JP2007190502A - エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 - Google Patents
エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007190502A JP2007190502A JP2006011742A JP2006011742A JP2007190502A JP 2007190502 A JP2007190502 A JP 2007190502A JP 2006011742 A JP2006011742 A JP 2006011742A JP 2006011742 A JP2006011742 A JP 2006011742A JP 2007190502 A JP2007190502 A JP 2007190502A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emulsifier
- mixing
- emulsification
- emulsion fuel
- chambers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
Abstract
【解決手段】 乳化器は、少なくとも水と石油・動植物油とが混合した混合液を、複数の乳化室内に噴出させて乳化する乳化器である。そして、複数室が連設され隣設室同士が連通された乳化室と、複数の乳化室内で、噴出された混合液を衝突させる衝突手段とを具備してなり、少なくともいずれか複数の乳化室内で順次、混合液を衝突させることを特徴とする。エマルション燃料生成装置は、注入室と、予備混合液を生成する予備混合器と、エマルション燃料を生成する乳化器と、燃料槽とが順に、一方向の液送回路によって連通されてなる。
【選択図】 図1
Description
少なくとも水と油とが混合した混合液を、複数の乳化室41内に噴出させて乳化(エマルション)する乳化器4であって、
隣設室同士が連通された複数の乳化室41と、
複数の乳化室41内で、噴出された混合液を衝突させる衝突手段とを具備してなり、
少なくともいずれか複数の乳化室41内で順次、混合液を衝突させることを特徴とする。
当該乳化室41に設けた、噴出口42jから噴出された混合液が衝突する衝突面43fとを有してなることが好ましい。
衝突手段は、前記いずれか複数の乳化室41に、混合液が噴出する複数の噴出口42jを設けてなると共に、
混合液を、一及び他の噴出口42jからそれぞれ、一及び他の噴出方向へ噴出させ、
一の噴出口42jから噴出された混合液を、他の噴出口42jから噴出された混合液と衝突させるものであることが好ましい。
所定の隣設方向へ隣設した第一、第二、第三、・・・の複数の混合室31からなる混合器3と、
所定の隣設方向へ隣設した第一、第二、第三、・・・の複数の乳化室41からなる、前記いずれか記載の乳化器4とが、それぞれの隣設方向と同方向へ共通軸上に連接され、柱状に形成されてなる。そして、少なくとも水と油とが混合した混合液を、各混合室31に順次送り込んだ後、続けて各乳化室41に順次送り込むことで、混合及び乳化を連続的に行うことを特徴とする。
少なくとも水と油とを注入して生成した注入液を貯留する注入液槽1と、
注入液に含まれる注入成分同士を混合して混合液を生成する混合器3と、
混合液を乳化室41で乳化してエマルション燃料を生成する乳化器4と、
エマルション燃料を貯留する燃料槽5とが順に、
一方向の液送回路によって連通されてなるエマルション燃料生成装置であって、
前記いずれか記載の乳化器4、或いは前記混合乳化器を具備することを特徴とする。
少なくとも水と油とを混合して混合液を生成する混合工程と、混合工程を経た混合液を乳化してエマルション燃料を生成する乳化工程とを具備するエマルション燃料生成方法であって、乳化工程は、複数の乳化室41内で混合液を噴出し、各乳化室41内で、乳化室41内の衝突面43fに衝突させる衝突手段を有することを特徴とする。
本発明のエマルション燃料生成装置は、図1及び図2に示すように、
少なくとも水と油とが注入されることで生成される注入液を貯留する注入液槽1と、
注入液に含まれる注入成分同士を予備攪拌して攪拌液を生成する予備攪拌器2と、
攪拌液を複数の混合室31で混合して混合液を生成する混合器3と、
混合液を複数の乳化室41で乳化してエマルション燃料を生成する乳化器4と、
エマルション燃料を貯留する燃料槽5とが順に、一方向(順方向)の液送回路のみによって連通されてなる。
注入液槽1は、水、油、及び助剤の注入口を有し、各注入口から注入されて生成される注入液を貯留する。本発明に於いて、注入する油と水の割合は、7対3程度であることが好ましい。又本発明では安定性の高いエマルション燃料が効率的に生成されうるため、必ずしも助剤の安定性のみに頼らなくてもよく、例えば助剤量を油・水合計量の0.5容積%以下とすることも可能である。
注入液槽1には、攪拌羽根およびその回転機構からなる予備攪拌器2が設けられており、この予備攪拌器2によって、注入液槽1内で注入液の予備攪拌を行い、攪拌液を生成する。これが、予備攪拌工程である。予備攪拌工程では、注入液に含まれる注入成分同士を初期攪拌して攪拌液を生成し、次の混合工程で混合がより効率的にすすむようにしている。
予備攪拌器2と後述する乳化器4との間には、連結管及び混合器3が介設されており、この混合器3によって、予備攪拌後の注入液たる攪拌液を混合して混合液を生成する。これが混合工程である。
そして、乳化器4と燃料槽5との間には乳化器4が介設されており、この乳化器4によって、混合液を乳化して、最終的にエマルション燃料を生成する。これが乳化工程である。本発明の実施例1の乳化器4は図3の向って右側に示される。また、実施例1の乳化器4を構成する隔壁43のうち、隣り合う2枚の隔壁43が、図10及び図11に示される。図12ないし図19はいずれも本発明の乳化器4の他の実施例を構成する隔壁43の例であり、それぞれ本発明の実施例7ないし14の乳化器4における、隣り合う3枚(第一、第二、第三)の隔壁43の壁面視説明図である。図12ないし図19の各図において、各図共、図面内の左から順に第一の隔壁431、第二の隔壁432、及び第三の隔壁433が示される。これら第一、第二、第三の隔壁431、432、433が、同順でそれぞれ連設される複数の乳化室41同士を区切り、混合液の上流側から下流側へ向かって隣り合うように配される。
少なくともいずれか複数(実施例では全て)の乳化室41には、一又は複数の噴出口42jと、噴出口42jから噴出した混合液が衝突する衝突面43fとが設けられる。
衝突手段は、いずれか複数の乳化室41に具備されており、乳化室41内に設けられた噴出口42jから噴出された混合液を衝突させるものである。この衝突は、乳化室41内に同じく設けられた衝突面43fへ衝突させるものであってもよく、複数の噴出口42jから噴出された混合液同士を衝突させるものでも良い。
噴出口42jは、混合液が噴出する出口である。前記いずれか複数の乳化室41に、一つ又は複数設けられる。実施例では噴出孔42の出口側を指す。
噴出孔42は、乳化室41の隣接方向(つまり、隣接軸S方向)に対して傾斜した方向を向くように設けられ、流入面における噴出孔42入口の配置と、流出面(噴出面)における噴出孔42入口の配置とは異なるものとなっている。実施例では、隔壁43は隣接軸Sと垂直な壁面を有して並設され、噴出口42は、これら各隔壁43の厚さ方向に対して所定の傾斜角度をもって傾斜して穿設される。
ここで隣接軸Sとは、図3に示すように、乳化室41を区切る全ての隔壁43の衝突面中心43cを通り、複数の乳化室41の隣接方向と同方向に伸びた伸長方向の軸をいう。
また、乳化室41には、噴出口42jから噴出された混合液が衝突する衝突面43fを設けてなり、前記一の乳化室41における複数の噴出口42jの噴出手方向は、衝突面43fにて交差するものとしている(図3)。このように、複数の噴出主方向が衝突面43fで交差することで、より効率的に乳化を行うことが出来る。
隣り合う乳化室41において、それぞれの乳化室41内の噴出口42jの配置が異なる。隣り合う乳化室41それぞれの衝突面43fにおける噴出口42jの配置は、一衝突面43f内における複数の噴出口42j同士の位置関係が、各衝突面43f内で同一であって、衝突中心周りの位相のみが異なる。
本発明の混合乳化器は、本発明の乳化器4の一態様であって、所定の隣設方向へ隣設した第一、第二、第三、・・・の複数の混合室31からなる混合器3と、所定の隣設方向へ隣設した第一、第二、第三、・・・の複数の乳化室41からなる乳化器4とが、それぞれの隣設方向と同方向へ連接され、円柱または多角柱として一体的に形成されてなる。
燃料槽5では、エマルション燃料を貯留する。本発明の乳化器4によれば、安定性の高いエマルション燃料を得ることが出来るため、必ずしも槽内の攪拌装置や、槽内から乳化器等への逆方向管を必要としない。
本発明のエマルション燃料生成方法は、注入工程と、予備攪拌工程と、混合工程と、乳化工程とを順に具備する。
本発明によって生成されるエマルション燃料は、平均粒子径が少なくとも4μm以下、好ましくは1ないし3μm、更に好ましくは1ないし2μmである。
本発明のエマルション燃料生成装置による、図3に示すA、B、C及びD点の各室内サンプリング測定を行った。測定条件として、注入液槽1に、燃料温度30度の廃食油14l、水道水6l、及び助剤100CCを注入した。
2 予備攪拌器
3 混合器
31 混合室
32 混合孔
33 混合隔壁
34 混合軸
34m 軸長対称面
35 混合羽根
4 乳化器
41 乳化室
42 噴出孔
42j 噴出口
43 隔壁
43c 衝突面中心
43f 衝突面
5 燃料槽
S 隣接軸
Claims (6)
- 少なくとも水と油とが混合した混合液を、複数の乳化室内に噴出させて乳化する乳化器であって、隣設室同士が連通された複数の乳化室と、複数の乳化室内で、噴出された混合液を衝突させる衝突手段とを具備してなり、少なくともいずれか複数の乳化室内で順次、混合液を衝突させることを特徴とする乳化器。
- 衝突手段が、前記いずれか複数の乳化室に設けた、混合液が噴出する一又は複数の噴出口と、当該乳化室に設けた、噴出口から噴出された混合液が衝突する衝突部材とを有してなることを特徴とする請求項1記載の乳化器。
- 衝突手段が、前記いずれか複数の乳化室に、混合液が噴出する複数の噴出口を設けてなると共に、混合液を、一及び他の噴出口からそれぞれ、一及び他の噴出方向へ噴出させ、一の噴出口から噴出された混合液を、他の噴出口から噴出された混合液と衝突させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の乳化器。
- 所定の隣設方向へ隣設した複数の混合室からなる混合器と、所定の隣設方向へ隣設した複数の乳化室からなる請求項1、2、又は3記載の乳化器とが、それぞれの隣設方向と同方向へ連接されてなる混合乳化器であって、少なくとも水と油とが混合した混合液を、各混合室に順次送り込んだ後、続けて各乳化室に順次送り込むことで、混合及び乳化を連続的に行うことを特徴とする混合乳化器。
- 少なくとも水と油とを注入して生成した注入液を貯留する注入液槽と、注入液に含まれる注入成分同士を混合して混合液を生成する混合器と、混合液を乳化室で乳化してエマルション燃料を生成する乳化器と、エマルション燃料を貯留する燃料槽とが順に、一方向の液送回路によって連通されてなるエマルション燃料生成装置であって、請求項1、2、又は3記載の乳化器、或いは請求項4記載の混合乳化器を具備することを特徴とするエマルション燃料生成装置。
- 少なくとも水と油とを混合して混合液を生成する混合工程と、混合工程を経た混合液を乳化してエマルション燃料を生成する乳化工程とを具備するエマルション燃料生成方法であって、乳化工程は、複数の乳化室内で混合液を噴出し、各乳化室内で衝突させる衝突手段を有することを特徴とするエマルション燃料生成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006011742A JP2007190502A (ja) | 2006-01-19 | 2006-01-19 | エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006011742A JP2007190502A (ja) | 2006-01-19 | 2006-01-19 | エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007190502A true JP2007190502A (ja) | 2007-08-02 |
Family
ID=38446596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006011742A Pending JP2007190502A (ja) | 2006-01-19 | 2006-01-19 | エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007190502A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017514679A (ja) * | 2014-05-09 | 2017-06-08 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | スタティックミキサー |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58141725A (ja) * | 1981-10-30 | 1983-08-23 | 株式会社石井製作所 | 脱穀機の穀類回収装置 |
JPH1043562A (ja) * | 1996-07-31 | 1998-02-17 | Maruyama Mfg Co Ltd | 乳化ノズル装置 |
JPH10180066A (ja) * | 1996-12-26 | 1998-07-07 | Jiinasu:Kk | 微粒化方法及びその装置 |
JP2002159832A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-06-04 | Komatsu Ltd | エマルジョン製造装置 |
JP2003260343A (ja) * | 2002-03-08 | 2003-09-16 | Taihei Kiko:Kk | 乳化分散液の製造方法 |
JP2004161943A (ja) * | 2002-11-15 | 2004-06-10 | Kyoto Tool Co Ltd | エマルジョン製造装置 |
JP2005187723A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Nippon Shokubai Co Ltd | 蓄熱材用エマルションの製造方法 |
-
2006
- 2006-01-19 JP JP2006011742A patent/JP2007190502A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58141725A (ja) * | 1981-10-30 | 1983-08-23 | 株式会社石井製作所 | 脱穀機の穀類回収装置 |
JPH1043562A (ja) * | 1996-07-31 | 1998-02-17 | Maruyama Mfg Co Ltd | 乳化ノズル装置 |
JPH10180066A (ja) * | 1996-12-26 | 1998-07-07 | Jiinasu:Kk | 微粒化方法及びその装置 |
JP2002159832A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-06-04 | Komatsu Ltd | エマルジョン製造装置 |
JP2003260343A (ja) * | 2002-03-08 | 2003-09-16 | Taihei Kiko:Kk | 乳化分散液の製造方法 |
JP2004161943A (ja) * | 2002-11-15 | 2004-06-10 | Kyoto Tool Co Ltd | エマルジョン製造装置 |
JP2005187723A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Nippon Shokubai Co Ltd | 蓄熱材用エマルションの製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017514679A (ja) * | 2014-05-09 | 2017-06-08 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | スタティックミキサー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7708453B2 (en) | Device for creating hydrodynamic cavitation in fluids | |
US9868092B2 (en) | Gas-containing liquid generating apparatus and gas-containing liquid injecting module | |
US7422360B2 (en) | Fluid impingement mixing device | |
EP0300964B1 (en) | Apparatus for mixing media capable of flowing | |
US20110158931A1 (en) | Rotor-stator system for the production of dispersions | |
RU2553861C1 (ru) | Гидродинамический смеситель | |
JP2008086868A (ja) | マイクロバブル発生装置 | |
JP4426612B2 (ja) | 微細気泡発生ノズル | |
KR101667492B1 (ko) | 미세기포 발생장치 | |
JP2011218343A (ja) | 気液混合用のノズル、気液混合機構およびその用途 | |
JP2006326484A (ja) | マイクロバブル発生器 | |
JP2011230062A (ja) | オゾン水製造装置 | |
JP2007190502A (ja) | エマルション燃料生成装置、乳化器、混合乳化器、及びエマルション燃料生成方法 | |
JP5491792B2 (ja) | 混合ミキサー及び混合設備 | |
JP2011230063A (ja) | オゾン水製造装置 | |
JP2001348581A (ja) | 液体分子クラスタ微細化装置及び方法 | |
JP2007313466A (ja) | 乳化装置 | |
JP3111006U (ja) | 燃料原液改質システム | |
JP2015223585A (ja) | マイクロバブル発生装置 | |
RU2726488C2 (ru) | Гидростабилизированное топливо, способ его получения и теплоэнергообменный реактор | |
JP2006016495A (ja) | 乳化燃料の供給方法及び装置 | |
KR20190074707A (ko) | 나노버블발생장치 | |
JP4852968B2 (ja) | 乳化方法とその装置 | |
RU2021005C1 (ru) | Гидродинамический гомогенизатор-смеситель | |
JP2000176266A (ja) | 流体混合装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071003 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100303 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100310 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100510 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110414 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |