JP2007182040A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 それぞれのプロセスの長所を活かすべく、同質若しくは異質の複数のエンジンを組み合わせることで1つのエンジンを構成し、これらの問題の解決を図る画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複数のエンジンユニットを備え、これらは同質もしくは異質である画像形成装置において、前記エンジンユニット1、2を縦列に接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高速かつ高画質プリンタ、印刷機及び複写機、低価格プリンタ、印刷機及び複写機、同一基板上の電子システム及びハイブリッドシステムの作製を包含する、アレイプリンタ/印刷機、ハイブリッドプリンタ/印刷機、異種システム・インテグレーションなどの画像形成装置に関するものである。
従来では、同一プロセスを用いたエンジンで高画質かつ高速を同時に実現しようとする試みが繰り返し行われてきた(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかし、かかる試みの中には、同一プリンタ内に同一の、または異なるプロセスのエンジンを複数有し、それぞれの長所を組み合わせて1つのエンジンとして制御する例は見当たらない。
また、インクジェットプリンタを用いたプリント板や有機半導体の作製報告はあるものの、前述の技術を用いた、異なる特性を有する極小印刷可能な複数のプリンタからなる、同一基板上の電子システムやハイブリッドシステムの作製装置に関する技術は公開されていない。
文字や画像等のデータを紙などの印刷媒体に出力する装置としてプリンタエンジンがある。これらの代表的なものに、インクをノズルから印刷媒体に向けて直接吹き付け作像するインクジェットエンジンと、感光体にレーザビームを使用して形成した像を印刷媒体に写し取る電子写真エンジンとがある。
プリンタ(エンジン)はパーソナルコンピュータのようなコントローラに接続されて用いられることが殆どである。スキャナを内蔵し単独でも用いられる場合は複写機と呼ばれ区別されている。
一方、大量に比較的高画質の印刷物を高速で印刷する商用印刷には、オフセットなどに代表される刷版方式の印刷機が使われている。また、チラシなどの用途で、商用印刷ほどの画質や部数を必要としないが、低コスト、短納期での印刷物作成が求められた場合、孔版や近年では電子写真、インクジェットのようなプロセスを用いた軽印刷機が用いられる場合も有り、ショートランと呼ばれることもある。
このような各種の印刷方式(プロセス)及びエンジンは、印刷コスト、画像品質、印刷速度、印刷媒体等々、それぞれ必要とされる条件に鑑み選択されることとなる。
従来はパーソナルコンピュータに接続されかつ家庭やオフィスで用いられるものをプリンタ、そして商業印刷に用いられるものを印刷機と呼び別けてきた。しかし、ショートランの領域にあり、小部数の印刷物を短納期で作成するプリント・オン・デマンドの登場でその境界は益々曖昧なものとなってきている。
この拡大が期待される新たな領域では、ダイレクトメール印刷時に求められるバリアブルプリント機能のように、刷版印刷では対応が困難なことからプリンタエンジンをベースとして高速かつ高画質化を目指した技術開発が活発に行われている。
例えば、インクジェットエンジンと電子写真エンジンを比較すると、インクジェットエンジンは高画質であるが低速であり、電子写真エンジンはその逆の特性を有している。それぞれ、その印刷プロセスにより得手、不得手が有るものの、インクジェットエンジンは高速化を、電子写真エンジンは高画質化を目指すことにより、新たな市場を得ようとしている。
特許第3381670号 特開2004−251699公報
しかしながら、無理に単一のプロセスを用いて高速、高画質を同時に実現しようとすると、結局、エンジンのコスト、及び技術開発に関わるコストの増大を招き実用性を失うこととなる。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、それぞれのプロセスの長所を活かすべく、同質若しくは異質の複数のエンジンを組み合わせることで1つのエンジンを構成し、これらの問題の解決を図る画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のエンジンユニットを備え、該複数のエンジンユニットが同質もしくは異質である画像形成装置において、前記エンジンユニットを縦列に接続する画像形成装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、複数のエンジンユニットを備え、該複数のエンジンユニットが同質もしくは異質である画像形成装置において、複数の低速エンジンユニットの後段に高速エンジンユニットを配置する画像形成装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、複数のエンジンユニットを備え、該複数のエンジンユニットが同質もしくは異質である画像形成装置において、高速エンジンユニットの後段に複数の低速エンジンユニットを配置する画像形成装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、複数のエンジンユニットを備え、該複数のエンジンユニットが同質もしくは異質である画像形成装置において、各エンジンユニットの入力及び出力にそれぞれ接続された媒体ハンドリング装置を設ける画像形成装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体全域に下地印刷像を形成する請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体の一部に下地印刷像を形成する請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、前記印刷対象媒体全域に保護層を形成する請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、前記印刷対象媒体の一部に保護層を形成する請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、第1のプリントエンジン及び第2のプリントエンジンを2段の縦列接続することによって、それぞれのプロセスの長所を活かして、同質若しくは異質の複数のエンジンを組み合わせて用い、これを見かけ上1つのエンジンと見なせるように構成することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明における第1の実施形態の構成例を示す概略図である。例えば、部分的に写真画像を含む文書を印刷する場合、孔版印刷機で充分な画像品質を得ようとしてもその原理上極めて困難である。またインクジェット機で同様の文書を印刷しようとしても、印刷速度に不満が残る結果となる。
これらの不具合を単一の方式で解決しようとすれば、結局、非常に高価なものとなる。さらに、ダイレクトメールに多用されるようになった、バリアブルプリントと呼ばれる、例えば、名前の部分だけをそれぞれ異なる印刷を行おうとすると、孔版印刷のような版を有する印刷方式では対応ができないでいた。
図1では第1のプリントエンジン1及び第2のプリントエンジン2を2段の縦列接続で示している。勿論、3段以上のプリントエンジンを縦列に接続しても構わない。2段接続を例にこの動作を説明すると、例えば、前段の第1のプリントエンジン1に孔版印刷機、後段の第2のプリントエンジン2にインクジェット機を縦列接続する。
これによって、前段で文章を、後段でバリアブル部及び写真画像を印刷することにより所望の特性を得ることができる。勿論、前段と後段を入れ替えることも可能である。
例えば、インクジェットエンジンと電子写真エンジンを比較すると、インクジェットエンジンは高画質だが低速であり、電子写真エンジンはその逆の特性を有しており、その印刷プロセスはそれぞれ得手、不得手がある。
主にインクジェットエンジンは高速化を目指し、電子写真エンジンは高画質化を目指している。しかし、これはそれぞれが有する欠点を克服することでホモジニアス(同質)のプロセス、つまり単一の同じプロセスで、様々な要求に応えられる汎用エンジンを実現しようとの試みに他ならない。
しかしながら、無理に単一のプロセスを用いて、高速かつ高画質を同時に実現しようとしたため、結局、エンジンのコスト、及び技術開発に関わるコストの増大をいたずらに招く結果となっている。
図1の第1の実施形態では、この不具合への対処を目的としている。それぞれのプロセスの長所を活かして、同質若しくは異質の複数のエンジンを組み合わせて用い、これを見かけ上1つのエンジンと見なせるように構成することでこれらの問題の解決を図っている。
本発明は紙媒体に限った訳ではなく、例えば、プラスティック、セラミック等の媒体上に印刷により構造体を構築しようとする場合も有効である。以後説明の煩雑さを避けるため、実施の形態においては紙媒体を中心に述べるが、前述の紙以外の媒体における本発明の有効性に関しては、第1の実施形態のみならず、以下で述べる実施形態においても同様に有効である。
図2は第2の実施形態の構成例を示す概略図である。例えば、前段に配される低速プリントエンジンの例としてはインクジェット機(第2のプリントエンジン)2、後段の高速プリントエンジンの例として電子写真機(第1のプリントエンジン)1により構成される。
前述した第1の実施形態において、高速プリントエンジンである孔版印刷機(第1のプリントエンジン)1の印刷速度が低速プリントエンジンであるインクジェット機(第2のプリントエンジン)2の仮に10倍速かったとすると、インクジェット機が媒体のごく部分的な印刷のみにしか関わらなかったとしても、高速の電子写真機の負荷は極めて軽いものとなり、その能力が充分活かされない事態を招く。
第2のプリントエンジン2の関わる印刷面積が増えることで、その傾向は益々強まり第1のプリントエンジン1の稼働率が低下すると同時に印刷機システム全体のパフォーマンスも低下することとなる。
第2の実施形態では、前段に複数のインクジェット機(第2のプリントエンジン)2を並列に配することで後段の第1のプリントエンジン1の高速性を犠牲とすることが無くなり、前述の第1の実施形態を改善している。
この動作は、第2のプリントエンジン2からの印刷済み媒体が同時に第1のプリントエンジン1に入力される不具合を避けるために設けられた一時保持機構(図示せず)に、インクジェット機から排出される印刷済み媒体を一時蓄える。
コントローラ(図示せず)は後段の第1のプリントエンジン1が印刷可能状態になり次第、一時保持機構にある媒体を第1のプリントエンジン1に入力することにより第1のプリントエンジン1の能力を充分発揮させることができることとなり、印刷システム全体として高速の印刷像の形成を行うことを可能としている。
単純に複数のエンジンを用いる構成を採ったとしてもそれぞれのエンジンの稼働率を向上させることができなければ、これを纏めたシステムとしてのエンジンは本来の高速性を享受できない。
そこで、第2の実施形態においては各々のエンジンの稼働率を上げるべく、その配置並びにその動作を工夫することで高速化、かつ低コスト化を実現している。
図3は第3の実施形態の構成例を示す概略図である。図3では第2の実施形態の構成例における前段と後段を入れ替えた形となっている。
基本的な動作は第2の実施形態で述べたように、高速プリントエンジンである電子写真機(第1のプリントエンジン)1の能力の高速性を活かすべく、媒体の一時保持機構(図示せず)を介し、後段に並列に複数の低速プリントエンジンであるインクジェット機(第2のプリントエンジン)2を配している。
第2の実施形態においては第2のプリントエンジン2を前段に配したため、印刷後の媒体が後段の第1のプリントエンジン1の感光体(図示せず)に直接触れることから、インクの種類や乾燥状態等によっては感光体寿命を著しく低下させる恐れがある。
また、第1のプリントエンジン1の画像品質の低下を引き起こすか、または第2のプリントエンジン2により印刷された、とくにカラー画像は、第1のプリントエンジン1の定着行程での熱により変色の恐れがある。
元来、染料系のインクは耐候性に問題ありとされており、後段に第1のプリントエンジン1を配することはこの問題を加速させる恐れを有する。
第3の実施形態においては、画質に影響を与えるプロセスを有するプリントエンジン、すなわち、第1のプリントエンジン1を前段に配することで、この問題を改善している。
図4は本発明における第4の実施形態の構成例を示す概略図である。本発明の第1〜第3の実施形態では、前段のプリントエンジン(第1のプリントエンジン1または第2のプリントエンジン2)に媒体が搬入された時点で、後段のプリントエンジン(第1のプリントエンジン1または第2のプリントエンジン2)は印刷可能な状態にあるものの稼動しておらず待機の状態となっている。
本発明の第1〜第3の実施形態では、図1〜図3に示す通り、プリントエンジン(第1及び第2のプリントエンジン1及び2)が縦列に接続されているためにこの不具合が生じてしまう。
図5は、上記図4に示した第4の実施形態における他の構成例として縦列接続の構成例を示した図である。加えて、図1〜図3の実施形態では2段であったものを図5に示すようにさらに多段に接続する構成を採ろうとすると、前述の不具合は益々増幅され、それぞれのプリントエンジンの速度差による印刷途中の媒体の停滞がプリントエンジンの稼働率をさらに低下させる事態を引き起こす。
また前段のプリントエンジンが稼動可能状態にあったとしても、後段から前段へ媒体を直接搬送する搬送手段を持たないため待機させざるを得ず前段のプリントエンジンは遊びの状態となり、システムの効率を低下させる原因となっている。
本発明の第4の実施形態では、例えば、図4に示すような各プリントエンジン1、2、3を並列に配置する構成を採っている。ここに印刷媒体の交換機能を有する媒体(ペーパ)ハンドリング装置7を設けることによって、印刷媒体は各プリントエンジン1、2、3間を自由に行き来することが可能となる。
そのため、これら複数のプリントエンジン1、2、3を接続してシステムとしての1つの大きなプリントエンジンを構成する上での、接続における幾何学的形態の高い自由度を獲得している。
これは前述した縦列接続を包含しており、且つさらに前述の不都合である稼動可能状態のプリントエンジンには直接適当な媒体を搬入できることから待機状態を少なくすることができ、各プリントエンジン1、2、3の稼働率を向上させることを可能としている。
また媒体ハンドリング装置7を設けることにより、プリント後のプロセス、すなわち光によるインクの硬化や乾燥と言った両面印刷時の印刷速度を得るに必須のプロセスを容易に挿入することができることとなる。これは半導体基板作製においても同様の効果を有する。
図6は本発明における第4の実施形態におけるさらに他の構成例を示す概略図である。図6に示す第4の実施形態では、媒体ハンドリング装置7をハブとしてプリントエンジン1〜6のネットワークを構成している。
印刷に限らず、従来のICや回路基板の作成においても各工程は固定された構成であるのを常としてきた。各工程間を媒体は人手で搬送される。少品種大量生産においては、固定された構成によるプリントエンジンを用いても、また人手による媒体搬送を行ったとしても大量生産において重要なスループット(処理性能)は大きな影響を受けない。
勿論、生産の立ち上がり時間のようなレイテンシィ(待ち時間)は大きな影響を受けるが、それはスループットの向上と比較すると大量生産においては些細な問題に過ぎなかった。
しかし印刷も電子回路も多品種少量生産が強く求められるようになると、固定された構成からなるシステムは、その都度構成を変えるのに膨大な時間を必要とし、非実用的なシステムとなる。
本発明の第4の実施形態においては、多品種少量生産において極めて重要なプリントエンジン間の高い構成の自由度及び短い構成の変更時間を同時に実現している。そこで、各プリントエンジンの稼動状況をモニタリングしながら、稼動可能なプリントエンジンを有効に活用することにより高いシステム性能の実現を可能としている。
印刷を例に取れば、印刷可能なプリントエンジンには随時媒体を搬入することで待機状態を減らし、プリントエンジンの稼働率を向上させることが可能なため、システム全体のプリント速度が向上できる。
図7は1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体全域に下地印刷像を形成する構造を示す概略図である。図7において、1つ若しくは複数のエンジンユニット(図示せず)を用いて、被印刷媒体8の全域上に下地層9を形成し、この上に印刷画像10を形成する。
また、環境問題に対する意識の高まり及びその深刻化とともに再生紙の使用量は年を追って増加している。そのため、紙質は古紙の含有量が多くなるほど、背景色の理想である白とは程遠い着色紙となってきている。
また、紙媒体の漂白剤やコート剤の使用もその環境に与える負荷のため控え目になってきており、印刷用紙が求められる特性からは今後益々遠いものしか供給されなくなる事態が懸念されている。
そのため、紙媒体の有する色調が理想とされる白色から外れてきており、茶色味を帯びた、くすんだ色調となってきている。この地色が薄い色調の印刷時に浮き出てしまいカラー印刷の鮮明さを損なわせている。
さらに、印刷画像の濃淡の幅であるダイナミックレンジは黒色インキと紙媒体の地色とのコントラストで表される。しかし、これも地色が黒ずむため狭められ、黒インクと背景色である紙の白とのダイナミックレンジが小さくなり、その結果階調表現も損なわれてしまう。
そのため、また紙の地色がインキを通して透けて出てしまい色表現が不自然なものとなってしまう。プリンタにおいては常套手段となっている、階調により色を表現するディザ法を用いた場合の影響は2重に現れることとなり、写真等の印刷においては致命的な欠点となりかねない。
本発明はページ単位、さらにはその中の局所だけを対象として、プリンタ/印刷機内で下地印刷を同時に行うことによりこれらの問題の解決を図っている。
例えば、インクジェット方式のエンジン(インクジェット機)を用いた場合に、画像の印刷に先立ち、紙媒体全体に白色の透過性の低いインクを用いて下地印刷を行って下地層9を形成する。
このように、1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体全域に下地印刷像を形成する。このとき、画像印刷の速度より高速の下地印刷速度を得るために、インク滴の量を増やすような制御を行うか、またはノズル径の大きなプリンタエンジンを用いると良い。
図7の実施の形態は半導体基板における下地層の作製にも有効である。規則性の高い構造を有する下地層の上に次のプロセスを施さなければ所望の性能は望み得ない。例えば、ベークライトの基板上に高い周波数で動作する電子回路を構成しようとするのは困難であった。
ここに微小セラミックを溶媒に溶かした材料や、高周波特性に優れるプラスティック等の材料を用いてベークライト基板上に下地層を印刷形成後、その上に高周波回路を同様の印刷技術で形成することで安定した動作を得ることができる半導体基板を得る。
図8は1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体の一部に下地印刷像を形成する構造を示す概略平面図である。図8において、被印刷媒体8の一部上に下地層9を形成し、この上に印刷画像10を形成する。
図8の実施の形態の動作は概ね図7の実施の形態と同様である。1つ若しくは複数のエンジンユニット(図示せず)を用いて、印刷対象媒体の一部に下地印刷像を形成する。
図8の実施の形態においては、画像の印刷に先立ち、被印刷媒体8の画像印刷10の領域と同じ領域、若しくは若干広めの領域に、白色の透過性の低いインクを用いて下地印刷を行って下地層9を形成する。これにより、例えば、写真画像のような画質の確保が必須の部分のみに下地印刷を行うこととなり、コスト並びに印刷時間を削減できる。
図7及び図8の本発明によれば、ページ単位、さらにはその中の局所だけを対象として、プリンタ/印刷機内で下地印刷を同時に行うことによってこれらの問題の解決を図ることができる。
図9は1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体全域に保護層を形成する構造を説明する概略図である。図9では、1つ若しくは複数のエンジンユニット(図示せず)を用いて、印刷対象媒体全域に保護層11を形成する構造を示している。
例えば、インクジェット方式のエンジン(インクジェット機)を用いた場合に、とくに染料系の色素を用いたインクで印刷像を形成した場合、紫外線や水分と反応し、退色を生じ易い。
図9に示すように、既に印刷画像10が形成された被印刷媒体10上の全面に、紫外線を減衰させる作用を有する保護層11を印刷形成し、さらにその上に水分を透過しない透明保護層12を同様に印刷形成している。勿論、耐光性と耐湿性を兼ね備えた材料を用いれば1層でも十分事足りる。
このことで画質の劣化を防ぎ安定性を向上させることができる。また、回路基板に本発明の図9の実施の形態を適用することで、例えば、耐湿性の保護層を形成することにより、配線や素子を腐食から防ぐことができ、安定した回路動作を得ることができる。
図10は1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体の一部に保護層を形成する構造を説明する概略図である。本発明の図10の実施の形態では、1つ若しくは複数のエンジンユニット(図示せず)を用いて、印刷対象媒体の一部に透明保護層11を形成する。
図10の実施の形態の動作は概ね図9の実施の形態と同様である。本発明の図10の実施の形態においては、印刷画像10が形成された後、画像印刷領域と同じ領域、若しくは若干広めの領域に、図9の実施の形態におけるインクを用いて保護層11の形成を行う。これにより必要な局所のみの保護層を形成することによって、図9の実施の形態と比較し、コスト並びに印刷時間を削減できる。
本発明の効果は、単に以上述べたような紙や布と言ったこれまで親しまれてきた情報媒体上に印刷像を形成する時に有用なだけではない。例えば、電子システムにおけるシリコンやセラミック、サファイア等の同一基板上に配線、トランジスタだけではなく、それに加えて例えば磁性体、強誘電体、光学部品、バイオ部品のような、従来の技術では一緒に扱えなかった異なる材料、ディバイスを混載するハイブリッドシステムの作製においても、像印刷技術を用い実現することができる。
前述したように、近年、プリント基板上の配線をインクジェットエンジンにて印刷する技術開発が注目されているが、さらに配線に加えて有機トランジスタも同様の技術で作製するプリンタブル集積回路を目指す動きも活発になっている。
しかしながら、システムが複雑かつ微細化するとともに、それを構成するシステムを作製するに必要なプロセスの環境依存性が強まり、プロセスが実施される環境は重要なファクタとなる。
また、材料によっては相互に干渉するか、または乾燥時間のようなプロセス速度が異なる事態も生じてくる。これらの影響を避けるには、前にも述べたように、同一環境のもとで1台のエンジンで全てのプロセスを賄う考えに立つのではなく、それぞれ作製環境に合わせて制御した異なる環境下で、異なる材料を扱う複数のエンジンを用いるのが理に適っている。
本発明はこのようにそれぞれのエンジンに最適な環境を提供すると同時に、各エンジンの稼働率を高めることにより、生産性の向上、その結果としての生産コストの削減を図っている。
また、紙媒体で述べたと同様に下地処理プロセスを行うに印刷技術を用いることで、例えば、その上へ同様に印刷技術で作製される材料における配列の規則性を高め、高性能材料を作製することを可能としている。
これはしっかりした土台の上に構造物を構築するのと同様に、次のステージ、さらに次のステージでのプロセス精度の向上にも寄与することとなる。これにより作製精度、形成される材料品質が向上し、その結果としてシステムの性能向上をもたらす。
印刷像や構造体は紫外線、及び湿度のような外部環境の変化に弱いのが常である。本発明においては、これらの印刷像や構造体に保護層を形成することにより、懸案となっていた耐候性の向上を図ることができる。
本発明における第1の実施形態の構成例を示す概略図。 本発明における第2の実施形態の構成例を示す概略図。 本発明における第3の実施形態の構成例を示す概略図。 本発明における第4の実施形態の構成例を示す概略図。 本発明における第4の実施形態として3段の縦列接続の構成例を示す概略図。 本発明における第4の実施形態の更に他の構成例を示す概略図。 1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて印刷対象媒体全域に下地印刷像を形成する構造を示す概略図。 1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて印刷対象媒体の一部に下地印刷像を形成する構造を示す概略平面図。 1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて印刷対象媒体全域に保護層を形成する構造を説明する概略図。 1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて印刷対象媒体の一部に保護層を形成する構造を説明する概略図。
符号の説明
1 第1のプリントエンジン、2 第2のプリントエンジン、3 第3のプリントエンジン、4 第4のプリントエンジン、5 第5のプリントエンジン、6 第6のプリントエンジン、7 媒体ハンドリング装置、8 被印刷媒体、9 下地層、10 印刷画像、11 保護層、12 保護層

Claims (8)

  1. 複数のエンジンユニットを備え、該複数のエンジンユニットが同質もしくは異質である画像形成装置において、前記エンジンユニットを縦列に接続することを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数のエンジンユニットを備え、該複数のエンジンユニットが同質もしくは異質である画像形成装置において、複数の低速エンジンユニットの後段に高速エンジンユニットを配置することを特徴とする画像形成装置。
  3. 複数のエンジンユニットを備え、該複数のエンジンユニットが同質もしくは異質である画像形成装置において、高速エンジンユニットの後段に複数の低速エンジンユニットを配置することを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数のエンジンユニットを備え、該複数のエンジンユニットが同質もしくは異質である画像形成装置において、各エンジンユニットの入力及び出力にそれぞれ接続された媒体ハンドリング装置を設けることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体全域に下地印刷像を形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、印刷対象媒体の一部に下地印刷像を形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、前記印刷対象媒体全域に保護層を形成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記1つ若しくは複数のエンジンユニットを用いて、前記印刷対象媒体の一部に保護層を形成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013199096A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Tokyo Kikai Seisakusho Ltd ハイブリッドインクジェット印刷機及びハイブリッドインクジェット印刷方法

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