の状態で基部からの補強部の延出方向が基部からの脚部の延出方向に対して交差しているため、脚部及び補強部の双方が基部から立設された状態では、脚部の厚さ方向に対して補強部の厚さ方向が交差する。しかも、脚部の先端側に形成された脚側接合部には補強部の先端側に形成された補強側接合部が重なる。このため、脚部の厚さ方向に沿った外力が脚部に作用した際には、この外力に補強部が抗して外力により脚部が変形することを防止又は極めて効果的に抑制する。
また、以上のような曲げ成形品を成形するにあたり、本発明では、寄せ曲げ工程で基部を曲げることにより、相対的に補強部を脚部の側へ寄せている(すなわち、補強部と脚部とを接近させている)。このため、第2立設工程で脚側接合部成形工程及び補強側接合部成形工程で脚部に形成された脚側接合部と補強部に形成された補強側接合部を重ね合わせる構造としても、母材の状態で脚部の先端側と補強部の先端側とがその厚さ方向に重なる構造にならなくてもよく、母材を1枚の板材で形成できる。
請求項8に記載の本発明に係る曲げ成形品の成形方法は、請求項7に記載の本発明において、前記脚部及び前記補強部の何れかの一方を前記基部の厚さ方向他方の側へ曲げて前記基部に対して前記何れかの一方を立設させる第1曲げ手段と、前記脚部と前記補強部との間で前記基部を曲げて相対的に前記脚部の側へ前記補強部を寄せる第2曲げ手段と、前記何れかの他方を前記基部の厚さ方向他方の側へ曲げて前記基部に対して前記何れかの他方を立設させる第3曲げ手段と、を1組の金型に設け、前記金型による1回の成形で前記第1立設工程、前記寄せ曲げ工程、及び前記第2立設工程を順番に行なうことを特徴としている。
請求項8に記載の本発明に係る曲げ成形品の成形方法では、第1曲げ手段、第2曲げ手段、及び第3曲げ手段が1組の金型に設けられ、この金型による1回の成形で第1立設工程、寄せ曲げ工程、及び第2立設工程が順番に行なわれる。このように3つの工程を1組の金型による1回の成形工程で行なうことにより実質的な工程数を削減できる。しかも、このように1回の成形工程で行なうにも関わらず、寄せ曲げ工程が行なわれた後に第2立設工程が行なわれるため、寄せ曲げ工程で補強部が脚部に対して接近する際に、この接近方向に脚側接合部と補強側接合部とが互いに干渉することがなく、第2立設工程で脚側接合部と補強側接合部とを確実に重ね合わせることができる。
請求項9に記載の本発明に係る曲げ成形品の成形方法は、板状の基部の側端部から延出された板状の脚部と、前記基部からの前記脚部の延出方向に対して交差した方向へ前記基部の側端部から延出された板状の補強部と、を有する母材に曲げ成形を施して、前記基部の厚さ方向一方へ前記脚部が立設した曲げ成形品を成形する曲げ成形品の成形方法であって、前記基部からの前記脚部の延出寸法よりも前記基部からの前記補強部の延出寸法を長く設定し、前記基部に対する前記脚部の曲げ角度とは異なる角度で前記補強部に曲げ成形を施して前記補強部の基端部よりも先端部を前記脚部の側に位置させ、前記脚部の先端側及び前記補強部の先端側に曲げ成形を施して前記脚部の先端側及び前記補強部の先端側を互いに対向させて接合する、ことを特徴としている。
請求項9に記載の本発明に係る曲げ成形品の成形方法で成形される曲げ成形品は、母材の状態で基部からの補強部の延出方向が基部からの脚部の延出方向に対して交差しているため、基部に曲げ成形が施されて脚部及び補強部の双方が形成された状態では、脚部の厚さ方向に対して補強部の厚さ方向が交差する。しかも、脚部の先端側及び補強部の先端側には更に曲げ成形に形成された脚側接合部には補強部の先端側に形成された補強側接合部が重なって互いに接合される。このため、脚部の厚さ方向に沿って脚部に作用する外力に対して補強部が抗し、これにより、脚部が変形することを防止又は極めて効果的に抑制する。
また、以上のような曲げ成形品を成形するにあたり、本発明では、基部からの補強部の延出寸法が基部からの脚部の延出寸法よりも長く設定され、更に、基部に対する脚部の曲げ角度とは異なる曲げ角度で補強部が基部に対して曲げ変形されるため、補強部の先端側は基端側よりも脚部の側に位置する。このため、上記のように、脚部の先端側と補強部の先端側とに曲げ成形を施して脚部の先端側及び補強部の先端側が互いに対向する構成であっても、曲げ成形品に曲げ成形が施される前の展開状態、すなわち、母材の状態で脚部の先端側と補強部の先端側とがその厚さ方向に重なる構造にならなくてもよく、母材を1枚の板材で形成できる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る曲げ成形品では、寄せ曲げ部に曲げ成形を施す前の構造を簡単にしても、脚部の補強を施すことができる。
請求項2に記載の本発明に係る曲げ成形品では、脚側基部、脚部、寄せ曲げ部、補強側基部、及び補強部の全てを平板状の1枚の母材からでき、しかも、成形用の金型の構造を簡素化でき、その上、成形工数を短くできる。
請求項3に記載の本発明に係る曲げ成形品では、補強部や脚部に曲げ成形を施す前の構造を簡単にしても、脚部の補強を施すことができる。
請求項4に記載の本発明に係る曲げ成形品では、基部、脚部、及び補強部の全てを平板状の1枚の母材からでき、しかも、成形用の金型の構造を簡素化でき、その上、成形工数を短くできる。
請求項5に記載の本発明に係る曲げ成形品では、脚側接合部に対する補強側接合部の接近量が小さくても、脚側接合部に補強側接合部を重ねることができる。
請求項6に記載の本発明に係る曲げ成形品では、材料歩留まりを向上できる。
請求項7又は請求項9に記載の本発明に係る曲げ成形品の成形方法では、成形された曲げ成形品の母材を1枚の板状部材で構成しても脚部の補強を施すことができる。
請求項8に記載の本発明に係る曲げ成形品の成形方法では、実質的な工程数を削減でき、しかも、寄せ曲げ工程での脚部に対する補強部の接近方向に脚側接合部と補強側接合部とが互いに干渉することがなく、第2立設工程で脚側接合部と補強側接合部とを確実に重ね合わせることができる。
<第1の実施の形態の構成>
(ドームランプブラケット10の構成)
図1には本発明の第1の実施の形態に係る曲げ成形品としてのドームランプブラケット10の構成が斜視図により示されており、図2にはドームランプブラケット10の展開形状(すなわち、曲げ成形を施す前のドームランプブラケット10の母材12)が斜視図により示されている。
図1に示されるように、ドームランプブラケット10は基部を構成する連結片14を備えている連結片14は平面視長方形状の平板状に形成されている。連結片14の長手方向両端側には、各々が連結片14と共に基部を構成する脚側基部16が設けられている。脚側基部16は連結片14の幅方向に沿って長手方向とされた平面視長方形状の細幅平板状に形成されており、両脚側基部16はその長手方向一端側にて連結片14に繋がっている。脚側基部16の幅方向端部のうち、両脚側基部16が互いに対向する側の端部は山折部18とされており、この山折部18を介して脚側基部16とは反対側には脚部20が形成されている。
脚部20は細幅部22を備えている。細幅部22は平面視で長方形の細幅平板状に形成されており、山折部18を介して脚側基部16と隣り合っている。細幅部22は、山折部18にて脚部20が脚側基部16に対して略直角に曲げ成形された状態で細幅部22の厚さ方向が脚側基部16の幅方向に沿う。細幅部22の脚側基部16とは反対側(図2の二点鎖線を境とした細幅部22とは反対側)は細幅部22と共に脚部20を構成する台形部24とされている。
台形部24は平面視矩形とされているが、連結片14とは反対側の端部が細幅部22とは反対側へ向けて漸次連結片14から遠ざかる斜辺とされている。台形部24の細幅部22とは反対側の端部は、山折部18に対して平行な谷折部26とされ、この谷折部26を介して台形部24とは反対側には脚側接合部28が形成されている。脚側接合部28は脚側基部16の長手方向に沿って長手で平面視長方形状の細幅平板状に形成されており、脚側接合部28が谷折部26にて台形部24に対して(すなわち、脚部20に対して)略直角に曲げ成形された状態では、脚側接合部28が脚側基部16に対して略平行となる。
図3に示されるように、本ドームランプブラケット10は図1とは上下逆の姿勢で車両のルーフパネル30とルーフヘッドライニング32との間に設けられ、図示しないボルトやねじ等の締結手段等によって連結片14や脚側基部16、更には後述する補強側基部40がルーフパネル30に固定され、室内灯34のランプハウス36がボルト38によって脚側接合部28に固定される。
一方、脚側基部16の長手方向他端側には、連結片14や脚側基部16と共に基部を構成する補強側基部40が設けられている。補強側基部40は連結片14の長手方向に沿って長手の細幅平板状に形成されている。連結片14の側を向く補強側基部40の幅方向一端は山折部42とされており、山折部42を介して補強側基部40とは反対側には補強部44が形成されている。補強部44の山折部42とは反対側の端部における補強側基部40の長手方向に沿った略中央部には略台形状の切欠部46が形成されている。
図2に示されるドームランプブラケット10の展開状態では、切欠部46の内側に台形部24の補強部44側の一部と脚側接合部28の補強部44側が入り込んでいる。さらに、補強側基部40の長手方向に沿った補強部44の両端側には谷折部48がそれぞれ形成されており、これらの谷折部48を介して補強部44とは反対側は補強側接合部50とされている。補強側接合部50は補強側基部40や脚側基部16、更には脚側接合部28に対して平行に形成されている。
一方、両脚側基部16と補強側基部40との間には寄せ曲げ部52が形成されている。寄せ曲げ部52は平板部54と平板部56とを備えている。平板部54と平板部56とは補強側基部40の長手方向に対して平行な谷折部58を介して繋がっている。また、平板部54及び平板部56は幅寸法が脚側基部16の幅寸法に等しく、図2に示されるように、実質的には脚側基部16の補強側基部40側の端部から補強側基部40までの延長部分が平板部54及び平板部56とされており、平板部54は谷折部58に平行な山折部60を介して脚側基部16の補強側基部40側の端部に繋がり、平板部56は谷折部58に平行な山折部62を介して補強側基部40の幅方向一端に繋がっている。
(プレス成形装置70及びプレス成形装置100の構成)
次に、上記のドームランプブラケット10を成形するためのプレス成形装置70及びプレス成形装置100の構成について説明する。
図4には母材12の状態から脚側接合部28及び補強側接合部50の曲げ成形(フランジアップ)を施すためのプレス成形装置70の要部の構成が分解斜視図により示されている。
この図に示されるように、プレス成形装置70は平板状のダイ72を備えている。ダイ72はダイ72と共にプレス成形装置70を構成する図示しないダイプレートにセットされる。ダイ72にはダイ72の表面にて開口した孔部74が形成されている。ダイ72は脚側接合部28に対応した平面視略長方形の開口で、長手寸法は脚側接合部28の長手寸法に略等しく、また、幅寸法は母材12の状態での一方の谷折部26から他方の谷折部26までの長さに略等しい。この孔部74の開口側側方にはブロック状のパンチ76が配置される。パンチ76は図示しないシャンクの先端に直接又は間接的に連結されており、シャンクがダイ72の側へ移動するとパンチ76が先端から孔部74に入り込む。
詳細な図示は省略するが、パンチ76が孔部74に入り込んだ状態では、孔部74の幅方向に対向した両内側面78と、これらの内側面78と対向するパンチ76の両外側面80との間には、母材12の板厚程度の隙間が形成されるようにパンチ76の寸法が設定されており、ダイ72上に母材12を載置した状態で孔部74にパンチ76が入り込むことにより母材12における両谷折部26にて両脚側接合部28が両台形部24に対して略直角に屈曲される。
また、孔部74の長手方向一端側にはダイ72の表面にて開口した一対の孔部82が形成されている。これらの孔部82は孔部74の幅方向両側で母材12の状態での寄せ曲げ部52に対応して形成されている。これらの孔部82の開口側側方にはブロック状のパンチ84が配置される。パンチ84は図示しないシャンクの先端に取り付けられており、シャンクがダイ72の側へ移動するとパンチ84が先端から孔部82に入り込む。
詳細な図示は省略するが、パンチ84が孔部82に入り込んだ状態では、孔部74の長手方向一方の側での孔部82の内側面86と、この内側面86と対向するパンチ84の外側面88との間には、母材12の板厚程度の隙間が形成されるようにパンチ84の寸法が設定されており、ダイ72上に母材12を載置した状態で孔部82にパンチ84が入り込むことにより母材12における両谷折部48にて両補強側接合部50が両補強部44に対して略直角に屈曲される。
一方、図6にはプレス成形装置70での曲げ成形の後工程(第2曲げ工程)で用いられるプレス成形装置100の要部の構成が分解斜視図により示されている。
この図に示されるように、プレス成形装置100は下型(金型)102を構成するダイ104を備えている。ダイ104には表面にて開口した平面視長方形状の孔部106が形成されている。孔部106は長手寸法が母材12の状態での山折部42から山折部42とは反対側での脚部20の端部までの長さよりも極僅かに大きく、幅寸法が一方の山折部18から他方の山折部18までの長さよりも極僅かに大きい。
この孔部106の開口側のダイ104の端面のうち、ダイ104の長手方向一方の側の端面108は、母材12(すなわち、展開状態でのドームランプブラケット10)の連結片14に対応しており、ダイ104上に母材12を配置した状態では端面108上に連結片14が配置される。また、孔部106の開口側における端面108の側方には、図7の裏面図に示されるパッド110が配置される。パッド110はダイ104とは反対側に設けられた弾性支持体112を介して上型114を構成するパンチプレート116に支持されている。パンチプレート116は上型114とは反対側に設けられたパンチホルダ118に固定されており、パンチホルダ118が下型102側へ移動すると、パッド110が連結片14を端面108に押し付けて連結片14を保持する。
また、孔部106の開口側のダイ104の端面のうち、孔部106の幅方向側方の両端面120は母材12の脚側基部16に対応しており、ダイ104上に母材12を配置した状態では端面120上に脚側基部16が配置される。また、孔部106の開口側における端面108の側方と同様に孔部106の開口側における端面120の側方にもパッド110が設けられており、パンチホルダ118が下型102側へ移動した際にはパッド110が脚側基部16を端面120に押し付けて脚側基部16を保持する。さらに、孔部106を介して端面108とは反対側のダイ104の端面122は、母材12の補強側基部40に対応しており、ダイ104上に母材12を配置した状態では端面122上に補強側基部40が配置される。
また、孔部106の開口側における端面122の側方には、パッド110に代わるパッド124が設けられている。パッド124は弾性支持体112に代わる弾性支持体126を介してパンチプレート116に支持されている。弾性支持体126は弾性支持体112よりも弾性が弱く、パンチホルダ118が下型102側へ移動した際にはパッド124が補強側基部40を端面122に押さえつけるが、パッド124が補強側基部40に付与する押圧力は、パッド110が連結片14や脚側基部16に付与する押圧力よりも小さい。
一方、パッド110は上記のパンチプレート116やパンチホルダ118と共に上型114を構成する第1曲げ手段としてのパンチ128を備えている。パンチ128は孔部106に嵌め込み可能なブロック状で、孔部106の幅向に沿ったパンチ128の寸法は、孔部106の内幅寸法よりも母材12の板厚の2倍程度の大きさだけ小さく設定されている。また、孔部106の長手方向に沿ったパンチ128の寸法は、山折部18の長さに略等しい。パンチ128は孔部106の幅方向略中央で且つ端面108側の端面が端面108側での孔部106の内周壁に摺接するように配置される。
図7に示されるように、パンチ128とパンチプレート116との間には弾性支持体112よりも弾性力が充分に大きな弾性支持体130が設けられており、弾性支持体130を介してパンチ128がパンチプレート116に支持されている。パンチ128よりも端面122側には、第3曲げ手段としてのパンチ132が設けられている。
パンチ132は孔部106の幅方向に沿った寸法がパンチ128と略同じで、孔部106の長手方向に沿った寸法が谷折部48からの補強側接合部50の延出寸法に略等しい板状又はブロック状に形成されている。パンチ132のパンチプレート116側はパンチプレート116に固定されており、パンチホルダ118がダイ104側に移動した際にはパンチ128よりも端面122側で孔部106内に入り込む。孔部106内にパンチ132が入り込んだ状態では、孔部106の端面122側の内周壁との間に母材12の板厚程度の隙間が形成されるようにパンチ132のパンチプレート116に対する固定位置が設定されている。
また、孔部106の内幅方向に沿ったパンチ132の両側方には、第2曲げ手段としてのパンチ134が設けられている。パンチ134は端面120と対向するように設けられ、端面120側の端部は側面視で漸次先細の楔状(略V字形状)に形成されている。このパンチ134の先端部に対応して端面120には略V字形状のV字曲げ加工部136が形成されている。また、両パンチ134とパンチプレート116との間には弾性が弾性支持体130と略等しい弾性支持体138が設けられており、弾性支持体138を介してパンチ134がパンチプレート116に支持されている。
ここで、図8に示されるように、パンチプレート116とは反対側から弾性支持体130や弾性支持体138を押し縮める外力が弾性支持体130や弾性支持体138に作用していない状態では、パンチ134の下端部よりもパンチ128の下端面が母材12の山折部18から谷折部26までの長さ程度だけ下方(すなわち、ダイ104側)に位置し、更に、この状態では、パンチ132の下端面よりもパンチ134の下端部がドームランプブラケット10の成形後の状態での脚側基部16及び補強側基部40の表面から谷折部58までの寄せ曲げ部52の深さ寸法程度だけ下方(すなわち、ダイ104側)に位置するように弾性支持体130や弾性支持体138の仕様が設定されている。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、ドームランプブラケット10の成形工程の説明を通して本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
(抜き工程)
本ドームランプブラケット10を成形するにあたり、先ず、母材12が形成される。図示は省略するが、プレス抜き装置により金属平板から母材12を成形する。また、この抜き工程では、図2に示される直線スリット64、66及び68が母材12に形成される。直線スリット64は母材12の連結片14と脚部20及び脚側接合部28との間で連結片14の長手方向に沿った直線状に形成されて連結片14と脚部20及び脚側接合部28とを分ける。また、直線スリット66は母材12における一方の脚側接合部28と他方の脚側接合部28との間で脚側基部16の長手方向に沿った直線状に形成されて一方の脚側接合部28と他方の脚側接合部28とを分ける。
さらに、M字スリット68は平面視略「M」字形状に形成される。M字スリット68を構成する一対のスリット68Aは各々が山折部18の補強側基部40側の端部の延長上に形成されて、補強側基部40側の端部は山折部42に到達しており、脚側基部16及び寄せ曲げ部52と補強部44及び補強側接合部50とを分けている。また、M字スリット68を構成する一対のスリット68Bは補強側基部40の長手方向に沿った直線状で、その一端はスリット68Aの山折部18側の端部で山折部18に繋がっている。
スリット68Bの山折部18とは反対側の端部は脚部20の細幅部22と台形部24との境目(図2の二点鎖線部分)に到達しており、スリット68Bは脚部20の細幅部22と補強側接合部50とを分けている。さらに、M字スリット68を構成する一対のスリット68Cは台形部24の補強側基部40側の端部に沿って形成されている。スリット68Cの各々の一端は、スリット68Bのスリット68Aとは反対側の端部でスリット68Bと繋がっており、脚部20の台形部24と補強部44及び補強側接合部50とを分けている。また、M字スリット68を構成するスリット68Dは切欠部46に沿って形成され、その両端は一対のスリット68Cのスリット68Bとは反対側の端部で両スリット68Cに繋がっており、両脚側接合部28と補強部44とを分けている。
(第1曲げ工程)
以上のように、直線スリット64、66、68が形成された母材12は、プレス成形装置70により第1曲げ成形が施される。このプレス成形装置70による第1曲げ成形では、図5に示されるように、谷折部26にて母材12に曲げ成形が施され、脚側接合部28が母材12の厚さ方向に屈曲される。さらに、この第1曲げ成形では、谷折部48にて母材12に曲げ成形が施され、補強側接合部50が母材12の厚さ方向に屈曲される。
(第2曲げ工程)
以上の第1曲げ工程を経た母材12は、プレス成形装置100により第2曲げ成形が施される。この第2曲げ成形では、プレス成形装置100に母材12がセットされた状態でパンチホルダ118がダイ104の側へ移動すると、図8(A)、(B)に示されるように、先ず、パッド110及びパッド124が母材12の連結片14、脚側基部16、及び補強側基部40を、ダイ104の端面108、端面120、及び端面122に押し付けて母材12を保持する。この状態で更にパンチホルダ118がダイ104の側へ移動すると、第1立設工程に移り、図9(A)に示されるように、パンチ128が孔部106の内側へ入り込み、山折部18にて母材12に曲げ成形を施す。これにより、山折部18を軸にして脚部20が母材12の厚さ方向に屈曲される。
パンチ128による脚部20の曲げ成形が終了した状態で更にパンチホルダ118がダイ104の側へ移動すると、寄せ曲げ工程に移り、図10(A)に示されるように、パンチ128の弾性支持体130が自らの弾性に抗して縮むと共に、図10(B)に示されるように、両パンチ134が母材12の寄せ曲げ部52を押圧して寄せ曲げ部52をV字曲げ加工部136に押し付け、谷折部58及び山折部60、62を軸に寄せ曲げ部52を屈曲させる。さらに、このように谷折部58及び山折部60、62を軸に寄せ曲げ部52を屈曲させると、山折部60と山折部62との間隔が短くなる。
ここで、上記のように、パッド124が補強側基部40に付与する押圧力は、パッド110が連結片14や脚側基部16に付与する押圧力よりも小さい。このため、上記のように寄せ曲げ部52を屈曲させて山折部60と山折部62との間隔を短くすると、これに伴い図10(A)、(B)に示されるように補強側基部40が端面108側へ移動する。このように補強側基部40が移動することで、端面122の孔部106側の端部(換言すると、孔部106の端面122側の開口縁)上に母材12の山折部42が位置する。
次いで、パンチ134とV字曲げ加工部136とによる寄せ曲げ部52の曲げ成形が終了した状態で、更にパンチホルダ118がダイ104の側へ移動すると、第2立設工程に移り、図11(A)、(B)に示されるように、パンチ128の弾性支持体130及びパンチ134の弾性支持体138が自らの弾性に抗して縮むと共に、図11(A)に示されるように、パンチ132が孔部106の内側へ入り込み、山折部42にて母材12に曲げ成形を施す。これにより、山折部42を軸にして補強部44が母材12の厚さ方向に屈曲される。
ここで、脚側接合部28と補強側接合部50とはそもそも一枚の母材12に形成されていたが、上記のように寄せ曲げ部52に曲げ成形が施されることで補強側基部40と共に補強部44及び補強側接合部50が連結片14の側へ移動すする。このため、パンチ132によって補強部44が曲げ変形されることで、脚側接合部28上に補強側接合部50が位置する(すなわち、脚側接合部28及び補強側接合部50の厚さ方向に脚側接合部28と補強側接合部50とが重なり合う)。
以上のように第2成形工程が終了した母材12、すなわち、ドームランプブラケット10は、例えば、溶接等の溶着手段やリベット等の締結手段、或いは接着剤等の接着手段により脚側接合部28と補強側接合部50とが一体的に固定される。この状態では、脚部20の厚さ方向に沿った寸法は、脚部20よりも補強部44の方が遥かに大きいため、脚部20の厚さ方向に沿った外力が脚部20に作用して脚部20が変形(例えば、座屈)しようとしても、補強部44がこの外力に抗して脚部20の変形を規制する。このように、本ドームランプブラケット10では、脚部20の変形を防止又は極めて効果的に抑制できる。
また、本ドームランプブラケット10では、寄せ曲げ部52に曲げ成形を施して補強側基部40を連結片14の側へ移動させることで補強側接合部50が脚側接合部28に重なる構造である。したがって、ドームランプブラケット10の展開状態、すなわち、母材12の状態では母材12の厚さ方向に補強側接合部50が脚側接合部28に重ならない構造とすることができる。このため、母材12を一枚の平板という極めて簡単な構造とすることができる。また、別の観点からみると、脚部20や補強部44が脚側基部16、寄せ曲げ部52、及び補強側基部40を介して繋がった構造であるため、これによっても、脚部20と補強部44とを1枚の平板状の母材12から形成できる。このようなことから、本ドームランプブラケット10では、上記のように、金属平板の打ち抜きだけで母材12を形成できる。
また、母材12の状態から脚部20及び補強部44を成形する際の台形部24の曲げ方向と補強部44の曲げ方向は同じ方向である。このため、上型114や下型102の構造を簡単にできる。しかも、脚部20を成形するためのパンチ128及び寄せ曲げ部52を成形するためのパンチ134は弾性支持体130や弾性支持体138を介して弾性的に脚側基部16に支持される所謂「フローティング曲げ刃」となっており、脚部20、寄せ曲げ部52、補強部44の各部位の成形の間に母材12を抜き取ったりせずに、単純にパンチホルダ118をダイ104側へ移動させるだけで(すなわち、1工程だけで)脚部20、寄せ曲げ部52、補強部44を順番に成形できる。これにより、成形の工数を短くできつつ、補強部44からの補強側接合部50の屈曲方向に脚側接合部28が補強側接合部50に干渉することなく、脚側接合部28と補強側接合部50とを確実に重ね合わせることができる。
また、脚部20の細幅部22よりも脚側接合部28は補強側基部40側へ延びている。このため、寄せ曲げ部52における曲げ量を少なくして山折部60と山折部62との接近量を特に大きくしなくても、補強側接合部50は脚側接合部28に近づいて脚側接合部28に重なり合うことができる。しかも、母材12の状態では、脚側接合部28と脚側基部16との間に補強側接合部50が位置する構造であるため、寄せ曲げ部52での曲げ量が少ない構造でも母材12の状態で脚側接合部28と補強側接合部50とが重なり合うことがない。
さらに、本ドームランプブラケット10では、母材12の状態で連結片14、脚側基部16、補強側基部40、及び寄せ曲げ部52が全体的に長方形の枠状で、脚部20や補強部44がこの枠の内側に屈曲されて形成される。このため、基部の外側を屈曲させて脚片を形成するような構造に比べて抜き工程における抜きカスを少なくでき、材料歩留まりを高くできる。しかも、上記のように、母材12の状態で脚側接合部28と脚側基部16との間に補強側接合部50が位置する構造であるM字スリット68で脚部20及び脚側接合部28と補強部44及び補強側接合部50とを分けることができる。このため、上記の抜き工程における抜きカスを少なくでき、更に材料歩留まりを向上できる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明のその他の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図12には本発明の第2の実施の形態に係る曲げ成形品としてのドームランプブラケット150の構成が斜視図により示されており、図13にはドームランプブラケット150の展開形状(すなわち、曲げ成形を施す前のドームランプブラケット150の母材152)が斜視図により示されている。さらに、図14には本ドームランプブラケット150を成形する際の第2成形工程で使用するプレス成形装置154の要部の構成が分解斜視図により示されている。
図13に示されるように、本ドームランプブラケット150の母材152は連結片14が形成されておらず、代わりに、脚側基部16の長手方向両側で脚側基部16の長手方向中央を軸として線対称的に補強側基部40が形成され、各補強側基部40からは補強部44が延出され、更に、各補強部44からは補強側接合部50が延出されている。さらに、このように、脚側基部16の長手方向両側に補強側基部40が形成されることで、母材152では、脚側基部16の長手方向両側に寄せ曲げ部52が形成された構成になっている。
このように、脚側基部16の長手方向両側に補強側基部40、補強部44、補強側接合部50、及び寄せ曲げ部52を形成するために、母材152には直線スリット64が形成されておらず、代わりに、脚側基部16の長手方向両側で脚側基部16の長手方向中央を軸として線対称的にM字スリット68が形成されている。
このように脚側基部16の長手方向両側にそれぞれ補強側基部40、補強部44、補強側接合部50、及び寄せ曲げ部52が形成された母材152に第2曲げ工程で曲げ成形を施すプレス成形装置154は、図14に示されるように、ダイ156を備えている。ダイ156は端面108を有しておらず、代わりに端面120の長手方向両側に端面122が形成され、更に、端面120の長手方向両端側にはそれぞれV字曲げ加工部136が形成されている。このダイ156に対応して、孔部106の長手方向に沿ったパンチ128の両側には、パンチ132と一対のパンチ134がそれぞれ設けられている。また、図示は省略するが、上記のようにダイ156は端面108を有していないため、この端面108に対応したパッド110をプレス成形装置154は有しておらず、このパッド110に代わりパッド124を備えている。
このような構成のプレス成形装置154を用いた第2曲げ工程では、寄せ曲げ工程で脚側基部16の長手方向両側の寄せ曲げ部52に曲げ成形を施し、更に、第2立設工程で脚側基部16の長手方向両側の補強部44に曲げ成形を施す点で前記第1の実施の形態とは異なるが、寄せ曲げ部52や補強部44に曲げ成形を施す際の作用及び効果や寄せ曲げ部52や補強部44に曲げ成形を施すことによる作用及び効果に関しては前記第1の実施の形態と同じである。
上記のプレス成形装置154による第2曲げ工程が終了して形成されたドームランプブラケット150は、図12に示されるように、一対の補強部44を備える構成となり、両脚側接合部28は各々の長手方向両側で補強側接合部50と重なり合い、各脚部20は脚側基部16の長手方向両側で補強部44により補強されることになる。このため、本ドームランプブラケット150は、前記第1の実施の形態におけるドームランプブラケット10と比べても脚部20の厚さ方向に沿って脚部20に作用する外力に対して更に強固に補強し、脚部20の座屈等の変形を更に効果的に防止できる。
また、このように、本ドームランプブラケット150は脚側基部16の長手方向両側で補強部44や補強側接合部50を形成する構成であるが、本実施の形態でも前記第1の実施の形態と同様に、脚側基部16の長手方向両側に寄せ曲げ部52を形成することで、母材152の状態で脚側接合部28と補強側接合部50とを重ならない1枚の平板状の構造にしても、ドームランプブラケット150の成形状態では脚側接合部28と補強側接合部50とを重ね合わせることができる。
以上のように、本ドームランプブラケット150でも基本的に前記第1の実施の形態と同様の作用を奏し、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の各実施の形態では、寄せ曲げ工程終了後の寄せ曲げ部52は、脚側基部16に対する脚部20の屈曲方向と同じ方向へ張り出し、脚側基部16に対する脚部20の屈曲方向とは反対方向へ向けて開口した略V字形状となっていた。しかしながら、図15に示されるように、寄せ曲げ工程終了後の寄せ曲げ部52の形状を、脚側基部16に対する脚部20の屈曲方向とは反対方向へ張り出し、脚側基部16に対する脚部20の屈曲方向へ向けて開口した略V字形状としてもよい。
また、以上の各実施の形態では、上記のように、寄せ曲げ工程で寄せ曲げ部52を略V字形状に屈曲させる構成としたが、寄せ曲げ部は寄せ曲げ工程で曲げ成形が施されることで、相対的に補強部44を脚部20側へ寄せる(接近させる)ことができればよく、寄せ曲げ工程終了後の寄せ曲げ部の具体的な形状に関しては何ら限定されるものではない。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図16には本実施の形態に係る曲げ成形品としてのドームランプブラケット170の構成が斜視図により示されており、図17にはドームランプブラケット170の展開形状(すなわち、曲げ成形を施す前のドームランプブラケット170の母材172)が平面図により示されている。
これらの図に示されるように、本ドームランプブラケット170では、脚側基部16と補強側基部40との間に寄せ曲げ部52が形成されていない。また、これらの図に示されるように、本ドームランプブラケット170は、補強部44に代わり補強部174を備えている。補強部174は、山折部42にて補強側基部40に繋がっている点及び補強側基部40に対して平行な補強側接合部50が山折部42とは反対側の谷折部48を解して繋がっている点では前記第1の実施の形態における補強部44と同じである。
但し、前記第1の実施の形態では、山折部42から谷折部48までの補強部44の長さが山折部18から谷折部26までの脚部20の長さに略等しかった。これに対し、本実施の形態では、山折部42から谷折部48までの補強部174の長さL1が山折部18から谷折部26までの脚部20の長さL2よりも充分に長い。また、本実施の形態でも、前記第1の実施の形態と同様に補強側接合部50と脚側接合部28とは互いに重なり合うが上記のようにこのように、補強部174の長さL1が脚部20の長さL2よりも充分に長い。
このため、前記第1の実施の形態では、山折部42を軸として補強側基部40に対し補強部44が成す角度は略直角(略90度)であった。これに対して、本実施の形態では、山折部42を軸として補強側基部40に対し補強部174が成す角度は90度よりも大きく180度よりも小さな鈍角とされている(すなわち、母材172の状態から補強部174が成形される際の補強部174の屈曲角度が90未満の鋭角とされている)。
これにより、補強部44の先端に形成されている補強側接合部50よりも補強部174の先端に形成されている補強側接合部50の方が脚部20側に位置している。このため、本実施の形態では、前記第1の実施の形態のように寄せ曲げ部52を形成しなくても、補強側接合部50と脚側接合部28とを重ね合わせることができる。
なお、母材172の板厚を無視すれば、補強部174の長さL1の自乗が脚部20の長さL2の自乗と山折部42からスリット68Dまでの長さL3の自乗との和に等しくなるように、上記の各長さL1、L2、L3を設定すると脚側接合部28の補強部174側の端部又はその極近傍に谷折部48を位置させることができる。
このように、本実施の形態ではドームランプブラケット170に寄せ曲げ部52が形成されていないが、脚側接合部28及び補強側接合部50の厚さ方向に脚側接合部28と補強側接合部50とが重なり合い、溶接等の溶着手段やリベット等の締結手段、或いは接着剤等の接着手段により脚側接合部28と補強側接合部50とが一体的に固定される。
このような本実施の形態に係るドームランプブラケット170は、山折部42において補強部174が補強側基部40に対して成す屈曲角度が90度ではなく鈍角であるものの、脚部20の厚さ方向に沿った寸法は、脚部20よりも補強部174の方が遥かに大きいことには変わりない。このため、脚部20の厚さ方向に沿った外力が脚部20に作用して脚部20が変形(例えば、座屈)しようとしても、補強部174がこの外力に抗して脚部20の変形を規制する。このように、本ドームランプブラケット170では、脚部20の変形を防止又は極めて効果的に抑制できる。
また、図17に示されるように、本ドームランプブラケット170の展開状態もまた前記第1の実施の形態と同様に母材172の状態では母材12の厚さ方向に補強側接合部50が脚側接合部28に重ならない構造とすることができる。このため、母材12を一枚の平板という極めて簡単な構造とすることができる。また、別の観点からみると、脚部20や補強部44が脚側基部16、寄せ曲げ部52、及び補強側基部40を介して繋がった構造であるため、これによっても、脚部20と補強部174とを1枚の平板状の母材12から形成できる。このようなことから、本ドームランプブラケット170では、上記のように、金属平板の打ち抜きだけで母材12を形成できる。
さらに、上記のように、ドームランプブラケット170には寄せ曲げ部52が形成されない。このため、寄せ曲げ部52の成形工程が本実施の形態では不要になる。このため、前記第1の実施の形態に比べてドームランプブラケット170の成形に用いる金型を簡素化できる。
なお、以上の各実施の形態は何れも一対(2つ)の脚部20を備える構成であったが、脚部20の数は1つでもよいし、また、母材12、152、172の形状を変えて脚側基部16や補強側基部40の数を更に増やし、これに伴い脚部20や補強部44の数を増やしてもよい。
また、以上の各実施の形態は何れも本発明をドームランプブラケット10、150、170に適用したが、本発明がドームランプブラケット10、150、170に限定されるものではなく、脚部20を有する構造の曲げ成形品であれば、その用途等に関係なく適用できる。
さらに、上記の各実施の形態では、脚側接合部28と補強側接合部50との接合に関しては特に限定されるものではなく、溶接等の溶着手段やリベット等の締結手段、或いは接着剤等の接着手段等の様々な手段を適宜に用いて接合すればよい。このような接合の手段の一態様としては、例えば、図18に示されるように、パンチ192、ダイ194、及び一対のスライドピース196、198を含めて構成されるクリンチング接合用の金型190を用いたクリンチング接合がある。
このような金型190を用いたクリンチング接合は、溶接や接着とは異なり、それ以前の曲げ加工と同様のプレス加工の一環として行なうことができ、しかも、リベットによる締結とは異なり別部材を用いなくても脚側接合部28と補強側接合部50とを接合できる。すなわち、このようなクリンチング接合により脚側接合部28と補強側接合部50とを接合することで、母材12、152、172の状態からドームランプブラケット10、150、170の成形まで全ての工程をプレス加工だけで行なうことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る曲げ成形品の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る曲げ成形品の展開図(母材の平面図)である。 本発明の第1の実施の形態に係る曲げ成形品をドームランプブラケットとして車両に適用した状態の概略的な断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る曲げ成形品を成形する際の第1曲げ工程で用いるプレス曲げ装置の要部(金型)の分解斜視図である。 第1曲げ工程終了状態での母材の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る曲げ成形品を成形する際の第2曲げ工程で用いるプレス曲げ装置の要部(金型)の分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る曲げ成形品を成形する際の第2曲げ工程で用いる上型の裏面図である。 第2曲げ工程の開始状態を示す概略的な断面図で、(A)が図7のA−A線に沿った断面図であり、(B)が図7のB−B線に沿った断面図であり、 第2曲げ工程のうち、第1立設工程を示す概略的な断面図で、(A)が図7のA−A線に沿った断面図であり、(B)が図7のB−B線に沿った断面図であり、 第2曲げ工程のうち、寄せ曲げ工程を示す概略的な断面図で、(A)が図7のA−A線に沿った断面図であり、(B)が図7のB−B線に沿った断面図であり、 第2曲げ工程のうち、第2立設工程を示す概略的な断面図で、(A)が図7のA−A線に沿った断面図であり、(B)が図7のB−B線に沿った断面図であり、 本発明の第2の実施の形態に係る曲げ成形品の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る曲げ成形品の展開図(母材の平面図)である。 本発明の第2の実施の形態に係る曲げ成形品を成形する際の第2曲げ工程で用いるプレス曲げ装置の要部(金型)の分解斜視図である。 寄せ曲げ部の変形例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る曲げ成形品の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る曲げ成形品の展開図(母材の平面図)である。 クリンチング接合にて脚側接合部と補強側接合部との接合する態様を概略的に示す正面断面図である。
符号の説明
10 ドームランプブラケット(曲げ成形品)
12 母材
14 連結片(基部)
16 脚側基部(基部)
20 脚部
28 脚側接合部
40 補強側基部(基部)
44 補強部
50 補強側接合部
52 寄せ曲げ部
102 下型(金型)
114 上型(金型)
128 パンチ(第1曲げ手段)
130 弾性支持体
132 パンチ(第3曲げ手段)
134 パンチ(第2曲げ手段)
150 ドームランプブラケット(曲げ成形品)
152 母材
170 ドームランプブラケット(曲げ成形品)
172 母材
174 補強部

Claims (9)

  1. 先端部から平板状の脚側接合部が延出された平板状の脚部と、
    厚さ方向が前記脚片の厚さ方向に対して傾斜した平板状に形成されると共に、厚さ方向が前記脚側接合部の厚さ方向と同方向とされた補強側接合部が先端部から延出された補強部と、
    曲げ成形が施されることで前記補強部を前記脚部へ接近させ、前記補強側接合部をその厚さ方向に前記脚側接合部に対向させる寄せ曲げ部と、
    を備える曲げ成形品。
  2. 側端部で前記脚部が曲げ成形されると共に、前記脚側接合部に対して略平行な平板状の脚側基部と、
    前記寄せ曲げ部を介して前記脚側基部に連続し、且つ、厚さ方向が前記脚側基部と同方向の平板状に形成されて、側端部で前記補強部が曲げ成形されると共に、前記補強側接合部に対して略平行な平板状の補強側基部と、
    を備え、更に、曲げ成形前の前記寄せ曲げ部を厚さ方向が前記脚側基部及び前記補強側基部と同じ平板状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の曲げ成形品。
  3. 先端部から平板状の脚側接合部が延設された平板状の脚部と、
    厚さ方向が前記脚部の厚さ方向に対して傾斜した平板状に形成されると共に、厚さ方向が前記脚側接合部の厚さ方向と同方向となる平板状の補強側接合部が先端部から延出され、且つ、基端部から先端部までの長さが前記脚部の基端部から先端部までの長さよりも長く設定されて、先端部が基端部よりも前記脚部側に位置した状態で前記補強側接合部が前記脚側接合部に重なり合う補強部と、
    を備える曲げ成形品。
  4. 厚さ方向を軸方向とする軸周りに鉤状に屈曲した平板状に形成され、屈曲部分を境とする一方の側端部にて厚さ方向一方の側へ向けて前記脚部が曲げ成形され、屈曲部分を境とする他方の側端部にて厚さ方向一方の側へ向けて前記補強部が曲げ成形された基部を備えることを特徴とする請求項3に記載の曲げ成形品。
  5. 前記補強部側での前記脚部の端部よりも前記補強部側での前記脚側接合部の端部が前記補強部側に位置するように前記脚側接合部が設定されることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の曲げ成形品。
  6. 前記曲げ成形前の展開状態で前記脚部の側方で且つ前記脚側接合部と前記脚側基部との間に前記補強側接合部が設定されることを特徴とする請求項5に記載の曲げ成形品。
  7. 板状の基部の側端部から延出された板状の脚部と、
    前記基部からの前記脚部の延出方向に対して交差した方向へ前記基部の側端部から延出された板状の補強部と、
    を有する母材に曲げ成形を施して、前記基部の厚さ方向一方へ前記脚部が立設した曲げ成形品を成形する曲げ成形品の成形方法であって、
    前記基部の厚さ方向一方へ前記脚部の先端側を曲げて脚側接合部を形成する脚側接合部成形工程と、
    前記脚部に対する前記脚側接合部の曲げ方向と同方向へ前記補強部の先端側を曲げて補強側接合部を形成する補強側接合部成形工程と、
    前記脚部及び前記補強部の何れかの一方を前記基部の厚さ方向他方の側へ曲げて前記基部に対して前記何れかの一方を立設させる第1立設工程と、
    前記脚部と前記補強部との間で前記基部を曲げて相対的に前記脚部の側へ前記補強部を寄せる寄せ曲げ工程と、
    前記何れかの他方を前記基部の厚さ方向他方の側へ曲げて前記基部に対して前記何れかの他方を立設させつつ前記脚側接合部と前記補強側接合部とを重ね合わせる第2立設工程と、
    を備えることを特徴とする曲げ成形品の成形方法。
  8. 前記脚部及び前記補強部の何れかの一方を前記基部の厚さ方向他方の側へ曲げて前記基部に対して前記何れかの一方を立設させる第1曲げ手段と、
    前記脚部と前記補強部との間で前記基部を曲げて相対的に前記脚部の側へ前記補強部を寄せる第2曲げ手段と、
    前記何れかの他方を前記基部の厚さ方向他方の側へ曲げて前記基部に対して前記何れかの他方を立設させる第3曲げ手段と、
    を1組の金型に設け、前記金型による1回の成形で前記第1立設工程、前記寄せ曲げ工程、及び前記第2立設工程を順番に行なうことを特徴とする請求項7に記載の曲げ成形品の成形方法。
  9. 板状の基部の側端部から延出された板状の脚部と、
    前記基部からの前記脚部の延出方向に対して交差した方向へ前記基部の側端部から延出された板状の補強部と、
    を有する母材に曲げ成形を施して、前記基部の厚さ方向一方へ前記脚部が立設した曲げ成形品を成形する曲げ成形品の成形方法であって、
    前記基部からの前記脚部の延出寸法よりも前記基部からの前記補強部の延出寸法を長く設定し、
    前記基部に対する前記脚部の曲げ角度とは異なる角度で前記補強部に曲げ成形を施して前記補強部の基端部よりも先端部を前記脚部の側に位置させ、
    前記脚部の先端側及び前記補強部の先端側に曲げ成形を施して前記脚部の先端側及び前記補強部の先端側を互いに対向させて接合する、
    ことを特徴とする曲げ成形品の成形方法。
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