JP2007182864A - 内燃機関のバルブ特性制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときに、失火やノックの発生を抑制することができる内燃機関のバルブ特性制御装置を提供する。
【解決手段】ECUは、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明か否かを判定する(ステップS110)。作用角の絶対角度が不明である場合は、失火やノックが発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲を推定し(ステップS130,ステップS140)、バルブタイミングが所定の中間位相範囲となるようにバルブタイミング可変機構を駆動する(ステップS150)。そして、作用角の絶対角度を検出するための作用角検出制御を実行する(ステップS160)。
【選択図】図7

Description

本発明は、機関バルブのバルブ特性を可変設定するバルブタイミング可変機構と作用角可変機構とを備える内燃機関のバルブ特性制御装置に関するものである。
従来、吸気バルブや排気バルブといった機関バルブのバルブ特性を内燃機関の運転状態に応じて変更する可変バルブ機構を搭載した内燃機関が実用化されている。このような可変バルブ機構としては、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変更することで、カムシャフトにて開閉される機関バルブのバルブタイミングを変更するバルブタイミング可変機構が広く知られている。また近年、特許文献1に示されるように、吸気バルブの作用角及びリフト量を連続的に変更できるようにした作用角可変機構が提案されている。こうしたバルブタイミング可変機構及び作用角可変機構を搭載した内燃機関は、機関バルブのバルブタイミングと吸気バルブの作用角とを個別に設定できるように構成されている。このため、機関運転状況に応じて機関バルブのバルブ特性をより細密に制御することができ、内燃機関の出力特性、燃費性能及び排気性能の向上が図られるようになっている。
特開2001−263015号公報
ところで、上記のような内燃機関においては、作用角可変機構の動作位置の検出が、基準位置からの相対移動量に基づいて行われる場合がある。この場合、作用角可変機構により設定される作用角の検出は、作用角可変機構を駆動するアクチュエータの作動に連動するエンコーダ等の相対的なパルス信号を、ECU(電子制御装置)が計数するような方法で行われる。このため、作用角可変機構の駆動中において、ECUへの電源供給が瞬断されるような場合、又は電気ノイズ等によりパルス信号を把握できないような場合には、その期間中にパルス信号を検出できないので、パルス信号の計数値が不正確となり、現に設定されている作用角の絶対角度が不明となることがある。このようにして設定されている作用角の絶対角度が不明となると、ECUは機関運転状態に応じたバルブ特性の制御を行うことができなくなり、設定されている機関バルブのバルブ特性によっては、内燃機関が失火し易い態様又はノックし易い態様で運転される虞がある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときに、失火やノックの発生を抑制することができる内燃機関のバルブ特性制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、機関バルブのバルブタイミングを可変設定するバルブタイミング可変機構と、基準位置からの相対移動量に基づいて動作位置が検出される機構であって吸気バルブの作用角を可変設定する作用角可変機構とを備え、前記バルブタイミング可変機構と前記作用角可変機構とを併用して機関バルブのバルブ特性を制御する内燃機関のバルブ特性制御装置において、前記作用角可変機構により設定される吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、吸気バルブのバルブタイミングの位相が所定の中間位相範囲となるように前記バルブタイミング可変機構を制御する制御手段を備えることをその要旨としている。
吸気バルブのバルブタイミングの位相が進角側に位置する状態で吸気バルブの作用角が大きくなるように設定される場合は、吸気バルブの開弁時期が早まるため、バルブオーバーラップ量が大きくなり、内部EGR量が増加して失火し易いバルブ開閉態様となる。一方、吸気バルブのバルブタイミングの位相が遅角側に位置する状態で吸気バルブの作用角が小さくなるように設定される場合は、吸気バルブの開弁時期が吸気上死点以降となるため、吸気バルブの開弁時における燃焼室の負圧が大きくなり、空気の流入速度が大きくなるので、燃焼室の温度及び圧力が上昇してノックし易いバルブ開閉態様となる。このため、作用角可変機構の基準位置からの相対移動量を検出することができずに吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときには、内燃機関が失火し易いバルブ開閉態様又はノックし易いバルブ開閉態様で運転される虞がある。
この点、同構成によれば、作用角可変機構により設定される吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときは、吸気バルブのバルブタイミングが所定の中間位相範囲となるようにバルブタイミング可変機構を制御するため、吸気バルブが失火やノックの発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを抑制することができる。すなわち、吸気バルブのバルブタイミングの位相が、進角側若しくは遅角側に偏っていない所定の中間位相範囲となるようにすると、吸気バルブの作用角の大きさにかかわらず、失火やノックの発生を抑えた機関運転状態とすることができる。
請求項2に記載の発明は、機関バルブのバルブタイミングを可変設定するバルブタイミング可変機構と、基準位置からの相対移動量に基づいて動作位置が検出される機構であって吸気バルブの作用角を可変設定する作用角可変機構とを備え、前記バルブタイミング可変機構と前記作用角可変機構とを併用して機関バルブのバルブ特性を制御する内燃機関のバルブ特性制御装置において、失火が発生する可能性のある機関バルブのバルブタイミングの位相範囲を、少なくとも吸気バルブの作用角との関係に基づいて推定する失火位相推定手段と、前記作用角可変機構により設定される吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、機関バルブのバルブタイミングが前記推定される位相範囲以外の位相となるように前記バルブタイミング可変機構を制御する制御手段とを備えることをその要旨としている。
同構成によれば、失火が発生する可能性のある機関バルブのバルブタイミングの位相範囲を、少なくとも吸気バルブの作用角との関係に基づいて推定する。そして、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、機関バルブのバルブタイミングが前記推定される位相範囲以外の位相となるようにするため、機関バルブが失火の発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを抑制することができる。このため、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、作用角の大きさにかかわらず、失火の発生を抑えた機関運転状態とすることができる。なお、失火が発生する可能性のある機関バルブのバルブタイミングの位相範囲は、空燃費等の機関運転状態との関係、失火が発生した経歴からの学習値等を加味して推定するようにしてもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、前記失火位相推定手段は、吸気バルブと排気バルブとのバルブオーバラップ量に基づいて失火が発生する可能性のある前記位相範囲を推定することをその要旨としている。
同構成によれば、吸気バルブと排気バルブとのバルブオーバラップ量に基づいて失火が発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲を推定するため、内部EGR量の増加に起因する失火の発生を好適に推定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、ノックが発生する可能性のある吸気バルブのバルブタイミングの位相範囲を、少なくとも吸気バルブの作用角との関係に基づいて推定するノック位相推定手段を更に備え、前記制御手段は、前記作用角可変機構により設定される吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、吸気バルブのバルブタイミングが前記推定される位相範囲以外の位相となるように前記バルブタイミング可変機構を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、ノックが発生する可能性のある吸気バルブのバルブタイミングの位相範囲を、吸気バルブの作用角との関係に基づいて推定する。そして、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、吸気バルブのバルブタイミングが前記推定される位相範囲以外の位相となるようにするため、吸気バルブがノックの発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを抑制することができる。このため、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、作用角の大きさにかかわらず、失火やノックの発生を抑えた機関運転状態とすることができる。なお、ノックが発生する可能性のある吸気バルブのバルブタイミングの位相範囲は、点火時期等の機関運転状態との関係、ノックが発生した経歴からの学習値等を加味して推定するようにしてもよい。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、前記ノック位相推定手段は、吸気バルブの開弁時期に基づいてノックが発生する可能性のある前記位相範囲を推定することをその要旨としている。
同構成によれば、吸気バルブの開弁時期に基づいてノックが発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲を推定するため、開弁時期が遅くなり燃焼室の温度及び圧力が上昇することに起因するノックの発生を好適に推定することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、前記制御手段は、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときの前記バルブタイミング可変機構の制御中に、前記作用角可変機構を駆動停止状態とすることをその要旨としている。
同構成によれば、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときのバルブタイミング可変機構の制御中に、作用角可変機構を駆動停止状態とするため、機関バルブのバルブタイミングの変更中に作用角が変更されて、機関バルブが失火やノックの発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを回避することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、前記制御手段は、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときの前記バルブタイミング可変機構の制御後に、吸気バルブの作用角の絶対角度を検出するための作用角検出制御を実行することをその要旨としている。
同構成によれば、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときのバルブタイミング可変機構の制御後に、吸気バルブの作用角の絶対角度を検出するための作用角検出制御を実行するため、失火やノックが発生する虞のない安定した機関運転状態の下で、作用角検出制御を安全に行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、前記作用角検出制御は、吸気バルブの作用角が設定可能な最大作用角又は最小作用角となる終端位置に設定されるように前記作用角可変機構を制御し、前記終端位置を前記作用角可変機構の基準位置とするように行われることをその要旨としている。
同構成によれば、吸気バルブの作用角が不明となったときの作用角検出制御は、吸気バルブの作用角が設定可能な最大作用角又は最小作用角となる終端位置に設定されるように作用角可変機構を制御し、その終端位置を作用角可変機構の基準位置として作用角の絶対角度を検出するように行われる。このため、失火やノックが発生する虞のない安定した機関運転状態の下で、作用角可変機構を駆動することができ、作用角の終端位置において絶対角度を検出することができる。
以下、図1〜7を参照して、本発明に係る内燃機関のバルブ特性制御装置を具体化した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における可変バルブ機構付きのガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)の構成図である。内燃機関としてのエンジン11は複数の気筒12を有するシリンダブロック13を備え、各気筒12にはピストン14が往復移動可能に設けられる。ピストン14は、コンロッド15を介してエンジン11の下部に設けられたクランクシャフト16に連結されている。そして、ピストン14の往復運動は、コンロッド15によりクランクシャフト16の回転運動へと変換される。
シリンダブロック13の上部には、シリンダヘッド17が設けられる。シリンダヘッド17の底面とピストン14の上端面とによって囲まれた空間により燃焼室18が形成される。このシリンダヘッド17には、吸気ポート20及び排気ポート21が燃焼室18と連通するよう形成される。吸気ポート20には、スロットルバルブ22を有する吸気通路23が接続されている。エンジン11の外部の空気は、吸気ポート20、吸気通路23等を通って燃焼室18に吸入される。スロットルバルブ22は、吸気通路23の途中に回動可能に設けられるとともに、電動モータ等からなるアクチュエータ24により駆動される。吸気通路23を流れる吸気量は、スロットルバルブ22の開度に応じて調整される。排気ポート21には、図示しない排気通路が接続されており、燃焼室18で生じた排気が、排気ポート21、排気通路等を通ってエンジン11の外部へ排出される。
さらに、シリンダヘッド17には、電磁式の燃料噴射弁25が配設される。燃料噴射弁25は通電により開弁し、燃焼室18に高圧燃料を直接噴射供給する。燃料噴射弁25から噴射された燃料は、燃焼室18内に吸入された空気と混ざり合って混合気となる。シリンダヘッド17には、燃焼室18内の混合気に対して点火を行う点火プラグ26が設けられる。
また、シリンダヘッド17には、吸気ポート20及び排気ポート21をそれぞれ開閉するための機関バルブとしての吸気バルブ27及び排気バルブ28が往復移動可能に設けられる。シリンダヘッド17上部には、吸気バルブ27及び排気バルブ28を開閉駆動させるための吸気カムシャフト29及び排気カムシャフト30が回動可能に設けられる。吸気カムシャフト29及び排気カムシャフト30は、図示しないタイミングベルトによってクランクシャフト16に駆動連結されている。吸気カムシャフト29及び排気カムシャフト30の回転により、吸気バルブ27及び排気バルブ28が開閉駆動されることで、吸気ポート20及び排気ポート21と燃焼室18とが連通・遮断される。
吸気カムシャフト29及び排気カムシャフト30には、それぞれバルブタイミング可変機構31,32が設けられている。バルブタイミング可変機構31,32は、クランクシャフト16の回転位相に対する吸気カムシャフト29及び排気カムシャフト30の相対回転位相を調節して、バルブタイミングを可変設定するものである。すなわち、図2に示すように、吸気バルブ27の開弁期間(作用角)IVOTが一定に維持された状態で、開弁時期IVO及び閉弁時期IVCが進角側又は遅角側に変更され、排気バルブ28の開弁期間EVOTが一定に維持された状態で、開弁時期EVO及び閉弁時期EVCが進角側又は遅角側に変更される。バルブタイミング可変機構31,32は、油圧アクチュエータ33,34を通じて同機構31,32に作用する油圧を制御することにより駆動される。
また、吸気カムシャフト29と吸気バルブ27との間には作用角可変機構35が設けられている。作用角可変機構35は、吸気バルブ27の作用角及びリフト量を可変設定するものである。作用角可変機構35は、吸気カムシャフト29と吸気ロッカーアーム36との間に、アームアッシ37を介在させて構成される。アームアッシ37は、シリンダヘッド17に対して揺動可能に支持されるとともに、吸気カムシャフト29の回転が入力される入力ローラ38と、吸気ロッカーアーム36を揺動させる出力カム39とを有する。アームアッシ37は、内部に設けられたコントロールシャフト40が揺動軸方向(紙面と垂直方向)に駆動されることによって、入力ローラ38と出力カム39との揺動方向における相対位置を変更できるように構成されている。作用角可変機構35は、シャフト駆動機構41がコントロールシャフト40を軸方向に駆動することで動作する。コントロールシャフト40を駆動するシャフト駆動機構41の構成については後述する。
そして、作用角可変機構35の駆動により、図3に示すように、吸気バルブ27の作用角INCAMが最大作用角INCAMmaxから最小作用角INCAMminまでの間で連続的に変更される。また、この作用角INCAMの連続的な変更に同期して、吸気バルブ27の最大リフト量VLも連続的に変更される。すなわち、最大作用角INCAMmaxにおいて最大リフト量VLは上限リフト量VLmaxとなり、作用角INCAMが小さくなるほど最大リフト量VLも小さくなっていく。そして、最小作用角INCAMminにおいて最大リフト量VLは下限リフト量VLminとなる。
エンジン11にはその機関運転状態を検出するための各種センサが設けられている。例えば、クランク角センサ51によってクランクシャフト16の回転位相、すなわちクランク角が検出され、アクセルセンサ52によってアクセルペダル42の踏み込み量が検出される。また、スロットルセンサ53によってスロットルバルブ22の開度が検出され、吸入空気量センサ54によって燃焼室18に吸入される空気量が検出される。また、カム角センサ55,56によって吸気カムシャフト29及び排気カムシャフト30の回転位相、すなわち吸気バルブ27及び排気バルブ28のバルブタイミングが検出され、作用角センサ57によって吸気バルブ27の作用角INCAMが検出される。
エンジン11の各種制御は、制御手段としてのECU61によって行われる。ECU61はマイクロコンピュータを中心に構成されており、上記各センサの検出信号がそれぞれ取り込まれる。そして、それらの検出信号に基づいてECU61の中央処理装置は、メモリに記憶されているプログラムや制御データ等に従って演算処理を行い、その演算結果に基づいて各種制御を行う。例えば、上記各センサ等により検出される機関運転状態に基づいて点火プラグ26や燃料噴射弁25の駆動を制御する。また、アクセルペダル42の踏み込み量等に基づいてスロットルバルブ22の開度目標値を設定し、その設定された開度目標値となるようにスロットルバルブ22の開度制御を行う。また、吸気バルブ27及び排気バルブ28のバルブタイミングや作用角のバルブ特性が機関運転状態等に応じて所望の特性となるように、バルブタイミング可変機構31,32及び作用角可変機構35の駆動を制御する。
次に、コントロールシャフト40を軸方向に駆動するシャフト駆動機構41の構成について説明する。図4は、シャフト駆動機構41の構成を示す斜視図である。シャフト駆動機構41は、電動モータ72と、コントロールシャフト40を駆動するカム機構73と、電動モータ72の回転量を検出する作用角センサ57とを備える。
電動モータ72は、DCブラシレスモータ等により構成され、シリンダヘッド17に固定されるとともに、ECU61からの駆動信号によりモータギア72aを回転させる。モータギア72aは、カム機構73に設けられた大径ギア73aを回転させることにより、シリンダヘッド17に回転可能に支持されているカム軸73bを介して螺旋カム74の回転位相を変化させる。カム軸73bには、ストッパアーム73cが一体的に設けられており、このストッパアーム73cがシリンダヘッド17に固定されている2つのストッパ73d,73eと当接することより、螺旋カム74の回転範囲を制限している。
カム機構73は、コントロールシャフト40の一端が固定されるカムフレーム75を有している。カムフレーム75には、螺旋カム74のカム面74aと接触するローラ75aが回動可能に設けられている。カムフレーム75又はコントロールシャフト40には、コントロールシャフト40の軸方向に作用してローラ75aを螺旋カム74側へ押圧するばね力が付与されているため、ローラ75aは常に螺旋カム74のカム面74aに当接した状態に維持される。
このように構成されたシャフト駆動機構41において、電動モータ72が回転すると螺旋カム74が回転し、そのカムリフト量に応じてカムフレーム75をコントロールシャフト40の軸方向に駆動する。これにより、コントロールシャフト40が軸方向に作動して、吸気バルブ27の作用角INCAM及びリフト量VLを変化させることができる。図4からわかるように、ストッパアーム73cがストッパ73dに当接するときに、コントロールシャフト40が最もL方向に移動した状態となり、ストッパアーム73cがストッパ73eに当接するときに、コントロールシャフト40が最もR方向に移動した状態となる。
作用角センサ57は、シリンダヘッド17に固定されるとともに、内部にエンコーダを有する。カム軸73bの回転は、一体的に設けられた小径ギア73fを通じて、作用角センサ57の大径ギア57aに伝達される。これにより、作用角センサ57内部のエンコーダが回転して、そのパルス信号がECU61に入力される。ここで、ECU61は、ストッパアーム73cがストッパ73d,73eと当接する位置、すなわち作用角が最大作用角INCAMmax又は最小作用角INCAMminとなる終端位置を基準位置とし、その基準位置からのエンコーダのパルス信号をカウンタにより計数することで作用角INCAMの絶対角度を算出している。
図5にエンコーダのパルス信号とECU61のカウンタと電動モータ72との関係を示す。作用角可変機構35が基準位置にあるときにカウンタは0にセットされる。カウンタは、パルス信号の「H」から「L」への変化及び「L」から「H」への変化と、電動モータ72の回転方向との関係に基づいて、カウントアップ又はカウントダウンを行う。すなわち、電動モータ72が正転しているときはパルス信号に基づいてカウントアップを行い、電動モータ72が逆転しているときはカウントダウンを行う。ECU61は、カウンタの計数値から作用角INCAMの絶対角度を算出する。このようにして、ECU61は、基準位置からの相対移動量に基づいて作用角可変機構35の動作位置を検出し、作用角INCAMの絶対角度を検出するようにしている。
次に、吸気バルブ27のバルブ特性について説明する。図6は、吸気バルブ27のバルブタイミング及び作用角をそれぞれ変更させたときのバルブ開閉態様を示す関係図である。図6の横軸は吸気バルブ27のバルブタイミングの位相を示し、縦軸は吸気バルブ27の作用角を示す。バルブタイミング可変機構31は、吸気バルブ27のバルブタイミングを、最も進角側の位相VVTaから最も遅角側の位相VVTdまでの間の位相に可変設定することができる。一方、作用角可変機構35は、吸気バルブ27の作用角を最大作用角INCAMmaxから最小作用角INCAMminまでの間の作用角に可変設定することができる。
図6の4隅の位置A,B,C,Dには、その位置における吸気バルブ27の開弁時期及び閉弁時期を示すダイヤグラムを示している。例えば、位置Aは、バルブタイミングが最も進角側の位相VVTaに設定され且つ作用角が最も大きくなる最大作用角INCAMmaxに設定される位置であり、開弁時期IVOが吸気上死点TDC以前となるとともに閉弁時期IVCが吸気下死点BDC以降となるようなバルブ開閉態様を有する。また、位置Dは、バルブタイミングが最も遅角側の位相VVTdに設定され且つ作用角が最も小さくなる最小作用角INCAMminに設定される位置であり、開弁時期IVOが吸気上死点TDC以降となるとともに閉弁時期IVCがほぼ吸気下死点BDCと一致するようなバルブ開閉態様を有する。
図6に示すように、吸気バルブ27は、バルブタイミングの位相が進角側に設定されるほど、また作用角が大きくなるように設定されるほど開弁時期IVOが早くなる。すなわち、図の左上に近づくほど吸気バルブ27の開弁時期IVOが早まり、位置Aにおいて開弁時期IVOが最も早くなる。このため、位置Aに近接する領域Eにおいては、バルブオーバーラップ量が大きくなり、内部EGR量が増加して失火し易いバルブ開閉態様となる。
また、図6に示すように、吸気バルブ27は、バルブタイミングの位相が遅角側に設定されるほど、また作用角が小さくなるように設定されるほど開弁時期IVOが遅くなり、その開弁時期IVOが吸気上死点TDC以降となる。すなわち、図の右下に近づくほど吸気バルブ27の開弁時期IVOが遅くなり、位置Dにおいて開弁時期IVOが最も遅くなる。このため、位置Dに近接する領域Fにおいては、吸気バルブ27の開弁時期IVOが吸気上死点TDC以降となるため、開弁時における燃焼室の負圧が大きくなり、空気の流入速度が大きくなる。開弁時にはリフト量が小さく吸気バルブ27近傍で気流が大きく曲げられるため、気流方向の変化に起因する熱エネルギの発生量が空気の流入速度の増大によってより一層増加することとなり、燃焼室18内の空気の温度が上昇する。また、領域Fにおいては、吸気バルブ27の閉弁時期IVCが吸気下死点BDCに近づくため、エンジン11の圧縮工程における実質的な圧縮比が高くなり、混合気の燃焼時における燃焼室18内の圧力が上昇する。従って、領域Fにおいては、混合気の燃焼時における燃焼室18内の温度及び圧力が上昇してノックし易いバルブ開閉態様となる。
ここで、通常運転時におけるバルブ開閉態様を図6中に示す。車両走行時は実線Gで示すようなバルブ開閉態様をとる。エンジン11が低負荷のときは、燃焼室18に吸入する空気量を制限し、スロットルバルブ22の開度制御によって生ずるポンピングロスを小さくして燃費の向上を図るため、位置Cに近いバルブ開閉態様をとる。エンジン11が高負荷のときは、吸気充填効率を向上させて大きな機関出力を確保するために位置Bに近いバルブ開閉態様をとる。また、位置Cはアイドル時のバルブ開閉態様であり、位置Hは始動時及び停止時のバルブ開閉態様である。
このようにして、ECU61は、失火し易いバルブ開閉態様又はノックし易いバルブ開閉態様とならないようにするとともに、機関運転状態に応じて最適なバルブ開閉態様となるように、バルブタイミング可変機構31及び作用角可変機構35の駆動を制御している。
ところで、作用角可変機構35の駆動中において、ECU61への電源供給が瞬断されるような場合、又は電気ノイズ等により作用角センサ57からのパルス信号を把握できないような場合には、その期間中にパルス信号を検出できないため、カウンタの計数値が不正確となる。このようにして、カウンタの計数値が不正確となる、すなわち相対移動量が不正確となると、作用角可変機構35の動作位置が不明となり、吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明となってしまう。このとき、作用角可変機構35の基準位置を検出するために、作用角が最大作用角INCAMmax又は最小作用角INCAMminとなるように作用角可変機構35を駆動すると、駆動中の作用角とバルブタイミングとの関係によっては、失火し易いバルブ開閉態様又はノックし易いバルブ開閉態様となってしまう虞がある。このため、ECU61は、吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明となった場合に、失火し易いバルブ開閉態様又はノックし易いバルブ開閉態様とならないように、以下のような制御を行う。
図7のフローチャートは、ECU61によって行われるバルブ開閉態様制御ルーチンを示している。ECU61は、作用角可変機構35の駆動中に、このバルブ開閉態様制御ルーチンを所定タイミングごとに繰り返し行う。
バルブ開閉態様制御ルーチンが開始されると、ECU61は、吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明か否かを判定する(ステップS110)。このステップでは、ECU61への電源供給が瞬断される等により、作用角センサ57から入力されるパルス信号を計数できない期間があったか否かを判断する。パルス信号を計数できない期間があるときは、その後に計数を開始してもパルス信号の計数値が不正確であると想定される。このため、パルス信号を計数できない期間があったことを以って、作用角の絶対角度が不明である旨の判定をする。ステップS110で、吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明でないと判定されたときは、作用角可変機構35の制御が可能であるため、通常運転を継続して行う(ステップS170)。
ステップS110で、吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明であると判定されたときは、ECU61は、作用角可変機構35の駆動を停止させる(ステップS120)。これにより、作用角の絶対角度が不明のまま作用角可変機構35が駆動されて、失火し易いバルブ開閉態様又はノックし易いバルブ開閉態様となってしまうことを回避している。そして、失火位相推定手段としてのECU61は、失火が発生する可能性のある吸気バルブ27のバルブタイミングの位相範囲を推定する(ステップS130)。このステップでは、吸気バルブ27の作用角との関係から求められるバルブオーバーラップ量に基づいて、失火が発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲を推定する。バルブ開閉態様が図6の領域Eにあるときは、バルブオーバーラップ量が大きくなり失火し易いバルブ開閉態様となるため、吸気バルブ27のバルブタイミングの位相が進角側の位相範囲Iにあるときに、失火の可能性があると推定する。
次いで、ノック位相推定手段としてのECU61は、ノックが発生する可能性のある吸気バルブ27のバルブタイミングの位相範囲を推定する(ステップS140)。このステップでは、吸気バルブ27の作用角との関係から求められる吸気バルブ27の開弁時期に基づいて、ノックが発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲を推定する。バルブ開閉態様が図6の領域Fにあるときは、上述のようにノックし易いバルブ開閉態様となるため、吸気バルブ27のバルブタイミングの位相が遅角側の位相範囲Jにあるときに、ノックの可能性があると推定する。
次いで、ECU61は、吸気バルブ27のバルブタイミングの位相が位相範囲I以外で且つ位相範囲J以外の中間位相範囲Kとなるようにバルブタイミング可変機構31を駆動する(ステップS150)。図6に示すように、吸気バルブ27のバルブタイミングの位相が中間位相範囲Kとなるようにすると、吸気バルブ27の作用角の大きさにかかわらず、失火やノックの発生を抑えた機関運転状態とすることができる。
次いで、ECU61は、吸気バルブ27の作用角の絶対角度を検出するための作用角検出制御を実行する(ステップS160)。作用角検出制御が実行されると、まず、吸気バルブ27の作用角が最大作用角INCAMmax又は最小作用角INCAMminとなるように作用角可変機構35が駆動される。そして、その位置を基準位置として作用角センサ57から入力されるパルス信号の計数が開始される。このように作用角検出制御が行われる際には、ステップS150の処理によって、吸気バルブ27の作用角を変更しても失火やノックが発生する虞のない安定した機関運転状態となっている。このため、作用角検出制御を安全に行うことができる。
ここで、ECU61は、ステップS120で作用角可変機構35の駆動を停止させてから、ステップS160で作用角検出制御を行うまでの間、作用角可変機構35を駆動停止状態にしている。これは、バルブタイミングの変更中に作用角が変更されて、失火やノックの発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを回避するためである。
ECU61は、作用角検出制御を実行して作用角の絶対角度を検出した後に、エンジン11を通常運転の状態に戻す(ステップS170)。そして、このバルブ開閉態様制御ルーチンを終了させる。
以上のようにして、吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明となったときに、失火し易いバルブ開閉態様又はノックし易いバルブ開閉態様とならないように、バルブタイミング可変機構31及び作用角可変機構35の駆動を制御することができる。また、失火し易いバルブ開閉態様又はノックし易いバルブ開閉態様とならないような機関運転状態の下で、作用角検出制御を安全に行うことができる。そして、吸気バルブ27の作用角の絶対角度を検出することにより、エンジン11を通常運転の状態に戻すことができる。
上記実施形態のバルブ特性制御装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、作用角可変機構35により設定される吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明であるときは、吸気バルブ27のバルブタイミングが中間位相範囲Kとなるようにバルブタイミング可変機構31,32を駆動する。このため、吸気バルブ27が領域Eや領域Fのようなバルブ開閉態様となることを抑止することができ、失火やノックの発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを抑制することができる。すなわち、吸気バルブ27のバルブタイミングが中間位相範囲Kとなるようにすると、吸気バルブ27の作用角の大きさにかかわらず、失火やノックの発生を抑えた機関運転状態とすることができる。
(2)上記実施形態では、吸気バルブ27の作用角との関係から求められるバルブオーバーラップ量に基づいて、失火が発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲Iを推定する。そして、吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明であるときに、吸気バルブ27のバルブタイミングが位相範囲I以外の位相となるようにするため、吸気バルブ27が失火の発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを抑制することができる。また、バルブオーバラップ量に基づいて失火が発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲を推定するため、内部EGR量の増加に起因する失火の発生を好適に推定することができる。
(3)上記実施形態では、吸気バルブ27の作用角との関係から求められる吸気バルブ27の開弁時期IVOに基づいて、ノックが発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲Jを推定する。そして、吸気バルブ27の作用角の絶対角度が不明であるときに、吸気バルブ27のバルブタイミングが位相範囲J以外の位相となるようにするため、吸気バルブ27がノックの発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを抑制することができる。また、吸気バルブ27の開弁時期IVOに基づいてノックが発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲を推定するため、開弁時期IVOが遅くなり混合気の燃焼時における燃焼室18の温度及び圧力が上昇することに起因するノックの発生を好適に推定することができる。
(4)上記実施形態では、バルブ開閉態様制御ルーチンのステップS120で作用角可変機構35の駆動を停止させてから、ステップS160で作用角検出制御を行うまでの間、作用角可変機構35を駆動停止状態にしている。このため、ステップS150におけるバルブタイミング可変機構31の駆動中に吸気バルブ27の作用角が変更されて、失火やノックの発生し易いバルブ開閉態様となってしまうことを回避することができる。
(5)上記実施形態では、作用角検出制御が実行されると、吸気バルブ27の作用角が最大作用角INCAMmax又は最小作用角INCAMminとなるように作用角可変機構35が駆動されて基準位置が検出される。このように作用角可変機構35が駆動される際には、バルブ開閉態様制御ルーチンのステップS150の処理によって、吸気バルブ27の作用角を変更しても失火やノックが発生する虞のない安定した機関運転状態となっているため、作用角検出制御を安全に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、吸気バルブ27の作用角との関係から求められるバルブオーバーラップ量に基づいて、失火が発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲Iを推定しているが、空燃費等の機関運転状態との関係、失火が発生した経歴からの学習値等を加味して位相範囲Iを推定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、吸気バルブ27の作用角との関係から求められる吸気バルブ27の開弁時期IVOに基づいて、ノックが発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲Jを推定しているが、点火時期等の機関運転状態との関係、ノックが発生した経歴からの学習値等を加味して位相範囲Jを推定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、失火が発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲I及びノックが発生する可能性のあるバルブタイミングの位相範囲Jを推定して、バルブタイミング可変機構31を駆動制御しているが、位相範囲I及び位相範囲Jのいずれかのみを推定してバルブタイミング可変機構31を駆動制御するようにしてもよい。
・上記実施形態では、失火し易いバルブ開閉態様とならないように、吸気バルブ27のバルブタイミングを制御するようにしているが、排気バルブ28のバルブタイミングについてもバルブオーバーラップ量に基づいて失火の可能性のある位相範囲を推定し、その範囲外となるようにバルブタイミング可変機構32を駆動するようにしてもよい。
・上記実施形態では、作用角可変機構35の基準位置を、作用角が最大作用角INCAMmax又は最小作用角INCAMminとなる位置、すなわちシャフト駆動機構41のストッパアーム73cがストッパ73d,73eと当接する位置としているが、他の中間位置を検出して、その位置を基準位置としてもよい。また、基準位置を複数箇所設けて、各位置からの相対移動量に基づいて作用角可変機構35の動作位置を検出するようにしてもよい。基準位置を複数箇所設けると、動作位置の検出精度を向上させることができる。
・上記実施形態では、作用角センサ57は、電動モータ72の回転量に対応したエンコーダの回転量を検出するようにしているが、電動モータ72により駆動される可動部材の相対移動量を検出するものであればよい。例えば、コントロールシャフト40の軸方向の相対移動量を直接検出するように構成してもよい。
・上記実施形態では、作用角可変機構35は、アームアッシ37の入力ローラ38と出力カム39との相対位置を変更して作用角を可変設定するように構成されているが、異なる構成の作用角可変機構を用いてもよい。例えば、吸気カムシャフトの吸気カムを軸方向にカム形状が変化する立体カムとして、吸気カムシャフトを軸方向に変位させることで作用角を可変設定するような作用角可変機構を用いてもよい。
・上記実施形態では、電動モータ72により作用角可変機構35を駆動するように構成しているが、電動モータ以外のアクチュエータ、例えば油圧アクチュエータにより作用角可変機構35を駆動するように構成してもよい。
・上記実施形態は、吸気バルブ27の作用角を可変設定する作用角可変機構35を備えるエンジン11に本発明を適用したものであるが、排気バルブ28の作用角を可変設定する作用角可変機構を備えるエンジンについても、同様な原理を用いて本発明を適用することができる。
本実施形態におけるエンジンの構成図。 バルブタイミングの変更態様を示す模式図。 吸気バルブの作用角及び最大リフト量の変更態様を示す模式図。 シャフト駆動機構の構成を示す斜視図。 エンコーダのパルス信号とECUのカウンタと電動モータとの関係図。 吸気バルブのバルブタイミング及び作用角をそれぞれ変更させたときのバルブ開閉態様を示す関係図。 バルブ開閉態様制御ルーチンのフローチャート。
符号の説明
11…エンジン、18…燃焼室、20…吸気ポート、21…排気ポート、27…吸気バルブ、28…排気バルブ、29…吸気カムシャフト、30…排気カムシャフト、31,32…バルブタイミング可変機構、35…作用角可変機構、37…アームアッシ、40…コントロールシャフト、41…シャフト駆動機構、57…作用角センサ、61…ECU、72…電動モータ、73…カム機構。

Claims (8)

  1. 機関バルブのバルブタイミングを可変設定するバルブタイミング可変機構と、基準位置からの相対移動量に基づいて動作位置が検出される機構であって吸気バルブの作用角を可変設定する作用角可変機構とを備え、前記バルブタイミング可変機構と前記作用角可変機構とを併用して機関バルブのバルブ特性を制御する内燃機関のバルブ特性制御装置において、
    前記作用角可変機構により設定される吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、吸気バルブのバルブタイミングの位相が所定の中間位相範囲となるように前記バルブタイミング可変機構を制御する制御手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
  2. 機関バルブのバルブタイミングを可変設定するバルブタイミング可変機構と、基準位置からの相対移動量に基づいて動作位置が検出される機構であって吸気バルブの作用角を可変設定する作用角可変機構とを備え、前記バルブタイミング可変機構と前記作用角可変機構とを併用して機関バルブのバルブ特性を制御する内燃機関のバルブ特性制御装置において、
    失火が発生する可能性のある機関バルブのバルブタイミングの位相範囲を、少なくとも吸気バルブの作用角との関係に基づいて推定する失火位相推定手段と、
    前記作用角可変機構により設定される吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、機関バルブのバルブタイミングが前記推定される位相範囲以外の位相となるように前記バルブタイミング可変機構を制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、
    前記失火位相推定手段は、吸気バルブと排気バルブとのバルブオーバラップ量に基づいて失火が発生する可能性のある前記位相範囲を推定する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、
    ノックが発生する可能性のある吸気バルブのバルブタイミングの位相範囲を、少なくとも吸気バルブの作用角との関係に基づいて推定するノック位相推定手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記作用角可変機構により設定される吸気バルブの作用角の絶対角度が不明であるときに、吸気バルブのバルブタイミングが前記推定される位相範囲以外の位相となるように前記バルブタイミング可変機構を制御する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、
    前記ノック位相推定手段は、吸気バルブの開弁時期に基づいてノックが発生する可能性のある前記位相範囲を推定する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、
    前記制御手段は、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときの前記バルブタイミング可変機構の制御中に、前記作用角可変機構を駆動停止状態とする
    ことを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、
    前記制御手段は、吸気バルブの作用角の絶対角度が不明となったときの前記バルブタイミング可変機構の制御後に、吸気バルブの作用角の絶対角度を検出するための作用角検出制御を実行する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関のバルブ特性制御装置において、
    前記作用角検出制御は、吸気バルブの作用角が設定可能な最大作用角又は最小作用角となる終端位置に設定されるように前記作用角可変機構を制御し、前記終端位置を前記作用角可変機構の基準位置とするように行われる
    ことを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
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