JP2007190502A - エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 - Google Patents

エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007190502A
JP2007190502A JP2006011742A JP2006011742A JP2007190502A JP 2007190502 A JP2007190502 A JP 2007190502A JP 2006011742 A JP2006011742 A JP 2006011742A JP 2006011742 A JP2006011742 A JP 2006011742A JP 2007190502 A JP2007190502 A JP 2007190502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsifier
mixing
emulsification
emulsion fuel
chambers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006011742A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Izumi
久男 泉
Takuro Kadota
卓朗 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Co Ltd filed Critical Taiyo Co Ltd
Priority to JP2006011742A priority Critical patent/JP2007190502A/ja
Publication of JP2007190502A publication Critical patent/JP2007190502A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

【課題】 安定性のあるエマルション燃料をより効率的に生成し、よりコンパクトな形態としてなりうる乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成装置、並びにエマルション燃料生成方法を提供すること。
【解決手段】 乳化器は、少なくとも水と石油・動植物油とが混合した混合液を、複数の乳化室内に噴出させて乳化する乳化器である。そして、複数室が連設され隣設室同士が連通された乳化室と、複数の乳化室内で、噴出された混合液を衝突させる衝突手段とを具備してなり、少なくともいずれか複数の乳化室内で順次、混合液を衝突させることを特徴とする。エマルション燃料生成装置は、注入室と、予備混合液を生成する予備混合器と、エマルション燃料を生成する乳化器と、燃料槽とが順に、一方向の液送回路によって連通されてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油(石油・動植物油を含む。以下本発明において同様とする。)と水とからエマルション燃料(水・油エマルション燃料)を生成するエマルション燃料生成方法、及びエマルション燃料生成装置に関する。また、エマルション燃料生成装置の一部の構成部品として特に、予備攪拌の後に乳化してエマルション燃料を生成する乳化器に関する。また、前記乳化器として特に、油と水との混合を行う混合機能をも備えた混合乳化器に関する。
油と水とを混合してなるエマルション燃料は、排ガス中の有害物質の発生を低減する燃料として知られている。従来、エマルション燃料の製造装置として、液体同士を混ぜ合わせる混合手段と、混合手段によって製造された混合液を昇圧する昇圧ポンプと、隔壁によって区切られた複数の部屋を有する乳化手段とを備えたエマルション製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このエマルション製造装置には、乳化手段として、隣り合う部屋同士を区切る隔壁に、部屋同士を連結する1つ以上の小孔が形成されている。そして、昇圧ポンプで乳化手段に圧送された混合液が、隔壁の小孔から高圧かつ高速で噴出されて流体摩擦を生じさせることで、混合液の粒子を微細化し、安定した良質なエマルション燃料を得ることができるとされる。
特開2002−159832号公報
しかしながら、前記装置では、各部屋内で噴出された混合液の流速、液圧に基づく流体摩擦のみによる乳化であるため、安定性のあるエマルション燃料生成の効率性が十分とはいえなかった。またこのため、十分な攪拌等を確保すべく比較的大容積の部屋或いは比較的多数の部屋が必要であり、安定性のあるエマルション燃料をより効率的に生成し、よりコンパクトな形態としてなりうる乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成装置とはいえなかった。
そこで本発明では、安定性のあるエマルション燃料をより効率的に生成し、よりコンパクトな形態としてなりうる乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成装置、並びにエマルション燃料生成方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、以下(1)ないし(6)の手段を採用する。
(1)すなわち、本発明の乳化器4は、
少なくとも水と油とが混合した混合液を、複数の乳化室41内に噴出させて乳化(エマルション)する乳化器4であって、
隣設室同士が連通された複数の乳化室41と、
複数の乳化室41内で、噴出された混合液を衝突させる衝突手段とを具備してなり、
少なくともいずれか複数の乳化室41内で順次、混合液を衝突させることを特徴とする。
(2)また、前記乳化器4において、衝突手段は、前記いずれか複数の乳化室41に設けた、混合液が噴出する一又は複数の噴出口42jと、
当該乳化室41に設けた、噴出口42jから噴出された混合液が衝突する衝突面43fとを有してなることが好ましい。
(3)また、前記いずれかの乳化器4において、
衝突手段は、前記いずれか複数の乳化室41に、混合液が噴出する複数の噴出口42jを設けてなると共に、
混合液を、一及び他の噴出口42jからそれぞれ、一及び他の噴出方向へ噴出させ、
一の噴出口42jから噴出された混合液を、他の噴出口42jから噴出された混合液と衝突させるものであることが好ましい。
(4)或いは、本発明の混合乳化器は、
所定の隣設方向へ隣設した第一、第二、第三、・・・の複数の混合室31からなる混合器3と、
所定の隣設方向へ隣設した第一、第二、第三、・・・の複数の乳化室41からなる、前記いずれか記載の乳化器4とが、それぞれの隣設方向と同方向へ共通軸上に連接され、柱状に形成されてなる。そして、少なくとも水と油とが混合した混合液を、各混合室31に順次送り込んだ後、続けて各乳化室41に順次送り込むことで、混合及び乳化を連続的に行うことを特徴とする。
なお、本発明において混合乳化器とは、混合室31による混合機能と乳化室41による乳化機能とを併せ持つ乳化器4をいう。
(5)或いは、本発明のエマルション燃料生成装置は、
少なくとも水と油とを注入して生成した注入液を貯留する注入液槽1と、
注入液に含まれる注入成分同士を混合して混合液を生成する混合器3と、
混合液を乳化室41で乳化してエマルション燃料を生成する乳化器4と、
エマルション燃料を貯留する燃料槽5とが順に、
一方向の液送回路によって連通されてなるエマルション燃料生成装置であって、
前記いずれか記載の乳化器4、或いは前記混合乳化器を具備することを特徴とする。
(6)また、本発明のエマルション燃料生成方法は、
少なくとも水と油とを混合して混合液を生成する混合工程と、混合工程を経た混合液を乳化してエマルション燃料を生成する乳化工程とを具備するエマルション燃料生成方法であって、乳化工程は、複数の乳化室41内で混合液を噴出し、各乳化室41内で、乳化室41内の衝突面43fに衝突させる衝突手段を有することを特徴とする。
本発明は、上述のような構成としたことで、安定性のあるエマルション燃料をより効率的に生成し、よりコンパクトな形態としてなりうる乳化器4、混合乳化器、及びエマルション燃料生成装置、並びにエマルション燃料生成方法を提供することができる。
以下、本発明の形態を、実施例として示す各図と共に説明する。
<エマルション燃料生成装置>
本発明のエマルション燃料生成装置は、図1及び図2に示すように、
少なくとも水と油とが注入されることで生成される注入液を貯留する注入液槽1と、
注入液に含まれる注入成分同士を予備攪拌して攪拌液を生成する予備攪拌器2と、
攪拌液を複数の混合室31で混合して混合液を生成する混合器3と、
混合液を複数の乳化室41で乳化してエマルション燃料を生成する乳化器4と、
エマルション燃料を貯留する燃料槽5とが順に、一方向(順方向)の液送回路のみによって連通されてなる。
注入液槽1から燃料槽5までの前期連通された構成間で、注入液を、前記各構成内へ複数回流通させることなくひとつずつ順に流通させる、いわゆるワンパス回路となっている。例えば図25の構成説明図に示すような、逆方向へ還流させる逆方向回路や、いずれか一つ以上の構成(乳化器4等)を複数回通すことによる循環回路は存在しない。
ここで乳化器4は、後述のように衝突手段を有し、衝突手段によって連続的に衝突させることで平均粒子径を小さいものとし、また、安定性を向上させ得るものである。これにより、逆方向回路や循環回路を具備することのない、いわゆるワンパス回路によるエマルション燃料生成装置であっても、十分な安定性のエマルション燃料を生成することが出来る。
(注入液槽1)
注入液槽1は、水、油、及び助剤の注入口を有し、各注入口から注入されて生成される注入液を貯留する。本発明に於いて、注入する油と水の割合は、7対3程度であることが好ましい。又本発明では安定性の高いエマルション燃料が効率的に生成されうるため、必ずしも助剤の安定性のみに頼らなくてもよく、例えば助剤量を油・水合計量の0.5容積%以下とすることも可能である。
(予備攪拌器2)
注入液槽1には、攪拌羽根およびその回転機構からなる予備攪拌器2が設けられており、この予備攪拌器2によって、注入液槽1内で注入液の予備攪拌を行い、攪拌液を生成する。これが、予備攪拌工程である。予備攪拌工程では、注入液に含まれる注入成分同士を初期攪拌して攪拌液を生成し、次の混合工程で混合がより効率的にすすむようにしている。
(混合器3)
予備攪拌器2と後述する乳化器4との間には、連結管及び混合器3が介設されており、この混合器3によって、予備攪拌後の注入液たる攪拌液を混合して混合液を生成する。これが混合工程である。
本発明の実施例1の混合器3は、図3の向って左半部に示されるように、複数の混合室31が混合隔壁33によって区切られて所定の隣接方向に隣接されてなる。この隣接方向は、隣接軸Sと共通する。図4は、隣り合う混合隔壁33の壁面を示したものである。混合隔壁33には、図4に示すように、複数たる二つの混合孔32が設けられ、混合孔32の位置は、隣り合う混合隔壁33同士で、位相を90度ずつずらされてなる。攪拌液が混合室31内に高圧で流入し、混合孔32を通って隣の混合室31に順次流入することで混合される。この混合工程を経て、混合液が生成される。
図5ないし図9はそれぞれ順に、本発明の実施例2ないし6の混合器3である。実施例2ないし6の混合器3は、乳化器4の隣接方向と共通する方向に伸びた混合軸34と、混合軸34周りに固定された一つ又は複数の混合羽根35とが、外周側を柱状に仕切られた混合室31内に設けられている。これら実施例2ないし6は、実施例1のような明確な混合隔壁33を有さない。このうち実施例2(図5)、実施例3(図6)、実施例4(図7)では、平面板状の複数の混合羽根35が、混合軸34の長さ方向に等間隔に固定される。また実施例5(図8)、及び実施例6(図9)では、螺旋板状の一枚の混合羽根35が、混合軸34の一端から他端に亘って等らせん角度で固定される。いずれの混合羽根35も、混合軸34の軸長方向に対する、垂直以外の斜め方向の面を有してなる。
なお、混合羽根35は、実施例6(図9)のように、軸長対称面34mを境として、一端及び他端へ互いに対称となるように傾斜配置されるものでも良い。このようなものであれば、軸対称面を境として逆方向に混合されるため、混合の効率がよいものとなる。
(乳化器4)
そして、乳化器4と燃料槽5との間には乳化器4が介設されており、この乳化器4によって、混合液を乳化して、最終的にエマルション燃料を生成する。これが乳化工程である。本発明の実施例1の乳化器4は図3の向って右側に示される。また、実施例1の乳化器4を構成する隔壁43のうち、隣り合う2枚の隔壁43が、図10及び図11に示される。図12ないし図19はいずれも本発明の乳化器4の他の実施例を構成する隔壁43の例であり、それぞれ本発明の実施例7ないし14の乳化器4における、隣り合う3枚(第一、第二、第三)の隔壁43の壁面視説明図である。図12ないし図19の各図において、各図共、図面内の左から順に第一の隔壁431、第二の隔壁432、及び第三の隔壁433が示される。これら第一、第二、第三の隔壁431、432、433が、同順でそれぞれ連設される複数の乳化室41同士を区切り、混合液の上流側から下流側へ向かって隣り合うように配される。
図20(a)(b)(c)(d)はいずれも本発明の実施例15ないし18の乳化器4を構成する隔壁43の噴出孔42の例である。
乳化器4は、少なくとも水と油とが混合した混合液を、複数の乳化室41内に噴出させて乳化(エマルション)する。また、隣設室同士が連通された複数の乳化室41と、複数の乳化室41内で、噴出された混合液を衝突させる衝突手段とを具備してなる。そして、少なくともいずれか複数の乳化室41内で順次、混合液を衝突させることを特徴とする。これにより、安定性の高いエマルション燃料を得ることが出来る。
(乳化室41)
少なくともいずれか複数(実施例では全て)の乳化室41には、一又は複数の噴出口42jと、噴出口42jから噴出した混合液が衝突する衝突面43fとが設けられる。
(衝突手段)
衝突手段は、いずれか複数の乳化室41に具備されており、乳化室41内に設けられた噴出口42jから噴出された混合液を衝突させるものである。この衝突は、乳化室41内に同じく設けられた衝突面43fへ衝突させるものであってもよく、複数の噴出口42jから噴出された混合液同士を衝突させるものでも良い。
実施例における衝突手段は、一の乳化室41において、混合液を、複数各噴出口42jから所定の噴出方向へ噴出させる。つまり、噴出口42jを、乳化室41毎に複数個設けてなると共に、複数の噴出口42jを設けた乳化室41において、一及び他の噴出口42jからそれぞれ、一及び他の噴出方向へ噴出させ、一の噴出口42jから噴出された混合液を、他の噴出口42jから噴出された混合液と衝突させるものである。具体的には、一の噴出口42jから一の噴出方向へ、他の噴出口42jから他の噴出方向へ噴出させる。ここで、前記いずれか複数のうち一の乳化室41において、複数の噴出口42jの噴出主方向は、いずれかの他の噴出主方向と交差する。このようにして噴出主方向が交差するように設定し、また、各噴出口42jからの噴出のタイミングを調整することにより、一の噴出口42jから噴出された混合液を、他の噴出口42jから噴出された混合液と衝突させるようにしている。
(噴出口42j)
噴出口42jは、混合液が噴出する出口である。前記いずれか複数の乳化室41に、一つ又は複数設けられる。実施例では噴出孔42の出口側を指す。
噴出口42jは、隣接する乳化室41同士を区切る隔壁43に噴出孔42を設けてなる。隔壁43の両面は、混合液が噴出孔42内に流入する側の流入面と、混合液が噴出孔42から噴出する側の噴出面とからなる。このうち、流入面が衝突面43fとなっている。また、一の乳化室41における複数の噴出口42jは、衝突面中心43cに対して対称に配置されてなる。より効率的な噴出及び衝突のためには、衝突面中心43c周りへ放射状に配置されてなるか、或いは等間隔に配置されてなることが好ましい。
(噴出孔42)
噴出孔42は、乳化室41の隣接方向(つまり、隣接軸S方向)に対して傾斜した方向を向くように設けられ、流入面における噴出孔42入口の配置と、流出面(噴出面)における噴出孔42入口の配置とは異なるものとなっている。実施例では、隔壁43は隣接軸Sと垂直な壁面を有して並設され、噴出口42は、これら各隔壁43の厚さ方向に対して所定の傾斜角度をもって傾斜して穿設される。
いずれか複数のうち一の乳化室41において、複数の噴出口42jの噴出主方向は、いずれかの他の噴出主方向と交差するものである。具体的には、噴出孔42は、噴出孔42入口から噴出孔42出口に向って、隣接軸S側へ傾く方向に、傾斜してなる。また複数の噴出口それぞれの噴出主方向は、隣接軸Sに対して等しい傾斜角をもって傾斜することが好ましい。
噴出主方向の傾斜角は、隣接軸Sに対して少なくとも25度ないし40度の範囲にあることが好ましく、更には、30度ないし35度の範囲内にあることが好ましい。実施例では、いずれの噴出主方向も隣接軸に対して64度となっている。実施例において、隣接軸Sは衝突面43fの法線と共通するため、実施例では、衝突面43fの法線に対する角度が少なくとも25度ないし40度の範囲内、更には、30度ないし35度の範囲内にあることが好ましいといえる。
一の乳化室41における複数の噴出口42jの噴出主方向は、図3に示すように、壁面中心たる衝突面中心43cにて交差する。
より効率的に衝突させて乳化するための噴出孔42の孔径は、少なくとも直径2ないし5mm、好ましくは2ないし4mmであり、更に好ましくは3ないし3.5mmである。
実施例1では、噴出孔42の出口側が、複数の隣接する乳化室41による隣接軸Sを向くようにし、また、一隔壁43における複数の噴出孔42(つまり、隣接する2つの乳化室41同士を孔通して設けられた複数の噴出孔42)が、隣接軸Sに対して軸対称位置となるように配設している。そして、乳化室41内を均等に加圧することで、一隔壁43の出口側(下流側)の乳化室41における、複数噴出口42jから同時に複数方向へ混合液を噴出させるものとしている。
(隣接軸S)
ここで隣接軸Sとは、図3に示すように、乳化室41を区切る全ての隔壁43の衝突面中心43cを通り、複数の乳化室41の隣接方向と同方向に伸びた伸長方向の軸をいう。
(衝突面43f)
また、乳化室41には、噴出口42jから噴出された混合液が衝突する衝突面43fを設けてなり、前記一の乳化室41における複数の噴出口42jの噴出手方向は、衝突面43fにて交差するものとしている(図3)。このように、複数の噴出主方向が衝突面43fで交差することで、より効率的に乳化を行うことが出来る。
(隔壁43)(噴出口42jの配置)
隣り合う乳化室41において、それぞれの乳化室41内の噴出口42jの配置が異なる。隣り合う乳化室41それぞれの衝突面43fにおける噴出口42jの配置は、一衝突面43f内における複数の噴出口42j同士の位置関係が、各衝突面43f内で同一であって、衝突中心周りの位相のみが異なる。
実施例では、隣り合う乳化室41それぞれの衝突面43fは、同一の配置の噴出口42jであって、衝突面中心43cを中心として90度ずつ位相が異なるものとしている。各隔壁43で同一の噴出孔42及び噴出口42jにし、衝突面中心43cを中心とした位相のみを変えて隔壁43を順に並設することで、隔壁43毎に異なる噴出孔42の構造を設けることなく、乳化効率の高い乳化室41を容易に得ることが出来る。
(混合乳化器)
本発明の混合乳化器は、本発明の乳化器4の一態様であって、所定の隣設方向へ隣設した第一、第二、第三、・・・の複数の混合室31からなる混合器3と、所定の隣設方向へ隣設した第一、第二、第三、・・・の複数の乳化室41からなる乳化器4とが、それぞれの隣設方向と同方向へ連接され、円柱または多角柱として一体的に形成されてなる。
この本発明の混合乳化器によって、少なくとも水と油とが混合した混合液を、隣設する混合室31に順次送り込んだ後に続けて乳化室41に順次送り込むことで、連続的に混合工程及び乳化工程を行うことが可能である。
(燃料槽5)
燃料槽5では、エマルション燃料を貯留する。本発明の乳化器4によれば、安定性の高いエマルション燃料を得ることが出来るため、必ずしも槽内の攪拌装置や、槽内から乳化器等への逆方向管を必要としない。
<エマルション燃料生成方法>
本発明のエマルション燃料生成方法は、注入工程と、予備攪拌工程と、混合工程と、乳化工程とを順に具備する。
(注入工程)注入工程は、少なくとも水と油とを混合して注入液を生成する工程である。
(予備攪拌工程)予備攪拌工程は、注入液を予備攪拌して攪拌液を生成する工程である。
(混合工程)混合工程は、少なくとも水と油とを混合して、注入液ないし攪拌液から混合液を生成する工程である。
(乳化工程)乳化工程は、混合工程を経た混合液を乳化させてエマルション燃料を生成する工程である。本工程は、混合液を乳化室41に噴出し、乳化室41内で衝突面43fに衝突させることによって行われる工程である。
<エマルション燃料>
本発明によって生成されるエマルション燃料は、平均粒子径が少なくとも4μm以下、好ましくは1ないし3μm、更に好ましくは1ないし2μmである。
(サンプリング)
本発明のエマルション燃料生成装置による、図3に示すA、B、C及びD点の各室内サンプリング測定を行った。測定条件として、注入液槽1に、燃料温度30度の廃食油14l、水道水6l、及び助剤100CCを注入した。
具体的には先ず、注入液槽1内の攪拌羽根を、槽内で2600rpmで1分間回転させて、予備攪拌を行い、攪拌液を生成する(注入工程、および予備攪拌工程)。
次に、注入液槽1と混合乳化器の間の配管に介在させたポンプにて、0.7MPaで加圧し、攪拌液を、混合器3と乳化器4とが一体構成された混合乳化器へ液送する。これにより、混合乳化器内で混合工程及び乳化工程を連続的に行う。そして、混合乳化器をいわゆるワンパスさせて、燃料槽5に流量4l/minのエマルション燃料を貯留していく。
各室の混合液を撮影した写真を、図21(サンプリングA点)、図22(サンプリングB点)、図23(サンプリングC点)、及び図24(サンプリングD点)に示す。150μm四方範囲の検視写真から分析した結果、B点での平均粒子径は約8μm、C点での平均粒子径は約5μm、D点での平均粒子径は約2μmであった。
本発明の実施例1のエマルション燃料生成装置の構成図である。 本発明の実施例2のエマルション燃料生成装置の構成図である。 本発明の実施例1の混合乳化器の隣接軸S断面視説明図である。 図3に示す実施例1の混合乳化器において各混合室31を区切る隔壁43のうち、併設する2枚の壁面視説明図である。 本発明の実施例2の混合乳化器の隣接軸S断面視説明図である。 本発明の実施例3の混合器3の軸断面視説明図である。 本発明の実施例4の混合器3の軸断面視説明図である。 本発明の実施例5の混合器3の軸断面視説明図である。 本発明の実施例6の混合器3の軸断面視説明図である。 図3に示す実施例1の混合乳化器において各乳化室41を区切る隔壁43のうち、併設する2枚の斜視一部断面説明図である。 図3に示す実施例1の混合乳化器において各乳化室41を区切る隔壁43のうち、図10に示す2枚の壁面視説明図である。 本発明の実施例7の乳化器4の隔壁43のうち、併設する3枚の壁面視説明図及び厚さ方向断面説明図である。 本発明の実施例8の乳化器4の隔壁43のうち、併設する3枚の壁面視説明図及び厚さ方向断面説明図である。 本発明の実施例9の乳化器4の隔壁43のうち、併設する3枚の壁面視説明図及び厚さ方向断面説明図である。 本発明の実施例10の乳化器4の隔壁43のうち、併設する3枚の壁面視説明図及び厚さ方向断面説明図である。 本発明の実施例11の乳化器4の隔壁43のうち、併設する3枚の壁面視説明図及び厚さ方向断面説明図である。 本発明の実施例12の乳化器4の隔壁43のうち、併設する3枚の壁面視説明図及び厚さ方向断面説明図である。 本発明の実施例13の乳化器4の隔壁43のうち、併設する3枚の壁面視説明図及び厚さ方向断面説明図である。 本発明の実施例14の乳化器4の隔壁43のうち、併設する3枚の壁面視説明図である。 本発明の実施例15ないし18の乳化器4における隔壁43の、厚さ方向断面説明図である。 本発明の実施例1のエマルション燃料生成装置において、図3のサンプリングA点における混合液の状態を示す顕微鏡写真である。 本発明の実施例1のエマルション燃料生成装置において、図3のサンプリングB点における混合液の状態を示す顕微鏡写真である。 本発明の実施例1のエマルション燃料生成装置において、図3のサンプリングC点における混合液の状態を示す顕微鏡写真である。 本発明の実施例1のエマルション燃料生成装置において、図3のサンプリングD点におけるエマルション燃料の状態を示す顕微鏡写真である。 従来のエマルション燃料生成装置の構成例である。
符号の説明
1 注入液槽
2 予備攪拌器
3 混合器
31 混合室
32 混合孔
33 混合隔壁
34 混合軸
34m 軸長対称面
35 混合羽根
4 乳化器
41 乳化室
42 噴出孔
42j 噴出口
43 隔壁
43c 衝突面中心
43f 衝突面
5 燃料槽
S 隣接軸

Claims (6)

  1. 少なくとも水と油とが混合した混合液を、複数の乳化室内に噴出させて乳化する乳化器であって、隣設室同士が連通された複数の乳化室と、複数の乳化室内で、噴出された混合液を衝突させる衝突手段とを具備してなり、少なくともいずれか複数の乳化室内で順次、混合液を衝突させることを特徴とする乳化器。
  2. 衝突手段が、前記いずれか複数の乳化室に設けた、混合液が噴出する一又は複数の噴出口と、当該乳化室に設けた、噴出口から噴出された混合液が衝突する衝突部材とを有してなることを特徴とする請求項1記載の乳化器。
  3. 衝突手段が、前記いずれか複数の乳化室に、混合液が噴出する複数の噴出口を設けてなると共に、混合液を、一及び他の噴出口からそれぞれ、一及び他の噴出方向へ噴出させ、一の噴出口から噴出された混合液を、他の噴出口から噴出された混合液と衝突させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の乳化器。
  4. 所定の隣設方向へ隣設した複数の混合室からなる混合器と、所定の隣設方向へ隣設した複数の乳化室からなる請求項1、2、又は3記載の乳化器とが、それぞれの隣設方向と同方向へ連接されてなる混合乳化器であって、少なくとも水と油とが混合した混合液を、各混合室に順次送り込んだ後、続けて各乳化室に順次送り込むことで、混合及び乳化を連続的に行うことを特徴とする混合乳化器。
  5. 少なくとも水と油とを注入して生成した注入液を貯留する注入液槽と、注入液に含まれる注入成分同士を混合して混合液を生成する混合器と、混合液を乳化室で乳化してエマルション燃料を生成する乳化器と、エマルション燃料を貯留する燃料槽とが順に、一方向の液送回路によって連通されてなるエマルション燃料生成装置であって、請求項1、2、又は3記載の乳化器、或いは請求項4記載の混合乳化器を具備することを特徴とするエマルション燃料生成装置。
  6. 少なくとも水と油とを混合して混合液を生成する混合工程と、混合工程を経た混合液を乳化してエマルション燃料を生成する乳化工程とを具備するエマルション燃料生成方法であって、乳化工程は、複数の乳化室内で混合液を噴出し、各乳化室内で衝突させる衝突手段を有することを特徴とするエマルション燃料生成方法。
JP2006011742A 2006-01-19 2006-01-19 エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 Pending JP2007190502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006011742A JP2007190502A (ja) 2006-01-19 2006-01-19 エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006011742A JP2007190502A (ja) 2006-01-19 2006-01-19 エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007190502A true JP2007190502A (ja) 2007-08-02

Family

ID=38446596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006011742A Pending JP2007190502A (ja) 2006-01-19 2006-01-19 エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007190502A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017514679A (ja) * 2014-05-09 2017-06-08 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー スタティックミキサー

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58141725A (ja) * 1981-10-30 1983-08-23 株式会社石井製作所 脱穀機の穀類回収装置
JPH1043562A (ja) * 1996-07-31 1998-02-17 Maruyama Mfg Co Ltd 乳化ノズル装置
JPH10180066A (ja) * 1996-12-26 1998-07-07 Jiinasu:Kk 微粒化方法及びその装置
JP2002159832A (ja) * 2000-11-22 2002-06-04 Komatsu Ltd エマルジョン製造装置
JP2003260343A (ja) * 2002-03-08 2003-09-16 Taihei Kiko:Kk 乳化分散液の製造方法
JP2004161943A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Kyoto Tool Co Ltd エマルジョン製造装置
JP2005187723A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nippon Shokubai Co Ltd 蓄熱材用エマルションの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58141725A (ja) * 1981-10-30 1983-08-23 株式会社石井製作所 脱穀機の穀類回収装置
JPH1043562A (ja) * 1996-07-31 1998-02-17 Maruyama Mfg Co Ltd 乳化ノズル装置
JPH10180066A (ja) * 1996-12-26 1998-07-07 Jiinasu:Kk 微粒化方法及びその装置
JP2002159832A (ja) * 2000-11-22 2002-06-04 Komatsu Ltd エマルジョン製造装置
JP2003260343A (ja) * 2002-03-08 2003-09-16 Taihei Kiko:Kk 乳化分散液の製造方法
JP2004161943A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Kyoto Tool Co Ltd エマルジョン製造装置
JP2005187723A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nippon Shokubai Co Ltd 蓄熱材用エマルションの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017514679A (ja) * 2014-05-09 2017-06-08 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー スタティックミキサー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7708453B2 (en) Device for creating hydrodynamic cavitation in fluids
US9868092B2 (en) Gas-containing liquid generating apparatus and gas-containing liquid injecting module
US7422360B2 (en) Fluid impingement mixing device
EP0300964B1 (en) Apparatus for mixing media capable of flowing
US20110158931A1 (en) Rotor-stator system for the production of dispersions
RU2553861C1 (ru) Гидродинамический смеситель
JP2008086868A (ja) マイクロバブル発生装置
JP4426612B2 (ja) 微細気泡発生ノズル
KR101667492B1 (ko) 미세기포 발생장치
JP2011218343A (ja) 気液混合用のノズル、気液混合機構およびその用途
JP2006326484A (ja) マイクロバブル発生器
JP2011230062A (ja) オゾン水製造装置
JP2007190502A (ja) エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法
JP5491792B2 (ja) 混合ミキサー及び混合設備
JP2011230063A (ja) オゾン水製造装置
JP2001348581A (ja) 液体分子クラスタ微細化装置及び方法
JP2007313466A (ja) 乳化装置
JP3111006U (ja) 燃料原液改質システム
JP2015223585A (ja) マイクロバブル発生装置
RU2726488C2 (ru) Гидростабилизированное топливо, способ его получения и теплоэнергообменный реактор
JP2006016495A (ja) 乳化燃料の供給方法及び装置
KR20190074707A (ko) 나노버블발생장치
JP4852968B2 (ja) 乳化方法とその装置
RU2021005C1 (ru) Гидродинамический гомогенизатор-смеситель
JP2000176266A (ja) 流体混合装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100510

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02