JP2007184988A - フロー検出機能を備えたパケット転送装置およびフロー管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力パケットのヘッダ情報から該入力パケットが属するフローを識別し、識別されたフローに個別または他の少なくとも1つのフローと共通のフロー束識別子を出力するフロー検出装置30と、フロー束識別子と対応した複数の情報エントリを含む情報テーブル43を備え、上記フロー検出装置から受信したフロー束識別子に基づいて、上記情報テーブルから1つの情報エントリを読出し、所定の演算処理を行う制御装置40とを有するパケット転送装置。
【選択図】図1
Description
サイトA1は、ゲートウェイルータ211と端末212、213からなり、サイトA2は、ゲートウェイルータ221と端末222、223からなり、サイトA3は、ゲートウェイルータ231と端末232からなっている。また、インターネット200は、ゲートウェイルータ211、221に接続されたエッジルータ202と、ゲートウェイルータ231に接続されたエッジルータ203と、これらのエッジルータを接続するバックボーンルータ201とからなる。90は、エッジルータ202に接続された管理端末を示す。
本発明の他の目的は、複数のフローをまとめて帯域監視または統計情報収集できるパケット転送装置用のフロー管理方法を提供することにある。
本発明が解決しようとするその他の課題、特徴および動作態様は、以下に図面を参照して行われる実施の形態の説明から明らかにされる。
先ず、本発明によるパケット転送装置の第1の実施例として、フロー束単位の帯域監視機能を備えたルータについて説明する。
図1は、図2に示したエッジルータ202として適用可能なフロー束単位の帯域監視機能を備えたルータ10のブロック構成図を示す。
各入力回線IN−iで受信される可変長の入力パケット500は、OSI参照モデルにおける第2層(データリンク層)のヘッダ情報を含むL2ヘッダ540と、第3層(ネットワーク層)のヘッダ情報を含むL3ヘッダ520と、L3データ部510とから構成される。L2ヘッダ540のフォーマットは、入力回線の種類によって異なり、入力回線IN−iがEthrenetの場合、L2ヘッダ部340には、送信元MACアドレス、宛先MACアドレス、パケット(データ)長、その他の情報が含まれる。
ルータ10の内部では、図3に示した入力パケット500からL2ヘッダ540を除去し、内部ヘッダ530を付加したフォーマットのパケット501となる。内部ヘッダ530は、パケットの全長を示すパケット長531と、パケットの入力回線の識別子を示す入力回線番号532と、パケットの転送先となる出力回線の識別子を示す出力回線番号533とを含む。以下に説明する実施例では、パケット長531の値を各入力パケットのパケット長として、各フローの帯域が監視される。
入力回線インタフェース11−iは、入力回線INiからの受信信号から入力パケット500を再生し、データリンク層を終端してL2ヘッダを除去したパケットを出力するL2終端部111と、L2終端部111から受信した入力パケットに内部ヘッダ530を付加し、図4に示した内部パケット501として出力する内部ヘッダ付加部112と、内部パケット501を入力バッファ114に出力すると共に、内部パケット501から抽出したパケットヘッダ(内部ヘッダ530とL3ヘッダ520)を信号線L1−iに出力するパケットヘッダ抽出部113と、入力バッファ114に蓄積されたパケットのヘッダ情報の書き換えとパケット中継部14への転送を制御するパケット転送制御部115と、入力バッファ114からヘッダ変換されたパケットを読み出すパケット読出し部116とからなる。内部ヘッダ付加部112は、L2終端部111から受信した入力パケットのバイト長をカウントし、内部ヘッダのパケット長531に設定する。また、予め指定してある入力回線INiの識別子(番号)を入力回線番号532に書き込み、出力回線番号533には、無意味な値を設定する。
ルーティング処理部20は、ルーティングテーブルを備え、多重化回路16から信号線L1に出力されるパケットヘッダ情報から宛先IPアドレス522を抽出し、ルーティングテーブルから上記宛先IPアドレスと対応して予め登録されている出力回線識別子(出力回線番号)を読出して、信号線L2に出力する。
フロー検出部30は、CAM制御部31と、CAM32と、アドレス変換部33とからなる。本発明では、図7に示すように、上記CAM32に、フロー識別条件となるパケットヘッダ情報の特定の組み合わせを定義したフローエントリEN−1〜EN−nを登録し、アドレス変換部33が備えるアドレス変換テーブル332に、上記CAM32のフローエントリ・アドレスと対応してフロー束番号を示す複数のエントリTE−1〜TE−nを登録しておく。
信号線L5に出力されたフロー束番号pは、帯域監視部40に入力される。
この例では、各フローエントリEN−iは、パケットヘッダ情報に含まれる送信元IPアドレス(SIP)321、宛先IPアドレス(DIP)322、送信元ポート(SPORT)323、宛先ポート(DPORT)324、入力回線番号325からなり、これらの項目の組み合わせによってフローの識別条件が定義される。
アドレス変換部33は、アドレス変換テーブル制御部331と、アドレス変換テーブル332とからなる。アドレス変換テーブル制御部331は、信号線L6からフローエントリ・アドレスを受信すると、これを読み出しアドレスとしてアドレス変換テーブル332をアクセスする。上記アドレス変換テーブル制御部331へのエントリ(フロー束番号)TE−1〜TE−nの設定は、CAM32の場合と同様に、管理端末90によって行われる。管理端末90から信号線L4に、アドレス変換テーブルへの書き込み命令と、テーブルアドレスと、書き込みデータ(フロー束番号)とを含む制御メッセージを送信すると、アドレス変換テーブル制御部331が上記制御メッセージを取り込み、アドレス変換テーブル332の指定のアドレスにフロー束番号を書き込む。
ここでは、帯域監視アルゴリズムとして、ATM(Asynchronous Transfer Mode)網に代表される固定長パケット通信網でコネクション毎のパケットフローの帯域計測技術として知られているリーキーバケット・アルゴリズム(Continuous state Leaky Bucket Algorithm)を可変長パケット網用に変更して使用する場合について説明する。リーキーバケット・アルゴリズムに関しては、例えば、The ATM Forum Specification version 4.1の4.4.2章に記載されている。
帯域監視部40は、フロー束番号と対応するリーキーバケットの残り水量を算出する残り水量算出部41と、パケット流量が契約帯域を遵守しているか否かの判定し、判定結果を出力する監視結果出力部42と、帯域監視テーブル43と、帯域監視テーブル43からフロー束番号と対応する1つの帯域監視制御情報エントリを読み出す帯域監視テーブル制御部44とから構成される。
帯域監視テーブル43は、フロー検出部30から信号線L5に出力されるフロー束番号と対応したm個(m≦n、nはCAM32におけるフローエントリの個数)の帯域監視制御情報エントリCE−i(i=1〜m)からなり、各帯域監視制御情報エントリCE−iは、監視対象となるパケットフロー束(トラヒック)の特性を示す監視トラヒック特性情報と、パケットの到着履歴を示すパケット到着履歴情報とからなっている。
帯域監視部40の動作は、開始処理1100と、残り水量算出処理1110と、判定処理1120とに大別され、処理1110と1120は、それぞれ残り水量算出部41と監視結果出力部42の動作に対応している。
第2の実施例のルータは、異なる入力回線から入力される複数のパケットフローを1つのフロー束にまとめ、各フローのパケット数やバイト数をフロー束単位でまとめて集計する統計情報収集機能を備えたものであって、制御部15の構成が第1実施例とは異なる。
統計情報収集部50は、例えば、図14に示すように、統計情報を格納するための統計テーブル51と、統計テーブル制御部52と、パケット長格納レジスタ53とからなる。レジスタ53には、信号線L1から受信したパケットヘッダ情報から抽出したパケット長531が設定される。また、上記統計テーブル51は、例えば、図15に示すように、フロー束番号に対応した複数の統計情報エントリ510−i(i=1〜k)からなり、各統計情報エントリ510−iは、フロー束に属した入力パケットのパケット長(バイト数)の総和を示すバイトカウンタ511と、入力パケット数を示すパケットカウンタ512とからなっている。
第3実施例のルータでは、各出力回線インタフェース12−i(i=1〜n)が、出力パケットから内部ヘッダ530とL3ヘッダ520とからなるパケットヘッダ情報を抽出し、これを信号線L10−iに出力する。信号線L10−iに出力されたパケットヘッダ情報は、多重化回路17Tを介して信号線L10に出力され、送信側制御部15Tに入力される。
13:出力バッファ、14:パケット中継部、15:制御部、
16:多重化回路、17:振り分け回路、20:ルーティング処理部、
30:フロー検出部、32:CAM、33:アドレス変換部、
332:アドレス変換テーブル、40:帯域監視部、
43:帯域監視テーブル、50:統計情報収集部。
Claims (10)
- 複数の入、出力回線に接続され、各入力回線から受信した入力パケットをヘッダ情報によって特定される何れかの出力回線に転送するパケット転送装置であって、
入力パケットのヘッダ情報から該入力パケットが属するフローを識別し、識別されたフローに個別のフロー束識別子、または他の少なくとも1つのフローと共通のフロー束識別子を出力するフロー検出装置と、
フロー束識別子と対応した複数の情報エントリを含む情報テーブルを備え、上記フロー検出装置から受信したフロー束識別子に基づいて、上記情報テーブルから1つの情報エントリを読出し、所定の演算処理を行う制御装置とからなることを特徴とするパケット転送装置。 - 前記各入力回線に接続され、各入力パケットに少なくとも入力回線番号を含む内部ヘッダを付加する機能を備えた複数の入力回線インタフェースを有し、
前記フロー検出装置が、上記内部ヘッダを含む各入力パケットのヘッダ情報から該入力パケットが属するフローを識別することを特徴とする請求項1に記載のパケット転送装置。 - 前記制御装置が、入力パケットのヘッダ情報と前記情報テーブルから読み出された情報エントリの内容に基づいて、該入力パケットの属するパケットフローの帯域監視のための演算処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のパケット転送装置。
- 前記制御装置が、入力パケットのヘッダ情報と前記情報テーブルから読み出された情報エントリの内容に基づいて、該入力パケットの属するパケットフローの統計情報収集のための演算処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のパケット転送装置。
- 前記フロー検出装置が、
フロー識別条件を定義した複数のフローエントリを記憶し、入力パケットのヘッダ情報に適合したフロー識別条件をもつフローエントリのアドレスを出力する連想メモリと、上記連想メモリから出力されたアドレスをフロー束識別子に変換するためのアドレス変換部とからなることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のパケット転送装置。 - 入力回線に接続された複数の入力回線インタフェースと、出力回線に接続された複数の出力回線インタフェースと、各入力回線インタフェースで受信した入力パケットをヘッダ情報によって特定される何れかの出力回線インタフェースに転送するパケット中継部とを備えたパケット転送装置であって、
上記各入力回線インタフェースから入力パケットのヘッダ情報を受信し、受信したヘッダ情報から上記入力パケットが属するフローを識別し、識別されたフローに個別のフロー束識別子、または他の少なくとも1つのフローと共通のフロー束識別子を出力するフロー検出装置と、
フロー束識別子と対応した複数の情報エントリを含む情報テーブルを備え、上記フロー検出装置から受信したフロー束識別子に基づいて、上記情報テーブルから1つの情報エントリを読出し、所定の演算処理を行う制御装置とからなることを特徴とするパケット転送装置。 - 前記制御装置が、入力パケットのヘッダ情報と前記情報テーブルから読み出された情報エントリの内容に基づいて、該入力パケットの属するパケットフローの帯域監視のための演算処理を実行し、監視結果を上記ヘッダ情報の送信元の入力回線インタフェースに通知することを特徴とする請求項6に記載のパケット転送装置。
- 前記制御装置が、入力パケットのヘッダ情報と前記情報テーブルから読み出された情報エントリの内容に基づいて、該入力パケットの属するパケットフローの統計情報収集のための演算処理を実行することを特徴とする請求項6に記載のパケット転送装置。
- 前記フロー検出装置が、
フロー識別条件を定義した複数のフローエントリを記憶し、入力パケットのヘッダ情報に適合したフロー識別条件をもつフローエントリのアドレスを出力する連想メモリと、上記連想メモリから出力されたアドレスをフロー束識別子に変換するためのアドレス変換部とからなることを特徴とする請求項6〜請項8の何れかに記載のパケット転送装置。 - 入力パケットのヘッダ情報から該入力パケットが属するフローを識別するステップと、
識別されたフローに個別または他の少なくとも1つのフローと共通のフロー束識別子を割当てるステップと、
フロー束識別子と対応して予め用意された情報エントリの内容と上記入力パケットのヘッダ情報とに基づいて、所定の演算処理を実行するステップとからなることを特徴とするパケット転送装置におけるフロー管理方法。
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