JP2007182923A - Fastening structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、締結構造に関するものである。 The present invention relates to a fastening structure.
従来の薄板の締結構造では、締結される部材が薄過ぎる場合には、締結される薄板が、薄板同士を締結するスクリューの不完全ねじ部が形成される位置に入ってしまい、スクリューが空回りする虞があった。この場合、スクリューによって薄板同士を締結するのが困難なものとなっていた。そこで、従来の薄板の締結構造では、薄板の締付穴を突出させているものがある。例えば、特許文献1では、締結する2枚の薄板の双方に皿状絞り部を設け、皿状絞り部同士を重ねた状態でスクリューによって薄板同士を締結している。これにより、締結穴がスクリューの不完全ねじ部に入ることを抑制できるので、薄板同士を締結することができる。 In the conventional thin plate fastening structure, when a member to be fastened is too thin, the thin plate to be fastened enters a position where an incomplete screw portion of a screw for fastening the thin plates is formed, and the screw is idle. There was a fear. In this case, it has been difficult to fasten the thin plates with a screw. Thus, some conventional thin plate fastening structures have a thin plate with a tightening hole protruding therefrom. For example, in Patent Document 1, a plate-shaped diaphragm portion is provided on both of the two thin plates to be fastened, and the thin plates are fastened with screws in a state where the plate-shaped diaphragm portions are overlapped with each other. Thereby, since it can suppress that a fastening hole enters into the incomplete thread part of a screw, thin plates can be fastened.
しかしながら、特許文献1に記載の締結構造では、締結する2枚の薄板の双方に皿状絞り部を形成し、これらを重ね合わせているため、製造が困難になる虞がある。つまり、2枚の薄板同士を締結する際に皿状絞り部同士を重ねるため、皿状絞り部同士の精度を高くする必要がある。また、特許文献1に記載された実施形態2においても同様に、一方の薄板に形成された皿状絞り部の内側に他方の薄板に形成されたバーリングを入れるため、皿状絞り部とバーリングとの双方の突出高さの精度を高くする必要がある。このため、製造が困難になる虞があり、製造コストが向上する虞があった。
However, in the fastening structure described in Patent Document 1, since the plate-shaped restricting portions are formed on both of the two thin plates to be fastened and these are overlapped, there is a possibility that the manufacture becomes difficult. That is, when the two thin plates are fastened to each other, the plate-shaped diaphragm portions are overlapped with each other, so that it is necessary to increase the accuracy of the plate-shaped diaphragm portions. Similarly, in
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、締結部材同士を、容易に、且つ、より確実に締結できる締結構造を提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of the above, Comprising: It aims at providing the fastening structure which can fasten fastening members easily and more reliably.
請求項1に記載の発明は、締結構造が、2つを重ねて締結可能な締結部材と、前記2つの締結部材のうち一方の前記締結部材に形成される貫通孔と、前記2つの締結部材のうち他方の前記締結部材に形成される螺合部と、前記2つの締結部材のうち1つの前記締結部材に形成されると共に前記貫通孔と前記螺合部とを離間させ、且つ、弾力性を有する突出部と、前記突出部が有し、前記貫通孔と前記螺合部との接触を抑制する補強部と、を具備することを特徴とする。 According to the first aspect of the present invention, the fastening structure can be fastened by overlapping two fastening members, the through hole formed in one of the two fastening members, and the two fastening members. Of the other fastening member, and one fastening member of the two fastening members, and the through hole and the screwing portion are separated from each other, and is elastic. And a reinforcing part that the protruding part has and suppresses contact between the through hole and the screwing part.
また、請求項6に記載の発明は、締結構造が、2つを重ねて締結可能な締結部材と、前記2つの締結部材のうち一方の前記締結部材に形成される貫通孔と、前記2つの締結部材のうち他方の前記締結部材に形成される螺合部と、前記貫通孔が形成された前記締結部材に設けられると共に前記2つの締結部材を締結する際に前記螺合部が形成された前記締結部材が位置する方向と反対方向に突出している突出部と、前記突出部に設けられ、前記螺合部が形成された前記締結部材と前記突出部との接触を抑制する補強部と、を具備することを特徴とする。 According to a sixth aspect of the present invention, there is provided a fastening member that can be fastened by overlapping two fastening structures, a through hole formed in one of the two fastening members, and the two Among the fastening members, the threaded portion formed on the other fastening member and the threaded portion formed when the two fastening members are fastened while being provided on the fastening member formed with the through hole. A projecting portion projecting in a direction opposite to the direction in which the fastening member is located, a reinforcing portion that is provided in the projecting portion and suppresses contact between the fastening member and the projecting portion in which the threaded portion is formed; It is characterized by comprising.
以下に、本発明に係る締結構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に説明する実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。 Hereinafter, embodiments of a fastening structure according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Note that the present invention is not limited to the embodiments. In addition, constituent elements in the embodiments described below include those that can be easily assumed by those skilled in the art or those that are substantially the same.
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る締結構造を有する薄板の要部断面図である。同図に示す締結部材である薄板1は、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)への記録や再生を行なうDVDレコーダなどの映像機器や、CD(Compact Disk)の再生を行なうCDプレーヤなどの音響機器などの、構造部材として設けられている。この薄板1は、金属材料からなる薄い板状の形状で形成されており、また、2枚の薄板1同士が締結可能になっている。この2枚の薄板1のうち、一方の薄板1は、貫通孔側薄板5となっており、他方の薄板1は螺孔側薄板10となっている。このうち、貫通孔側薄板5には、当該貫通孔側薄板5を貫通する孔である貫通孔6が形成されている。
(Embodiment)
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part of a thin plate having a fastening structure according to an embodiment. The thin plate 1 as a fastening member shown in the figure is, for example, a video device such as a DVD recorder for recording or reproducing on a DVD (Digital Versatile Disk), or an audio device such as a CD player for reproducing a CD (Compact Disk). It is provided as a structural member. The thin plate 1 is formed in a thin plate shape made of a metal material, and two thin plates 1 can be fastened together. Of the two thin plates 1, one thin plate 1 is a through hole side
また、螺孔側薄板10には、螺孔側薄板10の厚さ方向に突出した突出部12が形成されている。この突出部12は、螺孔側薄板10のうち、平坦な板状の形状で形成されている平面部11から、当該平面部11の厚さ方向に突出しており、また、螺孔側薄板10が金属材料からなる薄い板状の形状で形成されていることにより、突出部12は、弾力性を有している。また、突出部12は、平面部11の厚さ方向が軸方向となり、平面部11から、当該平面部11の厚さ方向に離れるに従って径が小さくなる略円錐形の一部の形状で形成されている。また、この突出部12は、当該突出部12が突出している方向における端部に、前記平面部11とほぼ平行な平面で形成された突出部平面部16を有している。さらに、突出部12は、平面部11から離れる方向の端部に位置する突出部平面部16に、バーリング部13を有している。このバーリング部13は、突出部12が突出している方向に突出部平面部16から突出しており、これらの突出部平面部16とバーリング部13とは、突出部12が有する補強部として設けられている。即ち、補強部はバーリング部13を有しており、突出部12は、補強部である突出部平面部16とバーリング部13とによって補強されて剛性が高くなっている。このバーリング部13は、略円筒形の形状で形成されており、円筒形の軸方向と突出部12の形状である略円錐形の軸方向が同一方向となる向きで、突出部12の先端に形成されている。また、バーリング部13は略円筒形の形状で形成されているため、バーリング部13の内側には、螺孔側薄板10の厚さ方向の孔が形成されており、この孔は、螺合部である下孔14となっている。
Further, the screw hole side
これらの貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とは、締結する際には、螺孔側薄板10を、バーリング部13が貫通孔側薄板5側の反対側に位置する向きにする。さらに、貫通孔側薄板5の貫通孔6と、螺孔側薄板10の下孔14とが、貫通可能な位置関係となるようにし、螺孔側薄板10の平面部11を貫通孔側薄板5に接触させて、貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とを重ねる。螺孔側薄板10には突出部12が形成されているため、このように貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とを重ねることにより、貫通孔6と下孔14とは離間する。つまり、突出部12は、貫通孔6と下孔14と離間させている。
When the through hole side
図2は、実施の形態に係る締結構造で用いるスクリューの外形図である。これらの2枚の薄板1は、締結手段であるスクリュー20によって締結される。このスクリュー20は、セルフタップねじとなっており、略円筒形の形状で形成され、さらに螺旋状に形成されたねじ山23を有するねじ部22と、ねじ部22から離れる方向に凸となる略円盤状の形状で形成されたねじ頭21と、を有している。このうち、ねじ部22には、前記ねじ山23以外に、ねじ山23とねじ山23との間に位置する谷部24が形成されている。
FIG. 2 is an external view of a screw used in the fastening structure according to the embodiment. These two thin plates 1 are fastened by a
また、ねじ山23は、断面形状が略三角形になっており、この形状で谷部24から、ねじ部22の形状である円筒形の径方向外方に突出して螺旋状に形成されている。また、ねじ山23は、ねじ部22におけるねじ頭21寄りの部分には形成されておらず、さらに、ねじ山23のねじ頭21寄りの端部付近では、前記円筒形の径方向における外方への突出量も小さくなっている。このスクリュー20における、ねじ部22のねじ頭21側の端部から、ねじ山23において突出量が小さい部分に隣接する谷部24までの範囲は、不完全ねじ部25となっている。
Further, the
図3は、図1の2枚の薄板を締結した状態を示す要部断面図である。この実施の形態に係る締結構造は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とを締結する場合には、螺孔側薄板10の突出部12が突出している方向が貫通孔側薄板5側の反対側になる向きで、貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とを重ねる。この状態で、スクリュー20のねじ部22を、貫通孔側薄板5における螺孔側薄板10側に位置する面の反対側の面から、当該貫通孔側薄板5に形成された貫通孔6に通す。さらに、このねじ部22を、螺孔側薄板10に形成された下孔14(図1参照)に、ねじ部22の形状である円筒形の周方向に回転させながら通す。その際に、スクリュー20はセルフタップねじとなっているため、ねじ部22に形成されたねじ山23によって、下孔14には溝が形成されながらねじ部22は下孔14を通る。
FIG. 3 is a cross-sectional view of the main part showing a state in which the two thin plates of FIG. 1 are fastened. The fastening structure according to this embodiment is configured as described above, and the operation thereof will be described below. When the through hole side
即ち、スクリュー20のねじ部22を下孔14にねじ込むことにより、下孔14にはねじ部22のねじ山23によって当該ねじ山23とほぼ同形状の螺線状の溝が形成され、下孔14は螺孔15となって形成される。これにより、スクリュー20のねじ部22と、スクリュー20をねじ込むことによって螺孔側薄板10に形成された螺孔15とは螺合する。つまり、スクリュー20をねじ込むことによって形成された螺孔15も螺合部となっている。
That is, by screwing the
このように、スクリュー20を螺孔側薄板10に形成された螺孔15にねじ込み、ねじ頭21が貫通孔側薄板5における螺孔側薄板10側の面と反対側の面に当接することにより、貫通孔側薄板5はねじ頭21によって螺孔側薄板10の方向に押さえ付けられる。また、スクリュー20のねじ部22を螺孔15にねじ込むことにより、この螺孔15、つまり、螺孔側薄板10には、貫通孔側薄板5の方向への力が作用する。これらにより、貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とには、互いに他方に押し付けられる力が作用する。
In this way, the
図4は、図3の突出部が変形した状態を示す図である。また、螺孔15は突出部12によって貫通孔側薄板5から離間しており、貫通孔側薄板5及び螺孔側薄板10は、共に金属材料により形成されていることにより、弾力性を有している。この弾力性は、螺孔側薄板10に形成された突出部12も有しており、また、スクリュー20を螺孔15にねじ込んだ場合には、螺孔15には貫通孔側薄板5の方向への力が作用するため、突出部12は弾性変形をし、螺孔15が貫通孔側薄板5の方向に若干近付く方向に撓む。その際に、突出部12は突出部平面部16とバーリング部13とを有しているため、突出部12は突出部平面部16とバーリング部13とによって補強されている。これにより、突出部12が弾性変形をして撓んだ場合でも、突出部12は撓み過ぎることが抑制され、貫通孔6と螺孔15とが接触しない程度に撓む。
FIG. 4 is a diagram illustrating a state in which the protruding portion of FIG. 3 is deformed. Further, the
また、突出部12には、弾力性による弾性力によって、撓んだ形状が元の形状に戻ろうとする力が作用するが、螺孔15はスクリュー20と螺合しているため、移動し難くなっている。このため、この突出部12の弾性力は、螺孔15を元の位置に移動させる代わりに、平面部11を貫通孔側薄板5に押し付ける力となって作用する。従って、スクリュー20のねじ部22を貫通孔側薄板5に形成された貫通孔6に通し、さらに、螺孔側薄板10の下孔14(図1参照)、或いは螺孔15にねじ込んでねじ部22と螺孔15とを螺合させることにより、貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とは、締結する。
In addition, a force that causes the bent shape to return to the original shape is applied to the protruding
また、このように、スクリュー20によって貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とが締結された状態においても、螺孔側薄板10に形成された突出部12が貫通孔側薄板5の反対方向に突出していることにより、貫通孔6と螺孔15とは離間している。このため、スクリュー20の不完全ねじ部25の大部分は貫通孔6の内側、及び螺孔15と貫通孔6との間に位置し、螺孔15内に位置するねじ部22の大部分は、完全な形状となっているねじ山23が形成されたねじ部22となっている。
In addition, even when the through hole side
以上の締結構造は、2枚の薄板1のうち、一方の薄板1である貫通孔側薄板5には貫通孔6を形成し、他方の薄板1である螺孔側薄板10には螺合部であり、スクリュー20をねじ込むことにより螺孔15となる下孔14を形成している。また、螺孔側薄板10には、貫通孔6と下孔14とを離間させる突出部12が形成されているため、下孔14にスクリュー20がねじ込まれ、下孔14が螺孔15になった場合でも、貫通孔6と螺孔15とは離間している。これにより、スクリュー20を貫通孔6側から螺孔15に対して螺合させた場合、スクリュー20の不完全ねじ部25を、貫通孔6内、及び貫通孔6と螺孔15との間に位置させ、スクリュー20のねじ部22と螺孔15とを、より確実に螺合することができる。
In the above fastening structure, of the two thin plates 1, the through
また、突出部12は弾力性を有しているため、この突出部12が有するバーリング部13に形成される螺孔15にスクリュー20をねじ込むことにより、突出部12は弾性変形をする。スクリュー20を螺孔15にねじ込んだ際には、このように弾性変形をする突出部12の弾性力によって螺孔側薄板10の平面部11は貫通孔側薄板5に押し付けられる。その際に、突出部12は突出部平面部16とバーリング部13とによって補強されているので、大きく弾性変形して貫通孔6と螺孔15とが接触することが抑制され、より確実にスクリュー20の不完全ねじ部25を、貫通孔6内、及び貫通孔6と螺孔15との間に位置させることができる。さらに、突出部12は螺孔側薄板10にのみ設けられており、例えば、突出部12と、貫通孔側薄板5に形成された他の部位を嵌合する場合のように、突出部12を高い精度で製造する必要がないので、容易に製造することができる。これらの結果、締結部材である薄板1同士を、容易に、且つ、より確実に締結することができる。
Further, since the
また、突出部12を螺孔側薄板10に形成し、螺孔15が貫通孔側薄板5から離れる方向に突出させているので、貫通孔側薄板5は平坦な形状になっている。このため、貫通孔側薄板5が、当該薄板1を有する機器の外観を形成する部材である場合でも、外観へ影響を抑制できる。この結果、美観を損ねることなく、薄板1同士を、より確実に締結することができる。
Moreover, since the
また、スクリュー20を、貫通孔側薄板5に形成された貫通孔6に通し、貫通孔6に通したスクリュー20を、螺孔側薄板10の螺孔15に螺合させることにより、貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とを締結している。これにより、貫通孔側薄板5と螺孔側薄板10とに対して、双方が近づく方向の付勢力を与えることができると共に、スクリュー20の不完全ねじ部25を、貫通孔6内、及び貫通孔6と螺孔15との間に位置させることができる。従って、スクリュー20のねじ部22と螺孔15とを、より確実に螺合することができる。この結果、薄板1同士を、より確実に締結することができる。
Further, by passing the
また、螺孔側薄板10に突出部12を形成し、螺孔15が貫通孔6から離間した状態で螺孔側薄板10と貫通孔側薄板5とを締結しているので、スクリュー20を螺孔15にねじ込んだ際に、突出部12の弾性力によって、平面部11を貫通孔側薄板5の方向に押し付けることができる。また、突出部12の弾性力は、螺孔15が貫通孔側薄板5から離れる方向に作用し、この力はスクリュー20に伝えられるため、スクリュー20のねじ部22と螺孔15との接触部分や、スクリュー20のねじ頭21と貫通孔側薄板5との接触部分の摩擦力は、大きくなる。このため、スクリュー20は、ねじ部22の形状である略円筒形の周方向に回転し難くなるため、スクリュー20は緩み難くなり、スクリュー20を、螺孔15に対してより確実に螺合することができる。この結果、薄板1同士を、より確実に締結することができる。
Further, since the protruding
図5は、実施の形態に係る締結構造の変形例を示す要部断面図である。なお、上述した締結構造では、突出部12は螺孔側薄板10に形成しているが、突出部は、例えば図5に示すように、貫通孔側薄板30に形成してもよい。つまり、貫通孔側薄板30のうち、平坦な板状の形状で形成されている平面部32から、当該平面部32の厚さ方向に、上述した螺孔側薄板10の突出部12と同様な形状で弾力性を有する突出部33を突出させる。この突出部33は、当該突出部33が突出している方向における端部に、前記平面部32とほぼ平行な平面で形成された突出部平面部34を有している。貫通孔31は、この突出部33の突出部平面部34に形成されている。また、この突出部平面部34は、突出部33を補強する補強部として設けられており、その形状は、貫通孔側薄板30と螺孔側薄板35とを締結するスクリュー20のねじ頭21の径とほぼ同一の径となる、略円形の板状の形状となっている。これにより、突出部33は、大きい面積で形成される突出部平面部34が設けられることになるので、剛性が確保され、当該突出部33は補強される。また、このように貫通孔側薄板30に突出部33が形成される場合には螺孔側薄板35には突出部は形成せず、平面部36から直接バーリング部37を突出させ、このバーリング部37の内側に下孔38を形成する。
FIG. 5 is a cross-sectional view of a main part showing a modification of the fastening structure according to the embodiment. In the fastening structure described above, the projecting
これらの貫通孔側薄板30と螺孔側薄板35とを締結する際には、貫通孔側薄板30を、突出部33が螺孔側薄板35側の反対側に位置する向きにし、螺孔側薄板35を、バーリング部37が貫通孔側薄板30側の反対側に位置する向きにする。この向きで、双方の平面部32、36同士を接触させて、貫通孔側薄板30と螺孔側薄板35とを重ねる。これにより、貫通孔31と下孔38とは離間する。つまり、貫通孔側薄板30に形成された突出部33は、当該貫通孔側薄板30に形成された貫通孔31が螺孔側薄板35から離れる方向に突出しており、貫通孔31と下孔38とを離間させている。
When the through-hole side thin plate 30 and the screw hole-side thin plate 35 are fastened, the through-hole side thin plate 30 is oriented so that the protruding
さらに、この状態で、スクリュー20のねじ部22を、貫通孔側薄板30の貫通孔31に通した後、螺孔側薄板35の下孔38にねじ部22をねじ込むことにより、下孔38にねじ部22のねじ山23とほぼ同形状の螺旋状の溝を形成する。つまり、下孔38に螺旋上の溝が形成されることにより、下孔38は螺孔39になる。これにより、スクリュー20のねじ部22と、螺孔側薄板35の螺孔39と螺合させることができ、このスクリュー20によって、貫通孔側薄板30と螺孔側薄板35とを締結することができる。
Further, in this state, the
図6は、図5の突出部が変形した状態を示す図である。また、突出部33に形成された貫通孔31にスクリュー20のねじ部22を通し、ねじ部22を螺孔側薄板35の螺孔39にねじ込んだ際には、スクリュー20のねじ頭21は突出部33の突出部平面部34に接触する。さらに、この状態でスクリュー20をねじ込むと、スクリュー20のねじ頭21は突出部33に対し、当該突出部33を螺孔側薄板35の方向に押し付ける力を与える。この力を受けた突出部33は、当該突出部33が有する弾力性によって弾性変形をし、突出部33に形成された貫通孔31が螺孔側薄板35の方向に若干近付く方向に撓む。その際に、突出部33は突出部平面部34を有しているため、突出部33は突出部平面部34によって補強されている。これにより、突出部33が弾性変形をして撓んだ場合でも、突出部33は撓み過ぎることが抑制され、貫通孔31と螺孔39とが接触しない程度に撓む。また、弾性変形をした突出部33には、弾力性による弾性力によって、撓んだ形状が元に戻ろうとする力が作用するが、スクリュー20が螺孔39と螺合しているため、元の形状には戻り難くなっている。このため、この突出部33の弾性力は、貫通孔側薄板30の平面部32を螺孔側薄板35に押し付ける力となって作用する。
FIG. 6 is a diagram illustrating a state in which the protruding portion of FIG. 5 is deformed. Further, when the
このように、突出部33を貫通孔側薄板30に形成した場合でも、貫通孔側薄板30に形成される貫通孔31と、螺孔側薄板35に形成される下孔38、或いは螺孔39とを離間させることができる。従って、スクリュー20を貫通孔31側から螺孔39に対して螺合させた場合、スクリュー20の不完全ねじ部25を、貫通孔31内、及び貫通孔31と螺孔39との間に位置させ、スクリュー20のねじ部22と螺孔39とを、より確実に螺合することができる。また、貫通孔側薄板30に形成する突出部33が弾力性を有することにより、スクリュー20を螺孔39にねじ込んだ際の突出部33の弾性力によって、貫通孔側薄板30の平面部32を螺孔側薄板35に押し付けることができ、また、スクリュー20の緩みを抑制できる。また、その際に、突出部33は突出部平面部34によって補強されているので、大きく弾性変形して貫通孔31と螺孔39とが接触することが抑制され、より確実にスクリュー20の不完全ねじ部25を、貫通孔31内、及び貫通孔31と螺孔39との間に位置させることができる。さらに、突出部33は貫通孔側薄板30にのみ設けられており、例えば、突出部33と、螺孔側薄板35に形成された他の部位を嵌合する場合のように、突出部33を高い精度で製造する必要ないので、容易に製造することができる。これらの結果、薄板1同士を、容易に、且つ、より確実に締結することができる。
Thus, even when the
図7は、実施の形態に係る締結構造の変形例を示す要部断面図である。また、突出部を螺孔側薄板に形成する場合には、突出部の突出の方向は、螺孔を突出させる方向以外の方向でもよい。例えば、図7に示すように、螺孔側薄板40は、平面部41に対し、突出部42とバーリング部43とを互いに反対方向になる向きに突出させてもよい。つまり、バーリング部43は、平面部41の一方の面から突出させ、突出部42は、バーリング部43の内側に形成された下孔44の近傍において、バーリング部43が形成された面と反対側の面から、バーリング部43が突出している方向と反対方向に突出させてもよい。詳しくは、突出部42は、下孔44の近傍で下孔44の周囲に設けてもよい。ここで、この突出部42は、螺孔側薄板40と連続して螺孔側薄板40と同じ材料によって形成されており、螺孔側薄板40は、厚さが薄い金属材料によって形成されている。このため、螺孔側薄板40及び突出部42は、共に弾力性を有している。また、この突出部42は、下孔44の径方向における外側方向と内側方向との双方に、当該突出部42が突出している方向に向けて形成された突出部壁部46を有している。突出部42は、この双方の突出部壁部46によって突出方向の剛性が高くなっており、突出部壁部46によって補強されている。即ち、突出部壁部46は補強部として形成されている。なお、この突出部42は、バーリング部43に形成された下孔44の周囲の全周に連続して形成してもよく、複数の突出部42を下孔44の周囲において互いに離間させて形成してもよい。
FIG. 7 is a cross-sectional view of an essential part showing a modification of the fastening structure according to the embodiment. Further, when the protruding portion is formed on the screw hole side thin plate, the protruding direction of the protruding portion may be a direction other than the direction in which the screw hole is protruded. For example, as shown in FIG. 7, the screw hole side thin plate 40 may protrude the protruding
このように形成された螺孔側薄板40と貫通孔側薄板5とを締結する際には、螺孔側薄板40を、突出部42が突出している側の面が貫通孔側薄板5側に位置するような向きにして、螺孔側薄板40と貫通孔側薄板5とを重ねる。この場合、螺孔側薄板40の突出部42は貫通孔側薄板5の方向に突出しているため、螺孔側薄板40の平面部41は貫通孔側薄板5に接触せず、螺孔側薄板40は、突出部42のみが貫通孔側薄板5に接触する。このため、螺孔側薄板40に形成される下孔44や平面部41は、貫通孔側薄板5に対して離間する。また、このように突出部42は、下孔44を貫通孔側薄板5から離間させる方向と反対方向に突出している。
When the thus formed screw hole side thin plate 40 and the through hole side
貫通孔側薄板5と螺孔側薄板40とは、このように形成されるため、スクリュー20で貫通孔側薄板5と螺孔側薄板40とを締結した場合に、貫通孔側薄板5に形成される貫通孔6と、螺孔側薄板40に形成される下孔44、或いは螺孔45とを、離間させることができる。つまり、螺孔側薄板40に形成される突出部42を、螺孔45が貫通孔側薄板5に対して離間する方向と反対方向に突出させた場合でも、貫通孔6と螺孔45を離間させることができる。従って、スクリュー20の不完全ねじ部25を、貫通孔6内、及び貫通孔6と螺孔45との間に位置させることができ、スクリュー20のねじ部22と螺孔45とを、より確実に螺合することができる。また、螺孔側薄板40に形成する突出部42が弾力性を有することにより、スクリュー20を螺孔45にねじ込んだ際の突出部42の弾性力によって、当該突出部42は貫通孔側薄板5に押し付けられ、また、スクリュー20の緩みを抑制できる。また、その際に、突出部42は突出部壁部46によって補強されているので、大きく弾性変形して貫通孔6と螺孔45とが接触することが抑制され、より確実にスクリュー20の不完全ねじ部25を、貫通孔6内、及び貫通孔6と螺孔45との間に位置させることができる。さらに、突出部42は螺孔側薄板40にのみ設けられ、貫通孔側薄板5に接触するのみなので、突出部42を高い精度で製造する必要がなく、容易に製造することができる。この結果、薄板1同士を、容易に、且つ、より確実に締結することができる。
Since the through hole side
図8は、実施の形態に係る締結構造の変形例を示す要部断面図である。図9は、図8のA−A矢視図である。また、上述した締結方法は、下孔や螺孔などの螺合部と貫通孔とを離間させているが、螺合部と貫通孔とを離間させずに、2枚の薄板を締結してもよい。例えば、図8、9に示すように、貫通孔側薄板50に突出部53を形成し、貫通孔51は、貫通孔側薄板50の厚さ方向において当該貫通孔側薄板50の平面部52と同じ位置に形成してもよい。つまり、貫通孔側薄板50は、平面部52から突出部53を突出させることに伴って貫通孔51を平面部52から突出させずに、貫通孔51の近傍において、突出部53のみを平面部52から突出させてもよい。このように設けられる突出部53は、貫通孔側薄板50と連続して貫通孔側薄板50と同じ材料によって形成されており、貫通孔側薄板50は、厚さが薄い金属材料によって形成されている。また、突出部53は、貫通孔51の周囲の全周に連続して形成されており、さらに、この突出部53は、貫通孔51の径方向における外側方向と内側方向との双方に、当該突出部53が突出している方向に向けて形成された突出部壁部54を有している。突出部53は、この双方の突出部壁部54によって突出方向の剛性が高くなっており、突出部壁部54によって補強されている。即ち、突出部壁部54は補強部として形成されている。これに対し、螺孔側薄板35には突出部を形成せず、平面部36からバーリング部37のみを突出させ、バーリング部37の内側には下孔38を形成する。
FIG. 8 is a cross-sectional view of a main part showing a modified example of the fastening structure according to the embodiment. FIG. 9 is an AA arrow view of FIG. In the above-described fastening method, the threaded portion such as the lower hole and the screw hole and the through hole are separated from each other, but the two thin plates are fastened without separating the threaded portion and the through hole. Also good. For example, as shown in FIGS. 8 and 9, a protruding
このように形成された貫通孔側薄板50と螺孔側薄板35とを締結する際に、貫通孔側薄板50は、突出部53が突出している側の面が螺孔側薄板35側の反対側に位置する向きにし、螺孔側薄板35は、バーリング部37が突出している側の面が貫通孔側薄板50側の反対側に位置する向きにして、貫通孔側薄板50と螺孔側薄板35とを重ねる。つまり、この状態では突出部53は、螺孔側薄板35が位置する方向と反対方向に突出しており、バーリング部37は、貫通孔側薄板50が位置する方向と反対方向に突出している。これにより、貫通孔側薄板50の平面部52と螺孔側薄板35の平面部36とは接触し、これに伴い、貫通孔側薄板50の貫通孔51と螺孔側薄板35の下孔38とは、接近する。
When the through hole side
スクリュー20は、このように螺孔側薄板35に重ねられた貫通孔側薄板50の突出部53側の面からねじ部22を貫通孔51に通し、さらに、ねじ部22を螺孔側薄板35に形成された下孔38にねじ込みながら下孔38を螺孔39にする。さらに、スクリュー20をねじ込むと、スクリュー20のねじ頭21は突出部53に接触し、スクリュー20の、貫通孔51から螺孔39の方向への移動は止められる。この状態で、さらにスクリュー20をねじ込むと、スクリュー20は、突出部53を螺孔側薄板35の方向に押し付け、これにより、貫通孔側薄板50全体が螺孔側薄板35の方向に押し付けられる。また、スクリュー20をねじ込むことにより螺孔39には貫通孔側薄板50の方向に押し付けられる力が作用し、螺孔側薄板35における螺孔39周辺の全体に、貫通孔側薄板50の方向に押し付けられる力が作用する。これらにより、スクリュー20のねじ部22と螺孔39とは螺合し、貫通孔側薄板50と螺孔側薄板35とは締結される。
The
また、この状態では、スクリュー20のねじ頭21と貫通孔51とは離間しており、これに伴い、ねじ頭21は、螺孔39とも距離が離れている。このため、スクリュー20の不完全ねじ部25の大部分を、螺孔39よりもねじ頭21寄りの部分に位置させることができ、スクリュー20のねじ部22と螺孔39とを、より確実に螺合することができる。さらに、突出部53は貫通孔側薄板50にのみ設けられ、スクリュー20のねじ頭21に接触するのみなので、突出部53を高い精度で製造する必要がなく、容易に製造することができる。これらの結果、薄板1同士を、容易に、且つ、より確実に締結することができる。
Further, in this state, the
図10は、図9の突出部の変形例を示す図である。なお、このように貫通孔側薄板50に形成される突出部は、貫通孔51の周囲の全周に連続して形成されていなくてもよく、複数の突出部53を貫通孔51の周囲において互いに離間させて形成してもよい。突出部53は、例えば図10に示すように、貫通孔51の周囲の3箇所に等間隔で形成されていてもよい。スクリュー20のサイズが小さく、貫通孔51の大きさが小さいなどの理由により、突出部53を貫通孔51の周囲の全周に設けることが困難である場合には、複数の突出部53を離間させて形成することにより、突出部53を容易に設けることができる。なお、このように離間して形成される突出部53は、貫通孔51の周囲の3箇所以外でもよく、貫通孔51の周囲の2箇所に設けたり、4箇所以上に設けたりしてもよい。
FIG. 10 is a view showing a modification of the protruding portion of FIG. Note that the protrusions formed on the through-hole side
また、上記の薄板1は金属材料からなり、バーリング部13、37、43が形成される薄板1である螺孔側薄板10、35、40も金属材料により形成されているが、螺孔側薄板10、35、40は、樹脂材料によって形成してもよい。螺孔側薄板10、35、40が金属材料からなる場合には、バーリング部13、37、43は板金加工により形成されるため、その高さをあまり高くすることができず、螺孔15、39、45の深さも深くすることが困難である。そこで、螺孔側薄板を樹脂材料で形成することにより、バーリング部も樹脂材料によって形成されるので、その高さの自由が向上する。これにより、螺孔の深さの設定も自由度が向上するので、螺孔の深さを深くすることができ、螺孔とスクリュー20のねじ山23とが螺合する部分を、より多くすることができる。この結果、薄板1同士を、容易に、且つ、より確実に締結することができる。
The thin plate 1 is made of a metal material, and the screw hole side
また、上述した締結構造では、締結手段であるスクリュー20として、下孔にねじ込むことにより、下孔に当該スクリュー20に形成されるねじ山23とほぼ同形状の螺旋状の溝を形成するセルフタップねじを用いているが、締結手段は、セルフタップねじ以外のものを用いてもよい。例えば、螺孔側薄板には予め螺孔が形成されており、締結手段は、この螺孔に螺合可能なスクリューを用いてもよい。このような、セルフタップねじ以外のスクリューでも、不完全ねじ部を有する場合があるので、締結部材である板などの厚さが薄い場合には、不完全ねじ部が螺孔にかかる虞がある。このため、スクリューを通す貫通孔と螺孔とを離間させることにより、不完全ねじ部が螺孔にかかることを抑制できる。この結果、締結部材同士を、容易に、且つ、より確実に締結することができる。
Moreover, in the fastening structure mentioned above, the self tap which forms the helical groove | channel of the substantially same shape as the
また、締結部材である薄板は、貫通孔側薄板と螺孔側薄板とに2枚になっているが、薄板は2枚よりも多くてもよい。例えば、貫通孔側薄板と螺孔側薄板との間に、貫通孔が形成された他の薄板を設けてもよい。本発明の締結構造によって締結される薄板は、2枚よりも多い数であってもよい。 Moreover, although the thin plate which is a fastening member is two sheets, the through-hole side thin plate and the screw hole side thin plate, there may be more than two sheets. For example, another thin plate in which a through hole is formed may be provided between the through hole side thin plate and the screw hole side thin plate. The number of thin plates fastened by the fastening structure of the present invention may be more than two.
上述した説明で明らかなように、締結構造が、2枚を重ねて締結可能な締結部材である薄板1と、2枚の薄板1のうち一方の薄板1に形成される貫通孔6と、2枚の薄板1のうち他方の薄板1に形成される螺合部である下孔14または螺孔15と、2枚の薄板1のうち1枚の薄板1に形成されると共に貫通孔6と下孔14などの螺合部とを離間させ、且つ、弾力性を有する突出部12と、突出部12が有し、貫通孔6と螺合部である螺孔15との接触を抑制する補強部である突出部平面部16とバーリング部13と、を具備することにより、締結手段であるスクリュー20を貫通孔6に通し、下孔14にねじ込んで下孔14を螺孔15にして螺合させた場合、スクリュー20の不完全ねじ部25の大部分は、貫通孔6の内側、及び貫通孔6と螺孔15との間に位置する。これにより、スクリュー20と螺孔15とは、より確実に螺合する。また、突出部12が弾力性を有しているため、螺孔15にスクリュー20をねじ込んだ際に突出部12は弾性変形をし、この突出部12の弾性変形が元の形状に戻ろうとする弾性力により、2枚の薄板1は互いに他方の薄板1に押し付けられる。また、突出部12が弾力性を有していることにより、スクリュー20の緩みを抑制できる。その際に、突出部12は突出部平面部16とバーリング部13とによって補強されているので、大きく弾性変形して貫通孔6と螺孔15とが接触することが抑制され、より確実にスクリュー20の不完全ねじ部25を、貫通孔6の内側、及び貫通孔6と螺孔15との間に位置させることができる。さらに、突出部12は1枚の薄板1にのみ設けられているので、突出部12を高い精度で製造する必要がなく、容易に製造することができる。これらの結果、締結部材である薄板1同士を、容易に、且つ、より確実に締結することができる。
As apparent from the above description, the fastening structure is a thin plate 1 that is a fastening member that can be fastened by overlapping two pieces, a through
上述した説明で明らかなように、締結構造が、2枚を重ねて締結可能な締結部材である薄板1と、2枚の薄板1のうち一方の薄板1に形成される貫通孔6と、2枚の薄板1のうち他方の薄板1に形成される螺合部である下孔38または螺孔39と、貫通孔6が形成された薄板1に設けられると共に2枚の薄板1を締結する際に下孔38などの螺合部が形成された薄板1が位置する方向と反対方向に突出している突出部53と、突出部53に設けられ、螺合部が形成された薄板1と突出部53との接触を抑制する補強部である突出部壁部54と、を具備することにより、締結手段であるスクリュー20を貫通孔6に通し、下孔38にねじ込んで下孔38を螺孔39にして螺合させ、この状態でスクリュー20をねじ込んだ場合、スクリュー20が有するねじ頭21は突出部53に接触する。この状態では、スクリュー20の不完全ねじ部25の大部分は、螺孔39よりもねじ頭21寄りの部分に位置するので、スクリュー20と螺孔39とは、より確実に螺合する。さらに、突出部53は1枚の薄板1にのみ設けられ、スクリュー20のねじ頭21に接触するのみなので、突出部53を高い精度で製造する必要がなく、容易に製造することができる。これらの結果、薄板1同士を、容易に、且つ、より確実に締結することができる。
As apparent from the above description, the fastening structure is a thin plate 1 that is a fastening member that can be fastened by overlapping two pieces, a through
1 薄板
5、30、50 貫通孔側薄板
6、31、51 貫通孔
10、35、40 螺孔側薄板
11、36、41 平面部
12、33、42、53 突出部
13、37、43 バーリング部
14、38、44 下孔
15、39、45 螺孔
16、34 突出部平面部
20 スクリュー
21 ねじ頭
22 ねじ部
23 ねじ山
24 谷部
25 不完全ねじ部
32、52 平面部
46、54 突出部壁部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (6)
前記2つの締結部材のうち一方の前記締結部材に形成される貫通孔と、
前記2つの締結部材のうち他方の前記締結部材に形成される螺合部と、
前記2つの締結部材のうち1つの前記締結部材に形成されると共に前記貫通孔と前記螺合部とを離間させ、且つ、弾力性を有する突出部と、
前記突出部が有し、前記貫通孔と前記螺合部との接触を抑制する補強部と、
を具備することを特徴とする締結構造。 A fastening member that can be fastened with two layers;
A through hole formed in one of the two fastening members;
A screwing portion formed on the other fastening member of the two fastening members;
A projecting portion that is formed on one of the two fastening members and separates the through hole and the threaded portion and has elasticity; and
A reinforcing portion that has the protruding portion and suppresses contact between the through hole and the screwing portion;
The fastening structure characterized by comprising.
前記2つの締結部材のうち一方の前記締結部材に形成される貫通孔と、
前記2つの締結部材のうち他方の前記締結部材に形成される螺合部と、
前記貫通孔が形成された前記締結部材に設けられると共に前記2つの締結部材を締結する際に前記螺合部が形成された前記締結部材が位置する方向と反対方向に突出している突出部と、
前記突出部に設けられ、前記螺合部が形成された前記締結部材と前記突出部との接触を抑制する補強部と、
を具備することを特徴とする締結構造。 A fastening member that can be fastened with two layers;
A through hole formed in one of the two fastening members;
A screwing portion formed on the other fastening member of the two fastening members;
A protruding portion that is provided in the fastening member in which the through hole is formed and protrudes in a direction opposite to a direction in which the fastening member in which the screwing portion is formed when the two fastening members are fastened;
A reinforcing portion that is provided in the protruding portion and suppresses contact between the fastening member and the protruding portion in which the screwing portion is formed;
The fastening structure characterized by comprising.
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