JP2007182814A - 噴口の加工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン1の噴射ノズル50における噴口58の加工方法であって、前記噴口58にピン61を挿入した状態で、流体研磨を行うこと、を特徴とする噴口58の加工方法である。
【選択図】図4
Description
従来より、燃料噴射ノズルの噴口の加工方法としては、特許文献1または特許文献2に示されているように、流体研磨による加工方法が公知となっており、広く実施されている。
この流体研磨による加工方法によれば、噴口の入口形状を高精度に調整し滑らかな連続面を成形することが出来るため、噴射特性のばらつきが少ない燃料噴射ノズルを製造することが出来るようになっている。
また、従来の加工方法は、噴口の入口形状改善に寄与するものであり、噴口の内壁面や出口形状を調整することが出来なかった。
そのため、従来の加工方法では燃料噴射特性が最適となるような噴口形状に調整することが出来なかった。
そこで本発明では、以上のような現状を鑑み、燃料噴射ノズルの噴口形状を制御可能とする流体研磨による加工方法を提供するものである。
これにより、燃焼が最適になるように噴霧の形状を調整することが出来る。
これにより、燃焼が最適になるように噴霧の形状を調整することが出来る。
まず、本発明を適用に係るエンジン1の全体構成について、図1を用いて説明する。
尚、以下においては、図1における図面の上下方向をエンジン1の上下方向として説明をする。
また、シリンダヘッド4の側面には、吸気口(吸気マニホールド)19および排気口(排気マニホールド)20が形成されており、前記吸気弁に空気を供給したり、前記排気弁から排出される排気ガスを機外に放出するようにしている。
前記燃料噴射ポンプ21の下方には、潤滑油ポンプ26が配設されており、オイルパン5に貯溜した潤滑油を汲み上げて、シリンダブロック3壁内の図示しない油路等を介して各部に供給し、潤滑油を循環させてエンジン1内部の潤滑を行うようにしている。
また、反対側の側部にはセルモータ27が配設されており、エンジン1の始動をスイッチ等を押すだけで容易にできるように構成している。
以上が、本発明に係るエンジン1の全体構成についての説明である。
図2に示す如く、燃料噴射弁18は、噴射ノズル50、接続部材51、ノズルホルダー52、ナット53、ニードル弁54、ロッド55、ロッドホルダー56、ノズルスプリング57等により構成されている。
また、ノズルホルダー52の上部側面には、燃料噴射ポンプ21から燃料が供給される燃料供給口52fが形成されている。
接続部材51は、前記袋ナット53内で前記ネジ部51aにより螺合され前記噴射ノズル50を押さえ込み、噴射ノズル50およびナット53を一体化させるとともに、前記噴射ノズル50およびノズルホルダー52の燃料路50b・52bを連通させるように構成している。また、接続部材51の下面および上面には、前記燃料路50b・52bの位置ずれを防止する位置決め孔51d・51eが穿設されており、該位置決め孔51d・51e内に位置決めピン60・63を嵌装し、前記噴射ノズル50およびノズルホルダー52に対応して穿設された位置決め孔50d・52dと継合させることにより燃料路50b・52bが位置ずれすることなく連通させるように構成している。
また、燃料の供給圧力が上昇してくると、前記ニードル弁54の略中央部に形成された傾斜部54aが燃料により押圧され、前記ノズルスプリング57による付勢力に対する上向きの抗力が作用し、前記ニードル弁54を持ち上げようとする。
このとき、前記抗力がノズルスプリング57による付勢力を上回った場合には、前記噴口58へと前記燃料路51bが流通可能な状態となり、燃料が供給されるように構成している。
このように、燃料噴射弁18は、燃料の噴射量を燃料の供給圧力に応じて自動的に調整する機構を備えている。
以上が、本発明の要部である燃料噴射弁18の説明である。
図3に示す如く、噴射ノズル50の先端には噴口58が穿設されている。本実施例では軸方向(上下方向)に対して傾斜して噴口58が穿設される例を示したが、噴口58が穿設される向きを限定するものではない。
このような場合、これまでの流体研磨加工方法は、噴射ノズル50の内側(空隙部50a側)からスラリー状の研磨材を高圧で注入し、噴口58から前記研磨材を噴出させることにより、噴口58の入口部にR加工を施すようにしたものであった。
前記研磨材としては、潤滑油と砥粒を混合したものを使用し、砥粒の番手、混合比率、温度、流通時間および流通圧力等を調整することにより、加工対象部の研磨量や表面粗さを調整することができる。
噴口58の入口部の加工においては、ピン61を挿入した状態で流体研磨加工を施すと、ピン61と入口部との間の隙間が広い箇所は研磨材の流量が多くなり研磨加工量を大きくすることができ、逆にピン61と入口部との間の隙間が狭い箇所は研磨材の流量が少なくなり研磨加工量を少なくすることができる。
また、噴口58の内壁面においても同様に、ピン61を挿入した状態で流体研磨加工を施すと、ピン61と内壁面との間の隙間が広い箇所は研磨加工量を大きくすることができ、逆にピン61と内壁面との間の隙間が狭い箇所は研磨加工量を少なくすることができる。
本実施例では、断面形状が円のピン61を噴口58を貫通して、上側の隙間が小さく、下側の隙間が大きくなるように配置している。この状態で研磨材を空隙部50a上部より流すことにより、噴口58の入口部が曲面状(R状)に加工され、噴口58の内壁の断面形状は下側が膨らんだ略楕円状に加工されることになる。
さらに、挿入するピン61の径・断面形状・材質等を調整することによっても、加工対象部の研磨量や研磨後の形状等を調整することができる。例えば、ピン61の断面形状を楕円としたり、上下左右方向の隙間を調整したりすることにより、加工後の形状を変更できる。
噴口58の出口部の加工においては、段付ピン62は先端の直径が本体の直径よりも小さくして噴口58の直径よりも小さくし、本体の直径は噴口58の直径よりも大きく構成し、先端の突出長さは直径と略同じ程度して段部を形成する。そして、該段付ピン62を噴口58の外側(下方)から挿入して、段付ピン62先端部外周と噴口58内周、及び、段付ピン62の段面と噴口58出口外側面との間にそれぞれ所定の隙間を形成した状態で流体研磨加工を施すと、段付ピン62と出口部との間の隙間が広い箇所は研磨加工量を大きくすることができ、逆に段付ピン62と出口部との間の隙間が狭い箇所は研磨加工量を少なくすることができる。こうして、噴口58出口部を曲面状(R状)に加工することができる。
また、この場合でも挿入する段付ピン62の径・断面形状・材質等を調整することによって、加工対象部の研磨量や研磨後の形状等を調整することができる。例えば、ピン62先端を円柱とする代わりに円錐状に構成したり、段部を斜面にしたりすることもできる。
これにより、噴口58の研磨量を制御することが出来るのである。
これにより、噴口58入口周囲のR加工量を均一にしたり、または不均一にしたりすることが出来るのである。
これにより、噴口58の断面を均一にしたり、または不均一にしたり出来、燃焼が最適になるように噴霧の形状を調整することが出来るのである。
これにより、噴口58出口部の研磨量を制御することが出来るのである。
これにより、噴口58出口周囲のR加工量を均一にしたり、または不均一にしたりすることが出来、燃焼が最適になるように噴霧の形状を調整することが出来るのである。
50 噴射ノズル
58 噴口
61 ピン
Claims (5)
- エンジンの燃料噴射ノズルにおける噴口の加工方法であって、
前記噴口にピンを挿入した状態で、流体研磨を行うこと、
を特徴とする、噴口の加工方法。 - 請求項1記載の噴口の加工方法において、
噴口入口部の研磨量を、前記ピンと前記噴口入口部との隙間量によって調整すること、
を特徴とする、噴口の加工方法。 - 請求項1記載の噴口の加工方法において、
噴口内壁面の研磨量を、前記ピンと前記噴口内壁面との隙間量によって調整すること、
を特徴とする、噴口の加工方法。 - エンジンの燃料噴射ノズルにおける噴口の加工方法であって、
噴口出口部に段付ピンを挿入した状態で、流体研磨を行うこと、
を特徴とする、噴口の加工方法。 - 請求項4記載の噴口の加工方法において、
前記噴口出口部の研磨量を、前記段付ピンと前記噴口出口部との隙間量によって調整すること、
を特徴とする、噴口の加工方法。
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JP2016003627A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 株式会社デンソー | ノズルボディの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005536362A (ja) * | 2002-07-04 | 2005-12-02 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 構成部品の縁部に液体浸食で丸味付けするための方法及び装置 |
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