JP2007192667A - 経路案内システム - Google Patents

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Abstract

【課題】目的地に向けた詳細な経路を適切に案内することができる経路案内システムを提供する。
【解決手段】経路案内を行う車載装置と、経路案内を支援する経路案内支援装置とを備えた経路案内システムにおいて、車載装置は、経路案内の目的地を表す目的地情報と、この目的地に向けて走行した走行軌跡のうち経路案内を行えなくなった案内終了地点から到着地までの軌跡を表す無案内走行軌跡情報とを含む走行情報を経路案内支援装置に送信し(S2)、経路案内支援装置は、走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報を目的地に対応させて記憶媒体に記憶すると共に(S10)、この目的地に対応して記憶媒体に記憶した無案内走行軌跡情報から誘導経路を抽出しておき(S11)、この目的地に向けた経路案内の支援を要求する車載装置に、抽出した誘導経路を表す誘導経路情報を送信し、この車載装置は、誘導経路情報に基づいて案内終了地点以降の経路案内を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、経路案内を行う経路案内システムに関する。
従来の経路案内システムとしては、車載装置が案内することができない幹線道路から施設までの詳細な経路情報を、施設管理人によって入力させてセンタに送信し、センタが、送信された詳細な経路情報を経路情報データベースに登録し、車載装置から経路情報を提供するように要求があると、経路情報データベースに登録した詳細な経路情報を含む経路情報を探索して車載装置に送信することによって、出発地から目的地までの経路情報を提供するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−372431号公報
しかしながら、従来の経路案内システムは、車載装置が案内することができない幹線道路から施設までの詳細な経路情報を施設管理人に入力させるため、施設管理人による経路情報の登録状況によっては、特定の幹線道路から施設までの画一的な経路情報しか登録されなかったり、道路事情の変化に対応して経路情報が更新されなかったりすることがあるため、目的地に向けた詳細な経路を適切に案内することができなくなることがあるといった問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、目的地に向けた詳細な経路を適切に案内することができる経路案内システムを提供することを目的とする。
本発明の経路案内システムは、経路案内を行う車載装置と、前記経路案内を支援する経路案内支援装置とを備えた経路案内システムにおいて、前記車載装置は、前記経路案内の目的地を表す目的地情報と、該目的地に向けて走行した走行軌跡のうち前記経路案内を行えなくなった案内終了地点から到着地までの軌跡を表す無案内走行軌跡情報とを含む走行情報を前記経路案内支援装置に送信し、前記経路案内支援装置は、前記走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報を該目的地に対応させて記憶媒体に記憶しておき、前記経路案内の支援を要求する車載装置は、該経路案内の目的地を表す支援要求情報を前記経路案内支援装置に送信し、前記経路案内支援装置は、該支援要求情報が表す目的地に対応して前記記憶媒体に記憶した無案内走行軌跡情報から抽出した誘導経路を表す誘導経路情報を該車載装置に送信し、該車載装置は、前記誘導経路情報に基づいて前記案内終了地点以降の経路案内を行うように構成されている。
この構成により、本発明の経路案内システムは、過去に目的地に向けて走行した車両の走行軌跡に基づいて、車載装置に経路案内が不可能な目的地に向けた詳細な経路を案内するため、目的地に向けた詳細な経路を適切に案内することができる。
なお、前記経路案内支援装置は、前記車載装置が支援を要求した経路案内の目的地に対応して前記記憶媒体に記憶された無案内走行軌跡情報のうち、予め定められた数以上の無案内走行軌跡情報が表す軌跡に共通に含まれる軌跡を前記誘導経路として抽出するようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、過去に目的地に向けて走行した車両の走行軌跡を蓄積し、蓄積した走行軌跡から抽出した誘導経路に基づいて、車載装置に経路案内が不可能な目的地に向けた詳細な経路を案内させるため、目的地に向けた詳細な経路を車載装置に適切に案内させることができる。
また、前記経路案内支援装置は、前記走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報が表す軌跡の到着地と、前記目的地情報が表す目的地との間の距離が基準距離以下でない場合には、該無案内走行軌跡情報を前記記憶媒体に記憶する無案内走行軌跡情報から除外するようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、車載装置に設定された目的地から離れた地点に到着した車両の走行軌跡を除外して誘導経路を抽出することができる。
また、前記経路案内支援装置は、前記目的地情報が表す目的地にある施設の広さに応じて前記基準距離を定めるようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、一般的に駐車場が施設の広さに応じて離れて設けられていることを考慮して誘導経路を抽出することができる。
また、前記経路案内支援装置は、前記走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報が表す軌跡の到着地が道路上にあることを表す場合には、該無案内走行軌跡情報を前記記憶媒体に記憶する無案内走行軌跡情報から除外するようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、路上駐車をした車両の走行軌跡を除外して誘導経路を抽出することができる。
また、前記車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する走行情報に、前記到着地における駐車時間を表す駐車時間情報を含め、前記経路案内支援装置は、前記走行情報に含まれる駐車時間情報が表す駐車時間が基準時間以上でない場合には、該走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報を前記記憶媒体に記憶する無案内走行軌跡情報から除外するようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、お迎え等の目的で一時的に駐車をした車両の走行軌跡を除外して誘導経路を抽出することができる。
また、前記経路案内支援装置は、前記目的地にある施設の種別に応じて前記基準時間を定めるようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、施設の目的に相応しい時間に渡って駐車をしていた車両の走行軌跡から誘導経路を抽出することができる。
また、前記車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する走行情報に、該車載装置が搭載された車両の種別を表す車両情報を含め、前記経路案内支援装置は、前記車両情報が表す種別にさらに対応させて前記無案内走行軌跡情報を前記記憶媒体に記憶させ、前記経路案内の支援を要求する車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する支援要求情報に前記車両情報を含め、前記経路案内支援装置は、前記支援要求情報に含まれる車両情報が表す種別に対応して前記記憶媒体に記憶された無案内走行軌跡情報から前記誘導経路を抽出するようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、車載装置が搭載された車両の大きさ等に応じた最適な到着地に向けた経路を車載装置に案内させることができる。
また、前記車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する走行情報に、前記到着地に到着した到着日時を表す到着日時情報を含め、前記経路案内支援装置は、前記到着日時情報が表す到着日時が含まれる時間帯にさらに対応させて前記無案内走行軌跡情報を記憶媒体に記憶させ、前記経路案内の支援を要求する車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する支援要求情報に、該経路案内の目的地の到着予想日時を表す到着予想日時情報を含め、前記経路案内支援装置は、前記到着予想日時情報が表す到着予想日時が含まれる時間帯に対応して前記記憶媒体に記憶された無案内走行軌跡情報から前記誘導経路を抽出するようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、時刻、曜日および季節等によって変化する道路状況を考慮して誘導経路を抽出することができる。
また、前記記憶媒体には、前記目的地の一覧を表す目的地リストが予め記憶され、前記経路案内支援装置は、前記目的地情報が表す目的地が前記目的地リストに表されていない場合には、前記目的地リストに表された目的地のうち該目的地情報が表す目的地から基準検索距離以内にある目的地に対応させて前記無案内走行軌跡情報を記憶媒体に記憶させるようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、車載装置において地図上で手動設定された目的地の設定誤差を考慮して誘導経路を抽出することができる。
また、前記車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する走行情報に、該車載装置に目的地が設定されたときに前記車載装置が表示していた地図の縮尺を表す地図表示情報を含め、前記経路案内支援装置は、前記地図表示情報が表す縮尺に応じて前記基準検索距離を定めるようにしてもよい。
この構成により、本発明の経路案内システムは、車載装置に表示されていた地図の縮尺に応じて許容する設定誤差を定めることができる。
また、本発明の経路案内支援装置は、車載装置による経路案内を支援する経路案内支援装置において、前記車載装置によって送信された走行情報に含まれ、前記経路案内の目的地に向けて走行した走行軌跡のうち前記経路案内を行えなくなった案内終了地点から到着地までの軌跡を表す無案内走行軌跡情報を、該走行情報に含まれる目的地情報が表す目的地に対応させて記憶媒体に記憶させる走行情報記憶手段と、該目的地に向けた経路案内の支援を要求する車載装置に、該目的地に対応して前記記憶媒体に記憶された無案内走行軌跡情報から抽出した誘導経路を表す誘導経路情報を送信する誘導経路情報送信手段とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の経路案内支援装置は、過去に目的地に向けて走行した車両の走行軌跡に基づいて、車載装置に経路案内が不可能な目的地に向けた詳細な経路を案内させるため、目的地に向けた詳細な経路を車載装置に適切に案内させることができる。
また、本発明の車載装置は、経路案内を行う車載装置において、前記経路案内の目的地を表す目的地情報と、該目的地に向けて走行した走行軌跡のうち前記経路案内を行えなくなった案内終了地点から到着地までの軌跡を表す無案内走行軌跡情報とを含む走行情報を、前記経路案内を支援する経路案内支援装置に送信する走行情報送信手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の車載装置は、目的地に向けて走行した車両の走行軌跡を経路案内支援装置に提供することができる。
また、本発明の車載装置は、経路案内を行う車載装置において、前記経路案内を支援する経路案内支援装置によって送信された誘導経路情報に基づいて、前記経路案内が可能な案内終了地点以降の経路案内を行う経路案内手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の車載装置は、経路案内が不可能な目的地に向けた詳細な経路を案内することができる。
本発明は、目的地に向けた詳細な経路を適切に案内することができるという効果を有する経路案内システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明の一実施の形態の経路案内システムを図1に示す。
図1において、経路案内システム1は、経路案内を行う車載装置2と、経路案内を支援する経路案内支援装置3とを備えている。なお、図1において、それぞれ1つの車載装置2と経路案内支援装置3とが示されているが、本発明における経路案内システムを構成する車載装置と経路案内支援装置との数を限定するものではない。
また、図1においては、車載装置2および経路案内支援装置3は、無線電話網、インターネット網および固定電話網等よりなるネットワーク4を介してそれぞれ接続されているが、車載装置2と経路案内支援装置3とを通信させるための基地局等の中継装置については図示が省略されている。
車載装置2は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10と、RAM(Random Access Memory)11と、ROM(Read Only Memory)12と、ハードディスク13と、液晶ディスプレイ14と、液晶ディスプレイ14に一体に設けられたタッチパネルやリモコン等の入力装置15と、経路案内支援装置3等のネットワーク4に接続された装置と通信するための無線通信モジュール16と、GPS(Global Positioning System)アンテナで受信した複数の衛星から送出された電波に基づいて現在位置の緯度および経度を測るGPS受信機17と、車載装置2が搭載された車両(以下単に「自車」という。)の進行方位を検出するジャイロ18とを備えている。
CPU10は、ROM12およびハードディスク13に記憶されたプログラムをRAM11に読み込んで、RAM11に読み込んだプログラムを実行することによって、経路探索、経路案内および無線通信モジュール16に対する通信制御を行う等、各部を制御するようになっている。
なお、プログラムを実行するCPU10は、本発明における走行情報送信手段および経路案内手段を構成する。
ハードディスク13には、CPU10に実行させるためのプログラムに加えて、経路探索や経路案内を行うための地図データ、および、自車の種別を表す車両情報等が予め記憶されている。
ここで、地図データには、道路、交差点、建造物および河川等の地物を表す情報と各地物に関する説明や広告等の情報とを含む地物情報、ならびに、道路の車線数や一方通行等の交通規制に関する道路情報等が含まれる。車両情報には、自車の車種やサイズを表す情報が含まれる。
また、ハードディスク13には、少なくとも前回に行った経路案内の履歴を表す案内履歴情報、および、自車の走行軌跡の履歴を表す軌跡履歴情報が記憶される。
案内履歴情報には、経路案内の目的地、経路案内に基づいて走行した走行軌跡を表す軌跡履歴情報の記憶先、および、経路案内の目的地が設定されたときに液晶ディスプレイ14に表示されていた地図の縮尺等をそれぞれ表す情報が含まれる。
また、軌跡履歴情報には、道路や交差点等の地物に付与されたIDの配列、または、緯度および経度の配列よりなる経路情報、および、これら各地物または位置に到達した日時を表す情報等が含まれる。この軌跡履歴情報は、GPS受信機17によって測られた自車の緯度および経度、ジャイロ18によって検出された自車が向いている方位、および、自車に設けられた図示しない車速センサによって検知された自車の車速に基づいて、CPU10によって生成されハードディスク13に記憶される。
経路案内支援装置3は、図3に示すように、CPU20と、RAM21と、ROM22と、ハードディスク23と、車載装置2等のネットワーク4に接続された装置と通信するための通信モジュール26とを備えている。
CPU20は、ROM22およびハードディスク23に記憶されたプログラムをRAM21に読み込んで、RAM21に読み込んだプログラムを実行することによって、通信モジュール26に対する通信制御を行う等、各部を制御するようになっている。
なお、プログラムを実行するCPU20は、本発明における走行情報記憶手段および誘導経路情報送信手段を構成する。
ハードディスク23には、CPU20に実行させるためのプログラムに加えて、地図データと、経路案内の目的地の一覧を表す目的地リストとが予め記憶されている。また、ハードディスク23には、目的地リストが表す各目的地に対応して無案内走行軌跡情報が記憶されている。ここで、無案内走行軌跡情報は、図4に示すように、車載装置2を搭載した車両が目的地40に向けて走行した走行軌跡41のうち、車載装置2が経路案内を行えなくなった案内終了地点43から到着地42までの軌跡44を表す。
以上のように構成された経路案内システム1について図5乃至図9を用いてその動作を説明する。
図5は、経路案内システム1の誘導経路抽出動作を説明するためのフロー図である。なお、図5においては、1列目のフローが車載装置2の動作を示し、2列目のフローが経路案内支援装置3の動作を示している。また、破線の矢印は、各装置間で送受信される情報の流れを示している。
まず、車載装置2に電源が投入されると、CPU10は、ハードディスク13に記憶された案内履歴情報および軌跡履歴情報に基づいて、現在位置に到達するために経路案内の目的地が設定されていたか否かを判断する(S1)。
現在位置に到達するために経路案内の目的地が設定されていなかったと判断した場合には、CPU10は、誘導経路抽出動作を終了する。
一方、現在位置に到達するために経路案内の目的地が設定されていたと判断した場合には、CPU10は、ハードディスク13に記憶された案内履歴情報および軌跡履歴情報に基づいて、現在位置に到達するために設定された経路案内の目的地を表す目的地情報と、案内終了地点から現在位置までの軌跡を表す無案内走行軌跡情報と、現在位置における駐車時間を表す駐車時間情報とを生成し、生成した目的地情報、無案内走行軌跡情報および駐車時間情報を含む走行情報を無線通信モジュール16を介して経路案内支援装置3に送信する(S2)。
走行情報を受信した経路案内支援装置3では(S3)、CPU20が、走行情報に含まれる目的地情報が表す目的地がハードディスク23に記憶された目的地リストに表されているか否かを判断する(S4)。
走行情報に含まれる目的地情報が表す目的地が目的地リストに表されていないと判断した場合には、CPU20は、目的地リストに表された目的地のうち、走行情報に含まれる目的地情報が表す目的地から基準検索距離以内にある目的地を選択する(S5)。なお、CPU20は、車載装置2において、経路案内の目的地が設定されたときに液晶ディスプレイ14に表示されていた地図の縮尺が大きいほど基準検索距離を長く定めるようにしてもよい。
この場合には、ステップS1において、車載装置2のCPU10は、経路案内の目的地が設定されたときに液晶ディスプレイ14に表示されていた地図の縮尺を表す地図表示情報をハードディスク13に記憶された案内履歴情報に基づいて生成し、生成した地図表示情報を走行情報に含めて送信する。
一方、走行情報に含まれる目的地情報が表す目的地が目的地リストに表されていると判断した場合には、CPU20は、走行情報に含まれる目的地情報が表す目的地を選択する(S6)。
次に、CPU20は、走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報が表す軌跡の到着地と、選択した目的地との間の距離が基準距離以下であるか否かをハードディスク23に記憶された地図データに基づいて判断する(S7)。なお、CPU20は、選択した目的地にある施設の広さが広いほど基準距離を長く定めるようにしてもよい。
到着地と目的地との間の距離が基準距離以下でないと判断した場合には、CPU20は、誘導経路抽出動作を終了する。一方、到着地と目的地との間の距離が基準距離以下であると判断した場合には、CPU20は、走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報が表す軌跡の到着地が道路上にあるか否かをハードディスク23に記憶された地図データに基づいて判断する(S8)。
到着地が道路上にあると判断した場合には、CPU20は、誘導経路抽出動作を終了する。一方、到着地が道路上にないと判断した場合には、CPU20は、走行情報に含まれる駐車時間情報が表す駐車時間が基準時間以上であるか否かを判断する(S9)。なお、CPU20は、選択した目的地にある施設の種別に応じて基準時間を定めるようにしてもよい。例えば、CPU20は、選択した目的地にある施設の種別がテーマパークの場合には、基準時間を30分と定め、コンビニエンスストアの場合には、基準時間を3分と定める。
駐車時間が基準時間以上でないと判断した場合には、CPU20は、誘導経路抽出動作を終了する。一方、駐車時間が基準時間以上であると判断した場合には、CPU20は、図6に示すように、選択した目的地に対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶する(S10)。なお、CPU20は、無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶した日時から1年後といったように無案内走行軌跡情報に有効期限を定め、この有効期限を超過した無案内走行軌跡情報をハードディスク23から削除するようにしてもよい。
無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶すると、CPU20は、選択した目的地に対応してハードディスク23に記憶された無案内走行軌跡情報のうち、予め定められた数以上の無案内走行軌跡情報が表す軌跡に共通に含まれる軌跡を誘導経路として抽出する(S11)。
例えば、図7に示すように、軌跡50乃至52を表す無案内走行軌跡情報が目的地40に対応してハードディスク23に記憶されている場合には、CPU20は、軌跡50乃至52に共通に含まれる案内終了地点43から地点53までの軌跡54を誘導経路として抽出する。なお、図7に示した例では、CPU20は、3つの無案内走行軌跡情報から誘導経路を抽出する例を示したが、4以上の無案内走行軌跡情報から誘導経路を抽出するようにしてもよく、特に、10以上の無案内走行軌跡情報から誘導経路を抽出することが望ましい。
CPU20は、このように抽出した誘導経路を表す誘導経路情報を目的地に対応させてハードディスク23に記憶しておく。
図8は、経路案内システム1の経路案内動作を説明するためのフロー図である。なお、図8においては、1列目のフローが車載装置2の動作を示し、2列目のフローが経路案内支援装置3の動作を示している。また、破線の矢印は、各装置間で送受信される情報の流れを示している。
まず、車載装置2の入力装置15に経路案内の目的地が設定されると(S20)、CPU10は、設定された目的地を表す支援要求情報を無線通信モジュール16を介して経路案内支援装置3に送信する(S21)。
支援要求情報を受信した経路案内支援装置3では(S22)、CPU20が、支援要求情報が表す目的地に対応させてハードディスク23に記憶した誘導経路情報を取得し(S23)、取得した誘導経路情報を通信モジュール26を介して車載装置2に送信する(S24)。
誘導経路情報を受信した車載装置2では(S25)、CPU10が、誘導経路情報が表す誘導経路の案内終了地点を目的地とした経路探索を行う(S26)。なお、図9に示すように、誘導経路情報が複数の誘導経路60、61を表す場合には、CPU10は、一般道路優先や高速道路優先等の探索条件との適合度や、交通規制に応じた制限速度や走りやすさ等によって定まる各道路のコストに基づいて、自車の現在位置から各誘導経路60、61の案内終了地点62、63までの各経路のコストを算出し、算出した各コストに基づいて誘導経路を選択するようにしてもよく、入力装置15を介して利用者に誘導経路を選択させるようにしてもよい。
また、誘導経路情報が複数の誘導経路を表す場合には、経路案内支援装置3のCPU20が、各誘導経路を共通に含む軌跡を表す無案内走行軌跡情報の数を表す情報を誘導経路情報に含め、車載装置2のCPU10が、該当する無案内走行軌跡情報の数が最も多い誘導経路を選択するようにしてもよい。
図8に戻り、次に、CPU10は、経路探索の結果に基づいた経路案内を行う(S27)。ここで、CPU10は、GPS受信機17によって測られた自車の緯度および経度と、ジャイロ18によって検出された自車が向いている方位と、車速センサによって検知された自車の車速とに基づいて算出される自車の位置が誘導経路の案内終了地点に到達したか否かを判断する(S28)。
CPU10は、自車の位置が誘導経路の案内終了地点に到達していないと判断した場合には、経路探索の結果に基づいた経路案内を引き続き行い(S27)、自車の位置が誘導経路の案内終了地点に到達したと判断した場合には、誘導経路情報に基づいた経路案内を行う(S29)。
ここで、CPU10は、自車の位置が誘導経路の終点に到達したか否かを判断し(S30)、自車の位置が誘導経路の終点に到達していないと判断した場合には、誘導経路情報に基づいた経路案内を引き続き行い(S29)、自車の位置が誘導経路の終点に到達したと判断した場合には、経路案内動作を終了する。
このような本発明の一実施の形態の経路案内システム1は、過去に目的地に向けて走行した車両の走行軌跡に基づいて、車載装置2に経路案内が不可能な目的地に向けた詳細な経路を案内するため、目的地に向けた詳細な経路を適切に案内することができる。
なお、本実施の形態において、経路案内支援装置3のCPU20は、図6に示したように、目的地に対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶すると説明したが、図10(a)に示すように、車載装置2を設けた車両が到着地に到着した到着日時が含まれる時間帯と、目的地とに対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶するようにしてもよい。なお、図10(a)において、時間帯が、昼間帯と夜間帯との2つの時間帯に分けられた例を示したが、さらに細かく分けられていてもよく、曜日や季節で分けられていてもよい。
CPU20が時間帯と目的地とに対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶する場合には、車載装置2のCPU10が、現在位置に到着した到着日時を表す到着日時情報をハードディスク13に記憶された軌跡履歴情報に基づいて生成し、生成した到着日時情報を走行情報に含めて送信するようにしてもよく、経路案内支援装置3のCPU20が、走行情報に含まれる駐車時間情報が表す駐車時間を現在日時から減算することによって到着日時を算出するようにしてもよい。
また、CPU20が時間帯と目的地とに対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶する場合には、経路案内の支援を要求する車載装置2のCPU10は、経路案内支援装置3に送信する支援要求情報に、該経路案内の目的地の到着予想日時を表す到着予想日時情報を含めるようにし、経路案内支援装置3のCPU20は、到着予想日時情報が表す到着予想日時が含まれる時間帯と支援要求情報が表す目的地とに対応してハードディスク23に記憶された無案内走行軌跡情報が表す軌跡から誘導経路を抽出する。
また、CPU20は、図10(b)に示すように、車載装置2が搭載された車両の種別と、目的地とに対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶するようにしてもよい。なお、図10(b)において、車両の種別が、大型車と小型車との2つの種別に分けられた例を示したが、さらに細かく分けられていてもよい。
CPU20が車両の種別と目的地とに対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶する場合には、車載装置2のCPU10は、ハードディスク13に記憶された車両情報を走行情報に含めて送信する。
また、CPU20が車両の種別と目的地とに対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶する場合には、経路案内の支援を要求する車載装置2のCPU10は、経路案内支援装置3に送信する支援要求情報に車両情報を含めるようにし、経路案内支援装置3のCPU20は、支援要求情報に含まれる車両情報が表す種別と支援要求情報が表す目的地とに対応してハードディスク23に記憶された無案内走行軌跡情報が表す軌跡から誘導経路を抽出する。
また、CPU20は、図11に示すように、車載装置2を設けた車両が到着地に到着した到着日時が含まれる時間帯と、車載装置2が搭載された車両の種別とに対応させて無案内走行軌跡情報をハードディスク23に記憶するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかる経路案内システムは、目的地に向けた詳細な経路を適切に案内することができるという効果を有し、例えば、経路案内を行う経路案内システム等として有用である。
本発明の一実施の形態における経路案内システムのブロック図 本発明の一実施の形態における車載装置のブロック図 本発明の一実施の形態における経路案内支援装置のブロック図 本発明の一実施の形態における経路案内システムに用いられる無案内走行軌跡情報を説明するための概念図 本発明の一実施の形態における経路案内システムの誘導経路抽出動作を説明するためのフロー図 本発明の一実施の形態における経路案内支援装置による無案内走行軌跡情報の記憶例を示す説明図 本発明の一実施の形態における経路案内支援装置によって抽出される誘導経路を説明するための概念図 本発明の一実施の形態における経路案内システムの経路案内動作を説明するためのフロー図 本発明の一実施の形態における経路案内支援装置によって抽出された複数の誘導経路を説明するための概念図 本発明の一実施の形態における経路案内支援装置による無案内走行軌跡情報の他の記憶例を示す説明図 本発明の一実施の形態における経路案内支援装置による無案内走行軌跡情報のさらに他の記憶例を示す説明図
符号の説明
1 経路案内システム
2 車載装置
3 経路案内支援装置
4 ネットワーク
10、20 CPU
11、21 RAM
12、22 ROM
13、23 ハードディスク
14 液晶ディスプレイ
15 入力装置
16 無線通信モジュール
17 GPS受信機
18 ジャイロ
26 通信モジュール

Claims (14)

  1. 経路案内を行う車載装置と、前記経路案内を支援する経路案内支援装置とを備えた経路案内システムにおいて、
    前記車載装置は、前記経路案内の目的地を表す目的地情報と、該目的地に向けて走行した走行軌跡のうち前記経路案内を行えなくなった案内終了地点から到着地までの軌跡を表す無案内走行軌跡情報とを含む走行情報を前記経路案内支援装置に送信し、
    前記経路案内支援装置は、前記走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報を該目的地に対応させて記憶媒体に記憶しておき、
    前記経路案内の支援を要求する車載装置は、該経路案内の目的地を表す支援要求情報を前記経路案内支援装置に送信し、
    前記経路案内支援装置は、該支援要求情報が表す目的地に対応して前記記憶媒体に記憶した無案内走行軌跡情報から抽出した誘導経路を表す誘導経路情報を該車載装置に送信し、
    該車載装置は、前記誘導経路情報に基づいて前記案内終了地点以降の経路案内を行うことを特徴とする経路案内システム。
  2. 前記経路案内支援装置は、前記車載装置が支援を要求した経路案内の目的地に対応して前記記憶媒体に記憶された無案内走行軌跡情報のうち、予め定められた数以上の無案内走行軌跡情報が表す軌跡に共通に含まれる軌跡を前記誘導経路として抽出することを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
  3. 前記経路案内支援装置は、前記走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報が表す軌跡の到着地と、前記目的地情報が表す目的地との間の距離が基準距離以下でない場合には、該無案内走行軌跡情報を前記記憶媒体に記憶する無案内走行軌跡情報から除外することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の経路案内システム。
  4. 前記経路案内支援装置は、前記目的地情報が表す目的地にある施設の広さに応じて前記基準距離を定めることを特徴とする請求項3に記載の経路案内システム。
  5. 前記経路案内支援装置は、前記走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報が表す軌跡の到着地が道路上にあることを表す場合には、該無案内走行軌跡情報を前記記憶媒体に記憶する無案内走行軌跡情報から除外することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の経路案内システム。
  6. 前記車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する走行情報に、前記到着地における駐車時間を表す駐車時間情報を含め、
    前記経路案内支援装置は、前記走行情報に含まれる駐車時間情報が表す駐車時間が基準時間以上でない場合には、該走行情報に含まれる無案内走行軌跡情報を前記記憶媒体に記憶する無案内走行軌跡情報から除外することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の経路案内システム。
  7. 前記経路案内支援装置は、前記目的地にある施設の種別に応じて前記基準時間を定めることを特徴とする請求項6に記載の経路案内システム。
  8. 前記車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する走行情報に、該車載装置が搭載された車両の種別を表す車両情報を含め、
    前記経路案内支援装置は、前記車両情報が表す種別にさらに対応させて前記無案内走行軌跡情報を前記記憶媒体に記憶させ、
    前記経路案内の支援を要求する車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する支援要求情報に前記車両情報を含め、
    前記経路案内支援装置は、前記支援要求情報に含まれる車両情報が表す種別に対応して前記記憶媒体に記憶された無案内走行軌跡情報から前記誘導経路を抽出することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の経路案内システム。
  9. 前記車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する走行情報に、前記到着地に到着した到着日時を表す到着日時情報を含め、
    前記経路案内支援装置は、前記到着日時情報が表す到着日時が含まれる時間帯にさらに対応させて前記無案内走行軌跡情報を記憶媒体に記憶させ、
    前記経路案内の支援を要求する車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する支援要求情報に、該経路案内の目的地の到着予想日時を表す到着予想日時情報を含め、
    前記経路案内支援装置は、前記到着予想日時情報が表す到着予想日時が含まれる時間帯に対応して前記記憶媒体に記憶された無案内走行軌跡情報から前記誘導経路を抽出することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の経路案内システム。
  10. 前記記憶媒体には、前記目的地の一覧を表す目的地リストが予め記憶され、
    前記経路案内支援装置は、前記目的地情報が表す目的地が前記目的地リストに表されていない場合には、前記目的地リストに表された目的地のうち該目的地情報が表す目的地から基準検索距離以内にある目的地に対応させて前記無案内走行軌跡情報を記憶媒体に記憶させることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の経路案内システム。
  11. 前記車載装置は、前記経路案内支援装置に送信する走行情報に、該車載装置に目的地が設定されたときに前記車載装置が表示していた地図の縮尺を表す地図表示情報を含め、
    前記経路案内支援装置は、前記地図表示情報が表す縮尺に応じて前記基準検索距離を定めることを特徴とする請求項10に記載の経路案内システム。
  12. 車載装置による経路案内を支援する経路案内支援装置において、
    前記車載装置によって送信された走行情報に含まれ、前記経路案内の目的地に向けて走行した走行軌跡のうち前記経路案内を行えなくなった案内終了地点から到着地までの軌跡を表す無案内走行軌跡情報を、該走行情報に含まれる目的地情報が表す目的地に対応させて記憶媒体に記憶させる走行情報記憶手段と、
    該目的地に向けた経路案内の支援を要求する車載装置に、該目的地に対応して前記記憶媒体に記憶された無案内走行軌跡情報から抽出した誘導経路を表す誘導経路情報を送信する誘導経路情報送信手段とを備えたことを特徴とする経路案内支援装置。
  13. 経路案内を行う車載装置において、
    前記経路案内の目的地を表す目的地情報と、該目的地に向けて走行した走行軌跡のうち前記経路案内を行えなくなった案内終了地点から到着地までの軌跡を表す無案内走行軌跡情報とを含む走行情報を、前記経路案内を支援する経路案内支援装置に送信する走行情報送信手段を備えたことを特徴とする車載装置。
  14. 経路案内を行う車載装置において、
    前記経路案内を支援する経路案内支援装置によって送信された誘導経路情報に基づいて、前記経路案内が可能な案内終了地点以降の経路案内を行う経路案内手段を備えたことを特徴とする車載装置。
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