JP2007182010A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】幅の異なる携帯機器に対応できるとともに、携帯機器の幅方向と直交する方向に外れるのを抑制することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置(熱転写プリンタ)は、筐体1と、携帯電話2から送信される画像データを受信するための画像データ受信部3とを備え、携帯電話2は、画像データを赤外線送信するための画像データ送信部2bを有する。筐体1には、携帯電話2を保持する保持部10が設けられ、保持部10は、携帯電話2の幅方向にスライド可能で、かつ、携帯電話2を幅方向から挟み込むように配置され、傾斜部12aを有する固定部材12と、固定部材12を携帯電話2側に付勢する圧縮コイルバネ14とを含む。画像データ受信部3は、携帯電話2の画像データ送信部2bと対応する位置に設けられ、保持部10の底面には、孔13aが設けられ、固定部材12は、孔13aにスライド可能に嵌合する嵌合部12cを有する。
【選択図】図11
【解決手段】この画像形成装置(熱転写プリンタ)は、筐体1と、携帯電話2から送信される画像データを受信するための画像データ受信部3とを備え、携帯電話2は、画像データを赤外線送信するための画像データ送信部2bを有する。筐体1には、携帯電話2を保持する保持部10が設けられ、保持部10は、携帯電話2の幅方向にスライド可能で、かつ、携帯電話2を幅方向から挟み込むように配置され、傾斜部12aを有する固定部材12と、固定部材12を携帯電話2側に付勢する圧縮コイルバネ14とを含む。画像データ受信部3は、携帯電話2の画像データ送信部2bと対応する位置に設けられ、保持部10の底面には、孔13aが設けられ、固定部材12は、孔13aにスライド可能に嵌合する嵌合部12cを有する。
【選択図】図11
Description
この発明は、画像形成装置に関し、特に、携帯機器から画像データを無線受信する画像データ受信部を備える画像形成装置に関する。
従来、携帯電話から画像データを無線受信する画像データ受信部を備える画像形成装置が知られている。図20は、従来の熱転写プリンタの全体構造を示す斜視図である。図21および図22は、データ通信の規格であるIr−DAの特性を説明するための図である。図20〜図22を参照して、従来の熱転写プリンタの構造および画像データの送受信について説明する。
従来の熱転写プリンタは、図20に示すように、筐体101と、携帯電話102により送信された画像データを受信する画像データ受信部103とを備えている。また、従来の熱転写プリンタには、用紙が収納された給紙カートリッジ104とインクシートカートリッジ150とが脱着可能に装着されている。また、筐体101には、インクシートカートリッジ150を挿入するための挿入孔101aと、画像データ受信部103の表面を露出させるための孔101bと、挿入孔101aを覆うように開閉可能に取り付けられる蓋101cとが設けられている。また、携帯電話102は、画像データを送信することができる画像データ送信部102aを有する。
また、携帯電話102から従来の熱転写プリンタへの画像データの送信は、Ir−DAによる赤外線通信により行われる。Ir−DAとは、赤外線による通信の規格である。図21および図22に示すように、Ir−DAの指向角は30°と狭く設定されている。このため、図22に示すように、携帯電話102の画像データ送信部102aの向きや位置がずれると、送信された赤外線が画像データ受信部103に入射しなくなる。また、従来においては、ユーザーは、携帯電話102を手に持って送信していたため、送信開始から送信終了までの時間(数秒〜数十秒)の間、携帯電話102の画像データ送信部102aの位置や向きがずれないように手で保持し続ける必要があった。そのため、携帯電話102を保持する手がぶれ易く、送信エラーになりやすいという不都合があった。
そこで、上記のような不都合を解消するために、携帯電話を固定するための構造が提案されている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
上記特許文献1に記載の構造では、プリンタ本体の上面に凹部が設けられている。そして、携帯電話(携帯機器)をその凹部に差し込むことにより携帯電話を固定する。
また、上記特許文献2に記載の構造では、固定的に設置され、側面が平坦面状である固定部材と、固定部材と対向する位置に設けられ、側面が平坦面状であるスライド可能な可動部材と、可動部材を固定部材側に付勢する弾性バネとを有する。この特許文献2では、携帯電話(携帯機器)を、固定部材の側面と弾性バネにより付勢された可動部材の側面との間に挟み込むことにより固定する。
しかしながら、上記特許文献1に記載の構造では、凹部を設けただけであるので、幅の異なる携帯電話(携帯機器)には対応できないという問題点がある。また、携帯電話(携帯機器)の幅方向と直交する方向に外れ易いという問題点もある。
また、上記特許文献2に記載の構造では、固定部材および可動部材の側面が平坦面状であるため、携帯電話(携帯機器)の幅方向には固定部材から押圧力が加わる一方、幅方向と直交する方向には押圧力が加わらない。このため、携帯電話(携帯機器)の幅方向と直交する方向には外れ易いという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、幅の異なる携帯機器に対応できるとともに、携帯機器の幅方向と直交する方向に外れるのを抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
この発明の第1の局面における画像形成装置は、印画部が内蔵される筐体と、画像データを無線送信するための画像データ送信部を含む携帯電話(携帯機器)から送信される画像データを無線受信するための画像データ受信部とを備える画像形成装置において、筐体に設けられ、携帯電話を保持する保持部と、保持部に携帯電話を挟み込むように配置され、携帯電話の幅方向にスライド可能な一対の固定部材と、一対の固定部材をそれぞれ携帯電話側に付勢するバネ定数の実質的に等しい一対のバネ部材とをさらに備え、一対の固定部材の携帯電話側の側面には、下方から上方に向かって携帯電話側に突出する傾斜部が形成されており、傾斜部は、携帯電話を携帯電話の幅方向および携帯電話の幅方向と直交する方向に押圧するように携帯電話の側面の上部に当接し、画像データ受信部は、携帯電話の固定状態において携帯電話の画像データ送信部と対応する位置に設けられ、保持部の底面には、固定部材に対応する位置に孔が設けられ、固定部材は、孔にスライド可能に嵌合する凸状の嵌合部を有する。
この第1の局面による画像形成装置では、上記のように、筐体に携帯電話を保持する保持部を設けるとともに、その保持部に、携帯電話に当接するスライド可能な固定部材を設けることによって、携帯電話の幅に応じて固定部材と携帯電話との当接位置を調節することができるので、幅の異なる携帯電話にも対応することができる。また、固定部材を、携帯電話の幅方向および携帯電話の幅方向と直交する方向に押圧するように携帯電話と当接するように形成することによって、携帯電話を携帯電話の幅方向のみならず、携帯電話の幅方向と直交する方向にも押圧して固定することができる。これにより、携帯電話が携帯電話の幅方向と直交する方向と反対方向に外れるのを有効に抑制することができる。また、携帯電話の固定状態において、携帯電話の画像データ送信部と対応する位置に設けられるとともに、携帯電話の画像データ送信部から送信される画像データを無線受信するための画像データ受信部を設けることによって、画像データの送信期間中に画像データ送信部と画像データ受信部との位置関係が固定されるので、通信エラーを抑制することができる。また、固定部材の携帯電話側の側面に、下方から上方に向かって突出する傾斜部を設け、その傾斜部を、携帯電話を携帯電話の幅方向および携帯電話の幅方向と直交する方向に押圧するように携帯電話の側面上部に当接させるように構成することによって、携帯電話の厚みが変化した場合にも、傾斜部が携帯電話の側面上部に当接するので、異なる厚みの携帯電話についても、携帯電話の幅方向のみならず、携帯電話の幅方向と直交する方向にも固定することができる。また、保持部に、携帯電話の幅方向にスライド可能で、かつ、携帯電話を携帯電話の幅方向から挟み込むように配置した一対の固定部材を設け、一対のバネ部材により一対の固定部材をそれぞれ携帯電話側に付勢することによって、携帯電話を一対の固定部材の間に置くだけで、携帯電話は、バネ部材の付勢力により付勢された一対の固定部材に両側から押圧されるため、携帯電話を保持部に固定することができる。また、一方の固定部材を付勢力に抗してスライドさせるだけで固定状態を解除することができる。このため、携帯電話の脱着を容易に行うことができる。また、一対のバネ部材のバネ定数を等しくすることによって、携帯電話の幅方向の両側面にかかる押圧力が等しくなるので、携帯電話の幅が異なる場合にも、携帯電話の幅の中心を保持部の中心に自動的に配置することができる。このため、携帯電話の幅方向の中心部に画像データ送信部が位置する場合に、携帯電話の幅が異なる際にも、携帯電話の画像データ送信部と、画像形成装置の画像データ受信部との位置関係を同じにすることができるので、良好な通信を行うことができる。また、保持部の底面に固定部材に対応する位置に孔を設け、固定部材に、孔にスライド可能に嵌合する凸状の嵌合部を設けることによって、固定部材が付勢方向にスライドする際に、固定部材の嵌合部が孔に引っ掛かるので、バネ部材により付勢されている固定部材が必要以上に付勢方向に移動するのを防止することができる。
この発明の第2の局面による画像形成装置は、印画部が内蔵される筐体と、筐体に設けられ、画像データを無線送信するための画像データ送信部を含む携帯機器を保持する保持部と、保持部に設けられ、携帯機器を携帯機器の幅方向および携帯機器の幅方向と直交する方向に押圧するように携帯機器に当接する、スライド移動可能な固定部材と、携帯機器の固定状態において携帯機器の画像データ送信部と対応する位置に設けられるとともに、携帯機器の画像データ送信部から送信される画像データを無線受信するための画像データ受信部とを備える。
この第2の局面による画像形成装置では、上記のように、筐体に携帯機器を保持する保持部を設けるとともに、その保持部に、携帯機器に当接するスライド可能な固定部材を設けることによって、携帯機器の幅に応じて固定部材と携帯機器との当接位置を調節することができるので、幅の異なる携帯機器にも対応することができる。また、固定部材を、携帯機器の幅方向および携帯機器の幅方向と直交する方向に押圧するように携帯機器と当接するように形成することによって、携帯機器を携帯機器の幅方向のみならず、携帯機器の幅方向と直交する方向にも押圧して固定することができる。これにより、携帯機器が携帯機器の幅方向と直交する方向に外れるのを有効に抑制することができる。また、携帯機器の固定状態において、携帯機器の画像データ送信部と対応する位置に設けられるとともに、携帯機器の画像データ送信部から送信される画像データを無線受信するための画像データ受信部を設けることによって、画像データの送信期間中に画像データ送信部と画像データ受信部との位置関係が固定されるので、通信エラーを抑制することができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、固定部材の携帯機器側の側面には、下方から上方に向かって携帯機器側に突出する傾斜部が形成されており、傾斜部は、携帯機器の幅方向および携帯機器の幅方向と直交する方向に押圧するように、携帯機器の側面の上部に当接する。このように構成すれば、携帯機器の厚みが変化した場合にも、傾斜部が携帯機器の側面上部に当接するので、異なる厚みの携帯機器についても、携帯機器の幅方向のみならず、携帯機器の幅方向と直交する方向にも固定することができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、保持部は、携帯機器の幅方向にスライド可能で、かつ、携帯機器を携帯機器の幅方向から挟み込むように配置された一対の固定部材を含み、一対の固定部材は、それぞれ、付勢部材により携帯機器側に付勢されている。このように構成すれば、携帯機器を一対の固定部材の間に置くだけで、携帯機器は、付勢部材の付勢力により付勢された一対の固定部材に両側から押圧されるため、携帯機器を保持部に固定することができる。また、一方の固定部材を付勢力に抗してスライドさせるだけで固定状態を解除することができる。このため、携帯機器の脱着を容易に行うことができる。
この場合、好ましくは、一対の固定部材の一対の付勢部材は、バネ定数の実質的に等しい一対のバネ部材を含む。このように構成すれば、携帯機器の幅方向の両側面にかかる押圧力が等しくなるので、携帯機器の幅が異なる場合にも、携帯機器の幅の中心を保持部の中心に自動的に配置することができる。このため、携帯機器の幅方向の中心部に画像データ送信部が位置する場合に、携帯機器の幅が異なる際にも、携帯機器の画像データ送信部と、画像形成装置の画像データ受信部との位置関係を同じにすることができるので、良好な通信を行うことができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、保持部の底面には、固定部材に対応する位置に孔が設けられ、固定部材は、孔にスライド可能に嵌合する凸状の嵌合部を有する。このように構成すれば、固定部材が付勢方向にスライドする際に、固定部材の嵌合部が孔に引っ掛かるので、付勢部材により付勢されている固定部材が必要以上に付勢方向に移動するのを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタの全体構成を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタに取り付けられる携帯電話を示す斜視図である。図3〜図5は、本発明の一実施形態により熱転写プリンタに携帯電話を取り付けた状態を示す図である。図6〜図12は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタの詳細を示す図である。図1〜図12を参照して、本発明の一実施形態による熱転写プリンタの構造について説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置の一例である熱転写プリンタに本発明を適用した例について説明する。
本実施形態による熱転写プリンタは、図1および図3〜図5に示すように、印画部(図示せず)が内蔵される筐体1と、携帯電話2(図2参照)から送信される画像データを受信するための画像データ受信部3と、受信した画像データの画像を表示するための表示部4とを備えている。また、本実施形態による熱転写プリンタは、用紙が収納される給紙カートリッジ5と、インクシートカートリッジ50とが着脱可能に装着されている。また、筐体1は、インクシートカートリッジ50を挿入するための挿入孔1aと、挿入孔1aを覆うように開閉可能に取り付けられる蓋1bと、後述する支持板13を取り付けるための溝部1c(図7参照)と、ネジ穴1d(図7参照)とを有する。また、筐体1には、画像データ受信部3の前面に取り付けられる光を透過可能な樹脂材料からなる受信用窓部6と、画像データ受信部3が画像データを受信可能な状態に切り換えるための切り換えボタン7と、通信エラーなどの情報をユーザーに伝えるための表示ランプ8とが設けられている。また、携帯電話2は、撮影機能を有するカメラ部2aと、カメラ部2aにより撮影した画像の画像データを赤外線送信(無線送信)するための画像データ送信部2bとを有する。また、本実施形態では、携帯電話2の画像データ送信部2bは、指向角が30°と狭いIr−DA規格による赤外線通信により画像データを画像データ受信部3に送信する。なお、本実施形態の携帯電話2は、本発明の「携帯機器」の一例である。
ここで、本実施形態では、図1および図3〜図5に示すように、筐体1には、携帯電話2を保持するための保持部10が設けられている。保持部10は、平面的に見て長方形状を有する凹形状に形成されている。図3〜図5に示すように、この凹形状の保持部10に携帯電話2を載置することにより、携帯電話2は保持される。また、保持部10は、図1および図6〜図10に示すように、一対の切欠部11と一対の切欠部11にそれぞれ嵌め込まれる一対の固定部材12と、固定部材12を支持する支持板13と、一対の固定部材12をそれぞれ携帯電話2側に付勢するための実質的に等しいバネ定数を有する一対の圧縮コイルバネ14と、支持板13を筐体1に取り付けるためのネジ15とを含んでいる。なお、本実施形態の圧縮コイルバネ14は、本発明の「付勢部材」および「バネ部材」の一例である。
また、本実施形態では、図7〜図10に示すように、支持板13は、一対の固定部材12の位置をそれぞれ規制するために設けられた一対の孔13aと、ネジ15が挿入されるネジ挿入孔13bとを有する。また、支持板13は、一方端が筐体1に設けられた溝部1cに嵌め込まれており、他方端がネジ15によって筐体1のネジ穴1dに取り付けられている。また、支持板13の上面は、図1、図5、図9および図10に示すように、携帯電話2が載置される保持部10の底面と同一平面状に配置されるように取り付けられている。
また、固定部材12は、図7および図8に示すように、携帯電話2を固定する側面の上部に設けられ、下方から上方に向かって携帯電話2側に突出する傾斜部12aと、圧縮コイルバネ14が挿入される挿入孔12bと、支持板13の孔13aにスライド可能に嵌合する凸状の嵌合部12cとを有する。図5および図6に示すように、固定部材12のスライド方向(図6のA方向)と垂直方向の長さW1は、切欠部11の同方向の長さW2より若干小さく形成されており、切欠部11は、固定部材12がスライド方向(図6のA方向)に移動するためのガイドの役割を有する。また、図7に示すように、固定部材12の嵌合部12cが、支持板13の孔13aにスライド可能に嵌合しているため、圧縮コイルバネ14により付勢された固定部材12は、孔13aの携帯電話2側の縁に嵌合部12cが当接したところで止まる。この固定部材12のスライドストロークMは、支持板13の孔13aのスライド方向(A方向)の長さW3を変えることにより調節することが可能である。
また、本実施形態では、携帯電話2の装着時において、図11に示すように、厚みt1を有する携帯電話2の側面上部と固定部材12の傾斜部12aとが当接する。このため、携帯電話2には、固定部材12のスライド方向(携帯電話2の幅方向)(A方向)の力が働くとともに、携帯電話2の側面上部に、斜め上から押さえるように力が働くことによって、携帯電話2は、固定部材12のスライド方向(携帯電話2の幅方向)(A方向)および携帯電話2の幅方向と直交する方向(B方向)に固定される。また、図12に示すように、厚みt1とは異なる大きな厚みt2を有する携帯電話20を装着した場合にも、傾斜部12aと、携帯電話20の側面上部とが当接する。このため、厚みt1を有する携帯電話2のみならず厚みt1とは異なる厚みt2を有する携帯電話20も、携帯電話2と同様に、固定部材12のスライド方向(携帯電話20の幅方向)(A方向)および携帯電話20の幅方向と直交する方向(B方向)に固定される。
また、本実施形態では、図4および図5に示すように、画像データ受信部3は、携帯電話2の装着時において、携帯電話2の幅方向の中心に設けられた画像データ送信部2bと対向する位置に設けられている。これにより、携帯電話2を保持部10に固定すれば、画像データ送信部2bから送信される赤外線は、確実に画像データ受信部3に入射するため、送信エラーが抑制される。また、携帯電話2の装着時の画像データ送信部2bと画像データ受信部3との距離は、図4に示すように、画像データ送信部2bが携帯電話2の中心から外れた位置(幅方向の端部)に存在する場合(画像データ送信部2cまたは2dの場合)にもIr−DAの指向角(30°)の範囲内に入るように設定されている。
次に、図13〜図19を参照して、本実施形態による熱転写プリンタに携帯電話を装着する方法を説明する。
まず、最初に図13に示すように、固定部材12の一方を矢印C方向に移動させることにより、携帯電話2を載置するスペースを作る(図14参照)。その後、図15に示すように、携帯電話2をそのスペースに置いた状態で、固定部材12から手を離す。これにより、図16に示すように、圧縮コイルバネ14の弾性力により固定部材12は携帯電話2側(D方向)に移動する。その後、付勢された固定部材12は、携帯電話2に当接し、携帯電話2も固定部材12と一体的にD方向に移動する。その後、図17に示すように、携帯電話2は、他方の固定部材12に当接する。他方の固定部材12は、一方の固定部材12と逆方向(図17のE方向)に付勢されているため、携帯電話2は、一方の固定部材12と他方の固定部材12とにより固定される。ここで、一対の圧縮コイルバネ14はバネ定数が等しいため、図18に示すように、携帯電話2の幅方向の中心は、保持部10のほぼ中央(中心線60上)で停止する。また、図19に示すように、携帯電話2とは幅の異なる携帯電話21を装着した場合でも同様に、携帯電話21の幅方向の中心は、保持部10のほぼ中央(中心線60上)で固定される。また、携帯電話2を取り外すときも、一方の固定部材12を携帯電話2と逆方向にスライドさせれば取り外すことができるため、携帯電話2の脱着を容易に行うことが可能である。
次に、図3および図4を参照して、本実施形態における熱転写プリンタの画像データの通信動作の説明をする。
まず、携帯電話2を保持部10に装着する。その後、筐体1に設けられた切り換えボタン7を押す。これにより、熱転写プリンタは、携帯電話2と通信可能な状態となる。その後、携帯電話2で画像データの送信操作を行うことにより、画像データが携帯電話2の画像データ送信部2b(図4参照)から熱転写プリンタの画像データ受信部3に送信される。この際、携帯電話2は、熱転写プリンタに固定されているので、送信エラーが抑制される。正常に受信された画像データの画像は表示部4に表示される。これにより、ユーザーは、正常に画像データの受信がされたことを確認する。そして、その画像データに基づいて印刷が行われる。また、正常に受信が行われなかった場合は、筐体1に設けられた表示ランプ8が点滅することにより、ユーザーは、送信エラーとなったことを確認する。
本実施形態では、上記のように、筐体1に携帯電話2を保持する保持部10を設けるとともに、その保持部10に、携帯電話2に当接するスライド可能な固定部材12を設けることによって、携帯電話2の幅に応じて固定部材12と携帯電話2との当接位置を調節することができるので、幅の異なる携帯電話2にも対応することができる。また、固定部材12を、携帯電話2の幅方向(A方向)および携帯電話2の幅方向と直交する方向(B方向)に押圧するように携帯電話2と当接するように形成することによって、携帯電話2を携帯電話2の幅方向のみならず、携帯電話2の幅方向と直交する方向にも押圧して固定することができる。これにより、携帯電話2が携帯電話2の幅方向と直交する方向に外れるのを有効に抑制することができる。また、携帯電話2の固定状態において、携帯電話2の画像データ送信部2bと対応する位置に設けられるとともに、携帯電話2の画像データ送信部2bから送信される画像データを赤外線通信により受信するための画像データ受信部3を設けることによって、画像データの送信期間中に画像データ送信部2bと画像データ受信部3との位置関係が固定されるので、通信エラーを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、固定部材12の携帯電話2側の側面に下方から上方に向かって突出する傾斜部12aを設け、その傾斜部12aを携帯電話2の幅方向(A方向)および携帯電話2の幅方向と直交する方向(B方向)に押圧するように携帯電話2の側面上部に当接させるように構成することによって、厚みt1と異なる厚みt2を有する携帯電話20を装着した場合でも、傾斜部12aが携帯電話20の側面上部に当接するので、厚みt1と異なる厚みt2を有する携帯電話20についても、携帯電話20の幅方向(A方向)のみならず、携帯電話20の幅方向と直交する方向(B方向)にも固定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、保持部10を、携帯電話2の幅方向(A方向)にスライド可能で、かつ、携帯電話2を幅方向(A方向)から挟み込むように配置した一対の固定部材12を含み、圧縮コイルバネ14により一対の固定部材12を携帯電話2側に付勢することによって、携帯電話2を一対の固定部材12の間に置くだけで、携帯電話2は、圧縮コイルバネ14の付勢力により付勢された一対の固定部材12に両側から押圧されるため、携帯電話2を保持部10に固定することができる。また、一方の固定部材12を付勢力に抗してスライドさせるだけで固定状態を解除することができる。このため、携帯電話2の脱着を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、一対の圧縮コイルバネ14のバネ定数を等しくすることによって、携帯電話2の幅方向の両側面にかかる押圧力が等しくなるので、携帯電話2の幅が異なる場合にも、携帯電話2の幅の中心を保持部10の中心に自動的に配置することができる。このため、携帯電話2の幅方向の中心部に画像データ送信部2bが位置する場合に、携帯電話2の幅が異なる際にも、携帯電話2の画像データ送信部2bと、熱転写プリンタの画像データ受信部3との位置関係を同じにすることができるので、良好な通信を行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、保持部10の支持板13の固定部材12に対応する位置に孔13aを設け、固定部材12に、孔13aにスライド可能に嵌合する凸状の嵌合部12cを設けることによって、固定部材12が圧縮コイルバネ14の付勢方向にスライドする際に、固定部材12の嵌合部12cが孔13aに引っ掛かるので、圧縮コイルバネ14により付勢されている固定部材12が必要以上に付勢方向に移動するのを防止することができる。
なお、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、画像形成装置の一例として、熱転写プリンタを示したが、本発明はこれに限らず、画像形成装置であれば、熱転写プリンタ以外の他の画像形成装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、携帯機器の一例として、携帯電話を示したが、本発明はこれに限らず、PDA(PersonalDigital Assistance;携帯情報端末)などの他の携帯機器にも適用可能である。
また、上記実施形態では、無線通信の一例として、Ir−DA規格による赤外線通信を示したが、本発明はこれに限らず、Blue toothなどの他の無線通信規格を用いる携帯機器にも適用可能である。
1 筐体
2 携帯電話(携帯機器)
2a カメラ部
2b 画像データ送信部
3 画像データ受信部
10 保持部
12 固定部材
12a 傾斜部
12c 嵌合部
13a 孔
14 圧縮コイルバネ(付勢部材)
2 携帯電話(携帯機器)
2a カメラ部
2b 画像データ送信部
3 画像データ受信部
10 保持部
12 固定部材
12a 傾斜部
12c 嵌合部
13a 孔
14 圧縮コイルバネ(付勢部材)
Claims (6)
- 印画部が内蔵される筐体と、画像データを無線送信するための画像データ送信部を含む携帯電話から送信される画像データを無線受信するための画像データ受信部とを備える画像形成装置において、
前記筐体に設けられ、前記携帯電話を保持する保持部と、
前記保持部に前記携帯電話を挟み込むように配置され、前記携帯電話の幅方向にスライド可能な一対の固定部材と、
前記一対の固定部材をそれぞれ前記携帯電話側に付勢するバネ定数の実質的に等しい一対のバネ部材とをさらに備え、
前記一対の固定部材の前記携帯電話側の側面には、下方から上方に向かって前記携帯電話側に突出する傾斜部が形成されており、前記傾斜部は、前記携帯電話を前記携帯電話の幅方向および前記携帯電話の幅方向と直交する方向に押圧するように前記携帯電話の側面の上部に当接し、
前記画像データ受信部は、前記携帯電話の固定状態において前記携帯電話の画像データ送信部と対応する位置に設けられ、
前記保持部の底面には、前記固定部材に対応する位置に孔が設けられ、前記固定部材は、前記孔にスライド可能に嵌合する凸状の嵌合部を有する、画像形成装置。 - 印画部が内蔵される筐体と、
前記筐体に設けられ、画像データを無線送信するための画像データ送信部を含む携帯機器を保持する保持部と、
前記保持部に設けられ、前記携帯機器を前記携帯機器の幅方向および前記携帯機器の幅方向と直交する方向に押圧するように前記携帯機器に当接する、スライド移動可能な固定部材と、
前記携帯機器の固定状態において前記携帯機器の画像データ送信部と対応する位置に設けられるとともに、前記携帯機器の画像データ送信部から送信される画像データを無線受信するための画像データ受信部とを備える、画像形成装置。 - 前記固定部材の前記携帯機器側の側面には、下方から上方に向かって前記携帯機器側に突出する傾斜部が形成されており、前記傾斜部は、前記携帯機器を前記携帯機器の幅方向および前記携帯機器の幅方向と直交する方向に押圧するように、前記携帯機器の側面の上部に当接する、請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記保持部は、前記携帯機器の幅方向にスライド可能で、かつ、前記携帯機器を前記携帯機器の幅方向から挟み込むように配置された一対の前記固定部材を含み、前記一対の固定部材は、それぞれ、付勢部材により前記携帯機器側に付勢されている、請求項2または3に記載の画像形成装置。
- 前記一対の固定部材の一対の付勢部材は、バネ定数の実質的に等しい一対のバネ部材を含む、請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記保持部の底面には、前記固定部材に対応する位置に孔が設けられ、
前記固定部材は、前記孔にスライド可能に嵌合する凸状の嵌合部を有する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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