JP2007191969A - 配管システム、それを用いた建物、および24時間熱交換換気装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】熱交換換気装置を有する建物における配管システム10では、熱交換換気装置12と給気口18との間に配管される第2給気ダクト46が、分岐されて給気通気管32に接続され、その給気通気管32が鞘管30に接続されて、鞘管30の中に給水管28が通される。
【効果】熱交換換気装置12により適温に温度調整された給気が、第2給気ダクト46および給気通気管32を介して鞘管30に流れることにより、給水管28の結露および凍結が防がれる。そして、この給水管28の結露などの防止に熱交換換気装置12を利用することにより、製品コストおよびランニングコストを抑えられる。
【選択図】 図1
【効果】熱交換換気装置12により適温に温度調整された給気が、第2給気ダクト46および給気通気管32を介して鞘管30に流れることにより、給水管28の結露および凍結が防がれる。そして、この給水管28の結露などの防止に熱交換換気装置12を利用することにより、製品コストおよびランニングコストを抑えられる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、配管システム、それを用いた建物、および24時間熱交換換気装置に関し、特にたとえば、24時間熱交換換気装置を有する建物の中に設けられる、配管システム、それを用いた建物、および24時間熱交換換気装置に関する。
従来の建物における配管システムの一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1の凍結防止配管構造では、鞘管に樹脂管が挿通された状態で、鞘管と樹脂管との間の連通空間にヒータで加温した空気が送風機により供給されている。
特開2001−207493号公報[E03C 1/02、E03B 7/12]
特許文献1の従来技術では、連通空間に供給される空気を加温しそれを送風するためだけに、ヒータおよび送風機を設ける必要がある。このため、製品コストおよびランニングコストが嵩んでしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、製品コストおよびランニングコストを抑えた、配管システム、それを用いた建物、および24時間熱交換換気装置を提供することである。
請求項1の発明は、24時間熱交換換気装置から供給される給気を建物の中に流す給気ダクト、および建物の中から排出される排気を24時間熱交換換気装置へ流す排気ダクトを有する24時間熱交換換気装置が設けられた建物における、配管システムであって、建物の中に配管される給水管および給湯管のいずれかが挿通される鞘管を備え、24時間熱交換換気装置から供給される給気および建物の中から排出される排気のいずれか一方を鞘管に流す、配管システムである。
請求項1の発明では、24時間熱交換換気装置により給気が適温に温度調節され、その給気が、給気ダクトを通り、建物の中に供給される。一方、適温に温度調節されている室内の排気が、排気ダクトを通り、24時間熱交換換気装置へ排出される。この適温に温度調節された給気または排気を鞘管の中に通すと、鞘管の中が適温になる。
このため、鞘管の中に給水管が挿通される場合、鞘管内の空気と給水管との温度差が比較的小さく、空気中の水蒸気が凝縮しにくくなる。仮に、給水管の温度が周りの空気の露点より低く、周りの空気中の水蒸気が凝縮したとしても、鞘管の中に空気が常に流れているため、水滴が給水管に付着しにくい。よって、給水管の表面に結露の発生が防がれる。
また、鞘管の中に給水管が挿通される場合、寒冷地の冬季でも鞘管の中が適温に保たれるため、給水管が凝固点以下に冷却されず、給水管内の水の凍結が防がれる。
さらに、鞘管の中に給湯管が挿通される場合、冬季でも鞘管の中が適温に保たれるため、給湯管が冷却されにくい。よって、給湯管内のお湯の温度が低下しにくく、湯待ち時間の短縮化および節水が図れる。
請求項2の発明は、24時間熱交換換気装置から供給される給気を鞘管に流す給気通気管、および鞘管から流出する給気を24時間熱交換換気装置へ流す戻り通気管をさらに備える、請求項1記載の配管システムである。
請求項2の発明では、24時間熱交換換気装置で適温に温度調節された給気を、給気通気管に通して、鞘管へ供給すると、給気が鞘管の中を流れて、鞘管の中は適温に保持される。このため、給水管の結露および凍結が防止され、また給湯管の湯温が維持される。
そして、鞘管から流出する給気を戻り通気管に通して、24時間熱交換換気装置へ戻すと、戻った給気が全熱交換されたり、室内へ供給されたりして、給気が熱交換や換気に再利用される。
請求項3の発明は、24時間熱交換換気装置から供給される給気を鞘管に流す給気通気管、および鞘管から流出する給気を建物の中へ取り出す取出口をさらに備える、請求項1記載の配管システムである。
請求項3の発明では、24時間熱交換換気装置で適温に温度調節された給気を鞘管へ供給し、鞘管の中を適温に保つことにより、給水管の結露および凍結が防止され、また給湯管の湯温が維持される。
そして、鞘管から流出する給気を取出口から取り出すと、給気が室内へ供給されて、給気は換気に再利用される。
請求項4の発明は、建物の中から排出される排気を鞘管に取り入れる取入口、および鞘管から流出する排気を24時間熱交換換気装置へ流す排気通気管をさらに備える、請求項1記載の配管システムである。
請求項4の発明では、適温に温度調節されている室内の排気を、取入口から取り入れて、鞘管の中へ流す。鞘管の中は排気により適温に保たれ、給水管の結露および凍結が防止され、また給湯管の湯温が維持される。
請求項5の発明は、建物の中に配置され、かつ給水管に接続される貯水槽、および貯水槽を覆い、かつ鞘管と接続される鞘ケースをさらに備え、24時間熱交換換気装置から供給される給気および建物の中から排出される排気のいずれか一方を鞘ケースに流す、請求項1ないし4のいずれかに記載の配管システムである。
請求項5の発明では、給水管から貯水槽へ水を供給し、貯水槽に水を貯える。この貯水槽を鞘ケースで覆い、鞘ケースに鞘管を接続して、鞘ケースおよび鞘管に適温に温度調節された給気または排気を流すと、鞘ケースおよび鞘管の中は適温に保持されるため、貯水槽および給水管の結露および凍結が防止される。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の配管システムが設けられた、建物である。
請求項6の発明では、請求項1−請求項5の発明と同様の作用を示す。
請求項7の発明は、建物の外から取り込んだ外気と建物の中から排出された排気とを全熱交換する全熱交換器を有する24時間熱交換換気装置において、外気を全熱交換して得られた給気を流す給気通気管を接続するための給気通気管接続口と、建物の中から排出される排気を全熱交換器に流す排気通気管を接続するための排気通気管接続口との少なくとも1つを備え、給水管および給湯管のいずれかが挿通される鞘管に外気を全熱交換して得られる給気および建物の中から排出される排気のいずれか一方を流す、24時間熱交換換気装置である。
請求項7の発明では、24時間熱交換換気装置は、建物の外から外気を取り込み、また建物の中から排出された排気を取り込んで、外気と適温に温度調節されている排気とを全熱交換器で全熱交換する。そして、外気を適温に温度調節して給気として建物の中に供給し、一方排気を建物の外へ排出する。
この24時間熱交換換気装置の給気通気管接続口に給気通気管を接続すると、適温に温度調節された給気が給気通気管を通って、鞘管へ供給され、鞘管の中が適温に温度調節される。これにより、鞘管に給水管を通せば、給水管の結露および凍結が防止され、また鞘管に給湯管を通せば、給湯管の湯温低下が抑えられる。
また、24時間熱交換換気装置の排気通気管接続口に排気通気管を接続し、たとえば取入口を建物の中に設けて、適温に温度調節されている室内の排気を取入口から取り入れると、排気が鞘管を通って、鞘管の中が適温に温度調節される。このため、鞘管に給水管を通せば、給水管の結露および凍結が防止され、また鞘管に給湯管を通せば、給湯管の湯温低下が抑えられる。そして、排気が鞘管から排気通気管へ流出し、排気通気管を通って24時間熱交換換気装置へ流れる。
この発明によれば、建物に設置された24時間熱交換換気装置を用いることにより、専用装置を用いることなく、温度調整された空気を鞘管の中に流すことができる。このため、製品コストおよびランニングコストを抑えながら、給水管の凍結および結露を防止したり、給湯管の湯温を維持をしたりすることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1に示すこの発明の一実施例である24時間熱交換換気装置を有する建物における配管システム10は、24時間熱交換換気装置(以下、熱交換換気装置と言う。)12を有する建物14の中に設けられる。吸込口16と給気口18との間に配管される給気ダクト20、吐出口22と排気口24との間に配管される排気ダクト26、中に給水管28が通る鞘管30、ならびにこれ以外で給気が通る給気通気管32および戻り通気管34を備える。
熱交換換気装置12は建物14の天井裏などに配置され、全熱交換器(図示せず)を有する。熱交換換気装置12に、第1給気ダクト接続口36、第2給気ダクト接続口38、第1排気ダクト接続口40、および第2排気ダクト接続口42が設けられ、給気ダクト20および排気ダクト26がそれぞれ接続される。
給気ダクト20は第1給気ダクト44および第2給気ダクト46を含む。第1給気ダクト44は、その一方端が建物14の外壁を貫通する吸込口16に接続され、他方端が第1給気ダクト接続口36に接続される。第2給気ダクト46は、その一方端が第2給気ダクト接続口38に接続され、他方端が建物14の天井を貫通する給気口18に接続される。このため、第1および第2給気ダクト44、46によって吸込口16と給気口18との間が熱交換換気装置12を介して接続される。
また、第2給気ダクト46は分岐し、給気通気管32に接続される。給気通気管32は、その一方端が第2給気ダクト46に接続され、他方端が鞘管30に接続される。
排気ダクト26は第1排気ダクト48および第2排気ダクト50を含む。第1排気ダクト48は、その一方端が建物14の外壁を貫通する吐出口22に接続され、他方端が第1排気ダクト接続口40に接続される。第2排気ダクト50は、その一方端が第2排気ダクト接続口42に接続され、他方端が建物14の天井を貫通する排気口24に接続される。このため、第1および第2排気ダクト48、50によって吐出口22と排気口24との間が熱交換換気装置12を介して接続される。
また、第2排気ダクト50は分岐し、戻り通気管34に接続される。戻り通気管34は、その一方端が第2排気ダクト50に接続され、他方端が台座ケース52に接続される。
鞘管30は、その一方端またはその近傍で給気通気管32に接続され、他方端が台座ケース52に接続される。台座ケース52は内部空間を有し、その外側に給水栓54が取り付けられる。図1および図2に示すように、鞘管30は、気密性を有しながら、その中に給水管28が通される。給水管28は、配水管56から延びて、鞘管30の中を通り、台座ケース52の内部空間を抜けて、給水栓54に接続される。
また、台座ケース52に戻り通気管34が接続され、台座ケース52の内部空間により戻り通気管34と鞘管30とが連通される。
このような建物14の中の空気は、人が快適に過ごせる適温、たとえば夏季では28度、冬季では20度に温度調整されている。そして、熱交換換気装置12により建物14の中の空気が、排気として、排気口24から第2排気ダクト50を通って熱交換換気装置12へ取り入れられる。熱交換換気装置12の全熱交換器で外気と全熱交換されてから、第1排気ダクト48を通って、吐出口22から建物14の外へ排出される。
一方、熱交換換気装置12により建物14の外の外気が、吸込口16から第1給気ダクト44を通って熱交換換気装置12へ取り入れられる。熱交換換気装置12の全熱交換器で排気と全熱交換され、適温に温度調節されてから、給気として、第2給気ダクト46へ流される。給気の一部は第2給気ダクト46を通り、給気口18から建物14の中に供給される。残りの給気は、第2給気ダクト46から給気通気管32へ流れ、給気通気管32を通り鞘管30へ流される。そして、鞘管30と給水管28との間を通って、鞘管30から流出する給気が、台座ケース52の内部空間へ流入し、そこから戻り通気管34へ流れる。戻り通気管34および第2排気ダクト50を通り、熱交換換気装置12へ戻る。この全熱交換器で外気と全熱交換されて、または全熱交換されずに、第1排気ダクト48を介して吐出口22から建物14の外へ排出されたり、再び第2給気ダクト46に流されたりする。
また、水道水は、配水管56から鞘管30内の給水管28に流入し、給水管28を通って、給水栓54へ供給される。
このような配管システム10において、熱交換換気装置12により適温に温度調整された給気が鞘管30の中を流されることで、夏季では、鞘管30の中の温度が外気の温度に比べて低くなるため、鞘管30の中を流れる給気と給水管28との温度差が比較的小さくなり、給気中の水蒸気が凝縮しにくくなる。仮に、給水管28の周りの給気が給水管28により冷却されて、給気中の水蒸気が凝縮したとしても、鞘管30の中を給気が常に流れているため、水滴が給水管28に付着しにくい。したがって、給水管28の表面に結露の発生が防がれる。
また、寒冷地の冬季には、熱交換換気装置12により適温に温度調整された給気が鞘管30の中に流れることにより、給水管28の水が周りの空気により凝固点以下に冷却されないため、給水管28の水の凍結が防がれる。
そして、建物14に予め設けられた熱交換換気装置12による給気を鞘管30の中に流せば、ヒータや送風機などを給水管28の結露および凍結防止専用に用いる必要がないため、熱交換換気装置12を有する建物14における配管システム10の製品コストおよびランニングコストを抑えることができる。
なお、給気通気管32との接続位置から台座ケース52までの鞘管30の範囲が、鞘管30の中を流れる給気が給水管28に作用する範囲となるため、給気通気管32に接続位置が鞘管30の端に近いほど作用範囲は広くなり、給水管28の結露および凍結防止効果が向上する。
また、戻り通気管34を台座ケース52に接続し、台座ケース52の内部空間を通じて戻り通気管34を鞘管30に接続したが、戻り通気管34を鞘管30に直接接続することもできる。
図3に示すこの発明の他の実施例である熱交換換気装置を有する建物における配管システム10は、図1に示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10とほぼ同じである。しかしながら、図1では鞘管30から流出する給気を戻り通気管34に流したが、図3では給気を取出口58から建物14の中へ流す点が異なる。これ以外の部分に関しては図1実施例の示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
第2排気ダクト50は、その一方端が第2排気ダクト接続口42に接続され、他方端が分岐せずに、排気口24に接続される。
台座ケース52に給水栓54が取り付けられる。そして、給水管28が、配水管56から鞘管30の中を通り、給水栓54に接続される。また、台座ケース52に取出口58が取り付けられ、鞘管30が接続される。そして、鞘管30および取出口58がそれぞれ台座ケース52の内部空間に通じるため、この内部空間により鞘管30と取出口58とが連通する。
熱交換換気装置12は、建物14の中の空気を排気として、排気口24から第2排気ダクト50を通じて取り入れ、全熱交換器で外気と全熱交換させてから、第1排気ダクト48に通して、吐出口22から建物14の外へ排出する。
また、建物14の外の外気を、吸込口16から第1給気ダクト44を通じて取り入れ、全熱交換器で排気と全熱交換させて、適温に温度調節する。そして、給気として第2給気ダクト46へ流し、給気の一部を給気口18から建物14の中に供給し、残る給気を給気通気管32へ流す。
給気通気管32に流れた給気は、鞘管30へ流れ、鞘管30の中で管壁と給水管28との間を通る。これにより、鞘管30の中が適温になり、給水管28の結露が防止され、また給水管28の水の凍結が防がれる。
そして、鞘管30から流出する給気が台座ケース52の内部空間を介して取出口58から建物14の中へ供給される。このため、給水管28の結露および凍結の防止に利用した給気を、換気にも利用することができる。
このように、熱交換換気装置12の給気を給水管28の結露および凍結防止に用いることにより、熱交換換気装置を有する建物における配管システム10の製品コストおよびランニングコストを抑えられる。
なお、取出口58を台座ケース52に設けたが、取出口58を鞘管30に接続することもできる。
図4に示すこの発明の他の実施例である熱交換換気装置を有する建物における配管システム10は、図1に示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10とほぼ同じである。しかしながら、図1では、給気ダクト20を分岐した給気通気管32を設け、給気ダクト20を流れる給気を給気通気管32に介して鞘管30へ流したが、図4では、取入口60および排気通気管62を設け、建物14の中の排気を取入口60から鞘管30および排気通気管62に流す点が異なる。これ以外の部分に関しては図1実施例の示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
第2給気ダクト46は、その一方端が第2給気ダクト接続口38に接続され、他方端が分岐せずに給気口18に接続される。
第2排気ダクト50は、その一方端が第2排気ダクト接続口42に接続され、他方端が排気口24に接続される。そして、第2排気ダクト50は分岐し、排気通気管62に接続される。排気通気管62は、その一方端が第2排気ダクト50に接続され、他方端が鞘管30に接続される。
鞘管30は、その一方端またはその近傍で排気通気管62に接続され、他方端が台座ケース52に接続され、その中に給水管28が通される。給水管28は、鞘管30の中を通り、その一方端が配水管56に接続され、他方端が給水栓54に接続される。
台座ケース52に給水栓54および取入口60が設けられ、排気通気管62が接続される。取入口60および排気通気管62がそれぞれ台座ケース52の内部空間に通じ、この内部空間を介して排気通気管62と取入口60とが連通される。
熱交換換気装置12は、建物14の外の外気を、吸込口16から第1給気ダクト44を通じて取り入れ、全熱交換器で排気と全熱交換させて、適温に温度調節した後、給気として第2給気ダクト46と通じて給気口18から建物14の中に供給する。
一方、建物14の中の空気を排気として、排気口24から第2排気ダクト50を通じて取り入れ、全熱交換器で外気と全熱交換させてから、第1排気ダクト48に通して、吐出口22から建物14の外へ排出する。
また、建物14の中の排気を取入口60から台座ケース52に流入させ、その内部空間から鞘管30の中に流す。ここで、適温に温度調整されている排気が鞘管30の中を通り、給水管28の結露および凍結が防止される。
そして、鞘管30から流出する排気を排気通気管62および第2排気ダクト50に通して取り入れ、全熱交換器で外気と全熱交換させてから、第1排気ダクト48に通して、吐出口22から建物14の外へ排出する。
この配管システム10では、熱交換換気装置12により排気を給水管28の結露および凍結防止に用いることにより、熱交換換気装置12を有する建物14における配管システム10の製品コストおよびランニングコストを抑えられる。
なお、取入口60を台座ケース52に設けたが、取入口60を鞘管30に接続することもできる。
図5に示すこの発明の他の実施例である熱交換換気装置を有する建物における配管システム10は、図1に示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10とほぼ同じである。しかしながら、図1では、第2給気ダクト46を分岐して給気通気管32を設け、給気通気管32を第2給気ダクト46を介して熱交換換気装置12に接続したが、図5では、給気通気管64を第2給気ダクト46と別に設け、給気通気管64を熱交換換気装置12に直接接続している点が異なる。これ以外の部分に関しては図1実施例の示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
熱交換換気装置12は、全熱交換器(図示せず)を有し、第1給気ダクト接続口36、第2給気ダクト接続口38、第1排気ダクト接続口40、第2排気ダクト接続口42、給気通気管接続口66および戻り通気管接続口68が設けられる。
第1給気ダクト44が吸込口16および第1給気ダクト接続口36に接続され、第2給気ダクト46が、分岐せずに、第2給気ダクト接続口38および給気口18に接続される。第1排気ダクト48が吐出口22および第1排気ダクト接続口40に接続され、第2排気ダクト50が、分岐せずに、第2排気ダクト接続口42および排気口24に接続される。
給気通気管64が給気通気管接続口66および鞘管30に接続され、戻り通気管70が戻り通気管接続口68および台座ケース52に接続される。鞘管30が給気通気管64および台座ケース52に接続され、鞘管30の中を給水管28が通る。台座ケース52の内部空間により戻り通気管70と鞘管30とが連通される。
この配管システム10によると、熱交換換気装置12は、建物14の外から外気を吸込口16および第1給気ダクト44を通して取り入れ、外気を建物14の中から排出される排気と全熱交換器で全熱交換する。この適温に温度調節された外気を、給気として第2給気ダクト46および給気通気管64にそれぞれ流す。第2給気ダクト46を通った給気が、吸気孔38から建物14の中に供給される。
また、給気通気管64を通った給気が、鞘管30に流され、鞘管30と給水管28との間を通る。この給気により鞘管30の中の給水管28の結露および凍結が防がれる。そして、給気が、台座ケース52に内部空間から給気戻り管を通って、熱交換換気装置12へ戻る。この全熱交換器で外気と全熱交換されて、または全熱交換されずに、第1排気ダクト48を介して吐出口22から建物14の外へ排出されたり、再び第2給気ダクト46または給気通気管64に流されたりする。
なお、戻り通気管70を鞘管30に台座ケース52の内部空間を通じて接続したが、戻り通気管70を鞘管30に直接接続することもできる。
図6に示すこの発明の他の実施例である熱交換換気装置を有する建物における配管システム10は、図3および図5に示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10とほぼ同じである。なお、図3および図5実施例の示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10と同様により共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
熱交換換気装置12は、第1給気ダクト接続口36、第2給気ダクト接続口38、第1排気ダクト接続口40、第2排気ダクト接続口42および給気通気管接続口66が設けられる。
給気通気管64が給気通気管接続口66および鞘管30に接続される。また、台座ケース52に取出口58が設けられ、台座ケース52の内部空間により戻り通気管70と取出口58とが連通される。
この配管システム10では、熱交換換気装置12の全熱交換器により適温に温度調節された給気は、給気通気管64を通じて鞘管30に流され、鞘管30と給水管28との間を通る。この給気により鞘管30の中の給水管28の結露および凍結が防がれる。そして、給気が、台座ケース52に内部空間を介して取出口58から建物14の中に供給される。
なお、取出口58を台座ケース52に設けたが、取出口58を鞘管30に接続することもできる。
図7に示すこの発明の他の実施例である熱交換換気装置を有する建物における配管システム10は、図4および図5に示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10とほぼ同じである。なお、図4および図5実施例の示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10と同様により共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
熱交換換気装置12は、全熱交換器(図示せず)を有し、第1給気ダクト接続口36、第2給気ダクト接続口38、第1排気ダクト接続口40、第2排気ダクト接続口42および排気通気管接続口72が設けられる。
排気通気管74が排気通気管接続口72および鞘管30に接続される。また、台座ケース52に取入口60が設けられ、台座ケース52の内部空間により排気通気管74と取入口60とが連通される。
この配管システム10では、適温に温度調節されている排気が、取入口60から台座ケース52の内部空間を介して鞘管30の中に流され、鞘管30と給水管28との間を通る。この排気により鞘管30の中の給水管28の結露および凍結が防がれる。そして、排気が、排気通気管74を通じて熱交換換気装置12に取り入れられ、全熱交換器で外気と全熱交換され、第1排気ダクト48および吐出口22から建物14の外へ排出される。
なお、取入口60を台座ケース52に設けたが、取入口60を鞘管30に接続することもできる。
図8に示すこの発明の他の実施例である熱交換換気装置を有する建物における配管システム10は、図5に示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10とほぼ同じである。しかしながら、図5では鞘管30の中に給水管28を通しているが、図8では鞘管30の中に給湯管76を通している。これ以外の部分に関しては図5実施例の示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
鞘管30は、その一方端が給湯器78に延び、その近傍で給気通気管64に接続され、また他方端が台座ケース52に接続され、気密性を有しながら、鞘管30の中を給湯管76が通る。給湯管76は、その一方端が給湯器78に接続され、他方端が台座ケース52に設けられた給湯栓80に接続される。
この配管システム10では、熱交換換気装置12で温度調整された給気が鞘管30の中を流れ、鞘管30の中が適温に保持されるため、給湯管76が冷却されにくく、給湯管76の湯の温度低下が抑えられる。よって、給湯栓80を開くと、湯が給湯栓80から短時間に出るため、湯待ち時間の短縮化および節水が図られる。
なお、図8では図5実施例の配管システム10において鞘管30に給湯管76を通したが、図1、図3、図4、図6および図7実施例の配管システム10においても鞘管30に給湯管76を通すことができる。
図9に示すこの発明の他の実施例である熱交換換気装置を有する建物における配管システム10は、図3に示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10とほぼ同じである。なお、図3に示す熱交換換気装置を有する建物における配管システム10と同様により共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
第2給気ダクト82は、第2給気ダクト接続口38および給気口18に接続され、第2給気ダクト接続口38と給気口18との間に鞘ケース84が設けられる。また、鞘ケース84に鞘管86が接続される。鞘管86は、鞘ケース84から給気口18の近傍まで第2給気ダクト82の一部と兼用され、給気口18の近傍で第2給気ダクト82との兼用部分から分岐して、鞘管86の専用部分となる。そして、鞘管86は台座ケース52に接続され、その内部空間により取出口58と連通される。
鞘ケース84の中に貯水槽88が収容される。貯水槽88は配水管(図示せず)および給水管28に接続され、配水管から供給された水が貯水槽88に一時的に貯えられ、そこから給水管28へ流れる。
この配管システム10では、熱交換換気装置12で適温に温度調節された給気が、第2給気ダクト82を通り鞘ケース84へ流入し、次に鞘管86と第2排気ダクト50との兼用部分へ流れる。給気の一部が、その兼用部分から第2排気ダクト50の専用部分を通り、給気口18から建物14の中に供給される。残る給気が、兼用部分から鞘管86の専用部分に流れ、鞘管86と給水管28との間を通る。この給気により鞘管86の中の給水管28の結露および凍結が防止される。そして、給気が、鞘管86から台座ケース52の内部空間へ流入し、取出口58から建物14の中へ供給される。
なお、図9では図3実施例の配管システム10における第2給気ダクト46に鞘ケース84を設けたが、図1実施例の配管システム10における第2給気ダクト46に鞘ケース84を設け、また図4実施例の配管システム10における第2排気ダクト50に鞘ケース84を設けることができる。図1および図3実施例では第2給気ダクト46の一部と鞘管30の一部とが兼用され、図4実施例では第2排気ダクト50の一部と鞘管30の一部とが兼用される。
また、図9では鞘管86の一部を第2給気ダクト82の一部と兼用したが、図10に示すように、鞘管90を第2給気ダクト82と別に設けることもできる。これと同様に、図1実施例の第2給気ダクト46に鞘ケース84を設け、また図4実施例の第2排気ダクト50に鞘ケース84を設けた場合も、第2給気ダクト46および第2排気ダクト50と別に鞘管90を設けることもできる。
そして、鞘管90を第2給気ダクト82と別に設ける場合、図10に示すように鞘管90と第2給気ダクト82とを並列に設けるのでなく、図11に示すように、鞘管90と第2給気ダクト82とをまとめることもできる。この場合、1本の管92の中に管壁94を設け、この管壁94により管軸と垂直方向の断面を分割する。そして、管壁94で分けた一方の空間を鞘管90として用い、その中に給水管28を通し、また他方の空間を第2給気ダクト82として用いる。
さらに、図9では鞘ケース84の中に貯水槽88を設けたが、図12に示すように、鞘ケース84の中に給水ヘッダ96が収容することもできる。給水ヘッダ96は、配水管(図示せず)に接続され、複数の給水口98を有する。複数の給水口98のそれぞれに給水管28が接続され、給水管28は鞘管90の中を通り、給水栓54に接続される。
なお、上記全ての実施例では、熱交換換気装置12に、第1給気ダクト接続口36、第2給気ダクト接続口38、第1排気ダクト接続口40、および第2排気ダクト接続口42を設け、図5実施例では熱交換換気装置12に給気通気管接続口66および戻り通気管接続口68を設け、図6実施例では熱交換換気装置12に給気通気管接続口66を設け、図7実施例では排気通気管接続口72を設けたが、これらの接続口の熱交換換気装置12における位置は限定されず、熱交換換気装置12のケースまたはその中の全熱交換器などに設けられる。
10…配管システム
12…熱交換換気装置
14…建物
20、82…給気ダクト
26…排気ダクト
28…給水管
30、86、90…鞘管
32、64…給気通気管
34、70…戻り通気管
58…取出口
60…取入口
62、74…排気通気管
66…給気通気管接続口
72…排気通気管接続口
76…給湯管
84…鞘ケース
88…貯水槽
12…熱交換換気装置
14…建物
20、82…給気ダクト
26…排気ダクト
28…給水管
30、86、90…鞘管
32、64…給気通気管
34、70…戻り通気管
58…取出口
60…取入口
62、74…排気通気管
66…給気通気管接続口
72…排気通気管接続口
76…給湯管
84…鞘ケース
88…貯水槽
Claims (7)
- 24時間熱交換換気装置から供給される給気を建物の中に流す給気ダクト、および前記建物の中から排出される排気を前記24時間熱交換換気装置へ流す排気ダクトを有する前記24時間熱交換換気装置が設けられた前記建物における、配管システムであって、
前記建物の中に配管される給水管および給湯管のいずれかが挿通される鞘管を備え、
前記24時間熱交換換気装置から供給される給気および前記建物の中から排出される排気のいずれか一方を前記鞘管に流す、配管システム。 - 前記24時間熱交換換気装置から供給される給気を前記鞘管に流す給気通気管、および
前記鞘管から流出する給気を前記24時間熱交換換気装置へ流す戻り通気管をさらに備える、請求項1記載の配管システム。 - 前記24時間熱交換換気装置から供給される給気を前記鞘管に流す給気通気管、および
前記鞘管から流出する給気を前記建物の中へ取り出す取出口をさらに備える、請求項1記載の配管システム。 - 前記建物の中から排出される排気を前記鞘管に取り入れる取入口、および
前記鞘管から流出する排気を前記24時間熱交換換気装置へ流す排気通気管をさらに備える、請求項1記載の配管システム。 - 前記建物の中に配置され、かつ前記給水管に接続される貯水槽、および
前記貯水槽を覆い、かつ前記鞘管と接続される鞘ケースをさらに備え、
前記24時間熱交換換気装置から供給される給気および前記建物の中から排出される排気のいずれか一方を前記鞘ケースに流す、請求項1ないし4のいずれかに記載の配管システム。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の配管システムが設けられた、建物。
- 建物の外から取り込んだ外気と前記建物の中から排出された排気とを全熱交換する全熱交換器を有する24時間熱交換換気装置において、
前記外気を全熱交換して得られた給気を流す給気通気管を接続するための給気通気管接続口と、前記建物の中から排出される排気を前記全熱交換器に流す排気通気管を接続するための排気通気管接続口との少なくとも1つを備え、
給水管および給湯管のいずれかが挿通される鞘管に前記外気を全熱交換して得られる給気および前記建物の中から排出される排気のいずれか一方を流す、24時間熱交換換気装置。
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JP2006012872A JP2007191969A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 配管システム、それを用いた建物、および24時間熱交換換気装置 |
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JP2006012872A Withdrawn JP2007191969A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 配管システム、それを用いた建物、および24時間熱交換換気装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011231945A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Noritz Corp | 給湯装置 |
KR101416513B1 (ko) | 2013-01-17 | 2014-07-09 | 주식회사 에스엠비테크놀로지 | 동파방지기능을 갖는 이동식 화장실 |
CN104833111A (zh) * | 2015-05-26 | 2015-08-12 | 国网山东省电力公司经济技术研究院 | 落水管防冻裂装置 |
CN104878803A (zh) * | 2015-05-25 | 2015-09-02 | 张晋敏 | 防冻水管 |
-
2006
- 2006-01-20 JP JP2006012872A patent/JP2007191969A/ja not_active Withdrawn
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