JP2007192148A - 内燃機関の排気浄化装置及び排気浄化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内燃機関の排気通路中に配置され、内燃機関から排出される排気ガス中のNOXを選択的に還元するためのNOX触媒と、NOX触媒の上流側で排気通路内に還元剤を噴射するための還元剤噴射装置と、を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、NOX触媒の上流側に酸化触媒を備えるとともに、当該酸化触媒のさらに上流側にNOX触媒を昇温させるための加熱手段を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
すなわち、本発明の目的は、NOX触媒の温度が低下した際に、当該NOX触媒を効率的に昇温活性化させ、NOXの還元効率の低下を防止できる内燃機関の排気浄化装置及び排気浄化方法を提供することである。
また、NOXの還元効率の低下を防ぐことができることから、HCや尿素等の還元剤が大気中に放出されて環境の汚染化につながることを抑止できる。
本実施形態の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路中に配置され、前記内燃機関から排出される排気ガス中のNOXを選択的に還元するためのNOX触媒と、前記NOX触媒の上流側で前記排気通路内に還元剤を噴射するための還元剤噴射装置と、を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、NOX触媒の上流側に酸化触媒を備えるとともに、当該酸化触媒のさらに上流側にNOX触媒を昇温させるための加熱手段を備えることを特徴とする。
以下、内燃機関における排気浄化装置の構成について、図1及び図2に基づいて具体的に説明する。
排気ガスを排出する内燃機関5としては、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンが典型的であるが、現状においてNOXの浄化が課題とされるディーゼルエンジンを対象とすることが適している。また、内燃機関の回転数や、燃料噴射量、燃料噴射タイミング等を検出する内燃機関の運転状態検出手段17を備えるとともに、当該検出結果を考慮して、NOX濃度を推定したり、還元剤噴射量を制御したりできるように構成してあることが好ましい。
また、排気通路11は、内燃機関5の排気ガスの排出口に接続されており、その途中に、NOXを還元するためのNOX触媒13が備えられる。かかる排気通路の断面形状は、円形、楕円、あるいは角柱の排気通路等、特に制限されるものではない。
本発明の排気浄化装置10に用いられるNOX触媒13は、還元剤噴射装置30によって供給される還元剤を用いて、排気ガス中に含まれるNOXを選択的に還元するための触媒である。
使用できるNOX触媒は特に制限されるものではなく、公知のもの、例えば、多孔質担体上に、活性成分としてのストロンチウム又はバリウム、及びマグネシウム等のアルカリ土類金属や、セリウムとランタン等の希土類金属、白金とロジウム等の貴金属等を含むものを用いることができる。
還元剤噴射装置30は、NOX触媒13において排気ガス中のNOXを還元させる還元剤を、NOX触媒13の上流側で排気通路11中に噴射するための装置である。
かかる還元剤噴射装置30は、一例として、図2に示すような構成とすることができる。この還元剤噴射装置30は、液体の還元剤が貯蔵された貯蔵タンク31と、貯蔵タンクからポンプによって汲み上げられた還元剤を混合室内に噴射するインジェクタ36と、インジェクタ36から噴射された還元剤に対して高圧エアを混合して霧状の還元剤とするためのエアポンプ33と、霧状にされた還元剤5をNOX触媒13の上流側で排気通路11中に噴射する噴射ノズル15と、を備えている。すなわち、貯蔵タンク31内の液体の還元剤をインジェクタ36により混合室内に噴射するとともに、エアポンプ33で発生させた高圧エアを混合室内に送り込み、還元剤を霧状にした上で、噴射ノズル15を介して排気通路中に噴射させることができる。
例えば、尿素水を使用した場合には、排気通路中に噴射された尿素が排気ガス中の熱によって加水分解することによりアンモニア(NH3)が精製され、このNH3と排気ガス中のNOX(NOやNO2)がNOX触媒中で反応することによりNOXが還元され、窒素(N2)と水(H2O)に分解されて排出される。
酸化触媒19は、NOX触媒13の上流側に配置され、主として、排気ガス中に含まれるHCやCOを酸化することにより、その酸化熱を利用して排気ガスを昇温させるための触媒である。
使用できる酸化触媒は特に制限されるものではなく、公知のもの、例えば、アルミナに白金を担持させたものに、所定量のセリウム等の希土類元素を添加したものを用いることができる。
なお、本発明の排気浄化措置10では、酸化触媒19は、還元剤の噴射位置(噴射ノズル15の配置位置)よりも上流側に配置される。これによって、噴射された還元剤が酸化触媒によって酸化され、還元剤の消費量が増加することを防ぐことができる。
加熱手段20は、酸化触媒19の上流側に配置され、NOX触媒13を昇温活性化させるための手段である。すなわち、内燃機関から排出される排気ガスの温度が低下している場合等に加熱手段を作動させ、排気ガスを加熱することにより、一次的には酸化触媒を昇温活性化させて排気ガスの温度をさらに上昇させ、当該昇温された排気ガスをNOX触媒に流入させることで、二次的にNOX触媒を昇温活性化させる。これによって、内燃機関がアイドリング状態にある場合等、排気ガスの温度が低いためにNOX触媒の温度が低下しており、NOXの還元効率が低下している場合に、NOX触媒を速やかに昇温活性化させてNOXの還元効率を向上させることができる。
本実施形態の排気浄化装置10において、酸化触媒19の入口及びNOX触媒13の入口に、温度センサ21、23をそれぞれ備えることが好ましい。すなわち、内燃機関から排出される排気ガスの温度や、NOX触媒に流入する排気ガスの温度について、内燃機関の運転状況等に基づいて推定することもできるが、温度センサを備えることにより、精度よく温度を測定することができる。
この温度センサについても、公知のものを適宜使用することができる。
また、本実施形態の排気浄化装置10は、NOX触媒13に流入する排気ガスの温度に基づいて、加熱手段20を作動させる制御手段25を備えている。すなわち、NOX触媒13の入口に配置された温度センサ21によって測定された温度信号や、内燃機関5の運転状況から推定される温度信号に基づいて、加熱手段20の電源をオンオフするための手段である。
また、加熱手段が燃焼バーナである場合に、酸化触媒の上流側に配置された温度センサによって測定された温度信号や、内燃機関の運転状況から推定される温度信号に対応させて、燃焼バーナの出力を調整可能に構成させることもできる。
次に、これまで説明した本実施形態の内燃機関の排気浄化装置を用いて行われる排気浄化方法について、図1及び図3のフローを参照しつつ説明する。
かかる内燃機関の排気浄化方法は、内燃機関から排出される排気ガス中に還元剤を噴射し、当該還元剤が混合された排気ガスをNOX触媒に流入させることにより、排気ガス中のNOXを還元して排気ガスを浄化する内燃機関の排気浄化方法であって、NOX触媒に流入する排気ガスの温度が所定温度以下となったときに、NOX触媒の上流側に備えられた酸化触媒のさらに上流側で加熱手段を作動させて、排気ガスの温度を上昇させるとともに、当該温度が上昇した排気ガスを酸化触媒を通過させた後NOX触媒に流入させることにより、NOX触媒を昇温させることを特徴とする内燃機関の排気浄化方法である。
なお、以下の排気浄化方法は、加熱手段として燃焼バーナを用いた例である。
例えば、内燃機関5が通常運転状態にあり、NOX触媒13に流入する排気ガスが所定温度以上である場合には、NOX触媒13が活性化状態にあり、NOX触媒13におけるNOXの還元効率が極端に低下していることはない。したがって、この場合には、燃焼バーナ20を作動させることなく、引き続き排気ガスの温度を読み取る(S1に戻る)。
なお、NOX触媒13の活性化温度は、触媒の仕様に応じて変化するものであり、上述の200℃に限定されるものではない。
なお、酸化触媒19の活性化温度についても、触媒の仕様に応じて変化するものであり、上述の300℃に限定されるものではない。
例えば、酸化触媒19に流入する排気ガスの温度が所定温度を超えるため、燃焼バーナ20の出力が0となった場合には、速やかに燃焼バーナ20を消化する(S10)。
一方、内燃機関5から排出される排気ガスの温度が低く、未だ酸化触媒19に流入する排気ガスの温度が所定温度未満である場合には、燃焼バーナ20の出力は0を超える状態に保たれ、再び、NOX触媒13に流入する排気ガスの温度を読み取る(S8)。
その後は、再びS1に戻り、同様のステップが繰り返される。
Claims (5)
- 内燃機関の排気通路中に配置され、前記内燃機関から排出される排気ガス中のNOXを選択的に還元するためのNOX触媒と、前記NOX触媒の上流側で前記排気通路内に還元剤を噴射するための還元剤噴射装置と、を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
前記NOX触媒の上流側に酸化触媒を備えるとともに、当該酸化触媒のさらに上流側に前記NOX触媒を昇温させるための加熱手段を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記酸化触媒の入口及びNOX触媒の入口に、温度センサをそれぞれ備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記加熱手段が燃焼バーナであることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 内燃機関から排出される排気ガス中に還元剤を噴射し、当該還元剤が混合された排気ガスをNOX触媒に流入させることにより、前記排気ガス中のNOXを還元して前記排気ガスを浄化する内燃機関の排気浄化方法において、
前記NOX触媒に流入する前記排気ガスの温度が所定温度以下となったときに、前記NOX触媒の上流側に備えられた酸化触媒のさらに上流側で加熱手段を作動させて、前記排気ガスの温度を上昇させるとともに、当該温度が上昇した排気ガスを前記酸化触媒を通過させた後前記NOX触媒に流入させることにより、前記NOX触媒を昇温させることを特徴とする内燃機関の排気浄化方法。 - 前記加熱手段が燃焼バーナであって、当該燃焼バーナを燃焼させる際に、前記酸化触媒に流入する前記排気ガスの温度に対応させて、前記燃焼バーナの出力を調整することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化方法。
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KR101846852B1 (ko) * | 2017-12-28 | 2018-04-10 | 주식회사 라온테크 | 배기가스 처리장치 |
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JP2004162600A (ja) * | 2002-11-13 | 2004-06-10 | Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2005256727A (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | エンジンの排気浄化装置 |
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