JP2007188250A - 少額決済専用クレジット決済システム - Google Patents
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Abstract
【課題】決済用媒体によって決済金額に含まれる端数のみの決済を行うことができるようにして、ユーザが煩雑さを感じることがなく、利便性が高く、容易に使用することができるようにする。
【解決手段】電子マネーのバリューをチャージ可能な決済用媒体と、該決済用媒体にチャージされたバリューによって決済を行う決済端末12とを有し、前記決済用媒体にチャージされたバリューによって決済金額に含まれる端数のみの決済を行う。
【選択図】図1
【解決手段】電子マネーのバリューをチャージ可能な決済用媒体と、該決済用媒体にチャージされたバリューによって決済を行う決済端末12とを有し、前記決済用媒体にチャージされたバリューによって決済金額に含まれる端数のみの決済を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、少額決済専用クレジット決済システムに関するものである。
従来、電子商取引においては、非接触ICチップをプラスチックカードに埋め込んだICカードを管理保存媒体とするICカード型の電子マネーや、非接触ICチップを搭載した携帯電話機等を使用して代金の決済を行う電子マネーの実用化が進展している。このような電子マネーは、一般に、ストアバリュー型と呼ばれ、現金、口座預金等と引き替えに発行される電子的価値としてのバリューをICカードに充填(てん)、すなわち、チャージし、商品やサービスを購入する際に、その金額に相当するバリューを取引相手に渡すことによって決済を完了する決済手段である。
この場合、ユーザは、前記ICカードを所定の専用端末にセットし、該専用端末を操作して、前記ICカードに電子マネーのバリューをチャージするようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−134537号公報
しかしながら、従来の電子マネーによる決済システムにおいては、決済金額の全額の決済を行うことができても、端数のみの決済を行うことができなかった。例えば、商店でした買い物の支払い金額に端数が含まれている場合、高額紙幣のみしか持ち合わせがなく、かつ、電子マネーにあまりバリューがチャージされていないとき、ユーザは、電子マネーで決済を行うことができないので、高額紙幣で決済を行って釣銭として多数の少額紙幣や硬貨を受け取ることとなり、煩わしく感じてしまう。
また、電子マネーのバリューをチャージするための専用端末の設置場所は限られており、バリューをチャージするためにユーザはわざわざ専用端末まで出向かなくてはならず、手間がかかり、ユーザは不便に感じてしまう。
さらに、携帯電話機を使用する電子マネーの場合、多機能化した携帯電話機は使用方法が煩雑なため、高齢者は使用を敬遠しがちである。
本発明は、前記従来の問題点を解決して、決済用媒体によって決済金額に含まれる端数のみの決済を行うことができるようにして、ユーザが煩雑さを感じることがなく、利便性が高く、容易に使用することができる少額決済専用クレジット決済システムを提供することを目的とする。
そのために、本発明の少額決済専用クレジット決済システムにおいては、電子マネーのバリューをチャージ可能な決済用媒体と、該決済用媒体にチャージされたバリューによって決済を行う決済端末とを有し、前記決済用媒体にチャージされたバリューによって決済金額に含まれる端数のみの決済を行う。
本発明の他の少額決済専用クレジット決済システムにおいては、さらに、前記決済用媒体へのバリューをインターネット、携帯電話機のインターネット接続サービス、又は、専用電話機によってチャージすることができる。
本発明の更に他の少額決済専用クレジット決済システムにおいては、さらに、前記決済用媒体はICカード又は携帯端末装置である。
本発明の少額決済専用の決済用媒体においては、電子マネーのバリューをチャージ可能な決済用媒体であって、決済金額に含まれる端数のみの決済を行うために使用される。
本発明の他の少額決済専用の決済用媒体においては、さらに、ICカード又は携帯端末装置である。
本発明によれば、少額決済専用クレジット決済システムにおいては、決済用媒体によって決済金額に含まれる端数のみの決済を行うことができるようになっている。そのため、ユーザは煩雑さを感じることがなく、利便性が高く、容易に使用することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの構成を示す図、図3は本発明の第1の実施の形態における小銭カードの記憶データの概念図である。
図2において、11は、クレジットカードやキャッシュカードのような決済サービス提供者や金融機関などが発行し、ICチップをプラスチックカードに埋め込んだICカードを管理保存媒体とする小銭カードである。該小銭カード11は、決済を行うために使用されるカードであり、決済用媒体として機能し、店舗において購入した商品、サービス等の代金の決済をあらかじめチャージされたバリューを取引相手に渡すことによって行うためのカードである。なお、前記小銭カード11は、ICカード型のキャッシュカードに電子マネーとしての機能を付加したキャッシュカード兼用の電子マネーカードであってもよいし、ICカード型のクレジットカードに電子マネーとしての機能を付加したクレジットカード兼用の電子マネーカードであってもよい。
本実施の形態において、前記小銭カード11は決済金額に含まれる端数のみの決済を行うことができるものであり、前記小銭カード11のICチップには、図3に示されるような記憶データがカード情報として格納されている。該カード情報には、例えば、金融機関コード、ユーザ14の口座番号及び氏名、小銭支払いフラグ、バリュー残高としての電子マネー残高、パスワード、限度金額、履歴等が含まれる。なお、前記小銭支払いフラグが設定されていると、決済金額に含まれる1000円以下の端数の決済は、自動的に小銭カード11による決済となる。
ここで、前記店舗とは、商品を販売したりサービスを提供する商店の店舗であり、前記商店は、個人、法人、営利企業、公益団体等いかなる者が運営するものであってもよい。また、前記商店は、例えば、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等のように、多数の店舗を集団的に運営するグループ、チェーン、系列等の商店組織に加盟店、支店等として所属する多数の商店のうちの1つの商店であってもよいし、独立に運営されるものであってもよい。なお、前記商店組織も、個人、法人、営利企業、公益団体等いかなる者が運営するものであってもよい。なお、図2において、前記店舗は、店舗A、店舗B及び店舗Cの3つが記載されているが、その数はいくつであってもよい。
そして、12は、店舗におけるレジ精算場に配設され、店舗を訪れた顧客としてのユーザ14が店舗で販売される商品やサービスを購入して代金の精算を行うキャッシュレジスタ等の決済端末であり、前記店舗におけるレジ係等の代金精算業務を行う係員が操作して、前記代金を商品やサービスの売上額として入力して合計売上額を集計するとともに、前記代金として前記ユーザ14から受領した現金を収納するための装置である。そして、前記決済端末12は、小銭カード11のICチップ等の記憶手段に記録されたカード情報を読み取るための読取装置13を備える。該読取装置13は電気的、磁気的、光学的又は機械的な手段によって、接触又は非接触で小銭カード11と通信を行い、該小銭カード11のカード情報を読み取る。これにより、前記決済端末12は、小銭カード11からバリューを取得して、小銭カード11による代金の決済を行うことができる。また、前記決済端末12は、小銭カード11へのバリューのチャージを行う機能も備えている。この場合、図2に示されるように、ユーザ14はレジ係等の係員に現金を手渡して、1万円、5千円等の所望の金額のバリューをチャージすることができる。
また、15は内部ネットワークを介して決済端末12と通信可能に接続された店舗管理端末であり、店舗内のすべての決済端末12の動作を管理する。該店舗管理端末15は、店舗の店員が操作する一種のコンピュータであり、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、キーボード、タッチパネル等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ等の表示手段、スピーカ等の音声出力手段、通信インターフェイス等を備える。なお、図2において、前記店舗管理端末15は、1つしか示されていないが、複数であってもよい。
さらに、16は、クレジットカード、キャッシュカード、デビットカード等のカードを運営するクレジット会社、金融機関等のカードの運営・管理側の小銭カードサービス管理サーバである。該小銭カードサービス管理サーバ16は、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、キーボード、マウス等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ等の表示手段、通信インターフェイス等を備える一種のコンピュータである。なお、前記小銭カードサービス管理サーバ16は、単独のコンピュータであってもよいし、複数のコンピュータを有機的に結合した分散型サーバと称されるものであってもよいし、他のコンピュータと一体的に構成されたものであってもよいし、大型のコンピュータの中に構築された複数のシステムの中の一部であってもよい。
また、前記小銭カードサービス管理サーバ16は、図示されない管理センタに配設され、ネットワーク17を介して、店舗A、店舗B及び店舗Cの店舗管理端末15と通信可能に接続されている。前記ネットワーク17は、無線又は有線の専用通信回線網又は公衆通信回線網、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、衛星通信回線網等いかなる通信回線網であってもよく、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。そのため、店舗A、店舗B及び店舗Cの各決済端末12を操作することによって、小銭カード11を使用した代金の決済を行うことができるとともに、小銭カード11へのバリューのチャージを行うこともできる。
次に、前記構成の少額決済専用クレジット決済システムの動作について説明する。まず、動作の概要について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作の概要を示す図である。
図1に示されるように、例えば、6825円の買い物をしたユーザ14は、レジ精算場において1万円札及び小銭カード11を店舗におけるレジ係等の係員に手渡す。すると、1万円札及び小銭カード11を受け取った係員は、読取装置13を備えた決済端末12を操作して前記買い物の代金の決済を行う。
ここで、小銭カード11の契約内容に応じてユーザ14が現金で受け取る釣銭の額が相違する。図1(a)は、1000円未満の端数分を小銭カード11から支払うという契約の場合を示している。この場合、ユーザ14は、6000円を現金で支払い、残りの825円を小銭カード11から支払うことになる。そのため、ユーザ14が現金で受け取る釣銭の額は4000円となる。
また、図1(b)は、100円未満の端数分を小銭カード11から支払うという契約の場合を示している。この場合、ユーザ14は、6800円を現金で支払い、残りの25円を小銭カード11から支払うことになる。そのため、ユーザ14が現金で受け取る釣銭の額は3200円となる。
このようにして、ユーザ14は、決済金額に含まれる端数のみの決済を小銭カード11を使用して行うことができる。
次に、前記少額決済専用クレジット決済システムの動作の詳細について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作を示すフローチャートである。
まず、ユーザ14は、小銭カード11を入手する場合、クレジット会社、金融機関等の小銭カード11を発行する機関に、小銭カード11を申し込む。また、クレジットカード兼用の電子マネーカード、キャッシュカード兼用の電子マネーカード等のカードを既に所持しているユーザ14は、前記カードに小銭カード11の機能を追加することを前記カードを発行した機関に申し込む。
すると、該機関は、前記ユーザ14の申込みに応じて、小銭カード11を発行し、該小銭カード11を郵送する等して、ユーザ14に引き渡す。なお、小銭カード11のICチップには、図3に示されるようなカード情報が格納されている。そして、該カード情報は、小銭カードサービス管理サーバ16の記憶手段にも格納される。
続いて、ユーザ14はユーザ登録を行う。この際、カード番号、その他必要事項等を入力又は記入して、インターネット、郵送等で申し込む。そして、ユーザ14は、ユーザ登録が完了するまで待機し、ユーザ登録が完了すると、小銭カード11にバリューをチャージするために、前払い金の支払い手続をする。なお、前払い金の支払い手続は、インターネット、携帯電話機のインターネット接続サービス、専用電話機等によって行われる。これにより、小銭カード11にバリューがチャージされる。
続いて、ユーザ14は前払い金の支払い手続が完了するまで待機する。そして、前払い金の支払い手続が完了すると、ユーザ14は小銭カード11を利用する。例えば、ユーザ14は、店舗において商品を購入した場合、前記店舗のレジ精算場において、前記商品の代金に含まれる端数のみの決済を小銭カード11を使用して行うことができる。この場合、小銭カード11にチャージされたバリュー、すなわち、電子マネー残高から決済した代金が差し引かれる。
また、ユーザ14は必要に応じて残高照会を行い、小銭カード11にチャージされたバリューを確認することができる。なお、残高照会は、インターネット、携帯電話機のインターネット接続サービス、専用電話機等によって行われる。そして、ユーザ14は残高不足であるか否かを判断し、残高不足である場合には前払い金の支払い手続をし、残高不足でない場合にはそのまま小銭カード11を利用する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 小銭カード11を申し込む。
ステップS2 カードに小銭カード11の機能を追加する。
ステップS3 ユーザ登録を行う。
ステップS4 ユーザ登録が完了したか否かを判断する。ユーザ登録が完了した場合はステップS5に進み、ユーザ登録が完了していない場合はユーザ登録が完了するまで待機する。
ステップS5 前払い金の支払い手続をする。
ステップS6 前払い金の支払い手続が完了したか否かを判断する。前払い金の支払い手続が完了した場合はステップS7に進み、前払い金の支払い手続が完了していない場合は前払い金の支払い手続が完了するまで待機する。
ステップS7 小銭カード11を利用する。
ステップS8 残高照会を行う。
ステップS9 残高不足であるか否かを判断する。残高不足である場合はステップS5に進み、残高不足でない場合はステップS7に進む。
ステップS1 小銭カード11を申し込む。
ステップS2 カードに小銭カード11の機能を追加する。
ステップS3 ユーザ登録を行う。
ステップS4 ユーザ登録が完了したか否かを判断する。ユーザ登録が完了した場合はステップS5に進み、ユーザ登録が完了していない場合はユーザ登録が完了するまで待機する。
ステップS5 前払い金の支払い手続をする。
ステップS6 前払い金の支払い手続が完了したか否かを判断する。前払い金の支払い手続が完了した場合はステップS7に進み、前払い金の支払い手続が完了していない場合は前払い金の支払い手続が完了するまで待機する。
ステップS7 小銭カード11を利用する。
ステップS8 残高照会を行う。
ステップS9 残高不足であるか否かを判断する。残高不足である場合はステップS5に進み、残高不足でない場合はステップS7に進む。
次に、本実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作の変形例について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作の変形例を示す図である。
前述の動作においては、ユーザ14が必要に応じて残高照会を行うようになっているが、小銭カード11を利用する前に残高照会を行うのは手間がかかり煩雑である。しかし、小銭カード11を利用する際に「残高不足」となって、小銭カード11を利用することができなくなる可能性もある。そこで、図5に示されるように、釣銭の端数のみを小銭カード11にチャージし、残りの釣銭をユーザ14が現金で受け取るようにすることができる。
例えば、図5(a)に示されるように、ユーザ14が6825円の買い物をした場合、1000円未満の端数分を小銭カード11から支払うという契約内容であっても、小銭カード11にチャージされたバリューとしての残高が825円未満のとき、ユーザ14が現金で受け取る釣銭の額を3000円とし、残りの1000円より825円を差し引いた175円を小銭として小銭カード11にチャージするようにすることができる。
また、図5(b)に示されるように、100円未満の端数分を小銭カード11から支払うという契約内容であって、小銭カード11の残高が25円未満のとき、ユーザ14が現金で受け取る釣銭の額を3100円とし、残りの100円より25円を差し引いた75円を小銭として小銭カード11にチャージするようにすることができる。
これらの場合、店舗におけるレジ係等の係員は、小銭カード11の残高が不足している旨をユーザ14に通知し、不足分を釣銭の1000円又は100円より引き当ててよいか否かを、ユーザ14に確認して了解を得るようになっている。
このように、本実施の形態においては、商品やサービスを購入した代金、すなわち、決済金額の端数のみを小銭カード11を使用して決済することができる。また、小銭カード11のバリューのチャージをインターネット、携帯電話機のインターネット接続サービス、専用電話機等によって行うことができるので、チャージ用の専用端末の設置場所を探したり、設置場所へ出向く手間を省くことができる。さらに、ユーザ登録等の手続を郵送、電話等で行うことができるので、高齢者であっても小銭カード11を容易に利用することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び効果についても、その説明を省略する。
図6は本発明の第2の実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの構成を示す図である。
図において、21はユーザ14が携帯して操作する小銭カード機能付き携帯端末装置(以下「小銭カード付き携帯」とする。)であり、決済用媒体として機能する。前記小銭カード付き携帯21は、例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handy−Phone System)電話機等であるが、デジタルコードレス電話機、IP(Internet Protocol)電話機、携帯情報端末、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよく、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、CRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等から成る表示手段、キーボード等の入力手段、スピーカ等の音声出力手段、マイクロホン等の音声入力手段、通信手段等を備え、移動通信機能を有する装置であれば、いかなる種類のものであってもよい。また、前記ユーザ14は、前記小銭カード付き携帯21を利用して音声通話、電子メールの通信等のデータ通信を行う者であって、前記小銭カード付き携帯21の電話に加入している者である。
なお、決済端末12、読取装置13、店舗管理端末15、小銭カードサービス管理サーバ16及びネットワーク17については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作について説明する。まず、動作の概要について説明する。
図7は本発明の第2の実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作の概要を示す図である。
図7に示されるように、例えば、6825円の買い物をしたユーザ14は、レジ精算場において1万円札及び小銭カード付き携帯21を店舗におけるレジ係等の係員に手渡す。すると、1万円札及び小銭カード付き携帯21を受け取った係員は、読取装置13を備えた決済端末12を操作して前記買い物の代金の決済を行う。
ここで、小銭カード付き携帯21の契約内容に応じてユーザ14が現金で受け取る釣銭の額が相違する。図7(a)は、1000円未満の端数分を小銭カード付き携帯21から支払うという契約の場合を示している。この場合、ユーザ14は、6000円を現金で支払い、残りの825円を小銭カード付き携帯21から支払うことになる。そのため、ユーザ14が現金で受け取る釣銭の額は4000円となる。
また、図7(b)は、100円未満の端数分を小銭カード付き携帯21から支払うという契約の場合を示している。この場合、ユーザ14は、6800円を現金で支払い、残りの25円を小銭カード付き携帯21から支払うことになる。そのため、ユーザ14が現金で受け取る釣銭の額は3200円となる。
このようにして、ユーザは、決済金額に含まれる端数のみの決済を小銭カード付き携帯21を使用して行うことができる。
次に、本実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作の詳細について説明する。
図8は本発明の第2の実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作を示すフローチャートである。
まず、ユーザ14は、小銭カード11を所持しているものとする。なお、所持していない場合には、クレジット会社、金融機関等の小銭カード11を発行する機関に、小銭カード11を申し込む。また、クレジットカード兼用の電子マネーカード、キャッシュカード兼用の電子マネーカード等のカードを既に所持しているユーザ14は、前記カードに小銭カード11の機能を追加することを前記カードを発行した機関に申し込む。
さらに、ユーザ14は、ICカード機能付き携帯端末装置を所持しているものとする。なお、所持していない場合には、ICカード機能付き携帯端末装置の新規登録を行うか、又は、ICカード機能付き携帯端末装置に機種を変更する。続いて、ユーザ14は小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持するまで待機する。
そして、小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持すると、ユーザ14はユーザ登録を行う。この際、カード番号、その他必要事項等を入力又は記入して、インターネット、郵送等で申し込む。そして、ユーザ14は、ユーザ登録が完了するまで待機し、ユーザ登録が完了すると、小銭カード付き携帯21にバリューをチャージするために、前払い金の支払い手続をする。なお、前払い金の支払い手続は、インターネット、携帯電話機のインターネット接続サービス、専用電話機等によって行われる。これにより、小銭カード付き携帯21にバリューがチャージされる。
続いて、ユーザ14は前払い金の支払い手続が完了するまで待機する。そして、前払い金の支払い手続が完了すると、ユーザ14は小銭カード付き携帯21を利用する。例えば、ユーザ14は、店舗において商品を購入した場合、前記店舗のレジ精算場において、前記商品の代金に含まれる端数のみの決済を小銭カード付き携帯21を使用して行うことができる。この場合、小銭カード付き携帯21にチャージされたバリュー、すなわち、電子マネー残高から決済した代金が差し引かれる。
また、ユーザ14は必要に応じて残高照会を行い、小銭カード付き携帯21にチャージされたバリューを確認することができる。なお、残高照会は、インターネット、携帯電話機のインターネット接続サービス、専用電話機等によって行われる。そして、ユーザ14は残高不足であるか否かを判断し、残高不足である場合には前払い金の支払い手続をし、残高不足でない場合にはそのまま小銭カード付き携帯21を利用する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 小銭カード11を所持している。
ステップS12 ICカード機能付き携帯端末装置を所持している。
ステップS13 小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持しているか否かを判断する。小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持している場合はステップS14に進み、小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持していない場合は、小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持するまで待機する。
ステップS14 ユーザ登録を行う。
ステップS15 ユーザ登録が完了したか否かを判断する。ユーザ登録が完了した場合はステップS16に進み、ユーザ登録が完了していない場合はユーザ登録が完了するまで待機する。
ステップS16 前払い金の支払い手続をする。
ステップS17 前払い金の支払い手続が完了したか否かを判断する。前払い金の支払い手続が完了した場合はステップS18に進み、前払い金の支払い手続が完了していない場合は前払い金の支払い手続が完了するまで待機する。
ステップS18 小銭カード付き携帯21を利用する。
ステップS19 残高照会を行う。
ステップS20 残高不足であるか否かを判断する。残高不足である場合はステップS16に進み、残高不足でない場合はステップS18に進む。
ステップS11 小銭カード11を所持している。
ステップS12 ICカード機能付き携帯端末装置を所持している。
ステップS13 小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持しているか否かを判断する。小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持している場合はステップS14に進み、小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持していない場合は、小銭カード11及びICカード機能付き携帯端末装置の両方を所持するまで待機する。
ステップS14 ユーザ登録を行う。
ステップS15 ユーザ登録が完了したか否かを判断する。ユーザ登録が完了した場合はステップS16に進み、ユーザ登録が完了していない場合はユーザ登録が完了するまで待機する。
ステップS16 前払い金の支払い手続をする。
ステップS17 前払い金の支払い手続が完了したか否かを判断する。前払い金の支払い手続が完了した場合はステップS18に進み、前払い金の支払い手続が完了していない場合は前払い金の支払い手続が完了するまで待機する。
ステップS18 小銭カード付き携帯21を利用する。
ステップS19 残高照会を行う。
ステップS20 残高不足であるか否かを判断する。残高不足である場合はステップS16に進み、残高不足でない場合はステップS18に進む。
次に、本実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作の変形例について説明する。
図9は本発明の第2の実施の形態における少額決済専用クレジット決済システムの動作の変形例を示す図である。
前述の動作では、小銭カード付き携帯21を店舗におけるレジ係等の係員に手渡すようになっているが、係員に手渡すことなく、ユーザ14が小銭カード付き携帯21を所持したまま、該小銭カード付き携帯21を使用して決済することもできる。
この場合、図9に示されるように、例えば、6825円の買い物をしたユーザ14は、係員に1万円札を手渡すとともに、小銭カード付き携帯21を決済端末12の読取装置13にかざすことによって、非接触の状態で小銭カード付き携帯21と読取装置13との間で通信が行われ、前記買い物の代金の決済が行われる。このようにして、ユーザ14は、決済金額に含まれる端数のみの決済を小銭カード付き携帯21を使用して行うことができる。
なお、小銭カード付き携帯21を使用して決済する際、ユーザ14は、小銭カード付き携帯21を操作して、電子マネーモードとする。すると、小銭カード付き携帯21にチャージされたバリューを読み出して、該バリューが少額であるとき、例えば、1000円以下であるとき、表示手段に「チャージ要求」と表示する。また、前述のように、ユーザ14が小銭カード付き携帯21を読取装置13にかざした際に、支払うべき端数の金額未満しかバリューがチャージされていない場合、決済端末12にその旨が表示される。この場合、ユーザ14は、前記第1の実施の形態において説明した変形例のように、例えば、釣銭の中の1000円より825円を差し引いた175円を小銭として小銭カード11にチャージするようにすることができる。
このように、本実施の形態においては、商品やサービスを購入した代金、すなわち、決済金額の端数のみを小銭カード付き携帯21を使用して決済することができる。また、小銭カード付き携帯21のバリューのチャージをインターネット、携帯電話機のインターネット接続サービス、専用電話機等によって行うことができるので、チャージ用の専用端末の設置場所を探したり、設置場所へ出向く手間を省くことができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
11 小銭カード
12 決済端末
21 小銭カード機能付き携帯端末装置
12 決済端末
21 小銭カード機能付き携帯端末装置
Claims (5)
- (a)電子マネーのバリューをチャージ可能な決済用媒体と、
(b)該決済用媒体にチャージされたバリューによって決済を行う決済端末とを有し、
(c)前記決済用媒体にチャージされたバリューによって決済金額に含まれる端数のみの決済を行うことを特徴とする少額決済専用クレジット決済システム。 - 前記決済用媒体へのバリューをインターネット、携帯電話機のインターネット接続サービス、又は、専用電話機によってチャージすることができる請求項1に記載の少額決済専用クレジット決済システム。
- 前記決済用媒体はICカード又は携帯端末装置である請求項1又は2に記載の少額決済専用クレジット決済システム。
- (a)電子マネーのバリューをチャージ可能な決済用媒体であって、
(b)決済金額に含まれる端数のみの決済を行うために使用されることを特徴とする少額決済専用の決済用媒体。 - ICカード又は携帯端末装置である請求項4に記載の少額決済専用の決済用媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006005148A JP2007188250A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 少額決済専用クレジット決済システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006005148A JP2007188250A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 少額決済専用クレジット決済システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007188250A true JP2007188250A (ja) | 2007-07-26 |
Family
ID=38343387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006005148A Withdrawn JP2007188250A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 少額決済専用クレジット決済システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007188250A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019207598A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 富士通フロンテック株式会社 | 自動取引装置、取引処理システムおよび取引処理プログラム |
-
2006
- 2006-01-12 JP JP2006005148A patent/JP2007188250A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019207598A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 富士通フロンテック株式会社 | 自動取引装置、取引処理システムおよび取引処理プログラム |
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