JP2007182115A - 燃料タンクユニット - Google Patents

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吉晴 松下
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Abstract

【課題】本願発明の目的は、燃料タンクを分割式にすることにより、タンク並びに部品を標準化し、且つ低コストの燃料タンクユニットを提供すること。
【解決手段】下部に少なくとも1個の燃料用連通口を有し、上部に少なくとも1個の空気用連通口を有する燃料タンクを、2個以上組み合わせる燃料タンクユニットであって、前記各燃料タンクは、前記燃料用連通口及び前記空気用連通口を連通し、前記各燃料タンク内の燃料及び空気の流通を可能にする燃料タンクユニット。
【選択図】図1

Description

本願発明は、自動車等の燃料供給系に設けられる燃料タンクに関し、特に燃料タンクを複数に分割してなる燃料タンクユニットに関する。
一般に、自動車等の燃料供給系には燃料タンクが設けられる。燃料タンクは燃料を蓄え、蓄えた燃料を必要量エンジンに送る一種の容器であり、樹脂製或いは金属製のものがある。
ところで、自動車用の燃料タンクは、エンジンの排気量の増大化ないし長距離走行の要望に答えるため大型化の傾向にある。一方、自動車は車室空間を広くし、且つできるだけコンパクトにしたい等の要望があり、燃料タンクは、車室底部の空いた空間に取り付けられることが多く、その形状は、X及びY方向には大きくZ方向には小さいという圧力変動の影響を受けやすい扁平な容器形状のものが多く採用されるようになっている。
図9に従来の自動車用の燃料タンクの一例を示す。燃料タンク1は、X及びY方向には大きくZ方向には小さい扁平な容器形状を有する樹脂製或いは金属製部品である。燃料タンク1には、燃料を供給するためのフィラーパイプ2が設けられる。また、空間を有効利用するために燃料タンク1内には、燃料ポンプ3が配置されており、黒塗りの矢印で示すように、燃料をサクションフィルタ4を介して吸い込み、図示しないエンジンに送る。
更に、燃料タンク1内には、燃料タンク1内の蒸発ガス及び燃料液面を制御するための満タン制御弁5及び燃料流出を防止する燃料遮断弁6が設けられる。満タン制御弁5及び燃料遮断弁6は、キャニスタ12に連通されており、燃料タンク1内の蒸発ガスを破線矢印で示すようにキャニスタ12に送ったり、燃料タンク1内を通気したりし、更に満タン制御弁5は、満タン時に閉鎖され燃料がキャニスタ12に流出するのを防止する。燃料レベルゲージ7は、燃料タンク1内の燃料量を検知するもので、その検知データは、運転席に設けられる燃料計で燃料タンク1内の燃料量を表示するために用いられる(特許文献1参照)。また、従来の多くの燃料タンク1は、燃料タンクの底部に凹み10を設け、この凹み10にバンド11を装着して車体に取り付けている。
ところで、従来の燃料タンク1は、自動車によりその大きさ並びに形状が異なり、それに応じて燃料タンクに取り付ける部品も対応を求められていた。燃料タンクに取り付けられる部品のうち、燃料ポンプ3、満タン制御弁5及び燃料遮断弁6は、比較的同じようなものが用いられており、標準化が容易であるが、サクションフィルタ4及び燃料レベルゲージ7は、燃料タンク1の大きさ並びに形状に適したものが用いられており、共通化は困難な状態にある。
また、前記燃料ポンプ3は、上記したように比較的標準化は容易な部品であるが、燃料タンク1の上面に取り付けるとともに、その上流側に配置されるサクションフィルタ4は、燃料タンクの底部に位置させる必要があるため、燃料ポンプ3上流側に燃料タンク1の大きさ並びに形状に対応した長さの連結管3aを介してサクションフィルタ4を取り付けており、結果的に標準化は困難であった。更に、例え、燃料タンク1に対応した燃料ポンプ3及び連結管3aを用いたとしても、燃料タンク1の大型化に伴い燃料タンク1内で生じる圧力変動により燃料タンク1が大きく変形し、燃料ポンプ3或いは連結管3aが破損する等の恐れがあった。
このような弊害を防止するために、図9に示すように、連結管3aを伸縮自在な大小2重管にし、高さ調整用スプリング9を設けることにより、大きさ並びに形状が異なる燃料タンクに対しても燃料ポンプを共通化できるようにするとともに、例え燃料タンク1が圧力変動等により変形したとしてもその変形に対応することができるようにしたものが既に提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、従来の燃料タンクは、以下のような問題を有している。
(1)燃料ポンプ3に伸縮自在な大小2重管からなる連結管3a、及び高さ調整用スプリング9を設けることは、ポンプユニットの標準化が困難になり、部品点数が増大し、製造コストが高騰する。
(2)同車種で仕向地が中国、アフリカ等の無給油状態で走行距離が長くなるような地域の場合、燃料タンクをより大型化することが必要になるが、燃料タンクを大型化することは、金型を特別に製作する必要がある等、製造コストが高騰し容易に対応できない。
(3)車が急停止した時等、燃料タンク内の燃料が慣性により一方側へ急激に移動するが、移動方向に燃料ポンプがある場合、燃料ポンプに大きな衝撃荷重がかかり、燃料ポンプ、ポンプ支持部材或いは高さ調整用スプリング9が変形する恐れがある。
(4)車が旋回、急発進、急停車した場合、燃料液面が大きく変動し、燃料蒸発ガス量が多くなるため、キャニスタをより大きくする必要があり、その結果、製造コストが高騰する。
(5)燃料タンクの大型化及び大重量化により、燃料タンクの車体への取り付け時、燃料タンク搬送用等の整備が必要となり、その結果、製造コストアップの要因となる。また、修理或いは廃車時の燃料タンクの取り外しも困難になる。
(6)燃料タンクが樹脂製或いは金属製ともに、大型の成形機或いはプレス機が必要になり、その結果、製造コストが高騰する。
(7)燃料タンク傾斜時の液面変動は、燃料タンクの中央が最小になることに鑑み、満タン制御弁の設置位置は、燃料タンクの中央が好ましいが、燃料タンク上面の複雑な配管及び周辺部品との干渉により中央設置が困難になる。
(8)サクションフィルタ及び燃料レベルゲージは、車種毎の専用形状であり、標準化が困難である。
(9)燃料タンクをバンドにより吊る形式のものでは、タンク底部に形成される凹みと凹みとの間に燃料が溜まる部分が生じるため、燃料ポンプで溜まった燃料が吸引できなくなる。
特開2001−130271 特開2000−18113
本願発明の目的は、上記問題を解決することであり、特に燃料タンクを分割式にすることにより、タンク並びに部品を標準化し、且つ低コストの燃料タンクユニットを提供することである。
上記目的を達成するため、本願発明は、以下のような構成を採用してなる。
請求項1に係る発明においては、下部に少なくとも1個の燃料用連通口を有し、上部に少なくとも1個の空気用連通口を有する燃料タンクを、2個以上組み合わせる燃料タンクユニットであって、前記各燃料タンクは、前記燃料用連通口及び前記空気用連通口を連通し、前記各燃料タンク内の燃料及び空気の流通を可能にする構成。
そしてこのような構成により、各燃料タンクを数種類の小型のものに標準化でき、高さ調整用スプリングも不要にすることもできる。また、各燃料タンクを繋ぎ合わせることにより大型化が可能になり、液面変動に起因した衝撃力が低下し、燃料蒸発ガスの発生も低下する。更に、燃料タンクの取り付け、取り外しが容易になり、満タン制御弁の燃料タンク中央への取り付けが容易になるとともに、サクションフィルタ及び燃料レベルゲージの標準化が容易になる。
請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、少なくとも1つの燃料タンクにポンプユニットまたはフィラーパイプを設ける構成。そしてこのような構成により、例え各燃料タンクが小型化されたとしても従来用いられている部品の取り付けは容易になる。
請求項3に係る発明においては、請求項1に係る発明において、各燃料タンクの底部は、段差が設けられ、最も低い燃料タンクにポンプユニットを設け、最も高い燃料タンクにフィラーパイプを設ける構成。そしてこのような構成により、燃料ポンプによる燃料タンク内のほぼ全ての燃料の吸引が容易になる。なお、この段差は、各燃料タンクを取り付けた場合の底部間の差をいう。
請求項4に係る発明においては、請求項1ないし3いずれか一に記載の発明において、前記燃料用連通口は、可撓性の連結ホースにより連結される構成。そしてこのような構成により、各燃料タンクの連結が容易になる。
請求項5に係る発明においては、請求項1ないし4いずれか一に記載の発明において、前記空気用連通口は、満タン制御弁または燃料制御弁を介してキャニスタへ連通する構成。そしてこのような構成により、各燃料タンクから発生する燃料蒸発ガスをより確実にキャニスタに送る。
請求項6に係る発明においては、請求項1ないし5いずれか一に記載の発明において、前記燃料タンクにフランジを設け、該フランジを介して前記燃料タンクを取り付ける構成。そしてこのような構成により、燃料タンク底部での燃料溜まりがなくなる。
請求項1に係る発明においては、燃料タンクを2個以上組み合わせるとともに、各燃料タンクの燃料用連通口及び空気用連通口を連通し、各燃料タンク内の燃料及び空気を流通可能にすることにより、各燃料タンクを数種類の小型のものとして標準化することができるため、製造コストを下げることができ、且つ、液面変動に起因する衝撃力を低下することができるとともに、燃料蒸発ガスの発生量をも低減することができる。
また、各燃料タンクを必要に応じて容易に大型化することができるため、例えば、長距離走行する仕向地向けのものにも容易に対応することができる。更に、各燃料タンクを小型軽量化することができるため、各燃料タンクの取り付け、取り外しを容易に行うことができる。更にまた、燃料タンクの中央に満タン制御弁を容易に取り付けることができ、燃料ポンプ、サクションフィルタ及び燃料レベルゲージを標準化することができる。そして、高さ調整用スプリングを不要にすることができるため、製造コストをより低減することができる。更にまた、燃料タンクに石等が当たり破損したとしても破損した燃料タンクのみを交換するだけで済むため維持コストをも低減することができる。
請求項2に係る発明においては、少なくとも1つの燃料タンクにポンプユニットまたはフィラーパイプを設けることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、例え各燃料タンクが小型化されたとしても従来用いられている部品を全て用いることができるとともに、各部品の取り付けを容易に行うことができる。
請求項3に係る発明においては、各燃料タンクの底部は、段差が設けられ、最も低い燃料タンクにポンプユニットを設け、最も高い燃料タンクにフィラーパイプを設けることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、燃料タンク内のほぼ全ての燃料を燃料ポンプにより吸い上げることができるようになるため、燃料タンクの信頼性を損なうことはない。
請求項4に係る発明においては、各燃料用連通口を可撓性の連結ホースで連結することにより、請求項1ないし3いずれか一に記載の発明の効果に加え、各燃料タンクの連結を容易に行うことができ、且つ、車体への取り付けを容易にすることができる。
請求項5に係る発明においては、空気用連通口を満タン制御弁または燃料制御弁を介してキャニスタへ連通することにより、請求項1ないし4いずれか一に記載の発明の効果に加え、各燃料タンクの通気をより確実に行うことができるとともに、各燃料タンクから発生する燃料蒸発ガスをより確実にキャニスタに吸着することができ、燃料タンクの信頼性を向上することができる。
請求項6に係る発明においては、燃料タンクにフランジを設け、該フランジを介して燃料タンクを取り付けることにより、請求項1ないし5いずれか一に記載の発明の効果に加え、取付バンド等の特殊な取付部品を廃止しビスでの取り付けが可能になるため、それだけ製造コストをより低減することができ、更に、燃料タンク底部での燃料溜まりがなくなるため、それだけ燃料タンクの信頼性をより向上することができる。
図1は燃料タンクを3個組み合わせた燃料タンクユニットの断面図を示し、図2及び図3は各燃料タンクの底部に段差並びに傾斜を設けた燃料タンクユニットの断面図を示す。本願発明の燃料タンクユニットは、自動車、建機、フォークリフト及び発電機等のどのような用途の燃料系に用いられるものでも良いが、以下においては、自動車用の燃料系に用いられるものについて説明する。
燃料タンクユニット20は、2個以上の燃料タンクからなる。図1に示すものは、3個の燃料タンク20a〜cから構成される。各燃料タンク20a〜cは、ほぼ同形の筒体形状からなる樹脂製或いは金属製部材であり、その高さは車体の底部にも取り付け可能な大きさが好ましい。
各燃料タンク20a〜cは、本体部及び蓋部からなるとともに、各本体部の底部にはほぼ水平方向に開口した連通口が形成される。即ち、燃料タンク20aは、燃料を溜める本体部21aと、本体部21aの上部開口を閉蓋する蓋部22aからなり、本体部21aと蓋部22aとは熱溶着、溶接等の適宜手段で一体化され、従来のものに比べ小型のものとして標準化されている。また、本体部21aの右側壁底部には、燃料用連通口23aを有する1個の連結パイプ24aが水平方向に一体に連結されており、燃料タンク20a内のほぼ全ての燃料の流出を可能にしている。
燃料タンク20a内には、燃料ポンプ26が蓋部22aから垂下される支持部材27に取り付けられており、更に燃料ポンプ26の上流側にはサクションフィルタ28が取り付けられる。このサクションフィルタ28は、本体部21aの底部に形成される凹み29に配置されており、燃料ポンプ26は、黒塗りの矢印で示すように、燃料をサクションフィルタ28を介して吸い込み、その下流側から押しだし図示しないエンジンに送る。また、燃料タンク20aには、燃料タンク内の燃料量を運転席に設けられる燃料計で表示するための燃料レベルゲージ30が設けられている。なお、燃料ポンプ26、支持部材27及びサクションフィルタ28等によりポンプユニットを形成する。
これら燃料ポンプ26、サクションフィルタ28及び燃料レベルゲージ30は、圧力変動による本体部の底部及び蓋部の上下の変位量が小さく、且つ燃料の移動による衝撃力が小さい小型の燃料タンク20a内に配置されることになるため、それぞれ同じ形状の標準化したものを用いることができるようになり、更に従来燃料ポンプに用いられていた高さ調整用スプリングを廃止することができるようになる。
また、燃料タンク20aの蓋部22aには、空気用連通口を有する満タン制御弁40及び燃料遮断弁50が設けられる。満タン制御弁40及び燃料遮断弁50は、キャニスタ33に連通されており、燃料タンク20a内を通気したり、燃料蒸発ガスを破線矢印で示すようにキャニスタ33に送って吸着させ大気への流出を防止している。なお、満タン制御弁40は、液面の変動が少ない燃料タンク20aのほぼ中央に設けるのが好ましい。
以下に満タン制御弁40及び燃料遮断弁50についてその概略を説明する。燃料タンクには、タンク内の燃料量の増減に見合う空気が出入りできるように通気系が設けられている。この通気系は、燃料タンクの内部とキャニスタ33とを連通するものであるが、仮に燃料タンクが満タン以上になると溢れた燃料がキャニスタ33側へ給送されることになり、溢れた燃料がキャニスタ33側へ給送されるとキャニスタ33が濡れて使用不能になるため、燃料タンクの上部に満タン制御弁40を設けて燃料が満タンになった時、通気系を遮断して蒸発ガス及び燃料をキャニスタ33側へ給送されないようにしている。
また、燃料タンクには、上記満タン制御弁40の他に燃料タンク内の圧力変動を調整し、且つ、自動車が傾斜した時、急停止急発進したとき、或いは横転した時等に閉じる燃料遮断弁50が取り付けられている。
満タン制御弁40の一例を図7に示す。満タン制御弁40は、燃料タンク内に挿設されるケーシング41と、このケーシング41内に配設されるフロート42と、フロート42に上向きの力を付加するスプリング43と、フロート42の上部に取り付けられる弁体44と、この弁体44の下流側に連通されその他端が上記キャニスタ33に連結される通気通路45等からなる。なお、満タン制御弁40を介在させない場合には、通気通路45が空気用連通口に相当することになる。
満タン制御弁40は、このような構造を有し、燃料タンク内に給油されると、燃料タンク内の燃料液面は上昇し、燃料は通気孔46よりケーシング41内に侵入し、フロート42を押し上げ、燃料液面が所定位置に達するとフロート42の上面の弁体44は弁座47に当接する。弁体44が弁座47に当接すると、通気通路45が閉鎖されるため、以後の給油で燃料タンク1内の圧力が上昇し給油が停止される。そしてその時の燃料液面が満タン液面位置Hとなる。
次いで、燃料遮断弁50の一例を図8に示す。燃料遮断弁50の特徴は、上記満タン制御弁40より上方に配置される点と、弁体44の下流側と通気通路45とを図8で示すように小径の通気通路55で連結した点、並びに弁体54の形状の点にある。より詳細には、燃料タンク内に挿設されるケーシング51と、このケーシング51内に配設されるフロート52と、フロート52に上向きの力を付加するスプリング53と、フロート52の上部に取り付けられる弁体54と、この弁体54の下流側に連通されその他端が上記キャニスタ33に連結される通気通路55等からなる。
即ち、燃料遮断弁50は、上記満タン制御弁40より上方に配置されるため、給油時において閉鎖されることはなく、常時開放状態にある。そして、燃料タンクが傾斜することにより密閉空間が形成される箇所の上面に配置され、小径の通気通路55を介してキャニスタ33に連通する。このように配置すると傾斜方向によっては燃料中に沈むこともあるが、そのような場合にはフロート52が上動し、弁体54が弁座57に当接して小径の通気通路55を閉鎖するため、燃料がキャニスタ33に流れ出ることはない。
燃料タンク20bは、燃料を溜める本体部21bと、本体部21bの上部開口を閉蓋する蓋部22bからなり、本体部21bと蓋部22bとは熱溶着、溶接等の適宜手段で一体化され、上記燃料タンク20aと同様に従来のものに比べ小型のものとして標準化されている。また、本体部21bの対向する両側壁底部には、それぞれ燃料用連通口23b、23bを有する2個の連結パイプ24b、24bが水平方向に一体に連結されており、燃料タンク20b内のほぼ全ての燃料の流出を可能にしている。
また、燃料タンク20bの蓋部22bには、空気用連通口を有する燃料遮断弁50が設けられる。燃料遮断弁50は、キャニスタ33に連通されており、燃料タンク20b内を通気したり、燃料蒸発ガスをキャニスタ33に送って吸着させ、大気への流出を防止している。
燃料タンク20cは、燃料を溜める本体部21cと、本体部21cの上部開口を閉蓋する蓋部22cからなり、本体部21cと蓋部22cとは熱溶着、溶接等の適宜手段で一体化され、上記燃料タンク20a、20bと同様に従来のものに比べ小型のものとして標準化されている。また、本体部21cの左側壁底部には、燃料用連通口23cを有する1個の連結パイプ24cが水平方向に一体に連結されており、燃料タンク20c内のほぼ全ての燃料の流出を可能にしている。
また、燃料タンク20cの蓋部22cには、空気用連通口を有する燃料遮断弁50が設けられる。燃料遮断弁50は、キャニスタ33に連通されており、燃料タンク20c内を通気したり、燃料蒸発ガスを破線矢印で示すようにキャニスタ33に送って吸着させ、大気への流出を防止している。更にこの燃料タンク20cの蓋部22cには、フィラーパイプ31が設けられ、このフィラーパイプ31より燃料が給油される。
各燃料タンク20a〜cは、可撓性の連結ホース34で連結される。燃料タンク20aと燃料タンク20bとを連結した状態を図6に示す。燃料タンク20a及び燃料タンク20bの側壁面の底部には、それぞれ同形の連結パイプ24a及び連結パイプ24bが取り付けられ、これら連結パイプ24a及び連結パイプ24bの端部には、ゴム製或いは樹脂製の連結ホース34が嵌合される。連結ホース34は、可撓性であり、連結パイプ24a及び連結パイプ24bが同軸線上になくても両タンクの連結を可能にし、燃料タンク20a内に配置される燃料ポンプ26の作動時には、燃料タンク20bの燃料を燃料タンク20aに送る。
なお、連結ホース34と連結パイプ24a及び連結パイプ24bとの端部同士の結合は、取付バンド35により行われる。また、各燃料タンク20a〜cは、連結ホース34により一体に結合後に車体に取りつけられるが、各燃料タンク20a〜cは1つずつでは軽いためその取り付けは容易になる。各燃料タンク20a〜cの車体への取り付けは、全ての燃料タンクが水平になるように取り付ける。或いは、少なくとも燃料ポンプ26を有する燃料タンク20aが最下部になるように取り付ける。
車体への取り付け状態の平面図を図5に示す。図5Aは、図1の平面図であり、破線の丸は燃料タンク20aに設けられる燃料ポンプ26の位置を示す。なお、燃料タンク20bに燃料ポンプ26を設けてもよい。この場合は、燃料タンク20bが最下部になるようにする。そして、燃料タンク20aと燃料タンク20cとを1個ずつ作り、燃料タンク20bを複数個作っておけば必要な容量のタンクを容易に形成することができるようになる。
図5Aは直線状に配置する例を示すものであるが、直線状に配置しないものとして以下のものがある。即ち、図5Bは、図5Aの変形例であり、三角形の状態に配置するものであり、破線の丸は燃料ポンプ26の位置を示す。図5Cは、燃料タンクが5個の場合の変形例で、星形の状態に配置するものであり、中央の燃料タンクの破線の丸は燃料ポンプ26の位置を示す。
このように燃料タンクを組み合わせることにより、必要な容量のタンクを容易に形成することができるとともに、例え車体の取付位置に制約があったとしても各燃料タンクを車体の制約のない適宜位置に分散して配置することができるため、従来のものに比べ利便性が格段に向上する。なお、複数の燃料タンクの取付位置は、その数に応じていろいろな変形例が考えられる。
図4に燃料タンクの取り付け状態の一例を示す。燃料タンク20aについて説明する。本体部21aの上端部には、水平方向に張り出したフランジ36が形成される。このフランジ36を車体取付部38に複数のビス37により取り付けるものである。このような取り付けにより、図9で示す従来例のようにタンクの底部に凹み10を設ける必要がなくなるため、燃料溜まりができるという弊害がなくなる。
図2は図1の変形例であり、各燃料タンク20a〜cの底部に段部を形成したものである。図に示すように、燃料タンク20aの液面H1を最も大きく、次いで燃料タンク20bの液面H2を大きく、燃料タンク20cの液面H3を最も小さくしたものである。その結果、最も低い位置に燃料ポンプ26が位置し、最も高い位置にフィラーパイプ31が位置することになる。各燃料タンク20a〜cをこのような形態にすることにより、燃料タンク20b及び燃料タンク20cの燃料を燃料ポンプ26を有する燃料タンク20aに確実に送ることができる。また、この例のものでは、中央の燃料タンク20bに満タン制御弁40を設けるものであり、3個の燃料タンクの内、中央の燃料タンク20bが車体の中央に配置される場合の例として示す。いずれにしても満タン制御弁40は、車体への取り付け時に車体の中央部に位置する燃料タンクに設けるのが好ましい。
図3は図1の他の変形例であり、各燃料タンク20a〜cの底部に、燃料タンク20aから燃料タンク20cにいたるほぼ直線上の傾斜を設け、燃料タンク20aの液面H1を最も大きく、次いで燃料タンク20bの液面H2を大きく、燃料タンク20cの液面H3を最も小さくしたものである。その結果、最も低い位置に燃料ポンプ26が位置し、最も高い位置にフィラーパイプ31が位置することになる。各燃料タンク20a〜cをこのような形態にすることにより、図2のものと同様に燃料タンク20b及び燃料タンク20cの燃料を燃料ポンプ26を有する燃料タンク20aに確実に送ることができる。なお、何れの例のものも蓋部と燃料液面との間の高さは、ほぼ同じ高さにしているが、必ずしも同じでなくてもよい。
前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
本願発明の燃料タンクユニットの断面図 本願発明の他の燃料タンクユニットの断面図 本願発明の更に他の燃料タンクユニットの断面図 本願発明の燃料タンクユニットの一部の取り付け状態を示す断面図 本願発明の複数種の燃料タンクユニットの平面図 本願発明の燃料タンクユニットの連結部の拡大断面図 満タン制御弁の断面図 燃料遮断弁の断面図 従来の燃料タンクの断面図
符号の説明
20…燃料タンクユニット 20a,20b,20c…燃料タンク
21a,21b,21c…本体部 22a,22b,22c…蓋部
23a,23b,23c…燃料用連通口
24a,24b,24c…連結パイプ
26…燃料ポンプ 27…支持部材
28…サクションフィルタ 29…凹み
30…燃料レベルゲージ 31…フィラーパイプ
33…キャニスタ 34…連結ホース
35…取付バンド 36…フランジ
37…ビス 38…車体取付部
40…満タン制御弁 41…ケーシング
42…フロート 43…スプリング
44…弁体 45…通気通路
46…通気孔 47…弁座
50…燃料遮断弁 51…ケーシング
52,11…フロート 53…スプリング
54…弁体 55…通気通路
56…通気孔 57…弁座

Claims (6)

  1. 下部に少なくとも1個の燃料用連通口を有し、上部に少なくとも1個の空気用連通口を有する燃料タンクを、2個以上組み合わせる燃料タンクユニットであって、前記各燃料タンクは、前記燃料用連通口及び前記空気用連通口を連通し、前記各燃料タンク内の燃料及び空気の流通を可能にすることを特徴とする燃料タンクユニット。
  2. 少なくとも1つの燃料タンクにポンプユニットまたはフィラーパイプを設けることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクユニット。
  3. 各燃料タンクの底部は、段差が設けられ、最も低い燃料タンクにポンプユニットを設け、最も高い燃料タンクにフィラーパイプを設けることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクユニット。
  4. 前記燃料用連通口は、可撓性の連結ホースにより連結されることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一に記載の燃料タンクユニット。
  5. 前記空気用連通口は、満タン制御弁または燃料制御弁を介してキャニスタへ連通することを特徴とする請求項1ないし4いずれか一に記載の燃料タンクユニット。
  6. 前記燃料タンクにフランジを設け、該フランジを介して前記燃料タンクを取り付けることを特徴とする請求項1ないし5いずれか一に記載の燃料タンクユニット。
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